JP2007098704A - 複合合板の製造方法 - Google Patents

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高史 後藤
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Abstract

【課題】反りや、基材間に層間剥離が生じることのない複合合板、とくに、床材として好適に用いられる複合合板の製造方法を提供する。
【解決手段】MDFと合板とを積層一体化し、MDFの上に突板を貼着して複合合板を製造する方法であって、予めMDF11を加熱、加圧下に前処理を行い、その後MDF1と合板2とを接着剤を用いて積層一体化し、突板3を接着することを特徴とする複合合板Aの製造方法。上記前処理における加熱温度が145〜155℃とされる。さらに、上記貼着された突板3の表面が仕上げ塗装されてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、複合合板の製造方法に関する。さらに詳しくは、床材等の建築用材料や家具材料として用いられる複合合板の製造方法に関する。
従来、上記複合合板、とくにMDF(中密度繊維板)を基材として用い、突板や化粧用薄葉紙等の化粧材で化粧した化粧板の製造方法に関しては種々の技術が公知であり、例えば、下記特許文献1をあげることができる。下記特許文献1には、全体あるいは表面層がMDFで形成された基材に特定の成分を必須成分とするイソシアネート組成物を塗布、浸透せしめた後、未硬化の状態で上記突板や化粧用薄葉紙で化粧層を形成し、加熱、加圧して一体化することを特徴とする化粧板の製造方法が開示されている。
特開平10−34611号公報(第1〜4頁、第1図、第2図)
上記特許文献1に記載の化粧板は、建築用材料や家具材料等種々の用途に利用可能であるが、化粧板の製造工程において熱圧しても、基材として用いたMDF中には、水分が残存するという問題がある。そのため、残存水分の放出により、例えば、床材として利用したとき、経年により反りが発生し、とくに、上記床材に床暖房を施工した場合、反りが顕著となり、甚だしい場合は基材間に層間剥離が生じるという問題が生じる。本発明は上記問題を解決して、複合合板、とくに、床材として好適に用いられる複合合板の製造方法を提供することを、その課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、MDFと合板とを積層一体化し、MDFの上に突板を貼着して複合合板を製造する方法であって、予めMDFを加熱、加圧下に前処理を行い、その後MDFと合板とを接着剤を用いて積層一体化し、突板を接着することを特徴とする複合合板の製造方法が提供される。
MDFは、広葉樹等の木粉をメラミン等の樹脂を用いて固めて成形されているため、水分を吸収し易く、通常、7〜8%の水分を含んでいる。そのため、MDFと合板とを接着する前に、従来、乾燥ブースで約100℃に加熱して水分を蒸発させることが行われている。しかしながら、単なる加熱では残存水分を無くすことはできないため、本発明の方法においては、予め、MDFのみを加熱下にプレスして、残存水分の除去を行い、その後、好ましくは、直後にMDFと合板との接着を行う。また、合板としては、とくに限定されず、市販の合板が用いられる。
請求項2に記載の複合合板の製造方法は、請求項1に記載の発明に加えて、上記前処理における加熱温度を145〜155℃とすることが好ましい。また、プレスする圧力は、公知の複合合板の製造において一般的とされている5〜20kgf/cm2 とすることが好ましい。このような加熱、加圧条件において、基材として用いるMDFの水分含有状態に合わせて処理時間を調整し、数分〜数十分かけて前処理を行う。
請求項3に記載の複合合板の製造方法は、請求項1に記載の発明に加えて、上記貼着された突板の表面がさらに仕上げ塗装される。仕上げ塗装は、通常、紫外線硬化型塗料を用いて行われ、クリア塗装、木質系の淡色に塗装されることが好ましい。
請求項1に記載の発明にかかる複合合板の製造方法は上記のとおりであり、予めMDFを加熱、加圧下に前処理を行い、水分を放出させた直後にMDFと合板とを接着剤を用いて積層一体化するため、寸法安定性に優れた複合合板を得ることができる。また、前加熱処理の間にMDF中の、木粉を固めるためにバインダーとして用いられたメラミン樹脂等がアニーリングされてさらに木粉がしっかりと固められ、MDFが安定化される。さらに、表面に突板を貼着することにより、天然木調の自然な風合を有する複合合板を得ることができる。
請求項2に記載の発明にかかる複合合板の製造方法は上記のとおりであり、請求項1の複合合板の製造方法の有する効果に加え、加圧下に加熱温度を145〜155℃として、熱圧プレスすることにより、MDF中の残存水分がほぼ無い状態で合板と接着することができるため、寸法安定性に優れ、MDFと合板とがしっかりと積層一体化された複合合板を得ることができる。したがって、例えば、床材として使用したとき、床暖房を施工しても、残存水分の放出による床材表面の反り上がりや、基材間の層間剥離を防ぐことができる。
請求項3に記載の複合合板の製造方法は上記のとおりであり、請求項1の複合合板の製造方法の有する効果に加え、貼着された突板の表面をさらに仕上げ塗装するため、見栄えが向上するとともに、耐衝撃性に優れた塗膜が形成され、複合合板の表面が傷付いたり、凹むことを防ぐ。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明にかかる複合合板の製造方法の工程を示す説明図である。図1において、前処理が行われていないMDF11は、前処理工程において、加熱、加圧され、MDF11に含まれる水分が除去される。このとき、加熱温度は145〜155℃の範囲とし、加える圧力は5〜20kgf/cm2 とすることが好ましい。上記の条件で、前処理されるMDF11の水分含有状態に合わせて前処理時間は数分〜数十分の間に調整される。
上記前処理を行われたMDF1は、直後に合板2と接着される。接着工程においては、接着剤としてメラミン系、ウレタン系等公知の熱硬化性接着剤を用い、80〜140°、5〜20kgf/cm2 の加熱、加圧下に2〜20分の範囲で上記MDF1と合板2との接着を行う。上記の加熱、加圧条件のもとで接着剤を硬化させることにより、MDF1と合板2とは積層一体化される。
ついで、MDF1と合板2とを積層一体化して得られた複合合板のMDF1の上に突板3が貼着される。突板3の貼着工程においては、公知の水性接着剤、例えば、酢酸ビニル系、酢酸ビニル−尿素エマルジョン系、水性感熱ゲル化エマルジョン系等が用いられる。突板3を貼着された上記複合合板は、60〜80°に保たれた乾燥炉中に入れられ、上記水性接着剤中の水分を除去した後、複合合板とされる。
このように、突板3により、天然木調に仕上げられた複合合板は、好ましくは、図1に模式的に示した仕上げ塗料4により、仕上げ塗装される。仕上げ塗料4としては、紫外線硬化型塗料が用いられ、突板3の風合を生かしたクリア仕上げ、あるいは天然木感をさらに出すために木質系の淡色に仕上げられる。図2は、本発明の方法を実施することによって得られた複合合板Aを示す側断面図である。
以上述べたように、本発明の方法においては、MDFを特定の温度条件で加熱、加圧処理する前処理工程が設けられているため、MDF中に残存する水分を放出させるとともに、MDF中でメラミン等のバインダーがアニーリングされ、しっかりと木粉が固められる。したがって、本発明の方法を実施することにより、MDFの寸法安定性が向上するとともに、MDFと合板との接着が水分がほぼ無い状態で行われるため、耐久性に優れた複合合板を得ることができる。例えば、床材として使用したとき、床暖房を施工しても、残存水分の放出による床材表面の反り上がりや、基材間の層間剥離を生じない複合合板を提供することができる。
本発明にかかる複合合板の製造方法の工程を示す説明図である。 本発明の方法を実施することによって得られた複合合板を示す側断面図である。
符号の説明
1 前処理が行われたMDF
11 前処理が行われていないMDF
2 合板
3 突板
4 仕上げ塗料
A 本発明の方法を実施することによって得られた複合合板

Claims (3)

  1. MDFと合板とを積層一体化し、MDFの上に突板を貼着して複合合板を製造する方法であって、予めMDFを加熱、加圧下に前処理を行い、その後MDFと合板とを接着剤を用いて積層一体化し、突板を接着することを特徴とする複合合板の製造方法。
  2. 上記前処理における加熱温度が145〜155℃である請求項1に記載の複合合板の製造方法。
  3. 上記貼着された突板の表面をさらに仕上げ塗装する請求項1に記載の複合合板の製造方法。
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