JP2540449Z - - Google Patents

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JP2540449Z
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Kyodo Printing Co Ltd
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Kyodo Printing Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、通信面を増加させ、しかも内容の秘密保持を可能にした積層葉書に
関する。 [従来の技術] 従来の葉書は、その通信面が裏面及び表面一部に制限されているから、発信人
が宛先人に伝えることが出来る情報量に限界があるため伝えたい内容を充分に伝
えられないことがあった。 しかも、記載した内容が露呈しているため、記載内容を秘密にしておくことが
出来ず、内容に制約を受けることもある。 このような書類は通常は封書として発送されるが、郵送コストがかさむ上、封
筒入れ及び糊付け等の処理作業は煩雑だった。 そこで、一枚の往復葉書サイズの記載面を内側にして二つに折り畳み、必要に 応じて展開させてその記載面を読み取れるようにした形式の葉書は、見開き葉書
として従来から種々提案されている。 例えば、2枚の葉書サイズの記載面に特殊な再剥離性の感圧接着剤を付けてか
ら折り畳んで密着させ、葉書の受取人が再剥離性接着面を剥すことが出来るよう
にした積層葉書や、往復葉書サイズの用紙の印刷面にポリ塩化ビニール樹脂層を
接着剤で貼り合わせてから二つ折りし、加熱加圧させてポリ塩化ビニール樹脂層
間で疑似接着させる方式(実開平1−174170号)なども提案されるようになった
。 [考案が解決しようとする課題] 各種感圧接着剤を使用する方式のものは郵送時の確実な粘着と受取人による容
易な剥離との相反する要因を調和させることが技術的に困難であるばかりか印刷
面がべとつくという問題も発生する。 又、ポリ塩化ビニール樹脂層を印刷面に貼着させてから二つ折りし加熱加圧し
て疑似接着させる方式は、疑似接着法を利用する点では優れているが、ポリ塩化
ビニール樹脂フィルムを貼着させるための製造工程が複雑になるがばかりか、製
造コストも高くなり、また加圧時の加熱温度のコントロールが困難なので、簡便
で、安価に製造でき、しかも剥離後の印刷面が強光沢となり印刷効果が向上する
ようなものが求められていた。 [考案の目的] 従来の葉書よりも広い通信文記載面積を有し、その印刷面はべとつきのない光
沢皮膜で覆われた積層葉書を、製造方法が簡単でしかも低コストで提供すること
を目的とする。 [課題を解決するための手段] すなわち、本考案は、少なくとも一つの折り部を有し、かつ印刷層面を内側と
した葉書台紙において、該葉書台紙が二つ折、或いはそれ以上に折られたときに
、相接する双方の前記印刷層面に、強圧を加えた場合は硬化膜同士が適当な疑似
接着力を発生する構造を有するウレタンアクリレート系の紫外線硬化型ワニスに
よる硬化膜層が設けられており、該硬化膜層同士が疑似接着されていることを特
徴とする積層葉書である。 また、葉書台紙が、その折り部に相対し、かつ積層葉書の外側に現れている辺
縁の一隅に、欠落部を設けることもよい。 更には、葉書台紙が、その折り部に相対し、かつ積層葉書の外側に現れている
辺縁が相接する他方の葉書台紙との双方の面、或いは一方の面に、該辺縁から最
適な幅の空白部を残して、前記紫外線硬化型ワニスによる硬化膜層を設けること
も好ましい。 「疑似接着」とは、或種の樹脂膜の表面を平滑にし、この樹脂膜同士を合わせ
て高圧を加えると、樹脂膜表面の微細な凹凸などや、親和性、濡れ性などの物理
的、化学的条件によっては接着剤などが無くても接着状態を保持する現象であり
、本考案者等は鋭意研究の結果、紫外線硬化型ワニス、好ましくは特定の構造を
有するウレタンアクリレート系の紫外線硬化型ワニスを使用して積層葉書を作成
すれば、郵送時には決して剥離することはないが、葉書の受取人は弱い力で引っ
張るだけで容易に剥離できるので、従来より数倍もの大きさの印刷面が見られる
積層葉書を得ることが出来ることを見い出して本考案に至ったのである。 [考案の実施例] 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 第1図は本考案の葉書台紙1の表面図、第2図は葉書台紙1の裏面図である。 葉書台紙1は、葉書サイズの約2倍の大きさであり、その中央に折りミシン目
による折り部2を有している。 該折り部を中心にして、その左右に葉書表紙3と、葉書裏紙4がある。 この葉書表紙3の表面には郵便番号欄5や、宛先を記載するスペースが設けら
れている。葉書表紙3、葉書裏紙4のそれぞれの裏面6,7には、通常は広告文
や写真などを印刷した印刷層8,9がある。 当該印刷層の上には、紫外線硬化型ワニス(好ましくはウレタンアクリレート
系)の硬化膜10,11が設けられている。 紫外線硬化型ワニスとしては、例えばゴーセラックuv2000B(日本合成化学社
商品名)を主成分とし、イソボルニルアクリレートで希釈し、ベンゾフェノン系
光開始剤を混合させた紫外線硬化型ワニスなどが好適に使用できる。 紫外線硬化型ワニスは、例えば紫外線硬化装置「アイグランデージ」(アイグ ラフィック社商品名)により、約5ミクロンの膜厚で塗布してから、80ワット1
灯で毎分10メートルの速度で紫外線を照射することにより短時間で硬化膜が作成
できる。 当該硬化膜は強光沢があるので印刷物の美観が向上し、指で触れても粘着性は
感じられない。 葉書表紙3の折り部2に相対している左側辺縁Cの下隅には欠落部12が設けら
れている。この欠落部12は葉書裏紙4の右辺の下隅等に設けることも出来る。 葉書表紙の裏面7の折り部2に相対する右側の辺縁Cに沿って、紫外線硬化型
ワニスによる硬化膜層のない最適な幅を有する空白部13が設けられている。 この空白部の幅は、指でつまめる程度の幅があればよく、通常は1cm前後あれ
ばよい。また、この空白部は、葉書裏紙6の折り部2に相対する左側の辺縁に設
けてもよく、又、双方のそれぞれの辺縁に設けてもよい。 第3図は、第2図のA−A線による模型的断面図であり、第4図は、折り部2
にて印刷層8,9、硬化膜層10,11を内側にして二つ折りにした状態の斜視図を
示す。 このように二つ折りにした葉書を、例えば金属製2本ロールの間を500kg /cm2
以上の加圧しながら通過させることにより、硬化膜層10と11の接触面に疑似接着
力が発生して、葉書裏面6と7は一体化されるので積層葉書が作成出来る。本考
案では加圧時に加熱する必要は無い。 本考案は、このように構成されているので、往復葉書サイズの大きさの印刷面
を有しながら、通常の郵便葉書として郵送することが出来る。また、印刷面8,
9は、記載された内容が外から見えず、隠された状態となっているので、郵送途
中における秘密を保持することも出来る。 本考案では、葉書台紙下隅12に欠落部を設けた場合には、その欠落部に相対す
る葉書台紙の下隅部分14は切断せずに残しておくのが望ましい。 つまり、本考案では、一方の葉書台紙の隅には欠落部が有り、その欠落部に相
対する葉書台紙の隅は残るように構成されているので、葉書の受取人は、この葉
書が積層されていることが容易に理解される。 しかも、この欠落部12を設けた辺縁Cが他方の葉書台紙と相接している部分に は、最適な幅を有する空白部13が存在しており、接着されていないので、葉書台
紙の隅14の部分を指で摘み、同時に、葉書表紙3の左辺Cも指で摘んでから、両
者を角度をつけて引っ張ることにより、容易に葉書台紙1の裏面6と7とを分離
させることが出来る。 本考案では、紫外線硬化膜、特に好ましくは特殊な構造を有するウレタンアク
リレート系の紫外線硬化型ワニスを使用した硬化膜なので理由は不明であるが、
強圧を加えた場合は硬化膜同士が適当な疑似接着力を発生するのである。 この疑似接着力は、ワニスの配合成分、圧力などにより多少の変動はあるが、
インストロン引っ張り試験機による90度剥離強度は 100〜300g(25mm幅)程度の
強さが得られる。 また、上記実施例において、葉書台紙1は、葉書表紙3と葉書裏紙4の2枚で
構成されているが、これに限定されるものではなく、葉書台紙を葉書表紙、葉書
中紙、葉書裏紙の3枚、あるいはそれ以上の枚数で構成してもよい。 葉書台紙15を上記のように3枚で構成する場合には、第5図に示すごとく、折
り目ミシン目16,17を介して葉書表紙3、葉書中紙18、葉書裏紙4が連接されて
いる。 葉書表紙3は、宛名などを記入するスペースであり、葉書中紙には印刷面19が
、葉書裏紙4には印刷面20が形成されている。 本考案では、印刷面19の上に紫外線硬化型ワニスによる硬化膜層21が設けられ
ており、印刷面20の上には紫外線硬化膜層22が設けられている。 第6図は葉書台紙15の裏面であり、葉書表紙の裏面7には印刷面23と、その上
面には紫外線硬化膜層24が設けられている。 葉書中紙の裏面25には印刷面26があり、その上面には紫外線硬化膜層27が設け
られている。 また、葉書裏紙4の辺縁Cの下隅には欠落部28が設けられており、辺縁Cに沿
って最適な幅で紫外線硬化膜層のない空白部29が設けられている。 葉書表紙の裏面7の辺縁Dの下隅には欠落部30が設けられており、辺縁Dに沿
って最適な幅で紫外線硬化膜層の無い空白部31が設けられている。 本考案における欠落部と、空白部は、葉書を積層したときに、その外側に現れ ている辺縁には設けることが出来るが、積層したときには内部に隠れてしまう辺
縁に設けることは出来ない。 これら各欠落部や空白部の存在により、これを手がかりとして、葉書受取人は
容易に葉書の接着面を剥離することが出来るのである。第7図は、葉書中紙を中
心にして葉書表紙と葉書裏紙を重ねて三折りにしたときの斜視図であり、第8図
はそのB−B線による模型的断面図である。 第8図に示すように、葉書表紙の裏面7と、葉書中紙の裏面25は、紫外線硬化
膜層24と27が相接しており、葉書中紙の表面18と葉書裏紙の表面4は、紫外線硬
化膜層21と22とが相接するように設けられているので、これを強圧すると、各紫
外線硬化膜層間に疑似接着力が生じて、葉書の表紙、中紙、裏紙が完全に一体化
されて積層葉書を得ることが出来る。 本考案は、接着しようとする葉書台紙の相接する面に紫外線硬化型ワニスによ
る硬化膜層が形成されてさえいれば、本実施例以外のいかなる折り方でも全て可
能である。 また、紫外線硬化型ワニスによる硬化膜層は、必ずしも連続面である必要はな
く、葉書台紙を重ね合わせた際に、少なくともその一部が相互に接触するような
形になっているのであれば、各種縞状などの非連続面であってもよい。 [考案の効果] 本考案には、粘着剤類は一切使用していないので、印刷面がべとつくことが無
く、接着させるまで剥離紙で粘着面をカバーしておく必要がないばかりか、粘着
剤を使用したときにしばしば発生する経時変化や、温度条件等による接着強度の
変化がないので、郵便の受取人が積層葉書を剥し難くなったり、反対に郵送時に
自然に剥れたりするトラブルを起こすこともなくなった。 本考案による疑似接着力は、角度をつけて引っ張れば容易に剥離される程度の
接着強度しかないが、通常、郵便物が受ける程度の外力が加わっても、決して剥
離してしまうことはない。 このように最適な強度を有する疑似接着力は、或種の合成樹脂フィルム間では
得ることができるが、オーバーコーティング法では紫外線硬化型ワニス以外の塗
膜では得ることができない。 本考案は、紫外線硬化型ワニスを使用するオーバーコーティング法により硬化
膜を形成させてあるので、印刷面にオーバーコートされた強光沢な塗膜により印
刷効果が向上するのは勿論のこと、硬化速度が早いので、後加工も迅速に行うこ
とができる。 また、製造方法は、既存の紫外線硬化装置がそのまま使用出来、フィルムを貼
着するなどの煩雑な工程も無く、容易に、かつ低価格で、葉書サイズの数倍の印
刷面を有しながら、通常葉書の郵便料金が適用可能な積層葉書を提供することが
出来るので、その産業上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】 第1図、第2図は、本考案による一実施例による葉書台紙の表と裏の平面図で
あり、第3図は、第2図のA−A線での模型的断面図で、第4図は積層葉書の斜
視図である。 第5図、第6図は、他の実施例による葉書台紙の表と裏の平面図、第7図は積
層葉書の斜視図、第8図はそのB−B線での模型的断面図を示す。 1,15…葉書台紙、8,9,19,20,23,26…印刷層、10,11,21,22,24,
27…紫外線硬化膜層、2,16,17…折り部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 少なくと一つの折り部を有し、かつ印刷層面を内側とした葉書
    台紙において、該葉書台紙が二つ折、或いはそれ以上に折られたときに、相接す
    る双方の前記印刷層面に、強圧を加えた場合は硬化膜同士が適当な疑似接着力を
    発生する構造を有するウレタンアクリレート系の紫外線硬化型ワニスによる硬化
    膜層が設けられており、該硬化膜層同士が疑似接着されていることを特徴とする
    積層葉書。 【請求項2】 葉書台紙が、その折り部に相対し、かつ積層葉書の外側に現れ
    ている辺縁の一隅に、欠落部を設けたものであることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の積層葉書。 【請求項3】 葉書台紙が、その折り部に相対し、かつ積層葉書の外側に現れ
    ている辺縁が相接する他方の葉書台紙との双方の面、或いは一方の面に、該辺縁
    から最適な幅の空白部を残して、前記紫外線硬化型ワニスによる硬化膜層を設け
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の積層葉書。

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