JP6798412B2 - 車両ワイパ装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、良好に払拭範囲を拡大することができる車両ワイパ装置を提供することにある。
同構成によれば、前記中間伝達部材は、前記揺動側回転体と前記伸縮側回転体とに亘って巻回される環状の線材であるため、例えば、揺動側回転体と伸縮側回転体とが大きく離間していても、一つの部材で、省スペースで駆動連結することができる。
図1に示すように、車両の払拭面としてのフロントウインドウ1の下方(地面方向)には、車両ワイパ装置2が配設されている。尚、フロントウインドウ1は、その縁に黒色に着色された黒色セラミックエリア1a(図1中、網掛け部位)を有している。
モータ11の回転軸11aは、中央フレーム3の運転席側(図7中、左側)の位置において中央フレーム3を貫通して中央フレーム3の表面(車両の外部側の面)から突出し、その回転軸11aの先端部には揺動用クランクアーム13の基端部が固定されている。
尚、第2ワイパアーム17及び第2ワイパブレード18は、モータ11が駆動されると、単純に運転席側ピボット軸15を軸中心として回動(揺動)するだけであるため、ここでは、第1ワイパアーム35及び第1ワイパブレード36側の動きについて詳述する。
(1)伸縮用クランクアーム14が揺動用クランクアーム13の2倍の回転速度で回転するように、それらを駆動連結する回転数変換伝達部材Pを備えるため、単一のモータ11を駆動すると、揺動用クランクアーム13が回転するとともに伸縮用クランクアーム14が揺動用クランクアーム13の2倍の回転速度で回転する。すると、その駆動力が揺動用クランクアーム13を含む揺動用伝達機構を介して第1駆動レバー26に伝達されるとともに伸縮用クランクアーム14を含む伸縮用伝達機構を介して第2駆動レバー29に伝達される。そして、第1駆動レバー26の回動により第1ワイパアーム35の揺動動作、即ち第1ワイパブレード36による払拭動作が行われる際に、第2駆動レバー29の回動により第2駆動レバー29の先端側にある第5軸線L5(第1ワイパアーム35の基端側)が移動される。ここで、伸縮用クランクアーム14は揺動用クランクアーム13の2倍の回転速度で回転するため、第1駆動レバー26(ひいては第1ワイパブレード36)が1往復揺動するとき、第2駆動レバー29(ひいては第1ワイパアーム35の基端側)を2往復揺動させることができる。よって、第1ワイパブレード36の上下反転位置の中間地点で、前記第5軸線L5をフロントウインドウ1の上方側に移動させ、第1ワイパブレード36が上下反転位置にある状態で、前記第5軸線L5をフロントウインドウ1の下方側に移動させることができ、フロントウインドウ1における上方の角に近い部位を払拭することが可能となる。よって、第1ワイパブレード36による払拭範囲を拡大する(拡大範囲Z2とする)ことが可能となる。
・上記実施形態では、モータ11の回転軸11aは、揺動用クランクアーム13と一体回転可能に連結されるとしたが、これに限定されず、伸縮用クランクアーム14と一体回転可能に連結してもよい。
・上記実施形態では、前記第1軸線L1から前記第3軸線L3までの長さと、前記第4軸線L4から前記第5軸線L5までの長さが同じとなるように設定され、前記第3軸線L3から前記第4軸線L4までの長さと、前記第1軸線L1から前記第5軸線L5までの長さが同じとなるように設定されるとしたが、異なる長さに変更してもよい。
(イ)請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両ワイパ装置であって、前記駆動源の回転軸は、前記揺動用クランクアームと一体回転可能に連結されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
Claims (4)
- 車体に対して一定の位置にある第1軸線を中心として回動可能に基端部が支持された第1駆動レバーと、
前記車体に対して一定の位置にある第2軸線を中心として回動可能に基端部が支持された第2駆動レバーと、
前記第1駆動レバーの先端側にある第3軸線を中心として回動可能に基端側が連結された第1従動レバーと、
前記第1従動レバーの先端側にある第4軸線を中心として回動可能に基端側が連結されるとともに、前記第2駆動レバーの先端側にある第5軸線を中心として回動可能に先端側が連結された第2従動レバーと、
前記第2従動レバーと一体動作するように設けられ、払拭面の上下反転位置の間を往復払拭するための第1ワイパブレードが先端部に連結される第1ワイパアームと、
単一の駆動源の駆動力にて回転する揺動用クランクアームを含み前記第1駆動レバーに駆動力を伝達する揺動用伝達機構と、
伸縮用クランクアームを含み前記第2駆動レバーに駆動力を伝達する伸縮用伝達機構と、
前記伸縮用クランクアームが前記揺動用クランクアームの2倍の回転速度で回転するように、それらを駆動連結する回転数変換伝達部材と
を備えたことを特徴とする車両ワイパ装置。 - 請求項1に記載の車両ワイパ装置であって、
前記揺動用伝達機構は、前記揺動用クランクアームが1回転すると前記第1駆動レバーを1往復揺動させ、
前記伸縮用伝達機構は、前記伸縮用クランクアームが1回転すると前記第2駆動レバーを1往復揺動させることを特徴とする車両ワイパ装置。 - 請求項1又は2に記載の車両ワイパ装置であって、
前記回転数変換伝達部材は、
前記揺動用クランクアームと一体回転する揺動側回転体と、
前記伸縮用クランクアームと一体回転する伸縮側回転体と、
前記揺動側回転体と前記伸縮側回転体とを駆動連結する中間伝達部材と
を有することを特徴とする車両ワイパ装置。 - 請求項3に記載の車両ワイパ装置であって、
前記中間伝達部材は、前記揺動側回転体と前記伸縮側回転体とに亘って巻回される環状の線材であることを特徴とする車両ワイパ装置。
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