JPH05116247A - 地模様を有するフイルムの製造法 - Google Patents

地模様を有するフイルムの製造法

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JPH05116247A
JPH05116247A JP3306882A JP30688291A JPH05116247A JP H05116247 A JPH05116247 A JP H05116247A JP 3306882 A JP3306882 A JP 3306882A JP 30688291 A JP30688291 A JP 30688291A JP H05116247 A JPH05116247 A JP H05116247A
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JP
Japan
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film
layer
pattern
coating layer
height difference
Prior art date
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Withdrawn
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JP3306882A
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English (en)
Inventor
Katsumi Nakano
勝己 中野
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MEIWA PACKS KK
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MEIWA PACKS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微妙な立体感・遠近感を有し、見る角度によ
って地模様が変化する美麗なフィルムを工業的に有利に
製造する方法を提供することを目的とする。 【構成】 基材フィルム(1) 上にグラビアコーティング
方式により凹凸状の高低差hを有するパターンからなる
アンカーコーティング層(2) を設ける。凹部−凸部間の
高低差hは3〜15μm に設定する。ついでその上から
金属蒸着層(3) を形成させ、必要に応じさらにその上か
ら保護コーティング層(4) を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微妙な立体感・遠近感
を有し、見る角度によって地模様が変化する美麗なフィ
ルムを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】包装用フィルム、カレンダー、壁袋紙、
本の表紙、ラベルなどは、できるだけ人の注目を惹くこ
とが要請される。このような観点から、見る角度によっ
て地模様が変化するフィルムが提案されている。
【0003】たとえば、実開昭63−161824号公
報には、印刷シートにより立体模様が転写付与された離
型層と基材とからなる複合層を含んでなる立体模様を含
有するシート状材料が示されており、立体模様が転写付
与された離型層の立体模様面には蒸着層を設けることも
できるとしている。
【0004】実開昭63−161825号公報には、印
刷シートにより立体模様が転写付与された転写紙を用
い、立体模様が転写付与された合成樹脂層を含んだ立体
模様を備えたシート状材料が示されており、立体模様が
転写付与された合成樹脂層の立体模様面には蒸着層を設
けることもできるとしている。
【0005】特開平2−167746号公報には、熱可
塑性合成樹脂にフィラーを配合した樹脂組成物からなる
模様を付与したフィルム層が基材上に設けられた地模様
を有する防水性記録材料が示されている。この防水性記
録材料は、(i) 基材と模様付きシートの模様面との間に
フィラー配合熱可塑性合成樹脂組成物をフィルム状に押
出して圧着、冷却した後、シートを剥離分離してシート
の模様を樹脂組成物フィルム層の表面に転写するか、(i
i)基材上にフィラー配合熱可塑性合成樹脂組成物をフィ
ルム状に押出し、樹脂組成物側に模様付き冷却ロールを
用いて圧着、冷却し、冷却ロールの模様を樹脂組成物フ
ィルム層の表面に転写することにより得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述各公報に記載の方
法により得られたシート材料は、微妙な立体感・遠近感
を有し、好ましい高級感を与える。
【0007】しかしながら、上記いずれの公報に記載の
方法にあっても、基本的には転写法や押出法を採用する
ものであるため、製造コストが極めて高くなるという問
題点があり、汎用用途への適用に限界がある。
【0008】本発明は、このような背景下において、微
妙な立体感・遠近感を有し、見る角度によって地模様が
変化する美麗なフィルムを工業的に有利に製造する方法
を提供することを目的になされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の地模様を有する
フィルムの製造法は、基材フィルム(1) 上にグラビアコ
ーティング方式により凹凸状の高低差を有するパターン
からなるアンカーコーティング層(2) を設け、ついでさ
らにその上から金属蒸着層(3) を形成させることを特徴
とするものである。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】基材フィルム(1) としては、たとえば、各
種の単層または複層のプラスチックスフィルム、プラス
チックス−金属箔ラミネート物、プラスチックス−紙ラ
ミネート物、平滑仕上げした紙や不織布などが用いられ
る。
【0012】基材フィルム(1) 上には、グラビアコーテ
ィング方式により凹凸状の高低差を有するパターンから
なるアンカーコーティング層(2) を設ける。コーティン
グのためのインキとしては、フィラー無配合のものを用
いることもできるが、コーティング直後の溶剤が多量に
残っている状態でも流れを生じないようにするために、
適当量のフィラーを配合して形崩れを防止することが好
ましい。
【0013】アンカーコーティング層(2) のパターンの
凹部−凸部間の高低差(後述の図2(イ)のh)は、3
〜15μm 、殊に5〜12μmとするのが最も美麗な感
じを与える。通常のアンカーコーティングのように平滑
にコーティングしたり、凹凸状に印刷しても高低差が不
足するときは微妙な立体感・遠近感が現われず、一方そ
の高低差が許容限度を越えるときは、立体感は得られて
も単なる機械的なエンボス様のものとなり、上品な感じ
が得られなくなる。
【0014】アンカーコーティング層(2) は着色層とす
ることもでき、その上に形成する後述の金属蒸着層(3)
との関連で金属光沢種を変化させることができる。
【0015】基材フィルム(1) 上にアンカーコーティン
グ層(2) を設けた後には、さらにその上から金属蒸着層
(3) を形成させる。蒸着のための金属としては、アルミ
ニウム、ニッケル、ステンレス鋼、銅、銀、クロム、ス
ズ、インジウムをはじめ種々の金属を用いることができ
る。金属蒸着層(3) の厚さは100〜1500オングス
トローム程度に設定することが多い。
【0016】耐擦傷性が要求されるときは、金属蒸着層
(3) の上からさらにアクリル系、ポリエステル系、ウレ
タン系などの薄層の保護コーティング層(4) を設けるこ
ともできる。
【0017】本発明の方法により得られるフィルムは、
包装用フィルム、カレンダー、壁袋紙、本の表紙、ラベ
ルをはじめ、多種の用途に用いることができる。
【0018】
【作用】アンカーコーティング層(2) は、金属蒸着層
(3) の密着性を高める役割と、金属蒸着層(3) との相互
作用で微妙な立体感・遠近感を発現させる役割の双方の
役割を果たす。
【0019】図2は本発明の方法により得られるフィル
ムを模式的に示した拡大図であり、たとえばアンカーコ
ーティング層(2) をストライプ状に設けた場合、図2
(イ)のA方向から見ると図2の(ロ)のようになり、
図2(イ)のB方向から見ると図2の(ハ)のようにな
り、2種の光沢が相互に反転する。
【0020】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「部」とあるのは重量部である。
【0021】実施例1 図1は本発明の製造法を模式的に示した説明図である。
【0022】ポリウレタン30部、プロピル化セルロー
ス10部、硫酸バリウム8部、メチルエチルケトン30
部、酢酸エチル20部およびイソプロパノール2部を混
合し、グラビアインキを調製した。
【0023】ポリエステル(二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレート)フィルムからなる基材フィルム(1) 上に、
グラビアコーティング方式により上記のグラビアインキ
をコーティングし、凹凸状のストライプ・パターンから
なるアンカーコーティング層(2) を形成させた。このア
ンカーコーティング層(2) のパターンの凹部−凸部間の
高低差hは8μm とし、ストライプの巾dは 0.8mmとし
た。(図1の(a),(b)参照)
【0024】ついでアンカーコーティング層(2) の上か
ら、常法に従ってアルミニウムを真空蒸着することによ
り、厚さ300〜500オングストロームの金属蒸着層
(3)を形成させた。(図1の(c)参照)
【0025】耐擦傷性を付与するため、この金属蒸着層
(3) の上からさらにウレタン系樹脂溶液をコーティング
後、乾燥、キュアして、厚さ1〜2μm の保護コーティ
ング層(4) を形成させた。(図1の(d)参照)ただ
し、この保護コーティング層(4) は省略することもでき
る。
【0026】このようにして得られたフィルムは、微妙
な立体感・遠近感を有し、また図2のように見る方向を
変えると、2種の光沢が相互に反転する。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法により得られるフィルム
は、微妙な立体感・遠近感のある模様を有し、極めて美
麗なものである。
【0028】しかも、アンカーコーティング層(2) の形
成を、低沸点溶剤を用いた低粘度で安価なグラビアイン
キを用いて高速度で印刷のできるグラビアコーティング
方式により行っているので、従来提案されている転写法
や押出法により同種のフィルムを得る方法に比し、生産
性が飛躍的に高まると共に低コスト化が達成でき、汎用
用途への適用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造法を模式的に示した説明図であ
る。
【図2】本発明の方法により得られるフィルムを模式的
に示した拡大図である。
【符号の説明】
(1) …基材フィルム、 (2) …アンカーコーティング層、 (3) …金属蒸着層、 (4) …保護コーティング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/02 8520−4K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルム(1) 上にグラビアコーティン
    グ方式により凹凸状の高低差を有するパターンからなる
    アンカーコーティング層(2) を設け、ついでさらにその
    上から金属蒸着層(3) を形成させることを特徴とする地
    模様を有するフィルムの製造法。
  2. 【請求項2】アンカーコーティング層(2) のパターンの
    凹部−凸部間の高低差が3〜15μm である請求項1記
    載の製造法。
JP3306882A 1991-10-25 1991-10-25 地模様を有するフイルムの製造法 Withdrawn JPH05116247A (ja)

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JP3306882A JPH05116247A (ja) 1991-10-25 1991-10-25 地模様を有するフイルムの製造法

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JPH05116247A true JPH05116247A (ja) 1993-05-14

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JP3306882A Withdrawn JPH05116247A (ja) 1991-10-25 1991-10-25 地模様を有するフイルムの製造法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408131B1 (ko) * 2000-11-30 2003-12-06 코오롱글로텍주식회사 은증착 원단 가공방법
JP2008030264A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Reiko Co Ltd 凹凸模様粘着シート及びそれを用いて得られる表面の少なくとも一部に凹凸模様を備えた装飾体
EP2407315A1 (en) * 2011-05-25 2012-01-18 TAPEMATIC S.p.A. Method for producing stoppers for vessels

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JP2008030264A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Reiko Co Ltd 凹凸模様粘着シート及びそれを用いて得られる表面の少なくとも一部に凹凸模様を備えた装飾体
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