JP4153369B2 - ワイパ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両のウインドシールドガラスを払拭するワイパ装置に関し、特に、2本のワイパブレードが下反転位置で上下に重合するように互いに反対方向に払拭動作する対向払拭型のワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等の車両では、フロントウインドシールドガラスを大きく傾斜させた車両デザインが多く用いられており、このような車両では、フロントウインドシールドガラスが車両前後方向に縦長のガラス面形状となっている。この縦長のガラス面を払拭するために適した払拭パターンを有するワイパ装置として、2本のワイパアームが互いに反対方向に回動し、各ワイパアームに連結されたワイパブレードが下反転位置で重合するように対向的に払拭動作する所謂対向払拭型のワイパ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の対向払拭型のワイパ装置は、一端部がモータの回転軸に固定され該モータの作動によって回転するクランクアームと、長手方向中間部が揺動自在に枢支された中間リンク(アイドラ部)と、クランクアームの他端部と中間リンクの長手方向一端部を連結する連結ロッドと、左側のワイパ軸(ピボット軸)に一端部が固定された左側駆動レバー(ピボットレバー)の他端部と中間リンクの長手方向一端部とを連結するリンクロッドと、右側のワイパ軸に一端部が固定された駆動レバーの他端部と中間リンクの長手方向他端部とを連結する右側リンクロッドとを備えて構成されている。
【0004】
そして、この対向払拭型のワイパ装置では、モータが作動すると、中間リンクの存在によって左側のワイパ軸と右側のワイパ軸とが互いに反対方向に回動して左右のワイパアームを対向的に払拭動作させ、かつ左右のワイパブレードを下反転位置で上下に(ガラス面に沿って上下に)重合させている(重合した配置とされている)。また、対向払拭型のワイパ装置では、下反転位置で各ワイパブレードが反転動作をする際または始動の際に、下側に位置するワイパブレードの先端が上側のワイパブレードに干渉してしまうことが懸念されるが、下側のワイパブレードの反転または始動を上側のワイパブレードに対し遅らせる設定としたり、上側のワイパブレードの反転または始動初期における移動速度を下側のワイパブレードに対し大きくする設定としたりすることで上記干渉を防止している。そして、中間リンクを設けることで、このような設定を容易に行なうことができる。
【0005】
しかしながら、左右のワイパ軸を互いに反対方向に回動するために上記の如き中間リンクを備えた構成では、部品点数及び組付工数が多いという問題があった。また、中間リンクの配置スペースを確保するために、ワイパ装置が全体として大型化するという問題があった。特に、モータと中間リンクとの位置関係が左右のワイパの回動角度や払拭速度(上記干渉防止のための設定を含む)に大きく影響するため、該モータと中間リンクとを共に大型のブラケットに組み付けて所定の位置関係で配置しており、ワイパ装置の大型化の問題が一層顕著となる。
【0006】
一方、このような中間リンクを廃止するために、左右のワイパをそれぞれ別個のモータで独立して駆動する対向払拭型のワイパ装置が考えられている(例えば、特許文献2参照)。この対向払拭型のワイパ装置では、左右のワイパ装置として、ワイパアームのアームヘッドと、一端部がモータの出力軸に固定されると共に他端部がアームヘッドの基端部に回転自在に連結されたモータアーム(メインレバー)と、一端部が車体に回転自在に支持されたピボット軸(支軸)に固定されると共に他端部がモータアームの他端部と離間してアームヘッドに回転自在に連結されたサブアーム(サブレバー)とで、4節リンクを形成した4節リンク式ワイパをそれぞれ採用している。そして、このワイパ装置では、モータアームをモータによって直接的に回転駆動してワイパアームを往復移動するため、ピボット軸を往復回動するためのリンク機構をも廃止しており、また単にピボット軸廻りに回動する一般的なワイパアームを備えたワイパ装置と比較して各ワイパブレードによる払拭面積を広げている。
【0007】
しかしながら、上記の如く左右のワイパを独立して駆動する構成とすると、高価なワイパ用モータを左右のワイパにそれぞれ設ける必要があり、ワイパ装置が高価になる。しかも、各4節リンク式ワイパはそれぞれ複雑な動作をするため、これらが下反転位置で互いのワイパブレードを干渉させることなく対向的な払拭動作を行なうためには、各モータの制御が複雑となり、より高価な制御回路や位置検出器等のセンサ類が必要となる。このため、ワイパ装置は、全体として一層高価になり、特に低価格車等への搭載が困難となる。
【0008】
【特許文献1】
実開平7−5999号公報
【特許文献1】
特開2001−106031号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して、中間リンクを備えることなく単一のモータによって第1ワイパ及び第2ワイパを対向的に払拭動作させることができるワイパ装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るワイパ装置は、互いに離間して車体に回転自在に支持された第1ピボット軸及び第2ピボット軸を、リンク機構を介して単一のモータによってそれぞれ回動させることで、前記第1ピボット軸に固定された第1ワイパと前記第2ピボット軸に固定された第2ワイパとを、下反転位置で上下に重合するように対向的に払拭動作させる対向払拭型のワイパ装置において、前記第1ワイパは、前記第1ピボット軸に固定されたメインレバーと、該第1ピボット軸から所定距離だけ離間して設けられた支軸によって前記車体に対し回転自在に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1連結軸を介して回転自在に連結されると共に前記サブレバーの先端部が第2連結軸を介して回転自在に連結された第1アームヘッドとを有して形成された4節リンクと、 基端部が前記第1アームヘッドに連結された第1ワイパアームと、前記第1ワイパアームの先端に連結された第1ワイパブレードと、を備えて構成され、前記第2ワイパは、前記第2ピボット軸に連結され該第2ピボット軸と一体に回動する第2アームへッドと、基端部が前記第2アームヘッドに連結された第2ワイパアームと、前記第2ワイパアームの先端に連結された第2ワイパブレードとを備えて構成され、前記リンク機構は、前記第1ピボット軸に固定された第1ピボットレバーと、前記第2ピボット軸に対して、前記第1ピボット軸に対する前記第1ピボットレバーの配置側と同じ側に配置されると共に、該第2ピボット軸に固定された第2ピボットレバーと、前記モータと前記第1ピボットレバーとに連結され、前記モータの回転を前記第1ピボットレバーの揺動に変換する第1ロッドと、前記第1ピボットレバー又は前記モータと前記第2ピボットレバーとに連結され、前記第2ピボットレバーを前記第1ピボットレバーと同じ方向に揺動させる第2ロッドとを備えて構成されており、前記第1ワイパブレードは、前記下反転位置で前記第2ワイパブレードの下側に位置する設定としたことを特徴としている。
【0011】
請求項1記載のワイパ装置では、単一のモータがリンク機構を介して第1及び第2ピボット軸をそれぞれ回動(往復回動、一定方向への回転を含む)させると、4節リンクを備えて構成された第1ワイパでは、メインアームが第1ピボット軸と一体に往復回動または回転し、該メインレバーに従動するサブレバーが第1アームヘッドの動作を規制することによって、第1アームヘッド(の先端)が第1ピボット軸に対し相対的に接離しつつ回動し、結果的に第1アームヘッドに連結された第1ワイパアームの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭位置(払拭角度位置)では、第1ワイパアームの全長が見掛け上伸長して、該第1ワイパアームの先端に連結された第1ワイパブレードが広範囲に亘り被払拭面を払拭する。一方、第2ワイパでは、第2アームへッドが第2ピボット軸と一体に往復回動し、第2ワイパアームを介して第2アームへッドに連結された第2ワイパブレードが被払拭面を払拭する。このとき、第1ワイパと第2ワイパとは、下反転位置で上下に重合するように互いに対向的に払拭動作する。
【0012】
ここで、4節リンクを備えた第1ワイパは、メインアームを往復回動させて払拭動作(揺動)する構成では、第1ピボット軸を、第2ワイパの如き一般的な(通常の)ワイパが固定された場合とは反対方向に回動する。このため、第1ワイパを4節リンク式ワイパとすると共に、第2ワイパを一般的なワイパとする本ワイパ装置では、第1ピボット軸と第2ピボット軸とを同じ方向に回動させることにより、第1ワイパと第2ワイパとを対向的に払拭動作させることができる。これにより、本ワイパ装置では、第1ピボット軸及び第2ピボット軸を互いに反対方向に回動させるための中間リンク等の機構を廃止することができる。
【0013】
そして、リンク機構を介して単一のモータが第1ピボット軸及び第2ピボット軸を駆動するため、高価なモータの数が増加することがない。また、第1ピボット軸(第1ワイパ)と第2ピボット軸(第2ワイパ)とを、リンク機構によって機械的に同期させることができるため、各ピボット軸を独立して駆動する構成では懸念される各モータ駆動速度のばらつきによる第1ワイパと第2ワイパとの干渉の恐れがない。しかも、第1ワイパと第2ワイパとの干渉を防止するために2つのモータを制御する複雑な制御回路等を設ける必要がなく、ワイパ装置を安価に構成することができる。
【0014】
さらに、第1ワイパが、上記の通り回動動作に伴って見掛け上伸長する4節リンクを備えているため、第1ワイパブレードによる払拭範囲が拡大され、例えば大きく傾斜し車両前後方向に縦長のガラス面を広範囲に亘り払拭して広い視界を確保することが可能となる。
【0015】
このように、請求項1記載のワイパ装置では、中間リンクを備えることなく単一のモータによって第1ワイパ及び第2ワイパを対向的に払拭動作させることができる。
また、本ワイパ装置では、第1ワイパ及び第2ワイパが下反転位置で重合するときに、4節リンク式の第1ワイパを構成する第1ワイパブレードが、第2ワイパを構成する第2ワイパブレードの下側に位置する。ところで、上記の通り見掛け上伸長して払拭面積を広げる4節リンク式の第1ワイパでは、第1ピボット軸の回動角に対する第1ワイパブレード先端の移動量が、一般的なワイパ(ピボット軸廻りの単純な往復回動により単純な円弧状の払拭範囲となるワイパ)において対応する移動量よりも小さい。このため、下反転位置で第1ワイパブレードを第2ワイパブレードの下側に位置させることで、対向的に動作する第1ワイパと第2ワイパとの干渉が生じ難い。
【0016】
上記目的を達成するために請求項2記載の発明に係るワイパ装置は、互いに離間して車体に回転自在に支持された第1ピボット軸及び第2ピボット軸を、リンク機構を介して単一のモータによってそれぞれ回動させることで、前記第1ピボット軸に固定された第1ワイパと前記第2ピボット軸に固定された第2ワイパとを、下反転位置で上下に重合するように対向的に払拭動作させる対向払拭型のワイパ装置において、前記第1ワイパは、前記第1ピボット軸に連結され該第1ピボット軸と一体に回動するメインレバーと、前記第1ピボット軸から所定距離だけ離間して設けられた支軸によって前記車体に対し回転自在に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1連結軸を介して回転自在に連結されると共に前記サブレバーの先端部が第2連結軸を介して回転自在に連結された第1アームヘッドとを有して形成された4節リンクと、基端部が前記第1アームヘッドに連結された第1ワイパアームと、前記第1ワイパアームの先端に連結された第1ワイパブレードと、を備えて構成され、前記第2ワイパは、前記第2ピボット軸に連結され該第2ピボット軸と一体に回動する第2アームへッドと、基端部が前記第2アームヘッドに連結された第2ワイパアームと、前記第2ワイパアームの先端に連結された第2ワイパブレードとを備えて構成され、前記リンク機構は、前記第1ピボット軸に固定された第1ピボットレバーと、前記第2ピボット軸に対して、前記第1ピボット軸に対する前記第1ピボットレバーの配置側と同じ側に配置されると共に、該第2ピボット軸に固定された第2ピボットレバーと、前記モータと前記第2ピボットレバーとに連結され、前記モータの回転を前記第ピボットレバーの揺動に変換する第1ロッドと、前記第1ピボットレバーと前記第2ピボットレバーとに連結され、前記第1ピボットレバーを前記第2ピボットレバーと同じ方向に揺動させる第2ロッドとを備えて構成されており、前記第1ワイパブレードは、前記下反転位置で前記第2ワイパブレードの下側に位置する設定としたことを特徴としている。
【0017】
請求項2記載のワイパ装置では、モータが作動すると、該モータの回転がリンク機構の第1ロッドによって第ピボットレバーの揺動に変換され、第ピボットレバーに固定されると共に車体に回転自在に支持された第ピボット軸が往復回動する。また、モータの回転が第2ロッド及び第1ロッドによって第ピボットレバーの揺動に変換され、第ピボットレバーに固定されると共に車体に回転自在に支持された第ピボット軸が往復回動する。このとき、第1ピボットレバーと第2ピボットレバーとが同じ方向に揺動することにより、第1ピボット軸と第2ピボット軸とは同じ方向に回動する。
【0018】
すると、4節リンクを備えて構成された第1ワイパでは、メインアームが第1ピボット軸と一体に回動し、該メインレバーの回動に従動してサブレバーが第1アームヘッドの動作を規制することによって、第1アームヘッド(の先端)が第1ピボット軸に対し相対的に接離しつつ回動し、結果的に第1アームヘッドの先端に連結された第1ワイパアームの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭位置(払拭角度位置)では、第1ワイパアームの全長が見掛け上伸長して、該第1ワイパアームの先端に連結された第1ワイパブレードが広範囲に亘り被払拭面を払拭する。一方、第2ワイパでは、第2アームへッドが第2ピボット軸と一体に往復回動し、第2ワイパアームを介して第2アームへッドに連結された第2ワイパブレードが被払拭面を払拭する。このとき、第1ワイパと第2ワイパとは、下反転位置で上下に重合するように互いに対向的に払拭動作する。
【0019】
ここで、4節リンクを備えた第1ワイパは、第1ピボット軸を、第2ワイパの如き一般的なワイパが固定された場合とは反対方向に回動して、第2ワイパアームと対向的に払拭動作する。このため、第1ワイパを4節リンク式ワイパとすると共に第2ワイパを一般的なワイパとした本ワイパ装置では、第1ピボット軸と第2ピボット軸とを同じ方向に回動させて対向払拭動作が実現され、これらを互いに反対方向に回動させるための中間リンク等の機構を廃止することができる。
【0020】
そして、リンク機構を介して単一のモータが第1ピボット軸及び第2ピボット軸を回動するため、高価なモータの数が増加することがない。また、第1ピボット軸(第1ワイパ)と第2ピボット軸(第2ワイパ)とがリンク機構によって機械的に同期して作動するため、各ピボット軸を独立して駆動する構成では懸念される各モータ駆動速度のばらつきによる第1ワイパと第2ワイパとの干渉の恐れがない。しかも、第1ワイパと第2ワイパとの干渉を防止するために2つのモータを制御する複雑な制御回路等を設ける必要がなく、ワイパ装置を安価に構成することができる。
【0021】
さらに、第1ワイパが、上記の通り回動動作に伴って見掛け上伸長する4節リンクを備えているため、第1ワイパブレードによる払拭範囲が拡大され、例えば大きく傾斜し車両前後方向に縦長のガラス面を広範囲に亘り払拭して広い視界を確保することが可能となる。
【0022】
このように、請求項2記載のワイパ装置では、中間リンクを備えることなく単一のモータによって第1ワイパ及び第2ワイパを対向的に払拭動作させることができる。
また、本ワイパ装置では、第1ワイパ及び第2ワイパが下反転位置で重合するときに、4節リンク式の第1ワイパを構成する第1ワイパブレードが、第2ワイパを構成する第2ワイパブレードの下側に位置する。ところで、上記の通り見掛け上伸長して払拭面積を広げる4節リンク式の第1ワイパでは、第1ピボット軸の回動角に対する第1ワイパブレード先端の移動量が、一般的なワイパ(ピボット軸廻りの単純な往復回動により単純な円弧状の払拭範囲となるワイパ)において対応する移動量よりも小さい。このため、下反転位置で第1ワイパブレードを第2ワイパブレードの下側に位置させることで、対向的に動作する第1ワイパと第2ワイパとの干渉が生じ難い。
【0023】
請求項3記載の発明に係るワイパ装置は、請求項2記載のワイパ装置において、前記リンク機構は、前記第1ピボットレバーと前記モータの出力軸に固定されたクランクアームとを前記第1ロッドによって連結すると共に、前記第1ピボットレバーと前記第2ピボットレバーとを前記第2ロッドによって連結して構成され、前記ピボット軸及び前記支軸は、前記車体に固定された共通の支持フレームに回転自在に支持され、前記モータは、前記支持フレームに固定されている、ことを特徴としている。
【0024】
請求項3記載のワイパ装置では、第1ワイパの4節リンクを構成するメインレバーの支持点である第1ピボット軸及びサブレバーの支持点である支軸と、第1ピボットレバー、第1ロッド、及びクランクアームを介して第1ピボット軸に連結されるモータとが支持フレームに組み付けられている。すなわち、車両への搭載前に第1ピボット軸、支軸、及びモータが所定の位置関係で一体化されている。このため、ワイパ装置の車両への搭載性が向上すると共に、搭載後における第1ワイパの回動角度や払拭速度のばらつき(払拭速度の変動)が小さい。
【0025】
そして、リンク機構は、モータの出力軸に固定されたクランクアームと第1ピボットレバーとを第1ロッドで連結することで、モータの回転を第1ピボットレバーの揺動に変換し、かつ該第1ピボットレバーと第2ピボットレバーとを第2ロッドで連結することで、モータの回転を第1ピボットレバーの揺動への変換を介して第2ピボットレバーの揺動に変換する。このため、モータを第1ピボットレバー(第1ピボット軸)側に配置することができ、支持フレームを小型化することができる。
【0028】
請求項記載の発明に係るワイパ装置は、請求項1乃至請求項の何れか1項記載のワイパ装置において、前記第1ワイパを前記車体における助手席側に設定すると共に、前記第2ワイパを運転席側に設定した、ことを特徴としている。
【0029】
請求項記載のワイパ装置では、4節リンクを備え回動に伴い見掛け上伸長するために回動(払拭)時の角速度に変動が生じやすい第1ワイパを助手席側に設定しているため、運転者に上記角速度の変動に伴う違和感を与えることがなく、該運転者に早期の疲れをもたらすことが防止される。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るワイパ装置10について、図1乃至図8に基づいて説明する。
【0031】
図1には、ワイパ装置10の概略全体構成が模式図にて示されており、図2にはワイパ装置10が分解斜視図にて示されている。
【0032】
これらの図に示される如く、ワイパ装置10は、車体に固定されて第1ピボット軸12及び支軸14を回転自在に支持する支持フレーム16と、車体に固定されて第2ピボット軸18を回転自在に支持するピボットホルダ20と、第1ピボット軸12及び支軸14に連結された第1ワイパ22と、第2ピボット軸18に連結された第2ワイパ24と、支持フレーム16に固定されたモータとしてのワイパモータ26と、ワイパモータ26の駆動力を第1ピボット軸12及び第2ピボット軸18に伝達するリンク機構28とを主要構成要素として構成され、車両のフロントウインドシールドガラスのガラス面(被払拭面)Gを払拭するように構成とされている。
【0033】
支持フレーム16は、アルミニウム合金などによるダイキャスト成形にて全体として略平板状に形成されている。また、図3にも示される如く、支持フレーム16は、略「く」字状を成し、長手方向両端部と中間屈曲部の3ヶ所にそれぞれ車体への取付用の取付孔30が形成されている。
【0034】
この支持フレーム16の長手方向一端部には、筒部32が一体に形成されている。筒部32は、その軸心部に挿通された第1ピボット軸12を回転自在に支持している。第1ピボット軸12は、支持フレーム16の手前側(カウル側)に突出した一端部が第1ワイパ22を構成するメインレバー62に固定されると共に、支持フレーム16の背面側(車室側)に突出した他端部がリンク機構28を構成する第1ピボットレバー46に固定されている。これらの第1ワイパ22、リンク機構28の詳細構成については後述する。
【0035】
また、支持フレーム16における第1ピボット軸12から所定距離だけ離間した位置には、筒部34が一体に形成されている。本実施の形態では、筒部34は、支持フレーム16の中間屈曲部よりも若干第1ピボット軸12側に配置されている。この筒部34は、その軸心部に抜け止め状態で挿入された支軸14を回転可能に支持している。支軸14における支持フレーム16の手前側(カウル側)に突出した一端部には、第1ワイパを構成するサブレバー66(後述)が固定されている。
【0036】
さらに、支持フレーム16には、防水タイプのワイパモータ26が固定されている。ワイパモータ26は、モータ部26Aとギヤ部26Bとが一体化されて構成されており、上記固定状態で、モータ部26Aの回転を減速するギヤ部26Bから下方へ突出した出力軸26C(図1参照)の先端が、支持フレーム16の背面側に突出している(図示省略)。本実施の形態では、出力軸26Cは、支持フレーム16の筒部34に対し筒部32と反対側を貫通して配置されている。
【0037】
以上説明した支持フレーム16は、車体における助手席側の車幅方向端部近傍に、該車幅方向に長手方向を略一致させて固定配置されるようになっている。そして、車体の車幅方向における支持フレーム16設置側と反対側である運転席側の端部近傍にピボットホルダ20が固定配置されている。
【0038】
ピボットホルダ20は、略正三角形の平板状に形成されており、その中央部には筒部36が一体に形成されている。筒部36は、その軸心部に挿通された第2ピボット軸18を回転自在に支持している。第2ピボット軸18は、ピボットホルダ20の手前側に突出した一端部が第2ワイパ24を構成する第2アームヘッド86に固定されると共に、ピボットホルダ20の背面側に突出した他端部がリンク機構28を構成する第2ピボットレバー54に固定されている。第2ワイパ24については後述する。
【0039】
リンク機構28は、上記の通りワイパモータ26の駆動力を第1ピボット軸12、第2ピボット軸18に伝達するように構成されている。このリンク機構28は、一端部がワイパモータ26の出力軸26Cに固定され該出力軸26Cと一体に回転するクランクアーム38を備えている。このクランクアーム38の他端部には、ボールジョイント40を介して第1ロッドとしての第1リンクロッド42の一端部が連結されている。
【0040】
また、第1リンクロッド42の他端部には、ボールジョイント44を介して第1ピボットレバー46の一端部が連結されている。第1ピボットレバー46は、その他端部が上記の通り第1ピボット軸12に固定されており、第1ピボット軸12と常に一体に回動するようになっている。これにより、ワイパモータ26が作動してクランクアーム38が出力軸26Cと共に回転すると、ワイパモータ26の回転が第1リンクロッド42によって第1ピボットレバー46の第1ピボット軸12を軸心とする揺動運動に変換され、第1ピボット軸12が所定の角度範囲内で往復回動するようになっている。
【0041】
そして、ワイパ装置10では、車体への搭載前に、支持フレーム16に第1ピボット軸12、支軸14、ワイパモータ26が組み付けられると共に、ワイパモータ26と第1ピボット軸12とがクランクアーム38、第1リンクロッド42、第1ピボットレバー46を介して連結されている。すなわち、車体への搭載前にワイパ装置10の一部(後述する第1ワイパ22を含んでも良い)がモータ&リンクのアッセンブリを構成している。
【0042】
さらに、リンク機構28は、第2ロッドとしての第2リンクロッド48を備えている。第2リンクロッド48は、その一端部がボールジョイント50を介して第1ピボットレバー46の上記一端部に連結されると共に、その他端部がボールジョイント52を介して第2ピボットレバー54の一端部に連結されている。第2ピボットレバー54は、その他端部が上記の通り第2ピボット軸18に固定されており、第2ピボット軸18と常に一体に回動するようになっている。なお、第2リンクロッド48は、車体の略全幅に亘る長尺部材であるため、高剛性に構成されている。
【0043】
これにより、ワイパモータ26が作動して第1ピボットレバー46が揺動(第1ピボット軸12が往復回動)すると、この揺動が第2リンクロッド48によって第2ピボットレバー54の第2ピボット軸18を軸心とする揺動運動に変換され、第2ピボット軸18が所定の角度範囲内で往復回動するようになっている。そして、第1ピボットレバー46と第2ピボットレバー54とは、対応するピボット軸12、18に対し同じ側(図1の紙面上側)で、第2リンクロッド48によって連結されている。このため、第1ピボット軸12と第2ピボット軸18とは、リンク機構28によってワイパモータ26の駆動力が伝達されると、互いに同期して同じ方向に往復回動する構成とされている。
【0044】
そして、ワイパ装置10では、第1ピボット軸12の往復回動によって第1ワイパ22がガラス面Gを払拭するようになっている。この第1ワイパ22は第1ワイパアーム56を備えており、第1ワイパアーム56は、その長手方向一端部に位置する第1アームヘッド58を備えている。
【0045】
図4に示される如く、第1アームヘッド58の基端部には、第1連結軸60を介して駆動リンクであるメインレバー62の一端部が相対回転自在に連結されている。また、第1アームヘッド58における第1連結軸60から別途所定距離だけ離間した長手方向の位置には、第2連結軸64を介して従動リンクであるサブレバー66の一端部が相対回転自在に連結されている。アームヘッド58には、カバー67が装着されている。
【0046】
図1及び図2に示される如く、メインレバー62は、その他端部が第1ピボット軸12に固定されており、第1ピボット軸12の往復回動に常に追従するようになっている。サブレバー66は、その他端部が支軸14に固定されており、該支軸14と一体に車体に対し回転自在とされている。この状態で、メインレバー62及びサブレバー66は、互いに並列状態で配置されている。
【0047】
以上により、第1ワイパ22では、第1アームヘッド58と、それぞれ第1アームヘッド58の異なる位置に回転自在に連結されたメインレバー62及びサブレバー66と、第1ピボット軸12及び支軸14を回転自在に支持する支持フレーム16とで、該支持フレーム16(が固定される車体)を不動リンクとする4節リンクが形成されている。すなわち、第1ワイパ22を構成する第1ワイパアーム56は、所謂4節リンク式ワイパアームとされている。
【0048】
また、第1ワイパアーム56は、リテーナ68と該リテーナ68の先端に固着されたアームピース70とを備えている。リテーナ68は、支持ピン72を介して第1アームヘッド58の他端部に連結されており、ガラス面Gに対し接離する方向に所定角度回動可能とされている。さらに、リテーナ68と第1アームヘッド58との間には、スプリング(図示省略)が掛け渡されており、リテーナ68を常にガラス面Gの方向へ付勢している。
【0049】
さらに、アームピース70の先端部は、略U字状に屈曲された連結保持部70Aとされており、後述する第1ワイパブレード74の連結保持用とされている。この第1ワイパアーム56と第1ワイパブレード74とが、本発明における「第1ワイパ」に相当する。また、基端部が第1アームヘッド58に連結されると共に先端部に第1ワイパブレード74が連結されるリテーナ68とアームピース70とが、狭義(直接的)には本発明における「第1ワイパアーム」に相当する。
【0050】
この第1ワイパ22を構成する第1ワイパブレード74は、図5及び図6に示される如く、長尺状のブレードラバー76を備えている。ブレードラバー76は、ゴム製とされており、ガラス面Gに当接してこれを払拭する略逆三角形断面形状の払拭部(リップ部)76Aと、この払拭部76Aの上方に全長に亘り設けられた保持部76Bと、払拭部76Aと保持部76Bとを全長に亘り連結しガラス面Gの払拭時に倒れ方向に弾性変形するネック部76Cとが一体に形成されている。
【0051】
保持部76Bの両側部には、それぞれブレードラバー76の長手方向に沿って長手とされた一対の保持溝76Dが略全長に亘り設けられている。各保持溝76Dには、それぞれ保持溝76Dに対応して形成された長尺平板状のバッキング78が挿入保持されている。各バッキング78は、本実施の形態では金属製とされており、上記リテーナ68をガラス面G側に付勢するスプリングの付勢力によって弾性的に変形しつつ、後述するクリップ部材82を介し長手方向中央部に作用する該付勢力をブレードラバー76の長手方向に分布させるようになっている。
【0052】
さらに、第1ワイパブレード74は、フィン部材80を備えている。フィン部材80は、ゴムにて長尺状に形成され、ブレードラバー76を上方、両側方、及び長手方向両端から覆って該ブレードラバー76を保持している。図6に示される如く、フィン部材80の上部(ガラス面Gと反対側)には、車両が前向きに走行するときの走行風を受けて上方に偏向させるために凹状に湾曲(傾斜)した風受け面80Aが形成されている。フィン部材80は、風受け面80Aで受けた走行風を上方に偏向させつつ、該走行風の風圧力の一部をガラス面G側への押圧力に変換するようになっている。これにより、第1ワイパ22は、高速走行時の第1ワイパブレード74の浮き上がりが防止される構成とされている。
【0053】
このフィン部材80の長手方向中央部には、風受け面80Aが形成されず上下方向に貫通したクリップ孔80Bが形成されている。クリップ孔80Bにはクリップ部材82が挿入されており、クリップ部材82はブレードラバー76(バッキング78)を保持している。そして、第1ワイパブレード74は、クリップ部材82が第1ワイパアーム56のアームピース70の連結保持部70Aに、その長手方向端部がガラス面Gに接離する方向に回動可能に連結されている。
【0054】
以上説明した第1ワイパ22は、図1及び図7に示される如く、第1ピボット軸12が往復回動してメインレバー62が矢印A方向に回動するときに、第1ワイパアーム56すなわち第1ワイパブレード74が下反転位置L1側から上反転位置U1側へと向かう矢印B方向に払拭動作し、メインレバー62の回動方向が矢印A方向から矢印Aと反対向きの矢印C方向に切り換わるときに第1ワイパブレード74が上反転位置U1で反転し、メインレバー62が矢印C方向に回動するときに第1ワイパブレード74が矢印Bと反対向きの矢印D方向に払拭動作し、メインレバー62の回動方向が矢印C方向から矢印Aに切り換わるときに第1ワイパブレード74が下反転位置L1で反転するようになっている。また、第1ワイパ22(リンク機構28)は、ワイパ装置10の停止時には、第1ワイパブレード74が下反転位置L1に位置するように設定されている。
【0055】
そして、この第1ワイパ22は、上記4節リンク式とされたワイパアーム56を備えていることにより、メインレバー62が往復回動するときに、サブレバー66が第1アームヘッド58の動作を規制し、第1アームヘッド58の先端すなわち第1ワイパブレード74が第1ピボット軸12から相対的に接離しながら回動し、結果的に第1ワイパアーム56の全長が伸縮する(第1アームヘッド58の支持位置が変位してその全長が見掛け上伸縮する)構成である。このため、第1ワイパ22は、アームヘッドが単にピボット軸廻りに回動する一般的な(通常の)ワイパと比較して同長のワイパブレードによる払拭面積が大きい構成とされている。なお、図1に示す下反転位置L1と上反転位置U1との間の実線にて囲まれた領域が第1ワイパ22の第1ワイパブレード74による払拭範囲であり、比較のために示す破線にて囲まれた下反転位置L1と上反転位置U1との間の領域が一般的なワイパアームに連結されたワイパブレードによる払拭範囲である。
【0056】
一方、ワイパ装置10では、第2ピボット軸18の往復回動によって第2ワイパ24がガラス面Gを払拭するようになっている。この第2ワイパ24は第2ワイパアーム84を備えており、第2ワイパアーム84は、その長手方向一端部に位置する第2アームヘッド86を備えている。第2アームヘッド86は、その基端部が第2ピボット軸18に固定されており、第2ピボット軸18の往復回動に常に追従するようになっている。
【0057】
また、第2ワイパアーム84は、リテーナ88と該リテーナ88の先端に固着されたアームピース90とを備えている。リテーナ88は、支持ピン92を介して第2アームヘッド86に連結されており、ガラス面Gに対し接離する方向に所定角度回動可能とされている。さらに、リテーナ88と第2アームヘッド86との間には、スプリング(図示省略)が掛け渡されており、常にリテーナ88をウインドシールドガラスGの払拭面の方向へ付勢している。
【0058】
さらに、アームピース90の先端部は、略U字状に屈曲されて連結保持部90Aとなっており、第2ワイパブレード94の連結保持用とされている。この第2ワイパアーム84と第2ワイパブレード94とが、本発明における「第2ワイパ」に相当する。また、第2アームヘッド86に連結されると共に第2ワイパブレード94が連結されるリテーナ88とアームピース90とが、狭義(直接的)には本発明における「第2ワイパアーム」に相当する。
【0059】
この第2ワイパ24を構成する第2ワイパブレード94は、例えばトーナメント方式等のワイパブレードを採用しても良いが、本実施の形態では、第1ワイパブレード74と同様の構成とされており、クリップ部材82を介してアームピース90の連結保持部90Aに、その長手方向端部がガラス面Gに接離する方向に回動可能に連結されている。すなわち、第2ワイパブレード94は、第1ワイパブレード74と同様の外観を有するフィンつきブレードとされており、ワイパ装置が全体としてすっきりした(左右のブレード形式の相違に基づく違和感のない)外観とされている。
【0060】
以上説明した第2ワイパ24は、図1に示される如く、第1ピボットレバー46が回動すると第2ピボット軸18が第2リンクロッド48及び第2ピボットレバー54を介して機械的に同期してメインレバー62と同方向に往復回動し、第2ピボット軸18が往復回動して第2ワイパアーム84(第2アームヘッド86)が矢印A方向と同方向の矢印E方向に回動するときに、第2ワイパブレード94が下反転位置L2側から上反転位置U2側へと向かう矢印F方向に払拭動作する。そして、第2ワイパアーム84の回動方向が矢印E方向から矢印Eと反対向き(矢印Cと同方向)の矢印H方向に切り換わるときに第2ワイパブレード94が上反転位置U2で反転し、第2ワイパアーム84が矢印H方向に回動するときに第2ワイパブレード94が矢印Fと反対向きの矢印I方向に払拭動作し、第2ワイパアーム84の回動方向が矢印H方向から矢印Eに切り換わるときに第2ワイパブレード94が下反転位置L2で反転するようになっている。
【0061】
また、第2ワイパ24(リンク機構28)は、ワイパ装置10の停止時には、第2ワイパブレード94が下反転位置L2に位置するように設定されている。そして、ワイパ装置10では、ワイパ装置10停止時には、下反転位置L1に位置する第1ワイパ22の第1ワイパブレード74と、下反転位置L2に位置する第2ワイパ24の第2ワイパブレード94とが、ガラス面Gにおける車幅方向中央部において互いに上下に重合するようになっている。
【0062】
さらに、本ワイパ装置10では、作動時には第1ピボット軸12と第2ピボット軸18とが、リンク機構28によって同期しつつ往復回動するため、第1ワイパブレード74が下反転位置L1に位置するときには第2ワイパブレード94が下反転位置L2に位置してこれらが上下に重合し、第1ワイパブレード74が上反転位置U1に位置するときには第2ワイパブレード94が上反転位置U2に位置するように、第1ワイパブレード74と第2ワイパブレード94とが対向的に払拭動作するようになっている。すなわち、ワイパ装置10は、対向払拭式のワイパ装置とされ、かつ第1ワイパブレード74、第2ワイパブレード94の各払拭範囲がガラス面Gにおける車幅方向中央部で重なるようになっている。
【0063】
また、本ワイパ装置10では、下反転位置L1が下反転位置L2よりも下側(傾斜したフロントウインドシールドガラスのガラス面Gに沿って前下側)に設定されている。このため、上記の通り4節リンク式とされ第1ピボット軸12の回動角当たりの払拭面積が拡大される第1ワイパ22の第1ピボット軸12の回動角をより大きく設定できるので、該第1ワイパ22の第1ワイパブレード74による払拭面積が一層大きくなる構成とされている。さらに、ワイパ装置10は、その停止時に、第2ワイパブレード94に対し前下方に位置する第1ワイパブレード74のフィン部材80(風受け面80A)によって走行風を上方に偏向させ、第2ワイパブレード94に当たる走行風を低減する構成とされている。これにより、特に、複数のレバーを回動可能に連結した所謂トーナメント式のレバーアッセンブリを有したワイパブレードを第2ワイパブレード94として装着した場合においては、走行時の風切音が低減される構成を実現している。
【0064】
次に本実施の形態の作用を説明する。
【0065】
上記構成のワイパ装置10では、作動してワイパモータ26の出力軸26Cが回転すると、このワイパモータ26の駆動力がクランクアーム38、第1リンクロッド42、第1ピボットレバー46を介して第1ピボット軸12に伝達され、該第1ピボット軸12が往復回動する。さらに、ワイパモータ26の駆動力は、第1ピボットレバー46から第2リンクロッド48、第2ピボットレバー54を介して第2ピボット軸18へ伝達され、該第2ピボット軸18が第1ピボット軸12と同期しつつ同方向に往復回動する。
【0066】
すると、第1ワイパ22は、メインレバー62が第1ピボット軸12と共に往復回動することで第1ワイパブレード74が下反転位置L1と上反転位置U1との間を往復しつつガラス面Gを払拭し、第2ワイパ24は、第2アームヘッド86が第2ピボット軸18と共に往復回動することで第2ワイパブレードが下反転位置L2と上反転位置U2との間を往復しつつガラス面Gを払拭する。すなわち、第1ワイパ22(第1ワイパブレード74)と第2ワイパ24(第2ワイパブレード94)とが、下反転位置で第1ワイパブレード74と第2ワイパブレード94とを重合させるように互いに対向的に動作しガラス面Gを払拭する。
【0067】
このとき、4節リンク式ワイパアームある第1ワイパアーム56は、第1ピボット軸12と共にメインレバー62が回動すると、メインレバー62の回動動作に従動して第1アームヘッド58の動作を規制するサブレバー66によって、第1アームヘッド58の先端が第1ピボット軸12から相対的に接離しながら回動し、結果的に第1ワイパアーム56の全長が伸縮する(第1アームヘッド58の支持位置が変位してその全長が見掛け上伸縮する)。これにより、第1ワイパアーム56の先端に保持された第1ワイパブレード74による所定の払拭位置(範囲)では、第1ワイパアーム56の全長が見掛け上伸長して払拭範囲が拡大する。したがって、4節リンク式ワイパアームある第1ワイパアーム56を備えた第1ワイパ22は、第2ワイパアーム84と同様の一般的なワイパアームを備えたワイパ装置に比べると、ガラス面Gを広範囲に亘り払拭することができる。
【0068】
以上により、フロントウインドシールドガラスのガラス面Gに付着した雨水やウォッシャ装置から噴射された洗浄液等が、第1ワイパブレード74及び第2ワイパブレード94により払拭されて除去される。
【0069】
ここで、4節リンク式ワイパアームである第1ワイパアーム56は、第1ピボット軸12の矢印A方向の回動によって第1ワイパブレード74を矢印B方向に払拭動作させ、第1ピボット軸12の矢印C方向の回動によって第1ワイパブレード74を矢印D方向に払拭動作させるため、該第1ピボット軸12を、第2ワイパ24の第2アームヘッド86が直接的に固定される第2ピボット軸18と同じ方向に回動することで、第1ワイパブレード74と第2ワイパブレード94とを対向的に払拭動作させる対向払拭式のワイパ装置10が実現される。すなわち、ワイパ装置10では、第1ワイパ22を4節リンク式ワイパとすると共に、第2ワイパ24を一般的なワイパとすることで、第1ピボット軸12及び第2ピボット軸18を互いに反対方向に回動させるための中間リンク等の機構を設けることなく、対向払拭式のワイパ装置として構成されている。このため、ワイパ装置10は、部品点数及び組付工数が削減され、また全体として小型化が図られている。
【0070】
そして、ワイパ装置10では、リンク機構28を介して単一のワイパモータ26が第1ピボット軸12及び第2ピボット軸18を同じ方向に回動するため、高価なワイパモータの数が増加することがない。また、第1ピボット軸12(第1ワイパ22)と第2ピボット軸18(第2ワイパ24)とがリンク機構28によって機械的に同期して作動するため、各ピボット軸12、18を独立して駆動する構成において懸念される各ワイパモータ駆動速度のばらつきに伴う左右のワイパブレード同士の干渉の恐れがない。しかも、従来の如く左右のワイパブレード同士の干渉を防止するために2つのモータを制御する複雑な制御回路や位置検出器等を設ける必要がなく、ワイパ装置10を安価に構成することができる。
【0071】
さらに、第1ワイパ22の第1ワイパアーム56が、上記の通り回動動作に伴って見掛け上伸長する4節リンクを備えたワイパアームであるため、第1ワイパブレード74による払拭範囲が拡大され、例えば大きく傾斜し車両前後方向に縦長とされたフロントウインドシールドガラスのガラス面Gを広範囲に亘り払拭して広い視界を確保することが可能となる。
【0072】
このように、本実施の形態に係るワイパ装置10では、中間リンクを備えることなく単一のワイパモータ26によって第1ワイパ22及び第2ワイパ24を対向的に払拭動作させることができる。
【0073】
また、ワイパ装置10では、4節リンク式の第1ワイパアーム56に連結された第1ワイパブレード74の下反転位置L1を、一般的な第2ワイパアーム84に連結された第2ワイパブレード94の下反転位置L2よりも下側に設定しているため、対向的に動作する第1ワイパブレード74と第2ワイパブレード94との干渉が生じ難い。
【0074】
すなわち、4節リンク式の第1ワイパアーム56は、下反転位置L1から始動または反転するときに、その先端を第1ピボット軸12から離間するように見掛け上伸長しつつ矢印B方向に回動するため、第1ピボット軸12の矢印A方向への回動角当たりの矢印B方向への移動量が小さい(しかも、始動または反転時の見かけ上の伸長量も小さい)。具体的には、図8(A)及び図8(B)に実線にて示される、第1ピボット軸12の矢印A方向への回動角当たりの第1ワイパブレード74先端の下反転位置L1に直交する方向への移動量が、図8(A)及び図8(B)に一点鎖線にて示される、第2ワイパアーム84のような一般的なワイパアームに連結された場合の第1ワイパブレード74の対応する移動量と比較して小さい。したがって、ワイパ装置10では、第1ワイパブレード74が下反転位置L1から矢印B方向に移動するときに、第2ワイパブレード94に干渉し難い。このため、リンク機構28は、第1ワイパブレード74と第2ワイパブレード94との干渉を防止するための特別の設定が要求されないか、または該干渉を防止するための設定が容易となる。すなわち、リンク機構28の設計の自由度が向上する。
【0075】
さらに、ワイパ装置10では、車両への搭載前に、第1ピボット軸12、支軸14、及びワイパモータ26が支持フレーム16に組み付けられると共に、リンク機構28の一部であるクランクアーム38、第1リンクロッド42、及び第1ピボットレバー46がワイパモータ26と第1ピボット軸12とを連結してモータ&リンクのアッセンブリを構成している(モジュール化されている)ため、ワイパ装置10の車両への搭載性が向上する。また、複雑な動作をする4節リンク式の第1ワイパ22の第1ピボット軸12、支軸14、ワイパモータ26の出力軸26Cが支持フレーム16を介して所定の位置関係にて一体化されているため、第1ワイパ22は、車両搭載後において回動角度や払拭速度のばらつきが小さく、良好に動作する。特に、上記モータ&リンクのアッセンブリに第1ワイパ22をもモジュール化した構成とすれば、一層好適である。
【0076】
さらにまた、リンク機構28が第2リンクロッド48によって第1ピボットレバー46の揺動を第2ピボットレバー54に伝達する構成であるため、ワイパモータ26の配置の自由度が高い。そして、本ワイパ装置10では、ワイパモータ26を第1ピボット軸12の近傍に配置して支持フレーム16の小型化を図っている。これにより、ワイパ装置10が全体として一層小型化されている。
【0077】
またここで、ワイパ装置10では、見掛け上伸長しつつ払拭動作する4節リンク式の第1ワイパアーム56を備えた第1ワイパ22を助手席側に設定しているため、4節リンク式ワイパアームが複合的な回動動作をしても運転者が違和感を感じることが防止され、該運転者に早期の疲れをもたらすことが防止される。
【0078】
なお、上記の実施の形態では、リンク機構28が第1ピボットレバーと第2ピボットレバー54とを連結する第2リンクロッド48を備えた好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図9に示される変形例に係る構成とすることもできる。以下、この変形例について説明するが、上記実施の形態と基本的に同一の部品・部分については、上記実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0079】
図9には変形例に係るリンク機構102を備えたワイパ装置100が、図1に対応する模式図にて示されている。この図に示される如く、リンク機構102は、第1ピボットレバー46と第2ピボットレバー54とを連結する第2リンクロッド48に代えて、クランクアーム38と第2ピボットレバー54とを連結する第2リンクロッド104を備える点で、リンク機構28とは異なる。
【0080】
第2リンクロッド104は、その一端部がクランクアーム38の他端部(出力軸26C固定側と反対の端部)にボールジョイント106を介して連結されると共に、その他端部がボールジョイント52を介して第2ピボットレバー54の一端部に連結されている。第1リンクロッド42と第2リンクロッド104とは、クランクアーム38の表裏反対側の面に連結されている。
【0081】
また、ワイパ装置100では、ワイパモータ26を車幅方向中央部すなわち第1ピボット軸12と第1ピボット軸18との間における略中間部に配置して、第1リンクロッド42と第2リンクロッド104とを略同等の長さとしている。
【0082】
以上により、ワイパモータ26が作動してクランクアーム38が出力軸26Cと共に回転すると、ワイパモータ26の駆動力が、第1リンクロッド42によって第1ピボットレバー46の矢印A方向の揺動運動に変換されると共に、第2リンクロッド104によって第2ピボットレバー54の矢印E方向の揺動運動に変換され、第1ピボット軸12と第2ピボット軸18とが互いに機械的に同期して同じ方向に往復回動するようになっている。
【0083】
また、リンク機構102は、第1ワイパブレード74と第2ワイパブレード94とが下反転位置に位置するときに、図9に示される如く、第1リンクロッド42と第2リンクロッド104とが正面視で長手方向を一致させる、すなわち、3つ(4つ)のボールジョイント44、40(106)、52を一直線上に位置させる構成とされている。これにより、始動時または停止時に下反転位置L1、L2において両ワイパアーム及び両ワイパブレードが振動するかのような不自然な挙動を生じることを防止した設定とすることができる。また、リンク機構102は、第1ワイパ22と第2ワイパ24とを、第1ワイパブレード74と第2ワイパブレード94とが下反転位置で上下に重合するように対向的に動作させるようになっている。
【0084】
このように、本変形例に係るワイパ装置100によっても、ワイパモータ26を第1ピボット軸12側に配置して支持フレーム16の小型化を図る点を除き、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、ワイパ装置100では、第2リンクロッド104を短くすることができるため、該第2リンクロッド104の剛性を高くすることができる。さらに、第2リンクロッド104を、その剛性を維持しつつ軽量化することもでき、ワイパ装置100を全体として小型軽量化することも可能である。
【0085】
なお、上記の各実施の形態または変形例では、ワイパ装置10、100がリンク機構28、102を備えた好ましい構成としたが、本発明はリンク機構の構成には限定されず、例えば、第2リンクロッド48と第2リンクロッド104とを備え第1リンクロッド42を廃止したリンク機構を用いることもできる。
【0086】
また、上記の各実施の形態または変形例では、下反転位置L1を下反転位置L2よりも下側に設定した好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、第1ワイパブレード74と第2ワイパブレード94との干渉を回避できれば、下反転位置L1を下反転位置L2よりも上側に設定しても良い。
【0087】
さらに、上記の実施の形態では、ワイパ装置10がワイパモータ26、第1ピボット軸12、支軸14、及びリンク機構28の一部をモジュール化する支持フレーム16を有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ワイパモータ26、第1ピボット軸12、及び支軸14等は、個別のフレームやブラケットに支持または固定されても良く、車体に直接的に組み付けられても良い。
【0088】
さらにまた、上記の各実施の形態または変形例では、第1ワイパ22を助手席側に、第2ワイパ24を運転席側に配置した好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、第1ワイパ22を運転席側に、第2ワイパ24を助手席側に配置しても良い。
【0089】
また、上記の各実施の形態または変形例では、第1ワイパブレード74がフィン部材80を備えた好ましい構成としたが、本発明はフィン部材の有無や構成には限定されず、例えば、第1ワイパブレード74をトーナメント方式のワイパブレードとしてレバーに金属製のフィン部材を取り付ける構成としても良く、第1ワイパブレード74がフィン部材を備えない構成としても良い。また、第2ワイパブレード94についても同様に、フィン部材の有無や構成には限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の概略全体構成を模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るワイパ装置を構成するワイパモータ及びリンク機構の一部を拡大した斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るワイパ装置を構成する第1ワイパアームの斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るワイパ装置を構成する第1ワイパブレードを示す図であって、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図6】図5(B)の6−6線に沿った断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るワイパ装置を構成する第1ワイパの動作説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るワイパ装置を構成する第1ワイパにおける第1ピボット軸の回動角とワイパブレード移動量との関係を示す図であって、(A)は所定回動角毎のワイパブレードの姿勢を示す線図、(B)は上記回動角に対するワイパブレード先端の移動量を示す線図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の変形例を示す図1に対応した模式図である。
【符号の説明】
10…ワイパ装置、12…第1ピボット軸、14…支軸、16…支持フレーム、18…第2ピボット軸、22…第1ワイパ、24…第2ワイパ、26…ワイパモータ(駆動モータ)、26C…出力軸、28…リンク機構、38…クランクアーム(リンク機構)、40・44・50・52…ボールジョイント(リンク機構)、42…第1リンクロッド(第1ロッド、リンク機構)、46…第1ピボットレバー(リンク機構)、48…第2リンクロッド(第2ロッド、リンク機構)、54…第2ピボットレバー(リンク機構)、56…第1ワイパアーム、58…第1アームヘッド、60…第1連結軸、62…メインアーム、64…第2連結軸、66…サブアーム、68…リテーナ(第1ワイパアーム)、70…アームピース(第1ワイパアーム)、74…第1ワイパブレード、84…第2ワイパアーム、86…第2アームヘッド、88…リテーナ、90…アームピース、94…第2ワイパブレード、100…ワイパ装置、102…リンク機構、104…第2リンクロッド(第2ロッド、リンク機構)、106…ボールジョイント(リンク機構)、L1・L2…下反転位置

Claims (4)

  1. 互いに離間して車体に回転自在に支持された第1ピボット軸及び第2ピボット軸を、リンク機構を介して単一のモータによってそれぞれ回動させることで、前記第1ピボット軸に固定された第1ワイパと前記第2ピボット軸に固定された第2ワイパとを、下反転位置で上下に重合するように対向的に払拭動作させる対向払拭型のワイパ装置において、
    前記第1ワイパは、
    前記第1ピボット軸に固定されたメインレバーと、該第1ピボット軸から所定距離だけ離間して設けられた支軸によって前記車体に対し回転自在に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1連結軸を介して回転自在に連結されると共に前記サブレバーの先端部が第2連結軸を介して回転自在に連結された第1アームヘッドとを有して形成された4節リンクと、
    基端部が前記第1アームヘッドに連結された第1ワイパアームと、
    前記第1ワイパアームの先端に連結された第1ワイパブレードと、を備えて構成され、
    前記第2ワイパは、前記第2ピボット軸に連結され該第2ピボット軸と一体に回動する第2アームへッドと、基端部が前記第2アームヘッドに連結された第2ワイパアームと、前記第2ワイパアームの先端に連結された第2ワイパブレードとを備えて構成され、
    前記リンク機構は、
    前記第1ピボット軸に固定された第1ピボットレバーと、
    前記第2ピボット軸に対して、前記第1ピボット軸に対する前記第1ピボットレバーの配置側と同じ側に配置されると共に、該第2ピボット軸に固定された第2ピボットレバーと、
    前記モータと前記第1ピボットレバーとに連結され、前記モータの回転を前記第1ピボットレバーの揺動に変換する第1ロッドと、
    前記第1ピボットレバー又は前記モータと前記第2ピボットレバーとに連結され、前記第2ピボットレバーを前記第1ピボットレバーと同じ方向に揺動させる第2ロッドとを備えて構成されており、
    前記第1ワイパブレードは、前記下反転位置で前記第2ワイパブレードの下側に位置する設定としたことを特徴とするワイパ装置。
  2. 互いに離間して車体に回転自在に支持された第1ピボット軸及び第2ピボット軸を、リンク機構を介して単一のモータによってそれぞれ回動させることで、前記第1ピボット軸に固定された第1ワイパと前記第2ピボット軸に固定された第2ワイパとを、下反転位置で上下に重合するように対向的に払拭動作させる対向払拭型のワイパ装置において、
    前記第1ワイパは、
    前記第1ピボット軸に固定されたメインレバーと、該第1ピボット軸から所定距離だけ離間して設けられた支軸によって前記車体に対し回転自在に支持されたサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1連結軸を介して回転自在に連結されると共に前記サブレバーの先端部が第2連結軸を介して回転自在に連結された第1アームヘッドとを有して形成された4節リンクと、
    基端部が前記第1アームヘッドに連結された第1ワイパアームと、
    前記第1ワイパアームの先端に連結された第1ワイパブレードと、を備えて構成され、
    前記第2ワイパは、前記第2ピボット軸に連結され該第2ピボット軸と一体に回動する第2アームへッドと、基端部が前記第2アームヘッドに連結された第2ワイパアームと、前記第2ワイパアームの先端に連結された第2ワイパブレードとを備えて構成され、
    前記リンク機構は、
    前記第1ピボット軸に固定された第1ピボットレバーと、
    前記第2ピボット軸に対して、前記第1ピボット軸に対する前記第1ピボットレバーの配置側と同じ側に配置されると共に、該第2ピボット軸に固定された第2ピボットレバーと、
    前記モータと前記第2ピボットレバーとに連結され、前記モータの回転を前記第ピボットレバーの揺動に変換する第1ロッドと、
    前記第1ピボットレバーと前記第2ピボットレバーとに連結され、前記第1ピボットレバーを前記第2ピボットレバーと同じ方向に揺動させる第2ロッドとを備えて構成されており、
    前記第1ワイパブレードは、前記下反転位置で前記第2ワイパブレードの下側に位置する設定としたことを特徴とするワイパ装置。
  3. 前記リンク機構は、前記第1ピボットレバーと前記モータの出力軸に固定されたクランクアームとを前記第1ロッドによって連結すると共に、前記第1ピボットレバーと前記第2ピボットレバーとを前記第2ロッドによって連結して構成され、
    前記ピボット軸及び前記支軸は、前記車体に固定された共通の支持フレームに回転自在に支持され、
    前記モータは、前記支持フレームに固定されている、
    ことを特徴とする請求項記載のワイパ装置。
  4. 前記第1ワイパを前記車体における助手席側に設定すると共に、前記第2ワイパを運転席側に設定した、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のワイパ装置。
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