JPH05116111A - 木質系化粧板の製造方法 - Google Patents

木質系化粧板の製造方法

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JPH05116111A
JPH05116111A JP17765691A JP17765691A JPH05116111A JP H05116111 A JPH05116111 A JP H05116111A JP 17765691 A JP17765691 A JP 17765691A JP 17765691 A JP17765691 A JP 17765691A JP H05116111 A JPH05116111 A JP H05116111A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂含浸硬化処理木質系化粧板を能率良く製
造する。 【構成】 多孔質基板1に接着剤2を塗布する工程と;
該接着剤層3が半硬化状態においてその上に樹脂液を塗
布したのち該樹脂液層4上に木質系化粧単板2を載置す
るか、又は、木質系化粧単板2の木裏側に樹脂液層4を
塗布したのち接着剤層3上に載置する工程と;多孔質基
板1上に木質系化粧単板2を積層して加圧、加熱するこ
とにより化粧単板2内に浸透含浸した樹脂を硬化させる
と共に多孔質基板1と木質系化粧単板2とを一体化させ
る工程と;その化粧単板2の表面を研削、塗装仕上げす
る工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂含浸木質系化粧単板
を多孔質基板上に一体に接着してなる木質系化粧板の連
続的な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、多孔質基板に樹脂含浸木質系
化粧単板を一体に積層、接着してなる木質系化粧板とし
ては、木質系単板を減圧下に置いて該単板に不飽和ポリ
エステル樹脂液などを浸透させ、引き続いてこの単板を
加圧下に数時間放置した後に、加圧、加熱して樹脂を硬
化させるか又は硬化させないで樹脂含浸(硬化)木質系
単板となし、次いで、この単板を合板などの多孔質基板
に接着剤を介して積層して接着し、しかる後に研削、塗
装などを行って製造された所謂、WPC張り合板が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな製造方法では樹脂含浸工程に数時間を要し、又、木
質単板に含浸させる樹脂液として揮発性成分を多量に含
む樹脂液を使用するため作業環境の管理が難しいなど、
工業生産的には極めて非能率のものであった。
【0004】これを改善するために、予め、木質系化粧
単板を多孔質基板に接着しておき、この単板の表面から
樹脂液を単板内に浸透させて硬化させ、しかるのち、研
削などの方法で単板の表面状態を整えたのち、該表面を
塗装するなどの連続法も提案されているが、この方法で
は樹脂の浸透厚さにも限界があり、その上、単板表面側
から樹脂を浸透させているために、その表層部の研削方
法を誤ると樹脂の未浸透部分が現れることや、硬度や外
観が通常の塗装法の製品と差異の無い製品しか得られな
いという問題点がある。本発明は上記先行技術の種々な
問題点を解消し、効率の良い樹脂含浸木質系化粧単板張
り多孔質基板の生産方式の確立を目的とする木質系化粧
板の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明者等が種々検討した結果、実施例に対応す
る図2、図4の工程図で示すように、次のI又はIIの生
産工程によって化粧板を製造することを特徴とするもの
である。
【0006】I.多孔質基板に該基板の目止めを兼ねて
接着剤を塗布し、この接着剤に含まれている溶媒を揮散
して該接着剤を乾燥半硬化の状態となし、その上に含浸
用樹脂液を塗布し、次いで木質系化粧単板の木裏を塗布
樹脂液層に接して積み重ね、熱圧連続プレス又は多段プ
レスにて加圧、加熱硬化することにより上記接着剤を介
して多孔質基板に木質系化粧単板を積層一体化させ、し
かるのち、化粧単板表面に研削、塗装仕上げの工程を連
続的に行うこと。
【0007】II.多孔質基板に該基板の目止めを兼ねて
接着剤を塗布し、この接着剤に含まれている溶媒を揮散
して該接着剤を乾燥半硬化の状態となし、一方、木質系
化粧単板の木裏に含浸用液状樹脂液を塗布し、その塗布
面を上記多孔質基板上に塗布した乾燥半硬化状態の接着
剤表面に接して積み重ねたのち、熱圧連続プレス、又は
多段プレスにて加圧、加熱硬化することにより上記接着
剤を介して多孔質基板に木質系化粧単板を積層一体化さ
せ、しかるのち、化粧単板表面に研削、塗装、仕上げの
工程を行うこと。
【0008】上記I及びIIの木質化粧板の製造方法に使
用される接着剤は、2液熱硬化型であって、A液がヒド
ロキシ官能基を含有するビニル樹脂エマルジョン、或い
は、(メタ)アクリル樹脂エマルジョンであり、その硬
化剤のB液がイソシアネート基を有する化合物、アミノ
樹脂水溶液、水溶性レゾール樹脂であること。
【0009】又、含浸用樹脂液としては、油長20以上の
乾性油又は半乾性油変性の不飽和ポリエステルで、その
分子量が2,000 以上10,000以下であるオリゴマー20重量
%以上とC12〜C20のアルキルメタアクリレート類を必
須成分とする共重合性単量体類80重量%以下とから成る
硬化性液状樹脂を使用する。
【0010】
【作用】多孔質基板に塗布した半硬化状態の接着剤を介
して木質系化粧単板の木裏に樹脂液を塗布するか、或い
は、多孔質基板に塗布した樹脂液に木質系化粧単板の木
裏側を圧接させるので、樹脂液は多孔質基板に吸い込ま
れず、選択的に化粧単板の木裏から木質系化粧単板の大
小空隙、微細空隙などに均一且つ容易に浸透、充填す
る。さらに、多孔質基板に塗布した半硬化状態の接着剤
層上に上記樹脂液層を介して木質系化粧単板を上載さ
せ、熱圧一体化させるので、接着剤層と樹脂液層とが両
者の界面で部分的な渾然一体化が図られ、反りや剥離が
殆ど生じない化粧板が得られる。又、上記のように、樹
脂液が木質系化粧単板の木裏側から内部に浸透、充填さ
れた状態で硬化しているので、仕上げ工程で該化粧単板
の表面を切削すると、均一な樹脂充填層が現れ、硬度が
高く、美麗な化粧板となる。
【0011】特に、上記I及びIIの木質化粧板の製造方
法に使用される接着剤は、2液熱硬化型であって、A液
がヒドロキシ官能基を含有するビニル樹脂エマルジョ
ン、或いは(メタ)アクリル樹脂エマルジョンであり、
その硬化剤のB液がイソシアネート基を有する化合物、
アミノ樹脂水溶液、水溶性レゾール樹脂であるので、多
孔質基板との密着性が高く、その上、木質系化粧単板に
浸透する樹脂液との親和性が高く、反りや剥離が生じな
い。
【0012】又、含浸用樹脂液としては、油長20以上の
乾性油又は半乾性油変性の不飽和ポリエステルで、その
分子量が2,000 以上10,000以下であるオリゴマー20重量
%以上とC12〜C20のアルキルメタアクリレート類を必
須成分とする共重合性単量体類80重量%以下とから成る
硬化性液状樹脂を使用するので、木質系化粧単板の木裏
からの浸透が大きく、充填度が大きい。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
図1は製造された木質系化粧板を示すもので、1は多孔
質基板、2はこの多孔質基板1に接着剤層3を介して積
層、一体化している木質系化粧単板で、多孔質基板1上
に接着する該化粧単板2の木裏側に樹脂液層4を設けて
化粧単板2内にこの樹脂液を浸透、硬化させてなるもの
である。5は化粧単板表面に設けた塗布層である。
【0014】このような木質化粧板を製造するには、多
孔質基板1に接着剤を連続的に塗布する工程と、該接着
剤層3が半硬化状態において、その上に含浸用樹脂液を
塗布して該樹脂液層4上に木質系化粧単板2を上載する
か、又は、木裏側に樹脂液層4を塗布した木質系化粧単
板2を上載する工程と、加圧、加熱して化粧単板2内に
浸透含浸した樹脂を硬化させると共に多孔質基板1と木
質系化粧単板2とを一体化させる工程と、該化粧単板2
の表面を研削、塗装仕上げする工程とを順次、行うもの
である。
【0015】上記製造方法において、使用される多孔質
基板1とは、合板、繊維板、パーティクルボードなどの
木質材料、硅カル板、繊維−セメント板などの無機材料
などがある。木質系化粧単板2としては、オーク、な
ら、かば、せん、たも、にれ、アッシュ、松など、樹種
は広範に選定できるが、広葉樹の方が好ましい。
【0016】接着剤としては、硬化型のエマルジョン系
や溶剤系など種々なものがあるが、ビニル樹脂エマルジ
ョン、(メタ)アクリル樹脂エマルジョンをイソシアネ
ート、水性アミノ樹脂、水溶性レゾール樹脂などで、所
謂ビニルウレタン樹脂、アクリル−メラミン樹脂など、
呼称されるものが好ましい。なお、接着剤には適宜顔料
を添加して多孔質基板表面の変色を隠したり、表面剤の
色に合わすことができる。
【0017】含浸用硬化性液状樹脂としては、在来から
WPCの製造に使用されていた不飽和ポリエステル樹
脂、ビニルエステル樹脂、(メタ)アクリルオリゴマ
ー、液状エポキシ樹脂などがあるが、木質系化粧単板2
の大小空隙、微細空隙などに万遍に充填されて、しかも
従来のWPC化粧単板張りの美観と性能を短時間の工程
中に達成するために、特に好ましいのは、油長20以上の
乾性油又は半乾性油変性の不飽和ポリエステルで、その
分子量が2,000 〜10,000程度であるオリゴマー20重量%
以上と、C12〜C20のアルキルメタアクリレート類を必
須成分とする共重合性単量体類80重量%以下とから成る
硬化性液状樹脂である。
【0018】不飽和のポリエステルは油変性することに
より、木材への浸透、親和性が向上し、且つ油長20以上
とすることでC12〜C20のアルキルメタアクリレート類
との相溶性が与えられる。樹脂合成は通常のアルキッド
樹脂と同様に行うことができるが、重合性の不飽和二重
結合としては、α、β不飽和二塩基酸に由来するものと
高級脂肪酸に由来する内部オレフィン型の二種類が存在
することになる。分子量に上記のような適当範囲が存在
するのは、分子量が小に過ぎると強度不足や木質系化粧
単板の大小導管への充填効果が不足するためであり、大
に過ぎると浸透不良を起こすためである。
【0019】共重合用単量体類には、不飽和ポリエステ
ル樹脂に通常使用されるスチレン、ビニルトルエン、ジ
アリルフタレートやこれらに併用される(メタ)アクリ
レート類、例えば、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチル−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコール、ジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレートなどの他にC12〜C20のアルキル(メタ)ア
クリレートを必ず併用することが好ましい。これは、木
質系化粧単板の微細空隙への樹脂の浸透に効果があり、
且つ硬化時の収縮応力を緩和する。従って、含浸用液状
樹脂の総重量中に占めるC12〜C20のアルキル(メタ)
アクリレートは10重量%以上とすることが好ましい。
【0020】次に、実施の態様例を示す図2〜図5に基
づいて説明すると、図2は一製造工程例、図4はその変
形例を示すもので、多孔質基板1は先ず接着剤塗布機
(例えばロールコータ)に送られてその上面全面に必要
最低量の接着剤が塗布され、この接着剤層3は熱風、或
いは遠赤外乾燥されて5分以内に乾燥、半硬化状態とさ
れる。
【0021】続いて、図2に示す製造工程では、半硬化
状態の接着剤層3上にフローコータで含浸用液状樹脂が
塗布される。その状態を図3に示す。一方、図4に示す
製造工程では、多孔質基板1に接着剤層3を介して木質
系化粧単板2を積層する前に図5に示すように、予め、
該木質系化粧単板2の木裏面に含浸用液状樹脂液をフロ
ーコータやバーコータなどで塗布しておく。そして、木
質系化粧単板2を、その木裏面が半硬化接着剤層3に接
するように多孔質基板1上に載置する。
【0022】これらの両製造工程のいずれの場合でも、
この段階では木質系化粧単板2の木表まで含浸樹脂は浸
出していない(部分的には浸出しが認められる場合があ
る)。
【0023】こうして、多孔質基板1上に接着剤層3及
び樹脂液層4を介して木質系化粧単板2を積層したの
ち、これを連続加圧、加熱プレスの間を通すか、又は多
段プレスに連続的に挿入して加圧、加熱し、多孔質基板
1に木質系化粧単板2を接着、一体化させると共に木質
系化粧単板2内に樹脂液を浸透、含浸させた状態にして
硬化させる。
【0024】含浸用樹脂の硬化には通常の有機過酸化物
を用いる。必要により促進剤を併用することも可能であ
り、比較的低温で速やかな硬化を行うことができる。
又、接着剤、含浸用樹脂の何れも着色剤を添加して使用
することが可能であり、必要な化粧を行うことができ
る。尚、木質系化粧単板2が厚い場合や極めて浸透性の
悪い樹種では単板表面からも含浸用樹脂液を塗布しても
よい。
【0025】こうして得られた化粧板は、木質系化粧単
板2の木裏から浸透した含浸樹脂が木表にまで浸出した
状態で硬化しており、この化粧板を数段のサンダーを通
して研削して表面状態を整える。この際、樹脂が概ね均
一に充填されている部分まで研削することが好ましい。
研削後、化粧板表面にUV硬化塗料や、ウレタン系溶液
型塗料などをロールコータやフローコータで塗布し、U
V硬化炉や遠赤外線炉などで硬化乾燥させて研磨などの
仕上げ検査を経て製品とすることができる。
【0026】製品は塗装品とは異なり、在来のWPCと
同様な外観、即ち、深みのある光沢模様を有し、性能的
にも在来のWPC単板張り化粧合板などと比較して優劣
の付け難いものとなる。以下、実施例について更に詳細
に説明するが、これらは本発明の全てを代表するもので
はない。
【0027】実施例 1 厚さ12mm、幅30cmの合板に900cm2当たり10gのビニルウ
レタン接着剤をロールコータで塗布したのち、105 ℃の
熱風乾燥炉に通して4分間乾燥して接着剤を弾性のある
半硬化状態とし、該接着剤層上に含浸用液状樹脂として
下記組成物を10g/900cm2の割合でフローコータにて塗
布し、次いで0.6mm 厚のナラ材単板を木裏を液状樹脂に
接して積み重ね、ロールで押さえて5分後に135 ℃、10
kg/cm2=の加圧、加熱下に10分間保持して熱圧、硬化す
る。
【0028】こうして、合板にナラ材単板を積層、一体
化させると共に該ナラ材単板の内部に樹脂を含浸、硬化
させたのち、ナラ材単板の表面を#120 のサンダー、次
いで、#240 のサンダーにて研削し、減圧吸引により脱
塵したのち、その表面にアクリルウレタン系UV硬化炉
にて硬化し、これをもう一度繰り返した後に、バフ研磨
して深みのある光沢を有する美麗な樹脂含浸化粧板を得
た。この化粧板の軸に直角の断面の顕微鏡観察による
と、ナラ材単板の空隙部は大小の導管は勿論のこと、木
繊維部も概ね通常のWPCと差異のない程度に樹脂が充
填されていた。
【0029】 含浸用樹脂組成 30%大豆脂肪酸変性不飽和ポリエステル 30重量% C12〜C20のアルキルメタアクリレート 35 〃 スチレンモノマー 19 〃 トリメチロールプロパントリメタアクリレート 15 〃 t−ブチルパーオキシ2エチルヘキサノレート(50%) 1 〃 ナフテン酸コバルト(Co8%) 0.5 〃 着色剤 適量
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の木質系化粧板の製
造方法によれば、多孔質基板と木質系化粧単板との間に
樹脂液を介するだけで良いので、従来のように単板を予
め樹脂液に浸漬するものに比べ、生産性が良くなるばか
りでなく、木質系化粧単板の木裏から樹脂液を浸透させ
るので、浸透性が良く、表面部まで含浸させることがで
きる。
【0031】さらに、木質系化粧単板の木裏側から樹脂
液を該単板内部に浸透させて硬化させるので、仕上がり
工程で木質系化粧単板の表面を切削すると均一な樹脂充
填層が現れ、浸漬含浸させたものと変わらない化粧面を
形成することができる。又、多孔質基板上に塗布した半
硬化の接着剤層の上に、連続する樹脂層を介して単板が
載るので、液切り等により部分的に単板表面が露出して
いる含浸単板を接着剤層の上に載置する従来の方法に比
べて、接着剤層と樹脂との界面での部分的な渾然一体化
が図られ、反りや剥離が少ない化粧板を製造し得るもの
である。
【0032】又、多孔質基材と樹脂液の双方に親和性の
高い2液熱硬化型接着剤を用いるので、化粧板が反った
り木質系化粧単板が剥離することがない。さらに、樹脂
液は浸透性が良く、硬化時の収縮応力を緩和するもの
で、木質系化粧単板の割れや剥離が生じない、という利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧板の簡略縦断面図、
【図2】製造工程を示すブロック図、
【図3】その工程における積層前の簡略正面図、
【図4】製造工程の変形例を示すブロック図、
【図5】その工程における積層前の簡略正面図。
【符号の説明】
1 多孔質基板 2 木質系化粧単板 3 接着剤層 4 樹脂液層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 康裕 大阪市北区中之島2−3−18 大建工業株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質基板に樹脂含浸木質系化粧単板を
    接着、一体化し、該化粧単板表面を塗装仕上げする化粧
    板の製造方法において、多孔質基板に接着剤を塗布し、
    該接着剤が半硬化状態においてその上に含浸用樹脂液を
    塗布し、次いで、木質系化粧単板の木裏を塗布樹脂液層
    上に接して積み重ね、引き続いて、加圧、加熱硬化する
    ことにより多孔質基板と木質系化粧単板とを一体化し、
    しかるのち、該化粧単板表面を研削、塗装仕上げするこ
    とを特徴とする木質系化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】 多孔質基板に樹脂含浸木質系化粧単板を
    接着、一体化し、該化粧単板表面を塗装仕上げする化粧
    板の製造方法において、多孔質基板に接着剤を塗布して
    該接着剤を半硬化の状態にする一方、木質系化粧単板の
    木裏に含浸用樹脂液を塗布したのち、該樹脂面を上記半
    硬化状態の接着剤上に接して積み重ねて加圧、加熱硬化
    することにより多孔質基板と木質系化粧単板とを一体化
    し、しかるのち、該化粧単板表面に研削、塗装仕上げを
    行うことを特徴とする木質系化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 接着剤が2液熱硬化型であり、A液がヒ
    ドロキシ官能基を含有するビニル樹脂エマルジョン、或
    いは、(メタ)アクリル樹脂エマルジョンであり、その
    硬化剤のB液がイソシアネート基を有する化合物、アミ
    ノ樹脂水溶液、水溶性レゾール樹脂である請求項1又は
    請求項2記載の木質系化粧板の製造方法。
  4. 【請求項4】 含浸用樹脂が、油長20以上の乾性油又は
    半乾性油変性の不飽和ポリエステルであって、その分子
    量が2,000 以上10,000以下であるオリゴマー20重量%以
    上とC12〜C20のアルキルメタアクリレート類を必須成
    分とする共重合性単量体類80重量%以下とから成る硬化
    性液状樹脂であることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の木質系化粧板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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