JP2996430B2 - アルミニウム蒸着層転写用フィルム - Google Patents

アルミニウム蒸着層転写用フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品の容器等の高級
容器、ケーキ等の菓子類やたばこの包装紙、清涼飲料水
や酒類、その他の容器に付するラベルなどの紙の全面或
いは局部に金属光沢層を安価に施すためのアルミニウム
蒸着層転写用フィルム及びその製法に関する。
【0002】従来、一般に金紙とか銀紙とか金属光沢紙
などと呼ばれるアルミニウム蒸着紙を製造する際には、
通常の紙にクレーコートを施し、アクリル系樹脂を主体
とするアンカーコートを施した特殊紙を用いていた。こ
の特殊紙の上にアルミニウム蒸着層を設け、蒸着後24
時間以内に表面保護コートを施して金属蒸着紙を得てい
た。すなわち、薄く均等なアルミニウム蒸着層を得るた
めには平滑な蒸着面が得られるように特殊加工されてい
る必要がある。しかしながら、このような特殊加工紙は
それ自体が高価である上、10万mを最低単位として販
売されているため、極めて大量の製品を製造する場合を
除き、紙の無駄が生じるので結果的に単価の高いものと
なりがちであった。
【0003】そこで、通常の紙や他の素材にアルミニウ
ム蒸着層を設ける方法として、蒸着層転写用フィルムが
開発された。この方法はポリエステルフィルムなどから
なる基材フィルムにシリコン樹脂等の離型剤層を介して
表面保護コート層を設け、この上にアルミニウム層を蒸
着した転写用フィルムである。この転写用フィルムはこ
のまま巻回して市販され、少量を購入することができ、
少量使用の場合には好ましい方法であった。転写にあた
っては、アルミニウム蒸着層を転写面に薄い接着剤層を
介して接触させて基材層側から加熱押圧する。その結
果、アルミニウム蒸着層は被転写面に表面保護コート層
を被せた状態で転写され、離型剤層と表面保護コート層
との間で基材フィルムがきれいに剥がれ、簡易な装置で
少量であっても美しいアルミニウム蒸着層を得ることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は離型剤層を必須とするため、何層にもコートされ
た転写用フィルム自体が高価になるため、現実の実施量
は多くなかった。そこで、従来技術においては、転写用
フィルムを多少とも安価に製造するため表面保護層を薄
くすることに研究が集中し、表面保護層は0.1〜0.
3μ、厚くとも0.5μ程度であった。本発明は転写用
フィルムの取扱いの容易性を生かし、被転写物の材質を
選ばず、被転写物の表面処理を必要としない、しかも安
価なアルミニウム蒸着層転写用フィルムを提供すること
を目的とする。
【0005】本発明の構成は、接着剤を塗布して40〜
80℃で紙に転写されるアルミニウム蒸着層転写用フィ
ルムであり、アンダーコート材からなり、平滑で緻密な
表面を有する表面保護コート層が、基材フィルムの一方
の面に直接積層され、該表面保護コート層にアルミニウ
ム蒸着層が設けられ、接着剤層が設けられていないと共
に、表面保護コート層の厚みが0.7μmないし2.5
μmであり、アルミニウム蒸着層と表面保護コート層と
の間に絵柄層を設けないことを特徴とする。
【0006】本発明に使用する基材としては、ポリエス
テルフィルム、ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレン
フィルムなどの柔軟で且つコシのあるフィルムを例示す
ることができるが、ポリエステルフィルムが一般的であ
る。その厚みは10〜30μ、好ましくは12〜25μ
である。
【0007】基材層の一方の面にアンダーコート剤とし
て表面保護コート層を設ける。表面保護コート層はアル
ミニウム蒸着層が紙等の被転写物に転写された後、薄い
アルミニウム層の劣化を防止し、アルミニウム蒸着層の
光沢を維持するための平滑で緻密な平面を有する保護層
である。アンダーコート剤としては、アクリル系樹脂、
ウレタン系樹脂などの合成樹脂塗料、或いはニトロセル
ロース、酢酸セルロース等のセルロース系塗料が使用さ
れる。本発明の特徴は、表面保護層の厚みが0.7〜
2.5μ、好ましくは0.9〜1.5μと、表面保護層
の厚みを従来に比して極端に厚くしたことにある。その
結果、離型剤層を設けずに基材層に直接表面保護コート
層を設けても、転写にあたり基材層が確実に剥離できる
ものである。表面保護層の厚みが0.7μより薄いと被
転写物に最終的に転写する際、基材層との剥離が不完全
になるおそれがあり、2.5μより厚いと塗料の無駄が
生じる。
【0008】表面保護コート層の上に常法によりアルミ
ニウム蒸着層を設ける。アルミニウム蒸着層の厚みは2
00〜800Åである。かくして得られた転写用フィル
ムはそのまま被転写物に使用することができる。紙に転
写する場合には新聞紙や段ボール紙等の表面に凹凸があ
る紙であってもそのまま使用することができる。プラス
チック、皮革、金属等その他の素材であっても転写が可
能である。
【0009】転写にあたっては常法に従い、蒸着層の表
面或いは被転写物の表面に薄く接着剤層を施し、その上
に本発明転写用フィルムのアルミニウム蒸着面を接触さ
せて載せ、基材層の上から40〜80℃で加熱押圧すれ
ばよい。いわゆるドライラミネート法である。化粧箱や
ラベル等文字や模様を浮きださせる場合には、文字や模
様の形状の押圧板を使用することにより部分転写を行う
ことができ、また、平滑な押圧板を使用することにより
全面転写することもできる。
【0010】
【作用】従来の転写用フィルムにおいては離型剤層は必
須であると認識されていた。しかしながら、本発明者は
転写用フィルムをドライラミネート法により転写する際
に使用していた接着剤溶液が表面保護コート層を通過し
て基材層にまで浸透している事実を認識した。この認識
に基づき、表面保護コート層を接着剤溶液が浸透しない
程度に厚くするならば、離型剤層がなくても転写する際
に基材層が充分に剥離することを見出し本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は厚さ0.7〜2.5μの表
面保護コート層を設けることにより離型剤層なしで充分
に使用できる転写用フィルムを得るものである。
【0011】
【実施例】厚さ約12μのポリエステルフィルムを基材
として使用し、アクリル系アンダーコート剤(三羽研究
所(株)製、AK−830)を使用して基材フィルム上
に押出して、平滑で緻密な表面を有する表面保護コート
層を積層した。乾燥後の表面保護コート層の厚みは1.
2μであった。得られた表面保護コート層の上に常法に
よりアルミニウムの真空蒸着を行い、約400Åのアル
ミニウム蒸着層を得、本発明のアルミニウム蒸着層転写
用フィルムを得た。
【0012】この転写用フィルムを巻回して保存し、約
2ケ月後、目付350gの化粧箱用再生紙に上記の転写
フィルムを用いてアルミニウム蒸着層を全面転写した。
転写にあたり、市販の油性タイプ接着剤を実質1m2
り15g用いて60℃で転写した。転写後35時間放置
してエイジングを行い、次いで化粧箱に組立てた。転写
にあたり基材との剥離性は従来の離型剤層を有するフィ
ルムに遜色がなく、また、転写層は美しい金属光沢を有
し、耐久性も充分であった。
【0013】
【発明の効果】本発明により、離型剤層を必要としな
い、材料、工程の両者において経済的に優れたアルミニ
ウム蒸着層転写用フィルムを提供することが可能になっ
た。その結果、紙に直接アルミニウム層を蒸着する方法
や、離型剤層を有する従来の転写用フィルムを使用する
方法に比して、きわめて容易にアルミニウム蒸着紙を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−63824(JP,A) 特開 平2−88285(JP,A) 特開 昭56−117645(JP,A) 実開 昭62−191497(JP,U) 実開 平2−44097(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B44C 11/17 B32B 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンダーコート材からなり、平滑で緻密
    な表面を有する表面保護コート層が、基材フィルムの一
    方の面に直接積層され、該表面保護コート層にアルミニ
    ウム蒸着層が設けられ、接着剤層が設けられていない
    共に、表面保護コート層の厚みが0.7μmないし2.
    5μmであり、接着剤を塗布して40〜80℃で紙に転
    写されるアルミニウム蒸着層転写用フィルム。
  2. 【請求項2】 表面保護コート層の厚みが0.9〜1.
    5μmであることを特徴とする請求項1記載のアルミニ
    ウム蒸着層転写用フィルム。
JP5312751A 1993-11-19 1993-11-19 アルミニウム蒸着層転写用フィルム Expired - Fee Related JP2996430B2 (ja)

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