JPS63106779A

JPS63106779A - ホログラム転写箔の製造方法

Info

Publication number: JPS63106779A
Application number: JP25289486A
Authority: JP
Inventors: Shinya Ochiai; 信哉落合; Takahiro Fujio; 藤生　隆弘
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1986-10-24
Filing date: 1986-10-24
Publication date: 1988-05-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕出版・印刷業においては、書籍・雑誌の表紙、挿し絵と
して、あるいはギフト、ノベルデイとして、ぞしてｆｉ
ｆｌ［Ｉｉ証券・クレジットカード・ＩＤカードの偽造
防止としてホログラムが利用されている。又、公告・デ
ィスプレイの分野でも虹色に光るその装飾性、立体感に
よる意外性からホログラムが利用されている。

本発明は該ホログラムに関し、さらに明細には、表面レ
リーフ型ホログラムを押し出し成形技術及びエンボス成
形技術によって得られるホログラム転写箔の製造方法に
関するものでおる。

〔従来の技術〕

従来ホログラムを複製・実装する方法は、垂材上に塗布
された樹脂層に対して、表面レリーフ型ホログラムが形
成されているスタンパを用いて、エンボス成型を行ない
、樹脂上に表面レリーフ型ホログラムを形成し、その表
面にＡＬ蒸着を施し感熱接着剤を塗布し、ホットスタン
プにより被転写体に転写するものであり、これにホログ
ラム転写箔が用いられていた。この方法は光学的方法に
よらず機械的にホログラムを複製するため低コストで大
♀生産に適しており、シール形式とは異なる転写方式で
あるため、ホログラムの厚みをほとんど感じさせない形
で実装が行なえる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ホログラム転写箔では、まず第一段階でホログラムのエ
ンボス成型が行なわれ、次に第二段階でホットスタンプ
による転写が行なわれるため、エンボス成型時の基材と
樹脂との密着性と転写を行なう際の剥離性といった一見
矛盾した性能が要求される。従来の転写箔では、エンボ
ス成型は可能であるが、転写性が極めて悪いとか、転写
時の剥離性は良いが、エンボス時に樹脂が基材からはが
れやすいという問題があった。又、エンボス転写とも一
応行なえる転写箔の中にも樹脂の耐熱温度を上げたため
ホログラムの成型性が悪く再生像が暗くなってしまうも
のもある。

ホットスタンプを行なうため、基考オの厚みに制限があ
り、２０〜３０μｍ程度の薄い基材を使用せざるを１ｑ
ずエンボス成型時にプレスムラが生じ易く、外観上の品
質が低下するという問題がある。　また、反則型ホログ
ラムとして使用するために行なうＡＬ蒸看によって樹脂
が白化してしまったりΔＬと樹脂との密着力が弱いなど
の問題も必った。

又、ホットスタンプのための感熱接着剤により樹脂がダ
メージを受けてしまうという問題もあった。

更にホットスタンプの際の熱で樹脂が変質してしまう問
題、転写の際にフクレが生じたり、パリが多いなどの問
題があった。

（問題点を解決するための手段）本発明は以上の、事情に鑑み、種々検討した結果１テら
れたもので極めて優れたものである。

すなわち、本発明はアンダーコートニス層を有する基材
シートのアンダーツー１〜ニス層側の面に、Ｔ−ダイか
ら押し出された合成樹脂融体を、表面にレリーフホログ
ラム型のスタンパを有する冷却ロールにて押圧し冷却し
、ホログラムを形成させた後、さらにその該ホログラム
形成面に金属反射層を設け、さらにその上に感熱接着剤
層を設けることにより、従来では得られない高品質なホ
ログラム転写箔が得られ、高速でかつ再現性が良好でか
つ経済的なホログラム転写箔の製造方法を提供するもの
である。

以下本発明の詳細な説明する。

第１図及び第２図は本発明をわかり易く説明するために
、ホログラム転写箔の製造ラインを図示したものである
。図中（１）は押出し機本体、（２）はＴ−ダイ、（３
）は表面にレリーフ型スタンパ（４）を有する冷却ロー
ル、（５）はプレスロール、（６）は押し出された合成
樹脂融体、（７）は第２冷却ロール、（８）は引き取り
ロール、（９）は巻き取りロール、（１０）は片面にア
ンダーコートニス１２）を有する基材シートをそれぞれ
示す。

さらに第３図は片面にアンダーコート層（１２）を有す
る基材シート（１０）の部分的な拡大図であり、（１１
）は基材シート原反を示し、（１２）はアンダーコート
ニス層を示す。すなわち片面にアンダーコートニス層（
１２）を有する基材シート（１０）のアンダーコートニ
ス層（１２）側に、Ｔ−ダイ（２）から押し出された合
成樹脂融体（６）を、表面にレリーフホログラム型のス
タンパ（４）を有する冷却ロール（３）、及びプレスロ
ール（５）を用いて押し出しラミネートすることにより
、合成樹脂融体（６）表面にホログラムがエンボスされ
ると同時に、冷却ロール（３）により、合成樹脂（６）
が冷却され、またアンダーコートニス層（１２）を有す
る基材シート（１０）とのラミネートが行なわれる。そ
の結果、第４図に示すような、表面にホログラム形成樹
脂層（１３）を有する積層体（１４）が連続的に１ｑら
れる。

次に第５図に示す通り、表面にホログラム（１３）を有
する積層体（１４）のホログラム形成面に金属反射層（
１５）及び感熱接着剤層（１６）を順次積層化すること
により、本発明のボログラム転写Ｒｍ７）が得られる。

第６図は、本発明により得られたホログラム転写ｆｉｍ
７）を紙、塩ビシート、ポリエステルシ一ト等任意の被
転写体（１８）に転写する際の状態をわかり易く図示し
たものである。すなわち、被転写体（１８）に感熱接着
剤層（１６）塗工面を合わせ、基材シート原反（１１）
側から加熱、加圧（ホットスタンピング）し、感熱接着
剤＠（１６）を被転写体（１８）に接着させた後、アン
ダーコートニス層（１２）を有する基材シート（１０）
を剥離させて転写が完了する。

以上の様に本発明は、合成樹脂押し出し成形方法及びエ
ンボス成形方法の特徴に着目し、ホログラム形成層の成
形と、ホログラム形成を同時に行なうものであり、極め
て効率的に短時間に再現性も良好で、安価にかつ、経済
的なホログラム転写箔の製造方法を提供するものであり
、実用性の高いものである。

本発明に述べる基材シート原反（１１）としては、平滑
性、透明性、強度、コスト等の点でポリエステルフィル
ムが最良であり、転写箔として考えると１５〜２５切程
度のものが良好である。

本発明に述べるアンダーコートニスＩＥ！（１２）は、
熱可塑性樹脂からなるホログラム形成樹脂層（１３）が
より効果的に被転写体に転移するために設けられたもの
で、生産の効率をアップするために不可欠なものであり
、基材シート原反（１１）の好ましい材料であるポリエ
ステルフィルムと良好な接着性を示すものとして、ポリ
エステル系樹脂、ポリビニルアルコール添加塩酢ビ系樹
脂、熱可塑性ポリウレタン、２液反応型アクリルウレタ
ン樹脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂などが使用
できる。　本発明に述べるホログラム形成樹脂層（１３
）となる合成樹脂融体（６）に用いる合成樹脂としては
、熱可塑性樹脂又はその共重合体であり、該樹脂に要求
される性能としては冷却ロール（３）の表面に装着され
たレリーフ型スタンパ（４）上の微細なホログラムを精
度良く再現し、スタンパ（４）からの離型性が良く、転
写工程において加熱、加圧（ホットスタンピング）され
た部分のみの転移性、いわゆる箔切れ性が良く、かつ透
明性にすぐれていなければならない。以上の点よりポリ
スチレン、ポリエチレンフタレートが優れている。また
、ホログラム形成樹脂層（１３）は転写時の箔切れ性の
点からその厚さは１０７ｍ以下、望ましくは２〜５ｐが
好ましい。

本発明に述べる金属反則１５）すなわら金属蒸着層は表
面の反射率が高い金属が好ましく、具体的にはアルミニ
ウム、金、銀、銅等及びこれらの金属を含む合金を使用
することができ、通常よく知られている真空蒸着法、ス
パッタリング法、イオンプーリティング法などの方法に
よって設けることができる。厚みとしては１００人から
ｉｏ、ｏｏｏ人の範囲が適当である。

本発明に述べる感熱接着剤層（１６）はポリニスデル樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリ酢酸ビニル、ゴム系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共手合樹脂等の熱可
塑性樹脂が使用出来、金属反射層及び、被転写物の材質
との接着性を考慮し任意の樹脂が選定され、適当な溶剤
にてワニス化したものを、グラビアコート法、ロールコ
ート法、ブレードコート法など公知の手法にて塗布形成
せしめるものであり、膜厚は１柳から２０声が好ましい
。

本発明に）ホベる冷却ロール（３）にレリーフ型のスタ
ンパ（４）を取付ける方法としては、耐熱性の接着剤で
固定する方法や、物理的にビス止めで固定する方法など
、いずれの方法でも可能である。

以下本発明をより詳細かつ明確なものとするために実施
例にてさらに説明をつけ加える。

〔実施例１〕（１）厚さ２５ＩＪＭのポリエステルフィルム面に下記
組成（ａ）の２液反応型アクリルウレタン系樹脂を主体
とした熱硬化型樹脂から成るアンダーコートニスを用い
てロールコータ−にて塗布し、乾燥後的０．５岬の厚み
を有するコーティング層を冑たのち８０’Ｃの温度条件
にて７日間エージングした。

（ａ）アンダーコートニスアクリルポリオール　　　　　　　　　３８重母％（Ｏ
ＨＩ西２７、ＴＧ９５℃）ニトロセルロース樹脂　　　　　　　　５　〃（重合度
＝３０〜５０、窒素％＝１１〜１２％）トルエン　　　
　　２５〃酢酸エチル　　　　　　　　　　　　　２０〃酢酸イソ
ブチル　　　　　　　　　　　１２〃イソシアネート（
ＸＤＩ）　　　　　　　５　〃（２）次に（１）で得ら
れたアンダーコートニス層を有する基材シートのアンダ
ーコートニス層側に、第１図に示す装置を用いて表−１
に示す加工条件にてホログラム形成樹脂層としてポリエ
ステル樹脂（商品名：　ＰＥＴＧ　６７６３．イースト
マン社製）をＴ−ダイより厚みが７−となるように表面
にレリーフ型スタンパが装着された２０℃の冷却ロール
上に押し出し、プレスロールにより押圧することにより
第４図に示すような積層体を連続して得た。

表−１（３）次に（２）で得られた積層体のホログラム面に約
５００人の厚さにアルミニウム蒸着を施し、更に下記組
成（ｂ）の感熱接着剤をロールコータ−にて塗工し、約
３１！！ｒ＆の感熱接む剤層を形成し、ホログラム転写
箔を得た。

（ｂ）感熱接着剤組成塩酢ビ樹脂（塩化ビニル／酢酸ビニル　１５重量％＝８
６／１４、平均重合度６００〜７００）メヂルエチルケ
トン　　　　　　　　　３８〃トルエン　　　　　３７
ｒ！（４）次に（３）で得られたホログラム転写箔を、１５
７　ｇ／ｒｄのアート紙に、１２０℃、０．５秒、５０
０Ｋｇ／ａｉの条件で加熱プレスすることにより、ホロ
グラムを転写したところ、白化、ひび割れ、ふくれなど
の不良のないホログラムを忠実に再現した転写物が１ｑ
られた。剥離面は第６図に示すように、アンダーコート
ニスはポリエステルフィルムに強固に結合し、アンダー
コートニス層とホログラム形成層との間で剥離した。

〔実施例２〕（１）厚さ２５／ｆｆｉのポリエステルフィルム面に下
記組成（Ｃ）のアンダーコートニスを用いてロールコー
タ−にて塗布し、乾燥後約０．５牌の厚みを有するコー
ティング層を得た。

（Ｃ）アンダーコートニスエステルレジン＃２００（東洋紡ｖｉＪ製）１５重量％
エステルレジン＃３０咀同　上）１５〃ホリエチレンワ
ツクス　　　　　　　　　５　〃トルエン　　　　　３
５〃メヂルエチルケトン　　　　　　　　　３Ｑ　　ｕ（２
）次に（１）で得られたアンダーコー］・ニス層を有す
る基材シートのアンダーコートニス側に、第１図に示す
装置を用いて表−２に示す加工条件にてホログラム形成
樹脂層としてポリスチレン（商品名：　ＧＰ−１、電気
化学工業（体製）をＴ−ダイより厚みが７趣となるよう
に表面にレリーフ型スタンバが装着された２０℃の冷却
ロール上に押し出し、プレスロールにより押圧すること
により第４図に示すような積層体を連続して得た。

表−２（３）次に（２）で得られた積層体のホログラム面に約
５００人の厚さにアルミニウム蒸着を施し、更に下記組
成（ｄ）の感熱接着剤をロールコータ−にて塗工し、約
３１ＩＩｒ１の感熱接着剤層を形成し、ホログラム転写
箔を冑た。

（ｄ）感熱接着剤組成塩酢ビ樹脂（塩化ビニル／酢酸ビニル　５車量％−７２
／２Ｂ、平均重合度５００〜６００）メチルエチルケト
ン　　　　　　　　　３８〃トルエン　　　　　３７〃（４）次に（３）で１ｑられた転写箔を１５７！７／Ｔ
ｄのアート紙に１２０℃、０．５秒、５００　Ｋｌ／ｃ
ｒｉの条件にて加熱プレスすることにより、ホログラム
を転写したところ、白化、ひび割れ、ふくれなどの不良
のないホログラムを忠実に再現した転写物が１与られた
。剥離面は第６図に示したように、アンダーコートニス
はポリエステルフィルムに強固に結合し、アンダーコー
トニス層とホログラム面の間で剥離した。

〔発明の効果〕

本発明によるホログラム転写箔は、アンダーコートニス
層を設けた基材シートに、熱可塑性樹脂又はその共重合
体を押し出しラミネートすると同時にホログラムを形成
するもので、歩留りよく生産できる様になり、成形性の
向上による明るい再生像が得られ、金属蒸着性、ホット
スタンプによる転写性などの向上が実現した。

このことから、本発明はホログラム転写箔の品質向上、
加工性の向上、経済性の向上に効果があるものであり、
書籍、本の表紙、挿絵、ギフト、ノベルティパッケージ
などへのホログラム転写箔の使用が容易となり、偽造防
止など本発明は産業上有効なものであるといえる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は本発明の
製造方法の説明図、第２図は第１図の部分詳細説明図で
あり、第３図は片面にアンダーコートニス層を有する基
材シートの断面図であり、第４図は片面にアンダーコー
トニス層を有する基材シートのアンダーコートニス層側
の面に、押し出しにより合成樹脂をラミネートすると同
時にエンボスされたホログラムを有する積層体の断面図
であり、第５図はホログラムを有する積層体のホログラ
ム形成層表面に金属反射層及び感熱接着剤を順次積層し
たホログラム転写箔の断面図であり、第６図はホログラ
ム転写箔を被転写体に転写する際の状態をそれぞれ示す
断面図である。（１）・・・押出し機本体　（２）・・・Ｔ−ダイ（３
）・・・冷却ロール　　（４）・・・レリーフ型スタン
パ（５）・・・プレスロール　（６）・・・合成樹脂融
体（７）・・・第２冷却ロール　（８）・・・引き取り
ロール（９）・・・巻き取りロール　（１０）・・・基
材シート（１１）・・・基材シート原反（１２）・・・アンダーコートニス層（１３）・・・ホログラム形成樹脂層（１４）・・・積層体　　　　（１５）・・・金属反！
）１層（１６）・・・感熱接着剤層、　（１７）・・・
ホログラム転写箔（１８）・・・被転写体特許出願人　　凸版印刷株式会社代表者鈴木和夫第２図第３図第４図第５図５Ｆ１６図

Claims

【特許請求の範囲】１）基材シートの片面に該基材シートと接着性が良好な
アンダーコートニスを塗布した後に、かかるアンダーコ
ートニスコート面に、Ｔダイから押し出された合成樹脂
融体を、表面にレリーフホログラム型のスタンパを有す
る冷却ロールにて押圧し、ホログラムを形成させた後、
さらにその該ホログラム形成面に金属反射層を設け、さ
らにその上に感熱接着剤層を設けて成ることを特徴とす
るホログラム転写箔。２）基材シートの片面に該基材シートと接着性が良好な
アンダーコートニスを塗布した後に、かかるアンダーコ
ートニスコート面に、Ｔダイから押し出された合成樹脂
融体を、表面にレリーフホログラム型のスタンパを有す
る冷却ロールにて押圧し冷却し、ホログラムを形成させ
た後、さらにその該ホログラム形成面に金属反射層を設
けることを特徴とするホログラム転写箔の製造方法。