JP2018197032A - 車両ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】払拭範囲拡大機構の小型化を可能とした車両ワイパ装置を提供すること。【解決手段】車両ワイパ装置の払拭範囲拡大機構8は、一定の位置にある第1軸線X1を中心として回動可能に基端部が支持された駆動レバー13と、駆動レバー13の先端側にある第2軸線X2を中心として回動可能に一端側が連結された第1従動レバー14と、駆動レバー13の中間部にある第3軸線X3を中心として回動可能に一端側が連結された第2従動レバー15と、第1従動レバー14の他端側にある第4軸線X4を中心として回動可能に一端側が連結されるとともに第2従動レバー15の他端側にある第5軸線X5を中心として回動可能に他端側が連結されるアームヘッド16と、第1従動レバー14の中間部にある第6軸線X6を中心として回動可能に一端側が連結されるとともに一定の位置にある第7軸線X7を中心として回動可能に他端側が支持される第4従動レバー17とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両ワイパ装置に関するものである。
自動車等の車両に装備された車両ワイパ装置としては、一点を軸としてワイパアーム及びワイパブレードを回動させるものの他に、4節リンク機構を備えることで、フロントウインドウ(払拭面)の払拭範囲を単純な扇形とは異なる所望の範囲(実質的に拡大されたような範囲)とするものがある(例えば、特許文献1参照)。この4節リンク機構は、駆動源の駆動力にて回動されるメインレバーと、メインレバーと異なる長さに形成され、車体に対して一定の位置にある軸を中心として回動可能に基端部が支持されるサブレバーと、メインレバーの先端部及びサブレバーの先端部にそれぞれ回動可能に連結されるアームヘッドとを備える。
このような車両ワイパ装置は、フロントウインドウの下端側においてメインレバーを駆動源の駆動力にて往復回動させると、そのメインレバーの駆動力によってアームヘッドやサブレバーが従動して回動することで、単純な扇形よりもフロントウインドウにおける(助手席側の)上方の角に近い部位を払拭することが可能となる。
特開平11−170984号公報
しかしながら、上記のような構成では、払拭範囲を拡大するための4節リンク機構(払拭範囲拡大機構)が大きくなってしまうという問題があった。このことは、例えば、車両ワイパ装置の車両への搭載性を悪化させる原因となる。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、払拭範囲拡大機構の小型化を可能とした車両ワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両ワイパ装置は、第1ワイパアームの先端部に連結された第1ワイパブレードによる払拭面の払拭範囲を拡大するための払拭範囲拡大機構を備えた車両ワイパ装置であって、前記払拭範囲拡大機構は、車両に対して一定の位置にある第1軸線を中心として回動可能に基端部が支持され駆動源の駆動力にて回動される駆動レバーと、前記駆動レバーの先端側にある第2軸線を中心として回動可能に一端側が連結された第1従動レバーと、前記駆動レバーの中間部にある第3軸線を中心として回動可能に一端側が連結された第2従動レバーと、前記第1従動レバーの他端側にある第4軸線を中心として回動可能に一端側が連結されるとともに、前記第2従動レバーの他端側にある第5軸線を中心として回動可能に他端側が連結され、さらに前記第1ワイパアームの基端部が一体動作するように設けられる第3従動レバーと、前記第1従動レバーの中間部にある第6軸線を中心として回動可能に一端側が連結されるとともに、車両に対して一定の位置にある第7軸線を中心として回動可能に他端側が支持される第4従動レバーとを備える。
同構成によれば、駆動源の駆動力にて駆動レバーが回動されると、その回動によって、第1従動レバー、第2従動レバー、第3従動レバー及び第4従動レバーが回動され、第3従動レバーと一体動作するように設けられる第1ワイパアームの基端部を移動させながら回動させることができる。よって、第1ワイパアームの先端部に連結される第1ワイパブレードによる払拭面の払拭範囲を拡大することが可能となる。また、同構成では、払拭範囲拡大機構の小型化を図ることができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記第2軸線から前記第3軸線までの長さと前記第4軸線から前記第5軸線までの長さとが等しくなるように設定され、前記第2軸線から前記第4軸線までの長さと前記第3軸線から前記第5軸線までの長さとが等しくなるように設定されることが好ましい。
同構成によれば、より具体的な構成で上記効果を得ることができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記第2軸線から前記第3軸線までを結ぶ直線と前記第2軸線から前記第4軸線までを結ぶ直線とがなす角度は、前記駆動レバーが該駆動レバーの回動範囲の中間位置にある状態で、前記駆動レバーが該駆動レバーの回動範囲の両端位置にある状態よりも大きくなるように設定されることが好ましい。
同構成によれば、より具体的な構成で上記効果を得ることができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記第1軸線と前記第6軸線と前記第7軸線とは、前記駆動レバーが回動範囲を回動する途中で一直線上に並ぶように設定されることが好ましい。
同構成によれば、前記第1軸線と前記第6軸線と前記第7軸線とは、前記駆動レバーがその回動範囲を回動する途中で一直線上に並ぶため、駆動レバーがその回動範囲を回動する途中で第1ワイパアームの基端側の移動する方向が切り替わり、第1ワイパアームの先端部に連結される第1ワイパブレードによる払拭範囲を拡大することが可能となる。
上記車両ワイパ装置であって、前記払拭範囲拡大機構は、前記車両の内部に配置されることが好ましい。
同構成によれば、前記払拭範囲拡大機構は、車両の内部に配置されるため、車両外部から見た見栄えを良好とすることができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記払拭範囲拡大機構は、前記車両の外部に配置されることが好ましい。
同構成によれば、前記払拭範囲拡大機構は、車両の外部に配置されるため、車両の内部のスペースを広く確保することができる。
上記車両ワイパ装置であって、前記駆動レバー、前記第1従動レバー、前記第2従動レバー、及び前記第3従動レバーのいずれかには、それらに囲われた領域を覆うカバーが設けられ、前記カバーは、前記駆動レバー、前記第1従動レバー、前記第2従動レバー、及び前記第3従動レバーのいずれかと、若しくは他のカバーと重なり合い、かつ、その重なる面積が前記駆動レバーの回動状態に応じて変化する重なり部を有することが好ましい。
同構成によれば、駆動レバー、第1従動レバー、第2従動レバー、及び第3従動レバーのいずれかには、それらに囲われた領域を覆うカバーが設けられるため、それらの領域内で異物が挟まれることが防止される。しかも、カバーは、駆動レバー、第1従動レバー、第2従動レバー、及び第3従動レバーのいずれかと、若しくは他のカバーと重なり合い、かつ、その重なる面積が駆動レバーの回動状態に応じて変化する重なり部を有するため、そのときどきの状態に応じて、適した大きさ(表面積)となって覆うことができる。
本発明の車両ワイパ装置によれば、払拭範囲拡大機構の小型化を図ることができる。
第1の実施形態における車両ワイパ装置を備えた車両の一部模式図。 第1の実施形態における払拭範囲拡大機構の斜視図。 (a)は、第1の実施形態における払拭範囲拡大機構の平面図。(b)は同じく払拭範囲拡大機構の底面図。 (a)は、第1の実施形態における払拭範囲拡大機構の動作を説明するための平面図。(b)は同じく払拭範囲拡大機構の動作を説明するための底面図。 (a)は、第1の実施形態における払拭範囲拡大機構の動作を説明するための平面図。(b)は同じく払拭範囲拡大機構の動作を説明するための底面図。 第1の実施形態におけるカバーを備えた払拭範囲拡大機構の平面図。 第1の実施形態におけるカバーを備えた払拭範囲拡大機構の動作を説明するための平面図。 第1の実施形態におけるカバーを備えた払拭範囲拡大機構の動作を説明するための平面図。 第2の実施形態における払拭範囲拡大機構の斜視図。 第2の実施形態における払拭範囲拡大機構の平面図。 第2の実施形態における払拭範囲拡大機構の側面図。 第2の実施形態における払拭範囲拡大機構の動作を説明するための平面図。 第2の実施形態における払拭範囲拡大機構の動作を説明するための平面図。 第2の実施形態における払拭範囲拡大機構の動作を説明するための平面図。
(第1の実施形態)
以下、車両ワイパ装置を備えた車両の第1の実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1に示すように、車両の払拭面としてのフロントウインドウ1の下方(地面方向)には、車両ワイパ装置2が設けられている。
車両ワイパ装置2は、駆動源としてのワイパモータMと、フロントウインドウ1を払拭するための助手席側ワイパW1及び運転席側ワイパW2と、ワイパモータMの駆動力を助手席側ワイパW1側と運転席側ワイパW2側とに伝達するためのロッドやレバー等からなる伝達機構3とを備える。なお、助手席側ワイパW1は、第1ワイパアーム4と該第1ワイパアーム4の先端部に連結された第1ワイパブレード5とを有し、運転席側ワイパW2は、第2ワイパアーム6と該第2ワイパアーム6の先端部に連結された第2ワイパブレード7とを有する。
そして、本実施形態の車両ワイパ装置2は、助手席側に設けられて助手席側ワイパW1(詳しくは第1ワイパブレード5)によるフロントウインドウ1の払拭範囲Z1を(単純な扇形の払拭範囲Z2に比べて実質的に)拡大するための払拭範囲拡大機構8を備えている。即ち、ワイパモータMの駆動力は、伝達機構3及び払拭範囲拡大機構8を介して第1ワイパアーム4に伝達される構成とされている。なお、運転席側ワイパW2には、ワイパモータMの駆動力が伝達機構3を介して伝達され、運転席側ワイパW2(詳しくは第2ワイパブレード7)は一点を軸として回動し単純な扇形の払拭範囲Z3でフロントウインドウ1を払拭する。また、本実施形態では車室内には図示しない運転支援用カメラがフロントウインドウ1の上方側中央に一対設けられ、助手席側ワイパW1(詳しくは第1ワイパブレード5)による払拭範囲Z1は、フロントウインドウ1上における各運転支援用カメラの撮像エリアA(図1の実線)を含むように設定されている。
図2〜図5に示すように、前記払拭範囲拡大機構8は、ホルダ部材11と、回動軸12と、駆動レバー13と、第1従動レバー14と、第2従動レバー15と、第3従動レバーとしてのアームヘッド16と、第4従動レバー17(図3〜図5参照)とを備える。なお、アームヘッド16は、第1ワイパアーム4の基端部を構成するものである。
ホルダ部材11は、図示しない取付脚にて車両に対して固定され、回動軸12を回動可能に支持する筒状の支持部11aを有する。回動軸12は、支持部11aの基端から突出した基端部(図示略)が前記伝達機構3(図1参照)に連結され、ワイパモータMの駆動力にて往復回動される。
また、支持部11aの先端から突出した回動軸12の先端部には駆動レバー13が固定され、駆動レバー13は、車両に対して一定の位置にある第1軸線X1(回動軸12の軸線)を中心として回動可能に基端部が支持されることになる。
図3(a)及び図3(b)に示すように、駆動レバー13は、その中間部で僅かに屈曲して形成されている。なお、図3(a)及び図3(b)は、助手席側ワイパW1が停止位置であって下反転位置にあるときの状態を示し、この状態では駆動レバー13は第1軸線X1方向から見てまず基端部から車幅方向外側(図中、右側)の斜め車両前方側(図中、下側)に延び、中間部で僅かに屈曲して先端側が車幅方向外側(図中、右側)に延びて形成されている。
第1従動レバー14は、その一端側が、駆動レバー13の先端側にある第2軸線X2を中心として回動可能に連結されている。
また、第2従動レバー15は、その一端側が、駆動レバー13の中間部にある第3軸線X3を中心として回動可能に連結されている。
また、アームヘッド16は、その一端側(先端側)が第1従動レバー14の他端側にある第4軸線X4を中心として回動可能に連結されるとともに、その他端側(基端側)が第2従動レバー15の他端側にある第5軸線X5を中心として回動可能に連結されている。
また、図3(b)に示すように、第4従動レバー17は、その一端側が、第1従動レバー14の中間部にある第6軸線X6を中心として回動可能に連結されるとともに、その他端側が、ホルダ部材11に設けられた支持軸(図示略)に支持されることで、車両に対して一定の位置にある第7軸線X7を中心として回動可能に支持されている。
ここで、払拭範囲拡大機構8は、前記第2軸線X2から前記第3軸線X3までの長さと前記第4軸線X4から前記第5軸線X5までの長さとが等しくなるように設定され、前記第2軸線X2から前記第4軸線X4までの長さと前記第3軸線X3から前記第5軸線X5までの長さとが等しくなるように設定されている。
また、払拭範囲拡大機構8は、前記第2軸線X2から前記第3軸線X3までを結ぶ直線L1と前記第2軸線X2から前記第4軸線X4までを結ぶ直線L2とがなす角度θが、駆動レバー13がその回動範囲の中間位置にある状態で、前記駆動レバー13がその回動範囲の両端位置にある状態よりも大きくなるように設定されている。即ち、図3(a)及び図3(b)は、駆動レバー13が回動範囲の一端位置にあるときの状態を示し、図4(a)及び図4(b)は、駆動レバー13が回動範囲の中間位置にある(助手席側ワイパW1が下反転位置と上反転位置との中間位置にある)ときの状態を示し、図5(a)及び図5(b)は、駆動レバー13が回動範囲の他端位置にある(助手席側ワイパW1が上反転位置にある)ときの状態を示している。そして、前記角度θは、図4(a)に示すように駆動レバー13がその回動範囲の中間位置にある状態で、前記駆動レバー13がその回動範囲の両端位置にある状態(図3(a)及び図5(a)参照)よりも大きくなるように設定されている。換言すると、角度θは、助手席側ワイパW1が下反転位置と上反転位置との中間位置にある状態で、助手席側ワイパW1が停止位置及び下反転位置又は上反転位置にある状態よりも大きくなるように設定されている。
また、払拭範囲拡大機構8は、前記第1軸線X1と前記第6軸線X6と前記第7軸線X7とが、前記駆動レバー13がその回動範囲を回動する途中(図4(a)参照)で一直線B上に並ぶように設定されている。
また、払拭範囲拡大機構8は、駆動レバー13が回動範囲の一端位置になる状態(図3(a)に示す状態であって、助手席側ワイパW1が停止位置及び下反転位置にある状態)で、前記第2軸線X2から前記第3軸線X3までを結ぶ直線L1が地面と水平となるように設定されている。
そして、払拭範囲拡大機構8は、駆動レバー13が往復回動されると、その回動範囲の中間位置(払拭範囲の中間地点)で第1ワイパアーム4(アームヘッド16)の基端部を上方に位置させ、フロントウインドウ1における上方の角に近い部位を第1ワイパブレード5にて払拭させるように機能する。
また、図6〜図8に示すように、本実施形態の払拭範囲拡大機構8は、車両の外部(図示しないカウルルーバの外側)に配置されており、駆動レバー13には、駆動レバー13、第1従動レバー14、第2従動レバー15、及びアームヘッド16に囲われた領域(隙間)を覆うカバー21が設けられている。カバー21は、駆動レバー13、第1従動レバー14、第2従動レバー15を駆動レバー13の回動状態に関わらず常に覆うように形成されている。また、カバー21は、アームヘッド16と(アームヘッド16の下方に)重なり合い、かつ、その重なる面積が駆動レバー13の回動状態に応じて変化する重なり部21aを有している(図6〜図8の各状態参照)。カバー21は、重なり部21aがアームヘッド16と重なる面積が駆動レバー13の回動状態に応じて変化しながらも、駆動レバー13、第1従動レバー14、第2従動レバー15、及びアームヘッド16に囲われた領域(隙間)を回動状態に関わらず常に覆うように形成されている。なお、図2〜図5では、カバー21を省略して図示している。
次に、上記のように構成された車両ワイパ装置2の作用について説明する。
例えば、運転席に設けられたワイパスイッチ又はウォッシャスイッチが操作されると、ワイパモータMが駆動され、その駆動力が伝達機構3及び払拭範囲拡大機構8を介して助手席側ワイパW1に伝達されるとともに伝達機構3を介して運転席側ワイパW2に伝達されて、助手席側ワイパW1及び運転席側ワイパW2にて払拭動作が行われる。
このとき、払拭範囲拡大機構8の回動軸12及び駆動レバー13が往復回動されると、その回動範囲の中間位置(払拭範囲の中間地点)で第1ワイパアーム4(アームヘッド16)の基端部が上方に移動され、フロントウインドウ1における上方の角に近い部位が第1ワイパブレード5にて払拭される。
具体的には、図3(a)及び図3(b)に示すように、駆動レバー13が回動範囲の一端位置であり、助手席側ワイパW1が停止位置であって下反転位置にあるときの状態では、第1ワイパアーム4(アームヘッド16)の基端部が下方側(車両前方側)に配置されている。
そして、図4(a)及び図4(b)に示すように、駆動レバー13がその回動範囲の中間位置(払拭範囲の中間地点)まで回動される際には、その回動によって、第1従動レバー14、第2従動レバー15、アームヘッド16及び第4従動レバー17が回動され、第1ワイパアーム4(アームヘッド16)の基端部が上方側に移動されつつ回動される。これにより第1ワイパブレード5の先端部はフロントウインドウ1における助手席側上方の角に近い位置まで到達する。なお、前記第1軸線X1と前記第6軸線X6と前記第7軸線X7とは、駆動レバー13がその回動範囲を回動する途中(図4(a)及び図4(b)に示す状態)で一直線B上に並ぶため、駆動レバー13がその回動範囲を回動する途中で第1ワイパアーム4の基端側の移動する方向が切り替わることになる。
そして、図5(a)及び図5(b)に示すように、更に駆動レバー13がその回動範囲の他端位置(上反転位置)まで回動される際には、その回動によって、第1従動レバー14、第2従動レバー15、アームヘッド16及び第4従動レバー17が回動され、第1ワイパアーム4(アームヘッド16)の基端部が下方側に移動されつつ回動される。このようにして、助手席側ワイパW1(詳しくは第1ワイパブレード5)による払拭範囲Z1は単純な扇形の払拭範囲Z2に比べて実質的に拡大されたものとなる。なお、本実施形態の運転席側ワイパW2は、その第2ワイパアーム6が一点を軸として単純に回動し、その払拭範囲Z3は、一点を軸とした単純な扇形とされる。
次に、上記第1の実施形態の効果を以下に記載する。
(1)払拭範囲拡大機構8では、ワイパモータMの駆動力にて駆動レバー13が回動されると、その回動によって、第1従動レバー14、第2従動レバー15、アームヘッド16及び第4従動レバー17が回動され、第1ワイパアーム4(アームヘッド16)の基端部を移動させながら回動させることができる。よって、第1ワイパアーム4の先端部に連結される第1ワイパブレード5によるフロントウインドウ1の払拭範囲を(払拭範囲Z2から払拭範囲Z1に)拡大することが可能となる。また、同構成では、払拭範囲拡大機構8の小型化を図ることができる。
(2)払拭範囲拡大機構8は、車両の外部(図示しないカウルルーバの外側)に配置されるため、車両の内部のスペースを広く確保することができる。
(3)駆動レバー13には、駆動レバー13、第1従動レバー14、第2従動レバー15、及びアームヘッド16に囲われた領域(隙間)を覆うカバー21が設けられるため、それらの領域内で異物が挟まれることが防止される。しかも、カバー21は、アームヘッド16と(アームヘッド16の下方に)重なり合い、かつ、その重なる面積が駆動レバー13の回動状態に応じて変化する重なり部21aを有するため、そのときどきの状態に応じて、適した大きさ(表面積)となって覆うことができる。
(4)払拭範囲拡大機構8にて、第1ワイパブレード5によるフロントウインドウ1の払拭範囲を拡大することができるため、撮像エリアAを設ける位置(ひいては運転支援用カメラ等を設ける位置)の制約を低減することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態の払拭範囲拡大機構30を図9〜図14に従って説明する。なお、フロントウインドウ1や助手席側ワイパW1や運転席側ワイパW2等についての説明は第1の実施形態と同様であるため省略する。
図9〜図14に示すように、払拭範囲拡大機構30は、ホルダ部材31と、回動軸32(図11参照)と、駆動レバー33と、第1従動レバー34と、第2従動レバー35と、第3従動レバー36と、第4従動レバー37(図10参照)とを備える。
図11に示すように、ホルダ部材31は、図示しない取付脚にて車両に対して固定され、回動軸32を回動可能に支持する筒状の支持部31aを有する。
また、支持部31aの先端から突出した回動軸32の先端部には駆動レバー33が固定され、駆動レバー33は、車両に対して一定の位置にある第1軸線X1を中心として回動可能に基端部が支持される。また、駆動レバー33の基端部には、先端側とは逆側に延びて図示しない伝達機構を介してワイパモータに連結される操作レバー部33aが形成されている。駆動レバー33はワイパモータの駆動力にて操作レバー部33aが操作(往復回動)されることで往復回動される。
図10及び図12に示すように、駆動レバー33は、その中間部で屈曲して形成されている。
第1従動レバー34は、その一端側が、駆動レバー33の先端部にある第2軸線X2を中心として回動可能に連結されている。
また、第2従動レバー35は、その一端側が、駆動レバー33の中間部(駆動レバー33上における第1軸線X1と第2軸線X2との間)にある第3軸線X3を中心として回動可能に連結されている。
また、第3従動レバー36は、その一端側(先端側)が第1従動レバー34の他端側にある第4軸線X4を中心として回動可能に連結されるとともに、その他端側(基端側)が第2従動レバー35の他端側にある第5軸線X5を中心として回動可能に連結されている。
また、第4従動レバー37は、その一端側が、第1従動レバー34の中間部(第1従動レバー34上における第2軸線X2と第4軸線X4との間)にある第6軸線X6を中心として回動可能に連結されるとともに、その他端側が、ホルダ部材31に設けられた支持軸31b(図11参照)に支持されることで、車両に対して一定の位置にある第7軸線X7を中心として回動可能に支持されている。
そして、第3従動レバー36の一端側(先端側)には、車両前方側(図12中、下側)に延びる延設部36aが形成され、該延設部36aにはワイパ支持軸36bが立設されている。ワイパ支持軸36bの先端部には、前記助手席側ワイパW1における第1ワイパアーム38(図10参照)の基端部が固定されている。
また、図10及び図11に示すように、本実施形態の払拭範囲拡大機構30は、車両の内部であって、詳しくはカウルルーバ39の内側に配置されている。カウルルーバ39には、ワイパ支持軸36bが挿通されるとともにそのワイパ支持軸36bの移動を許容する貫通孔39aが形成されている。即ち、本実施形態では、払拭範囲拡大機構8(ホルダ部材31、回動軸32、駆動レバー33、第1従動レバー34、第2従動レバー35、第3従動レバー36、及び第4従動レバー37)は、カウルルーバ39の内側に配置され、ワイパ支持軸36bの先端側がカウルルーバ39の外側に突出し、その先端部に第1ワイパアーム38が固定されている。なお、貫通孔39aには、ワイパ支持軸36bに装着される防水キャップが嵌合されていてもよい。防水キャップを備えることで、該貫通孔39aとワイパ支持軸36bとの間からの水の浸入を防ぐことができる。
このように構成された車両ワイパ装置(払拭範囲拡大機構30)においても上記第1の実施形態と同様に作動する。
即ち、図10及び図12に示すように、駆動レバー33が回動範囲の一端位置であり、前記助手席側ワイパW1(図1参照)が停止位置であって下反転位置にあるときの状態では、ワイパ支持軸36b(即ち第1ワイパアーム38の基端部)が下方側(車両前方側)に配置されている。
そして、図13に示すように、駆動レバー33がその回動範囲の中間位置(払拭範囲の中間地点)まで回動される際には、その回動によって、第1従動レバー34、第2従動レバー35、第3従動レバー36及び第4従動レバー37が回動され、ワイパ支持軸36b(即ち第1ワイパアーム38の基端部)が上方側に移動されつつ回動される。
そして、図14に示すように、更に駆動レバー33がその回動範囲の他端位置(上反転位置)まで回動される際には、その回動によって、第1従動レバー34、第2従動レバー35、第3従動レバー36及び第4従動レバー37が回動され、ワイパ支持軸36b(即ち第1ワイパアーム38の基端部)が下方側に移動されつつ回動される。このようにして、助手席側ワイパW1による払拭範囲Z1は単純な扇形の払拭範囲Z2に比べて実質的に拡大されたものとなり、第1の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。また、このようにすると、払拭範囲拡大機構30は、車両内部(カウルルーバ39の内側)に配置されるため、車両外部から見た見栄えを良好とすることができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の払拭範囲拡大機構8,30は、同様に作用すれば他の構成に変更してもよい。例えば、前記第2軸線X2から前記第3軸線X3までの長さと前記第4軸線X4から前記第5軸線X5までの長さとが異なるように設定してもよいし、前記第2軸線X2から前記第4軸線X4までの長さと前記第3軸線X3から前記第5軸線X5までの長さとが異なるように設定してもよい。
・上記第1の実施形態では、駆動レバー13には、駆動レバー13、第1従動レバー14、第2従動レバー15、及びアームヘッド16に囲われた領域(隙間)を覆うカバー21が設けられるとしたが、これに限定されず、車両の外部(カウルルーバの外側)に配置されながらもカバー21が設けられていない構成としてもよい。また、カバー21は、駆動レバー13以外の部材(第1従動レバー14や第2従動レバー15やアームヘッド16等)に設けてもよい。また、駆動レバー13、第1従動レバー14、第2従動レバー15、及びアームヘッド16の内の2つ以上にカバーを設けてもよい。
・上記第1の実施形態では、車室内に一対の運転支援用カメラをフロントウインドウ1の上方側中央に設けたが、これに限定されることはなく、運転支援用カメラの撮像エリアが助手席側ワイパW1による払拭範囲Z1の範囲内に位置されればよい。例えば、運転支援用カメラをフロントウインドウ1のより上方側に配置してもよい。このとき、図1に示すように運転支援用カメラの撮像エリアA1もフロントウインドウ1のより上方側となる。このようにすると、運転支援用カメラを車両内の上方に配置することができ、運転席からの視界の妨げを抑制することができる。また、一対の運転支援用カメラの各々をフロントウインドウ1の外側寄りに配置してよい。このとき、図1に示すように運転支援用カメラの撮像エリアA2もフロントウインドウ1の外側寄りとなる。このようにすると、各運転支援用カメラ間の距離を広くとることができ、運転支援用カメラの測定精度を向上させることができる。
1…フロントウインドウ(払拭面)、4,38…第1ワイパアーム、5…第1ワイパブレード、8,30…払拭範囲拡大機構、13,33…駆動レバー、14,34…第1従動レバー、15,35…第2従動レバー、16…アームヘッド(第3従動レバー)、17,37…第4従動レバー、21…カバー、21a…重なり部、36…第3従動レバー、B…一直線、M…ワイパモータ、L1…第2軸線から第3軸線までを結ぶ直線、L2…第2軸線から第4軸線までを結ぶ直線、X1…第1軸線、X2…第2軸線、X3…第3軸線、X4…第4軸線、X5…第5軸線、X6…第6軸線、X7…第7軸線、Z1…払拭範囲、θ…角度。

Claims (7)

  1. 第1ワイパアームの先端部に連結された第1ワイパブレードによる払拭面の払拭範囲を拡大するための払拭範囲拡大機構を備えた車両ワイパ装置であって、
    前記払拭範囲拡大機構は、
    車両に対して一定の位置にある第1軸線を中心として回動可能に基端部が支持され駆動源の駆動力にて回動される駆動レバーと、
    前記駆動レバーの先端側にある第2軸線を中心として回動可能に一端側が連結された第1従動レバーと、
    前記駆動レバーの中間部にある第3軸線を中心として回動可能に一端側が連結された第2従動レバーと、
    前記第1従動レバーの他端側にある第4軸線を中心として回動可能に一端側が連結されるとともに、前記第2従動レバーの他端側にある第5軸線を中心として回動可能に他端側が連結され、さらに前記第1ワイパアームの基端部が一体動作するように設けられる第3従動レバーと、
    前記第1従動レバーの中間部にある第6軸線を中心として回動可能に一端側が連結されるとともに、車両に対して一定の位置にある第7軸線を中心として回動可能に他端側が支持される第4従動レバーと
    を備えたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  2. 請求項1に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記第2軸線から前記第3軸線までの長さと前記第4軸線から前記第5軸線までの長さとが等しくなるように設定され、
    前記第2軸線から前記第4軸線までの長さと前記第3軸線から前記第5軸線までの長さとが等しくなるように設定されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記第2軸線から前記第3軸線までを結ぶ直線と前記第2軸線から前記第4軸線までを結ぶ直線とがなす角度は、前記駆動レバーが該駆動レバーの回動範囲の中間位置にある状態で、前記駆動レバーが該駆動レバーの回動範囲の両端位置にある状態よりも大きくなるように設定されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記第1軸線と前記第6軸線と前記第7軸線とは、前記駆動レバーが回動範囲を回動する途中で一直線上に並ぶように設定されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記払拭範囲拡大機構は、前記車両の内部に配置されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記払拭範囲拡大機構は、前記車両の外部に配置されたことを特徴とする車両ワイパ装置。
  7. 請求項6に記載の車両ワイパ装置であって、
    前記駆動レバー、前記第1従動レバー、前記第2従動レバー、及び前記第3従動レバーのいずれかには、それらに囲われた領域を覆うカバーが設けられ、
    前記カバーは、前記駆動レバー、前記第1従動レバー、前記第2従動レバー、及び前記第3従動レバーのいずれかと、若しくは他のカバーと重なり合い、かつ、その重なる面積が前記駆動レバーの回動状態に応じて変化する重なり部を有することを特徴とする車両ワイパ装置。
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