JP2000103317A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP2000103317A
JP2000103317A JP10278229A JP27822998A JP2000103317A JP 2000103317 A JP2000103317 A JP 2000103317A JP 10278229 A JP10278229 A JP 10278229A JP 27822998 A JP27822998 A JP 27822998A JP 2000103317 A JP2000103317 A JP 2000103317A
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Japan
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wiper
wiper arm
glass
node
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JP10278229A
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Inventor
Kazuhiro Hayashi
和宏 林
Shinji Makita
真治 牧田
Akira Kato
章 加藤
Makoto Ichikawa
真 市川
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Asmo Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスの下部中央部に拭き残しが発生するこ
とを抑制しつつ、払拭面積を拡大する。 【解決手段】 第1リンク4が一の向きに揺動するとき
には、第1リンク4を第2リンク5より早く揺動させ、
第1リンク4が他の向きに揺動するときには、第1リン
ク4を第2リンク5より遅く揺動させる。これにより、
ワイパブレード2の先端が描く軌道は、ワイパブレード
2が一の向きに揺動する際のワイパブレード2の軌道
と、ワイパブレード2が他の向きに揺動する際のワイパ
ブレード2の軌道とが車両幅方向にずれるようになる。
したがって、ワイパブレード2は、一の向きでガラス1
を拭き取る場合と他の向きでガラス1を拭き取る場合と
で相違する箇所する拭き取ることとなるので、ガラス1
の下部中央部に拭き残しが発生することを抑制しつつ、
払拭面積を拡大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のガラスの面
を拭き取るワイパ装置に関するもので、フロントガラス
用に用いて有効である。
【0002】
【従来の技術】ワイパ装置は、雨天時等にガラス面を拭
き取ることにより視界を確保するものであるので、でき
る限り広い範囲に渡ってガラス面を拭き取ることが望ま
しい。しかし、ワイパ装置は、ワイパアームをガラス面
上で揺動させることによりガラス面を拭き取っているの
で、ワイパアーム(ワイパブレード)の先端は、必然的
に弧を描いてガラス面上を揺動することとなる。一方、
ガラス面は略矩形状であるので、ワイパアームを単純に
揺動させる手段では、ガラス面の隅部を拭き取ることが
できない。以下、ワイパ装置により拭き取り可能な範囲
(面積)を払拭面積と呼ぶ。
【0003】そこで、例えば特公平3−19098号公
報に記載のワイパ装置では、略矩形状のガラスの下部中
央を揺動中心としてワイパアームを揺動させながら、ワ
イパブレードの先端側がガラスの上部隅部に近づくと、
その上部隅部に向けてワイパアームの揺動中心を変位さ
せることにより払拭面積を拡大している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、フロ
ントガラスが大きく傾斜した(スラントした)車両の増
加に伴って、いわゆる縦長のフロントガラスが増加して
きている。そこで、発明者等は、この縦長のフロントガ
ラスに対して上記公報に記載のワイパ装置を適用した場
合の払拭面積について検討したところ、未だ、発明者等
が意図した払拭面積に達していないことが判明した。
【0005】具他的には、上記公報に記載のワイパ装置
では、ワイパブレードの先端側がフロントガラスの上部
隅部に近づくと、その上部隅部に向けてワイパアームの
揺動中心を変位させることにより払拭面積を拡大してい
るので、フロントガラスが縦方向(上方向)拡大する
と、必然的にその拡大した分だけ拭き取ることができな
い部分が発生してしまうという第1の問題が発生する。
【0006】これに対しては、ワイパブレード(ワイパ
アーム)の長さを拡大すれば、拡大した上方側を拭き取
ることができるものの、フロントガラスの幅方向寸法は
拡大していないため、フロントガラスの測方(左右方
向)側にてワイパブレードの先端側がフロントガラスか
らはみ出てしまう。また、ワイパブレードの先端側がフ
ロントガラスの上部隅部に近づくと、その上部隅部に向
けてワイパアームの揺動中心を変位させることにより払
拭面積を拡大しているので、ガラスの下部中央に拭き残
しが発生するという第2の問題がある。
【0007】本発明は、上記点に鑑み、上記第1の問題
又は第2の問題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、ワイパアーム(3)が一の向きに揺動
する際のワイパアーム(3)の軌道と、ワイパアーム
(3)が他の向きに揺動する際のワイパアーム(3)の
軌道とが車両幅方向にずれるようにワイパアーム(3)
を揺動させることを特徴とする。
【0009】これにより、ワイパブレード(2)は、一
の向きでガラス(1)を拭き取る場合と他の向きでガラ
ス(1)を拭き取る場合とで相違する箇所する拭き取る
こととなるので、ガラス1の下部中央部に拭き残しが発
生することを抑制しつつ、払拭面積を拡大することがで
き、第2の問題を解決することができる。請求項2に記
載の発明では、一端側にワイパアーム(3)の他端側と
回転可能に連結された第1連結節(N1)を有し、他端
側に車両に回転可能に固定された固定節(N0)を有す
る第1リンク(4)と、一端側が固定節(N0)に回転
可能に固定された第2リンク(5)と、一端側に第2リ
ンク(5)の他端側と回転可能に連結する第2連結節
(N2)を有し、他端側に第1連結節(N1)よりワイ
パブレード(2)側にてワイパアーム(3)と回転可能
に連結する第3連結節(N3)を有する第3リンク
(6)と、第1、2リンク(4、5)のなす角が増減す
るように第1、2リンク(4、5)を固定節(N0)を
中心として揺動させる揺動手段(10〜14)と備え、
揺動手段(10〜14)は、第1リンク(4)が一の向
きに揺動するときには、第1リンク(4)を第2リンク
(5)より早く揺動させ、第1リンク(4)が他の向き
に揺動するときには、第1リンク(4)を前記第2リン
ク(5)より遅く揺動させることを特徴とする。
【0010】これにより、後述するように、請求項1に
発明と同様に、ワイパブレード(2)は、一の向きでガ
ラス(1)を拭き取る場合と他の向きでガラス(1)を
拭き取る場合とで相違する箇所する拭き取ることとなる
ので、ガラス1の下部中央部に拭き残しが発生すること
を抑制しつつ、払拭面積を拡大することができ、第2の
問題を解決することができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、所定の揺動角
範囲内でワイパアーム(103)を揺動させる第1機構
(111〜114)と、ワイパアーム(103)が、揺
動角範囲を2等分する位置に近づくほど、ワイパアーム
(103)の先端側がガラス(101)の外縁側に延び
るように前記ワイパアーム(103)を伸縮させる第2
機構(104〜107)と、ワイパアーム(103)の
先端側がガラス(101)の隅部(101a)に近づく
ほど、ワイパアーム(103)の先端側がガラス(10
1)の外縁側に延びるようにワイパアーム(103)を
伸縮させる第3機構(115〜119)とを備えること
を特徴とする。
【0012】これにより、縦長のガラスであっても、十
分な払拭面積を確保することができ、第1の問題を解決
することができる。請求項4に記載の発明では、ワイパ
アーム(103)に対して略平行に配置された第1リン
ク(104)と、一端側に第1リンク(104)の一端
側と回転可能に連結された第1連結節(n1)を有し、
他端側に車両に回転可能に固定された固定節(n0)を
有する第2リンク(105)と、一端側が固定節(n
0)に回転可能に固定された第3リンク(106)と、
一端側に第3リンク(106)の他端側と回転可能に連
結する第2連結節(n2)を有し、他端側に第1リンク
(104)の他端側と回転可能に連結する第3連結節
(n3)を有する第4リンク(107)と、第2、3リ
ンク(105、106)のなす角が増減するように、第
2、3リンク(105、106)を等しい早さで揺動さ
せる第1揺動手段(111〜114)と、一端側にワイ
パアーム(103)の他端側と回転可能に連結された第
5連結節(n5)を有し、他端側に前記第1リンク(1
04)の一端側と回転可能に連結された第6連結節(n
6)を有する第5リンク(115)と、一端側に第1リ
ンク(104)の他端側と回転可能に連結された第7連
結節(n8)を有し、他端側にワイパアーム(103)
の一端側と回転可能に連結する第8連結節(n8)を有
する第6リンク(116)と、第2、3リンク(10
5、106)が一往復揺動する間に、第5、6リンク
(115、116)のうち少なくとも一方を2往復揺動
させる第2揺動手段(111〜114、118、11
9)とを備えることを特徴とする。
【0013】これにより、後述するように、縦長のガラ
スであっても、十分な払拭面積を確保することができ、
第1の問題を解決することができる。因みに、上記各手
段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的
手段との対応関係を示す一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係るワイパ装置を車両のフロントガラスを拭き
取るワイパ装置に適用したものであり、図1はワイパ装
置の全体図であり、図2は本実施形態に係るワイパ装置
のリンク機構を拡大したものである。
【0015】図1中、1はフロントガラス(以下、ガラ
スと略す。)であり、2はガラス1の面を拭き取るワイ
パブレードであり、3は一端側にワイパブレード2が固
定されたワイパアームである。また、4は、図2に示す
ように、一端側にワイパアーム3の他端側と回転可能に
連結された第1連結節N1を有し、他端側に車両に回転
可能に固定された固定節N0を有する第1リンクであ
り、5は一端側が固定節N0に回転可能に固定された第
2リンクである。
【0016】6は一端側に第2リンク5の他端側と回転
可能に連結する第2連結節N2を有し、他端側に第1連
結節N1よりワイパブレード2側にてワイパアーム3と
回転可能に連結する第3連結節N3を有する第3リンク
である。なお、7は一端側が固定節N0に回転可能に連
結された第1サブリンクであり、8は一端側が第2連結
節N2に回転可能に連結された第2サブリンクである。
そして、両サブリンク7、8の他端側は、第3サブリン
ク9と回転可能に連結されており、第1〜3サブリンク
7〜9は、第1〜3サブリンク7〜9及び第2リンク5
によって形成される4節リンク(以下、この4節リンク
を副4節リンクと呼ぶ。)の内角が、ワイパアーム3及
び第1〜3リンク4〜6によって形成される4節リンク
(以下、本実施形態においてこの4節リンクを主4節リ
ンクと呼ぶ。)の内角と異なるように設定されている。
【0017】因みに、本実施形態では、図2の状態(以
下、この状態をワイパ収納状態と呼ぶ。)において、第
1リンク4と第1サブリンク7とのなす角が略90℃と
なるように設定されている。また、第1リンク4のうち
固定節N0と第1連結節N1との略中間部位には、第1
ロッドリンク10の一端側が回転可能に連結され、第2
リンク5のうち固定節N0と第2連結節N2との略中間
部位には、第2ロッドリンク11の一端側が回転可能に
連結されている。なお、以下、第1リンク4と第1ロッ
ドリンク10との連結節を第4連結節N4と呼び、第2
リンク5と第2ロッドリンク11との連結節を第5連結
節N5と呼ぶ。
【0018】そして、両ロッドリンク10、11の他端
側は、電動モータ(以下、モータと略す。)12のモー
タシャフト12aに固定されたクランクレバー13、1
4に回転可能に連結されているため、モータ12(モー
タシャフト12a)が回転すると、第1、2リンク4、
5は固定節N0を揺動中心として揺動する。ところで、
シャフト12aの位置は、図3、4に示すように、第4
連結節N4の軌道L1の両端を結ぶ直線L2、及び第5
連結節N5の軌道L3の両端を結ぶ直線L4からずれた
位置(本実施形態では、直線L2、L4を挟んで固定節
N0と反対側にずれた位置)に配置されている。
【0019】このため、第1、2リンク4、5は、両者
4、5のなす角θが増減する際に、その揺動の向きによ
って早さが相違するように揺動する。具他的には、第
1、2リンク4、5が右から左に向けて揺動するとき
(以下、このときを「一の向き揺動するとき」と言
う。)が、左から右に向けて揺動するとき(以下、この
ときを「他の向き揺動するとき」と言う。)に比べて早
く揺動する。
【0020】つまり、本実施形態では、第1、2ロッド
リンク10、11、モータ12及びクランクレバー1
3、14により、第1リンク4が一の向きに揺動すると
きには、第1リンク4を第2リンク5より早く揺動さ
せ、第1リンク4が他の向きに揺動するときには、第1
リンク4を第2リンク5より遅く揺動させる揺動手段を
構成している。
【0021】次に、本実施形態に係るワイパ装置の作動
及び特徴を述べる。図5は主4節リンクの作動を示すも
のであり、ワイパ収納状態(図5(a))から第1、2
リンク4、5のなす角θを縮小拡大させるように、第
1、2リンク4、5を揺動させると、ワイパアーム3の
先端3aは、図5(b)、(c)に示すように、楕円状
の軌道(以下、この軌道を楕円軌道L1と呼ぶ。)を描
くように揺動する。
【0022】このとき、楕円軌道の長径方向L0は、第
1、2リンク4、5の早さによって変化する。具他的に
は、第1、2リンク4、5の早さが等しいときには、長
径方向L0は、ワイパ収納状態(図5(a))から第
1、2リンク4、5の揺動角度範囲の2等分線と略一致
する。また、第1、2リンク4、5の早さが相違すると
きには、長径方向L0は、固定節N0を中心として、早
さが遅い方のリンク側に傾く。つまり、第1リンク4が
第2リンク5より早く揺動するときは、長径方向L0は
第2リンク5側に傾き、逆に、第2リンク5が第1リン
ク4より早く揺動するときは、長径方向L0は第1リン
ク4側に傾く。
【0023】このため、本実施形態のごとく、第1リン
ク4が一の向きに揺動するときには、第1リンク4を第
2リンク5より早く揺動させ、第1リンク4が他の向き
に揺動するときには、第1リンク4を第2リンク5より
遅く揺動させれば、ワイパブレード2の先端が描く軌道
は、図1に示すように、ワイパブレード2(ワイパアー
ム3)が一の向きに揺動する際のワイパブレード2の軌
道と、ワイパブレード2が他の向きに揺動する際のワイ
パブレード2の軌道とが車両幅方向にずれるようにな
る。
【0024】したがって、ワイパブレード2は、一の向
きでガラス1を拭き取る場合と他の向きでガラス1を拭
き取る場合とで相違する箇所する拭き取ることとなるの
で、ガラス1の下部中央部に拭き残しが発生することを
抑制しつつ、払拭面積を拡大することができる。なお、
図2、6〜8は主4節リンク及び副4節リンクの作動状
態を示す図であり、図2→図6→図7→図8→図2の順
に両4節リンクが可動する。因みに、副4節リンクは、
第1リンク4、第1ロッドリンク10及びクランクレバ
ー13、又は第2リンク5、第2ロッドリンク11及び
クランクレバー14が直線上に並んだときにも主4節リ
ンクが滑らかに可動するように、主4節リンクの作動を
補助するものである。
【0025】ところで、上記公報に記載のワイパ装置で
は、ワイパアームをガラスの外縁側に向かって伸縮させ
る際に、他のアームに対して接触しながら移動(摺動)
するので、ワイパアーム及びその接触するアームが摩耗
してしまい、ワイパ装置の耐久性が損なわれるおそれが
ある。これに対して、本実施形態に係るワイパ装置で
は、ワイパアーム3はその他のリンク類と接触する(摺
動する)ことなく相対変位するので、上記公報に記載の
ワイパ装置に比べて、耐久性を向上させることができ
る。
【0026】また、本実施形態に係るワイパ装置では、
摺動するリンク若しくはアーム、又はギア等を有してい
ないので、摺動やギアの回転に伴う振動及び騒音が発生
することを防止できる。 (第2実施形態)図9は本実施形態に係るワイパ装置の
模式図であり、図10は本実施形態に係るワイパ装置の
リンク機構を拡大したものである。
【0027】図9中、101はフロントガラス(以下、
ガラスと略す。)であり、102はガラス101の面を
拭き取るワイパブレードであり、103は一端側にワイ
パブレード102が固定されたワイパアームである。1
04は、図10に示すように、ワイパアーム103に対
して略平行に配置された第1リンクであり、105は、
図11に示すように、一端側に第1リンク104の一端
側と回転可能に連結された第1連結節n1を有し、他端
側に車両に回転可能に固定された固定節n0を有する第
2リンクである。
【0028】106は一端側が固定節n0に回転可能に
固定された第3リンクであり、107は一端側に第3リ
ンク106の他端側と回転可能に連結する第2連結節n
2を有し、他端側に第1リンク104の他端側と回転可
能に連結する第3連結節n3を有する第4リンクであ
る。なお、108は一端側が固定節n0に回転可能に連
結された第1サブリンクであり、109は一端側が第2
連結節n2に回転可能に連結された第2サブリンクであ
る。そして、両サブリンク108、109の他端側は、
第3サブリンク110と回転可能に連結されており、第
1〜3サブリンク107〜110は、第1〜3サブリン
ク108〜110及び第3リンク106によって形成さ
れる4節リンク(以下、この4節リンクを副4節リンク
と呼ぶ。)の内角が、第1〜4リンク104〜107に
よって形成される4節リンク(以下、この4節リンクを
主4節リンクと呼ぶ。)の内角と異なるように設定され
ている。
【0029】因みに、本実施形態では、図10の状態
(以下、この状態をワイパ収納状態と呼ぶ。)におい
て、第2リンク105と第1サブリンク108とのなす
角が略90℃となるように設定されている。また、第2
リンク105のうち固定節n0と第1連結節n1との略
中間部位には、図11に示すように、第1ロッドリンク
111の一端側が回転可能に連結され、第3リンク10
6のうち固定節n0と第2連結節n2との略中間部位に
は、第2ロッドリンク112の一端側が回転可能に連結
されている。
【0030】そして、両ロッドリンク111、112の
他端側は、電動モータ(以下、モータと略す。)113
のモータシャフト113aに固定されたクランクレバー
114に回転可能に連結されているため、モータ113
(モータシャフト113a)が回転すると、第2、3リ
ンク105、106は固定節n0を揺動中心として揺動
する。
【0031】このとき、両ロッドリンク111、11
2、モータ113及びクランクレバー114は、第2、
3リンク105、106のなす角θが増減するように、
第2、3リンク105、106を等しい早さで揺動させ
る。つまり、本実施形態では、両ロッドリンク111、
112、モータ113及びクランクレバー114によ
り、第2、3リンク105、106のなす角θが増減す
るように、第2、3リンク105、106を等しい早さ
で揺動させる第1揺動手段を構成している。
【0032】また、115は、一端側にワイパアーム1
03の他端側と回転可能に連結された第5連結節n5を
有し、他端側に第1リンク105の一端側と回転可能に
連結された第6連結節n6を有する第5リンクである。
なお、本実施形態では、第6連結節n6と第1連結節n
1は一致しているので、以下、第6連結節n6及び第1
連結節n1を総称して第1連結節n1と表記する。
【0033】116は、一端側に第1リンク104の他
端側と回転可能に連結された第7連結節n7を有し、他
端側に前記ワイパアーム103の一端側と回転可能に連
結する第8連結節n8を有する第6リンクである。な
お、第5リンク115の他端側(第1連結節n1側)に
は、第5リンク115と一体に形成されて第5リンク1
15と直交する方向に延びる第5リンク延出部115a
が形成され、同様に、第6リンク116の一端側(第7
連結節n7側)にも第6リンク116と一体に形成され
て第6リンク116と直交する方向に延びる第6リンク
延出部116aが形成されている。
【0034】そして、両延出部115a、116bの先
端側は、第7リンク117に回転可能に連結されてい
る。このため、第5、6リンク115、116のいずれ
か一方が揺動駆動されると、他方側のリンクもこれに連
動して揺動する。また、118は固定節n0に回転可能
に固定されてたサンギアであり、このサンギア118
は、第2リンク105と一体的に固定節n0を揺動中心
として揺動する。119は、サンギア118に噛み合っ
て第1連結節n1周りに自転しながら固定節n0周りを
公転するするプラネタリギア(ピニオン)であり、この
プラネタリギア119は、第5リンク115に固定され
ている。
【0035】そして、サンギア118とプラネタリギア
119とのギア比は、第2、3リンク105、106が
一往復揺動する間に、第5リンク115を2往復揺動さ
せるように選定されている。因みに、サンギア118と
プラネタリギア119とのギア比は、本実施形態では約
3対1である。つまり、本実施形態では、第1ロッドリ
ンク111、モータ113、クランクレバー114、サ
ンギア118及びプラネタリギア119にり、第2、3
リンク105、106が一往復揺動する間に、第5リン
ク115を2往復揺動させる第2揺動手段を構成してい
る。
【0036】次に、本実施形態に係るワイパ装置の作動
及び特徴を述べる。本実施形態に係るワイパ装置の主4
節リンクは、固定節n0を中心として第2、3リンク1
05、106が等しい早さで揺動するので、第1実施形
態に係るワイパ装置の主4節リンクの作動説明の欄で述
べたように、第2、3リンク105、106の揺動角度
範囲の2等分線と略一致する。
【0037】したがって、本実施形態では、主4節リン
クは、ワイパアーム103が、揺動角範囲を2等分する
位置に近づくほど、ワイパアーム103の先端側がガラ
ス101の外縁側に延びるようにワイパアーム103を
伸縮させる第1伸縮機構(第2機構)として作動する。
また、第5リンク115が揺動すると、ワイパアーム1
03(ワイパブレード102)が、第1リンク104に
対してその長手方向に変位するので、ワイパアーム10
3(ワイパブレード102)は、ガラス101の外縁側
に延びるように第1リンク104に対して伸縮する。
【0038】このとき、第5リンク115は、第2、3
リンク105、106が一往復する間に2往復するよう
に構成されているので、ワイパアーム103の先端側が
ガラス101の隅部101a(図9参照)に近づくほ
ど、図10〜14に示すように、ワイパアーム103の
先端側がガラス101の外縁側に延びるように伸縮す
る。
【0039】つまり、本実施形態では、第5〜7リンク
115〜117及び両ギア118、119により、ワイ
パアーム103の先端側がガラス101の隅部101a
に近づくほど、ワイパアーム103の先端側がガラス1
01の外縁側に延びるようにワイパアーム103を伸縮
させる第2伸縮機構(第3機構)を構成している。な
お、図15の波線L1は、第1、2ロッドリンク11
1、112、モータ113及びクランクレバー114か
らなる、ワイパアーム103を所定の揺動角範囲内で揺
動させる揺動機構(第1機構)のみでワイパアーム10
3を単純に揺動させた場合のワイパブレード102の先
端が描く軌道であり、図15の一点鎖線L2は揺動機構
に第1伸縮機構を加えた場合のワイパブレード102の
先端が描く軌道であり、図15の実線L3は揺動機構に
第1、2伸縮機構を加えた場合のワイパブレード102
の先端が描く軌道である。
【0040】上記作動説明から明らかなように、本実施
形態に係るワイパ装置では、縦長のガラスであっても、
十分な払拭面積を確保することができる。また、本実施
形態に係るワイパ装置では、ワイパアーム103は第1
リンク104に接触する(摺動する)ことなく相対変位
するので、上記公報に記載のワイパ装置に比べて、耐久
性を向上させることができる。
【0041】さらに、本実施形態に係るワイパ装置で
は、摺動するリンク又はアームを有していないので、摺
動に伴う振動及び騒音が発生することを防止できる。と
ころで、本発明は、車両のフロントガラス1、101の
ワイパ装置にその適用が限定されるものではなく、車両
のリアガラス用のワイパ装置、または鉄道車両のフロン
トガラス用のワイパ装置等にも適用することができる。
【0042】なお、本発明に係るワイパ装置の上下方向
(天地方向)は、上述の実施形態に限定されるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るワイパ装置の全体図であ
る。
【図2】リンク機構の拡大図である。
【図3】揺動手段の説明図である。
【図4】揺動手段の説明図である。
【図5】主4節リンクの作動説明図である。
【図6】リンク機構の拡大図である。
【図7】リンク機構の拡大図である。
【図8】リンク機構の拡大図である。
【図9】第2実施形態に係るワイパ装置の全体図であ
る。
【図10】リンク機構の拡大図である。
【図11】リンク機構の拡大図である。
【図12】リンク機構の拡大図である。
【図13】リンク機構の拡大図である。
【図14】リンク機構の拡大図である。
【図15】ワイパブレードの軌道を示す説明図である。
【符号の説明】
1…ガラス、2…ワイパブレード、3…ワイパアーム、
4…第1リンク、5…第2リンク、6…第3リンク。
フロントページの続き (72)発明者 牧田 真治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 加藤 章 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 市川 真 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内 Fターム(参考) 3D025 AA01 AC01 AD02 AE05 AE47 AE66 AE74

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のガラス(1)の面を拭き取る1本
    のワイパブレード(2)、及び前記ワイパブレード
    (2)が一端側に配設されるとともに、前記ガラス
    (1)の面上を揺動するワイパアーム(3)を備えるワ
    イパー装置であって、 前記ワイパアーム(3)が一の向きに揺動する際の前記
    ワイパアーム(3)の軌道と、前記ワイパアーム(3)
    が他の向きに揺動する際の前記ワイパアーム(3)の軌
    道とが車両幅方向にずれるように前記ワイパアーム
    (3)を揺動させることを特徴とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 車両のガラス(1)の面を拭き取るワイ
    パブレード(2)、及び前記ワイパブレード(2)が一
    端側に配設されたワイパアーム(3)を備えるワイパー
    装置であって、 一端側に前記ワイパアーム(3)の他端側と回転可能に
    連結された第1連結節(N1)を有し、他端側に車両に
    回転可能に固定された固定節(N0)を有する第1リン
    ク(4)と、 一端側が前記固定節(N0)に回転可能に固定された第
    2リンク(5)と、 一端側に前記第2リンク(5)の他端側と回転可能に連
    結する第2連結節(N2)を有し、他端側に前記第1連
    結節(N1)より前記ワイパブレード(2)側にて前記
    ワイパアーム(3)と回転可能に連結する第3連結節
    (N3)を有する第3リンク(6)と、 前記第1、2リンク(4、5)のなす角が増減するよう
    に前記第1、2リンク(4、5)を前記固定節(N0)
    を中心として揺動させる揺動手段(10〜14)と備
    え、 前記揺動手段(10〜14)は、前記第1リンク(4)
    が一の向きに揺動するときには、前記第1リンク(4)
    を前記第2リンク(5)より早く揺動させ、前記第1リ
    ンク(4)が他の向きに揺動するときには、前記第1リ
    ンク(4)を前記第2リンク(5)より遅く揺動させる
    ことを特徴とするワイパ装置。
  3. 【請求項3】 略矩形状に形成された車両のガラス(1
    01)の面を拭き取る1本のワイパブレード(10
    2)、及び前記ワイパブレード(102)が一端側に配
    設されるとともに、前記ガラス(101)の面上を揺動
    するワイパアーム(103)を備えるワイパー装置であ
    って、 所定の揺動角範囲内で前記ワイパアーム(103)を揺
    動させる第1機構(111〜114)と、 前記ワイパアーム(103)が、前記揺動角範囲を2等
    分する位置に近づくほど、前記ワイパアーム(103)
    の先端側が前記ガラス(101)の外縁側に延びるよう
    に前記ワイパアーム(103)を伸縮させる第2機構
    (104〜107)と、 前記ワイパアーム(103)の先端側が前記ガラス(1
    01)の隅部(101a)に近づくほど、前記ワイパア
    ーム(103)の先端側が前記ガラス(101)の外縁
    側に延びるように前記ワイパアーム(103)を伸縮さ
    せる第3機構(115〜119)とを備えることを特徴
    とするワイパ装置。
  4. 【請求項4】 矩形状に形成された車両のガラス(10
    1)の面を拭き取る1本のワイパブレード(102)、
    及び前記ワイパブレード(102)が一端側に配設され
    るとともに、前記ガラス(101)の面上を揺動するワ
    イパアーム(103)を備えるワイパー装置であって、 前記ワイパアーム(103)に対して略平行に配置され
    た第1リンク(104)と、 一端側に前記第1リンク(104)の一端側と回転可能
    に連結された第1連結節(n1)を有し、他端側に車両
    に回転可能に固定された固定節(n0)を有する第2リ
    ンク(105)と、 一端側が前記固定節(n0)に回転可能に固定された第
    3リンク(106)と、 一端側に前記第3リンク(106)の他端側と回転可能
    に連結する第2連結節(n2)を有し、他端側に前記第
    1リンク(104)の他端側と回転可能に連結する第3
    連結節(n3)を有する第4リンク(107)と、 前記第2、3リンク(105、106)のなす角が増減
    するように、前記第2、3リンク(105、106)を
    等しい早さで揺動させる第1揺動手段(111〜11
    4)と、 一端側に前記ワイパアーム(103)の他端側と回転可
    能に連結された第5連結節(n5)を有し、他端側に前
    記第1リンク(104)の一端側と回転可能に連結され
    た第6連結節(n6)を有する第5リンク(115)
    と、 一端側に前記第1リンク(104)の他端側と回転可能
    に連結された第7連結節(n8)を有し、他端側に前記
    ワイパアーム(103)の一端側と回転可能に連結する
    第8連結節(n8)を有する第6リンク(116)と、 前記第2、3リンク(105、106)が一往復揺動す
    る間に、前記第5、6リンク(115、116)のうち
    少なくとも一方を2往復揺動させる第2揺動手段(11
    1〜114、118、119)とを備えることを特徴と
    するワイパ装置。
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