JP2587056B2 - 格納式ワイパ装置 - Google Patents
格納式ワイパ装置Info
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- JP2587056B2 JP2587056B2 JP62110731A JP11073187A JP2587056B2 JP 2587056 B2 JP2587056 B2 JP 2587056B2 JP 62110731 A JP62110731 A JP 62110731A JP 11073187 A JP11073187 A JP 11073187A JP 2587056 B2 JP2587056 B2 JP 2587056B2
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- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60S—SERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60S1/00—Cleaning of vehicles
- B60S1/02—Cleaning windscreens, windows or optical devices
- B60S1/04—Wipers or the like, e.g. scrapers
- B60S1/06—Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive
- B60S1/16—Means for transmitting drive
- B60S1/18—Means for transmitting drive mechanically
- B60S1/185—Means for transmitting drive mechanically with means for stopping or setting the wipers at their limit of movement
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【発明の目的】 （産業上の利用分野） この発明は、例えば、自動車の窓ガラスに付着した
雨，雪，塵埃などを払拭するワイパ装置に関し、特にワ
イパブレードの不使用時には当該ワイパブレードを格納
位置に停止する構造の格納式ワイパ装置に関する。 （従来の技術） 従来、例えば、上記のような格納式ワイパ装置として
は、特開昭57−118957号公報において開示されたものが
あった。 第６図ないし第８図は上記の公報において開示された
格納式ワイパ装置を示すものである。 すなわち、第６図および第７図において、符号100は
モータアーム、符号101はモータアーム100に取付けた連
結用ピン、符号102は前記連結用ピン101の軸芯101Cと偏
芯した中心を有し、この連結用ピン101に回転可能に取
付けた偏芯メタル、符号103は前記偏芯メタル102にリテ
ーナ104を介して回転可能に連結したリンクコンロッ
ド、符号105は第１のカム、符号106は前記偏芯メタル10
2と前記第１のカム105とを連結するストッパピン、符号
107は第２のカム、符号108は前記第１のカム105および
第２のカム107に係合するストッパ部材、符号109はフリ
クションスプリングである。そして、第８図に示すよう
に、モータアーム100はワイパモータ110に連結してい
て、リンクコンロッド103はピボットレバー111とピボッ
トシャフト112とワイパアーム113とを介してこのワイパ
アーム113の先端部に取付けたワイパブレード114に連結
している。 ここで、第８図において、ワイパモータ110が正回転
の場合には、下部反転位置Ｂと上部反転位置Ａとのあい
だでの払不面115上でワイパブレード114は往復揺動す
る。 そして、ワイパブレード114を格納停止する場合に
は、ワイパモータ110は逆回転する。そこで、連結用ピ
ン101で回転可能に支持した第１のカム105および第２の
カム107にストッパ部材108が係合すると同時に偏芯メタ
ル102,第１のカム105および第２のカム107がリテーナ10
4に対して相対的に回転運動する。すなわち、これによ
って、前記偏芯メタル102は偏芯移動した量（ｌ）だけ
モータアーム100が延長されて、モータアーム100の長さ
（Ｌ）が（Ｌ＋ｌ）となり、ワイパブレード114を下部
反転位置Ｂよりもさらに下方に格納位置Ｃまで移動させ
停止するようになっている。 （発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記した従来の格納式ワイパ装置にお
いては、構成部品の点数が多く、各部品の作製に必要な
工数が多くなってコスト高となっていた。また、リンク
コンロッド103,偏芯メタル102およびフリクションスプ
リング109等の作動における位置関係が規制されている
ために車体への組み付けに際してリンクコンロッド103
側とモータアーム100側とで分割することが難しいとい
う問題点があった。 また、さらに、偏芯メタル102による偏芯量を増大し
て格納位置Ｃと下部反転位置Ｂとのあいだの量を大きく
することが難しいという問題点があった。 （発明の目的） そこで、この発明は上記の問題点を解決するために考
えられたもので、構造が簡潔でかつ確実な格納を行うこ
とができる格納式ワイパ装置を提供することを目的とし
ている。
雨，雪，塵埃などを払拭するワイパ装置に関し、特にワ
イパブレードの不使用時には当該ワイパブレードを格納
位置に停止する構造の格納式ワイパ装置に関する。 （従来の技術） 従来、例えば、上記のような格納式ワイパ装置として
は、特開昭57−118957号公報において開示されたものが
あった。 第６図ないし第８図は上記の公報において開示された
格納式ワイパ装置を示すものである。 すなわち、第６図および第７図において、符号100は
モータアーム、符号101はモータアーム100に取付けた連
結用ピン、符号102は前記連結用ピン101の軸芯101Cと偏
芯した中心を有し、この連結用ピン101に回転可能に取
付けた偏芯メタル、符号103は前記偏芯メタル102にリテ
ーナ104を介して回転可能に連結したリンクコンロッ
ド、符号105は第１のカム、符号106は前記偏芯メタル10
2と前記第１のカム105とを連結するストッパピン、符号
107は第２のカム、符号108は前記第１のカム105および
第２のカム107に係合するストッパ部材、符号109はフリ
クションスプリングである。そして、第８図に示すよう
に、モータアーム100はワイパモータ110に連結してい
て、リンクコンロッド103はピボットレバー111とピボッ
トシャフト112とワイパアーム113とを介してこのワイパ
アーム113の先端部に取付けたワイパブレード114に連結
している。 ここで、第８図において、ワイパモータ110が正回転
の場合には、下部反転位置Ｂと上部反転位置Ａとのあい
だでの払不面115上でワイパブレード114は往復揺動す
る。 そして、ワイパブレード114を格納停止する場合に
は、ワイパモータ110は逆回転する。そこで、連結用ピ
ン101で回転可能に支持した第１のカム105および第２の
カム107にストッパ部材108が係合すると同時に偏芯メタ
ル102,第１のカム105および第２のカム107がリテーナ10
4に対して相対的に回転運動する。すなわち、これによ
って、前記偏芯メタル102は偏芯移動した量（ｌ）だけ
モータアーム100が延長されて、モータアーム100の長さ
（Ｌ）が（Ｌ＋ｌ）となり、ワイパブレード114を下部
反転位置Ｂよりもさらに下方に格納位置Ｃまで移動させ
停止するようになっている。 （発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記した従来の格納式ワイパ装置にお
いては、構成部品の点数が多く、各部品の作製に必要な
工数が多くなってコスト高となっていた。また、リンク
コンロッド103,偏芯メタル102およびフリクションスプ
リング109等の作動における位置関係が規制されている
ために車体への組み付けに際してリンクコンロッド103
側とモータアーム100側とで分割することが難しいとい
う問題点があった。 また、さらに、偏芯メタル102による偏芯量を増大し
て格納位置Ｃと下部反転位置Ｂとのあいだの量を大きく
することが難しいという問題点があった。 （発明の目的） そこで、この発明は上記の問題点を解決するために考
えられたもので、構造が簡潔でかつ確実な格納を行うこ
とができる格納式ワイパ装置を提供することを目的とし
ている。
（問題点を解決するための手段） この発明に係わる格納式ワイパ装置は、ワイパブレー
ドによって自動車の窓ガラス上の上部反転位置と下部反
転位置の間を払拭するとともに、下部反転位置よりも下
方の格納位置までワイパブレードを移動可能な格納式ワ
イパ装置であって、正逆回転可能で、自動車の窓ガラス
上を払拭するワイパブレードの拭き動作時には正回転
し、ワイパブレードの格納動作時には逆回転する出力軸
を有するワイパモータと、ワイパモータの出力軸に固定
されたモータアームと、モータアームに連結用ピンによ
って回転可能に取付けられ、連結用ピンの軸芯に対して
偏芯した回転中心を有し、モータアームに対し偏芯回転
可能な偏芯メタルとを備え、偏芯メタルには、偏芯メタ
ルに一体に係止突部が形成され、モータアームには、偏
芯メタルの係止突部を係止して偏芯メタルの回転を制限
する第１突部が形成され、かつ、モータアーム上で移動
可能で、偏芯メタルの係止突部を係止して第１突部とに
より偏芯メタルを保持する位置に弾性体によって付勢さ
れる第２突部を有するスライド体が設けられ、ワイパモ
ータには、ワイパブレードの上部反転位置において、ス
ライド体に摺接し、スライド体の第２突部と偏芯メタル
の係止突部との係止が解除される位置にスライド体を移
動する突起が一体的に形成されている構成としたことを
特徴としている。 （発明の作用） この発明に係わる格納式ワイパ装置において、弾性体
によって付勢されたスライド体と、ワイパモータに形成
された突起とにより、スライド体の第２突部と偏芯メタ
ルの係止突部との係止がワイパブレードの上部反転位置
で解除される。それ故、ワイパモータの正逆回転によ
り、ワイパブレードの格納動作が自動的に行われる。 （実施例） 以下、この発明の実施例による格納式ワイパ装置を第
１図ないし第５図に基づいて説明する。 すなわち、図において、符号１は正逆回転可能なワイ
パモータ、符号２はワイパモータ１の出力軸1aに取付け
たモータアーム、符号３はモータアーム２に取付けた連
結用ピン、符号４は連結用ピン３で回転可能に支持され
た偏芯メタル、符号５は偏芯メタル４に球面対偶を介し
て取付けたりテーナ、符号６はリテーナ５に連結したリ
ンクである。そして、リンク６はピボットレバー７とピ
ボットシャフト８とワイパアーム９とを介してこのワー
パアーム９の先端部に取付けたワイパブレード10と連結
している。 ワイパモータ１には、出力軸1aを突出して備えた出力
軸1bの外周部分の一部に、出力軸1aの突出方向と同方向
に突出した突起1cを設けている。 モータアーム２は、アーム本体2aとスライド体2bとか
ら構成されている。このアーム本体2aには、両端寄りに
出力軸1aの取付け用である取付け孔2cと連結用ピン３の
取付け用である取付け孔2dとを設けていて、取付け孔2c
の外周部分の一部には第２図中上側に回転規制手段Ｄを
構成する第１突部2eを設けている。また、このアーム本
体2aのほぼ中央部には長尺状の切欠いた切欠き部2fを設
けている。 一方、スライド体2bには、この実施例においては、ア
ーム本体2aの長手方向に沿って摺動可能に保持するホー
ルド部2g,2gと、出力軸1aを貫挿し且つ上記摺動量に対
応した長さを有する長孔2hと、このスライド体2bの端部
で第２図中下方に向って延出した当接部2iと、アーム本
体2aの切欠き部2fに第２図中下方から差し込んだ状態
で、前記取付け孔2dの外周部分に位置する解除手段Ｅを
構成する第２突部2jと、アーム本体2aの切欠き部2fの端
部に一端部を係止することによってスライド体2bを取付
け孔2c側に附勢する弾性体2kとを設けている。 他方、偏芯メタル４には、この偏芯メタル４の回転中
心4cと偏芯した位置に連結用ピン３を回転可能に支持す
ることができる挿通孔4aを設けているとともに、第３図
中下側の一部には係止突部4bを設けている。そして、こ
の偏芯メタル４の外形は略球形状であって、リテーナ５
と球面対偶を介して連結できるようになっている。 すなわち、ここで、第３図に示すように、偏芯メタル
４には、リンク６を連結したリテーナ５を取付けてい
て、アーム本体2aの取付け孔2dには、偏芯メタル４を回
転可能に支持した連結用ピン３を取付けている。 そして、偏芯メタル４に設けた係止突部4bは、アーム
本体2aの第１突部2eと図中においては仮想線で示すスラ
イド体2bの第２突部2jとで係止されていて、ワイパモー
タ１の出力部1bに設けた突起1cにスライド体2bの当接部
2iが摺動するところで、このスライド体2bが図中左方向
に移動して第２突部2jと係止突部4bとの係止状態が解除
されるようになっている。 すなわち、図において、モータアーム２に連結したワ
イパモータ１の出力軸1aの軸芯Ｅと偏芯メタル４の回転
中心4cとの距離が最小となっているが、モータアーム２
の逆回転時には、偏芯メタル４の係止突部4bが係止状態
を外されて回転し、モータアーム２に連結したワイパモ
ータ１の出力軸1aの軸芯Ｅと偏芯メタル４の回転中心4c
との距離が最大となるようになっていて、モータアーム
２の逆回転時には、偏芯メタル４が連結用ピン３を軸と
して少なくとも半回転するのを防げないようになってい
る。 つづいて、第４図および第５図に示す偏芯メタル４の
係止突部4bと、モータアーム２の第１突部2e,第２突部2
jとの動作説明図に基づいて説明する。 図中の符号Ｆは、モータアーム２に取付けた連結用ピ
ン３の軸芯3cの軌跡である。 すなわち、第４図に示す位置において、偏芯メタル
４の回転中心4cと出力軸1aの中心Ｅとの距離は最大とな
っていて、ワイパブレード10は下部反転位置よりもさら
に下方の格納位置Ｃに停止している。 そこで、ワイパモータ１の出力軸1aすなわちモータア
ーム２を正回転し、モータアーム２を位置と位置と
位置と位置と位置との順に半回転する。ここで、
この実施例においては、モータアーム２が位置でモー
タアーム２のスライド体2bに設けた当接部2iがワイパモ
ータ１の出力部1bに設けた突起1cに摺接するようになっ
ていて、モータアーム２の位置で偏芯メタル回転規制
用第２突部2jが出力軸1aの取付け側に移動するようにな
っている。そして、位置にきた時偏心メタル４の係止
突部4bはモータアーム２の第１突部2eに係止され、さら
に、第５図に示すように、第５図に示した位置から
位置に至るあいだで偏芯メタル４の係止突部4bはモータ
アーム２の第１突部2eと第２突部2jとともに係止状態と
なって偏芯メタル４は回転を規制される。モータアーム
２が位置と位置と位置と位置と位置と位置
と位置と位置とを順次繰り返し移動するあいたにお
いては、位置近傍を除きモータアーム２と係止状態を
保持し回転する。 つまり、ここで、出力軸1aの軸芯Ｅと偏芯メタル４の
回転中心4cとの距離は最小となっていて、ワイパブレー
ド10は下部反転位置Ｂと上部反転位置Ａとのあいだを往
復揺動する。 この間位置近傍においては偏芯メタル４とモータア
ーム２との係止状態が解除されるが偏心メタルの回転中
心4cと連結用ピン３の軸芯3cとは、ほぼリンク荷重の作
用線上に位置するので偏心メタル４が回転してしまうこ
とはない。 そして、格納停止の際には、第４図に示した位置よ
りモータアーム２が逆回転し、位置と位置と位置
と位置へと移動する。すなわち、モータアーム２が
位置にある時は偏心メタル４の係止突部4bが係止状態か
ら外れているので偏心メタル４はリテーナ５との摩擦力
によってリテーナ５と一体となって動きモータアーム２
が位置に達したところで、偏芯メタル４の回転中心4c
と出力軸1aの軸芯Ｅとの距離が最大となって、ワイパブ
レード10は下部反転位置Ｂよりもさらに下方の格納位置
Ａまで移動し格納停止するようになっている。 つまり、偏芯メタル４は、モータアーム２が位置か
ら位置まで半回転するあいだはモータアーム２との係
止状態から外れているが、モータアーム２が正回転する
あいだは、位置近傍を除きモータアーム２と係止状態
のまま回転し、モータアーム２が位置から逆回転する
あいだに、係止状態を解除されて、モータアーム２に対
して相対回動運動するようになっている。 なお、第４図および第５図においては、第３図中下方
側より矢視した状態を示している
ドによって自動車の窓ガラス上の上部反転位置と下部反
転位置の間を払拭するとともに、下部反転位置よりも下
方の格納位置までワイパブレードを移動可能な格納式ワ
イパ装置であって、正逆回転可能で、自動車の窓ガラス
上を払拭するワイパブレードの拭き動作時には正回転
し、ワイパブレードの格納動作時には逆回転する出力軸
を有するワイパモータと、ワイパモータの出力軸に固定
されたモータアームと、モータアームに連結用ピンによ
って回転可能に取付けられ、連結用ピンの軸芯に対して
偏芯した回転中心を有し、モータアームに対し偏芯回転
可能な偏芯メタルとを備え、偏芯メタルには、偏芯メタ
ルに一体に係止突部が形成され、モータアームには、偏
芯メタルの係止突部を係止して偏芯メタルの回転を制限
する第１突部が形成され、かつ、モータアーム上で移動
可能で、偏芯メタルの係止突部を係止して第１突部とに
より偏芯メタルを保持する位置に弾性体によって付勢さ
れる第２突部を有するスライド体が設けられ、ワイパモ
ータには、ワイパブレードの上部反転位置において、ス
ライド体に摺接し、スライド体の第２突部と偏芯メタル
の係止突部との係止が解除される位置にスライド体を移
動する突起が一体的に形成されている構成としたことを
特徴としている。 （発明の作用） この発明に係わる格納式ワイパ装置において、弾性体
によって付勢されたスライド体と、ワイパモータに形成
された突起とにより、スライド体の第２突部と偏芯メタ
ルの係止突部との係止がワイパブレードの上部反転位置
で解除される。それ故、ワイパモータの正逆回転によ
り、ワイパブレードの格納動作が自動的に行われる。 （実施例） 以下、この発明の実施例による格納式ワイパ装置を第
１図ないし第５図に基づいて説明する。 すなわち、図において、符号１は正逆回転可能なワイ
パモータ、符号２はワイパモータ１の出力軸1aに取付け
たモータアーム、符号３はモータアーム２に取付けた連
結用ピン、符号４は連結用ピン３で回転可能に支持され
た偏芯メタル、符号５は偏芯メタル４に球面対偶を介し
て取付けたりテーナ、符号６はリテーナ５に連結したリ
ンクである。そして、リンク６はピボットレバー７とピ
ボットシャフト８とワイパアーム９とを介してこのワー
パアーム９の先端部に取付けたワイパブレード10と連結
している。 ワイパモータ１には、出力軸1aを突出して備えた出力
軸1bの外周部分の一部に、出力軸1aの突出方向と同方向
に突出した突起1cを設けている。 モータアーム２は、アーム本体2aとスライド体2bとか
ら構成されている。このアーム本体2aには、両端寄りに
出力軸1aの取付け用である取付け孔2cと連結用ピン３の
取付け用である取付け孔2dとを設けていて、取付け孔2c
の外周部分の一部には第２図中上側に回転規制手段Ｄを
構成する第１突部2eを設けている。また、このアーム本
体2aのほぼ中央部には長尺状の切欠いた切欠き部2fを設
けている。 一方、スライド体2bには、この実施例においては、ア
ーム本体2aの長手方向に沿って摺動可能に保持するホー
ルド部2g,2gと、出力軸1aを貫挿し且つ上記摺動量に対
応した長さを有する長孔2hと、このスライド体2bの端部
で第２図中下方に向って延出した当接部2iと、アーム本
体2aの切欠き部2fに第２図中下方から差し込んだ状態
で、前記取付け孔2dの外周部分に位置する解除手段Ｅを
構成する第２突部2jと、アーム本体2aの切欠き部2fの端
部に一端部を係止することによってスライド体2bを取付
け孔2c側に附勢する弾性体2kとを設けている。 他方、偏芯メタル４には、この偏芯メタル４の回転中
心4cと偏芯した位置に連結用ピン３を回転可能に支持す
ることができる挿通孔4aを設けているとともに、第３図
中下側の一部には係止突部4bを設けている。そして、こ
の偏芯メタル４の外形は略球形状であって、リテーナ５
と球面対偶を介して連結できるようになっている。 すなわち、ここで、第３図に示すように、偏芯メタル
４には、リンク６を連結したリテーナ５を取付けてい
て、アーム本体2aの取付け孔2dには、偏芯メタル４を回
転可能に支持した連結用ピン３を取付けている。 そして、偏芯メタル４に設けた係止突部4bは、アーム
本体2aの第１突部2eと図中においては仮想線で示すスラ
イド体2bの第２突部2jとで係止されていて、ワイパモー
タ１の出力部1bに設けた突起1cにスライド体2bの当接部
2iが摺動するところで、このスライド体2bが図中左方向
に移動して第２突部2jと係止突部4bとの係止状態が解除
されるようになっている。 すなわち、図において、モータアーム２に連結したワ
イパモータ１の出力軸1aの軸芯Ｅと偏芯メタル４の回転
中心4cとの距離が最小となっているが、モータアーム２
の逆回転時には、偏芯メタル４の係止突部4bが係止状態
を外されて回転し、モータアーム２に連結したワイパモ
ータ１の出力軸1aの軸芯Ｅと偏芯メタル４の回転中心4c
との距離が最大となるようになっていて、モータアーム
２の逆回転時には、偏芯メタル４が連結用ピン３を軸と
して少なくとも半回転するのを防げないようになってい
る。 つづいて、第４図および第５図に示す偏芯メタル４の
係止突部4bと、モータアーム２の第１突部2e,第２突部2
jとの動作説明図に基づいて説明する。 図中の符号Ｆは、モータアーム２に取付けた連結用ピ
ン３の軸芯3cの軌跡である。 すなわち、第４図に示す位置において、偏芯メタル
４の回転中心4cと出力軸1aの中心Ｅとの距離は最大とな
っていて、ワイパブレード10は下部反転位置よりもさら
に下方の格納位置Ｃに停止している。 そこで、ワイパモータ１の出力軸1aすなわちモータア
ーム２を正回転し、モータアーム２を位置と位置と
位置と位置と位置との順に半回転する。ここで、
この実施例においては、モータアーム２が位置でモー
タアーム２のスライド体2bに設けた当接部2iがワイパモ
ータ１の出力部1bに設けた突起1cに摺接するようになっ
ていて、モータアーム２の位置で偏芯メタル回転規制
用第２突部2jが出力軸1aの取付け側に移動するようにな
っている。そして、位置にきた時偏心メタル４の係止
突部4bはモータアーム２の第１突部2eに係止され、さら
に、第５図に示すように、第５図に示した位置から
位置に至るあいだで偏芯メタル４の係止突部4bはモータ
アーム２の第１突部2eと第２突部2jとともに係止状態と
なって偏芯メタル４は回転を規制される。モータアーム
２が位置と位置と位置と位置と位置と位置
と位置と位置とを順次繰り返し移動するあいたにお
いては、位置近傍を除きモータアーム２と係止状態を
保持し回転する。 つまり、ここで、出力軸1aの軸芯Ｅと偏芯メタル４の
回転中心4cとの距離は最小となっていて、ワイパブレー
ド10は下部反転位置Ｂと上部反転位置Ａとのあいだを往
復揺動する。 この間位置近傍においては偏芯メタル４とモータア
ーム２との係止状態が解除されるが偏心メタルの回転中
心4cと連結用ピン３の軸芯3cとは、ほぼリンク荷重の作
用線上に位置するので偏心メタル４が回転してしまうこ
とはない。 そして、格納停止の際には、第４図に示した位置よ
りモータアーム２が逆回転し、位置と位置と位置
と位置へと移動する。すなわち、モータアーム２が
位置にある時は偏心メタル４の係止突部4bが係止状態か
ら外れているので偏心メタル４はリテーナ５との摩擦力
によってリテーナ５と一体となって動きモータアーム２
が位置に達したところで、偏芯メタル４の回転中心4c
と出力軸1aの軸芯Ｅとの距離が最大となって、ワイパブ
レード10は下部反転位置Ｂよりもさらに下方の格納位置
Ａまで移動し格納停止するようになっている。 つまり、偏芯メタル４は、モータアーム２が位置か
ら位置まで半回転するあいだはモータアーム２との係
止状態から外れているが、モータアーム２が正回転する
あいだは、位置近傍を除きモータアーム２と係止状態
のまま回転し、モータアーム２が位置から逆回転する
あいだに、係止状態を解除されて、モータアーム２に対
して相対回動運動するようになっている。 なお、第４図および第５図においては、第３図中下方
側より矢視した状態を示している
以上説明してきたように、この発明の格納式ワイパ装
置によれば、弾性体によって付勢されたスライド体と、
ワイパモータに形成された突起とにより、スライド体の
第２突部と偏芯メタルの係止突部との係止がワイパブレ
ードの上部反転位置で解除される。それ故、ワイパモー
タの正逆回転により、ワイパブレードの格納動作が自動
的に行われ、従来のものと比較して、構造が飛躍的に簡
潔になるとともに組込みが容易になり、さらに、偏芯量
をたやすく変更することができるという優れた効果を奏
する。
置によれば、弾性体によって付勢されたスライド体と、
ワイパモータに形成された突起とにより、スライド体の
第２突部と偏芯メタルの係止突部との係止がワイパブレ
ードの上部反転位置で解除される。それ故、ワイパモー
タの正逆回転により、ワイパブレードの格納動作が自動
的に行われ、従来のものと比較して、構造が飛躍的に簡
潔になるとともに組込みが容易になり、さらに、偏芯量
をたやすく変更することができるという優れた効果を奏
する。
第１図はこの発明による格納式ワイパ装置の一実施例を
示す概略説明図、第２図は第１図に示した格納式ワイパ
装置における偏芯メタルとモータアームとの組み付け関
係を示す外観斜視図、第３図は第１図に示した格納式ワ
イパ装置における偏芯メタルまわりの縦断面図、第４図
および第５図は第１図に示した格納式ワイパ装置におけ
るモータアームの位置と偏芯メタルの位置との関係を説
明するそれぞれ動作説明図、第６図は従来の格納式ワイ
パ装置におけるモータアーム部分の上面図、第７図は第
６図の（Ｘ−Ｘ）線断面図、第８図は従来の格納式ワイ
パ装置の一実施例を示す概略説明図である。 １……ワイパモータ 1a……出力軸 1c……突起 ２……モータアーム 2b……スライド体 2e……第１突部 2j……第２突部 2k……弾性体 ３……連結用ピン ４……偏芯メタル 4b……係止突部 10……ワイパブレード
示す概略説明図、第２図は第１図に示した格納式ワイパ
装置における偏芯メタルとモータアームとの組み付け関
係を示す外観斜視図、第３図は第１図に示した格納式ワ
イパ装置における偏芯メタルまわりの縦断面図、第４図
および第５図は第１図に示した格納式ワイパ装置におけ
るモータアームの位置と偏芯メタルの位置との関係を説
明するそれぞれ動作説明図、第６図は従来の格納式ワイ
パ装置におけるモータアーム部分の上面図、第７図は第
６図の（Ｘ−Ｘ）線断面図、第８図は従来の格納式ワイ
パ装置の一実施例を示す概略説明図である。 １……ワイパモータ 1a……出力軸 1c……突起 ２……モータアーム 2b……スライド体 2e……第１突部 2j……第２突部 2k……弾性体 ３……連結用ピン ４……偏芯メタル 4b……係止突部 10……ワイパブレード
Claims (1)
- 【請求項１】ワイパブレードによって自動車の窓ガラス
上の上部反転位置と下部反転位置の間を払拭するととも
に、下部反転位置よりも下方の格納位置までワイパブレ
ードを移動可能な格納式ワイパ装置であって、 正逆回転可能で、自動車の窓ガラス上を払拭するワイパ
ブレードの拭き動作時には正回転し、ワイパブレードの
格納動作時には逆回転する出力軸を有するワイパモータ
と、 前記ワイパモータの出力軸に固定されたモータアーム
と、 前記モータアームに連結用ピンによって回転可能に取付
けられ、連結用ピンの軸芯に対して偏芯した回転中心を
有し、前記モータアームに対し偏芯回転可能な偏芯メタ
ルとを備え、 前記偏芯メタルには、前記偏芯メタルに一体に係止突部
が形成され、 前記モータアームには、前記偏芯メタルの前記係止突部
を係止して前記偏芯メタルの回転を制限する第１突部が
形成され、かつ、前記モータアーム上で移動可能で、前
記偏芯メタルの前記係止突部を係止して第１突部とによ
り前記偏芯メタルを保持する位置に弾性体によって付勢
される第２突部を有するスライド体が設けられ、 前記ワイパモータには、ワイパブレードの上部反転位置
において、前記スライド体に摺接し、スライド体の第２
突部と前記偏芯メタルの前記係止突部との係止が解除さ
れる位置にスライド体を移動する突起が一体的に形成さ
れていることを特徴とする格納式ワイパ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62110731A JP2587056B2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 格納式ワイパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62110731A JP2587056B2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 格納式ワイパ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63275452A JPS63275452A (ja) | 1988-11-14 |
| JP2587056B2 true JP2587056B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=14543078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62110731A Expired - Lifetime JP2587056B2 (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 格納式ワイパ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2587056B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100391332B1 (ko) * | 2001-07-20 | 2003-07-12 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 와이퍼 시스템 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61190758U (ja) * | 1985-05-21 | 1986-11-27 |
-
1987
- 1987-05-08 JP JP62110731A patent/JP2587056B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63275452A (ja) | 1988-11-14 |
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