JPH05116489A - 重ね合わせ用シート及びその作成方法 - Google Patents

重ね合わせ用シート及びその作成方法

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JPH05116489A
JPH05116489A JP30659991A JP30659991A JPH05116489A JP H05116489 A JPH05116489 A JP H05116489A JP 30659991 A JP30659991 A JP 30659991A JP 30659991 A JP30659991 A JP 30659991A JP H05116489 A JPH05116489 A JP H05116489A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重ね合わせ用シートにおいて、加熱やインキ
を硬化させるための紫外線照射による、接着剤の接着力
低下を防止する。 【構成】 シート1の葉書上紙片2における隠蔽情報記
入欄17印刷部分に対応する接着剤15対して、高圧水
銀ランプ14aを備えた紫外線照射装置14からオゾン
発生量の少ない紫外線を照射し、前記印刷部分のインキ
を硬化させて葉書用シート10とする。オゾン発生量の
少ない紫外線を照射すると、接着剤15は劣化せず、接
着力が低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三つ折り、二つ折り、
切り重ね、及びシートとシートの重ね合わせ等の各種の
態様でシートを重ね合わせて接着し、この接着した重ね
合わせ面に隠蔽情報を有する各種カードを作成するため
の重ね合わせ用シート及びその作成方法に関する。ここ
において各種カードとは、葉書、封書、通知書、各種帳
票類、あるいは身分証明カード、会員カード等をいう。
また、隠蔽情報は必ずしも秘匿が必要な情報に限定され
ない。
【0002】
【従来の技術】従来から、重ね合わせ用シートの重ね合
わせ面に隠蔽情報を印字するために、この印字作業に先
立って、表示欄等の付随事項の印刷を前記重ね合わせ面
に施すことがなされている。ところが、この重ね合わせ
面にはあらかじめ接着剤を設けるのが通常であり、この
接着剤上に印刷を施すと、接着剤によってインキがシー
トに浸透し難くく、インキの乾燥が行われ難いという問
題がある。従来は、インキの乾燥を強制的に行うため
に、シートを適宜手段で加熱するのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため従来にあって
は、加熱によって接着剤が劣化するとともに、シートが
カールしてしまうという不都合を生じていた。また、こ
の不都合を避けるために、紫外線を照射することも行わ
れているが、これによると、接着剤が劣化して接着力が
低下する場合があり、重ね合わせ用シートとしての機能
を十分に果たすことができないという不都合を生じてい
る。
【0004】本発明は、このような欠点を解消した重ね
合わせ用シート及びその作成方法を提供することを目的
とする。本発明者は、インキを硬化させるために照射さ
れる紫外線について研究した結果、オゾンを発生する紫
外線はオゾンと光エネルギーによって感圧接着剤を酸化
して接着力を低下させる一方、オゾンの発生量の少ない
紫外線では感圧接着剤の接着力が低下しにくいという性
質があることを確認した。なお、紫外線硬化インキの硬
化には、280nm〜450nmの長波長紫外線が有効
である。
【0005】本発明者の実験したところによれば、8k
wの出力で、照射量を300ft/分に設定したランプ
を2本点灯した場合、紫外線照射前の接着力と比較し
て、オゾン濃度が0.009ppmの高圧水銀ランプで
は90〜95%、オゾン濃度が0.027ppmの高圧
水銀ランプでは50〜55%、オゾン濃度が0.026
ppmのメタルハライドランプでは50〜55%のそれ
ぞれ接着力であった。本発明は、このような知見に基づ
いてなされたものである。なお、紫外線照射ランプは、
大別すると、スタンダードタイプとオゾンレスタイプの
二種があり、両者とも管に石英ガラスを用いているが、
オゾンレスタイプは石英ガラスに不純物を混入し、30
0nm以下の波長をカットするように調整され、250
nm以下の波長が存在しないように調整されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明は、シートの所定部分に、印刷あるいは印
字が可能で、かつ、通常では接着せず、一定条件を付与
されると接着可能となり、接着後剥離可能な接着剤が設
けられ、この接着剤上には紫外線硬化インキで所定の印
刷が施されるとともに、前記紫外線硬化インキにオゾン
発生量の少ない紫外線を照射して硬化させた重ね合わせ
用シートである。ここで、オゾンは100nm〜210
nmの波長で生成されるので、365nmを主波長と
し、250nm以下の波長をほとんど有さず、230n
m以下の波長を測定できない程の紫外線を発光する高圧
水銀ランプ等のオゾンレスランプを使用すれば、オゾン
の発生を0.009ppm程度に抑制することができ
る。本願発明におけるオゾン発生量の少ない紫外線を照
射するオゾンレスタイプの紫外線ランプは、スタンダー
ドタイプの紫外線ランプと比較して、同一出力のランプ
ではそのエネルギーが、波長200nm〜250nmの
範囲でオゾンレスタイプがスタンダードタイプの1/1
6以下であり、同様に波長250nm〜300nmの範
囲でオゾンレスタイプ、スタンダードタイプともに波長
200nm〜250nm時のオゾンレスタイプの90倍
以上のエネルギーの割合のものであり、300nm〜3
50nmの範囲においてもオゾンレスタイプ、スタンダ
ードタイプともに上記同様に90倍以上である。しか
も、オゾンレスタイプにおいては、波長200nm〜2
30nmにおいての波長を測定できないのに対し、スタ
ンダードタイプにおいては上記同波長において、オゾン
レスタイプの波長200〜250nmにおける3〜5倍
のエネルギーを有している。したがって、オゾンレスタ
イプのランプは、250nm以下の波長をほとんど有し
ない紫外線を発光するランプであり、これに対し、スタ
ンダードタイプのランプは、250nm以下の波長の発
光は少ないとはいえ、オゾンレスタイプに比して極めて
大きいものである。
【0007】また、本発明の重ね合わせ用シートの作成
方法は、シートの所定部分に、印刷あるいは印字が可能
であり、かつ、通常では接着せず、一定条件を付与され
ると接着可能となり、接着後には、施された印刷あるい
は印字を損なうことなく、剥離可能な接着剤を設けた
後、この接着剤上に紫外線硬化インキで所定の印刷をな
し、次いで前記紫外線硬化インキにオゾン発生量の少な
い紫外線を照射して硬化させることにより、所定の印刷
を前記接着剤上に施すものである。
【0008】
【作用】紫外線硬化インキで印刷したうえ、オゾン発生
量の少ない紫外線を照射することにより、インキの乾燥
固化を行うので、接着剤面上への印刷後に加熱処理を行
う必要がなく、また、接着剤が劣化して接着力が低下す
ることはない。
【0009】
【実施例】以下、二つ折りされて葉書となる重ね合わせ
用シートを作成する場合の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。
【0010】ここにおいて、図1は本発明に係る重ね合
わせ用シートを作成するための装置の一例を示す概略
図、図2は作成した連続状態にある重ね合わせ用シート
に隠蔽情報を印字するとともに、折り畳む装置の一例を
示す概略図、図3は連続状態にある重ね合わせ用シート
を単位シート化して二つ折りし葉書を作成する装置の一
例を示す概略図、図4は重ね合わせ用シートの作成過程
における重ね合わせ面側を示す概略的な平面図、図5は
重ね合わせ用シートの重ね合わせ面に隠蔽情報を表示し
た状態を示す概略的な平面図、図6は作成された葉書を
示す概略的な断面図である。
【0011】はじめに、図4に基づき本実施例の葉書を
作成するための重ね合わせ用シートたる葉書用シート1
0となる連続シート1の構成について説明する。この連
続シート1は、葉書作成時に図4上、裏面側に宛名が記
入され、表面側(重ね合わせ面側)には後述する印刷に
より隠蔽情報記入部が設けられる葉書上紙片2と、この
葉書上紙片2に折り用ミシン目4から折り重ねて接着さ
れる葉書下紙片3とからなる単位シート1aが、折り兼
切り用ミシン目5を介して多数連接されて構成される。
また、前記連続シート1の両側端部には、これを連続用
紙として使用し、所定方向に移送しながら前記隠蔽情報
記入部を印刷したり、接着剤を塗布したり、前記隠蔽情
報記入部に図示していないコンピュータに連繋されたプ
リンタで所望の隠蔽情報を印字する等の各種作業をなし
得るように、マージナル孔6が設けられたマージナル部
7が、切り取り用ミシン目8を境に設けられている。な
お、図4における折り兼切り用ミシン目5aを境とし
て、左側が連続シート1及び連続シート1から葉書用シ
ート10に移る途中の状態、右側が完全に葉書用シート
10になった状態を示している。
【0012】次に、上述した連続シート1に対して、接
着剤の塗布、紫外線硬化インキによる印刷、紫外線の照
射の各加工を行い、本発明に係る葉書用シート1を作成
する方法を図1及び図4に基づき説明する。
【0013】図1に示すように、ロール状の連続シート
1は、そのマージナル孔6がトラクタ11のピンに係合
されて、図1上、右方向に移送され、この移送過程に順
次配設された従来公知の接着剤塗布装置12、印刷装置
13、紫外線照射装置14によりそれぞれ加工が施され
る。なお、マージナル孔6や折り用ミシン目4、折り兼
切り用ミシン目5、切り用ミシン目8の加工を接着剤塗
布後や印刷後、あるいは紫外線照射後に行ってもよく、
この場合には接着剤塗布装置12への移送はローラによ
って行えばよい。
【0014】前記接着剤塗布装置12でシート1表面の
全体、あるいはマージナル部7を除いた部分に塗布され
る接着剤15は、印刷あるいは印字が可能で、かつ、通
常では接着せず、一定条件を付与されると接着可能とな
り、接着後には、施された印刷あるいは印字を損なわな
いように剥離可能なものであればよいが、例えば、感圧
性で一旦接着すると再剥離不能な非剥離性接着剤基剤
に、この接着剤基剤に対して非親和性を示す微粒状充て
ん剤を配合してなるものが好適である。感圧性接着剤の
場合には、1cm2 あたり50Kg以上、好ましくは8
0Kg以上の圧力で接着するものがよい。
【0015】前記接着剤基剤としては、従来用いられて
いる通常の感圧性接着剤でよいが、特に挙げれば、天然
ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重
合させて得られた天然ゴムラテックスが、耐ブロッキン
グ性、耐熱性、耐摩耗性等の点で好適である。
【0016】一方、前記微粒状充てん剤としては、前記
接着剤基剤との親和力が小さいもの、例えば、酸化亜
鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白
土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉
末、シラスバルーン等が用いられる。これらの材料は、
単独でも、複数組み合わせてもよいが、特に、シリカと
他の適宜な充てん剤との組み合わせが好適である。ま
た、粒径の異なる2種類以上を組み合わせると、接着剤
塗布面を凹凸状に形成しやすいので、剥離性能が向上す
る。シリカを添加すると、接着剤の塗膜を強化しうると
ともに、その多孔質性により、接着剤が表面に付着しや
すいので、接着力や剥離力を調整しやすいという利点が
ある。また、シリコーンオイルを用いているプリンタに
より、ノンインパクトプリンタ方式で印字した場合で
も、シリカがシリコーンオイルを吸収するので、接着剤
がシリコーンオイルにより接着しなくなることもない。
なお、微粒状充てん剤の平均粒子径は、10mμm〜3
0μm、好ましくは1μm〜20μm、さらに好ましく
は2μm〜15μmの範囲が好適である。
【0017】上述した微粒状充てん剤は、接着剤基剤1
00重量部に対して微粒状充てん剤を20〜400重量
部、好ましくは30〜300重量部、最も好ましくは4
0〜250重量部の割合で配合することが望ましい。こ
の微粒状充てん剤の配合割合が前記範囲よりも少ない
と、耐ブロッキング性に劣り、かつ接着力が強すぎる一
方、前記範囲よりも多い場合には、接着力が低下し過ぎ
て容易に剥離してしまう。
【0018】上述の如き接着剤15が塗布された連続シ
ート1(図4参照)は、一旦作成ラインを切断し、別の
作成ラインを使用して印刷装置13に移送され、接着剤
15塗布面上に紫外線硬化インキ16を用いて隠蔽情報
記入欄17(図4参照)が印刷される。なお、この印刷
工程を前記接着剤塗布工程と連続的に行うことも可能で
ある。
【0019】続いて、連続シート1の印刷面に、紫外線
照射装置14により紫外線が照射され、前記印刷による
紫外線硬化インキ16が硬化して定着されることによ
り、葉書用シート10となる(図4参照)。この紫外線
照射装置14は、オゾン発生量の少ない365nmを主
波長とする紫外線を照射する高圧水銀ランプ14aを備
えたもので、前記高圧水銀ランプ14aの長さは、葉書
上紙片2の幅とほぼ同一長である(図4参照)。なお、
オゾンが発生しない紫外線照射装置を用いれば理想的で
ある。オゾン発生量が少ない紫外線照射装置を用いると
接着剤に対して悪影響を与えることがなく、また人体に
対しても害を及ぼさない。また、この紫外線照射後に各
ミシン目4,5,8やマージナル孔6を加工する場合に
は、これらの加工予定部分に、250nm以下の波長を
有するメタルハライドランプ等で紫外線を照射すれば、
加工予定部分の接着剤15が酸化されて劣化し、その接
着力が低下するので、ブロッキングの発生を防止するこ
とができるという利点がある。そして、図1に示すよう
に、この葉書用シート10は印刷面(重ね合わせ面)が
上になった状態でロール状に巻き取られる。
【0020】次に、このように作成した葉書用シート1
0から葉書を作成する方法について説明する。まず、図
2に示すように、前記葉書用シート10を重ね合わせ面
を上にした状態でトラクタ21により所定方向に移送
し、この移送過程においてプリンタ22によって、葉書
用シート10の葉書上紙片2の隠蔽情報記入欄17に、
隠蔽情報18を印字する(図5参照)。この際、前記プ
リンタ22が両面プリンタであれば、前記隠蔽情報18
の宛先を前記葉書上紙片2の裏面側に印字する。次い
で、公知の折り畳み装置23により、前記隠蔽情報18
を印字した葉書用シート10を、折り兼切り用ミシン目
5でジグザグ状に折り畳む。なお、宛先と隠蔽情報18
の印字は、同時に行う必要はなく、例えば、隠蔽情報1
8を先に印刷しておいてもよい。
【0021】続いて、図3に示すように、ジグザグ状に
折り畳まれた葉書用シート10を、トラクタ31で移送
しながら、両側の切り取り用ミシン目8をスリッタ32
で切断し、各マージナル部7を除去する。さらに、上下
一対の低速ローラ33と同じく上下一対の高速ローラ3
3による移送速度差により、葉書用シート10に張力を
付与するとともに、カッター35を各切り用ミシン目5
に当接して、前記葉書用シート10を単位シート化す
る。
【0022】単位シート化された葉書用シート10は、
上下一対の移送ローラ36によって公知の折り重ね接着
装置37に送られ、ここで葉書上紙片2と葉書中紙片5
は、折り用ミシン目4において互いの重ね合わせ面どう
しが当接するよう折り曲げられるとともに、接着剤15
の接着条件である圧力が付与されて接着される。これに
よって、葉書用シート10は図6に示す葉書20とな
り、上下一対のガイドローラ38によってスタッカ39
に搬送されて貯蔵される。
【0023】作成された葉書20は、隠蔽情報18が外
部から見えない状態となる一方、葉書上紙片2に宛名を
表示すれば、通常の葉書と同様に投函することが可能と
なる。また、上述した作成過程では説明しておらず、ま
た図示してもいないが、葉書下紙片3の裏面には、隠蔽
情報18を見るための説明文があらかじめ表示されてい
る。したがって、葉書20を受領した宛名人は、葉書上
紙片2と葉書下紙片3とを一定以上の力を与えて剥離し
見開き状態とすれば、隠蔽情報18を見ることができる
ものである。この剥離に際しては、接着剤15の接着力
が、施された印刷あるいは印字を損なわずに剥離可能に
設定されているから、前記隠蔽情報18が剥がれて、視
認できない事態を生じる恐れはない。
【0024】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、葉書用シート10は、連続
状態で折り重ね、接着した後、単位シートに切断して葉
書20としてもよく、また、葉書用シート10の重ね合
わせ状態は、図7に示すように一部分のみ重ね合わされ
る二つ折りや、図8に示すようなZ字状に折り重ねる三
つ折り、あるいは、図示していないが各紙片に切断した
うえ、重ね合わせる切り重ねでもよい。さらには、別体
で同一大、あるいは大きさの相違する複数のシートを重
ね合わせるものでもよい。また、接着剤15は、非剥離
性接着剤基剤にこれと非親和性の微粒状充てん剤を配合
してなるものに限らず、さらに、接着剤15をシート面
に設ける方法としては、シートを抄く工程で含浸させ、
シート面に表出させるものでもよい。またさらに、剥離
動作を容易にするために、指掛け部を形成するためのス
リットやミシン目あるいは摘み片を設けることも可能で
ある。これに加えて、マージナル孔6や各ミシン目4,
5,8の加工予定部分にメタルハライドランプ等のオゾ
ン生成ランプで紫外線を照射する場合には、剥離端にも
及ぶよう照射範囲を設定しておくと、この部分の接着力
が低下するので剥離動作がより一層容易となる。さら
に、接着剤15を設ける部分及び重ね合わせ部分は、重
ね合わせ面全体、シート全体に限らず、その一部でもよ
い。本発明における接着剤は、一定の条件を付与しない
と接着しないので、シートの表裏全面に塗布されていて
も取り扱いに支障をきたさず、便利である。また、本発
明は葉書のほか、各種カード類や各種帳票類にも適用で
きることはもちろんである。加えて、本発明の隠蔽情報
18は特に秘匿性が要求されるものでなくても、例えば
印刷面積を多く必要とする見開きの宣伝広告情報でもよ
く、この場合には葉書20を開いてその見開き両面に情
報内容を見るので受領人の興味を引き、ダイレクトメー
ル等として用いれば、宣伝効果の一層の向上を図ること
ができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したところで明らかなように、
本発明によれば、シート面に設けた、印刷あるいは印字
が可能で、かつ、接着後に剥離可能な接着剤上に、紫外
線硬化インキを用いて印刷したうえ、オゾンの発生量の
少ない紫外線を照射してインキを乾燥固化させるので、
印刷後に加熱乾燥する必要がなく、また、照射部分の接
着剤の接着力が低下することがないとともに、シートが
カールして取り扱いが不便になることもなく、その後の
印字や印刷も円滑かつ確実になされるほか、紫外線硬化
インキは印刷にあたって他のインキのようにシートに浸
透させる必要がないので、シートの材質も何ら制約を受
けず、通常の紙はもちろん、合成紙や樹脂フィルムも使
用可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における重ね合わせ用シート
たる葉書用シートを作成するための装置を示す概略図。
【図2】同じく作成した連続状態にある葉書用シートに
隠蔽情報を印字するとともに、折り畳む装置を示す概略
図。
【図3】同じく連続状態にある葉書用シートを単位シー
ト化して二つ折りし葉書を作成する装置の一例を示す概
略図。
【図4】同じく葉書用シートの作成過程における重ね合
わせ面側を示す概略的な平面図。
【図5】同じく葉書用シートの重ね合わせ面に隠蔽情報
を表示した状態を示す概略的な平面図。
【図6】同じく作成された葉書を示す概略的な断面図。
【図7】葉書用シートの重ね合わせ状態に関する他の実
施例を示す概略的な断面図。
【図8】葉書用シートの重ね合わせ状態に関するさらに
他の実施例を示す概略的な断面図。
【符号の説明】
1 連続シート 2 葉書上紙片 3 葉書下紙片 10 葉書用シート 12 接着剤塗布装置 13 印刷装置 14 紫外線照射装置 14a 高圧水銀ランプ 15 接着剤 16 紫外線硬化インキ 17 隠蔽情報記入欄 20 葉書

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートと、シートを重ね合わせて剥離可
    能に接着し、この接着した重ね合わせ面に隠蔽情報を有
    する各種カードの作成可能な重ね合わせ用シートであっ
    て、シートの所定部分に、印刷あるいは印字が可能で、
    かつ、通常では接着せず、一定条件を付与されると接着
    可能となり、接着後剥離可能な接着剤が設けられ、この
    接着剤上には紫外線硬化インキで所定の印刷が施される
    とともに、前記紫外線硬化インキにオゾン発生量の少な
    い紫外線を照射して硬化させた重ね合わせ用シート。
  2. 【請求項2】 シートと、シートを重ね合わせて剥離可
    能に接着し、この接着した重ね合わせ面に隠蔽情報を有
    する各種カードを作成するための重ね合わせ用シートを
    作成する方法であって、シートの所定部分に、印刷ある
    いは印字が可能で、かつ、通常では接着せず、一定条件
    を付与されると接着可能となり、接着後剥離可能な接着
    剤を設けた後、この接着剤上に紫外線硬化インキで所定
    の印刷をなし、次いで前記紫外線硬化インキにオゾン発
    生量の少ない紫外線を照射して硬化させることにより、
    所定の印刷を前記接着剤上に施す重ね合わせ用シートの
    作成方法。
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