JP4141227B2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両のウインドシールドガラスを払拭する車両用ワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドシールドガラス等を払拭する車両用ワイパ装置は、車体に固定されたピボットホルダに回転可能に支持されたピボット軸と、リンク機構を介してピボット軸に接続され作動して該ピボット軸を往復回動する駆動モータと、ピボット軸に固定して接続され該ピボット軸と共に往復回動するワイパアームと、ワイパアームの先端に保持され該ワイパアームの回動によってウインドシールドガラス等を払拭するワイパブレードとを備えて構成されている。
【0003】
この車両用ワイパ装置の作動時には、駆動モータの駆動力によってワイパアームが往復回動することにより、スプリングの付勢力によってウインドシールドガラス面に密着しているワイパブレードが、ワイパアームと共に移動して雨滴を払拭する。
【0004】
ところで、車両のフロントウインドシールドガラスを払拭する車両用ワイパ装置は、通常2本のワイパアーム(ワイパブレード)を備えた構成が採用されており、このうち2本のワイパアームが同時に同方向に回動する並行(タンデム)型の車両用ワイパ装置では、装置全体としてモジュール化された構成が知られている。このようなモジュール型の車両用ワイパ装置について、図11に基づいて説明する。
【0005】
図11に示す如く、車両用ワイパ装置200は、第1ワイパアーム(図示省略)が固定された第1ピボット軸202を回転可能に支持する第1ピボットホルダ204と、第2ワイパアーム(図示省略)が固定された第2ピボット軸206を回転可能に支持する第2ピボットホルダ208とがパイプフレーム210によって互いに連結され、かつこの一体化されたフレームを構成する第2ピボットホルダ208に、リンク機構212を介して第1及び第2ピボット軸202、206にそれぞれ接続された駆動モータ214が固定されている。また、第1ピボットホルダ204、第2ピボットホルダ208には、車体への取付用の取付部216がそれぞれ設けられており、車両用ワイパ装置200は該取付部216においてボルト・ナット等の締結手段によって車体に固定される。このようなモジュール型の車両用ワイパ装置200は、装置が全体としてモータ&リンクのアッセンブリを構成しているため、装置全体の剛性が高くコンパクトな構成とすることができる。また、車体への取付前にモジュール(アッセンブリ)化されているため、車両への搭載時の取り扱いが容易である。
【0006】
一方、車両用ワイパ装置において、ウインドシールドガラス面の全域においてできるだけ拭き残しの領域が生じないように(払拭範囲が拡大するように)、伸縮式ワイパアームを備えた広範囲払拭型のものが提案されており、さらに、この広範囲払拭型のワイパ装置のうち、特に4節リンク式ワイパアームと称されるワイパアームを備えたワイパ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
この種の4節リンク式とされるワイパアームを備えた車両用ワイパ装置では、一対のメインレバー(駆動リンク)及びサブレバー(従動リンク)を備えている。メインレバーはピボット軸に連結固定されており、また、サブレバーは従動軸に回動可能に支持されている。特許文献1に示される構成では、従動軸は、駆動モータを固定するフレームに設けられ、該フレームから突設された突出部に設けられたピボット軸から所定距離離間して配置されている。さらに、これらのメインレバー及びサブレバーは、互いに並列状態で配置されると共に、それぞれの先端部がアームヘッドの異なる位置に回転可能に連結された構成となっている。
【0008】
ピボット軸と共にメインレバーが回動すると、サブレバーが連結されたアームヘッドがピボット軸から相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアームの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭位置ではワイパアームの全長が見掛け上伸長して、その払拭範囲が拡大する。したがって、例えば、縦寸法が比較的長く設定されたウインドシールドガラス面を払拭する場合に、一般的なワイパアームを備えたワイパ装置(ピボット軸に直接アームヘッドが固定され、ワイパアーム及びワイパブレードが単にこのピボット軸を中心に往復円弧回転するもの)に比べると、ウインドシールドガラス面の全域において拭き残しの領域が生じ難くなる。
【0009】
なお、上記のように2本のワイパアーム(ワイパブレード)が同時に同方向に回動する並行型の車両用ワイパ装置では、2本のワイパブレードによる払拭領域を一部重複させているため、通常、ウインドシールドガラス面の隅部の拭き残しを少なくするために、4節リンク式のワイパアームは一方のワイパアームにのみ適用される。
【0010】
そして、このような4節リンク式のワイパアームを、上記モジュール型の車両用ワイパ装置に適用することが考えられている。このような4節リンク式のワイパアームについて、図12に基づいて説明する。なお、図12では、ワイパアーム(4節リンク機構)の図示は省略している。また、図11に示す車両用ワイパ装置200と同一の部品、部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0011】
図12に示される車両用ワイパ装置220は、車両用ワイパ装置200における第1ピボットホルダ204に代えて、ブラケット222を備えている。ブラケット222の一端部にはメインレバーが固定された第1ピボット軸202が回転可能に支持されており、ブラケット222の他端部にはサブレバーが固定された従動軸224が回転可能に支持されている。第1ピボット軸202と従動軸224とは、所定距離だけ離間して配置されている。また、ブラケット222には、複数の取付部216が設けられている。
【0012】
以上により、一方のワイパアームに4節リンク式ワイパアームを適用したモジュール型の車両用ワイパ装置220が構成され、該車両用ワイパ装置220は、上記車両用ワイパ装置200と同様に装置全体の剛性が高くコンパクトな構成であり、また、車両への搭載時の取り扱いが容易である。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−25578公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、4節リンク式のワイパアームを備えた車両用ワイパ装置220は、異なる車種に搭載される場合、ウインドシールドガラスを払拭する払拭パターンや払拭速度の相違に対応して第1ピボット軸202に対する従動軸224の位置(距離)を異ならせる必要がある。また、車両用ワイパ装置220は車両用ワイパ装置200に対し高価で重量も重いため、同じ車種においても車両用ワイパ装置220を搭載する仕様と車両用ワイパ装置200を搭載する仕様とが設定される場合がある。
【0015】
しかしながら、上記のような従来の車両用ワイパ装置220では、第1ピボット軸202と従動軸224とが共通の大型のブラケット222にそれぞれ支持されているため、第1ピボット軸202に対する従動軸224の距離を異ならせるために、該距離に応じてそれぞれ異なる形状寸法の複数種のブラケット222を用意する必要があった。また、同じ車種で車両用ワイパ装置220を搭載する仕様と車両用ワイパ装置200を搭載する仕様とが設定されている場合には、互いに異なる部品である第1ピボットホルダ204及びブラケット222をそれぞれ用意する必要があった。
【0016】
すなわち、車両の仕様や車種に応じて、第1ピボットホルダ204、それぞれ異なる形状寸法の複数種のブラケット222を用意しなければならず、多種の部品の部品管理が煩雑化したり、第1ピボットホルダ204や複数のブラケット222が多種少量生産となるために部品コストが増加したりする原因となっていた。特に、第1ピボットホルダ204と比較して大型部品であるブラケット222を複数種用意することで上記問題が顕著となる。
【0017】
また、モジュール化されていない上記特許文献1記載の車両用ワイパ装置においても、駆動モータを固定するフレームに従動軸が支持されると共に該フレームから突設された突出部に第1ピボット軸が支持されているため、駆動モータに対する位置が決まっている第1ピボット軸に対し従動軸の位置を変更するためには、複数種のフレームを用意する必要があり、上記車両用ワイパ装置220と同様の問題があった。
【0018】
本発明は、上記事実を考慮して、4節リンク式ワイパアームを構成する従動軸のピボット軸に対する位置を、簡単かつ安価に異なる設定とすることができる車両用ワイパ装置を得ることが目的である。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用ワイパ装置は、第1ワイパが固定された第1ピボット軸を回転可能に支持する第1ピボットホルダと、第2ワイパが固定された第2ピボット軸を回転可能に支持する第2ピボットホルダと、前記第1ピボットホルダと第2ピボットホルダとを互いに連結固定して一体化されたフレームを形成するフレーム部材と、前記フレームに固定されると共にリンク機構を介して前記第1ピボット軸及び第2ピボット軸にそれぞれ接続され作動して該第1ピボット軸及び第2ピボット軸を往復回動する駆動モータとを備えた車両用ワイパ装置において、前記第1ワイパは、前記第1ピボット軸と共に回動するメインレバーと、前記第1ピボット軸から所定距離離間した位置で従動ホルダに回動可能に支持された従動軸と共に回動するサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1の連結軸を介して回転可能に連結されると共に前記サブレバーの先端部が第2の連結軸を介して前記第1の連結軸と異なる位置に回転可能に連結されるアームヘッドとを有して構成された4節リンクと、前記アームヘッドに連結されると共に先端にワイパブレードが連結され、前記メインレバーの回動に連動して所定角度回動するワイパアームと、を備えて構成され、前記フレーム部材は、一端部に前記第1ピボットホルダが固定されると共に他端部に前記第2ピボットホルダが固定されており、前記従動ホルダは、前記第1ピボットホルダとは別体として形成されると共に、前記第1ピボットホルダに対する第2ピボットホルダ側と反対側において前記従動軸が前記第1ピボット軸から前記所定距離離間した位置に配置されるように、該第1ピボットホルダまたは前記フレーム部材に連結して固定されている、ことを特徴としている。
【0020】
請求項1記載の車両用ワイパ装置では、第1ピボットホルダと第2ピボットホルダとがフレーム部材を介して連結固定されており、これらの第1ピボットホルダ、第2ピボットホルダ及びフレーム部材が一体化されてフレームを形成している。このフレームには駆動モータが固定されており、駆動モータはそれぞれリンク機構を介して、第1ピボットホルダに回転可能(回転自在)に支持された第1ピボット軸及び第2ピボットホルダに回転可能に支持された第2ピボット軸に接続されている。そして、駆動モータが作動すると、第1ピボット軸及び第2ピボット軸が往復回動し、第1ピボット軸に固定された第1ワイパ及び第2ピボット軸に固定された第2ワイパが所定角度回動する。
【0021】
さらに、第1ワイパは、そのアームヘッドが、第1ピボット軸と共に回動するメインレバー、及び第1ピボット軸から所定距離離間した位置で従動ホルダに回転可能に支持された従動軸と共に回動するサブレバーにそれぞれ異なる位置において第1及び第2の連結軸を介し回転可能に接続されて、互いに連結固定される第1ピボットホルダと従動ホルダとを固定リンクとして4節リンクを形成している。
【0022】
そして、第1ワイパでは、第1ピボット軸に固定されたメインレバーが該第1ピボット軸と一体に回動すると、該メインレバーの回動に従動してアームヘッドの動作を規制するサブレバーによって、アームヘッドが第1ピボット軸に対し相対的に接離しつつ回動し、結果的にワイパアームの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭位置(角範囲)では、ワイパアームの全長が見掛け上伸長して、該ワイパアームの先端に連結されたワイパブレードによる払拭範囲が拡大する。
【0023】
ここで、従動軸を支持する従動ホルダを、第1ピボット軸を支持する第1ピボットホルダとは別体(別部材)として構成し、該従動ホルダを第1ピボットホルダまたはフレーム部材に直接的または間接的に固定して第1ピボット軸に対する従動軸の位置が決められるため、従動ホルダまたは従動ホルダと第1ピボットホルダとの間の中間部材を変更することで、第1ピボット軸に対する従動軸の位置(距離)の異なる4節リンクを得ることができる。すなわち、従来の如く第1ピボット軸及び従動軸を共に支持するブラケット等の大型部品を取り替えることなく、第1ピボットホルダを共用しつつ小型部品の変更によって、第1ピボット軸に対する従動軸の位置が異なる複数種の4節リンクに容易に対応することができる(第1ピボット軸に対する従動軸の位置を変更することができる)。
【0024】
このため、上記複数種の4節リンクに対応するために用意する部品が小型軽量化されて部品管理が簡素化されると共に部品コストが低減し、車両の仕向地や仕様等の相違によって払拭パターンや払拭速度の異なる構成の4節リンクを設定する必要がある場合でも、第1ピボット軸に対する従動軸の位置の異なる複数種の4節リンクを容易かつ安価に得ることができる。
【0025】
また、従動ホルダが第1ピボットホルダまたはフレーム部材に固定されるため、本車両用ワイパ装置は、全体としてモジュール化されて車両搭載前に第1ピボット軸と従動軸との距離が維持されており、その取り扱いが容易である。さらに、第1ピボットホルダが従動ホルダと独立して設けられているため、該従動ホルダ及び第1ワイパを除いて、4節リンクを備えない車両用ワイパ装置と部品の共通化を図ることも可能である。
【0026】
このように、請求項1記載の車両用ワイパ装置では、4節リンク式ワイパアームを構成する従動軸のピボット軸に対する位置を、簡単かつ安価に異なる設定とすることができる。
【0027】
請求項2記載の発明に係る車両用ワイパ装置は、請求項1記載の車両用ワイパ装置において、前記第1ピボットホルダまたは前記フレーム部材は、サブフレームが連結固定される連結部を有し、前記サブフレームには、前記第1ピボット軸と前記従動軸とを前記所定距離だけ離間させて前記従動ホルダの連結部が連結固定される、ことを特徴としている。
【0028】
請求項2記載の車両用ワイパ装置では、第1ピボットホルダまたはフレーム部材と従動ホルダとは、それぞれの連結部に連結されるサブフレームを介して連結固定されている。そして、この状態で従動軸は、第1ピボットホルダから所定距離だけ離間して4節リンクを構成している。
【0029】
このため、第1ピボットホルダ及び従動ホルダを共用しつつ、さらに小型の部品であるサブフレームの長さの変更によって、第1ピボット軸に対する従動軸の位置が異なる4節リンクに容易に対応することができる。換言すれば、単に異なる長さのサブフレームを複数種用意するだけで第1ピボット軸に対する従動軸の位置を容易に変更することができ、部品管理が一層簡素化されると共に部品コストも一層低減される。
【0030】
請求項3記載の発明に係る車両用ワイパ装置は、請求項1記載の車両用ワイパ装置において、前記第1ピボットホルダまたは前記フレーム部材は、サブフレームが連結固定される連結部を有し、前記サブフレームには、前記第1ピボット軸と前記従動軸とを前記所定距離だけ離間させる位置に前記従動ホルダが一体に設けられている、ことを特徴としている。
【0031】
請求項3記載の車両用ワイパ装置では、第1ピボットホルダまたはフレーム部材の連結部に連結されたサブフレームに従動ホルダが一体に設けられている。そして、この状態で従動軸は、第1ピボットホルダから所定距離だけ離間して4節リンクを構成している。
【0032】
このため、第1ピボットホルダ(及び従動ホルダの一部)を共用しつつ、小型部品であるサブフレームの変更によって、第1ピボット軸に対する従動軸の位置が異なる4節リンクに容易に対応することができる。換言すれば、単にサブフレームを複数種用意するだけで第1ピボット軸に対する従動軸の位置を容易に変更することができ、部品管理が一層簡素化されると共に部品コストも一層低減される。
【0033】
また、上記目的を達成するために請求項4記載の発明に係る車両用ワイパ装置は、第1ワイパが固定された第1ピボット軸を回転可能に支持する第1ピボットホルダと、第2ワイパが固定された第2ピボット軸を回転可能に支持する第2ピボットホルダと、前記第1ピボットホルダと第2ピボットホルダとを互いに連結固定して一体化されたフレームを形成するフレーム部材と、前記フレームに固定されると共にリンク機構を介して前記第1ピボット軸及び第2ピボット軸にそれぞれ接続され作動して該第1ピボット軸及び第2ピボット軸を往復回動する駆動モータとを備えた車両用ワイパ装置において、前記第1ワイパは、前記第1ピボット軸と共に回動するメインレバーと、前記第1ピボット軸から所定距離離間した位置で従動ホルダに回動可能に支持された従動軸と共に回動するサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1の連結軸を介して回転可能に連結されると共に前記サブレバーの先端部が第2の連結軸を介して前記第1の連結軸と異なる位置に回転可能に連結されるアームヘッドとを有して構成された4節リンクと、前記アームヘッドに連結されると共に先端にワイパブレードが連結され、前記メインレバーの回動に連動して所定角度回動するワイパアームと、を備えて構成され、前記従動ホルダは、前記第1ピボットホルダとは別体として形成されると共に、前記第1ピボットホルダに対する前記第2ピボットホルダ側と反対側において前記従動軸が前記第1ピボット軸から前記所定距離離間した位置に配置されるように、前記フレームから独立して車体に設けられた固定ブラケットに対し固定されている、ことを特徴としている。
【0034】
請求項4記載の車両用ワイパ装置では、第1ピボットホルダと第2ピボットホルダとがフレーム部材を介して連結固定されており、これらの第1ピボットホルダ、第2ピボットホルダ及びフレーム部材が一体化されてフレームを形成している。このフレームには駆動モータが固定されており、駆動モータはそれぞれリンク機構を介して、第1ピボットホルダに回転可能(回転自在)に支持された第1ピボット軸及び第2ピボットホルダに回転可能に支持された第2ピボット軸に接続されている。そして、駆動モータが作動すると、第1ピボット軸及び第2ピボット軸が往復回動し、第1ピボット軸に固定された第1ワイパ及び第2ピボット軸に固定された第2ワイパが所定角度回動する。
【0035】
さらに、第1ワイパは、そのアームヘッドが、第1ピボット軸と共に回動するメインレバー、及び第1ピボット軸から所定距離離間した位置で従動ホルダに回転可能に支持された従動軸と共に回動するサブレバーにそれぞれ異なる位置において第1及び第2の連結軸を介し回転可能に接続されて、車体を介して互いに連結される第1ピボットホルダと従動ホルダとを固定リンクとして4節リンクを形成している。
【0036】
そして、第1ワイパでは、第1ピボット軸に固定されたメインレバーが該第1ピボット軸と一体に回動すると、該メインレバーの回動に従動してアームヘッドの動作を規制するサブレバーによって、アームヘッドが第1ピボット軸に対し相対的に接離しつつ回動し、結果的にワイパアームの全長が伸縮する。これにより、所定の払拭位置(角範囲)では、ワイパアームの全長が見掛け上伸長して、該ワイパアームの先端に連結されたワイパブレードによる払拭範囲が拡大する。
【0037】
ここで、第1ピボットホルダとは別体とされた従動ホルダがフレームから独立して車体に設けられた固定ブラケットに対し固定されているため、車体に対する従動ホルダの位置(例えば、固定ブラケットの車体への取付位置または従動ホルダの固定ブラケットへの取付位置)を変更することで、第1ピボット軸に対する従動軸の位置(距離)の異なる4節リンクを得ることができる。すなわち、従来の如く第1ピボット軸及び従動軸を共に支持するブラケット等の大型部品を取り替えることなく、第1ピボットホルダ及び従動ホルダの双方を共用しつつ、第1ピボット軸に対する従動軸の位置が異なる4節リンクに容易に対応することができる(第1ピボット軸に対する従動軸の位置を変更することができる)。
【0038】
このため、部品管理が簡素化されると共に部品コストが低減し、車両の仕向地や仕様等の相違によって払拭パターンや払拭速度の異なる構成の4節リンクを設定する必要がある場合でも、上記の通り第1ピボット軸に対する従動軸の位置の異なる複数種の4節リンクを容易かつ安価に得ることができる。さらに、第1ピボットホルダが従動ホルダと独立して設けられているため、該従動ホルダ及び第1ワイパを除いて、4節リンクを備えない車両用ワイパ装置と部品の共通化を図ることも可能である。
【0039】
このように、請求項4記載の車両用ワイパ装置では、4節リンク式ワイパアームを構成する従動軸のピボット軸に対する位置を、簡単かつ安価に異なる設定とすることができる。
【0040】
請求項5記載の発明に係る車両用ワイパ装置は、請求項4記載の車両用ワイパ装置において、前記従動ホルダは、前記固定ブラケットに設けられた締結孔に締結部材を介して固定され、前記固定ブラケットは、前記締結孔が前記第1ピボット軸と前記従動軸とを結ぶ直線方向に沿って長手の長孔とされている、ことを特徴としている。
【0041】
請求項5記載の車両用ワイパ装置では、従動ホルダが締結部材を介して固定ブラケットの長孔に固定され、該長孔が従動軸と第1ピボット軸とを結ぶ直線方向に長手とされているため、従動ホルダの固定ブラケットに対する締結固定位置を締結孔に対しスライド調整することで、第1ピボット軸に対する従動軸の位置(距離)を容易に変更することができる。このため、第1ピボット軸に対する従動軸の位置の異なる複数種の4節リンクに対し固定ブラケットを共用化することができ、換言すれば、部品を全く取り替えることなく該複数種の4節リンクに対応することができる。このため、部品管理が極めて簡素化され、また部品コストも大幅に削減される。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置10について、図1乃至図5に基づいて説明する。
【0043】
図1には、車両用ワイパ装置10の概略全体構成を示す一部分解した斜視図が示されており、図2にはワイパアーム等を取り除いて見た車両用ワイパ装置10の平面図が示されている。
【0044】
これらの図に示される如く、ワイパ装置10は、第1ピボットホルダ12及び第2ピボットホルダ14を備えている。第1ピボットホルダ12には連結シャフト16が設けられており、第2ピボットホルダ14には連結シャフト18が設けられている。これらの連結シャフト16、18には、フレーム部材としてのパイプフレーム20の異なる端部がそれぞれ嵌合している。
【0045】
これにより、第1ピボットホルダ12と第2ピボットホルダ14とがパイプフレーム20によって連結固定されて一体化している。そして、この一体化された第1ピボットホルダ12、第2ピボットホルダ14、パイプフレーム20が本発明における「フレーム」に相当し、本第1の実施の形態では、「フレーム」を構成する第2ピボットホルダ14に駆動モータとしての防水タイプのワイパモータ22が固定されている。
【0046】
ワイパモータ22は、モータ部22Aとギヤ部22Bとが一体化されて構成されており、上記固定状態で、モータ部22Aの回転を減速するギヤ部22Bから下方へ突出した出力軸22C(図4参照)の先端が、第2ピボットホルダ14よりも下方に位置している。
【0047】
また、第1ピボットホルダ12及び第2ピボットホルダ14のそれぞれ2箇所の部材角部には、取付孔24、26がそれぞれ形成されており、車体への取付用とされている。
【0048】
さらに、第1ピボットホルダ12には筒部28が一体に設けられており、筒部28は、その軸心部を貫通する軸孔28Aに挿通された第1ピボット軸30を回転可能に支持している。一方、第2ピボットホルダ14には筒部32が一体に設けられており、筒部32は、その軸心部を貫通する軸孔32Aに挿通された第2ピボット軸34を回転可能に支持している。すなわち、第1ピボットホルダ12が第1ピボット軸30を回転可能(回転自在)に支持し、第2ピボットホルダ14が第2ピボット軸34を回転可能(回転自在)に支持している。
【0049】
第1ピボット軸30の筒部28よりも下方に突出した下端には第1ピボットレバー36が固定されており、第2ピボット軸34の筒部32よりも下方に突出した下端には第2ピボットレバー38が固定されている。そして、第1ピボット軸30は第1ピボットレバー36の揺動によって往復回動するようになっており、第2ピボット軸34は第2ピボットレバー38の揺動によって往復回動するようになっている。
【0050】
図4に示される如く、第1ピボットレバー36の先端上側にはボールジョイント40を介して第1リンクロッド42の一端部が連結されており、第1リンクロッド42の他端部にはボールジョイント44を介してクランクアーム46の一端部が連結されている。このクランクアーム46の他端部は、ワイパモータ22の出力軸22Cに固定されている。
【0051】
一方、第2ピボットレバー38の先端にはボールジョイント48を介して第2リンクロッド50の一端部が連結されている。第2リンクロッド50の他端部は、ボールジョイント52を介して第1ピボットレバー36の先端下側に連結されている。この状態で第1ピボットレバー36と第2ピボットレバー38とが平面視で略平行となるように、第2リンクロッド50の長さが決められている。また、車両用ワイパ装置10の非作動時に対応する状態(図2及び図4の状態)で、リンクロッド50がリンクロッド42の直下方で略平行に位置するようになっている。
【0052】
以上により、ワイパモータ22が作動してクランクアーム46が回転することによって、該ワイパモータ22の駆動力は、第1リンクロッド42及び第1ピボットレバー36を介して第1ピボット軸30に伝達されると共に、さらに第2リンクロッド50及び第2ピボットレバー38を介して第2ピボット軸34に伝達され、第1ピボット軸30と第2ピボット軸34とが互いに同期して往復回動する構成となっている。
【0053】
なお、以上説明した第1ピボットレバー36、第2ピボットレバー38、第1リンクロッド42、クランクアーム46、第2リンクロッド50、及びこれらを連結するボールジョイント40、44、48、52が本発明における「リンク機構」に相当し、ワイパモータ22と第1ピボット軸30及び第2ピボット軸34との間に介在してこれらを連結している。
【0054】
また、図1に戻り、第2ピボット軸34の上端部には、第2ワイパアーム54が固定されるようになっている。具体的には、第2ワイパアーム54はその一端部に位置するアームヘッド56を備えており、このアームヘッド56の取付孔56Aに第2ピボット軸34を回り止め状態で挿通させた状態で、第2ピボット軸34の先端にねじ込まれたナット58と筒部32上端面との間にアームヘッド56を挟持することで、ワイパアーム54が第2ピボット軸34と共に回転するように固定されている。
【0055】
また、第2ワイパアーム54は、リテーナ60と該リテーナ60の先端に固着されたアームピース62とを備えている。リテーナ60は、支軸64を介してアームヘッド56に連結されており、ウインドシールドガラスG(図5参照)に対し接離する方向に所定角度回動可能とされている。さらに、リテーナ60とアームヘッド56との間には、スプリング(図示省略)が掛け渡されており、常にリテーナ60をウインドシールドガラスGの払拭面の方向へ付勢している。
【0056】
さらに、アームピース62の先端部は、略U字状に屈曲されて保持部62Aとなっており、図示しないクリップ部材を介して第2ワイパブレード66(図5参照)を連結保持している。この第2ワイパアーム54と第2ワイパブレード66とが、本発明における「第2ワイパ」に相当する。
【0057】
一方、第1ピボット軸30の上端部には、第1ワイパアーム70が固定されるようになっている。この第1ワイパアーム70は、そのアームヘッド72に駆動リンクであるメインレバー74及び従動リンクであるサブレバー76が回転可能に連結された所謂4節リンク式ワイパアームとされている(詳細は後述)。このため、車両用ワイパ装置10は、第1ピボット軸30と共に4節リンクを構成する従動軸78を備えている。
【0058】
従動軸78は、第1ピボット軸30から所定距離Lだけ離間して配置されている。具体的には、車両用ワイパ装置10は、第1ピボットホルダ12に連結固定される従動ホルダ80を備えており、従動ホルダ80は筒部82を備えている。この筒部82は、その軸心部に設けられた軸孔82Aに抜け止め状態で挿入された従動軸78を回転可能に支持している。すなわち、従動ホルダ80が従動軸78を回転可能(回転自在)に支持している。
【0059】
また、従動ホルダ80には、第1ピボットホルダ12の取付孔24と同様の取付孔83が形成されており、車体への取付用とされている。
【0060】
この従動ホルダ80は、その支持した従動軸78を第1ピボット軸30から所定距離L(図2参照)だけ離間させるように第1ピボットホルダ12に連結固定されるが、この連結構造については後述する。
【0061】
第1ワイパアーム70のアームヘッド72は、第2ワイパアーム54のアームヘッド56よりも長尺とされている。このアームヘッド72の長手方向の一端部には、第1の連結軸としての連結軸84を介してメインレバー74が回転可能に連結されている。また、アームヘッド72における連結軸84から別途所定距離だけ離間した長手方向の位置には、第2の連結軸としての連結軸86を介してサブレバー76が回転可能に連結されている。
【0062】
メインレバー74は、その一端部が第1ピボット軸30に固定されており、常に第1ピボット軸30と共に回動する。具体的には、メインレバー74は、その取付孔74Aに第1ピボット軸30を回り止め状態で挿通させた状態で、第1ピボット軸30の先端にねじ込まれたナット88と筒部28上端面との間に挟持固定されて、第1ピボット軸30と共に回転するようなっている。
【0063】
サブレバー76は、その一端部が従動軸78に固定されており、常に従動軸78と共に回動する。具体的には、サブレバー76は、その取付孔76Aに従動軸78を回り止め状態で挿通させた状態で、従動軸78の先端にねじ込まれたナット90と筒部82上端面との間に挟持固定されて、従動軸78と共に回転するようなっている。
【0064】
この状態でメインレバー74及びサブレバー76は、互いに並列状態で配置されている。そして、第1ピボット軸30を回転可能に支持する第1ピボットホルダ12と、従動軸78を回転可能に支持する従動ホルダ80と、これらを互いに連結するサブフレーム100(後述)とが不動リンクを形成している。これにより、第1ワイパアーム70を構成する4節リンクが形成される。
【0065】
また、第1ワイパアーム70は、リテーナ92と該リテーナ92の先端に固着されたアームピース94とを備えている。リテーナ92は、支軸96を介してアームヘッド72の他端部に連結されており、ウインドシールドガラスG(図5参照)に対し接離する方向に所定角度回動可能とされている。さらに、リテーナ92とアームヘッド72との間には、スプリング(図示省略)が掛け渡されており、常にリテーナ92をウインドシールドガラスGの払拭面の方向へ付勢している。
【0066】
さらに、アームピース94の先端部は、略U字状に屈曲されて保持部94Aとなっており、図示しないクリップ部材を介して第1ワイパブレード98(図5参照)を連結保持している。この第1ワイパアーム70と第1ワイパブレード98とが、本発明における「第1ワイパ」に相当する。また、アームヘッド72に連結されると共にワイパアーム98が連結されるリテーナ92とアームピース94とが、狭義(直接的)には本発明における「ワイパアーム」に相当する。
【0067】
なお、第1ワイパブレード98と第2ワイパブレード66とは、長さが異なる場合があるが基本的に同様の構成とされており、上記スプリングの付勢力によってウインドシールドガラスG(払拭面)に接触して払拭するブレードラバーと、このブレードラバーを保持しアームピース62、94の先端部に連結される保持部(何れも図示省略)とによって構成されている。
【0068】
次に、従動ホルダ80の第1ピボットホルダ12への連結構造を説明する。
【0069】
図1及び図2に示される如く、第1ピボットホルダ12には、連結シャフト16と略反対側に突出した連結部としての連結シャフト102が設けられており、従動ホルダ80には連結部としての連結シャフト104が設けられている。これらの連結シャフト102、104には、ストレートパイプによって構成されたサブフレーム100の異なる端部がそれぞれ嵌合によって固定されている。
【0070】
これにより、従動ホルダ80は、サブフレーム100を介して第1ピボットホルダ12に連結固定されている。すなわち、第1ピボットホルダ12とは別体である従動ホルダ80は、第1ピボットホルダ12に対し第2ピボットホルダ14と反対側に配置されている。
【0071】
そして、この状態で、従動ホルダ80に回転可能に支持された従動軸78は、上記の通り第1ピボット軸30から所定距離Lだけ離間して位置している。なお、上記第1ピボット軸30から従動軸78までの所定距離Lすなわちサブフレーム100の長さは、車種(仕向地や仕様)に応じて設定される払拭パターンや払拭時間に応じて適宜決められる。
【0072】
以上説明した車両用ワイパ装置10は、図3に示される如く、車体SのウインドシールドガラスGに対し前下方に位置するカウル106内に固定状態で収容される。具体的には、第1ピボットホルダ12、第2ピボットホルダ14、及び従動ホルダ80にそれぞれ形成された取付孔24、26、83を挿通した取付ボルト108によって、車両用ワイパ装置10がカウル106内に固定された取付ブラケット110に固定される構成である。なお、図4では、第1ピボットホルダ12における取付状態を図示している。
【0073】
また、カウル106の開口した上端部は、カウルトップパネル(ルーバ)112によって被覆されており、カウルトップパネル112には、第1ピボット軸30、第2ピボット軸34、従動軸78を突出させるための開口部112Aが設けられている。
【0074】
以上の如く、車両用ワイパ装置10は、4節リンク式とされたワイパアーム70を備えており、第1ピボット軸30と共にメインレバー74が回動すると、メインレバー74の回動動作に従動してアームヘッド72の動作を規制するサブレバー76によって、アームヘッド72が第1ピボット軸202から相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアーム70の全長が伸縮する(アームヘッド72の支持位置が変位してその全長が見掛け上伸縮する)構成である。
【0075】
また、車両用ワイパ装置10は、車両幅方向に配置された2本の第1ワイパアーム70及び第2ワイパアーム54(第1ワイパブレード98及び第2ワイパブレード66)によって、ウインドシールドガラスGを払拭する所謂タンデム式とされている。そして、車両用ワイパ装置10は、第2ワイパブレード66の下反転位置Xにおいて、第2ワイパブレード66のクローズ方向側(図5矢印A方向側)に、前述した4節リンクのリンク機構(特に、連結軸84、86によるメインレバー74及びサブレバー76の連結部)が位置した構成である。
【0076】
さらに、車両用ワイパ装置10は、第1ピボットホルダ12と第2ピボットホルダ14とがパイプフレーム20によって互いに連結されると共に、第1ピボットホルダ12と従動ホルダ80とがサブフレーム100によって互いに連結され所謂パイプ式モジュールタイプ(所謂フレーム一体式)の構成となっている。なお、これらの連結シャフト16、18、102、104とパイプフレーム20、サブフレーム100とは、各フレームの中空内に連結シャフトが挿入され外側からフレームをカシメて連結固定している。そして、車両用ワイパ装置10は、このフレームを構成する第2ピボットホルダ12にワイパモータ22が固定されており、車体Sへの取付前において装置が全体としてモータ&リンクのアッセンブリを構成しているため、その取り扱いが容易な構成となっている。
【0077】
次に本第1の実施の形態の作用を説明する。
【0078】
上記構成の車両用ワイパ装置10では、作動してワイパモータ22の出力軸22Cが回転すると、このワイパモータ22の駆動力がクランクアーム46、第1リンクロッド42、第1ピボットレバー36を介して第1ピボット軸30に伝達され、該第1ピボット軸30が往復回動する。さらに、ワイパモータ22の駆動力は、第1ピボットレバー36から第2リンクロッド50、第2ピボットレバー38を介して第2ピボット軸34へ伝達され、該第2ピボット軸34が第1ピボット軸30と同期しつつ往復回動する。
【0079】
このとき、アームヘッド56が第2ピボット軸34に直接的に固定された第2ワイパアーム54は、第2ピボット軸34廻りに回動しその先端に保持した第2ワイパブレード66によって、ウインドシールドガラスGの表面を払拭する。
【0080】
一方、4節リンク式でワイパアームある第1ワイパアーム70は、第1ピボット軸30と共にメインレバー74が回動すると、メインレバー74の回動動作に従動してアームヘッド72の動作を規制するサブレバー76によって、アームヘッド72が第1ピボット軸30から相対的に接離しながら回動し、結果的に第1ワイパアーム70の全長が伸縮する(アームヘッド72の支持位置が変位してその全長が見掛け上伸縮する)。
【0081】
これにより、第1ワイパアーム70の先端に保持された第1ワイパブレード98による所定の払拭位置(範囲)では第1ワイパアーム70の全長が見掛け上伸長して、その払拭範囲が拡大する。したがって、第2ワイパアーム54と同様の一般的なワイパアームを備えたワイパ装置に比べると、ウインドシールドガラスG表面の全域において拭き残しの領域が生じ難くなる。具体的には、図5に示す実線にて囲まれた領域Bが4節リンク式の第1ワイパアーム70を備えた車両用ワイパ装置10における払拭領域(範囲)であり、図5に比較のために示す破線にて囲まれた領域Cが一般的なワイパアームを備えたワイパ装置による払拭範囲である。
【0082】
以上により、ウインドシールドガラスGの表面に付着した雨水やウォッシャ装置から噴射された洗浄液等が、第1ワイパブレード98及び第2ワイパブレード66により払拭されて除去される。
【0083】
ここで、従動軸78を回転可能に支持する従動ホルダ80を、第1ピボット軸30を支持する第1ピボットホルダ12とは別体(別部材)として構成し、該従動ホルダ80を第1ピボットホルダ12に固定するため、第1ピボット軸30からの従動軸78の距離Lを変更する場合でも第1ピボットホルダ12を共用することができる。
【0084】
すなわち、第1ピボットホルダ12に連結される部品(従動ホルダ80またはサブフレーム100)を変更することで、従来の如く従動軸224と共に第1ピボット軸202を支持する大型部品であるブラケット222全体を変更することなく、距離Lの異なる4節リンクを得る(距離Lの異なる4節リンクに対応する)ことができ、該距離Lの変更に伴う変更部品が小型軽量である。これにより、部品管理が簡素化され、また第1ピボットホルダ12が共通部品となるため部品コストの低減が図られる。
【0085】
このため、例えば、車体Sの仕向地やタイプの相違に応じて払拭パターンや払拭速度が異なる仕様の4節リンクを有する車両用ワイパ装置10を設定する必要がある場合でも、該異なる仕様の車両用ワイパ装置10を容易かつ安価に設定することができる。
【0086】
特に、上記構成の車両用ワイパ装置10では、従動ホルダ80がサブフレーム100を介して第1ピボットホルダ12に連結されるため、上記異なる仕様の4節リンクを設定する場合に従動ホルダ80をも共用することができる。すなわち、距離Lの変更に伴う変更部品が小型軽量のサブフレーム100となり部品管理が一層簡素化されると共に、共用部品が増えて部品コストが一層低減され、異なる仕様の車両用ワイパ装置10を一層容易かつ一層安価に設定することができる。具体的には、単にサブフレーム100の長さを変更する(異なる長さの複数種のサブフレーム100を用意しておく)ことで、距離Lの異なる4節リンクに対応することができる。
【0087】
また、従動ホルダ80がサブフレーム100を介して第1ピボットホルダ12に連結固定されるため、本車両用ワイパ装置10は、全体としてモジュール化されて車両搭載前に第1ピボット軸30と従動軸78との距離Lが維持されており、その取り扱いが容易である。
【0088】
さらに、第1ピボットホルダ12が従動ホルダ80と独立して設けられているため、該従動ホルダ80(従動軸78)及び第1ワイパアーム70(4節リンク)を除いて、4節リンクを備えない車両用ワイパ装置との部品の共通化を図ることも可能である。すなわち、例えば同じ車種で4節リンク式の車両用ワイパ装置10と一般的なタンデム型の車両用ワイパ装置(従来の車両用ワイパ装置200)の設定がある場合、通常第1ピボット軸30と第2ピボット軸34との位置関係は同じであるから、従動ホルダ80及びサブフレーム100を連結せず、第1ワイパアーム70に代えて第2ワイパアーム54と同様のワイパアームを第1ピボット軸30に固定することで、従動ホルダ80及びサブフレーム100設置による重量増加を伴うことなく、一般的なタンデム型の車両用ワイパ装置が得られる。
【0089】
このように車両用ワイパ装置10と一般的なタンデム型の車両用ワイパ装置とで部品の共通化、特に第1ピボットホルダ12、第2ピボットホルダ14、これらを連結するパイプフレーム20が共通化されると、一体のモジュールとして各取付孔24、26の位置も共通化され、カウル106、取付ブラケット110、カウルトップパネル112の共通化も図られる。すなわち、上記各部品の共通化を図りつつ従動ホルダ80の有無のみを選択可能な設計とすることで、車体側の部品であるカウル106、取付ブラケット110、カウルトップパネル112を専用設計化することを回避することが可能となる。
【0090】
このように、本第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置10では、4節リンク式のワイパアーム70を構成する従動軸78の第1ピボット軸30に対する位置を、簡単かつ安価に異なる設定とすることができる。
【0091】
次に、本発明の他の実施の形態を説明する。
【0092】
なお、上記第1の実施の形態と基本的に同一の部品・部分には上記第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0093】
図6には、本発明の第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置120が図2に対応する平面図にて示されている。この図に示される如く、車両用ワイパ装置120は、従動ホルダ80及びサブフレーム100に代えて、これらの機能が一体化された如きサブフレームとしてのブラケット122を備える点で車両用ワイパ装置10とは異なる。以下、具体的に説明する。
【0094】
車両用ワイパ装置120は、第1ピボットホルダ124を備えている。第1ピボットホルダ124は、第1ピボットホルダ12とほぼ同様に構成され、連結シャフト16と、2つの取付孔24と、第1ピボット軸30を回転可能に支持する筒部28とを備えている。
【0095】
一方、図7に示される如く、第1ピボットホルダ124は、連結シャフト102に代えて連結部としてのねじ孔126を備えている。ねじ孔126は、2つの取付孔24の間に複数(本第2の実施の形態では2つ)設けられている。
【0096】
ブラケット122は、アルミニウム合金などによるダイキャスト成形にて全体として略平板状に形成されている。このブラケット122の一端部には、第1ピボットホルダ124の各ねじ孔126に対応する位置に透孔128が設けられている。
【0097】
また、ブラケット122の他端部には筒部82が一体に設けられており、筒部82は、その軸孔82Aに抜け止め状態で挿入された従動軸78を回転可能に支持している。さらに、ブラケット122の他端側の部材角部には取付孔83が設けられている。すなわち、ブラケット122は、その他端側に従動軸78を回転可能に支持する従動ホルダが一体に設けられた構成である。
【0098】
このブラケット122は、各透孔128を第1ピボットホルダ124の各ねじ孔126にそれぞれ一致させで状態で、各ねじ孔126にねじ込まれるボルト130によって第1ピボットホルダ124に連結固定される。この状態で、第1ピボット軸30から従動軸78の距離が所定距離Lとなるように、ブラケット122の寸法が決められている。
【0099】
これにより、本第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置120では、第1ピボット軸30に第1ワイパアーム70のメインレバー74が固定されると共に、従動軸78に第1ワイパアーム70のサブレバー76が固定されて、車両用ワイパ装置10と全く同様の4節リンクが構成される。
【0100】
そして、本構成の車両用ワイパ装置120によっても、4節リンク式のワイパアーム70を構成する従動軸78の第1ピボット軸30に対する位置を、簡単かつ安価に異なる設定とすることができる。
【0101】
具体的には、従動ホルダが一体に設けられたブラケット122を、第1ピボット軸30を支持する第1ピボットホルダ124とは別体(別部材)として構成し、該ブラケット122を第1ピボットホルダ124に固定するため、第1ピボット軸30からの従動軸78の距離Lを変更する場合でも第1ピボットホルダ124を共用することができる。
【0102】
したがって、ブラケット122を変更することで、従来の如く大型部品であるブラケット222全体を変更することなく、距離Lの異なる4節リンクを得ることができ、該距離Lの変更に伴う変更部品であるブラケット122が小型軽量である。そして、単に寸法の異なる複数種のブラケット122を用意するだけで、第1ピボット軸30に対する従動軸78の位置を容易に変更することができるため、部品管理が簡素化されると共に、第1ピボットホルダ124が共通部品となるため部品コストが低減される。
【0103】
このため、例えば、車体Sの仕向地やタイプの相違に応じて払拭パターンや払拭速度が異なる仕様の4節リンクを有する車両用ワイパ装置120を設定する必要がある場合でも、該異なる仕様の車両用ワイパ装置120を容易かつ安価に設定することができる。
【0104】
また、車両用ワイパ装置120が全体としてモジュール化されているため車体Sへの搭載前の取り扱いが容易である点、ブラケット122を連結しないことで重量を増加させることなく一般的なタンデム型の車両用ワイパ装置を得ることができる点は、車両用ワイパ装置10と同様である。なお、第1ピボットホルダ124は、連結部としてねじ孔126を備えているため、連結シャフト102を備えた第1ピボットホルダ12よりも軽量である。
【0105】
図8には、本発明の第3の実施の形態に係る車両用ワイパ装置140が図2に対応する平面図にて示されている。この図に示される如く、車両用ワイパ装置140は、従動軸78を回転可能に支持する従動ホルダ142が第1ピボットホルダ144に連結固定されず、独立して車体Sに固定された固定ブラケット146に固定されている点で車両用ワイパ装置10とは異なる。以下、具体的に説明する。
【0106】
第1ピボットホルダ144は、第1ピボットホルダ12とほぼ同様に構成され、連結シャフト16と、2つの取付孔24と、第1ピボット軸30を回転可能に支持する筒部28とを備えている。この第1ピボットホルダ144には、従動ホルダ142を連結するための連結シャフト16やねじ孔126は設けられていない。
【0107】
図9にも示される如く、従動ホルダ142は、略菱形板状に形成されると共に中央部に筒部82が一体に設けられている。筒部82は、その軸孔82Aに抜け止め状態で挿入された従動軸78を回転可能に支持している。また、従動ホルダ142の長手方向両端部には、それぞれ透孔148が設けられている。この従動ホルダ142は、取付ブラケット110とは独立して設けられ車体Sのカウル106内に固定された固定ブラケット146に固定される。
【0108】
固定ブラケット146は、板材を屈曲して天板部150と脚部152とを有する台状に形成されている。脚部152は、矩形状の天板部の四方に設けられており、その下端部においてボルト等の締結手段またはスポット溶接等によってカウル106内に固定されるようになっている。各脚部152には、補強用のビード154が設けられている。
【0109】
また、その天板部150には従動ホルダの2つの透孔148にそれぞれ対応する締結孔156が設けられている。各締結孔156は、長孔とされており、組付け状態における第1ピボット軸30と従動軸78とを結ぶ仮想直線に沿って(仮想直線と平行に)長手とされている。本第3の実施の形態では、平面視で従動ホルダ142の各透孔148の各中心と筒部82(従動軸78)の中心とが一直線上に位置するようなっており、各締結孔156の長手方向と上記仮想直線とが平面視で一致している。
【0110】
また、固定ブラケット146の天板部150における一対の締結孔156の間には、透孔158が設けられており、従動ホルダ142における筒部82が透孔148の形成面よりも下側に突出した部分を入り込ませるようになっている。これにより、従動ホルダ142は、各透孔148がそれぞれ対応する締結孔156上に位置するときには、その透孔148形成部の下面を天板部150に当接させつつ該天板部150上に載置される構成である。すなわち、透孔158は、透孔148が締結孔156の長手方向における何れの端部に位置する場合でも筒部82が入り込める大きさとされている。
【0111】
そして、筒部82を透孔158に入り込ませると共に各透孔148をそれぞれ対応する締結孔156上に位置させた状態で、各透孔148及び各締結孔156にそれぞれ挿通させたボルト160を天板部150の裏面側に位置するナット162にねじ込むことで、従動ホルダ142が固定ブラケット146に固定される。このとき、取付ブラケット110(取付孔83の固定部分がないもの)に固定された第1ピボットホルダ144に支持されている第1ピボット軸30から従動軸78までの距離が所定距離Lとなる締結孔156の長手方向の位置に、ボルト160が挿通されて締結される。なお、本第3の実施の形態では、ボルト160と従動ホルダ142との間にはワッシャ164が配置されている。
【0112】
これにより、本第3の実施の形態に係る車両用ワイパ装置140では、第1ピボット軸30に第1ワイパアーム70のメインレバー74が固定されると共に、従動軸78に第1ワイパアーム70のサブレバーが固定されて、車両用ワイパ装置10と全く同様の4節リンクが構成される。
【0113】
ここで、従動軸78を回転可能に支持する従動ホルダ142を、第1ピボット軸30を支持する第1ピボットホルダ144とは別体(別部材)として構成し、該従動ホルダ142を車体Sに固定された固定ブラケット146に固定するため、第1ピボット軸30からの従動軸78の距離Lを変更する場合でも第1ピボットホルダ144を共用することができる。
【0114】
すなわち、車体S(に固定された第1ピボットホルダ144)に対する従動ホルダ142の固定位置を変更することで、部品(第1ピボットホルダ144及び従動ホルダ142)を変更することなく、距離Lの異なる4節リンクを得る(距離Lの異なる4節リンクに対応する)ことができる。これにより、第1ピボットホルダ144及び従動ホルダ142が共通部品となるため、部品管理が容易となり、また低コスト化が図られる。
【0115】
このため、例えば、車体Sの仕向地やタイプの相違に応じて払拭パターンや払拭速度が異なる仕様の4節リンクを有する車両用ワイパ装置140を設定する必要がある場合でも、該異なる仕様の車両用ワイパ装置140を容易かつ安価に設定することができる。
【0116】
特に、固定ブラケット146における従動ホルダ142を締結固定するための締結孔156が、第1ピボット軸30と従動軸78とを結ぶ仮想直線に沿って長手の長孔であるため、固定ブラケット146は、その寸法形状を変更したり車体Sへの固定位置を変更したりすることなく、従動ホルダ142の固定ブラケット146に対する締結固定位置を締結孔156に対しスライド調整することで、距離Lの異なる4節リンクに対応することができる。すなわち、距離Lの異なる複数種の4節リンクに対し固定ブラケット146も共通部品とすることができ、部品を全く取り替えることなく該複数種の4節リンクに対応することができる。
【0117】
このため、部品管理が極めて簡素化され、また部品コストも大幅に削減され、上記異なる仕様の車両用ワイパ装置140を一層容易かつ一層安価に設定することができる。なお、従動ホルダ142の透孔148を長孔としたり、固定ブラケット146を車体Sに対しスライドして固定位置を変更できる構成としたりすることで、固定ブラケット146に長孔である締結孔156を設けたことと同様の効果を得ることができるが、前者の場合従動ホルダ142が大型化するため好ましくなく、後者の場合車体Sに取り付けられる他の部品との干渉を回避する必要が生じるため好ましくない。
【0118】
また、第1ピボットホルダ144が従動ホルダ142と独立して設けられているため、該従動ホルダ142(従動軸78)及び第1ワイパアーム70(4節リンク)を除いて、4節リンクを備えない車両用ワイパ装置と部品の共通化を図ることも可能である。すなわち、例えば同じ車種で4節リンク式の車両用ワイパ装置10と一般的なタンデム型の車両用ワイパ装置(従来の車両用ワイパ装置200)の設定がある場合、通常第1ピボット軸30と第2ピボット軸34との位置関係は同じであるから、従動ホルダ142及び固定ブラケット146を車体Sに取り付けず、第1ワイパアーム70に代えて第2ワイパアーム54と同様のワイパアームを第1ピボット軸30に固定することで、従動ホルダ142及び固定ブラケット146の設置による重量増加を伴うことなく、一般的なタンデム型の車両用ワイパ装置が得られる。また、第一ピボットホルダ144は、連結シャフト102を備えた第一ピボットホルダ12よりも軽量である。
【0119】
このように車両用ワイパ装置10と一般的なタンデム型の車両用ワイパ装置とで部品の共通化、特に第1ピボットホルダ144、第2ピボットホルダ14、これらを連結するパイプフレーム20が共通化されると、一体のモジュールとして各取付孔24、26の位置も共通化され、カウル106、取付ブラケット110、カウルトップパネル112の共通化も図られる。すなわち、上記各部品の共通化を図りつつ従動ホルダ142(固定ブラケット146)の有無のみを選択可能な設計とすることで、車体側の部品であるカウル106、取付ブラケット110、カウルトップパネル112を専用設計化することを回避することが可能となる。
【0120】
このように、本第3の実施の形態に係る車両用ワイパ装置140によっても、4節リンク式のワイパアーム70を構成する従動軸78の第1ピボット軸30に対する位置を、簡単かつ安価に異なる設定とすることができる。
【0121】
なお、上記第3の実施の形態では、固定ブラケット146に従動ホルダ142を固定する構成としたが、図10に示される変形例に係る固定ブラケット166に従動ホルダ142を固定する構成とすることもできる。
【0122】
固定ブラケット166は、その天板部150に一対の長孔168が設けられている。長孔168の長手方向は、第1ピボット軸30と従動軸78とを結ぶ仮想直線に沿う方向とされている。この長孔168には、その長手方向と交差(本変形例では直交)する方向に複数の係合孔170が連設されている。すなわち、各長孔168の長手方向における複数箇所に係合孔170が連設されている。また、透孔158は上記直交方に長手の長孔とされている。
【0123】
そして、従動ホルダ142は、その支持する従動軸78の第1ピボット軸30からの距離Lに応じて選択される何れかの係合孔170及び透孔148に挿通されるボルト160がナット162にねじ込まれることよって、固定ブラケット166に固定される。この構成では、ボルト160が係合孔170の縁部と係合可能に配置されることで、従動ホルダ142すなわち従動軸78の上記仮想直線方向の位置ずれが防止される。
【0124】
また、固定ブラケットは、例えば、各係合孔170に対応する位置に独立して設けられボルト160の挿通可能な複数の透孔を備えた構成としても良い。また例えば、固定ブラケットは、一対の透孔のみを備え従動ホルダ142の固定位置を変更できない構成であっても良い。さらに、従動ホルダ142を固定ブラケット146に固定する固定構造がボルト・ナット等の締結手段に限定されないことは言うまでもない。
【0125】
なお、上記の各実施の形態では、フレームを構成する第2ピボットホルダ14にワイパモータ22が固定された構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、パイプフレーム20にワイパモータ22を固定する構成としても良い。この場合、ワイパモータ22の出力軸22Cを第1ピボット軸30からの距離と第2ピボット軸34からの距離とが同等となる位置に配置した構成では、第2リンクロッド50を第1リンクロッド42と共にクランクアーム46に連結する構成とすることも可能である。
【0126】
また、上記第1または第2の実施の形態では、第1ピボットホルダ12、124に従動ホルダ80、ブラケット122を連結するための連結部としての連結シャフト102、ねじ孔126が設けられた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、連結部の少なくとも一部がパイプフレーム20またはこれに相当する部品に設けられても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の全体構成を示す一部分解した斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置のワイパアームを取り除いた平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の車体への取付状態を示す側面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置を構成するリンク機構の斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置によるウインドシールドガラスの払拭領域を示す正面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置を示す図2に対応した平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置を構成するブラケットの第1ピボットホルダへの取付前の状態を示す平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る車両用ワイパ装置を示す図2に対応した平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る車両用ワイパ装置を構成する従動ホルダ及び固定ブラケットを示す分解斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る車両用ワイパ装置を構成する固定ブラケットの変形例を示す斜視図である。
【図11】従来のモジュール型の車両用ワイパ装置を示す平面図である。
【図12】4リンク式のワイパアームに対応した従来のモジュール型の車両用ワイパ装置を示す平面図である。
【符号の説明】
10…車両用ワイパ装置、12…第1ピボットホルダ(フレーム)、14…第2ピボットホルダ(フレーム)、20…パイプフレーム(フレーム部材、フレーム)、22…ワイパモータ(駆動モータ)、30…第1ピボット軸、34…第2ピボット軸、36…第1ピボットレバー(リンク機構)、38…第2ピボットレバー(リンク機構)、40・44・48・52…ボールジョイント(リンク機構)、42…第1リンクロッド(リンク機構)、46…クランクアーム(リンク機構)、50…第2リンクロッド(リンク機構)、54…第2ワイパアーム(第2ワイパ)、66…第2ワイパブレード(第2ワイパ)、70…第1ワイパアーム(第1ワイパ)、72…アームヘッド(4節リンク)、74…メインレバー(4節リンク)、76…サブレバー(4節リンク)、78…従動軸(4節リンク)、80…従動ホルダ、84…連結軸(第1の連結軸、4節リンク)、86…連結軸(第2の連結軸、4節リンク)、92…リテーナ(ワイパアーム)、94…アームピース(ワイパアーム)、98…第1ワイパブレード(第1ワイパ)、100…サブフレーム、102…連結シャフト(第1ピボットホルダの連結部)、104…連結シャフト(従動ホルダの連結部)、120・140…車両用ワイパ装置、122…ブラケット(サブフレーム、従動ホルダ)、124・144…第1ピボットホルダ(フレーム)、126…ねじ孔(第1ピボットホルダの連結部)、142…従動ホルダ、146・166…固定ブラケット、156…締結孔(長孔)

Claims (5)

  1. 第1ワイパが固定された第1ピボット軸を回転可能に支持する第1ピボットホルダと、第2ワイパが固定された第2ピボット軸を回転可能に支持する第2ピボットホルダと、前記第1ピボットホルダと第2ピボットホルダとを互いに連結固定して一体化されたフレームを形成するフレーム部材と、前記フレームに固定されると共にリンク機構を介して前記第1ピボット軸及び第2ピボット軸にそれぞれ接続され作動して該第1ピボット軸及び第2ピボット軸を往復回動する駆動モータとを備えた車両用ワイパ装置において、
    前記第1ワイパは、
    前記第1ピボット軸と共に回動するメインレバーと、前記第1ピボット軸から所定距離離間した位置で従動ホルダに回動可能に支持された従動軸と共に回動するサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1の連結軸を介して回転可能に連結されると共に前記サブレバーの先端部が第2の連結軸を介して前記第1の連結軸と異なる位置に回転可能に連結されるアームヘッドとを有して構成された4節リンクと、
    前記アームヘッドに連結されると共に先端にワイパブレードが連結され、前記メインレバーの回動に連動して所定角度回動するワイパアームと、
    を備えて構成され、
    前記フレーム部材は、一端部に前記第1ピボットホルダが固定されると共に他端部に前記第2ピボットホルダが固定されており、
    前記従動ホルダは、前記第1ピボットホルダとは別体として形成されると共に、前記第1ピボットホルダに対する第2ピボットホルダ側と反対側において前記従動軸が前記第1ピボット軸から前記所定距離離間した位置に配置されるように、該第1ピボットホルダまたは前記フレーム部材に連結して固定されている、
    ことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 前記第1ピボットホルダまたは前記フレーム部材は、サブフレームが連結固定される連結部を有し、
    前記サブフレームには、前記第1ピボット軸と前記従動軸とを前記所定距離だけ離間させて前記従動ホルダの連結部が連結固定される、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ワイパ装置。
  3. 前記第1ピボットホルダまたは前記フレーム部材は、サブフレームが連結固定される連結部を有し、
    前記サブフレームには、前記第1ピボット軸と前記従動軸とを前記所定距離だけ離間させる位置に前記従動ホルダが一体に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ワイパ装置。
  4. 第1ワイパが固定された第1ピボット軸を回転可能に支持する第1ピボットホルダと、第2ワイパが固定された第2ピボット軸を回転可能に支持する第2ピボットホルダと、前記第1ピボットホルダと第2ピボットホルダとを互いに連結固定して一体化されたフレームを形成するフレーム部材と、前記フレームに固定されると共にリンク機構を介して前記第1ピボット軸及び第2ピボット軸にそれぞれ接続され作動して該第1ピボット軸及び第2ピボット軸を往復回動する駆動モータとを備えた車両用ワイパ装置において、
    前記第1ワイパは、
    前記第1ピボット軸と共に回動するメインレバーと、前記第1ピボット軸から所定距離離間した位置で従動ホルダに回動可能に支持された従動軸と共に回動するサブレバーと、前記メインレバーの先端部が第1の連結軸を介して回転可能に連結されると共に前記サブレバーの先端部が第2の連結軸を介して前記第1の連結軸と異なる位置に回転可能に連結されるアームヘッドとを有して構成された4節リンクと、
    前記アームヘッドに連結されると共に先端にワイパブレードが連結され、前記メインレバーの回動に連動して所定角度回動するワイパアームと、
    を備えて構成され、
    前記従動ホルダは、前記第1ピボットホルダとは別体として形成されると共に、前記第1ピボットホルダに対する前記第2ピボットホルダ側と反対側において前記従動軸が前記第1ピボット軸から前記所定距離離間した位置に配置されるように、前記フレームから独立して車体に設けられた固定ブラケットに対し固定されている、
    ことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  5. 前記従動ホルダは、前記固定ブラケットに設けられた締結孔に締結部材を介して固定され、
    前記固定ブラケットは、前記締結孔が前記第1ピボット軸と前記従動軸とを結ぶ直線方向に沿って長手の長孔とされている、
    ことを特徴とする請求項4記載の車両用ワイパ装置。
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