JP2000025578A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP2000025578A
JP2000025578A JP10200827A JP20082798A JP2000025578A JP 2000025578 A JP2000025578 A JP 2000025578A JP 10200827 A JP10200827 A JP 10200827A JP 20082798 A JP20082798 A JP 20082798A JP 2000025578 A JP2000025578 A JP 2000025578A
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Hiroyuki Sato
藤 博 之 佐
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Jidosha Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピボットシャフトを円滑に回動させることに
よってワイパジャダを起こすことがないワイパ装置を提
供する。 【解決手段】 第1のワイパアーム13より与えられる
スラスト荷重により押し潰されない第1のピボットシャ
フト9の第1のピボットアーム8側、第3のピボットシ
ャフト10の第2のスイングアーム12側に第1、第2
の弾性部材30、31をそれぞれ配置したワイパ装置
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイパブレードで払
拭面を拭うワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイパブレードで払拭面を拭うワイパ装
置としては、ワイパモータの回転によって往復回動する
第1のピボットシャフトと、この第2のピボットシャフ
トにリンクによって連結されていて第2のピボットシャ
フトとともに往復回動する第2のピボットシャフトと、
第1、第2のピボットシャフトとは独立した第3のピボ
ットシャフトとが備えられているものが知られている。
第1のピボットシャフトには第1のスイングアームを介
して第1のワイパアームが連結され、第3のピボットシ
ャフトには第2のスイングアームを介して第1のワイパ
アームが連結され、この第1のワイパアームに第1のワ
イパブレードが装着されている。そして、第1のピボッ
トシャフトの第1のスイングアーム側にスラスト受用の
ウエーブワッシャが装着され、第3のピボットシャフト
の第2のスイングアーム側にスラスト受用のウエーブワ
ッシャが装着されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したワイパ装置で
は、第1のワイパアームに内蔵されたアームスプリング
の張力によって第1のワイパブレードを払拭面に対して
押圧しながら、この第1のワイパブレードで払拭面を拭
う際に、アームスプリングより与えられた反力によっ
て、第1のピボットシャフトを第1のワイパアーム側か
ら押圧する方向に、また、第3のピボットシャフトを第
1のワイパアーム側に引張する方向にスラスト荷重がか
かる。そのため、その際のスラスト荷重によって、第
1、第3のピボットシャフトに装着されたスラスト受用
のウエーブワッシャがそれぞれ必要以上に潰され、ウエ
ーブワッシャが必要以上に潰されることにより、第1、
第3のピボットシャフトのスラスト方向に大きながたが
生じ、それが第1、第3のピボットシャフトの回動の妨
げになるものとなった場合、第1のワイパブレードが払
拭面上をスムースに移動しなくなり、いわゆるワイパジ
ャダを起こすことがありうるという問題点があり、この
問題点を解決することが課題になっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるワイパ装置は、ピボッ
トシャフトの回動を妨げることのない構造とすることに
よって、ワイパアームより反力が与えられてもピボット
シャフトを円滑に回動させることができるワイパ装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるワイパ装置では、車体側に固定され、第1のピボッ
トシャフト支持部および第3のピボットシャフト支持部
が形成されたフレームと、フレームに固定され、通電に
より回転可能な出力軸を有するワイパモータと、ワイパ
モータの出力軸に固定され、出力軸とともに共動するモ
ータアームと、モータアームに取付けられた第1のボー
ルピンと、一端部に第1のボールピンに球面対偶により
回動自在に結合される第1のボールリテーナが取付けら
れ、他端部に連結アーム結合部が形成された第1のリン
クコンロッドと、第1のリンクコンロッドの連結アーム
結合部にそれぞれの一端部が予め定められた距離だけ離
れてそれぞれ回動自在に支持され、X状に交差して配置
された第1、第2の連結アームと、第1、第2の連結ア
ームのそれぞれの他端部を予め定められた距離だけ離し
てそれぞれ回動自在に支持する第1のピボットアーム
と、フレームの第1のピボッシャフト支持部に回動自在
に支持され、第1のピボットアームに固着された第1の
ピボットシャフトと、第1のピボットシャフトに一端が
結合された第1のスイングアームと、第1のピボットシ
ャフトから離れたフレームの第3のピボットシャフト支
持部に回動自在に支持された第3のピボットシャフト
と、第1のスイングアームよりも長寸にして第3のピボ
ットシャフトに一端が結合された第2のスイングアーム
と、第1のスイングアームおよび第2のスイングアーム
のそれぞれの他端部がそれぞれ離れた位置に回動自在に
結合されたスイングアーム結合部が形成され、払拭面に
対し押圧可能に第1のワイパブレードが装着された第1
のワイパアームと、第1のピボットシャフトの第1のピ
ボットアーム側に配置された第1の弾性部材と、第3の
ピボットシャフトの第2のスイングアーム側に配置され
た第2の弾性部材と、第1のピボットアームに取付けら
れた第2のボールピンと、一端部に第2のボールピンに
球面対偶により回動自在に結合される第2のボールリテ
ーナが取付けられ、他端部に第3のボールリテーナが取
付けられた第2のリンクコンロッドと、第2のリンクコ
ンロッドの第3のボールリテーナに球面対偶により回動
自在に結合された第3のボールピンと、第3のボールピ
ンが取付けられた第2のピボットアームと、車体側に回
動自在に支持され、第2のピボットアームに固着された
第2のピボットシャフトと、第2のピボットシャフトに
結合され、払拭面に対し押圧可能に第2のワイパブレー
ドが装着された第2のワイパアームを備えている構成と
したことを特徴としている。
【0007】この発明の請求項2に係わるワイパ装置で
は、第1のピボットシャフトには、基端部に第1のピボ
ットアームが固定される第1のピボットアーム固定部が
形成されているとともに、先端部に第1のスイングアー
ムが固定される第1のスイングアーム固定部が形成さ
れ、先端部寄りに第1の切欠溝が形成されており、この
第1の切欠溝に第1の抜止部材が嵌付けられ、この第1
の抜止部材とフレームとのあいだに第1の間隙部材が配
置され、第1の弾性部材が第1のピボットシャフトの基
端部の第1のピボットアーム結合部とフレームの第1の
ピボットシャフト支持部とのあいだに配置され、第3の
ピボットシャフトには、基端部に第2の切欠溝が形成さ
れているとともに、先端部に第2のスイングアームが固
定される第2のスイングアーム固定部が形成され、先端
部寄りに第3の切欠溝が形成されており、第2の切欠溝
に第2の抜止部材が嵌付けられ、この第2の抜止部材と
フレームの第3のピボットシャフト支持部とのあいだに
第2の間隙部材が配置され、第3の切欠溝に第3の抜止
部材が嵌付けられ、この第3の抜止部材とフレームの第
3のピボットシャフト支持部とのあいだに第3の間隙部
材が配置され、第2の弾性部材が第3のピボットシャフ
トの先端部で第3の間隙部材とフレームの第3のピボッ
トシャフト支持部とのあいだに配置されている構成とし
たことを特徴としている。
【0008】
【発明の作用】この発明の請求項1、2に係わるワイパ
装置において、第1のワイパアームによって第1のワイ
パブレードが払拭面に対して押圧される際、第1のワイ
パアームより与えられた反力によって、第1のピボット
シャフトが第1のワイパアーム側から押圧される方向
に、また、第3のピボットシャフトが第1のワイパアー
ム側に引張される方向にスラスト荷重がかかったとして
も、第1のピボットシャフトの第1のピボットアーム側
に第1の弾性部材が配置され、第3のピボットシャフト
の第2のスイングアーム側に第2の弾性部材が配置され
ている。それ故、第1、第2の弾性部材のそれぞれがス
ラスト荷重によって必要以上に押し潰されることがない
から、第1、第3のピボットシャフトの回動を妨げるよ
うにならない。
【0009】
【実施例】図1ないし図8にはこの発明に係わるワイパ
装置の一実施例が示されている。
【0010】図示するワイパ装置1は、主として、フレ
ーム2、ワイパモータ3、モータアーム4、第1のリン
クコンロッド5、第1の連結アーム6、第2の連結アー
ム7、第1のピボットアーム8、第1のピボットシャフ
ト9、第3のピボットシャフト10、第1のスイングア
ーム11、第2のスイングアーム12、第1のワイパア
ーム13、第1のワイパブレード14、第2のリンクコ
ンロッド15、第2のピボットアーム16、第2のピボ
ットシャフト17、第2のワイパアーム18、第2のワ
イパブレード19、第1の弾性部材30、第2の弾性部
材31から構成されている。
【0011】フレーム2には、矩形に形成されたフレー
ム本体2aと、このフレーム本体2aの側部から棒形に
突出した突出部2bが備えられている。フレーム本体2
aには、3個所の車体側取付部2a1、2a1、2a1
と、ワイパモータ取付部2a2と、第3のピボットシャ
フト支持部2a3とが形成され、突出部2bには、1個
所の車体側取付部2b1と、第1のピボットシャフト支
持部2b2とが形成されている。
【0012】フレーム2は、フレーム本体2aの車体側
取付部2a1、2a1、2a1と、突出部2bの車体側
取付部2b1とが図示しないダッシュアッパパネルにね
じ止めされることによって車体に固定される。フレーム
2は助手席側に配置される。
【0013】フレーム本体2aのワイパモータ取付部2
a2には、ワイパモータ3がねじ止めされている。フレ
ーム本体2aの第3のピボットシャフト支持部2a3に
は、第3のピボットシャフト10の基端部が挿通されて
いる。突出部2bの第1のピボットシャフト支持部2b
2には、第1のピボットシャフト9が回動自在にして支
持されている。
【0014】突出部2bの第1のピボットシャフト支持
部2b2は、中心がフレーム本体2aの第3のピボット
シャフト支持部2a3の中心から距離L1だけ離れて配
置されており、図4に示されるように、内側に第1、第
2の軸受32、33がそれぞれ取付けられている。この
第1のピボットシャフト支持部2b2には、第1、第2
の軸受32、33により第1のピボットシャフト9が回
動自在に支持されている。第1のピボットシャフト9の
先端部は車体外装パネルの上方に突出して配置される。
【0015】第1のピボットシャフト9には、図4に示
されるように,シャフト本体9aの基端部に第1のピボ
ットアーム固定部9bが形成されているとともに、シャ
フト本体9aの先端部に第1のスイングアーム固定部9
cが形成されており、シャフト本体9aの先端部寄りに
第1の切欠溝9dが形成されている。
【0016】第1のピボットシャフト9は、第1のピボ
ットアーム固定部9bが第1のピボットアーム8の第1
のピボットシャフト取付部8eに固定され、第1のスイ
ングアーム固定部9cが第1のスイングアーム11の第
1のピボットシャフト結合部11aに固定され、その先
端部側において、第1の切欠溝9dに第1のC形ピン3
4が嵌付けられているとともに、この第1のC形ピン3
4のフレーム2側に第1の平ワッシャ35が配置されて
いる。
【0017】第1のピボットシャフト9には、その基端
部側において第1のピボットアーム固定部9bと第1の
軸受32とのあいだに第1の弾性部材30が配置されて
いる。第1の弾性部材30は、第1のピボットシャフト
9の軸方向であるスラスト方向に弾性力をもつウエーブ
ワッシャであり、第1のピボットシャフト9の先端部に
配置された第1のC形ピン34、第1の平ワッシャ35
によってフレーム2の第1のピボットシャフト支持部2
b2に抜け止められている第1のピボットシャフト9に
かかったスラスト荷重を吸収することによって第1のピ
ボットシャフト9のがたを防止する機能をもつ。
【0018】第1の弾性部材30は、第1のピボットシ
ャフト9の基端部で第1のピボットアーム8と第1の軸
受32とのあいだに配置されているが、第1のピボット
シャフト9の先端部で第1の平ワッシャ35とフレーム
2とのあいだに配置されていないので、第1のワイパア
ーム13が第1のワイパブレード14を払拭面100に
押圧しながら払拭面100上を揺動する際に第1のワイ
パアーム13から与えられた反力によって第1のピボッ
トシャフト9が第1のピボットアーム8側に押圧された
としても、第1の平ワッシャ35とフレーム2とによっ
て必要以上に押し潰されることはなく、必要以上に押し
潰された際に第1のピボットシャフト9の回動を妨げる
ことによって第1のワイパブレード14が払拭面100
上をスムースに移動されない、いわゆるワイパジャダを
起こさないようにしている。
【0019】フレーム本体2aの第3のピボットシャフ
ト支持部2a3には、図4に示されるように、内側に第
3、第4の軸受36、37がそれぞれ取付けられてい
る。この第3のピボットシャフト支持部2a3には、第
3、第4の軸受36、37により第3のピボットシャフ
ト10の基端側が回動自在に支持されている。第3のピ
ボットシャフト10の先端部は車体外装パネルの上方に
突出して配置される。第3のピボットシャフト10は、
第1のピボットシャフト9、第2のピボットシャフト1
7とは異なり、ピボットアーム等のリンクから動力を与
えられて回動する機能をもたない。
【0020】第3のピボットシャフト10には、シャフ
ト本体10aの基端部に第2の切欠溝10bが形成され
ているとともに、シャフト本体10aの先端部に第2の
スイングアーム固定部10cが形成され、シャフト本体
10aの先端部寄りに第3の切欠溝10dが形成されて
いる。
【0021】第3のピボットシャフト10は、第2のス
イングアーム固定部10cが第2のスイングアーム12
の第3のピボットシャフト結合部12aに固定されてい
る。第3のピボットシャフト10には、基端部の第2の
切欠溝10bに第2のC形ピン38が嵌付けられている
とともに、この第2のC形ピン38のフレーム2側に第
2の平ワッシャ39が配置されている。また、第3のピ
ボットシャフト10には、先端部寄りの第3の切欠溝1
0dに第3のC形ピン40が嵌付けられているととも
に、この第3のC形ピン40のフレーム2側に第3の平
ワッシャ41が配置され、この第3の平ワッシャ41と
第4の軸受37とのあいだに第2の弾性部材31が配置
されている。
【0022】第2の弾性部材31は、第3のピボットシ
ャフト10の軸方向であるスラスト方向に弾性力をもつ
ウエーブワッシャであり、第3のピボットシャフト10
の先端部寄りに配置された第3のC形ピン40、第3の
平ワッシャ41および第3のピボットシャフト10の基
端部に配置された第2のC形ピン38、第2の平ワッシ
ャ39によってフレーム2の第3のピボットシャフト支
持部2a3に抜け止められている第3のピボットシャフ
ト10にかかったスラスト荷重を吸収することによって
第3のピボットシャフト10のがたを防止する機能をも
つ。
【0023】第2の弾性部材31は、第3のピボットシ
ャフト10の先端部寄りで第3の平ワッシャ41と第4
の軸受37とのあいだに配置されているが、第3のピボ
ットシャフト10の基端部で第2の平ワッシャ39とフ
レーム2とのあいだに配置されていないので、第1のワ
イパアーム13が第1のワイパブレード14を払拭面1
00に押圧しながら払拭面100上を揺動する際に第1
のワイパアーム13から与えられた反力によって第3の
ピボットシャフト10が第2のスイングアーム12側に
引張されたとしても、基端部の第2の平ワッシャ39と
フレーム2とによって必要以上に押し潰されることはな
く、必要以上に押し潰された際に第3のピボットシャフ
ト10の回動を妨げることによって第1のワイパブレー
ド14が払拭面100上をスムースに移動しない、いわ
ゆるワイパジャダを起こさないようにしている。
【0024】ワイパモータ3には、モータケース3aの
内周側に図示しない2個のマグネットがそれぞれ取付け
られているとともに、マグネットの内側に図示しないア
ーマチュアが回転可能に配置されている。アーマチュア
に備えた図示しないアーマチュアシャフトはモータケー
ス3aにねじ止めされたギヤケース3f内に突出し、ギ
ヤケース3f内で図示しない減速機構に噛合され、この
減速機構に出力軸3gが結合されている。出力軸3gは
ギヤケース3fから突出して配置されている。
【0025】ワイパモータ3は、アーマチュアに備えら
れた図示しないアーマチュアコイルに通電可能な図示し
ない複数個のブラシが図示しないワイパ駆動回路に電気
的に接続されているため、ワイパ駆動回路に備えられた
ワイパスイッチが低速モードにオン切換えされると、ワ
イパ駆動回路より低速用のブラシに電源の電流が供給さ
れてアーマチュアが低速で回転し、アーマチュアが低速
で回転することによって、アーマチュアシャフト、減速
機構を介し出力軸3gが低速で回転する。
【0026】上記とは異なり、ワイパ駆動回路のワイパ
スイッチが高速モードにオン切換えされると、ワイパ駆
動回路より高速用のブラシに電源の電流が供給されてア
ーマチュアが高速で回転し、アーマチュアが高速で回転
することによって、アーマチュアシャフト、減速機構を
介し出力軸3gが高速で回転する。
【0027】そして、ワイパモータ3には、図示しない
ワイパ定位置停止機構が通電回路に内蔵されているた
め、ワイパ駆動回路のワイパスイッチがオフ切換えされ
た際に、出力軸3gの回転位置が第1、第2のワイパブ
レード14、19の払拭途中位置にあると、出力軸3g
の回転を続行させるための電流がアーマチュアに継続し
て供給され、その後に、第1のワイパブレード14が停
止位置兼用の下部反転位置Eに、また第2のワイパブレ
ード19が停止位置兼用の下部反転位置Gにそれぞれ到
達したところでアーマチュアに対する電流供給がカット
されるようになっている。
【0028】ワイパモータ3の出力軸3gには、モータ
アーム4が取付けられている。モータアーム4は、基端
部に形成された出力軸取付部4aがワイパモータ3の出
力軸3gにねじ止めされ、先端部に形成された第1のボ
ールピン取付部4bに第1のボールピン20が固定され
ている。モータアーム4は、ワイパモータ3の出力軸3
gの低速回転、高速回転に応じて出力軸3gを中心に低
速回転、高速回転する。
【0029】第1のボールピン20には、第1のボール
リテーナ21が球面対偶を介して結合されている。第1
のボールリテーナ21は、第1のリンクコンロッド5の
一端部に形成された第1のボールリテーナ取付部5aに
取付けられている。
【0030】第1のリンクコンロッド5には、長寸状を
なす第1のリンクコンロッド本体5bの一端部に第1の
ボールリテーナ取付部5aが配置され、第1のリンクコ
ンロッド本体5bの他端部に第1のリンクコンロッド本
体5bの長さ方向に長寸状のサブコンロッド5cの一端
部が結合されている。
【0031】サブコンロッド5cには、連結アーム結合
部5dが形成されている。連結アーム結合部5dには、
サブコンロッド5cの他端部に第2の連結アーム結合部
5eが形成されているとともに、第2の連結アーム結合
部5eからサブコンロッド5cの長さ方向に距離L2だ
け一端部に寄って配置された第1の連結アーム結合部5
fが形成されている。連結アーム結合部5dの第1の連
結アーム結合部5fには、第1の連結アーム6の一端部
に形成された第1のリンクコンロッド結合部6aが回動
自在に結合され、連結アーム結合部5dの第2の連結ア
ーム結合部5eには、第2の連結アーム7の一端部に形
成された第1のリンクコンロッド結合部7aが回動自在
に結合されている。この場合、第1のリンクコンロッド
5は、それぞれ独立して成形された第1のリンクコンロ
ッド本体5bとサブコンロッド5cとが結合されている
が、独立して成形されずに一体成形されていても良い。
第1のリンクコンロッド5は、モータアーム5の低速回
転、高速回転に対応して第1のボールリテーナ21が回
転運動するため、連結アーム結合部5dが往復で移動す
る。
【0032】第1の連結アーム6はへ字形にされた第1
の連結アーム本体6bの一端部に第1のリンクコンロッ
ド結合部6aが配置され、第1の連結アーム本体6bの
他端部に第1のピボットアーム結合部6cが形成されて
いる。第1のピボットアーム結合部6cは第1のピボッ
トアーム8に形成された第1の連結アーム結合部8aに
回動自在に結合されている。
【0033】第2の連結アーム7はへ字形にされた第2
の連結アーム本体7bの一端部に第1のリンクコンロッ
ド結合部7aが配置され、第2の連結アーム本体7bの
他端部に第1のピボットアーム結合部7cが形成されて
いる。第2のピボットアーム結合部7cは第1のピボッ
トアーム8に形成された第2の連結アーム結合部8bに
回動自在に結合されている。
【0034】第1、第2の連結アーム6、7はXリンク
を構成しており、第1のリンクコンロッド5の連結アー
ム結合部5dが往復で移動することによって、互いに交
差しながら、第1のピボットシャフト9を中心に第1の
ピボットアーム8を往復で回動させる機能をもつ。
【0035】第1のピボットアーム8は、へ字形にされ
た第1のピボットアーム本体8cと、この第1のピボッ
トアーム本体8cの中心からI字状にして突出したサブ
アーム8dとから略T字形に形成されている。第1のピ
ボットアーム本体8cの一端部に第2の連結アーム結合
部8bが配置され、第1のピボットアーム本体8cの他
端部に第1の連結アーム結合部8aが配置されている。
そして、第1のピボットアーム本体8cの中央部に第1
のピボットシャフト取付部8eが形成されている。第1
のピボットシャフト取付部8eには、第1のピボットシ
ャフト9の基端部に形成された第1のピボットアーム結
合部9bが圧入により固定されている。
【0036】第1のピボットアーム8は、ワイパモータ
3の出力軸3gが回転することにより第1のリンクコン
ロッド5の連結アーム結合部5dが往復で移動すると、
第1の連結アーム6、第2の連結アーム7からなるXリ
ンクにより、位置Aと位置Bとのあいだの角度範囲θ1
を往復で回動する。このとき、第1のピボットアーム8
は、位置Aから図2中反時計方向に回動を始め、第1の
ピボットシャフト9を中心に第1のピボットシャフト9
の図2中下方側で往復回動する。第1のピボットアーム
8が回動する角度範囲θ1は、後述する第2のピボット
アーム16が回動する角度範囲θ2よりも大きい。これ
は、第1のリンクコンロッド5から与えられた往復回動
運動がXリンクを構成する第1、第2の連結アーム6、
7によって、第1のピボットアーム8の大きな範囲の往
復回動運動に変換されるからである。
【0037】サブアーム8dには、第1のピボットアー
ム本体8cの第1のピボットシャフト取付部8eから予
め定められた距離L3だけ離れた位置に第2のボールピ
ン取付部8fが形成されている。第2のボールピン取付
部8fには、第2のボールピン22が固定されている。
【0038】第2のボールピン22には、第2のボール
リテーナ23が球面対偶を介して結合されている。第2
のボールリテーナ23は、第2のリンクコンロッド15
の一端部に形成された第2のボールリテーナ取付部15
aに取付けられている。
【0039】第2のリンクコンロッド15には、長寸状
をなす第2のリンクコンロッド本体15bの一端部に第
2のボールリテーナ取付部15aが配置され、第2のリ
ンクコンロッド本体15bの他端部に第3のボールリテ
ーナ取付部15cが形成されている。第3のボールリテ
ーナ取付部15cには、第3のボールリテーナ24が取
付けられている。
【0040】第3のボールリテーナ24には、第3のボ
ールピン25が球面対偶を介して結合されている。第3
のボールピン25は、第2のピボットアーム16の先端
部に形成された第3のボールピン取付部16aに固定さ
れている。
【0041】第2のピボットアーム16には、I字形に
された第2のピボットアーム本体16bの一端部に第3
のボールピン取付部16aが配置され、第2のピボット
アーム本体16bの他端部に第2のピボットシャフト取
付部16cが形成されている。第2のピボットシャフト
取付部16cには、第2のピボットシャフト17の基端
部が圧入により固定されている。第2のピボットアーム
16は、第3のボールピン取付部16aの中心から第2
のピボットシャフト取付部16cの中心までが予め定め
られた距離L4にされている。
【0042】第2のピボットシャフト17は、ピボット
ホルダ26に回動自在に支持されており、このピボット
ホルダ26は、フレーム2から離れた位置でダッシュア
ッパパネルにねじ止められる。第2のピボットシャフト
17の先端部は車体外装パネルの上方に突出して配置さ
れる。
【0043】第2のピボットシャフト17は、ワイパモ
ータ3の出力軸3gが回転して、第1のピボットアーム
8が角度範囲θ1でもって往復回動することによって、
第2のリンクコンロッド15を介し、第2のピボットア
ーム16が位置Cと位置Dとのあいだを往復回動するこ
とによって角度範囲θ2で往復回動する。このとき、第
2のピボットアーム16は、位置Cから図1中時計方向
に回動を始め、第2のピボットシャフト17を中心に第
2のピボットシャフト17の図1中上方側で往復回動す
る。第2のピボットアーム8が往復回動する範囲は、前
述した第1のピボットアーム8が往復回動する範囲に対
して逆側に配置される。第2のピボットシャフト17
は、前述したように、第1のピボットアーム8が往復回
動する角度範囲θ1よりも小さい角度範囲θ2でもって
往復回動を行う。
【0044】第1のピボットシャフト9の先端部、第2
のピボットシャフト17の先端部、第3のピボットシャ
フト10の先端部のそれぞれは、車体外装パネル上にそ
れぞれ突出して配置される。第1、第3のピボットシャ
フト9、10はそれぞれ助手席側に配置され、第2のピ
ボットシャフト17は運転席側に配置される。
【0045】第1のピボットシャフト9の先端部には、
第1のスイングアーム11の一端部に形成された第1の
ピボットシャフト結合部11aがねじ止めされ、第3の
ピボットシャフト10の先端部には、第2のスイングア
ーム12の一端部に形成された第3のピボットシャフト
結合部12aがねじ止めされ、第2のピボットシャフト
17の先端部には、第2のワイパアーム18の基端部に
形成された第2のピボットシャフト結合部18aがねじ
止めされている。
【0046】第1のスイングアーム11には、I字形に
された第1のスイングアーム本体11bの一端部に第1
のピボットシャフト結合部11aが配置され、第1のス
イングアーム本体11bの他端部に第1のワイパアーム
結合部11cが形成されている。
【0047】第2のスイングアーム12には、へ字形に
された第2のスイングアーム本体12bの一端部に第3
のピボットシャフト結合部12aが配置され、第2のス
イングアーム本体12bの他端部に第1のワイパアーム
結合部12cが形成されている。第2のスイングアーム
12は、第1のスイングアーム11よりも長さ寸法が大
きい。
【0048】第1のスイングアーム11の第1のワイパ
アーム結合部11c、第2のスイングアーム12の第1
のワイパアーム結合部12cには、第1のワイパアーム
13が連結されている。
【0049】第1のワイパアーム13には、長寸状をな
すアームヘッド13aの基端部寄りにスイングアーム結
合部13bが形成されている。このスイングアーム結合
部13bには、第1のワイパアーム本体13aの基端部
側に第1のスイングアーム結合部13cが形成され、第
1のスイングアーム結合部13cから第1のワイパアー
ム本体13aの先端部側に予め定められた距離L5だけ
寄った位置に第2のスイングアーム結合部13dが形成
されている。
【0050】アームヘッド13aの先端部にはリテーナ
13eの基端部が回動自在に連結され、このリテーナ1
3eの先端部にアームピース13fの基端部が結合さ
れ、このアームピース13fの先端部に第1のワイパブ
レード14が装着されている。アームヘッド13aとア
ームピース13fとには、アームスプリング13gが連
結されているため、このアームスプリング13gの弾性
力によって第1のワイパブレード14が払拭面100に
押圧される。そして、第1のワイパアーム13には、第
1のワイパブレード14を払拭面100に押圧するアー
ムスプリング13gの反力によって、第1のスイングア
ーム11の第1のピボットシャフト結合部11aをフレ
ーム2側に押圧する力が与えられるとともに、第2のス
イングアーム12の第3のピボットシャフト結合部12
aをフレーム2から離そうとする力が与えられる。この
とき、第1のスイングアーム11の第1のピボットシャ
フト結合部11aをフレーム2側に押圧する力は、第1
のピボットシャフト9を第1のピボットアーム8側に押
圧する力となって作用し、第2のスイングアーム12の
第3のピボットシャフト結合部12aをフレーム2から
離そうとする力は、第3のピボットシャフト10を第1
のワイパアーム13側に引張する力となって作用する。
【0051】第1のスイングアーム結合部13cには、
第1のスイングアーム11の第1のワイパアーム結合部
11cが回動自在に結合され、第2のスイングアーム結
合部13dには、第2のスイングアーム12の第1のワ
イパアーム結合部12cが回動自在に結合されている。
【0052】第1のスイングアーム11は、一端部の第
1のピボットシャフト結合部11aが第1のピボットシ
ャフト9の先端部に固定されているとともに他端部の第
1のワイパアーム結合部11cが第1のワイパアーム1
3の第1のスイングアーム結合部13cが回動自在に結
合され、第2のスイングアーム12は、一端部の第3の
ピボットシャフト結合部12aが第3のピボットシャフ
ト10の先端部に固定されているとともに他端部の第1
のワイパアーム結合部12cが第1のワイパアーム13
の第2のスイングアーム結合部13dに回動自在に結合
されているため、フレーム2側に支持された第1、第3
のピボットシャフト9、10と、第1のスイングアーム
11と、第2のスイングアーム12と、第1のワイパア
ーム13のスイングアーム結合部13bとにより四接連
鎖機構が構成されている。
【0053】そして、第1のワイパアーム13の先端部
に第1のワイパブレード14が装着されている。第1の
ワイパブレード14は、第1のワイパアーム13に内装
されたアームスプリングによって払拭面100の助手席
側に押し付けられる。
【0054】第2のピボットシャフト17の先端部に固
定された第2のワイパアーム18には、先端部に第2の
ワイパブレード19が装着されている。第2のワイパブ
レード19は、第2のワイパアーム18に内装されたア
ームスプリングによって払拭面100の運転席側に押し
付けられる。
【0055】第1のワイパアーム13は、第1のピボッ
トシャフト9が角度範囲θ1で回動する際に、第1のピ
ボットシャフト9とともに第1のスイングアーム11が
角度範囲θ1で回動して、第1のスイングアーム結合部
13cに第1のスイングアーム11の回動力が与えられ
る。すると、第2のスイングアーム結合部13d、第3
のピボットシャフト結合部12aを介して第2のスイン
グアーム12が第1のスイングアーム11に対し相対的
に回動して第3のピボットシャフト10が回動する。こ
のとき、第2のスイングアーム12の方が第1のスイン
グアーム11より長さ寸法が大きいため、前述した四接
連鎖機構によって、第1のワイパアーム13が払拭面1
00の上方に向け略直線的に移動しながら払拭面100
上を揺動するから、図2に示されるように、第1のワイ
パブレード14で払拭面100の下部反転位置Eから上
部反転位置Fまでのあいだを往復で拭う。このとき、第
2のリンクコンロッド15を介して、回動範囲が大きい
第1のピボットアーム8からこれに比べて回動範囲が小
さい第2のピボットアーム16に動力が伝達されため、
第2のピボットアーム16に結合される第2のワイパア
ーム18、第2のワイパブレード19が上部反転位置H
で反転する際の角速度が小さくなる。
【0056】第2のワイパアーム18は、第2のピボッ
トシャフト17が角度範囲θ2で回動することによっ
て、第2のピボットシャフト17とともに払拭面100
上を揺動し、第2のワイパブレード19で払拭面100
の下部反転位置Gから上部反転位置Hまでのあいだを往
復で拭う。
【0057】このような構造のワイパ装置1は、フレー
ム2の車体側取付部2a1、2a1、2a1、突出部2
bの車体側取付部2b1、ピボットホルダ26がダッシ
ュアッパパネルにねじ止めされることによって車体に搭
載され、車体外装パネル上の第1、第3のピボットシャ
フト9、10に、第1のワイパブレード14が装着され
た第1のワイパアーム13にそれぞれ連結された第1、
第2のスイングアーム11、13がそれぞれねじ止めさ
れ、車体外装パネル上の第2のピボットシャフト17
に、第2のワイパブレード19が装着された第2のワイ
パアーム18がねじ止めされ、ワイパモータ3がワイパ
駆動回路に接続される。
【0058】ワイパ駆動回路に備えられたワイパスイッ
チがオフ状態にあると、図4に示されるように、第1の
ワイパブレード14は停止位置兼用の下部反転位置Eに
停止し、第2のワイパブレード19は停止位置兼用の下
部反転位置Gに停止している。
【0059】ワイパ駆動回路に備えられたワイパスイッ
チが低速モードにオン切換えされると、ワイパモータ3
の出力軸3gが低速で回転し、モータアーム4が低速で
回転し、第1のリンクコンロッド5が往復移動し、第
1、第2の連結アーム6、7が交差しながら第1のピボ
ットアーム8が位置Aと位置Bとのあいだを往復回動
し、第1のピボットシャフト9が角度範囲θ1でもって
往復回動する。第1のピボットアーム8が位置Aと位置
Bとのあいだを往復回動することによって、第2のリン
クコンロッド15を介して第2のピボットアーム16が
位置Cと位置Dとのあいだを往復回動し、第2のピボッ
トシャフト17が角度範囲θ2でもって低速で往復回動
する。
【0060】第1のピボットシャフト9が角度範囲θ1
でもって低速で往復回動することにより、第1のスイン
グアーム11が角度範囲θ1で回動し、第2のスイング
アーム結合部13d、第3のピボットシャフト結合部1
2aを介して第2のスイングアーム12が第1のスイン
グアーム11に対し相対的に回動して第3のピボットシ
ャフト10が回動し、第1のワイパアーム13が払拭面
100上を図5に示される位置I、図6に示される位置
Jを介し払拭面100の上方に伸長しながら払拭面10
0上を揺動することによって、第1のワイパブレード1
4で払拭面100の下部反転位置Eから上部反転位置F
までのあいだを低速の往復で拭う。
【0061】第1のピボットシャフト9と同時に第2の
ピボットシャフト17が角度範囲θ2でもって往復回動
するから、第2のワイパアーム18が払拭面100上を
揺動することによって、第2のワイパブレード19で払
拭面100の下部反転位置Gから上部反転位置Hまでの
あいだを低速の往復で拭う。
【0062】上記とは異なり、ワイパ駆動回路のワイパ
スイッチが高速モードにオン切換えされた場合、ワイパ
モータ3の出力軸3gが高速で回転し、上記と同様にし
て、第1のワイパアーム13が払拭面100の上方に伸
長しながら払拭面100上を揺動して、第1のワイパブ
レード14で払拭面100の下部反転位置Eから上部反
転位置Fまでのあいだを高速の往復で拭い、第2のワイ
パアーム18が払拭面100上を揺動することによっ
て、第2のワイパブレード19で払拭面100の下部反
転位置Gから上部反転位置Hまでのあいだを高速の往復
で拭う。
【0063】そして、第1、第2のワイパブレード1
4、19が払拭途中にあるワイパ作動中に、ワイパ駆動
回路のワイパスイッチが停止モードに切換えられると、
ワイパモータ3に内蔵されたワイパ定位置停止機構によ
り、第1のワイパブレード14が所定の停止位置Eに、
また第2のワイパブレード19が所定の停止位置Gに到
達するまで第1、第2のワイパブレード14、19が作
動を継続され、第1、第2のワイパブレード14、19
が停止位置兼用の下部反転位置E、Gにそれぞれ到達し
たところで停止する。
【0064】上述したように、第1、第2の連結アーム
6、7よりなるXリンクにより、ワイパモータ3の出力
軸3gの回転が第2のピボットアーム16の回動範囲θ
2よりも大きい回動範囲θ1での第1のピボットアーム
8の回動に変換されて、第1のピボットシャフト9が第
2のピボットシャフト17よりも大きい範囲で回動され
る一方、第1のピボットアーム8の回動範囲が第2のピ
ボットアーム16の回動範囲に対して逆に配置されるも
のとなる。
【0065】そして、第1のワイパアーム13が第1の
ワイパブレード14を払拭面100に押圧しながら払拭
面100上を揺動する際に第1のワイパアーム13から
与えられる反力によって、第1のピボットシャフト9が
第1のピボットアーム8側に押圧されたとしても、第1
の弾性部材30が第1の平ワッシャ35とフレーム2と
によって必要以上に押し潰されることがないとともに、
第3のピボットシャフト10が第2のスイングアーム1
2側に引張されたとしても、第2の弾性部材31が第2
のピボッシャフト10の基端部の第2の平ワッシャ39
とフレーム2とによって必要以上に押し潰されることが
なく、第1、第2の弾性部材30、31のそれぞれが弾
性力を保持した状態で第1、第2のピボットシャフト
9、10が回動するものとなる。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1、2に係わるワイパ装置によれば、第1のワイパ
アームによって第1のワイパブレードが払拭面に対して
押圧される際、第1のワイパアームより与えられた反力
によって、第1のピボットシャフトが第1のワイパアー
ム側から押圧される方向に、また、第3のピボットシャ
フトが第1のワイパアーム側に引張される方向にスラス
ト荷重がかかったとしても、第1のピボットシャフトの
第1のピボットアーム側に第1の弾性部材が配置され、
第3のピボットシャフトの第2のスイングアーム側に第
2の弾性部材が配置されている。それ故、第1、第2の
弾性部材のそれぞれがスラスト荷重によって必要以上に
押し潰されることがないから、第1、第3のピボットシ
ャフトの回動を妨げることがない。よって、ピボットシ
ャフトを円滑に回動させることによってワイパジャダを
起こすことがないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるワイパ装置の一実施例の部分
破断平面図である。
【図2】図1に示したワイパ装置の部分破断背面図であ
る。
【図3】図1に示したワイパ装置に用いられるワイパア
ームの正面図である
【図4】図1に示したワイパ装置の第1、第3のピボッ
トシャフトまわりの断面図である。
【図5】図1に示したワイパ装置のワイパアームの動作
説明図である。
【図6】図1に示したワイパ装置のワイパアームの動作
説明図である。
【図7】図1に示したワイパ装置のワイパアームの動作
説明図である。
【図8】図1に示したワイパ装置のワイパアームの動作
説明図である。
【符号の説明】
1 ワイパ装置 2 フレーム 2a2 ワイパモータ取付部 2a3 第3のピボットシャフト支持部 2b2 第1のピボットシャフト支持部 3 ワイパモータ 3g 出力軸 4 モータアーム 5 第1のリンクコンロッド 5d 連結アーム結合部 5e 第2の連結アーム結合部 5f 第1の連結アーム結合部 6 第1の連結アーム 7 第2の連結アーム 8 第1のピボットアーム 8c 第1のピボットアーム本体 8d サブアーム 8e 第1のピボットシャフト取付部 8f 第2のボールピン取付部 9 第1のピボットシャフト 9b 第1のピボットアーム固定部 9c 第1のスイングアーム固定部 9d 第1の切欠溝 10 第3のピボットシャフト 10b 第2の切欠溝 10c 第2のスイングアーム固定部 10d 第3の切欠溝 11 第1のスイングアーム 12 第2のスイングアーム 13 第1のワイパアーム 13b スイングアーム結合部 13c 第1のスイングアーム結合部 13d 第2のスイングアーム結合部 14 第1のワイパブレード 15 第2のリンクコンロッド 16 第2のピボットアーム 17 第2のピボットシャフト 18 第2のワイパアーム 19 第2のワイパブレード 20 第1のボールピン 21 第1のボールリテーナ 22 第2のボールピン 23 第2のボールリテーナ 24 第3のボールリテーナ 25 第3のボールピン 30 第1の弾性部材 31 第2の弾性部材 34 (第1の抜止部材)第1のC形ピン 35 (第1の間隙部材)第1の平ワッシャ 38 (第2の抜止部材)第2のC形ピン 39 (第2の間隙部材)第2の平ワッシャ 40 (第3の抜止部材)第3のC形ピン 41 (第3の間隙部材)第3の平ワッシャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定され、第1のピボットシャ
    フト支持部および第3のピボットシャフト支持部が形成
    されたフレームと、 上記フレームに固定され、通電により回転可能な出力軸
    を有するワイパモータと、 上記ワイパモータの出力軸に固定され、該出力軸ととも
    に共動するモータアームと、 上記モータアームに取付けられた第1のボールピンと、 一端部に上記第1のボールピンに球面対偶により回動自
    在に結合される第1のボールリテーナが取付けられ、他
    端部に連結アーム結合部が形成された第1のリンクコン
    ロッドと、 上記第1のリンクコンロッドの連結アーム結合部にそれ
    ぞれの一端部が予め定められた距離だけ離れてそれぞれ
    回動自在に支持され、X状に交差して配置された第1、
    第2の連結アームと、 上記第1、第2の連結アームのそれぞれの他端部を予め
    定められた距離だけ離してそれぞれ回動自在に支持する
    第1のピボットアームと、 上記フレームの第1のピボッシャフト支持部に回動自在
    に支持され、上記第1のピボットアームに固着された第
    1のピボットシャフトと、 上記第1のピボットシャフトに一端が結合された第1の
    スイングアームと、 上記第1のピボットシャフトから離れたフレームの第3
    のピボットシャフト支持部に回動自在に支持された第3
    のピボットシャフトと、 上記第1のスイングアームよりも長寸にして上記第3の
    ピボットシャフトに一端が結合された第2のスイングア
    ームと、 上記第1のスイングアームおよび第2のスイングアーム
    のそれぞれの他端部がそれぞれ離れた位置に回動自在に
    結合されたスイングアーム結合部が形成され、払拭面に
    対し押圧可能に第1のワイパブレードが装着された第1
    のワイパアームと、 上記第1のピボットシャフトの上記第1のピボットアー
    ム側に配置された第1の弾性部材と、 上記第3のピボットシャフトの上記第2のスイングアー
    ム側に配置された第2の弾性部材と、 上記第1のピボットアームに取付けられた第2のボール
    ピンと、 一端部に上記第2のボールピンに球面対偶により回動自
    在に結合される第2のボールリテーナが取付けられ、他
    端部に第3のボールリテーナが取付けられた第2のリン
    クコンロッドと、 上記第2のリンクコンロッドの第3のボールリテーナに
    球面対偶により回動自在に結合された第3のボールピン
    と、 上記第3のボールピンが取付けられた第2のピボットア
    ームと、 車体側に回動自在に支持され、上記第2のピボットアー
    ムに固着された第2のピボットシャフトと、 上記第2のピボットシャフトに結合され、払拭面に対し
    押圧可能に第2のワイパブレードが装着された第2のワ
    イパアームを備えていることを特徴とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 第1のピボットシャフトには、基端部に
    第1のピボットアームが固定される第1のピボットアー
    ム固定部が形成されているとともに、先端部に第1のス
    イングアームが固定される第1のスイングアーム固定部
    が形成され、先端部寄りに第1の切欠溝が形成されてお
    り、この第1の切欠溝に第1の抜止部材が嵌付けられ、
    この第1の抜止部材とフレームとのあいだに第1の間隙
    部材が配置され、第1の弾性部材が第1のピボットシャ
    フトの基端部の第1のピボットアーム結合部とフレーム
    の第1のピボットシャフト支持部とのあいだに配置さ
    れ、 第3のピボットシャフトには、基端部に第2の切欠溝が
    形成されているとともに、先端部に第2のスイングアー
    ムが固定される第2のスイングアーム固定部が形成さ
    れ、先端部寄りに第3の切欠溝が形成されており、第2
    の切欠溝に第2の抜止部材が嵌付けられ、この第2の抜
    止部材とフレームの第3のピボットシャフト支持部との
    あいだに第2の間隙部材が配置され、第3の切欠溝に第
    3の抜止部材が嵌付けられ、第3の抜止部材とフレーム
    の第3のピボットシャフト支持部とのあいだに第3の間
    隙部材が配置され、第2の弾性部材が第3のピボットシ
    ャフトの先端部で第3の間隙部材とフレームの第3のピ
    ボットシャフト支持部とのあいだに配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載のワイパ装置。
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