JP2007152917A - Mdf複合床材の製造方法 - Google Patents
Mdf複合床材の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007152917A JP2007152917A JP2005355506A JP2005355506A JP2007152917A JP 2007152917 A JP2007152917 A JP 2007152917A JP 2005355506 A JP2005355506 A JP 2005355506A JP 2005355506 A JP2005355506 A JP 2005355506A JP 2007152917 A JP2007152917 A JP 2007152917A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mdf
- thin
- composite
- composite flooring
- flooring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】MDFを複合した床材の製造方法、及び該製造方法によって得られるMDF複合床材を提供する。
【解決手段】木質基板5にMDFを接着して積層し、さらに、上記MDFの上に熱硬化性樹脂2を塗布し、厚単板1aを重ねて加熱、加圧下に接着して複合材Bを得、その後、該複合材Bの表面の厚単板1aを研削して薄単板1とすることを特徴とするMDF複合床材の製造方法及び該製造方法によって得られたMDF複合床材A。上記MDFが薄削された薄物繊維板であることが好ましい。さらに、上記薄物繊維板がMDFを構成する表裏層とその間の内層のうち、低密度の内層を薄削して得られた低密度薄物繊維板3とすることが好ましい。
【選択図】図3
【解決手段】木質基板5にMDFを接着して積層し、さらに、上記MDFの上に熱硬化性樹脂2を塗布し、厚単板1aを重ねて加熱、加圧下に接着して複合材Bを得、その後、該複合材Bの表面の厚単板1aを研削して薄単板1とすることを特徴とするMDF複合床材の製造方法及び該製造方法によって得られたMDF複合床材A。上記MDFが薄削された薄物繊維板であることが好ましい。さらに、上記薄物繊維板がMDFを構成する表裏層とその間の内層のうち、低密度の内層を薄削して得られた低密度薄物繊維板3とすることが好ましい。
【選択図】図3
Description
本発明は、床材の製造方法に関する。さらに詳しくは、中密度繊維板(MDF)と複合させた床材の製造方法、及び該製造方法によって得られるMDF複合床材に関する。
中密度繊維板は、広葉樹等の木粉をメラミン等の樹脂と混合し、加熱、加圧下に板状体に成型したものの中、1立方メートルあたり350kg以上800kg未満のものを指し、従来から建築材料、家具類、建具造作材等幅広く使用されている。例えば、下記特許文献1の第1図には、合板等の木質基板の上に中密度繊維板を薄削して得られた薄物繊維板、紙材及び突板が、この順に積層接着された複合化粧板が開示されている。
上述のように、中密度繊維板は広葉樹等の木粉をメラミン等の樹脂と混合して上下に熱圧プレートを備えたバッチ式ホットプレスや、無端状に回転する上下熱圧プレートによって連続的に板状に熱圧成型して製造される。しかしながら、上下熱圧プレートに接する表層と裏層とは平滑で高密度に形成されるが、表裏層の間の内層は低密度層となり、中密度繊維板と総称されるものの、下記特許文献2の第2図(イ)に示されるように密度傾斜を有している。
特開平11−170436号公報(第1〜3頁、第1図)
特開平10−86103号公報(第1〜3頁、第2図(イ))
例えば、上記特許文献1に記載の複合化粧板においては、中密度繊維板(以下MDFと称する)を薄削して得られた薄物繊維板は、他の基材と積層され、複合化粧板の中間層として用いられている。しかしながら、上記複合化粧板を床材として用いた場合、ワゴンのキャスタやピアノの脚等による局部荷重を受けて、表面に凹みや線状の痕が付き、また、層間剥離が生じ易いという問題がある。本発明は、このような問題を解決して、いわゆる耐キャスタ性に優れ、層間剥離が生じることのない、MDFを複合した床材の製造方法、及び該製造方法によって得られるMDF複合床材を提供することを、その課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、木質基板にMDFを接着して積層し、さらに、上記MDFの上に熱硬化性樹脂を塗布し、厚単板を重ねて加熱、加圧下に接着して複合材を得、その後、該複合材の表面の厚単板を研削して薄単板とすることを特徴とするMDF複合床材の製造方法が提供される。上記木質基板としては厚さ5〜15mmの厚手のレギュラー合板、もしくはクロス合板が用いられる。また、MDFとしては、厚さが0.5〜3.0mmのものが用いられる。上記MDFの上に積層される厚単板は、該MDFの凹凸が表に出ることのないように、当初、その厚さが0.5〜1.0mmとされることが好ましい。
上記木質基板にMDFを接着するために用いる接着剤としては、通常の合板用接着剤、例えば、水性ビニルウレタン樹脂、酢酸ビニル−尿素系水性樹脂、アクリル−メラミン系水性エマルジョン、ポバール−イソシアネート水性エマルジョン等の水性接着剤が用いられる。また、接着条件としては、コールドプレス法によることが好ましい。
また、MDFと厚単板とを接着するために用いる熱硬化性樹脂としては、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂等があげられ、上記積層されたMDFの上に、例えば、メラミン樹脂を塗布しホットプレス法によりMDFと厚単板とを接着する。このようにして、木質基板、MDF、厚単板の順に積層一体化して得られた複合材は、次に、表面の厚単板を研削して薄単板とされる。研削方法はとくに限定されないが、サンディングやブラッシング等、公知の方法によって上記厚単板を0.5〜1.0mmの厚さから0.3〜0.4mmの厚さまで研削する。以後、一般的な床材の製造方法に準じて仕上げ塗装等の後加工を施し、本発明にかかるMDF複合床材を得ることができる。
請求項2に記載の床材の製造方法は上記のとおりであり、請求項1に記載の発明に加えて、上記MDFが薄削された薄物繊維板とされる。MDFを薄削する方法はとくに限定されるものではないが、例えば、厚さ2.7mm程度のMDFを送りロールでカッターに当て、スライスして薄物繊維板とすることができる。本発明の製造方法においては、上記のようにしてスライスされた厚さ0.5〜1.2mmの薄物繊維板を用いることが好ましい。さらに好ましくは、厚さが略0.7mmとされる。
請求項3に記載の床材の製造方法は上記のとおりであり、請求項2に記載の発明に加えて、上記薄物繊維板としてMDFを構成する表裏層とその間の内層のうち、低密度の内層を薄削して得られた低密度薄物繊維板が用いられる。本発明の製造方法においては、上記と同様に、厚さ0.5〜1.2mmの低密度薄物繊維板を用いることが好ましい。さらに好ましくは、厚さが略0.7mmとされる。
請求項4に記載の床材は上記のとおりであり、木質基板にMDFを接着して積層し、さらに、上記MDFの上に熱硬化性樹脂を塗布し、厚単板を重ねて加熱、加圧下に接着して複合材を得、その後、該複合材の表面の厚単板を研削して薄単板として得られたMDF複合床材が提供される。
請求項1に記載の発明にかかるMDF複合床材の製造方法は、木質基板とMDFとを積層させ、さらに、該MDFの上に厚単板を加熱、加圧下に熱硬化性樹脂を用いて接着させ複合材を得、その後、該複合材の表面の厚単板を研削して薄単板とする工程からなり、表面の薄単板とされた厚単板とMDFとは熱硬化性樹脂によってしっかりと接着するとともに、MDFの表層に含浸し、硬化した熱硬化性樹脂がキャスタの荷重を受けるため、凹みや線状の痕が付くことを防ぎ、耐キャスタ性に優れ、層間剥離を生じることのないMDF複合床材を製造することができる。
請求項2に記載の発明にかかるMDF複合床材の製造方法は上記のとおりであり、請求項1に記載の発明にかかるMDF複合床材の製造方法の有する効果に加えて、上記MDFが薄削された薄物繊維板とされているため、薄削されたMDF全体を、少ない熱硬化性樹脂で含浸、硬化させることが可能となり、耐キャスタ性に優れたMDF複合床材を低コストで製造することができる。
請求項3に記載の発明にかかるMDF複合床材の製造方法は上記のとおりであり、請求項2に記載の発明にかかるMDF複合床材の製造方法の有する効果に加え、上記薄物繊維板としてMDFを構成する表裏層とその間の内層のうち、低密度の内層を薄削して得られた低密度薄物繊維板を用いることにより、ポーラスで熱硬化性樹脂が内部に含浸され易く、該熱硬化性樹脂は接着剤として作用するとともに、硬化後はキャスタの荷重をしっかりと受けるため、耐キャスタ性に優れたMDF複合床材を製造することができる。
請求項4に記載のMDF複合床材は上記のとおりであり、木質基板にMDFを接着して積層し、さらに、上記MDFの上に熱硬化性樹脂を塗布し、厚単板を重ねて加熱、加圧下に接着して複合材を得、その後、該複合材の表面の厚単板を研削して薄単板とされているため、層間剥離を生じることなく、かつ、耐キャスタ性に優れたMDF複合床材とすることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して、詳細に説明する。本実施形態においては、MDFとして、上述した低密度薄物繊維板を用いている。図1、図2、図3は、本発明にかかるMDF複合床材の製造方法を模式的に示す横断面図である。図1に示すように、まず、木質基板5としての厚さ11mmのレギュラー合板に酢酸ビニル系接着剤4を10〜20g/尺2塗布し、厚さ0.5〜1.2mm、好ましくは厚さ略0.7mmの低密度薄物繊維板3を重ね、圧力7〜15kg/cm2の加圧下、30〜60分間、コールドプレスを行う。このとき、図1に示されているように、低密度薄物繊維板3には薄削の際に生じた疵によって表面に凹凸が生じている。
ついで、図2に示すように、上記低密度薄物繊維板3の表面に、熱硬化性樹脂2としてメラミン系熱硬化性樹脂を、10〜20g/尺2塗布し、上記凹凸面が表面に出ないように厚さ0.5〜1.0mmの厚単板1aを重ねて80〜140℃の加温下、圧力7〜10kg/cm2で、40〜120秒間、ホットプレスを行う。このようにして、木質基板5と低密度薄物繊維板3と上記厚単板1aとを複合させ、一体化して複合材Bを得る。
本発明の製造方法においては、上記複合材Bの表面の厚単板1aをさらにサンディングし、その厚さを0.5〜1.0mmから0.3〜0.4mmまで研削して薄単板1とする。このようにして、図3に示すように、薄単板1を表面板とした本発明にかかるMDF複合床材Aを得ることができる。以後、上記MDF複合床材Aは一般的な仕上げ処理、例えば、紫外線硬化型の樹脂塗料によって表面塗装をされ、製品とされる。かくして、天然木調の木目模様を持つとともに、層間剥離を生じることがなく、かつ、耐キャスタ性に優れたMDF複合床材Aを提供することができる。
A 本発明にかかるMDF複合床材
B 本発明にかかる複合材
1 薄単板
1a 厚単板
2 熱硬化性樹脂
3 低密度薄物繊維板
4 酢酸ビニル系接着剤
5 木質基板
B 本発明にかかる複合材
1 薄単板
1a 厚単板
2 熱硬化性樹脂
3 低密度薄物繊維板
4 酢酸ビニル系接着剤
5 木質基板
Claims (4)
- 木質基板にMDFを接着して積層し、さらに、上記MDFの上に熱硬化性樹脂を塗布し、厚単板を重ねて加熱、加圧下に接着して複合材を得、その後、該複合材の表面の厚単板を研削して薄単板とすることを特徴とするMDF複合床材の製造方法。
- 上記MDFが薄削された薄物繊維板である請求項1に記載のMDF複合床材の製造方法。
- 上記薄物繊維板がMDFを構成する表裏層とその間の内層のうち、低密度の内層を薄削して得られた低密度薄物繊維板である請求項2に記載のMDF複合床材の製造方法。
- 木質基板にMDFを接着して積層し、さらに、上記MDFの上に熱硬化性樹脂を塗布し、厚単板を重ねて加熱、加圧下に接着して複合材を得、その後、該複合材の表面の厚単板を研削して薄単板として得られたMDF複合床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005355506A JP2007152917A (ja) | 2005-12-09 | 2005-12-09 | Mdf複合床材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005355506A JP2007152917A (ja) | 2005-12-09 | 2005-12-09 | Mdf複合床材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007152917A true JP2007152917A (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=38237854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005355506A Pending JP2007152917A (ja) | 2005-12-09 | 2005-12-09 | Mdf複合床材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007152917A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009196188A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Eidai Co Ltd | 木質複合基材の製造方法と木質化粧板 |
JP2010007275A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床材 |
JP2016049671A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社エスウッド | 不燃性積層ボードの製造方法及び不燃性積層ボード |
-
2005
- 2005-12-09 JP JP2005355506A patent/JP2007152917A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009196188A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Eidai Co Ltd | 木質複合基材の製造方法と木質化粧板 |
JP2010007275A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床材 |
JP2016049671A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 株式会社エスウッド | 不燃性積層ボードの製造方法及び不燃性積層ボード |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2733641B2 (ja) | 建築用板 | |
US20110091735A1 (en) | Manufacturing Process for a Laminated Structure | |
JP2014083810A (ja) | 木質系化粧台板複合基材 | |
JP3903401B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JP2006515391A (ja) | 高圧メラミン化粧板、耐水合板及び防音機能層が積層された裏面溝加工強化床板並びにその製造方法 | |
JP2007152917A (ja) | Mdf複合床材の製造方法 | |
JP5324032B2 (ja) | 床材およびその製造方法 | |
JP2008155431A (ja) | 床材の製造方法 | |
JP3836239B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JP2008303679A (ja) | 建築用床材 | |
JP2009107161A (ja) | 化粧板およびその製造方法 | |
JP4925194B2 (ja) | 合板とこれを用いた建築板および木質防音床材並びに合板の製造方法 | |
JP2011226198A (ja) | 木質床材 | |
JP2008068421A (ja) | 複合基材の製造方法 | |
JP2008173809A (ja) | 木質系複合建築板の製造方法および木質系複合建築板 | |
JP2009190311A (ja) | 木質複合床材および木質複合床材の製造方法 | |
JP2021122970A (ja) | 合板製造方法及び木質家具材 | |
JPH09174506A (ja) | 木質建築材の製造方法 | |
JP2011025563A (ja) | 床板用複合基材の製造方法とそれを用いた表面化粧床材の製造方法 | |
JP2006205634A (ja) | 複合板 | |
KR101666366B1 (ko) | 동조 엠보된 원목마루판 제조 방법 | |
KR19980020266A (ko) | 온돌용 멜라민 시트 적층 합판류 마루판재 | |
JP5494179B2 (ja) | 直貼り床材の製造方法 | |
EP4338956A1 (en) | Methods of producing laminate boards | |
JP5137350B2 (ja) | 複合板 |