JPH11157035A - エンボス化粧シートおよびその製造方法 - Google Patents
エンボス化粧シートおよびその製造方法Info
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- JPH11157035A JPH11157035A JP32674997A JP32674997A JPH11157035A JP H11157035 A JPH11157035 A JP H11157035A JP 32674997 A JP32674997 A JP 32674997A JP 32674997 A JP32674997 A JP 32674997A JP H11157035 A JPH11157035 A JP H11157035A
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Abstract
に適した適度な柔軟性を有し、エンボス再現性に優れ、
なおかつ耐傷性、切削性を有する化粧シートおよびその
製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】熱可塑性樹脂をエンボスの施された冷却ロ
ールとゴムロールの間に押出し、エンボス加工を施した
エンボスシートと隠蔽性のある着色基材シートとの何れ
かのシートの貼り合わせる面に任意の印刷模様を施し、
貼り合わせたエンボス化粧シートにおいて、前記エンボ
スシートおよび着色基材シートがポリエチレンテレフタ
レートを主成分とする熱可塑性樹脂からなることを特徴
とするエンボス化粧シート及びエンボスを施し、冷却固
化せしめる工程後にエンボスシートと着色基材シートを
貼り合わせることを特徴とするその製造方法である。
Description
た化粧シートおよびその製造方法に関し、木質系ボード
類、無機系ボード類、金属板等の表面に接着剤で貼り合
わせて化粧板として用いる化粧シートおよびその製造方
法に関する。
トとしては塩化ビニル樹脂を積層したシートが最も一般
的であった。しかし、塩化ビニル樹脂は焼却時の塩化水
素ガス発生や酸性雨、ダイオキシン発生の要因となると
も言われており、近年、環境問題の観点から塩化ビニル
樹脂シートを使用しない化粧シートが要求されつつあ
る。しかしながら塩化ビニル樹脂以外の樹脂シートでは
塩化ビニル樹脂シートの持つ適度な柔軟性、耐摩耗性、
耐薬品性、耐汚染性、耐候性等のバランスのとれた性質
を満足するものはなかった。
化粧シートでは熱圧によりエンボス付与を機械的に行う
ために付与されたエンボスがエンボス版の70%程度し
か再現しておらず、そのエンボスも100℃程度の雰囲
気に長時間放置すると消失してしまう欠点があった。
用いずにエンボス再現性に優れた化粧シートの製造方法
として、熱可塑性樹脂をエンボスの施された冷却ロール
とゴムロールの間に着色基材を介して押出し、エンボス
加工、貼り合わせ、冷却固化を同時に行う方法を提案し
た。
色基材との密着強度、耐久性を満足するために、共押出
しした接着性樹脂を介して熱可塑性樹脂と着色基材との
密着強度を向上させる方法、さらに該接着性樹脂の接着
面にオゾン処理等の表面処理を施したり、着色基材シー
トの接着面にアンカーコート剤を塗工する等の方法によ
って熱可塑性樹脂と着色基材との密着強度を向上させる
必要があった。従って、工程上コスト高の要因になって
いた。
樹脂を使用していたが、密着強度を満足するためにある
程度の厚さが必要であり、さらに耐久性を満足するため
に表面層にトップコートを施す必要があった。
な問題点を解決するためになされたものであり、その課
題とするところは、塩化ビニル樹脂以外の材料を用い
て、後加工性に適した適度な柔軟性を有し、エンボス再
現性に優れ、なおかつ耐傷性、切削性を有する化粧シー
トおよびその製造方法を提供することを目的とする。
の手段によって解決できる。請求項1記載の発明は、熱
可塑性樹脂をエンボスの施された冷却ロールとゴムロー
ルの間に押出し、エンボス加工を施したエンボスシート
と隠蔽性のある着色基材シートとの何れかのシートの貼
り合わせる面に任意の印刷模様を施し、貼り合わせたエ
ンボス化粧シートにおいて、前記エンボスシートおよび
着色基材シートがポリエチレンテレフタレートを主成分
とする熱可塑性樹脂からなることを特徴とする。
ンボスの施された冷却ロールとゴムロールの間に押出
し、エンボス加工を施したエンボスシートと隠蔽性のあ
る着色基材シートとの何れかのシートの貼り合わせる面
に任意の印刷模様を施し、貼り合わせたエンボス化粧シ
ートの製造方法において、熱可塑性樹脂をエンボスの施
された冷却ロールとゴムロールの間に押出し、エンボス
を施し、冷却固化せしめる工程後にエンボスシートと着
色基材シートを貼り合わせることを特徴とする。
従って説明する。図1に本発明に係わるエンボス化粧シ
ートの断面図の一例を示す。図2に本発明に係わるエン
ボス化粧シートの製造工程の一例を示す。先ず、図1に
基づいて、本発明のエンボス化粧シートの構成の一例を
示す。ポリエチレンテレフタレートを主成分とする熱可
塑性樹脂をエンボスの施された冷却ロールとゴムロール
の間に押出し、エンボス加工を施した透明樹脂層(3)
と隠蔽性のあるポリエチレンテレフタレートを主成分と
する熱可塑性樹脂からなる着色基材シート(1)との何
れかのシートの貼り合わせる面に任意の印刷模様(2)
を施し、貼り合わせた後、エンボス凹部(4)に導管イ
ンキ(5)を埋め込み、その最外表面にトップコート保
護層(6)を設けた構成からなるエンボス化粧シートで
ある。
化粧シートの製造工程の一例を示す。エンボスの施され
た冷却ロール(7)と加圧ロール(8)との間に、Tダ
イ(11)より溶融した熱可塑性樹脂(3)を押出して
エンボス付与、冷却固化を同時に行う。エンボスの施さ
れたシートはエンボスロールの外周に沿って移動し剥離
ロール(10)によって剥離される。その後、エンボス
付与されていない面にコロナ処理機(12)にて表面処
理を施し、意匠性を付与するために印刷工程(13)に
てエンボスシートの貼り合わせ面に任意の印刷模様を施
した後、加圧ロール(14)、(15)によって着色基
材シート(1)と貼り合わせて化粧シートを得る。ま
た、化粧シートにより一層の意匠性を付与するための任
意の印刷模様を予め着色基材シート(1)に施しても良
い。その後、エンボス凹部に充填インキを埋め込み、そ
の最外表面にトップコート保護層を設ける。
(8)、剥離ロール(10)はいずれも内部に冷却機構
を備え、溶融した樹脂の温度を下げて固化させる効果を
持つ。通常はエンボスロールを金属製、加圧ロール、剥
離ロールは表面をゴムとする。また、加圧ロールについ
ては、内部に冷却機構を備えた金属製のバックアップロ
ール(9)を付け、加圧、冷却を補助するものが一般的
である。
としては、Tダイによる押出加工のできる熱可塑性樹脂
ならば特に限定されるものではないが、化粧シートに求
められる耐久性、耐傷性、耐熱性、耐薬品性、折り曲げ
加工性等を考慮すると、ポリエチレンテレフタレート、
特にテレフタル酸とエチレングリコールの他に例えば
1,4−シクロヘキサンジメタノール等を共重合したい
わゆる共重合ポリエチレンテレフタレート等が挙げられ
る。また、本発明で使用される着色基材シートとの樹脂
としては、ポリエチレンテレフタレートフィルムが使用
される。
トの貼り合わせ強度をより高いものとするため、着色基
材シートの貼り合わせ面にアンカーコート剤を塗工して
もよい。
ナ放電処理も通常のコロナ放電処理機でよく、何ら限定
されるものではない。
貼り合わせ面のいずれかに施す任意の印刷模様も通常の
グラビア法でよく、何ら限定されるものではない。
管インキを埋め込み、さらにトップコート層を設ける。
なお、このワイピング処理、トップコート処理は従来の
の塩化ビニル樹脂の処理方法を使用できる。
ールと1,4シクロヘキサンジメタノールとを共重合し
た共重合ポリエチレンテレフタレートを、エンボスの施
された冷却ロールと加圧ロールとの間にTダイより押出
し、厚さ30μmの透明エンボスシートを得た。このシ
ートのエンボスが施されていない面にコロナ処理を施
し、グラビア法によりウレタン系のインキを用いて木目
模様を施した。
コールを重合したポリエチレンテレフタレートに無機顔
料を6重量%添加して隠蔽性を付与した厚さ25μmの
着色基材シートにグラビア法によりウレタン系のアンカ
ーコート剤を1μm塗工、乾燥し、上記透明エンボスシ
ートと貼り合わせた。
ングインキを埋め込み、さらに表面物性、艶調整のため
ウレタン系トップコートを施した。
合ポリプロピレンに低密度ポリエチレンを15重量%、
無機顔料を6重量%添加した厚さ70μmの着色シート
を準備し、その表面にコロナ処理を施した後、グラビア
法によりウレタン系のインキを用いて木目模様を施し
た。該印刷シート上にグラビア法によりウレタン系のア
ンカーコート剤を約1μm塗工、乾燥した後、上記基材
シートの無機顔料を除いた他は同じ樹脂組成の透明樹脂
とポリオレフィン系の接着性樹脂を接着性樹脂が基材シ
ート側に来るように、さらに上記接着性樹脂面にオゾン
処理装置によりオゾンガスを吹き付け、エンボスの施さ
れた冷却ロールと加圧ロールとの間に前記基材シートを
介して厚さ70μmとなるように共押出し、エンボス付
与とラミネートを同時に行い、実施例1と同様にワイピ
ングインキを埋め込み、トップコートを施した。
化ビニル樹脂シート上にグラビア法により塩酢ビ系のイ
ンキを用いて模様を印刷したシートと厚さ70μmの透
明の塩化ビニルシートをダブリングエンボス法によりエ
ンボス付与と同時に熱によりラミネートし、実施例1と
同様にワイピングインキを埋め込み、トップコートを施
した。
れたエンボスの深さを表面粗さ計により測定しエンボス
版の深さに対して何%入っているかを評価した。また、
着色基材シートと透明エンボスシートとの貼り合わせ強
度を180度T型剥離に供して評価した。また、化粧シ
ートを木質ボードに貼り、2kgf の負荷を施して、コイ
ンで引っ掻いたときの傷の有無及びボードを切断したと
きの切断面の有無を評価した。結果を表1に示す。
にして得られたシートは脱塩化ビニル化粧シートである
ことは言うまでもなく、施されたエンボスの再現性もよ
く、耐久性に優れたものであった(実施例1)。
は工程が多くコスト的に不利である。また、比較例2で
得られたシートはエンボス再現性に難点がある。
境問題の心配もなく、後加工性に適した適度な柔軟性を
有し、エンボス再現性に優れ、なおかつ耐傷性、切削性
を有する化粧シートおよびその製造方法を提供すること
ができる。
す断面図である。
の一例を示す慨略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂をエンボスの施された冷却ロ
ールとゴムロールの間に押出し、エンボス加工を施した
エンボスシートと隠蔽性のある着色基材シートとの何れ
かのシートの貼り合わせる面に任意の印刷模様を施し、
貼り合わせたエンボス化粧シートにおいて、前記エンボ
スシートおよび着色基材シートがポリエチレンテレフタ
レートを主成分とする熱可塑性樹脂からなることを特徴
とするエンボス化粧シート。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂をエンボスの施された冷却ロ
ールとゴムロールの間に押出し、エンボス加工を施した
エンボスシートと隠蔽性のある着色基材シートとの何れ
かのシートの貼り合わせる面に任意の印刷模様を施し、
貼り合わせたエンボス化粧シートの製造方法において、 熱可塑性樹脂をエンボスの施された冷却ロールとゴムロ
ールの間に押出し、エンボスを施し、冷却固化せしめる
工程後にエンボスシートと着色基材シートを貼り合わせ
ることを特徴とするエンボス化粧シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32674997A JP3903555B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | エンボス化粧シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32674997A JP3903555B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | エンボス化粧シートおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11157035A true JPH11157035A (ja) | 1999-06-15 |
JP3903555B2 JP3903555B2 (ja) | 2007-04-11 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP32674997A Expired - Fee Related JP3903555B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | エンボス化粧シートおよびその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3903555B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003266623A (ja) * | 2002-03-19 | 2003-09-24 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 化粧シート及び化粧板 |
CN116330633A (zh) * | 2023-05-23 | 2023-06-27 | 河北中联银杉新材料有限公司 | 一种拉挤板材生产用粘接面印纹设备 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32674997A patent/JP3903555B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2003266623A (ja) * | 2002-03-19 | 2003-09-24 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 化粧シート及び化粧板 |
CN116330633A (zh) * | 2023-05-23 | 2023-06-27 | 河北中联银杉新材料有限公司 | 一种拉挤板材生产用粘接面印纹设备 |
CN116330633B (zh) * | 2023-05-23 | 2023-07-25 | 河北中联银杉新材料有限公司 | 一种拉挤板材生产用粘接面印纹设备 |
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---|---|
JP3903555B2 (ja) | 2007-04-11 |
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