JP2536335Y2 - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP2536335Y2
JP2536335Y2 JP7276090U JP7276090U JP2536335Y2 JP 2536335 Y2 JP2536335 Y2 JP 2536335Y2 JP 7276090 U JP7276090 U JP 7276090U JP 7276090 U JP7276090 U JP 7276090U JP 2536335 Y2 JP2536335 Y2 JP 2536335Y2
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良典 石井
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】
(産業上の利用分野) この考案は、例えば自動車のウインドシールドガラス
に付着した雨,ほこり等の付着物を所定の払拭範囲内で
払拭するのに利用されるワイパ装置に関し、特に前記払
拭範囲を変更可能にしたワイパ装置に関する。 (従来の技術) 従来、上記したワイパ装置としては、特開昭63−1100
53号公報において開示されたものがあり、第6図には上
記公報に記載されたワイパ装置を示す。 すなわち、図に示すワイパ装置100は、第1のレバー1
01の基端に、車体パネル50に回転可能に取付けたピボッ
トシャフト102が固定してあり、第1のレバー101の先端
の一部には、中間リンク103の一端が連結部101aにおい
て回動可能に連結してある。 また、中間リンク103の他端には、第2のレバー104の
基端が連結部104aにおいて回動可能に連結してあり、第
2のレバー104の先端には、車体パネル50に枢軸105aを
介して回動可能に取付けた切替レバー105の一端が連結
部104bにおいて回動可能に連結してある。 そして、切替レバー105の他端が引張りばね106により
付勢された状態でこの切替レバー105の回動範囲内に夫
々設けた上側ストッパ107,下側ストッパ108に切替レバ
ー105が当接するようにしてある。 そしてまた、ピボットシャフト102にはワイパアーム1
09の基端が固定してあり、このワイパアーム109の先端
には図示しないワイパブレードが装着してある。 そしてさらに、中間リンク103の他端と第2レバー104
の基端との連結部104aには、リンク110が回動可能に連
結してあり、このリンク110は、ワイパモータ111のモー
タシャフト111aに基端を固定したモータアーム110aと、
モータアーム110aの先端と第2レバー104の連結部104a
とに回動可能に連結したリンクアーム110bとからなる。 ここで、切替レバー105を上側ストッパ107に当接して
ある状態で、ワイパモータ111に所定の電源を供給する
と、ワイパモータ111のモータシャフト111aが回転する
ので、モータアーム110aを回転させ、この動力がリンク
アーム110bから中間リンク103を介して第1のレバー101
に伝達する。 第1のレバー101に伝達された動力はピボットシャフ
ト102を中心にした第1のレバー101の往復回動に変換さ
れるので、ピボットシャフト102を往復回動させてワイ
パアーム109が上部反転位置aと下部反転位置bのあい
だで往復揺動することから、前記ワイパブレードにより
払拭面を払拭する。 そして、ワイパモータ111を一旦停止した後に、切替
レバー105を上側のストッパ107から下側のストッパ108
に切換えて、ワイパモータ111に所定の電源を供給する
と、ワイパモータ111のモータシャフト111aの動力が前
記と同様にして第1のレバー101に伝達するが、切替レ
バー105が下側ストッパ108に当接しているので、枢軸10
5aとピボットシャフト102を固定リンクとして第1のレ
バー101,中間リンク103,第2のレバー104が両てこ機構
の運動を行なうことになる。 これにより、第1のレバー101がワイパアーム109を下
部反転位置bよりも上側の下部反転位置b2と上部反転位
置aとのあいだで往復揺動させるので、前記よりも狭い
範囲において前記ワイパブレードにより払拭面を払拭す
る。 (考案が解決しようとする課題) ところが、上記した従来のワイパ装置100において
は、第1のレバー101と、中間リンク103と、第2のレバ
ー104と、切替レバー105とによって払拭範囲を変更する
構造であることから、前記各レバー101,103,104,105が
比較的大きな商品であり且つ部品点数が多くなるので、
大量生産がし難いという問題点があった。 また、第1のレバー101,中間リンク103,第2のレバー
104が枢軸105aとピボットシャフト102を固定リンクとし
て両てこ運動を行なうときに各部品の作動による外形寸
法が大きくなることから、装置全体が大型化して小型車
に取付けられないという問題点があり、上記した問題点
を解決することが課題になっている。 (考案の目的) そこでこの考案は、上記した従来の課題に鑑みてなさ
れたもので、簡素な構造であり且つ非常にコンパクトな
構造で払拭範囲を変更することができるワイパ装置を提
供することを目的としている。
【考案の構成】
(課題を解決するための手段) この考案に係わるワイパ装置は、車両の払拭面上の下
部反転位置と上部反転位置との間を払拭可能なワイパ装
置であって、払拭面上を払拭するワイパブレードが取付
けられらワイパアームと、ワイパアームに結合され、車
体パネル側に回転可能に支持されたピボットシャフト
と、ピボットシャフトに固定されたレバーと、樽形状に
形成され、レバーに支持された連結ピンに回転可能に支
持されたベアリングと、ベアリングと球面対偶をなし、
かつ摺動自在に連結されたリテーナと、リテーナに連結
されたリンクと、リンクに連結されたワイパモータとを
備えたワイパ装置において、ベアリングは連結ピンに偏
心して支持され、ベアリングとレバーとの間には、円板
状に形成され、外周部に第1、第2のスライダ嵌入用凹
部を有するとともに、連結ピンを中心に回転可能にし
て、ロックピンを介してベアリングに一体的に結合され
たカムプレートが配置され、レバーには、カムプレート
に設けられた第1、第2のスライダ嵌入用凹部に嵌合可
能で、ホルダに保持された圧縮ばねによってカムプレー
トに向って付勢され、第1のスライダ嵌入用凹部に嵌合
した状態では払拭面上の第1の下部反転位置と第1の上
部反転位置との間の払拭を可能とし、第2のスライダ嵌
入用凹部に嵌合した状態では払拭面上の第1の下部反転
位置から下方に寄った第2の下部反転位置と第1の上部
反転位置との間の払拭を可能とし、ワイパアームからピ
ボットシャフト及びレバーを経由してあらかじめ定めら
れた回転トルクを越える回転トルクが加えられると、第
1のスライダ嵌入用凹部又は第2のスライダ嵌入用凹部
から離脱するスライダが設けられ、カムプレートには、
予め定められた範囲で形成されたカムプレート回動範囲
設定用溝が設けられ、さらに、レバーには、カムプレー
トに形成されたカムプレート回動範囲設定用溝内を移動
可能にして、スライダが第1または第2のスライダ嵌入
用凹部から外れた際に、カムプレートの回動範囲を設定
可能な小突起が備えられ、小突起がカムプレートのカム
プレート回動範囲設定用溝の第1の端部に当接すること
により、ワイパブレードが第2の下部反転位置を越えて
払拭することを禁止し、小突起がカムプレートのカムプ
レート回動範囲設定用溝の第2の端部に当接することに
より、ワイパブレードが第1の下部反転位置と第1の上
部反転位置よりも狭い第3の下部反転位置と第2の上部
反転位置との間で払拭可能である構成としたことを特徴
としている。 (考案の作用) この考案に係わるワイパ装置によれば、ワイパアーム
に作用する回転トルクが所定の値よりも大きいときすな
わち下部反転位置での雪の堆積あるいはワイパブレード
またはワイパアームを押えたときに、偏芯メタルが連結
ピンに支持された状態で偏芯回動するので、レバーに固
定したピボットシャフトとリンク側への連結端との離間
寸法が変化することから、ワイパブレードによる払拭範
囲を変更させる。また、ワイパアームに作用する回転ト
ルクが所定の値よりも小さいときに、偏芯メタルが連結
ピンの円周上の少なくとも3個所で係止するので、払拭
範囲を変更した状態のままで、ワイパブレードにより払
拭を行なうことから、払拭範囲を変更するのに複数個の
レバー等の部品を必要とせず、各部品の作動にともなう
外径寸法が大きくならないという作用がもたらされる。 (実施例) 以下、この考案の一実施例によるワイパ装置を第1図
ないし第5図(a),(b),(c)に基いて説明す
る。 すなわち、図示するワイパ装置1は、ワイパアーム2
の先端に払拭面であるウインドシールドガラス51に圧接
させるワイパブレート3が装着してあり、ワイパアーム
2の基端には、ピボットシャフト4が固定してある。 また、ピボットシャフト4は車体パネル50に回転可能
に取付けてあるとともにこのピボットシャフト4には、
レバー5の基端寄りが固定してあり、レバー5の先端寄
りには、棒状をなす連結ピン6が固定してある。 そして、連結ピン6には、連結ピン6の軸中心6aとは
偏芯させた外径側の回転中心7aを有するベアリング7が
回動可能にした状態で取付けてある。 このベアリング7には、第2図に示すように、前記回
転中心7aの右側寄りに連結ピン6を挿入させるための連
結ピン挿入用孔7bが設けてあるとともに外周部分に、球
面状をなす球面部7cが形成してあり、底壁7dから天壁7e
寄りに向かってロックピン8を嵌入させるためのベアリ
ング側ロックピン孔7fが設けてある。 そして、第4図に示すように、ベアリング7の下側に
は、ディスク形状をなすカムプレート9が取付けてあ
り、このカムプレート9には、ほぼ中央に前記連結ピン
6を挿入させるための開孔9aが設けてあるとともにこの
開孔9aの左方寄りに、前記ベアリング側ロックピン孔7f
に対応させたカムプレート側ロックピン孔9bが設けてあ
る。 また、第2図に示すように、カムプレート9の外周部
分には、後述するスライダ10を嵌入させるための第1の
スライダ嵌入用凹部9c、第2のスライダ嵌入用凹部9dが
互いに離隔する位置で備えてあるとともにこれらスライ
ダ嵌入用凹部9c,9dの相反する側に、連続させた切欠形
状をなすカムプレート回動範囲設定用溝9eが備えてえ
る。 そして、カムプレート9に設けた開孔9aを連結ピン6
に挿通させてベアリング7に設けた連結ピン挿入用孔7b
を連結ピン6に挿入しつつカムプレート9に設けたカム
プレート側ロックピン孔9bとベアリング7に設けたベア
リング側ロックピン孔7fにロックピン8を嵌入させたと
ころで、連結ピン6の先端寄りにC型座金11を嵌め付け
てあり、ベアリング7とカムプレート9が一体的に連結
ピン6に支持された状態で偏芯回動可能になっている。 そしてまた、カムプレート9がレバー5に組付けたホ
ルダ12に回動可能な状態で支持されており、このホルダ
12には、圧縮ばね13とスライダ10が収納してあってスラ
イダ10が圧縮ばね13の弾性反揆力により第4図中におい
て右方側に付勢された状態で右方・左方に移動可能とな
っている。 そしてさらに、第4図に示すように、レバー5には、
カムプレート9に備えたカムプレート回動範囲設定用溝
9eに対応させた位置に、図中の上方に突出する小突起5a
が備えてあり、この小突起5aがカムプレート回動範囲設
定用溝9eの第1、第2の端部9e1、9e2に当接するあいだ
でカムプレート9およびベアリング7が回動するように
なっている。 ここで、前記ベアリング7とカムプレート9とスライ
ダ10と小突起5aとにより偏芯メタル14が構成されてお
り、ベアリング7に作用する回転トルクが所定の値より
も大きいときにスライダ10がカムプレート9に備えたス
ライダ嵌入用凹部9c,9dから外れて、ベアリング7およ
びカムプレート9が連結ピン6の軸中心6aを中心にカム
プレート回動範囲設定用溝9eの両端部9e1、9e2に当接す
るまでの第5図(a)に示すC位置とD位置のあいだで
レバー5上を偏芯回動するようになっている。 また、ベアリング7に作用する回転トルクが所定の値
よりも小さいときにスライダ10がカムプレート9に備え
たスライダ嵌入用凹部9cまたは9dに嵌入して、ベアリン
グ7およびカムプレート9が連結ピン6に一体的に係止
するようになっている。 一方、ベアリング7に形成した球面部7cには、リテー
ナ15の円周側に形成した球面受け部15aが球面対偶を介
した状態で組み付けてあり、このリテーナ15がベアリン
グ7の外径側の回転中心7aを中心に回動可能となってい
る。 そして、リテーナ15の外周側には、リンク16を連結す
るためのリンク固定部15bが備えてあり、このリンク固
定部15bにリンクアーム16aとモータアーム16bからなる
リンク16の前記リンクアーム16aの一端に備えたベアリ
ング7側連結部16a1が固定してある。 また、リンクアーム16aの他端に備えたモータアーム1
6b側連結部16a2には、モータアーム16bの先端部16b1が
回転可能な状態で連結してあり、モータアーム16bの基
端部16b2にはワイパモータ17に備えたモータシャフト17
aが固定してある。 そこで、第5図(b)に示すように、スライダ10がカ
ムプレート9に備えた一方側のスライダ嵌入用凹部9cに
嵌入している状態で、ワイパモータ17に所定の電源を送
給すると、モータシャフト17aが回転する。 モータシャフト17aが回転することによって、モータ
アーム16bも回転するので、リンクアーム16aを介してモ
ータアーム16bの動力がベアリング7に伝達される。 そして、ベアリング7に伝達された前記動力によりレ
バー5がピボットシャフト4を中心して往復回動するの
で、ワイパアーム2をウインドシールドガラス51上で往
復揺動させてワイパアーム2に装着したワイパブレード
3によりウインドシールドガラス51を払拭する。 このとき、第5図(b)に示すように、スライダ10が
カムプレート9に備えた一方側のスライダ嵌入用凹部9c
に嵌入しているので、ベアリング7およびカムプレート
9がE位置において連結ピン6に係止しており、ベアリ
ング7の外径側の回転中心7aとピボットシャフト4の回
動中心4aとの離間寸法はl1となり、ワイパブレード3を
上部反転位置(第1の上部反転位置)Aと下部反転位置
(第1の下部反転位置)Bのあいだで往復作動させてウ
インドシールドガラス51を払拭する。 すなわち、前記下部反転位置Bをロックバック機構を
有するセミコンシールド型ワイパの下部反転位置とする
ことができる。 そして、第5図(b)に示した状態で、ワイパブレー
ド3が往復作動している際に、例えば多量の積雪があっ
たときや下部反転位置Bの上側近傍でワイパブレード3
あるいはワイパアーム2の作動を拘束する障害物があっ
たときに、ワイパブレード3,ワイパアーム2に所定の値
よりも大きな回転トルクが作用すると、レバー5,連結ピ
ン6を介してベアリング7にも前記回転トルクが作用す
る。 これにより、前記回転トルクがベアリング7を第5図
(b)中において時計方向に偏芯回動させるように作用
するので、圧縮ばね13の弾性反撥力に抗してスライダ10
を第5図(b)中において左方側に戻し移動させてカム
プレート9に備えた一方側のスライダ嵌入用凹部9cから
スライダ10を外す。 スライダ10が前記一方側のスライダ嵌入用凹部9cから
外れることから、カムプレート9がベアリング7ととも
に第5図(b)中においてE位置から時計方向に偏芯回
動し、カムプレート9に備えたカムプレート回動範囲設
定用溝9cの一端部9e1がレバー5に備えた小突起5aに当
接したところでカムプレート9,ベアリング7が偏芯回動
を停止して第5図(a)に示す状態となる。 このとき、第5図(a)に示す状態では、スライダ10
が両スライダ嵌入用凹部9c,9dから外れているが、カム
プレート9に備えたカムプレート回動範囲設定用溝9eの
一端部9e1に当接しており、ベアリング7およびカムプ
レート9がC位置において連結ピン6に係止している。 これにより、ベアリング7の外径側の回転中心7aとピ
ボットシャフト4の回動中心4aとの離間寸法はl2とな
り、l2<l1であるので、ピボットシャフト4とリンクア
ーム14aの連結端との離間寸法が前記よりも短かくなる
ことから、ワイパブレード3を上部反転位置Aから右側
に寄った上部反転位置(第2の上部反転位置)A1と下部
反転位置Bから上方に寄った下部反転位置B1(第3の下
部反転位置)とのあいだで往復作動させてウインドシー
ルドガラス51を払拭する。 また、第5図(a)に示した状態で、ワイパブレード
3が往復作動しいている際に、前記積雪または障害物が
取り除かれたときには、ワイパブレード3,ワイパアーム
2に所定の値よりも大きな回転トルクが作用しなくな
り、ワイパブレード3を上部反転位置A1から下部反転位
置B1に作動させる途中で、リンクアーム16aのリンク荷
重によりベアリング7,カムプレート9が第5図(a)に
示すC位置からB位置側に偏芯回動する。 ベアリング7,カムプレート9がE位置に到達したとこ
ろで、圧縮ばね13の弾性反撥力によりスライダ10が一方
側のスライダ嵌入用凹部9cに嵌入するので、ベアリング
7,カムプレート9がE位置において連結ピン6に係止し
た状態となって、ベアリング7の外径側の回転中心7aと
ピボットシャフト4の回動中心4aとの離間寸法はl1に戻
り第5図(b)に示す状態となる。 これにより、ワイパブレード3を上部反転位置Aと下
部反転位置Bとのあいだで往復作動させてウインドシー
ルドガラス51を払拭する。 そして、第5図(b)に示した状態で、ワイパブレー
ド3あるいはワイパアーム2を例えば手によって下部反
転位置Bからさらに下方側に押し下げると、ワイパブレ
ード3,ワイパアーム2に前記とは逆方向で所定の値より
も大きな回転トルクが作用することになる。 これにより、前記回転トルクが相対的にベアリング7
を第5図(b)中において反時計方向に偏芯回動させる
ように作用するので、圧縮ばね13の弾性反撥力に抗して
スライダ10を第5図(b)中において左方側に戻し移動
させてカムプレート9に備えた一方側のスライダ嵌入用
凹部9cからスライダ10が外れる。 スライダ10が前記一方側のスライダ嵌入用凹部9cから
外れることから、カムプレート9がベアリング7ととも
に第5図(b)中においてE位置からD位置まで反時計
方向に偏芯回動し、カムプレート9に備えた他方側のス
ライダ嵌入用凹部9dにスライダ10が嵌入したところでカ
ムプレート9,ベアリング7が連結ピン6に係止する。 これにより、ベアリング7の外径側の回転中心7aとピ
ボットシャフト4の回動中心4aとの離間寸法はl3となり
l2<l1<l3であるので、ピボットシャフト4とリンクア
ーム14aの連結端との離間寸法が前記よりも長くなるこ
とから、ワイパブレード3を上部反転位置Aと下部反転
位置Bから下方側に寄った下部反転位置(第2の反転位
置)B2との間で往復作動させてウインドシールドガラス
51を払拭するものとなる。 すなわち、前記下部反転位置B2をフルコンシールド型
ワイパの格納位置とすることができる。 この間、偏芯メタル4を構成するベアリング7とカム
プレート9がレバー5上で偏芯回動してワイパブレード
3の払拭範囲を変更するに際しては、レバー5上でのみ
ベアリング7とカムプレート9が偏芯回動することによ
って払拭範囲を変更するので、複数個のレバー等の部品
を必要とせず、また、レバー5の作動にともなう外形内
で払拭範囲の変更がなされるので外形寸法も大きくなら
ないものとなる。
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案に係わるワイパ装
置は、上述した構成としたことから、ワイパブレードの
払拭範囲を変更するのに、複数個のレバー等の部品を必
要としないので、部品点数が少なくなる。また、外形寸
法もレバーの作動にともなう外形内となるので、簡素で
あるとともに極めてコンパクトなものとなり、最終的に
生産性を向上させるという優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるワイパ装置の部分破
断正面図、第2図は第1図に示したワイパ装置において
の偏芯メタルまわりの部分破断正面図、第3図は第2図
に示した偏芯メタルの縦断側面図、第4図は第2図に示
した偏芯メタルのベアリングまわりの縦断側面図、第5
図(a),(b),(c)は第2図に示した偏芯メタル
の各々作動状態のベアリングとカムプレートとピボット
シャフトとの関係図、第6図は従来のワイパ装置の概略
図である。 1……ワイパ装置、2……ワイパアーム、3……ワイパ
ブレード、4……ピボットシャフト、5……レバー、6
……連結ピン、6a……軸中心、14(5a,7,9,10)……偏
芯メタル(小突起,ベアリング,カムプレート,スライ
ダ)、16(16a,16b)……リンク(リンクアーム,モー
タアーム)、17……ワイパモータ、17a……モータシャ
フト、51……(払拭面)ウインドシールドガラス。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の払拭面上の下部反転位置と上部反転
    位置との間を払拭可能なワイパ装置であって、 払拭面上を払拭するワイパブレードが取付けられたワイ
    パアームと、 上記ワイパアームに結合され、車体パネル側に回転可能
    に支持されたピボットシャフトと、 上記ピボットシャフトに固定されたレバーと、 樽形状に形成され、上記レバーに支持された連結ピンに
    回転可能に支持されたベアリングと、 上記ベアリングと球面対偶をなし、かつ摺動自在に連結
    されたリテーナと、 上記リテーナに連結されたリンクと、 上記リンクに連結されたワイパモータとを備えたワイパ
    装置において、 上記ベアリングは連結ピンに偏心して支持され、 上記ベアリングと上記レバーとの間には、円板状に形成
    され、外周部に第1、第2のスライダ嵌入用凹部を有す
    るとともに、連結ピンを中心に回転可能にして、ロック
    ピンを介して該ベアリングに一体的に結合されたカムプ
    レートが配置され、 上記レバーには、上記カムプレートに設けられた第1、
    第2のスライダ嵌入用凹部に嵌合可能で、ホルダに保持
    された圧縮ばねによって上記カムプレートに向って付勢
    され、第1のスライダ嵌入用凹部に嵌合した状態では払
    拭面上の第1の下部反転位置と第1の上部反転位置との
    間の払拭を可能とし、第2のスライダ嵌入用凹部に嵌合
    した状態では払拭面上の第1の下部反転位置から下方に
    寄った第2の下部反転位置と第1の上部反転位置との間
    の払拭を可能とし、上記ワイパアームから上記ピボット
    シャフト及びレバーを経由してあらかじめ定められた回
    転トルクを越える回転トルクが加えられると、第1のス
    ライダ嵌入用凹部又は第2のスライダ嵌入用凹部から離
    脱するスライダが設けられ、カムプレートには、予め定
    められた範囲で形成されたカムプレート回動範囲設定用
    溝が設けられ、さらに、レバーには、カムプレートに形
    成されたカムプレート回動範囲設定用溝内を移動可能に
    して、スライダが第1または第2のスライダ嵌入用凹部
    から外れた際に、カムプレートの回動範囲を設定可能な
    小突起が備えられ、小突起がカムプレートのカムプレー
    ト回動範囲設定用溝の第1の端部に当接することによ
    り、ワイパブレードが第2の下部反転位置を越えて払拭
    することを禁止し、小突起がカムプレートのカムプレー
    ト回動範囲設定用溝の第2の端部に当接することによ
    り、ワイパブレードが第1の下部反転位置と第1の上部
    反転位置よりも狭い第3の下部反転位置と第2の上部反
    転位置との間で払拭可能であることを特徴とするワイパ
    装置。
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