JP3185590B2 - 化粧シート及びその製造方法 - Google Patents

化粧シート及びその製造方法

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JP3185590B2 JP04005695A JP4005695A JP3185590B2 JP 3185590 B2 JP3185590 B2 JP 3185590B2 JP 04005695 A JP04005695 A JP 04005695A JP 4005695 A JP4005695 A JP 4005695A JP 3185590 B2 JP3185590 B2 JP 3185590B2
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sheet
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哲生 相澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷及びエンボスの施
された化粧シートの製造方法に関し、木質系のボード
類、無機質系のボード類、金属系のボード類などの表面
に接着剤を用いて貼り合わせて化粧板などとして用いる
ための化粧シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記の用途に用いられている化粧
シートとしては、塩化ビニル樹脂シートが最も一般的で
あった。
【0003】しかし、塩化ビニル樹脂は、焼却時の塩化
水素ガスの発生や、酸性雨、ダイオキシン発生の要因と
なるとも言われており、近年、環境問題の観点から、塩
化ビニル樹脂シートを使用しない化粧シートが要求され
つつある。
【0004】しかしながら塩化ビニル樹脂以外の樹脂シ
ートでは、塩化ビニル樹脂シートの持つ適度な柔軟性、
耐磨耗性、耐薬品性、耐候性、そして価格的な経済性な
どの観点から見てバランスのとれた性質を満足するもの
は現在のところはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、製造法から
見た従来の塩化ビニル樹脂化粧シートへのエンボス付与
は、エンボス版を用いて熱圧により機械的に行うため
に、付与されたエンボスの形状や深さなどは、使用され
たエンボス版に対して70%程度の再現性しか得られ
ず、そのエンボスも100℃程度の雰囲気に長時間放置
すると消失してしまう欠点があった。
【0006】そこで、塩化ビニル樹脂に替わる樹脂とし
て、塩化ビニル樹脂を除外したオレフィン系樹脂など、
その他の熱可塑性樹脂の使用が考えられているが、化粧
シート用の基材シートと、エンボスを施した透明樹脂シ
ートとを積層接着する(貼り合わせる)際に、熱圧によ
る方式や接着剤を介したドライラミネート方式などであ
るために、貼り合わせ強度の不足による剥離、即ち耐久
性の点で難があり、また貼り合わせ面にエアーが残って
しまうために意匠性を著しく損ねるといった問題があっ
た。
【0007】さらに、溶融した熱可塑性樹脂を、基材シ
ートに直接押出す方式も考えられるが、単に熱可塑性樹
脂を押出すだけでは満足する貼り合わせ強度が得られ
ず、耐久性に問題があった。
【0008】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
塩化ビニル樹脂以外の樹脂材料を用いて、塩化ビニル樹
脂シートを上回る特性をもった化粧シート及びその製造
方法を提供することであり、特に化粧シートの後加工性
に適した適度な柔軟性と優れたエンボス再現性、そして
積層接着(密着)強度のある優れた耐久性と意匠性を得
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】本発明の第1の発明は、任意の印刷模様2
を施したオレフィン系樹脂による基材シート1と、基材
シート1表面に溶融共押出によりこの順に積層した接着
性樹脂層3及びランダム重合タイプのポリプロピレン1
00重量%に対して低密度ポリエチレン又はエチレン−
プロピレン共重合ゴムのいずれか若しくはこれらの混合
物から選ばれる軟質成分を5〜30重量%混合添加した
樹脂による熱可塑性樹脂層4と、熱可塑性樹脂層4表面
に施したエンボス模様5とにより形成されていることを
特徴とする化粧シートである。
【0011】また、上記第1の発明は、前記印刷模様2
上より前記基材シート1面に(又は前記印刷模様2を形
成する前の基材シート1面に)、コロナ処理が施されて
いる化粧シートである。
【0012】また、上記第1の発明は、前記接着性樹脂
層3が、アクリレート系樹脂、アルキルアクリレート系
樹脂、又はこれらの共重合体樹脂のいずれかである化粧
シートである。
【0013】また、上記第1の発明は、前記接着性樹脂
層3が、エチレン−アルキルアクリレート共重合体樹脂
である化粧シートである。
【0014】また、上記第1の発明は、前記接着性樹脂
層3が、エチレン−アルキルアクリレート共重合体樹脂
のマレイン酸変性物である化粧シートである。
【0015】また、上記第1の発明は、前記接着性樹脂
層3が、シランカップリング剤を含有する化粧シートで
ある。
【0016】また、上記第1の発明は、前記基材シート
1と前記接着性樹脂層3との間に、シランカップリング
剤によるアンカーコート層1aが形成されている化粧シ
ートである。
【0017】また、上記第1の発明は、前記熱可塑性樹
脂層4表面のエンボス模様5内にワイピング処理により
ワイピングインキ6が充填されている化粧シートであ
る。
【0018】また、上記第1の発明は、前記エンボス模
様5上より熱可塑性樹脂層4表面に透明乃至半透明なト
ップコート層7が積層されている化粧シートである。
【0019】次に、本発明の第2の発明は、任意の印刷
模様2を施したオレフィン系樹脂による基材シート1面
に、押出機を用いて溶融した樹脂を積層し、同時にエン
ボスの施された冷却ロールで冷却固化し、エンボス加工
を行う化粧シートの製造方法において、接着性樹脂層3
が基材シート1側にくるように、基材シート1上に、溶
融した接着性樹脂層3とランダム重合タイプのポリプロ
ピレン100重量%に対して低密度ポリエチレン又はエ
チレン−プロピレン共重合ゴムのいずれか若しくはこれ
らの混合物から選ばれる軟質成分を5〜30重量%混合
添加した樹脂による熱可塑性樹脂層4とを共押出により
積層することを特徴とする化粧シートの製造方法であ
る。
【0020】また、上記第2の発明は、前記基材シート
1上に、溶融した前記接着性樹脂層3と前記熱可塑性樹
脂層4とを共押出により積層する前に、基材シート1の
表面にコロナ処理を施す化粧シートの製造方法である。
【0021】また、上記第2の発明は、前記基材シート
1上に、溶融した前記接着性樹脂層3と前記熱可塑性樹
脂層4とを共押出により積層する直前に、基材シート1
を40〜100℃に加熱処理する化粧シートの製造方法
である。
【0022】また、上記第2の発明は、前記基材シート
1上に、溶融した前記接着性樹脂層3と前記熱可塑性樹
脂層4とを共押出により積層する直前に、接着性樹脂層
3にオゾン処理を施す化粧シートの製造方法である。
【0023】また、上記第2の発明は、前記接着性樹脂
層3として、アクリレート系樹脂、アルキルアクリレー
ト系樹脂、又はこれらの共重合体樹脂のいずれかの樹脂
を使用する化粧シートの製造方法である。
【0024】また、上記第2の発明は、前記接着性樹脂
層3として、エチレン−アルキルアクリレート共重合体
樹脂を使用する化粧シートの製造方法である。
【0025】また、上記第2の発明は、前記接着性樹脂
層3として、エチレン−アルキルアクリレート共重合体
樹脂のマレイン酸変性物を使用する化粧シートの製造方
法である。
【0026】また、上記第2の発明は、前記接着性樹脂
層3として、シランカップリング剤を含有する樹脂を使
用する化粧シートの製造方法である。
【0027】また、上記第2の発明は、前記基材シート
1上に、溶融したそれぞれ前記接着性樹脂層3とオレフ
ィン系樹脂による前記熱可塑性樹脂層4とを共押出によ
り積層する前に、基材シート1上にシランカップリング
剤によるアンカーコート層1aを塗布形成する化粧シー
トの製造方法である。
【0028】また、上記第2の発明は、前記積層と前記
エンボス加工とを施した後に、前記熱可塑性樹脂層4面
にワイピング処理を施す化粧シートの製造方法である。
【0029】また、上記第2の発明は、前記積層と前記
エンボス加工とを施した後に、前記熱可塑性樹脂層4面
にトップコーティング処理を施す化粧シートの製造方法
である。
【0030】
【実施例】本発明の化粧シートを図1に示す一実施例に
従って以下に詳細に説明する。
【0031】基材シート1は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、メチルペンテン、ポリブテン、エチレンコポリ
マーなどポリオレフィン系の合成樹脂を主体とする樹脂
が使用され、該基材シート1として隠蔽性を付与したシ
ートを用いる場合は、これらの樹脂に無機顔料、有機顔
料など隠蔽性着色剤を添加するか、若しくは、印刷方
式、コーティング方式により隠蔽性の着色インキ、塗料
などを用いて着色したシートを用いるものである。
【0032】基材シート1の表面に任意の印刷模様2が
施され、前記印刷模様2は、溶剤タイプのグラビア印刷
インキを用いてグラビア印刷方式により前記基材シート
1表面に施したものである。
【0033】該基材シート1表面には、前記印刷模様2
上より、接着性樹脂層3と、熱可塑性樹脂層4とが、溶
融樹脂を共押出しすることによりこの順に積層され、該
熱可塑性樹脂層4表面には、エンボス模様5が施されて
いる。なお前記接着性樹脂層3と熱可塑性樹脂層4は、
透明乃至不透明、好ましくは透明乃至半透明である。
【0034】また、前記基材シート1表面には、前記印
刷模様2を施した後の基材シート1面に(又は前記印刷
模様2を施す前の基材シート1面に)、コロナ処理を施
すことにより、基材シート1と、前記接着性樹脂層3と
の接着力を強化してある。
【0035】前記接着性樹脂層3は、基材シート1及び
熱可塑性樹脂層4に対して接着性の良好なアクリレート
系樹脂、又はアルキルアクリレート系樹脂、又はこれら
の共重合体樹脂による熱可塑性樹脂の中から選択される
オレフィン系樹脂に対して接着性の良好な樹脂により形
成され、例えば、ポリメタアクリレート(アクリル樹
脂)などのアクリレート系樹脂、又はアルキルアクリレ
ート系樹脂、酢酸ビニル−アクリレート共重合体樹脂な
どのアクリレート系共重合体樹脂、エチレン−アルキル
アクリレート共重合体樹脂、エチレン−アルキルアクリ
レート共重合体樹脂のマレイン酸変性物などアルキルア
クリレート系共重合体樹脂のうちのいずれかが使用でき
る。
【0036】また、前記接着性樹脂層3には、オレフィ
ン系樹脂による基材シート1に対して、またオレフィン
系樹脂による熱可塑性樹脂層4に対して、それぞれ接着
強度を強化させるためのシランカップリング剤が適量添
加されていてもよい。
【0037】前記熱可塑性樹脂層4は、ポリエチレン、
ポリプロピレン、メチルペンテン、ポリブテン、エチレ
ンコポリマーなどポリオレフィン系の合成樹脂により形
成されている。
【0038】前記接着性樹脂層3と熱可塑性樹脂層4と
は、共押出方式により溶融状態で、前記基材シート1面
にシート状に押出してラミネートしたものである。
【0039】前記熱可塑性樹脂層4表面には、下層の印
刷模様2に同調(印刷模様2の柄、模様などデザイン、
あるいは色調などに対応)する又は同調しないエンボス
模様5が形成されている。
【0040】以上が第1の発明の化粧シートであるが、
上記第1の発明の化粧シートには、図1に示すように、
一実施例として、前記熱可塑性樹脂層4表面に形成され
たエンボス模様5内にワイピング処理によりワイピング
インキ6が充填されている化粧シートであってもよい。
なお、ワイピングインキ6は、通常印刷に使用される印
刷インキ、又はワイピング専用の印刷インキが使用され
ている。
【0041】また、上記第1の発明の化粧シートには、
前記エンボス模様5上より熱可塑性樹脂層4表面に、化
粧シート表面の保護層として、透明乃至半透明なトップ
コート層7が積層されていてもよい。
【0042】前記トップコート層7は、表面保護層とし
ての化粧シート表面物性、表面艶出し調整のために、ウ
レタン系樹脂により形成されている。
【0043】また、上記第1の発明の化粧シートにおい
ては、他の実施例として、図4に示すように、印刷模様
2が形成され、且つコロナ処理が施されている前記基材
シート1面に、シランカップリング剤によるアンカーコ
ート層1aが形成され、該アンカーコート層1a上に
は、前記接着性樹脂層3と、オレフィン系樹脂による熱
可塑性樹脂層4がこの順に積層形成されているものであ
る。
【0044】前記アンカーコート層1aに使用するシラ
ンカップリング剤は、ビニル基、エポキシ基、アミノ基
などの結合基を備え、オレフィン系樹脂による基材シー
ト1とアクリレート系樹脂などによる接着性樹脂層3と
の間の接着強度を強化するものである。
【0045】次に、本発明の第2の発明の化粧シートの
製造方法を、図2に示す製造装置の概要側面図に従っ
て、一実施例を以下に詳細に説明する。
【0046】印刷方式により任意の印刷模様2を施した
隠蔽性の基材シート1(又は半透明乃至透明な基材シー
ト1)を、一方より供給フィードしながら、共押出機1
0を用いてそれぞれ熱溶融した接着性樹脂3aと熱可塑
性樹脂4aとを、シート状に押出し供給フィードする。
【0047】また、上記第2の発明の化粧シートの製造
方法の一実施例として、図3に示すように、印刷方式に
より任意の印刷模様2を施した隠蔽性の基材シート1
を、一方より供給フィードしながら、該基材シート1面
に、コロナ放電処理装置16によりコロナ処理を施しな
がら、温度120〜200℃、好ましくは130〜18
0℃の範囲にて共押出機10を用いてそれぞれ熱溶融し
た接着性樹脂3aと熱可塑性樹脂4aとを、シート状に
押出し供給フィードする。なお、前記コロナ処理は、基
材シート2上に印刷模様2を施す前に行ってもよい。
【0048】また、上記第2の発明の化粧シートの製造
方法の一実施例として、図3に示すように、印刷方式に
より任意の印刷模様2を施した隠蔽性の基材シート1
を、一方より供給フィードしながら、該基材シート1面
に赤外線照射装置17により遠赤外線(若しくは中赤外
線、近赤外線)を照射して、例えば40〜100℃程度
に加熱処理を施しながら、共押出機10を用いてそれぞ
れ熱溶融した接着性樹脂3aと熱可塑性樹脂4aとを、
シート状に押出し供給フィードする。
【0049】また、前記基材シート1面に、上記コロナ
処理と加熱処理とを同時に施しながら、該基材シート1
と、前記熱溶融した接着性樹脂3aと熱可塑性樹脂4a
とを供給フィードするようにしてもよい。
【0050】それぞれ前記基材シート1と前記接着性樹
脂3aと熱可塑性樹脂4aとを、周面に適宜パターンの
エンボス版11a(エンボス金型)の形成された回転す
る冷却状態のエンボスロール11と、回転する加圧ロー
ル12との間に重ね合わせ導入して、基材シート1と各
々接着性樹脂層3と熱可塑性樹脂層4とをこの順に積層
する。
【0051】同時に、基材シート1と各々接着性樹脂層
3と熱可塑性樹脂層4とを、5kgf/cm〜20kg
f/cm(線圧)にて加圧密着させて互いを接着させ、
同時に、エンボスロール11のエンボス版11aにより
前記熱可塑性樹脂層4面にエンボス模様5を形成する。
【0052】同時に、前記エンボスロール11による冷
却により、各々接着性樹脂層3と熱可塑性樹脂層4とを
冷却して、化粧シート20が製造される。
【0053】なお、図2に示すように、エンボスロール
11周面には、前記加圧ロール12の他にエンボスロー
ル11の回転下流側に、保持ロール14(剥離ロール)
が配置され、また前記加圧ロール12には、該ロール1
2の圧逃げを防止するためのバックアップロール13が
配置される。
【0054】前記保持ロール14は、基材シート1と各
々接着性樹脂層3と熱可塑性樹脂層4とを、前記ロール
12、14間におけるエンボスロール11側に押し付け
るように保持させ、また熱可塑性樹脂層4面を、前記ロ
ール12、14間におけるエンボス版11a面に密着保
持させている。
【0055】また、上記第2の発明の化粧シートの製造
方法の一実施例としては、化粧シート20の熱可塑性樹
脂層4面に、図2には図示しないが、ワイピング用イン
キ(着色インキ又は無着色インキ)を載せて、適宜ワイ
ピングパッド、スキージなどを用いてワイピング処理を
施し、熱可塑性樹脂層4面のエンボス模様5以外の部分
に付着するワイピング用インキを拭い取り、エンボス模
様5内にワイピングインキ6(着色インキ又は無着色イ
ンキ)を充填するものである。(図1参照)
【0056】また、上記第2の発明の化粧シートの製造
方法の一実施例としては、前記エンボスロール11と加
圧ロール12との間に、基材シート1と各々接着性樹脂
層3と熱可塑性樹脂層4とを導入して積層接着を行い、
且つ同時にエンボス加工を施して製造された化粧シート
20の熱可塑性樹脂層4面に、前記ワイピング処理を施
した後、又は施さずに、図2には図示しないが、該熱可
塑性樹脂層4面に透明な合成樹脂を用いてコーティング
して、トップコーティング処理を施してトップコート層
7(図1参照)を施すものである。
【0057】本発明の上記第2の発明の化粧シートの製
造方法は、冷却されたエンボスロール11と、加圧ロー
ル12との間に、任意の印刷模様2(任意の絵柄)を印
刷した基材シート1、及び溶融した接着性樹脂3aと透
明な熱可塑性樹脂4aとを共押出して導入し、積層接
着、冷却固化、エンボス加工とを同時に行う。
【0058】積層接着して一体化したシートは、エンボ
スロール11の外周に沿って移動して、保持ロール14
より剥離されて、エンボス模様5の施された化粧シート
となる。
【0059】その後、化粧シートの表面にコロナ処理を
施し、エンボス模様5内にワイピングインキ6を埋め込
み、しかる後に、最表面にトップコート層7を設けるこ
とにより化粧シート20を得る。
【0060】エンボスロール11、加圧ロール12、保
持ロール14は、いずれも内部に冷却機構を備え、溶融
した樹脂の温度を下げて固化させる。通常は、エンボス
ロール11を金属製、加圧ロール12、保持ロール14
は表面をゴム製とする。
【0061】また、加圧ロール12については、内部に
冷却機構を備えた金属製のバックアップロール13を周
接配置し、加圧、冷却を補助するものが適当である。
【0062】上記本発明の化粧シート及びその製造方法
においては、基材シート1と、溶融した樹脂との接着強
度が重要である。
【0063】本発明者らは、基材シート1に、前もって
アンカーコートとして接着剤を塗工し、その後、溶融し
た熱可塑性樹脂を単層で押出し、なお且つ溶融した該熱
可塑性樹脂を基材シート1に積層接着する直前に、オゾ
ン処理装置により該熱可塑性樹脂の接着面にオゾンガス
を吹き付け、接着表面を酸化、活性化処理することによ
って接着強度を得る方法(特願平6−231355)
を、先に提供している。
【0064】本発明においては、さらに、十分な接着強
度を得るため、接着性樹脂3aと熱可塑性樹脂4aとを
共押出して、なお且つ接着性樹脂3aにオゾンガスを吹
き付ける技術を見出した。
【0065】図2、又は図3に示すように、溶融した前
記接着性樹脂3aと熱可塑性樹脂4aとを共押出機10
により押出して、基材シート1に積層する直前に、前記
接着性樹脂3aに対して、オゾン処理装置15によりオ
ゾン処理を施すものである。
【0066】このように前記接着性樹脂3aに対して所
定量のオゾンを吹き付けながら、前記基材シート1に、
溶融した接着性樹脂3aとともに熱可塑性樹脂4aを共
押出方式にて直接押出すことにより、基材シートと接着
性樹脂との間の化粧シートとして必要とする良好な接着
強度が得られる。
【0067】しかしながら、接着性樹脂3a面に吹き付
ける必要オゾン量を確保するためには、基材シート1と
接着性樹脂3a及び熱可塑性樹脂4aとによるシート送
行速度(ライン速度)を、約50m/分以下の低速度に
設定しないと確保できない。
【0068】製造能率の点から、さらに高速度による製
造が必要であり、そこで、図3に示すように、溶融した
前記接着性樹脂3aと熱可塑性樹脂4aとを共押出機1
0により押出して、基材シート1に積層する前に、基材
シート1に対して、コロナ放電処理装置16によりコロ
ナ処理を施し、同時に赤外線照射装置17により、遠赤
外線(若しくは中赤外線、近赤外線)を照射して、例え
ば40〜100℃程度に加熱処理を施しながら、共押出
機10を用いてそれぞれ熱溶融した接着性樹脂3aと熱
可塑性樹脂4aとをシート状に押出し供給フィードする
ことにより、約100m/分、あるいはそれ以上のシー
ト送行速度(ライン速度)によって製造した場合でも化
粧シートとして必要とする良好な接着強度が得られる。
【0069】本発明において使用される熱可塑性樹脂層
4としては、ポリオレフィン樹脂、特にポリプロピレン
(ホモポリマー、ランダム重合ポリマー、ブロック重合
ポリマーなど)に、軟質成分として、低密度ポリエチレ
ン、αオレフィン、エチレン−プロピレン共重合ゴムな
どのうちいずれか、若しくはこれらのいずれかの混合物
を、ポリプロピレン成分100重量%に対して5〜30
重量%程度混合添加した樹脂により形成されていること
が適当である。
【0070】前記熱可塑性樹脂層4としてのポリプロピ
レンのポリマーの種類は、得られる化粧シートに耐熱
性、所定硬度などを必要とする場合はホモポリマーを、
耐衝撃性を必要とする場合はブロックポリマーを、また
耐衝撃性、低温加工性、透明性を必要とする場合はラン
ダムポリマーを適宜選択すれば良い。但し、本発明の化
粧シートとして、塩化ビニル樹脂シートの特徴である低
温加工性を重視することから、ランダム重合タイプのポ
リプロピレンが最適である。
【0071】前記熱可塑性樹脂層4としてのポリプロピ
レンに添加される軟質成分の量は、ポリプロピレン10
0重量%に対して5重量%以下では低温加工性に対する
効果が無く、30重量%以上では得られた化粧シートの
弾性が大き過ぎる。
【0072】前記軟質成分をポリプロピレンなどポリオ
レフィン樹脂に添加する際は、単純にポリオレフィン樹
脂に混合するだけであることが望ましい。これは、添加
する工程が簡略化されて都合がよいだけでなく、例えば
ポリプロピレンと軟質成分の両者を架橋反応させると透
明性を損なったり、ポリプロピレン中に架橋したドメイ
ン構造を採る軟質成分の界面が受ける衝撃などにより白
化現象を起こしたりする不都合を除去できるからであ
る。
【0073】本発明における基材シート1としては、熱
可塑性樹脂層4の軟質成分を除いたポリプロピレンなど
ポリオレフィン樹脂のみを用いることにより、印刷イン
キの接着性が良くなる。
【0074】さらに、基材シート1としては、半透明乃
至不透明であってもよいが、化粧シートとする際に隠蔽
性を得るため、無機顔料などにより任意な色に着色され
ているものを使用することが望ましい。
【0075】さらに、基材シート1を、例えば溶融押出
方式でシート状に押し出して形成する際、あるいは接着
性樹脂層3、熱可塑性樹脂層4を溶融押出方式でシート
状に押し出して積層接着する際のそれぞれシートの熱酸
化を防止するため、及び製造後の化粧シート20の熱酸
化を防止するため、基材シート1、接着性樹脂層3、熱
可塑性樹脂層4のいずれか若しくは全てに酸化防止剤を
添加することが望ましい。
【0076】また、製造後の化粧シート20の紫外線に
よる劣化を防止するために、上記それぞれ基材シート
1、接着性樹脂層3、熱可塑性樹脂層4のいずれか若し
くは全てに光安定剤を適宜量添加することが望ましい。
【0077】これら酸化防止剤や、光安定剤などの添加
剤の種類や添加量は、特に限定されないが、オレフィン
系樹脂に一般に使用されているものを添加すればよい。
【0078】その効果から、酸化防止剤にはフェノール
系を、光安定剤にはヒンダードアミン系を組み合わせる
のが最適である。但し、ヒンダードアミン系の光安定剤
は、フェノール系の一部の添加剤と光により反応してキ
ノイド結合を作り、所謂ピンキング現象を発生するので
注意が必要である。
【0079】また、基材シート1面に形成される任意の
印刷模様2に用いられるインキとしては、基材シート1
との密着性、接着性が良いものであれば、特に限定され
ず、インキ自体の凝集力、汎用性から、ウレタン系のイ
ンキが最適である。
【0080】また、オレフィン系樹脂を用いた基材シー
ト1への密着という点からは、塩素化オレフィン系のイ
ンキも使用可能であり、塩素を嫌うという点からは、な
るべく抑えて使用することが望ましい。
【0081】熱可塑性樹脂層4と共押出する接着性樹脂
層3は、ポリオレフィン系樹脂の接着用に市販されてい
る樹脂であれば特に限定されるものではなく、基材シー
ト1に対して十分な接着強度を発現するものであれば良
い。
【0082】また、共押出しする接着性樹脂層3と熱可
塑性樹脂層4の膜厚比率は、接着性樹脂層:熱可塑性樹
脂層=1:9〜4:6の範囲であればよく、好ましくは
1:9〜2:8の範囲が良い。
【0083】第2の発明の化粧シートの製造方法におい
て使用する図2に示すオゾン処理装置15は、一般的な
ものであれば良く、特別に制約されるものではない。
【0084】オゾン処理量としては、低濃度高流量型、
高濃度低流量型があり、一概には言えないが、あまり流
量が多いと流圧による溶融樹脂の膜揺れ、温度低下など
の悪影響が考えられるため、オゾン濃度20〜50g/
Nm3 /hが良い。
【0085】また、上記第2の発明の化粧シートの製造
方法の他の実施例を、図5に従って説明する。
【0086】図5、任意の印刷模様2が施されたオレフ
ィン系樹脂による隠蔽性の基材シート1の印刷模様2面
にコロナ処理装置16によりコロナ処理を施す。
【0087】その後、該基材シート1を加熱処理装置1
7(遠赤外線(若しくは中赤外線、近赤外線))にて4
0〜100℃の範囲で加熱処理した後、該基材シート1
表面(印刷模様2側)に、アンカーコート塗布装置18
(ロールコーター、グラビアコーター)を用いて、アン
カーコート剤としてシランカップリング剤を厚さ0.1
〜10μmの範囲で塗布して、乾燥装置19(加熱乾
燥、ブロ−乾燥)にて適宜乾燥させ、アンカーコート層
1aを形成する。
【0088】なお、前記コロナ処理、加熱処理について
は、前記印刷模様2の施された基材シート1上に前記シ
ランカップリング剤によるアンカーコート層1aを形成
した後にコロナ処理、加熱処理を施すようにしてもよ
い。
【0089】続いて、該基材シート1のアンカーコート
層1a側に、温度120〜200℃好ましくは130〜
180℃の範囲にて、共押出機10を用いて溶融した接
着性樹脂3aとオレフィン系樹脂による熱可塑性樹脂4
aとをシート状に押出しながら、オゾン処理装置15に
より前記接着性樹脂3aに対してオゾンを吹き付けてオ
ゾン処理を施しながら、前記基材シート1と前記接着性
樹脂3aと熱可塑性樹脂4aとを、周面に適宜パターン
のエンボス版11a(エンボス金型)の形成された回転
する冷却状態の前記エンボスロール11と、回転する加
圧ロール12との間に重ね合わせ導入して、基材シート
1と各々接着性樹脂層3と熱可塑性樹脂層4とをこの順
に積層する。
【0090】同時に、基材シート1と各々接着性樹脂層
3と熱可塑性樹脂層4とを、5kgf/cm〜20kg
f/cm(線圧)にて加圧密着させて互いを接着させ、
同時に、エンボスロール11のエンボス版11aにより
前記熱可塑性樹脂層4面にエンボス模様5を形成する。
【0091】同時に、前記エンボスロール11による冷
却により、各々接着性樹脂層3と熱可塑性樹脂層4とを
冷却して、化粧シート20が製造される。
【0092】また、製造された上記化粧シート20の熱
可塑性樹脂層4面には、図4に示すように、ワイピング
用インキ(着色インキ又は無着色インキ)を載せて、適
宜ワイピングパッド、スキージなどを用いてワイピング
処理を施し、熱可塑性樹脂層4面のエンボス模様5以外
の部分に付着するワイピング用インキを拭い取り、エン
ボス模様5内に、ワイピングインキ6(着色インキ又は
無着色インキ)を充填する。その後、該熱可塑性樹脂層
4面に透明な合成樹脂を用いてトップコーティング処理
を施してトップコート層7を施すものである。
【0093】以下に本発明の具体的実施例を示す。
【0094】<実施例1>隠蔽性の基材シートとして、
ランダム重合ポリプロピレンに、無機顔料6重量%、フ
ェノール系酸化防止剤0.2重量%、ヒンダードアミン
系光安定剤0.3重量%、必要に応じてブロッキング防
止剤0.2重量%を、それぞれ添加した樹脂を180℃
にてTダイより溶融状態で押出してシートとしたものを
用いた。上記基材シート上に、コロナ処理を施した後、
グラビア印刷方式により絵柄用インキ(ラミスター;東
洋インキ製造(株)製)を使用して、印刷模様として木
目模様を施した。これとは別に、接着性樹脂として、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体による接着性樹脂
と、熱可塑性樹脂として、ランダム重合ポリプロピレン
に、低密度ポリエチレン15重量%、フェノール系酸化
防止剤0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤0.
3重量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5重
量%、必要に応じてブロッキング防止剤0.2重量%
を、それぞれ添加した樹脂とを、それぞれ膜厚比2:
8、温度130〜180℃にて共押出機のTダイより溶
融状態でシート状に共押出し、押し出された前記接着性
樹脂面に対しては、ライン速度60m/分にて、オゾン
処理装置によりオゾンガス(オゾン濃度35g/N
3 、エアー流量2Nm3 /h、吹き付け幅300m
m)を吹き付けながら、前記木目模様と同調する導管エ
ンボス模様のエンボス型が施された冷却機構付きエンボ
スロールと、冷却機構付き加圧ロールとの間に前記基材
シートとともに導入加圧(線圧5〜10kgf/cm)
して、基材シートと、接着性樹脂と熱可塑性樹脂とを互
いに接着(ラミネート)するとともに、エンボスロール
と接する熱可塑性樹脂面にエンボス模様を施すことによ
り、木目模様に同調する導管模様のエンボス模様を熱可
塑性樹脂面に備えた本発明の化粧シートを得た。
【0095】<実施例2>上記実施例1と同様にして木
目模様に同調する導管模様のエンボス模様を熱可塑性樹
脂面に備えた化粧シートを得た後、上記化粧シートの熱
可塑性樹脂面にワイピング用インキを載せて、ワイピン
グパッドにより該熱可塑性樹脂面をワイピングして、エ
ンボス模様内に前記ワイピング用インキを埋め込み、さ
らに、該熱可塑性樹脂面にウレタン系樹脂を用いてコー
ティングを施すことにより、木目模様と、エンボス模様
内が着色されたことによって得られる導管模様とを備
え、且つトップコートを備えた化粧シートを得た。
【0096】<実施例3>隠蔽性の基材シートとして、
ランダム重合ポリプロピレンに、無機顔料6重量%、フ
ェノール系酸化防止剤0.2重量%、ヒンダードアミン
系光安定剤0.3重量%、必要に応じてブロッキング防
止剤0.2重量%を、それぞれ添加した樹脂を、温度1
80℃にてTダイより溶融状態で押出してシートにした
ものを用いた。上記基材シート上に、コロナ処理を施し
た後、グラビア印刷方式により絵柄用インキ(ラミスタ
ー;東洋インキ製造(株)製)を使用して、印刷模様と
して木目模様を施した。次に、基材シート面及び施され
た印刷模様面にコロナ処理を施した後、遠赤外線ヒータ
ーにより基材シートを60℃に加熱した。これとは別
に、接着性樹脂として、エチレン−エチルアクリレート
共重合体樹脂と、熱可塑性樹脂として、ランダム重合ポ
リプロピレンに、低密度ポリエチレン15重量%、フェ
ノール系酸化防止剤0.2重量%、ヒンダードアミン系
光安定剤0.3重量%、ベンゾトリアゾール系の紫外線
吸収剤0.5重量%、必要に応じてブロッキング防止剤
0.2重量%を、それぞれ添加した樹脂とを、それぞれ
膜厚比2:8、温度130〜180℃にて、共押出機の
Tダイより溶融状態にてシート状に共押出し、押し出さ
れた前記接着性樹脂面に対しては、ライン速度80m/
分にてオゾン処理装置によりオゾンガス(オゾン濃度3
5g/Nm3 、エアー流量2Nm3 /h、吹き付け幅3
00mm)を吹き付けながら、前記木目模様と同調する
導管エンボス模様のエンボス型が施された冷却機構付き
エンボスロールと、冷却機構付き加圧ロールとの間に、
前記基材シートとともに導入加圧(線圧5〜10kgf
/cm)して、基材シートと、接着性樹脂と、熱可塑性
樹脂とを互いに接着(ラミネート)するとともに、エン
ボスロールと接する熱可塑性樹脂面にエンボス模様を施
すことにより、木目模様に同調する導管模様のエンボス
模様を熱可塑性樹脂面に備えた本発明の化粧シートを得
た。
【0097】<実施例4>接着性樹脂として、マレイン
酸変性されたエチレン−エチルアクリレート共重合体樹
脂を用いた以外は、上記実施例3と同様にして化粧シー
トを得た。
【0098】<実施例5>隠蔽性の基材シートとして、
ランダム重合ポリプロピレンに、無機顔料6重量%、フ
ェノール系酸化防止剤0.2重量%、ヒンダードアミン
系光安定剤0.3重量%、必要に応じてブロッキング防
止剤0.2重量%を、それぞれ添加した樹脂を180℃
にてTダイより溶融状態で押出してシートとしたものを
用いた。上記基材シート上に、グラビア印刷方式により
絵柄用インキ(ラミスター;東洋インキ製造(株)製)
を使用して、印刷模様として木目模様を施した。続い
て、前記印刷模様上より該基材シートに、適切な濃度に
溶剤希釈したシランカップリング剤を塗布した後、基材
シート面にコロナ放電によりコロナ処理を施し、乾燥装
置若しくは加熱処理装置の遠赤外線ヒーターにて基材シ
ートを加熱処理した。これとは別に、接着性樹脂とし
て、マレイン酸変性したエチレン−エチルアクリレート
共重合体による接着性樹脂と、熱可塑性樹脂として、ラ
ンダム重合ポリプロピレンに、水素添加されたスチレン
−ブタジエンゴム10重量%、フェノール系酸化防止剤
0.2重量%、ヒンダードアミン系光安定剤0.3重量
%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5重量%、
シランカップリング剤1重量%、必要に応じてブロッキ
ング防止剤0.2重量%を、それぞれ添加した樹脂と
を、それぞれ膜厚比2:8、温度130〜180℃に
て、共押出機のTダイより溶融状態でシート状に共押出
し、押し出された前記接着性樹脂面に対して、ライン速
度30m/分にて、オゾン処理装置により、オゾンガス
(オゾン濃度35g/Nm3 、エアー流量2Nm3
h、吹き付け幅300mm)を吹き付けながら、前記木
目模様と同調する導管エンボス模様のエンボス型が施さ
れた冷却機構付きエンボスロールと、冷却機構付き加圧
ロールとの間に前記基材シートとともに導入加圧(線圧
5〜10kgf/cm)して、基材シートと、接着性樹
脂と熱可塑性樹脂とを互いに接着(ラミネート)すると
ともに、エンボスロールと接する熱可塑性樹脂面にエン
ボス模様を施すことにより、木目模様に同調する導管模
様のエンボス模様を熱可塑性樹脂面に備えた本発明の化
粧シートを得た。
【0099】本発明の化粧シートに対する比較例を以下
に示す。
【0100】<比較例1>ランダム重合ポリプロピレン
を主原料とした熱可塑性樹脂を、単層にて溶融押出した
以外は、実施例1と同様の方法で、木目模様に同調する
導管模様のエンボス模様を熱可塑性樹脂面に備えた化粧
シートを得た。
【0101】<比較例2>隠蔽性の基材シートとして、
着色された塩化ビニル樹脂シート上に、グラビア印刷方
式によりインキ(VCGT−K;東洋インキ製造(株)
製)を用いて木目模様の印刷模様を施した。続いて、上
記基材シートと、熱可塑性樹脂として溶融していない状
態の透明な塩化ビニル樹脂シートとを、130〜150
℃にて加熱しながらエンボスロールと圧ロール(線圧5
〜10kgf/cm)との間にライン速度60m/分で
導入して、熱圧によるダブリングエンボス方式により積
層接着(ラミネート)すると同時に前記木目模様に同調
する導管模様のエンボス模様を施して、木目模様に同調
する導管模様のエンボス模様を熱可塑性樹脂面に備えた
化粧シートを得た。
【0102】<比較例3>隠蔽性の基材シートとして、
上記実施例1にて用いた基材シート上に、グラビア印刷
方式によりインキ(VCGT−K;東洋インキ製造
(株)製)を用いて木目模様の印刷模様を施し、続い
て、上記基材シート上にウレタン系接着剤を塗布乾燥さ
せた。その後、該接着剤を塗布した上記基材シートと、
上記実施例1にて用いた熱可塑性樹脂として透明な樹脂
シートとを、130〜150℃にて加熱しながらエンボ
スロールと加圧ロール(線圧5〜10kgf/cm)と
の間に、ライン速度60m/分で導入して、ドライラミ
ネートしながらエンボスして、熱圧と前記接着剤とによ
り積層接着(ラミネート)すると同時に前記木目模様に
同調する導管模様のエンボス模様を施して、木目模様に
同調する導管模様のエンボス模様を熱可塑性樹脂面に備
えた化粧シートを得た。
【0103】<比較例4>シランカップリング剤による
アンカーコート層を形成しない以外は、上記実施例5と
同様にして化粧シートを得た。
【0104】<比較例5>シランカップリング剤を接着
性樹脂に添加しない以外は、上記実施例1と同様にして
化粧シートを得た。
【0105】<比較試験1>上記実施例1〜実施例4に
より得られた本発明の各々化粧シートと、比較例1〜比
較例3により得られた各々化粧シートについて、180
°T型剥離方式にて基材シートと接着性樹脂層及び熱可
塑性樹脂層との間の常温(温度20℃前後)雰囲気中で
の層間の剥離強度を測定した。(表1参照)
【0106】また、表面粗さ計を用いて、施されたエン
ボス模様のエンボス深さとエンボス版(エンボス型版)
深さとをそれぞれ測定し、エンボス再現性をその両者の
深さの比率として求めた。(表1参照)
【0107】さらに、得られた化粧シートのエンボス模
様のエンボス深さと、得られた化粧シートを100℃の
雰囲気中に5時間放置した後のエンボス模様のエンボス
深さとを表面粗さ計により測定して、熱によるエンボス
変形率を測定した。(表1参照)
【0108】また、化粧シートのラミネート(積層接
着)面におけるエアー残り(気泡状の陰影)を目視及び
検鏡にて観察した。(表1参照)
【0109】<比較結果1>
【0110】
【表1】
【0111】表1から明らかなように、実施例1〜実施
例4による本発明の化粧シートは、ポリオレフィン系樹
脂による基材シート上に、接着性樹脂とポリオレフィン
系樹脂による熱可塑性樹脂とを溶融共押出して、加圧エ
ンボス方式にて積層接着及びエンボスしたので、脱塩化
ビニル化粧シートであることは勿論のこと、施されたエ
ンボス模様がエンボス版に対して忠実に再現された。
【0112】また高温の雰囲気中における化粧シートの
エンボス深さに変化が生じず、さらに溶融した状態で積
層接着させたので、剥離強度も3.5〜5kgf/イン
チ以上の良好な接着強度が得られ、ラミネートした後の
エアーの混入も見られなかった。
【0113】また実施例3ではライン速度(化粧シート
製造速度)80m/分の高速で3.5kgf/インチの
剥離強度が得られ、特にマレイン酸変性のエチレン−エ
チルアクリレート共重合体樹脂を接着性樹脂として用い
た実施例4ではライン速度80m/分の高速で5kgf
/インチ以上の良好な剥離強度が得られた。
【0114】これに対して、比較例1による化粧シート
は、ポリオレフィン系樹脂による基材シート上に、接着
性樹脂を用いずにポリオレフィン系樹脂による熱可塑性
樹脂を単層で溶融押出して加圧エンボス方式にて積層接
着及びエンボスしたもので、エアーの混入は見られなか
ったが、剥離強度は0.9kgf/インチで、溶融共押
出しによる接着性樹脂を用いた上記実施例1〜実施例4
に比較して十分な剥離強度が得られなかった。
【0115】また、比較例2による化粧シートは、塩化
ビニル樹脂シートによる基材シート上に、溶融していな
い状態の塩化ビニル樹脂シートによる熱可塑性樹脂シー
トを熱圧によりダブリングエンボス方式にて積層接着及
びエンボスしたもので、接着強度は得られたが、熱圧に
よるダブリングエンボス方式であるため、エンボス再現
性とエンボス保持率が十分に得られなかった。
【0116】また、比較例3による化粧シートは、予め
接着剤を塗布乾燥させた非塩化ビニル樹脂シートによる
基材シートと、非塩化ビニル樹脂の熱可塑性樹脂による
溶融していない状態の熱可塑性樹脂シートとを、エンボ
スロールと圧ロールとの間に導入して、熱圧によりドラ
イラミネートしながらエンボスして積層接着及びエンボ
ス模様を施したもので、剥離強度は3.6kgf/イン
チと良好な接着強度が得られるものの、ドライラミネー
ト方式による積層接着であるため、積層間にエアーが混
入して、化粧シートとしての意匠性を損なう結果となっ
た。
【0117】<比較試験2>上記実施例5により得られ
た本発明の化粧シートと、比較例4〜比較例5により得
られた化粧シートについて、180°T型剥離方式に
て、基材シートと接着性樹脂層及び熱可塑性樹脂層との
間の常温(温度20℃前後)又は60℃雰囲気中での層
間の剥離強度を測定した。(表2参照)
【0118】また、上記実施例5により得られた本発明
の各々化粧シートと、比較例4〜比較例5により得られ
た化粧シートとに、それぞれ500gfの荷重を掛け
て、5分間における剥がれ距離(耐熱クリープ)を測定
した。(表2参照)
【0119】<比較結果2>
【0120】
【表2】
【0121】表2から明らかなように、シランカップリ
ング剤を用いた実施例5による本発明の化粧シートは、
シランカップリング剤を用いない比較例4〜比較例5の
化粧シートよりも、常温において高い剥離強度を保持
し、しかも60℃雰囲気中においても剥離強度は低下せ
ず、化粧シートとしての所定の剥離強度を保持した。
【0122】また、ポリオレフィン系樹脂による基材シ
ート上に、接着性樹脂とポリオレフィン系樹脂による熱
可塑性樹脂とを溶融共押出して、加圧エンボス方式にて
積層接着及びエンボスしたので、脱塩化ビニル化粧シー
トであることは勿論のこと、施されたエンボス模様がエ
ンボス版に対して忠実に再現され、塩化ビニル樹脂によ
る化粧シートと同等以上の物性を保持し、環境問題に対
しても十分に対応できる。
【0123】なお、シランカップリング剤は、一般的に
耐候性が良好であり、例えば、アンカーコート層として
使用した場合は、従来のウレタン系のアンカーコート層
を使用した場合と比較して耐候性の面で有利であること
が期待される。
【0124】
【作用】以上に示したように、本発明のごとく基材シー
ト1及び溶融押出を行う樹脂にオレフィン系樹脂を使用
することにより、塩化ビニルシート以上の印刷適性、耐
熱性、耐候性、柔軟性などを付与することができる。
【0125】特にエンボス模様5が施される熱可塑性樹
脂層4に、ポリオレフィン系樹脂としてポリプロピレン
を使用し、軟質成分を適宜に選択添加することにより、
低温時の後加工適性に優れた化粧シートが得られる。
【0126】さらに、溶融押出された樹脂を直ちに冷却
機構を有するエンボスロール11に抱かせることにより
後加工時の熱によるエンボス戻りの心配がなく、また例
えばホログラムに用いられるようなエンボス版による微
細なエンボス模様5の付与も可能となる。
【0127】さらに、基材シート1に、接着性樹脂層3
と熱可塑性樹脂層4とを共押出しして、なお且つオゾン
処理を施して積層接着することにより、貼り合わせ強度
の不足による剥離、即ち化粧シートの耐久性や、貼り合
わせ面にエアーが残ってしまい意匠性を著しく損ねるこ
とがなく、工程、設備の軽減という利点もある。
【0128】さらに、基材シート1に、コロナ処理又は
及び加熱処理を施し、接着性樹脂としてアクリレート系
樹脂、又はアルキルアクリレート系樹脂、特にエチレン
−アルキルアクリレート樹脂などアルキルアクリレート
系共重合体樹脂、あるいはマレイン酸変性樹脂を使用す
ることにより、化粧シート20の積層接着におけるライ
ン速度(化粧シート製造送行速度)を、80m/分程度
までアップしても所定の接着強度(密着強度)が得ら
れ、また、例えば80m/分以上にアップした場合でも
所定の密着強度が得られることが期待できるものであ
る。
【0129】また、本発明の化粧シート及びその製造方
法においては、接着性樹脂層3の樹脂中にシランカップ
リング剤を添加した際には、基材シート1と接着性樹脂
層3及び接着性樹脂層3と熱可塑性樹脂層4との層間の
剥離強度が強化し、結果的に60℃の高温雰囲気中にお
いても、化粧シート20の層間の剥離強度は、常温(2
0℃前後)雰囲気中と同程度の強度を保持する。
【0130】また、シランカップリング剤を添加したア
ンカーコート層1aを、基材シート1と接着性樹脂層3
との層間に設けた際には、該基材シート1と接着性樹脂
層3との層間の剥離強度が強化されて、結果的に60℃
の高温雰囲気中においても、化粧シート20の層間の剥
離強度は、常温(20℃前後)雰囲気中と同程度の強度
を保持する。
【0131】
【発明の効果】本発明の化粧シート及びその製造方法
は、塩化ビニル樹脂を一切使用しないため、環境問題の
発生の心配がなく、且つ塩化ビニルと同等、寧ろそれ以
上の化粧シートとして良好な物性を持ち、特に樹脂をシ
ート状に溶融押出しながら基材シートと積層接着させ、
且つエンボスを行うため、接着力があって良好な剥離強
度が得られ、接着剤やアンカーコート剤が不要であり、
エンボス模様の再現性、耐熱性に優れた化粧シートが得
られる効果がある。
【0132】さらに、熱可塑性樹脂を溶融押出してシー
ト化するため、一旦シートに成形したものを、再度加熱
して貼り合わせる(積層接着する)場合よりも、貼り合
わせ面にエアーの混入がなく、意匠性の優れた化粧シー
トが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の化粧シートの一実施例を示す側断
面図である。
【図2】第2の発明の化粧シートの製造方法の一実施例
を説明する製造装置の概要側面図である。
【図3】第2の発明の化粧シートの製造方法の他の実施
例を説明する製造装置の概要側面図である。
【図4】第1の発明の化粧シートの他の実施例であり、
シランカップリング剤によるアンカーコート層を備えた
化粧シートを示す側断面図である。
【図5】第2の発明の化粧シートの製造方法のその他の
実施例を説明する製造装置であり、シランカップリング
剤を塗布するアンカーコート塗布装置を備えた製造装置
の概要側面図である。
【符号の説明】
1…基材シート 1a…アンカーコート層 2…印刷模
様(絵柄インキ) 3…接着性樹脂層 3a…接着性樹脂 4…熱可塑性樹
脂層 4a…熱可塑性樹脂 5…エンボス模様 6…ワイピン
グインキ 7…トップコート層 10…共押出機 11…エンボスロール 11a…エン
ボス版 12…加圧ロール 13…バックアップロール 14…
保持ロール 15…オゾン処理装置 16…コロナ処理装置 17…
加熱処理装置 18…アンカーコート塗布装置 19…乾燥装置 20…化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−45244(JP,A) 特開 平6−210808(JP,A) 特開 平6−108605(JP,A) 特開 平6−238825(JP,A) 特公 平1−55102(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の印刷模様2を施したオレフィン系樹
    脂による基材シート1と、基材シート1表面に溶融共押
    出によりこの順に積層した接着性樹脂層3及びランダム
    重合タイプのポリプロピレン100重量%に対して低密
    度ポリエチレン又はエチレン−プロピレン共重合ゴムの
    いずれか若しくはこれらの混合物から選ばれる軟質成分
    を5〜30重量%混合添加した樹脂による熱可塑性樹脂
    層4と、熱可塑性樹脂層4表面に施したエンボス模様5
    とにより形成されていることを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】前記基材シート1面又は印刷模様2上より
    前記基材シート1面に、コロナ処理が施されている請求
    項1記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】前記接着性樹脂層3が、アクリレート系樹
    脂、アルキルアクリレート系樹脂、又はこれらの共重合
    体樹脂のいずれかである請求項1又は請求項2記載の化
    粧シート。
  4. 【請求項4】前記接着性樹脂層3が、エチレン−アルキ
    ルアクリレート共重合体樹脂である請求項3記載の化粧
    シート。
  5. 【請求項5】前記接着性樹脂層3が、エチレン−アルキ
    ルアクリレート共重合体樹脂のマレイン酸変性物である
    請求項3記載の化粧シート。
  6. 【請求項6】前記接着性樹脂層3が、シランカップリン
    グ剤を含有する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の化粧シート。
  7. 【請求項7】前記基材シート1と接着性樹脂層3との間
    に、シランカップリング剤によるアンカーコート層1a
    が形成されている請求項1乃至請求項6のいずれかに
    載の化粧シート。
  8. 【請求項8】前記熱可塑性樹脂層4表面のエンボス模様
    5内にワイピング処理によりワイピングインキ6が充填
    されている請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の化
    粧シート。
  9. 【請求項9】前記エンボス模様5上より熱可塑性樹脂層
    4表面に透明乃至半透明なトップコート層7が積層され
    ている請求項1又は請求項8記載の化粧シート。
  10. 【請求項10】任意の印刷模様を施したオレフィン系樹
    脂による基材シート1の表面に、押出機を用いて溶融し
    た樹脂を積層し、同時にエンボスの施された冷却ロール
    で冷却固化し、エンボス加工を行う化粧シートの製造方
    法において、接着性樹脂層3が基材シート1側にくるよ
    うに、基材シート1上に、溶融した接着性樹脂層とラン
    ダム重合タイプのポリプロピレン100重量%に対して
    低密度ポリエチレン又はエチレン−プロピレン共重合ゴ
    ムのいずれか若しくはこれらの混合物から選ばれる軟質
    成分を5〜30重量%混合添加した樹脂による熱可塑性
    樹脂層4とを共押出により積層することを特徴とする化
    粧シートの製造方法。
  11. 【請求項11】前記基材シート1上に、溶融した前記接
    着性樹脂層3と前記熱可塑性樹脂層4とを共押出により
    積層する前に、前記基材シート1の表面にコロナ処理を
    施す請求項10記載の化粧シートの製造方法。
  12. 【請求項12】前記基材シート1上に、溶融した前記接
    着性樹脂層3と前記熱可塑性樹脂層4とを共押出により
    積層する直前に、前記基材シート1を40〜100℃に
    加熱処理する請求項10又は請求項11記載の化粧シー
    トの製造方法。
  13. 【請求項13】前記基材シート1上に、溶融した前記接
    着性樹脂層3と前記熱可塑性樹脂層4とを共押出により
    積層する直前に、接着性樹脂層3にオゾン処理を施す請
    求項10乃至請求項12のいずれかに記載の化粧シート
    の製造方法。
  14. 【請求項14】前記接着性樹脂層3として、アクリレー
    ト系樹脂、アルキルアクリレート系樹脂、又はこれらの
    共重合体樹脂のいずれかの樹脂を使用する請求項10乃
    至請求項13のいずれかに記載の化粧シートの製造方
    法。
  15. 【請求項15】前記接着性樹脂層3として、エチレン−
    アルキルアクリレート共重合体樹脂を使用する請求項1
    0乃至請求項14のいずれかに記載の化粧シートの製造
    方法。
  16. 【請求項16】前記接着性樹脂層3として、エチレン−
    アルキルアクリレート共重合体樹脂のマレイン酸変性物
    を使用する請求項10乃至請求項14のいずれかに記載
    の化粧シートの製造方法。
  17. 【請求項17】前記接着性樹脂層3として、シランカッ
    プリング剤を含有する樹脂を使用する請求項10乃至請
    求項16のいずれかに記載の化粧シートの製造方法。
  18. 【請求項18】前記基材シート1上に、溶融したそれぞ
    れ前記接着性樹脂層3とオレフィン系樹脂による前記熱
    可塑性樹脂層4とを共押出により積層する前に、基材シ
    ート1上にシランカップリング剤によるアンカーコート
    層1aを塗布形成する請求項10乃至請求項17のいず
    れかに記載の化粧シートの製造方法。
  19. 【請求項19】前記積層と前記エンボス加工とを施した
    後に、前記熱可塑性樹脂層4面にワイピング処理を施す
    請求項10乃至請求項18のいずれかに記載の化粧シー
    トの製造方法。
  20. 【請求項20】前記積層と前記エンボス加工とを施した
    後に、前記熱可塑性樹脂層4面にトップコーティング処
    理を施す請求項10乃至請求項19のいずれかに記載の
    化粧シートの製造方法。
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