JPH09311635A - ラベル用積層フィルムおよびその製造法 - Google Patents
ラベル用積層フィルムおよびその製造法Info
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- JPH09311635A JPH09311635A JP15011396A JP15011396A JPH09311635A JP H09311635 A JPH09311635 A JP H09311635A JP 15011396 A JP15011396 A JP 15011396A JP 15011396 A JP15011396 A JP 15011396A JP H09311635 A JPH09311635 A JP H09311635A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラスチックス製ベースフィルムを用いなが
らも、美観、高級感、顧客吸引力があり、必要時には加
熱するだけで対象物に簡単に貼着することができ、しか
も連続真空蒸着機による蒸着を行うことができるので生
産性の点でもすぐれているラベル用積層フィルムおよび
その製造法を提供することを目的とする。 【解決手段】 プラスチックス製ベースフィルム(1) /
印刷層(2) /アンダー層(3) /蒸着層(4) /トップコー
ト層(5) /熱官能型粘着剤層(6) 、の層構成を有するラ
ベル用積層フィルムである。蒸着層(4) およびトップコ
ート層(5) 、またはアンダー層(3) 、蒸着層(4) および
トップコート層(5) の形成は、コーティング装置を備え
た連続真空蒸着機を用いて、インラインにて行うことが
特に望ましい。
らも、美観、高級感、顧客吸引力があり、必要時には加
熱するだけで対象物に簡単に貼着することができ、しか
も連続真空蒸着機による蒸着を行うことができるので生
産性の点でもすぐれているラベル用積層フィルムおよび
その製造法を提供することを目的とする。 【解決手段】 プラスチックス製ベースフィルム(1) /
印刷層(2) /アンダー層(3) /蒸着層(4) /トップコー
ト層(5) /熱官能型粘着剤層(6) 、の層構成を有するラ
ベル用積層フィルムである。蒸着層(4) およびトップコ
ート層(5) 、またはアンダー層(3) 、蒸着層(4) および
トップコート層(5) の形成は、コーティング装置を備え
た連続真空蒸着機を用いて、インラインにて行うことが
特に望ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸着層を有しかつ
必要時に加熱することにより粘着性を発揮する熱感応型
粘着剤層を有するラベル用積層フィルム、およびそのラ
ベル用積層フィルムを工業的に有利に製造する方法に関
するものである。
必要時に加熱することにより粘着性を発揮する熱感応型
粘着剤層を有するラベル用積層フィルム、およびそのラ
ベル用積層フィルムを工業的に有利に製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ドリンク剤、調味料、アルコール飲料な
どのビンに付するラベルは、美観または高級感の点か
ら、金属蒸着層を設けた金属光沢を有するシートを用い
ることが好ましい。
どのビンに付するラベルは、美観または高級感の点か
ら、金属蒸着層を設けた金属光沢を有するシートを用い
ることが好ましい。
【0003】近時、ラベル用シートの一つとして、プラ
スチックス製ベースフィルム上に印刷層を設け、その印
刷層の上から加熱により活性化して粘着性を発揮する熱
感応型粘着剤層を設けたものが提案されている。
スチックス製ベースフィルム上に印刷層を設け、その印
刷層の上から加熱により活性化して粘着性を発揮する熱
感応型粘着剤層を設けたものが提案されている。
【0004】ラベル用シートとしては、蒸着紙も知られ
ている。蒸着紙は、原紙にアンダー層を設け、その上に
100〜500オングストローム程度の比較的薄厚に真
空蒸着を行い、さらにその上にトップコート(オーバー
コート)層を設けることにより製造される。蒸着紙の製
造法、性質、用途等については、たとえば、「新素材活
用シリーズ、機能紙、株式会社工業調査会発行、発行
日:1988年10月1日」の247〜249頁に解説
がある。蒸着紙を使用するに際しては、トップコート層
側の面に印刷を施し、原紙側の面に糊付けを行い、さら
には適宜の段階でスリット、裁断、打ち抜き等の加工を
行ってからまたはこれらの加工を行うと同時に、対象物
に貼着する。
ている。蒸着紙は、原紙にアンダー層を設け、その上に
100〜500オングストローム程度の比較的薄厚に真
空蒸着を行い、さらにその上にトップコート(オーバー
コート)層を設けることにより製造される。蒸着紙の製
造法、性質、用途等については、たとえば、「新素材活
用シリーズ、機能紙、株式会社工業調査会発行、発行
日:1988年10月1日」の247〜249頁に解説
がある。蒸着紙を使用するに際しては、トップコート層
側の面に印刷を施し、原紙側の面に糊付けを行い、さら
には適宜の段階でスリット、裁断、打ち抜き等の加工を
行ってからまたはこれらの加工を行うと同時に、対象物
に貼着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プラスチックス製ベー
スフィルム上に印刷層を設け、その印刷層の上から加熱
により活性化して粘着性を発揮する熱感応型粘着剤層を
設けたラベル用シートは、粘着剤層に特徴があるので興
味があるが、そのラベルを対象物に貼着しても通常のラ
ベルが貼られているという印象を与えるので、高級感や
顧客吸引力の点でもの足りない。
スフィルム上に印刷層を設け、その印刷層の上から加熱
により活性化して粘着性を発揮する熱感応型粘着剤層を
設けたラベル用シートは、粘着剤層に特徴があるので興
味があるが、そのラベルを対象物に貼着しても通常のラ
ベルが貼られているという印象を与えるので、高級感や
顧客吸引力の点でもの足りない。
【0006】原紙/アンダー層/蒸着層/トップコート
層の層構成を有する従来の蒸着紙は、最終的な形では、
原紙側に糊付け層、トップコート層側に印刷層を設け
て、糊付け層/原紙/アンダー層/蒸着層/トップコー
ト層/印刷層という使い方をするが、印刷層が表面に露
われるので印刷パターンの耐水性や防汚性の点で疑問が
残ること、本質的には水分率が変化しやすくかつ表面平
滑度の劣る原紙上にアンダー層、蒸着層、トップコート
層を設けるものであるので、特に加熱真空下に蒸着を行
う工程において、カールや寸法変化を生じたり、蒸着層
の密着性が損なわれたりしやすいこと、紙を用いると、
厚みに制限のある連続真空蒸着機での蒸着が容易ではな
いことなどの問題点がある。
層の層構成を有する従来の蒸着紙は、最終的な形では、
原紙側に糊付け層、トップコート層側に印刷層を設け
て、糊付け層/原紙/アンダー層/蒸着層/トップコー
ト層/印刷層という使い方をするが、印刷層が表面に露
われるので印刷パターンの耐水性や防汚性の点で疑問が
残ること、本質的には水分率が変化しやすくかつ表面平
滑度の劣る原紙上にアンダー層、蒸着層、トップコート
層を設けるものであるので、特に加熱真空下に蒸着を行
う工程において、カールや寸法変化を生じたり、蒸着層
の密着性が損なわれたりしやすいこと、紙を用いると、
厚みに制限のある連続真空蒸着機での蒸着が容易ではな
いことなどの問題点がある。
【0007】本発明は、このような背景下において、プ
ラスチックス製ベースフィルムを用いながらも、美観、
高級感、顧客吸引力があり、必要時には加熱するだけで
対象物に簡単に貼着することができ、しかも連続真空蒸
着機による蒸着を行うことができるので生産性の点でも
すぐれているラベル用積層フィルムおよびその製造法を
提供することを目的とするものである。
ラスチックス製ベースフィルムを用いながらも、美観、
高級感、顧客吸引力があり、必要時には加熱するだけで
対象物に簡単に貼着することができ、しかも連続真空蒸
着機による蒸着を行うことができるので生産性の点でも
すぐれているラベル用積層フィルムおよびその製造法を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のラベル用積層フ
ィルムは、プラスチックス製ベースフィルム(1) /印刷
層(2) /アンダー層(3) /蒸着層(4) /トップコート層
(5) /熱感応型粘着剤層(6) 、の層構成を有することを
特徴とするものである。
ィルムは、プラスチックス製ベースフィルム(1) /印刷
層(2) /アンダー層(3) /蒸着層(4) /トップコート層
(5) /熱感応型粘着剤層(6) 、の層構成を有することを
特徴とするものである。
【0009】本発明のラベル用積層フィルムの製造法
は、プラスチックス製ベースフィルム(1) 上に、印刷層
(2) 、アンダー層(3) 、蒸着層(4) 、トップコート層
(5) をこの順に形成し、このようにして得られた積層物
のトップコート層(5) 上に、ベースフィルム(1) 側から
の加熱により活性化して粘着性を発揮する熱感応型粘着
剤層(6) を形成することを特徴とするものである。この
場合、印刷層(2) の上からのアンダー層(3) 、蒸着層
(4) およびトップコート層(5) の形成、または、アンダ
ー層(3) の上からの蒸着層(4) およびトップコート層
(5) の形成を、コーティング装置を備えた連続真空蒸着
機を用いてインラインにて行うことが特に好ましい。
は、プラスチックス製ベースフィルム(1) 上に、印刷層
(2) 、アンダー層(3) 、蒸着層(4) 、トップコート層
(5) をこの順に形成し、このようにして得られた積層物
のトップコート層(5) 上に、ベースフィルム(1) 側から
の加熱により活性化して粘着性を発揮する熱感応型粘着
剤層(6) を形成することを特徴とするものである。この
場合、印刷層(2) の上からのアンダー層(3) 、蒸着層
(4) およびトップコート層(5) の形成、または、アンダ
ー層(3) の上からの蒸着層(4) およびトップコート層
(5) の形成を、コーティング装置を備えた連続真空蒸着
機を用いてインラインにて行うことが特に好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明においては、ベースとなるシートと
して、プラスチックス製ベースフィルム(1) を用いる。
プラスチックス製ベースフィルム(1) の例は、ポリプロ
ピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフ
ィルム、ポリスチレンフィルムなどであり、通常は二軸
延伸品を用いるが、無延伸フィルムを用いる場合もあ
る。プラスチックス製ベースフィルム(1) の厚みは、必
要な機械的特性を有する限りにおいて任意であるが、2
5〜100μm 程度とすることが多い。
して、プラスチックス製ベースフィルム(1) を用いる。
プラスチックス製ベースフィルム(1) の例は、ポリプロ
ピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフ
ィルム、ポリスチレンフィルムなどであり、通常は二軸
延伸品を用いるが、無延伸フィルムを用いる場合もあ
る。プラスチックス製ベースフィルム(1) の厚みは、必
要な機械的特性を有する限りにおいて任意であるが、2
5〜100μm 程度とすることが多い。
【0012】プラスチックス製ベースフィルム(1) 上に
は、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、凸輪印刷法など
の印刷法により印刷層(2) を形成する。印刷インク調製
用の樹脂としては、たとえば、ロジン変性フェノール樹
脂、ポリエステル、ニトロセルロース、ポリウレタン、
ポリアミド、塩素化ポリエチレン、ブチラール樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ケトン系樹脂、メラミ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、紫外線硬化型樹脂などが用
いられる。
は、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、凸輪印刷法など
の印刷法により印刷層(2) を形成する。印刷インク調製
用の樹脂としては、たとえば、ロジン変性フェノール樹
脂、ポリエステル、ニトロセルロース、ポリウレタン、
ポリアミド、塩素化ポリエチレン、ブチラール樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ケトン系樹脂、メラミ
ン系樹脂、エポキシ系樹脂、紫外線硬化型樹脂などが用
いられる。
【0013】そして本発明においては、プラスチックス
製ベースフィルム(1) 上の印刷層(2) の上から、アンダ
ー層(3) 、蒸着層(4) 、トップコート層(5) をこの順に
形成していく。
製ベースフィルム(1) 上の印刷層(2) の上から、アンダ
ー層(3) 、蒸着層(4) 、トップコート層(5) をこの順に
形成していく。
【0014】アンダー層(3) としては、フェノール系樹
脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、マレイン酸系樹
脂、天然樹脂、ポリ塩化ビニルをはじめとする種々の樹
脂または樹脂組成物の層があげられる。ポリ塩化ビニル
−アクリルポリオール/硬化剤系の樹脂組成物は、好ま
しい樹脂組成物の一つである。アンダー層(3) の厚みは
0.5〜5μm 程度とすることが多い。
脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、マレイン酸系樹
脂、天然樹脂、ポリ塩化ビニルをはじめとする種々の樹
脂または樹脂組成物の層があげられる。ポリ塩化ビニル
−アクリルポリオール/硬化剤系の樹脂組成物は、好ま
しい樹脂組成物の一つである。アンダー層(3) の厚みは
0.5〜5μm 程度とすることが多い。
【0015】蒸着層(4) としては、Al、Sn、In、
ITO、Zn、Ag、Al2O3 、SiOxなどの金属ま
たは金属酸化物の層があげられる。これらの中では特に
Alが重要であり、ガスバリヤ性が要求されるときはA
l2O3 やSiOxも重要である。蒸着層(4) の厚みは蒸
着物の種類によても異なるが、Alの場合を例にとる
と、200〜600オングストローム程度、好ましくは
250〜550オングストローム、殊に300〜500
オングストロームとすることが多い。
ITO、Zn、Ag、Al2O3 、SiOxなどの金属ま
たは金属酸化物の層があげられる。これらの中では特に
Alが重要であり、ガスバリヤ性が要求されるときはA
l2O3 やSiOxも重要である。蒸着層(4) の厚みは蒸
着物の種類によても異なるが、Alの場合を例にとる
と、200〜600オングストローム程度、好ましくは
250〜550オングストローム、殊に300〜500
オングストロームとすることが多い。
【0016】トップコート層(5) としては、アクリル系
樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、尿素系樹
脂、メラミン系樹脂、マレイン酸系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂をは
じめとする種々の熱硬化性または熱可塑性樹脂または樹
脂組成物の層があげられる。ポリ塩化ビニル−アクリル
ポリオール/硬化剤系、ニトロセルロース−アクリルポ
リオール/硬化剤系の樹脂組成物は、好ましい樹脂組成
物の例である。トップコート層(5) の厚みは 0.2〜2μ
m 程度あるいはその前後が適当である。
樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、尿素系樹
脂、メラミン系樹脂、マレイン酸系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂をは
じめとする種々の熱硬化性または熱可塑性樹脂または樹
脂組成物の層があげられる。ポリ塩化ビニル−アクリル
ポリオール/硬化剤系、ニトロセルロース−アクリルポ
リオール/硬化剤系の樹脂組成物は、好ましい樹脂組成
物の例である。トップコート層(5) の厚みは 0.2〜2μ
m 程度あるいはその前後が適当である。
【0017】上記蒸着層(4) の形成は、通常のバッチ式
の真空蒸着装置を用いて行うことも可能であるが、シー
トを連続的に供給すると共に多数のロール対により段階
的に真空度を上げて所定の真空度にもたらした状態で蒸
着を行う連続真空蒸着装置により行うことが好ましい。
そしてこの場合、印刷層(2) の上からのアンダー層(3)
、蒸着層(4) およびトップコート層(5) の形成、また
は、アンダー層(3) の上からの蒸着層(4) およびトップ
コート層(5) の形成を、コーティング装置を備えた連続
真空蒸着機を用いてインラインにて行うことが特に好ま
しい。このような方法を採用すると、工業的に格段に有
利となる。
の真空蒸着装置を用いて行うことも可能であるが、シー
トを連続的に供給すると共に多数のロール対により段階
的に真空度を上げて所定の真空度にもたらした状態で蒸
着を行う連続真空蒸着装置により行うことが好ましい。
そしてこの場合、印刷層(2) の上からのアンダー層(3)
、蒸着層(4) およびトップコート層(5) の形成、また
は、アンダー層(3) の上からの蒸着層(4) およびトップ
コート層(5) の形成を、コーティング装置を備えた連続
真空蒸着機を用いてインラインにて行うことが特に好ま
しい。このような方法を採用すると、工業的に格段に有
利となる。
【0018】さらに本発明においては、このようにして
得られた積層物のトップコート層(5) 上に、ベースフィ
ルム(1) 側からの加熱により活性化して粘着性を発揮す
る熱感応型粘着剤層(6) を形成する。
得られた積層物のトップコート層(5) 上に、ベースフィ
ルム(1) 側からの加熱により活性化して粘着性を発揮す
る熱感応型粘着剤層(6) を形成する。
【0019】このような熱感応型粘着剤層(6) における
熱感応型粘着剤としては、たとえば、樹脂成分と固体可
塑剤とを含み、加熱により固体可塑剤が液状となって樹
脂成分を溶解し、粘着性が持続的に発現するようなタイ
プの粘着剤組成物があげられる。この熱感応型粘着剤層
(6) は、直接該層を熱風等で加熱すれば45〜100℃
程度で活性化するが、ベースフィルム(1) 側から加熱す
るときは、たとえば60〜130℃程度の温度で加熱す
るようにすることが多い。
熱感応型粘着剤としては、たとえば、樹脂成分と固体可
塑剤とを含み、加熱により固体可塑剤が液状となって樹
脂成分を溶解し、粘着性が持続的に発現するようなタイ
プの粘着剤組成物があげられる。この熱感応型粘着剤層
(6) は、直接該層を熱風等で加熱すれば45〜100℃
程度で活性化するが、ベースフィルム(1) 側から加熱す
るときは、たとえば60〜130℃程度の温度で加熱す
るようにすることが多い。
【0020】これにより、プラスチックス製ベースフィ
ルム(1) /印刷層(2) /アンダー層(3) /蒸着層(4) /
トップコート層(5) /熱感応型粘着剤層(6) 、の層構成
を有する目的のラベル用積層フィルムが製造される。こ
のようにして得られたラベル用積層フィルムには、必要
に応じてエンボス加工などの二次加工を施すことができ
る。ベースフィルム(1) の表面側にさらに印刷層を設け
ることもできる。
ルム(1) /印刷層(2) /アンダー層(3) /蒸着層(4) /
トップコート層(5) /熱感応型粘着剤層(6) 、の層構成
を有する目的のラベル用積層フィルムが製造される。こ
のようにして得られたラベル用積層フィルムには、必要
に応じてエンボス加工などの二次加工を施すことができ
る。ベースフィルム(1) の表面側にさらに印刷層を設け
ることもできる。
【0021】このラベル用積層フィルムを用いて、ドリ
ンク剤、調味料、アルコール飲料などのビンや、包装材
料などにラベリングを行うには、このラベル用積層フィ
ルムを適宜の段階でスリット、カッティングまたは打ち
抜きしてから対象物にラベリングするか、これらの加工
と同時に対象物にラベリングすればよい。
ンク剤、調味料、アルコール飲料などのビンや、包装材
料などにラベリングを行うには、このラベル用積層フィ
ルムを適宜の段階でスリット、カッティングまたは打ち
抜きしてから対象物にラベリングするか、これらの加工
と同時に対象物にラベリングすればよい。
【0022】〈作用〉本発明のラベル用積層フィルムに
あっては、プラスチックス製ベースフィルムを用いてい
るので、紙基材を用いたラベルの場合のような、水分に
基く種々の不利(蒸着のしにくさ、カールや寸法変化の
おそれ)や印刷層が表面に露われることによる不利(印
刷パターンの耐水性や防汚性の不足)がない。また蒸着
層が存在するので、美観、高級感、顧客吸引力の点でも
好ましい。加えて貼着のための粘着剤層としてベースフ
ィルム(1) 側からの加熱により活性化して粘着性を発揮
する熱感応型粘着剤層(6) を用いているので、流通時や
保管時にはその貼着のための粘着剤層を保護する離型紙
のような部材を必要とすることなく積み重ねることがで
き、しかも必要時には自動ラベル貼着機によりベースフ
ィルム(1) 側から加熱するだけで対象物に簡単に貼着す
ることができる。そして連続真空蒸着機による蒸着を行
うことができるので、生産性の点でも極めてすぐれてい
る。
あっては、プラスチックス製ベースフィルムを用いてい
るので、紙基材を用いたラベルの場合のような、水分に
基く種々の不利(蒸着のしにくさ、カールや寸法変化の
おそれ)や印刷層が表面に露われることによる不利(印
刷パターンの耐水性や防汚性の不足)がない。また蒸着
層が存在するので、美観、高級感、顧客吸引力の点でも
好ましい。加えて貼着のための粘着剤層としてベースフ
ィルム(1) 側からの加熱により活性化して粘着性を発揮
する熱感応型粘着剤層(6) を用いているので、流通時や
保管時にはその貼着のための粘着剤層を保護する離型紙
のような部材を必要とすることなく積み重ねることがで
き、しかも必要時には自動ラベル貼着機によりベースフ
ィルム(1) 側から加熱するだけで対象物に簡単に貼着す
ることができる。そして連続真空蒸着機による蒸着を行
うことができるので、生産性の点でも極めてすぐれてい
る。
【0023】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「%」とあるのは重量%である。
る。以下「%」とあるのは重量%である。
【0024】実施例1 図1は本発明のラベル用積層フィルムの製造法を模式的
に示した工程図である。
に示した工程図である。
【0025】厚み50μm の二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムからなるプラスチックス製ベースフィルム(1) 上
に、グラビア印刷法により印刷を行って印刷層(2) を形
成した。
ィルムからなるプラスチックス製ベースフィルム(1) 上
に、グラビア印刷法により印刷を行って印刷層(2) を形
成した。
【0026】これをコーティング装置を備えた連続真空
蒸着機に向けて供給すると共に、まず該蒸着機の直前に
おいて印刷層(2) 上に、ポリ塩化ビニル−アクリルポリ
オール/硬化剤系の樹脂組成物の20%濃度の溶液をコ
ーティングした後、乾燥、キュアすることにより厚み
1.2μm のアンダー層(3) を形成させ、引き続き連続真
空蒸着を行って、厚み400オングストロームのアルミ
ニウム蒸着層からなる蒸着層(4) を形成させ、続いて連
続真空蒸着機からの蒸着フィルムの蒸着層(4) 面に、ニ
トロセルロース、アクリルポリオールおよび硬化剤から
なる固形分20%の2液硬化型樹脂組成物の溶液をコー
ティングした後、乾燥、キュアすることにより、厚み1
μm のトップコート層(5) を形成させた。以上の操作は
インラインで行った。((4) および(5) の形成のみをイ
ンラインで行うこともできる。)
蒸着機に向けて供給すると共に、まず該蒸着機の直前に
おいて印刷層(2) 上に、ポリ塩化ビニル−アクリルポリ
オール/硬化剤系の樹脂組成物の20%濃度の溶液をコ
ーティングした後、乾燥、キュアすることにより厚み
1.2μm のアンダー層(3) を形成させ、引き続き連続真
空蒸着を行って、厚み400オングストロームのアルミ
ニウム蒸着層からなる蒸着層(4) を形成させ、続いて連
続真空蒸着機からの蒸着フィルムの蒸着層(4) 面に、ニ
トロセルロース、アクリルポリオールおよび硬化剤から
なる固形分20%の2液硬化型樹脂組成物の溶液をコー
ティングした後、乾燥、キュアすることにより、厚み1
μm のトップコート層(5) を形成させた。以上の操作は
インラインで行った。((4) および(5) の形成のみをイ
ンラインで行うこともできる。)
【0027】次に、得られた積層物のトップコート層
(5) 上に、加熱により活性化して粘着性を発揮する市販
の熱感応型粘着剤組成物(樹脂成分と固体可塑剤とを含
むもの)の溶液をコーティングした後、乾燥する操作を
2度繰り返し、厚み3μm の熱感応型粘着剤層(6) を形
成させた。
(5) 上に、加熱により活性化して粘着性を発揮する市販
の熱感応型粘着剤組成物(樹脂成分と固体可塑剤とを含
むもの)の溶液をコーティングした後、乾燥する操作を
2度繰り返し、厚み3μm の熱感応型粘着剤層(6) を形
成させた。
【0028】これにより、目的とするラベル用積層フィ
ルムが生産性良く製造された。なおもし必要なら、この
積層フィルムをエンボスロール間を通すことにより、エ
ンボス加工することもできる。
ルムが生産性良く製造された。なおもし必要なら、この
積層フィルムをエンボスロール間を通すことにより、エ
ンボス加工することもできる。
【0029】このラベル用積層フィルムを所定の巾に裁
断してロール状に巻いたものを自動ラベル貼着機にセッ
トし、ベースフィルム(1) 側から120℃の熱風を吹き
つけて加熱することにより熱感応型粘着剤層(6) を活性
化させると同時にカッテイングしながら、貼着対象物で
あるビンの胴部に軽く押しつけていった。これにより、
円滑かつ容易にラベリングを行うことができた。
断してロール状に巻いたものを自動ラベル貼着機にセッ
トし、ベースフィルム(1) 側から120℃の熱風を吹き
つけて加熱することにより熱感応型粘着剤層(6) を活性
化させると同時にカッテイングしながら、貼着対象物で
あるビンの胴部に軽く押しつけていった。これにより、
円滑かつ容易にラベリングを行うことができた。
【0030】
【発明の効果】作用の項でも述べたように、本発明のラ
ベル用積層フィルムにあっては、プラスチックス製ベー
スフィルムを用いているので、紙基材を用いたラベルの
場合のような、水分に基く種々の不利(蒸着のしにく
さ、カールや寸法変化のおそれ)や印刷層が表面に露わ
れることによる不利(印刷パターンの耐水性や防汚性の
不足)がない。また蒸着層が存在するので、美観、高級
感、顧客吸引力の点でも好ましい。加えて貼着のための
粘着剤層としてベースフィルム(1) 側からの加熱により
活性化して粘着性を発揮する熱感応型粘着剤層(6) を用
いているので、流通時や保管時にはその貼着のための粘
着剤層を保護する離型紙のような部材を必要とすること
なく積み重ねることができ、しかも必要時には自動ラベ
ル貼着機によりベースフィルム(1) 側から加熱するだけ
で対象物に簡単に貼着することができる。そして連続真
空蒸着機による蒸着を行うことができるので、生産性の
点でも極めてすぐれている。
ベル用積層フィルムにあっては、プラスチックス製ベー
スフィルムを用いているので、紙基材を用いたラベルの
場合のような、水分に基く種々の不利(蒸着のしにく
さ、カールや寸法変化のおそれ)や印刷層が表面に露わ
れることによる不利(印刷パターンの耐水性や防汚性の
不足)がない。また蒸着層が存在するので、美観、高級
感、顧客吸引力の点でも好ましい。加えて貼着のための
粘着剤層としてベースフィルム(1) 側からの加熱により
活性化して粘着性を発揮する熱感応型粘着剤層(6) を用
いているので、流通時や保管時にはその貼着のための粘
着剤層を保護する離型紙のような部材を必要とすること
なく積み重ねることができ、しかも必要時には自動ラベ
ル貼着機によりベースフィルム(1) 側から加熱するだけ
で対象物に簡単に貼着することができる。そして連続真
空蒸着機による蒸着を行うことができるので、生産性の
点でも極めてすぐれている。
【図1】本発明のラベル用積層フィルムの製造法を模式
的に示した工程図である。
的に示した工程図である。
(1) …プラスチックス製ベースフィルム、 (2) …印刷層、 (3) …アンダー層、 (4) …蒸着層、 (5) …トップコート層、 (6) …熱感応型粘着剤層
Claims (3)
- 【請求項1】プラスチックス製ベースフィルム(1) /印
刷層(2) /アンダー層(3) /蒸着層(4) /トップコート
層(5) /熱感応型粘着剤層(6) 、の層構成を有すること
を特徴とするラベル用積層フィルム。 - 【請求項2】プラスチックス製ベースフィルム(1) 上
に、印刷層(2) 、アンダー層(3) 、蒸着層(4) 、トップ
コート層(5) をこの順に形成し、このようにして得られ
た積層物のトップコート層(5) 上に、ベースフィルム
(1) 側からの加熱により活性化して粘着性を発揮する熱
感応型粘着剤層(6) を形成することを特徴とするラベル
用積層フィルムの製造法。 - 【請求項3】印刷層(2) の上からのアンダー層(3) 、蒸
着層(4) およびトップコート層(5)の形成、または、ア
ンダー層(3) の上からの蒸着層(4) およびトップコート
層(5) の形成を、コーティング装置を備えた連続真空蒸
着機を用いてインラインにて行うことを特徴とする請求
項2記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15011396A JPH09311635A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | ラベル用積層フィルムおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15011396A JPH09311635A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | ラベル用積層フィルムおよびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09311635A true JPH09311635A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15489780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15011396A Pending JPH09311635A (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | ラベル用積層フィルムおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09311635A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006001160A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Fukuda Corporation:Kk | 異種材質成型品の加飾方法 |
JP2006001159A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Fukuda Corporation:Kk | エラストマー樹脂の成型品の加飾方法 |
JP2009536751A (ja) * | 2006-05-09 | 2009-10-15 | エイベリィ デニスン | ラベルシート集合体、付着キットおよびこれらの使用方法 |
JP2016502465A (ja) * | 2012-11-29 | 2016-01-28 | エルジー・ケム・リミテッド | バリア層の損傷を低減させるコーティング方法 |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP15011396A patent/JPH09311635A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006001160A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Fukuda Corporation:Kk | 異種材質成型品の加飾方法 |
JP2006001159A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Fukuda Corporation:Kk | エラストマー樹脂の成型品の加飾方法 |
JP4521686B2 (ja) * | 2004-06-18 | 2010-08-11 | 株式会社フクダコーポレーション | 異種材質成型品の加飾方法 |
JP2009536751A (ja) * | 2006-05-09 | 2009-10-15 | エイベリィ デニスン | ラベルシート集合体、付着キットおよびこれらの使用方法 |
JP2016502465A (ja) * | 2012-11-29 | 2016-01-28 | エルジー・ケム・リミテッド | バリア層の損傷を低減させるコーティング方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040714 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A02 | Decision of refusal |
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