JPH01136851A - 車両用ワイパー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はワイパーアームをフルコンシール位置とセミコ
ンシール位置とに導きうる車両用ワイパー装置の改良に
関するものである。

従来の技術 ワイパーアームをフルコンシール位置に配置した車両用
ワイパー装置は既に知られているがワイパーアームの下
反転位置たるフード下のワイパーアーム格納位置に雪が
詰まった際などには、ワイパーアームが下反転位置まで
移動できず、ロック状態となる恐れがあるため特願昭６
１−２５５４９９号の発明に示されるように、前述の格
納位置に雪が詰った際に自動的に、あるいは手操作によ
ってワイパーアームの下反転位置を、前記格納位置より
上方に転換する手段が提案されている。

この特願昭６１−２５５４９９号の発明は第６図に示さ
れるように、ワイパーアームＡの回動軸Ｂに固着されて
いる第１のし−に−Ｃが、中間リンクＤで第２のレバー
Ｅに係着され、この第２のレバーＥが、車体に軸Ｆで揺
動自在に軸支されている切換レバーＧの１端に係着され
、該切換レバーＧがターンオーバースプリングＨの作用
の下で、ストッパー１に当接したフルフンシール位置ト
、ストッパーＪに当接したセミコンシール位置とを占め
うるように構成され、前記第２のレバーＥと中間リンク
Ｄとの係着点に、駆動モータのクランクレバーＫに連結
されたワイパーリンクＬが結合された構造とされ、手操
作または、ワイパーアーム格納位置に詰まった雪の抵抗
により、切替レバーＧをストッパー１に当接している位
置からストッパーＪに当接する位置に移動させることに
より、ワイパーアームＡをフルコンシールに位置からセ
ミコンシール位置へ移動させるように構成したものであ
る。

発明が解決しようとする問題点 前述の特願昭６１−２５５４９９号の発明に係る装置で
は、第１のレバーＣと中間リンクＤと第２のレバー　Ｅ
　ト切替レバーＧとターオーバースプリングＨとが両て
こ機構を構成しているため機構全体が大型となり、比較
的大きな設置スペースを要するため、車両の種類によっ
ては搭載できないものが生じている。

発明の目的 前述の現状に鑑み、本発明は、機構が比較的コンパクト
で小型に構成でき、しかもフルコンシールに位置とセミ
コンシール位置との変更全確実に容易に行なうことので
きる車両用ワイパー装置を提供することを目的としてい
る。

問題点を解決するための手段 前述の目的を達成するため、本発明は、車体に回動自在
に支着されている回動軸に、ワイパーアームと駆動レバ
ーとが固着されており、駆動レバーに、該レバーの回動
軸と平行する支軸で回動自在に軸支されている切替レバ
ーが、ワイパー駆動モータのクランクアームにリンク軸
で結合されており、また該切替レバーは、駆動レバーと
の間に装着されたターンオーバースプリングにより、前
記リンク軸を回動軸に近接させた第１位置と、回動軸か
ら遠ざかった第２位置との２位置間を回動できるように
組み付けられており、前記第１位置は、ワイパーアーム
がフルコンシール位置における下反転位置を占め、前記
第２位置は、ワイパーアームがセミコンシール位置にお
ける下反転位置を占める位置に設定されていると共に、
前記切替レバーを駆動レバーに軸支している支軸の取付
位置は、該駆動レバーがワイパーアームを下反転位置に
導いたとぎにおいて、切替レバーのリンク軸の第１、第
２の両位置の軸心とクランクアームのすンク結合点とを
結ぶ角の二等分線上に設定されていると云う構成を採用
している。

作　　　　　用 第５図は、本発明に係るワイパー装置１のワイパーブレ
ード２，３により、ウィンドシールドガラス４を払拭す
るケースを示しており、ワイパーアーム５，６とワイパ
ーブレード２，３とは、フード７の下方の格納位置８内
に実線で示されるよう格納された位置を下反転位置とす
るフルコンシール位置と、図中鎖線で示されるように、
格納位置より上方を下反転位置とするセミコンシール位
置との２位置の何れかから、同一の下反転位置９．１０
との間を往復運動してウィンドシールドガラス４を払拭
するものである。

いま、ワイパーアーム５，６がフルコンシール位置にあ
り、駆動モータが稼動されると、クランクアームの回動
に伴ないクランクアームｔこリンク軸で結合されている
切替レバーが往復揺動され、この切替レバーを支軸で軸
支している駆動レバーが揺動され、駆動レバーと共に該
レバーの回動軸に固着されているワイパーアーム５．６
も下反転位置と下反転位置との間を往復揺動されウィン
ドシールドガラス４をワイパーブレード２．３で払拭す
る。

上述の状態において、フード７の下方の格納位置８に雪
が詰るとワイパーアーム５，６が該格納位置８たる下反
転位置まで回動することができず、ワイパーアーム５，
６に回動を阻止する抵抗力が作用するが、クランクアー
ムからリンク軸を介して切替レバーには回動力が伝達さ
れるので、その回動力の強さが、切替レバーをフルコン
シール位置に保持しているターンオーバースプリングの
弾圧力を上まわると、その時点で切替レバーと、これを
支軸で軸支している駆動レバーとは、前記リンク軸が前
記回動軸に近接していた第１位置から該リンク軸が回動
軸から遠ざかった位置、即ちクランクアームと下反転位
置にあるリンクとのリンク結合点を中心とし、リンクの
長さを半径とする円弧上の位置である第２位置へ、前記
クランクアームから伝達される力とターンオーバースプ
リングの弾発力とで回動される。

この回動により、支軸はワイパーアームがフルコンシー
ル位置の下反転位置を占めた位置から、該ワイパーアー
ムがセミコンシール位置の下反転位置を占める位置まで
移動する。

従って駆動レバーに固着されているワイパーアームはセ
ミコンシール時の下反転位置となり、その位置から、ク
ランクレバーの回動に伴なって、下反転位置９，１０へ
往復回動され、フード７の下方の格納位置８に詰った雪
のためにロック状態となってしまう恐れは無い。上述の
切替レバーと駆動レバーとの回動は手操作で行なっても
よく、セミコンシール位置からフルコンシール位置への
復動は、図示例の場合、手操作で行なわれる。

なお、本発明では、前述の切替レバーを駆動レバーに軸
支している支軸の取付位置は、該駆動レバーがワイパー
アームを下反転位置に導いたとぎにおいて、切替レバー
のリンク軸の第１、第２の同位置の軸心とクランクアー
ムのリンク結合点とを結ぶ角の二等分線上に設定されて
いるので、ワイパーアームがフルコンシール位置にある
場合でも、セミコンシール位ｆＪｌ　ニＩｔ。

る場合でも、その上反転位置には殆んど変化はない。

実　　施　　例 第１図乃至第５図は実施の一例を示しており、この実施
例は第５図について既に説明したウィンドシードガラス
４の払拭を行なうものであり、第１図はワイパーアーム
５，６がフルコンソール位置で下反転位置にある状態の
説明図であり、第２図は、第１図の状態から上反転位置
に至った状態の説明図であって、第３図はワイパーアー
ム５，６がセミコンシール位置で下反転位置にある状態
の説明図であり、第４図は第３図の状態から上反転位置
に至った状態の説明図である。

上述のワイパー装置１の構造を説明すると、車体に回動
自在に支着されている回動軸１１にワイパーアーム５と
駆動レバー１２とが固着されており、駆動レバー１２に
は、回動軸１１と平行する支軸１３で切替レバー１４が
回動自在に軸支されている。

この切替レバー１４は、ワイパー駆動モータ１５のクラ
ンクアーム１６にリンク１７とリンク軸１８とで結合さ
れている。

また該切替レバー１４は、前記支軸１３に対し、リンク
軸１８と略同−半径方向に離間している端部ト駆動レバ
ー１２との間にターンオーバースプリング１９を装着さ
れ、前記リング軸１８を回動軸１１に接近させた第１位
置と、回動軸１１から遠ざかった第２の位置との２位置
間を回動できるよう組み付けられている。図中符号２０
は、切替レバー１４を前記第１位置に定位させるべく駆
動レバー１２に形成されたストッパーであり、符号２１
は、切替レバー１４を前記第２位置に定位させるへ＜駆
動レバー１２に形成されたストッパーである。

前述のリンク軸１８の第１位置は、第１図に示されるよ
うに、ワイパーアーム５がフルコンソール位置における
下反転位置を占め、リンク軸１８の第２位置は、第３図
に示されるように、ワイパーアーム５がセミコンシール
位置における下反転位置を占める位置に設定されている
。

また切替レバー１４を駆動レバー１２に軸支している支
軸１３の位置は、リンク軸１８が第１位置にあって、第
２図に示される如くワイパーアーム５が上反転位置に導
いたときにおいて、クランクアーム１６のリンク１７の
リンク結合点２２とリンク軸１８の軸心とを結ぶ線、図
示例ではリンク１７で表わされる線と、リンク軸１８が
第２位置にあって、第４図に示される如く、ワイパーア
ーム５が上反転位置に導かれたときにおける同一の線、
即ち第４図においてリンク１７で表わされる線とのなす
角の２等分線上に設定されている。

図中符号２３はワイパーアーム６を回動させる第２の駆
動レバーであり、車体に回動自在に支着されている回動
軸２４に、ワイパーアーム６と共に固着されており、先
端に係着されたリンク２５ニヨリ、駆動レバー１２にリ
ンク軸２６で結合すれており、ワイパー駆動モータ１５
によってワイパーアーム５が駆動されるとき、同調して
ワイパーアーム６を駆動する。

第１図は、リンク軸１８が第１位置を占め、従って、切
替レバー１４がターンオーバースブリング１９の弾力で
ストッパー２０に当接され、ワイパーアーム５が下反転
位置に置かれた状態を示しておりこの状態では、ワイパ
ーアーム５は、第５図に示されるフード７の下方の格納
位置８を下反転位置としている。

第１図の状態から、ワイパー駆動モータ１５が稼動され
てクランクアーム１６が矢印×方向に回動すると、リン
ク１７を介して回動力がリンク軸１８、切替レバー１４
から駆動レバー１２に伝達されてワイパーアーム５が回
動される。

クランクアーム１６が角度１８０度回転すると、駆動レ
バー１２即ちワイパーアーム５は角度θ１だけ回動され
、第２図に示されるように上反転位置に導かれ、クラン
クアーム１６の次の角度１８０度の回転により、駆動レ
バー１２即ちワイパーアーム５は再び角度θ１だけ戻っ
て第１図の状態に戻り、この作動が繰り返され、ワイパ
ーアーム６も角度θ′１をもって同一の作動を繰り返す
。

第２図の状態から第１図の状態に戻るとき、即ちワイパ
ーアーム５が上反転位置から下反転位置へ戻る際に、第
５図に示す格納位置８内に雪が詰っていると仮定すると
、ワイパーアーム５の下反転位置即ち格納位置８への移
動が阻止され、回動軸１１．駆動レバー１２．切替レバ
ー１４に、リンク１７を介して伝達される回動を阻止す
る抵抗が生ずるが、切替レバー１４のリンク軸１８には
、リンク１７を介してワイパー駆動モータ１５の回動力
が伝達され続ける。このため、リンク１７を介して伝達
される回動力の強さが、切替レバー１４を第１位置に保
持しているターンオーバースプリング１９の弾力を上ま
わった時点で、切替レバー１４は支軸１３を回転中心と
して回転運動を生起し、ターンオーバースプリング１９
のターンオーバー作用によって一気にストッパー２１に
当接するリンク軸１８の第２位置に回動され、それ以上
の駆動レバー１２９回動軸１１の回動を生ずることなし
に、ワイパーアーム５は下反転位置を占めた状態となり
、リンク１７．クランクアーム１６は、上反転位置へ向
う回動行程に移る０ 上述の切替レバー１４のリンク軸１８の第２位置への回
動は手操作によって行ないうろことは勿論である。

第３図は、リンク軸１８が第２位置を占め、ワイパーア
ーム５がセミコンシール位置を占めた下反転位置にある
状態を示しており、クランクアーム１６は矢印×方向へ
の角度１８０度の回動開始の状態にある。

第３図の状態からクランクアーム１６が角度１８０度回
動すると、ワイパーアーム５および駆動レバー１２に付
属する各部材は角度θ２だけ回動にワイパーアーム５は
上反転位置に導かれ、第４図に示す状態となり、ワイパ
ーアーム６も角度θ′２で同一の作動を行なう。

図示例の如く、駆動レバー１２からりンク２５を介して
第２の駆動レバー２３を連動させる構造では、格納位置
８における雪詰りによる抵抗がワイパーアーム６側のみ
に生じても、既述したところと同様の作用を生ずる。

なお、図示例では、第３図、第４図に示されるリンク軸
１８を第１図、第２図に示される第１位置へ復帰させる
操作は、切替レバー１４を手指で操作することにより行
うものであるが、復帰装置によって行なってもよいこと
は勿論である。

本発明は上述の構成であるから、ターンオーバースプリ
ング１９の弾力を、リンク１７を介して伝達されるワイ
パー駆動モータ１５の回動力より僅かに小さく設定して
おくことにより、ワイパーアーム５をフルコンシール位
置にセットしてワイパー装置１を作動させたとき、降雪
によってフード７の下方のワイパー装置１の格納位置８
に雪詰りか生じても、ワイパーアーム５は自動的にセミ
コンシール位置を下反転位置として往復作動するし、既
述のごとく支軸１３の位置を、リンク軸１８が第１位置
にあって、第２図に示される如く、ワイパーアーム５が
上反転位置に導いたときにおいて、クランクアーム１６
のリック１７のリンク結合点２２とリンク軸１８の軸心
とを結ぶ線、図示例ではリンク１７で表わされる線と、
リンク軸１８が第２位置にあって、第４図に示される如
く、ワイパーアーム５が上反転位置に導かれたときにお
ける同一の線、即ち第４図においてリンク１７で表わさ
れる線とのなす角の２等分線上に設定したので、ワイパ
ーアーム５がフルコンシール位置とセミコンシール位置
との何れを下反転位置として往復動しても、その上反転
位置は概ね同一位置となり、ワイパーブレード２，３に
よるインドシールドガラス４の払拭作用に差は生じない
。

効　　　　果 本発明は、以上説明した構成９作用のものであっテ、ワ
イパー駆動モータのクランクアームに連結されたリンク
の外には、切替レバート駆動レバーおよびターンオーバ
ースプリングラ配設するのみで、格納位置に雪詰りか生
じた際などには、ワイパーアームなフルコンシール位置
からセミコンシール位置へ自動的に変位させてウィンド
シールドガラスの払拭を行ないうるので、ワイパー装置
の機構を簡単な小型のものとすることができ、設置スペ
ース上の制限を少なくでキ、シかもワイパーアームのフ
ルフンシール位置からセミコンシール位置への変更を自
動的に確実に行ないうる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施の一例においてワイパーアームがフルコン
シール位置にあり、しかも下反転位置にもたらされた際
の作動説明図、第２図は第１図に示されるものが上反転
位置にもたらされた際の作動説明図、第３図はワイパー
アームがセミコンシール位置にあり、しかも下反転位置
にもたらされた際の作動説明図、第４図は第３図に示さ
れるものが上反転位置にもたらされた際の作動説明図、
第５図はウィンドシールドガラスとワイパー装置の作動
状態とを示す略示正面図、第６図は既提案に係るワイパ
ー装置の作動説明図である。 １：ワイパー装置、５：ワイパーアーム、１１：回動軸
、１２：駆動レバー、１３：支軸、１４：切替レバー、
１５：ワイパー駆動モータ、１６：クランクアーム、１
８：リンクｉｌｄ、１９：ターンオーバースプリング。 特許出願人　トヨタ自動車株式会社 代　理　人　市　　　川　　　理　　　吉遠　　　藤　
　　達　　　也

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体に回動自在に支着されている回動軸に、ワイパーア
   ームと駆動レバーとが固着されており、駆動レバーに、
   該レバーの回動軸と平行する支軸で回動自在に軸支され
   ている切替レバーが、ワイパー駆動モータのクランクア
   ームにリンク軸で結合されており、また該切替レバーは
   、駆動レバーとの間に装着されたターンオーバースプリ
   ングにより、前記リンク軸を回動軸に近接させた第１位
   置と、回動軸から遠ざかった第２位置との２位置間を回
   動できるように組み付けられており、前記第１位置は、
   ワイパーアームがフルコンシール位置における下反転位
   置を占め、前記第２位置は、ワイパーアームがセミコン
   シール位置における下反転位置を占める位置に設定され
   ていると共に、前記切替レバーを駆動レバーに軸支して
   いる支軸の取付位置は、該駆動レバーがワイパーアーム
   を上反転位置に導いたときにおいて、切替レバーのリン
   ク軸の第１、第２の両位置の軸心とクランクアームのリ
   ンク結合点とを結ぶ角の二等分線上に設定されている車
   両用ワイパー装置。