JPH11180255A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JPH11180255A
JPH11180255A JP9356727A JP35672797A JPH11180255A JP H11180255 A JPH11180255 A JP H11180255A JP 9356727 A JP9356727 A JP 9356727A JP 35672797 A JP35672797 A JP 35672797A JP H11180255 A JPH11180255 A JP H11180255A
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JP
Japan
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wiper
arm
pivot shaft
main arm
base end
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Application number
JP9356727A
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English (en)
Inventor
Hideshi Sawara
英志 佐原
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11180255A publication Critical patent/JPH11180255A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/06Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive
    • B60S1/16Means for transmitting drive
    • B60S1/18Means for transmitting drive mechanically
    • B60S1/26Means for transmitting drive mechanically by toothed gearing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 払拭範囲を充分に拡大することができる車両
用ワイパ装置を得る。 【解決手段】 ワイパメインアーム26の長手方向中間
部にはロッド44が連結されており、更にロッド44に
は第1ピボット軸48によって揺動される揺動レバー4
6が連結されている。また、第1ピボット軸48に対し
て増速された第2ピボット軸74とワイパメインアーム
26の基端部とは連結レバー72によって連結されてお
り、連結レバー72が回転することによりワイパメイン
アーム26の基端部は公転して見かけ上伸縮運動をす
る。これにより、ウインドシールドガラスのガラス面の
曲率に追従するかたちでワイパブレード12が払拭運動
を行い、特にドライバ席側の拭き残しが無くなり、その
結果払拭範囲が充分に拡大される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに略平行に配
置されたワイパメインアーム及びワイパサブアームと、
これらのアームの先端部同士を相対回転可能に繋ぐプレ
ートに連結されて被払拭面を払拭するワイパブレード
と、を含んで構成される車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ワイパ装置、例えばウインドシー
ルドガラスのガラス表面を払拭する一般的な車両用ワイ
パ装置では、正面視で略長方形状をなすウインドシール
ドガラスのガラス表面を一対のワイパブレードが各々扇
形に払拭するようになっている。従って、払拭範囲(払
拭パターン)が扇形の組み合わせとなり、拭き残しが生
じる。この拭き残しを極力少なくすることが、ドライバ
の視界確保の観点からは望ましいといえる。
【0003】この点に配慮した従来の技術としては、特
開昭61−41648号公報に開示された技術を挙げる
ことができ、以下に簡単に説明する。
【0004】図15には、この公報に開示された車両用
ワイパ装置100の払拭範囲が概略的に示されている。
この車両用ワイパ装置100では、ワイパアームの基端
部(図15のQ線矢視部)がウインドシールドガラス1
02の下縁中央に配置されている。また、ワイパアーム
及びワイパブレードは正面視で直線的に重合した状態
で、ワイパアームの基端部回りに揺動するようになって
いる。
【0005】このとき、この車両用ワイパ装置100で
は、ワイパモータの駆動力を複数のピニオン及びクラン
クアーム等を介してワイパアームの基端部に伝達するこ
とにより、ワイパアームがA点からB点を経由してC点
に到達する過程において、その途中のポイントであるD
点及びE点を通過する際にワイパアームが見かけ上ウイ
ンドシールドガラス102の上縁側へ向けて伸長するよ
うに構成されている。これにより、ウインドシールドガ
ラス102の払拭範囲が通常の車両用ワイパ装置100
の場合よりもD点及びE点において拡大される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成による場合、ワイパアーム及びワイパブレードが
正面視で直線的に重合した状態で揺動(払拭運動)し、
その過程においてD点及びE点でワイパアームを伸長さ
せる構成であるため、ウインドシールドガラス102の
D点の延長線上のガラス面102A及びE点の延長線上
のガラス面102Bが依然として拭き残しとして残って
しまう。特に、例えば右ハンドル車の場合であれば、D
点の延長線上のガラス面102Aの拭き残しを無くすこ
とが、ドライバの視界確保の観点からは望ましい。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、払拭範囲を充
分に拡大することができる車両用ワイパ装置を得ること
が目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、互いに略平行に配置されたワイパメインアーム及び
ワイパサブアームと、これらのアームの先端部同士を相
対回転可能に繋ぐプレートに連結されて被払拭面を払拭
するワイパブレードと、を含んで構成される車両用ワイ
パ装置であって、ワイパ駆動源からの駆動力を受けて所
定方向へ回転する第1ピボット軸と、この第1ピボット
軸に一端部が固定的に連結されると共に中間部にワイパ
サブアームの基端部が相対回転可能に連結され、更にワ
イパメインアームの長手方向の略中間部に他端部が相対
回転可能に連結されることで、第1ピボット軸が回転す
ることによりワイパメインアーム及びワイパサブアーム
を被払拭面に沿って揺動させるアーム揺動手段と、ワイ
パ駆動源からの駆動力を受けて第1ピボット軸に対して
常に相反方向へ回転する第2ピボット軸と、この第2ピ
ボット軸に一端部が固定的に連結されると共にワイパメ
インアームの基端部に他端部が相対回転可能に連結さ
れ、第2ピボット軸回りにワイパメインアームの基端部
を公転させる連結部材と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0009】上記構成の本発明によれば、ワイパ駆動源
が駆動すると、その駆動力を受けて第1ピボット軸が所
定方向へ回転される。このため、第1ピボット軸に一端
部が固定的に連結されたアーム揺動手段が、同方向へ回
転される。このアーム揺動手段の中間部にはワイパサブ
アームの基端部が相対回転可能に連結されており、更に
アーム揺動手段の他端部はワイパメインアームの長手方
向の略中間部に相対回転可能に連結されているため、第
1ピボット軸が回転してアーム揺動手段が同方向へ揺動
すると、ワイパメインアーム及びワイパサブアームは被
払拭面に沿って揺動される。これにより、ワイパメイン
アーム及びワイパサブアームの先端部同士を繋ぐプレー
トに連結されたワイパブレードによって、被払拭面が払
拭される。
【0010】ここで、本発明によれば、ワイパ駆動源が
駆動すると、その駆動力を受けて第2ピボット軸が第1
ピボット軸に対して相反方向へ回転される。この第2ピ
ボット軸には連結部材の一端部が固定的に連結されてい
るため、第2ピボット軸が相反方向へ回転すると、連結
部材も同方向へ回転される。連結部材の他端部にはワイ
パメインアームの基端部が相対回転可能に連結されてい
ることから、連結部材の回転に伴ってワイパメインアー
ムの基端部は第2ピボット軸回りに公転される。これに
より、ワイパメインアームをその揺動途中において見か
け上伸縮運動させることができるため、ワイパブレード
による払拭範囲を充分に拡大することが可能となる。
【0011】請求項2記載の本発明に係る車両用ワイパ
装置は、請求項1に記載の発明において、ワイパブレー
ドが上反転位置に近づくにつれて当該ワイパブレードが
被払拭面の正面視での曲率に追従して傾くように、第1
ピボット軸に対する第2ピボット軸の回転速度並びに連
結部材によるワイパメインアームの基端部の公転半径を
設定した、ことを特徴としている。
【0012】上記構成の本発明によれば、ワイパブレー
ドが上反転位置に近づくにつれて当該ワイパブレードが
被払拭面の正面視での曲率に追従して傾くように、第1
ピボット軸に対する第2ピボット軸の回転速度及び連結
部材によるワイパメインアームの基端部の公転半径を設
定したので、ワイパブレードの上反転位置側における拭
き残しを殆ど無くすことができる。従って、ドライバの
視界確保の要請に充分に応えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14を用いて、本
発明の実施形態に係る(セミ)パンタグラフ式の車両用
ワイパ装置10について説明する。
【0014】図1には車両用ワイパ装置10の斜視図が
示されており、又図2には当該車両用ワイパ装置10の
平面図が示されている。
【0015】これらの図に示されるように、車両用ワイ
パ装置10は、所謂トーナメント方式のブレードラバー
保持構造が採用されたワイパブレード12を備えてい
る。簡単に説明すると、ワイパブレード12は、長手方
向中間部にリベット軸14が配設されたプライマリレバ
ー16と、このプライマリレバー16の長手方向の両端
部に各々揺動可能に連結された一対のセカンダリレバー
18と、これらのセカンダリレバー18の長手方向の各
一端部(互いに対向する端部)に揺動可能に各々連結さ
れた一対のヨークレバー20と、を備えている。そし
て、一対のヨークレバー20の長手方向の両端部とセカ
ンダリレバー18の長手方向の各他端部とによって、
「被払拭面」としてのウインドシールドガラス22(図
3等参照)のガラス表面を払拭する長尺状のブレードラ
バー24がバッギングプレートと共に保持されている。
【0016】上述したワイパブレード12は、互いに略
平行に配置されたワイパメインアーム26及びワイパサ
ブアーム28にプレート30を介して連結されている。
より具体的に説明すると、ワイパメインアーム26は、
長尺状のアームヘッド32と、このアームヘッド32の
先端部に回転可能(ロックバック可能)にヒンジ結合さ
れた断面コ字形のリテーナ34と、このリテーナ34の
先端部内に基端部が保持され当該リテーナ34から突出
して配置された長尺状のアームピース36と、を主要構
成要素として構成されている。なお、アームピース36
とアームヘッド32とは図示しない付勢手段によって連
結されており、この付勢手段の付勢力によってアームピ
ース36はワイパブレード12を被払拭面に押し付ける
方向へ押圧付勢されている。
【0017】一方、ワイパサブアーム28は、比較的短
いアームヘッド38と、このアームヘッド38の先端部
に回転可能(ロックバック可能)にヒンジ結合された断
面コ字形のリテーナ40と、このリテーナ40の先端部
内に基端部が保持され当該リテーナ40から突出して配
置された長尺状のアームピース42と、を主要構成要素
として構成されている。
【0018】上述したワイパメインアーム26の先端部
とワイパサブアーム28の先端部とは、平板状のプレー
ト30によって相対回転可能に連結されている。このプ
レート30の長手方向中間部付近には鉤状に屈曲された
フック部30Aが一体に形成されており、このフック部
30Aがワイパブレード12のプライマリレバー16の
リベット軸14に係止されている。
【0019】ここで、上述したワイパメインアーム26
の長手方向の略中間部(即ち、アームヘッド32の先端
部側)並びにワイパサブアーム28のアームヘッド38
の基端部側には、プレス成形によって中間部の断面形状
のみがコ字形に形成された長尺状のロッド44が略直交
して配置されている。
【0020】ロッド44の長手方向の一端部は、ワイパ
メインアーム26のアームヘッド32の先端部側に相対
回転可能に連結されている。また、ロッド44の長手方
向の中間部の上縁側には半円形状の突起部44Aがそれ
ぞれ形成されており、これらの突起部44A間にワイパ
サブアーム28のアームヘッド38の基端部が相対回転
可能に連結されている。さらに、ロッド44の長手方向
の他端部には、ワイパメインアーム26のアームヘッド
32に対して略平行に配置された揺動レバー46の長手
方向の一端部が相対回転可能に連結されている。
【0021】この揺動レバー46の長手方向の他端部に
は、第1ピボット軸48の先端部がセレーション嵌合さ
れた後にナット(図示省略)で固定されている。また、
第1ピボット軸48の下端部外周面には第1ギヤ52が
同軸的に固着されている。この第1ギヤ52にはメイン
ギヤ54が噛み合っている。メインギヤ54の回転軸5
6には、メインギヤ54の下面側から半径方向外側へ向
けて突出するレバー58が一体的に固着されている。
【0022】このレバー58の先端部には、リンクロッ
ド60の一端部が相対回転可能に連結されている。リン
クロッド60の他端部はクランクアーム62の一端部に
相対回転可能に連結されている。クランクアーム62の
他端部は、「ワイパ駆動源」としてのワイパモータ64
のウォームシャフト66と噛み合うウォームホイール6
8の回転軸70に固定されている。なお、リンクロッド
60の一端部とレバー58の先端部との連結並びにリン
クロッド60の他端部とクランクアーム62の一端部と
の連結には、例えばボールジョイントが使用される。
【0023】一方、上述したワイパメインアーム26の
基端部には、「連結部材」としての連結レバー72の一
端部が相対回転可能に連結されている。さらに、連結レ
バー72の他端部には、第2ピボット軸74の先端部が
セレーション嵌合された後にナット(図示省略)で固定
されている。この第2ピボット軸74も前述した第1ピ
ボット軸48と同様に構成されており、その下端部外周
面には第2ギヤ78が同軸的に固着されている。さら
に、この第2ギヤ78と前述したメインギヤ54との間
には増速ギヤ80が介在されており、双方のギヤと噛み
合っている。この増速ギヤ80は、第1ピボット軸48
の回転速度に対して第2ピボット軸74を所定速度増速
させるように歯数等が設定されている。
【0024】因みに、本実施形態では、「第1ピボット
軸48の回転速度V1 :第2ピボット軸74の回転速度
2 =1:2に設定」となるように、増速ギヤ80の歯
数等が設定されている。
【0025】なお、上述した構成において、ロッド44
及び揺動レバー46が本発明における「アーム揺動手
段」に相当する。
【0026】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。まず、本実施形態に係る車両用ワイパ装置
10の基本的な作動について説明する。
【0027】車両用ワイパ装置10の図示しないワイパ
スイッチがONされると、ワイパモータ64が駆動回転
される。このため、ウォームシャフト66及びウォーム
ホイール68を介して、クランクアーム62が図2の二
点鎖線図示位置から実線図示位置側へ向けて揺動され
る。これに伴い、クランクアーム62と連結されたリン
クロッド44によってレバー58が同じく二点鎖線図示
位置から実線図示位置側へ向けて揺動される。
【0028】レバー58が二点鎖線図示位置から実線図
示位置側へ向けて揺動されると、これと一体のメインギ
ヤ54が図2の矢印A方向へ回転され、第1ギヤ52を
矢印B方向へ回転させる。このため、第1ギヤ52と一
体の第1ピボット軸48が同方向へ回転され、更にこの
第1ピボット軸48にセレーション嵌合された揺動レバ
ー46が第1ピボット軸48回りに矢印X方向へ揺動さ
れる。これにより、ロッド44を介して、ワイパメイン
アーム26のアームヘッド32及びワイパサブアーム2
8のアームヘッド38が同方向へ揺動される。その結
果、ワイパメインアーム26及びワイパサブアーム28
の先端部同士を繋ぐプレート30に係止されたワイパブ
レード12が(セミ)パンタグラフ式の払拭運動をしな
がらウインドシールドガラス22のガラス表面を払拭す
るという基本的な作動が得られる。
【0029】ここで、本実施形態では、クランクアーム
62の揺動によって回転するメインギヤ54には第1ギ
ヤ52のみならず、増速ギヤ80が噛み合っており、更
にこの増速ギヤ80には第2ピボット軸74と一体回転
される第2ギヤ78が噛み合っている。このため、メイ
ンギヤ54が矢印A方向へ回転すると、増速ギヤ80は
矢印C方向へ増速回転される。これにより、第2ギヤ7
8及びこれと一体回転する第2ピボット軸74も増速さ
れた状態で、第1ギヤ52の回転方向(矢印B方向)と
相反方向である矢印D方向へ強制的に回転される。な
お、本実施形態では、第2ピボット軸74が第1ピボッ
ト軸48に対して二倍の回転速度で増速回転される。
【0030】さらに、第2ピボット軸74の増速回転に
伴って、連結レバー72が第2ピボット軸74回りに矢
印E方向へ旋回される。このため、連結レバー72と相
対回転可能に連結されたワイパメインアーム26のアー
ムヘッド32は、連結レバー72の旋回量に応じた量だ
け見かけ上伸縮運動を行う。これにより、ワイパメイン
アーム26及びワイパサブアーム28の先端部同士を繋
ぐプレート30に係止されたワイパブレード12の払拭
範囲(払拭パターン)を企図した範囲に拡大することが
できる。
【0031】次に、上述した車両用ワイパ装置10の実
際の作動状況を払拭過程を追って説明することにする。
【0032】図3に示される状態が、車両用ワイパ装置
10の非作動状態(セット位置に保持された状態)或い
は車両用ワイパ装置10の作動状態においてワイパブレ
ード12が下反転位置に位置された状態である。
【0033】この状態からワイパモータ64が駆動回転
されることにより、図4に示される状態に移行する。こ
のときの連結レバー72の位置を座標系に見立てて観る
と、図3の第1象限のY軸(+)方向寄りの略垂直位置
から、第1象限の45度付近に到達していることが判
る。従って、図3から図4に移行する過程においては、
ワイパメインアーム26は見かけ上伸びている。
【0034】次いで、図4に示される状態から図5に示
される状態に移行すると、連結レバー72の位置がX軸
(+)上に位置され、このときには既に連結レバー72
によってワイパメインアーム26のアームヘッド32が
下方へ引っ張られるかたちになり、ワイパメインアーム
26は見かけ上縮む。そして、更に連結レバー72が旋
回していくと、図6及び図7に示される如く、連結レバ
ー72は第4象限に位置され、ワイパメインアーム26
は見かけ上更に縮んでいく。
【0035】そして、図8に示される状態の直線の状態
以降(即ち、座標系でいえば、Y軸(−)上に連結レバ
ー72が位置された以降)、連結レバー72の旋回量に
応じて再びワイパメインアーム26は見かけ上伸びてい
く。
【0036】なお、図7に示される状態から図9に示さ
れる状態までの間は、ウインドシールドガラス22の正
面視での上縁・下縁の曲率に合わせてワイパブレード1
2は上下動するものの、略垂直な状態を維持しつつ平行
移動してウインドシールドガラス22のガラス表面を払
拭していく。
【0037】また、図10及び図11に示される状態に
なると、特には第1ピボット軸48に対する第2ピボッ
ト軸74の回転速度(即ち、連結レバー72の旋回量)
や連結レバー72によるワイパメインアーム26のアー
ムヘッド32の基端部の公転半径等に起因して、ワイパ
ブレード12はウインドシールドガラス22のガラス面
の正面視での曲率に追従して傾きながら払拭していく。
【0038】なお、ワイパブレード12が図11に示さ
れる上反転位置に到達するまでにワイパモータ64は半
回転し、さらに半回転することによりワイパブレード1
2は下反転位置へ向けて揺動していく。
【0039】以上の過程をワイパ回転角とワイパメイン
アーム26のアーム長との関係で観ると、図12に示さ
れる如くとなる。この図から、ワイパブレード12がセ
ット位置(下反転位置)からオープン位置(上反転位
置)に到るまでに「伸び」→「縮み」→「伸び」という
順にワイパメインアーム26の見かけ上のアーム長が変
化することが判る。
【0040】また、以上の過程、即ちワイパブレード1
2の払拭運動を連続的に描いたものが図13である。こ
の図から、ウインドシールドガラス22におけるドライ
バ席側のガラス面は全域に亘って払拭されることが判
る。
【0041】このように本実施形態では、第1ピボット
軸48が回転することにより揺動レバー46及びロッド
44を介してワイパメインアーム26を揺動させると共
に、第1ピボット軸48に対して相反方向へ回転する第
2ピボット軸74が回転することにより連結レバー72
を介してワイパメインアーム26を揺動途中において見
かけ上伸縮させる構成としたので、ワイパブレード12
による払拭範囲を充分に拡大することができる。
【0042】特に、本実施形態では、ワイパブレード1
2が上反転位置に近づくにつれて当該ワイパブレード1
2がウインドシールドガラス22の正面視での曲率に追
従して傾くように、第1ピボット軸48に対する第2ピ
ボット軸74の回転速度及び連結レバー72によるワイ
パメインアーム26の基端部の公転半径を設定したの
で、ワイパブレード12の上反転位置側(即ち、ドライ
バ側)における拭き残しを殆ど無くすことができる。従
って、ドライバの視界確保の要請に充分に応えることが
できる。
【0043】なお、本実施形態では、ロッド44の長手
方向の中間部にワイパサブアーム28のアームヘッド3
2を連結したが、これに限らず、図14に示されるよう
に、ワイパサブアーム90のアームヘッド92と揺動レ
バー46とを相対回転可能に直接連結するようにしても
よい。なお、この場合、ワイパサブアーム90のアーム
ヘッド92を連結するための前述した突起部44Aは不
要となるので、このような突起部44Aの無いロッド9
4を使用することができる。従って、ロッド94にワイ
パサブアーム90の相対回転に伴う応力集中が生じるの
を回避することができる。
【0044】また、本実施形態では、ワイパメインアー
ム26のアームヘッド32を第2ピボット軸74回りに
公転させるために連結レバー72を用いたが、これに限
らず、アームヘッド32を第2ピボット軸74回りに公
転させることができる連結部材であればすべて適用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の全体構成
を示す斜視図である。
【図2】図1に示される車両用ワイパ装置の平面図であ
る。
【図3】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過程
の第1工程を示す説明図である。
【図4】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過程
の第2工程を示す説明図である。
【図5】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過程
の第3工程を示す説明図である。
【図6】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過程
の第4工程を示す説明図である。
【図7】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過程
の第5工程を示す説明図である。
【図8】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過程
の第6工程を示す説明図である。
【図9】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過程
の第7工程を示す説明図である。
【図10】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過
程の第8工程を示す説明図である。
【図11】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭過
程の第9工程を示す説明図である。
【図12】本実施形態に係る車両用ワイパ装置のワイパ
回転角とワイパメインアームのアーム長との関係を説明
するためのグラフである。
【図13】本実施形態に係る車両用ワイパ装置の払拭運
動を連続的に描くことで当該車両用ワイパ装置の払拭範
囲をウインドシールドガラスとの関係で示す説明図であ
る。
【図14】ワイパサブアームの連結構成を変更した実施
形態を示す図2に対応する平面図である。
【図15】従来例に係る車両用ワイパ装置の払拭範囲を
ウインドシールドガラスとの関係で示す説明図である。
【符号の説明】
10 車両用ワイパ装置 12 ワイパブレード 22 ウインドシールドガラス(被払拭面) 26 ワイパメインアーム 28 ワイパサブアーム 30 プレート 44 ロッド(アーム揺動手段) 46 揺動レバー(アーム揺動手段) 48 第1ピボット軸 64 ワイパモータ(ワイパ駆動源) 72 連結レバー(連結部材) 74 第2ピボット軸 90 ワイパサブアーム 94 ロッド(アーム揺動手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略平行に配置されたワイパメイン
    アーム及びワイパサブアームと、これらのアームの先端
    部同士を相対回転可能に繋ぐプレートに連結されて被払
    拭面を払拭するワイパブレードと、を含んで構成される
    車両用ワイパ装置であって、 ワイパ駆動源からの駆動力を受けて所定方向へ回転する
    第1ピボット軸と、 この第1ピボット軸に一端部が固定的に連結されると共
    に中間部にワイパサブアームの基端部が相対回転可能に
    連結され、更にワイパメインアームの長手方向の略中間
    部に他端部が相対回転可能に連結されることで、第1ピ
    ボット軸が回転することによりワイパメインアーム及び
    ワイパサブアームを被払拭面に沿って揺動させるアーム
    揺動手段と、 ワイパ駆動源からの駆動力を受けて第1ピボット軸に対
    して常に相反方向へ回転する第2ピボット軸と、 この第2ピボット軸に一端部が固定的に連結されると共
    にワイパメインアームの基端部に他端部が相対回転可能
    に連結され、第2ピボット軸回りにワイパメインアーム
    の基端部を公転させる連結部材と、 を備えたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 ワイパブレードが上反転位置に近づくに
    つれて当該ワイパブレードが被払拭面の正面視での曲率
    に追従して傾くように、第1ピボット軸に対する第2ピ
    ボット軸の回転速度並びに連結部材によるワイパメイン
    アームの基端部の公転半径を設定した、 ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ワイパ装置。
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