JP2009067033A - 化粧板及び化粧板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材に熱硬化特性又は湿気硬化特性と紫外線硬化特性とを兼ね備えた接着剤を塗布する。基材上に木質薄単板を積層し、これらをプレスにより積層一体化する。接着剤を紫外線照射により半硬化した状態で基材上に木質薄単板を積層する、このことで、接着剤により基材と木質薄単板との間に一定厚みの接着層が形成される。
【選択図】なし
Description
本発明の実施形態に係る化粧板は、少なくとも基材と、基材上に積層される化粧シートと、基材と化粧シートとの間に介装される接着層とを備えている。
基材には、無機質基材や木質基材を使用することができる。
上記基材に塗布される接着剤は、熱硬化特性と紫外線硬化特性とを兼ね備えているか、又は湿気硬化特性と紫外線硬化特性とを兼ね備えている。この接着剤を紫外線照射により半硬化状態にして一定厚みの接着層を形成した後に、基材に化粧シートを積層して積層体を得て、この積層体をプレスにより積層一体化して化粧板を得る。この接着剤の紫外線照射による半硬化工程はオンラインで瞬時に行うことができる。
化粧シートとしては、一般的な化粧板に使用されるものであれば、どのようなものでも使用することができる。例えば、天然木質薄単板、化粧紙、樹脂含浸紙、樹脂化粧シート等を用いることができる。
次に、上記化粧板の製造方法について説明する。
まず、上記基材に接着剤を塗布する。この接着剤を塗布する塗布手段は、特に限定されない。目的とする接着剤の塗布量に応じた塗布方法を選択すればよく、例えば、ロールコーターやフローコーター、スプレー塗布等が好適である。
次に、上記接着剤を半硬化状態にさせるために、紫外線照射を行う。紫外線の照射設備及び照射強度は、使用する接着剤の種類に合わせて適宜選択すればよい。なお、粘度の2種類の異なる接着剤を併用する場合には、少なくとも第1接着剤を紫外線照射により半硬化状態とする。
上記接着剤を半硬化状態とした基材上に化粧シートを積層して積層体を得る。こうすることで、一定厚みの接着層を介して化粧シートを積層することができるとともに、特に化粧シートとして天然木質薄単板を使用した場合に、化粧シートへの接着剤の染み上がりを抑えることができる。
次に、基材、半硬化状態の接着剤及び化粧シートが積層された積層体をプレスして積層一体化する。プレスは、一般的なロールプレスや平板プレス等、様々な方法により行うことができるが、平板プレスによりプレスすることが好ましい。
化粧シートとして天然木質薄単板を使用する場合、木質薄単板の表面に浮造り加工を施すことが好ましい。接着剤の染み上がりを木質薄単板の厚みの50%以下とすることで、特にショットブラスト法による浮造り加工を行う場合に好適な結果が得られる。
このように、本発明の実施形態に係る化粧板は、接着剤が熱硬化特性又は湿気硬化特性と紫外線硬化特性とを兼ね備え、接着剤を半硬化状態とした後に化粧シート(木質薄単板)を積層する。このため、基材と化粧シート(木質薄単板)との間に一定厚みの接着層が形成され、接着層がクッション層として機能して耐キャスター性に優れた化粧板を得ることができるとともに、紫外線照射により接着剤を瞬時に半硬化状態とするので、生産性のよい化粧板を得ることができる。
厚さ9mmの針葉樹合板の表面に、厚さ2.7mmのMDFをビニルウレタン系接着剤で、コールドプレスによって貼着して基材を得た。
上記実施例1で得られた化粧基材の表面に、ショットブラスト法により浮造り加工を施した。この浮造り加工により、柔らかい導管以外の部分が優先的に研削され、硬い導管部分が残り、凹凸感に優れた外観を持つ化粧基材を得ることができた。この化粧基材の表面を研磨剤が含まれたスポンジで研磨した後、透明樹脂塗料を塗布して透明樹脂塗膜を形成し、美麗な化粧板を得た。
比較例1の化粧板は、第1接着剤塗布後に照射するメタルハライドの照射強度が240mJ/cm2である点で上記実施例1の化粧板と異なり、他は同じ構成、同じ製造方法により化粧板を得た。
比較例2の化粧板は、第1接着剤を半硬化させずにホワイトオーク生単板を積層して積層体を得て、この積層体を120℃で0.8MPaの圧力下で120秒間熱圧プレスして化粧基材を得ている点で異なる。
上記比較例2で得られた化粧基材の表面に、ショットブラスト法により浮造り加工を施した。単板の接着剤が染み上がっている部分がほとんど研削されず、浮造り加工にムラが生じていた。
Claims (6)
- 熱硬化特性又は湿気硬化特性と紫外線硬化特性とを兼ね備えた接着剤が塗布された基材と、
上記基材上に積層される木質薄単板とがプレスにより積層一体化されてなり、
上記接着剤が紫外線照射により半硬化した状態で基材上に木質薄単板が積層されることで、接着剤により基材と木質薄単板との間に一定厚みの接着層が形成されていることを特徴とする化粧板。 - 請求項1の化粧板において、
上記接着剤の木質薄単板への染み上がりが、該木質薄単板の厚さの50%以下とされていることを特徴とする化粧板。 - 請求項1又は2の化粧板において、
上記木質薄単板の表面に、上記接着剤の木質薄単板裏面からの染み上がり部分に至る深さまでショットブラスト法による浮造り加工が施されていることを特徴とする化粧板。 - 熱硬化特性又は湿気硬化特性と紫外線硬化特性とを兼ね備えた接着剤を基材に塗布する接着剤塗布工程と、
上記接着剤を半硬化させて一定厚みの接着層を形成するために紫外線照射を行う紫外線照射工程と、
上記接着層上に化粧シートを積層して積層体を得る積層工程と、
上記積層体を加圧状態で積層一体化するためにプレスするプレス工程とを含むことを特徴とする化粧板の製造方法。 - 請求項4の化粧板の製造方法において、
上記接着剤塗布工程における接着剤は熱硬化特性と紫外線硬化特性とを兼ね備え、
上記積層工程における化粧シートは木質薄単板であり、
上記プレス工程では積層体を熱圧プレスし、上記接着剤の上記木質薄単板への染み上がりを木質薄単板の厚さの50%以下にすることを特徴とする化粧板の製造方法。 - 請求項5の化粧板の製造方法において、
上記プレス工程の後、上記木質薄単板の表面に、上記接着剤の木質薄単板裏面からの染み上がり部分に至る深さまでショットブラスト法による浮造り加工を施す浮造り加工工程をさらに含むことを特徴とする化粧板の製造方法。
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