JPH05114281A - 電子機器の操作パネル開閉機構 - Google Patents

電子機器の操作パネル開閉機構

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JPH05114281A
JPH05114281A JP30270291A JP30270291A JPH05114281A JP H05114281 A JPH05114281 A JP H05114281A JP 30270291 A JP30270291 A JP 30270291A JP 30270291 A JP30270291 A JP 30270291A JP H05114281 A JPH05114281 A JP H05114281A
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arm
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昭三 横尾
Yasunori Kawauchi
保憲 川内
Keitarou Ozawa
継太郎 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無理のない操作形態で簡単・容易に操作パネ
ルの傾き角度を設定できる、開閉操作性が良好で使い勝
手のよい操作パネルの開閉機構を提供すること。 【構成】 操作パネル6の両側に操作パネル6と一体的
に回動プレート7を設け、該回動プレートを本体1に対
し回動可能に取り付けると共に、回動プレート上には爪
部9−1を有するロックアーム9を設ける。また本体1
側にはロック板4が設けられ、該ロック板4には前記爪
部9−1が係合可能な突部4−1が設けられる。また、
操作パネル6側には、押ボタン14と、該押ボタンに連
動するロック解除レバー15,16とが設けられてい
る。そして、押ボタンの押し下げ操作により、ロック解
除レバーはロックアーム9をその支点回りに回動させ、
ロック板4との係合を解除させる構造とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置等の電
子機器の操作パネル開閉機構に係り、特に開閉操作性の
向上を図った操作パネルの開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR等の磁気記録再生装置の操作ボタ
ン類は、磁気記録再生装置本体の前面に設けられたもの
が多く、この操作ボタンによる操作性を向上させるた
め、操作ボタン群等を配設した操作パネルと装置本体と
の間に所定の角度を持たせるようにしたものがある。こ
こで、操作パネルと本体との角度は、装置を操作するオ
ペレータに応じて最適な角度にセッティングできれば操
作性が向上し、また、装置を使用しない場合には、装置
本体からの突出をなくすために操作パネルを閉じること
ができれば好都合である。斯様な構成をとる操作パネル
開閉機構に関連するものの一つとして、米国特許第4,
879,786号明細書が挙げられる。
【0003】上記先願の操作パネル開閉機構では、操作
パネル側に設けられたアームに食い込み角度をもつよう
に、本体に支点をもち且つ上記アーム方向に付勢された
ロック部材が設けられている。そして、操作パネルを開
く方向に再度傾き角設定する場合には、操作パネルをそ
の上部の回動支点を回動中心にして持ち上げて、その持
ち上げ回動位置で手を放せば、上記したようにロック部
材がアームに食い込む方向にバネによって付勢されてい
るので、ロック部材はアームに食い込み、操作パネルは
その位置で保持されるようになっている。これにより、
オペレータは操作パネルの角度を最適な状態に設定する
ことができる。しかし、操作パネルを閉じる方向に再度
傾き角設定する場合には、装置本体側に設けられたパネ
ル角度固定用のロック部材を、このロック部材の頭部を
手指等で操作することにより付勢バネに抗して回動さ
せ、これによってロック部材と操作パネルに設けられた
アームとの当接を解除する必要がある構成となってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した従来
技術においては、パネルの角度を保持するためのロック
部材のロックを解除すると、操作パネルを手で保持して
いないと、操作パネル自身の重量により操作パネルはそ
の回動支点を中心として回動し、本体に衝突してしま
う。これを回避するには、片手で操作パネルを保持しな
がら他方の手で前記ロック部材を解除する必要がある
が、これを達成するためには、ロック機構を本体の片側
にしか設けることができず、このためパネルの保持が片
持ちとなって強度的に不十分となり、強度的な信頼性に
問題を生じてくる。また、ロック部材を解除するための
操作部が、操作パネルとは独立して本体の上部側に設け
られているため、比較的に操作性が悪く、操作パネルの
開閉操作を煩わしくする要因となっていた。
【0005】本発明の目的は、上記した従来技術の不都
合を解消し、操作パネルの開閉操作を容易にするととも
に、コンパクトな構成となし得る操作パネル開閉機構を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による操作パネル
開閉機構は上記目的を達成するために、操作パネルの両
側面上部に操作パネルと一体的に回動プレートを設け、
該回動プレートを本体に対し回動可能に取り付け、この
各回動プレート上に爪部を有するロックアームをそれぞ
れ設けた。また本体側には、操作パネルの両側面上部と
対応する位置に左右一対のロック板が設けられ、該ロッ
ク板には、ロックアームの爪部が係合可能な突部が設け
られている。そして、ロック板に設けた突部とロックア
ームの爪部とは、操作パネル開き方向には逃げ、操作パ
ネル閉じ方向には食い込みとなるように構成してある。
また、操作パネル側には、操作パネルの下部両側にロッ
ク解除用の押ボタンと、この押ボタンに連動するロック
解除レバーとが設けられ、操作パネルに設けた押ボタン
のプッシュ操作により、ロック解除レバーを介してロッ
クアームをその支点回りに回動させ、ロック板との係合
を解除させる構造としたものである。
【0007】
【作用】前記押ボタンは操作パネルの下部両側に設けら
れており、操作パネルを開閉する際には、操作パネルの
下部と操作ボタンとを手で挾んで持つ操作形態が採られ
る。そして、このように操作パネルの下部と操作ボタン
とを手で挾んで持った格好で、操作パネルに設けた押ボ
タンを押し下げることにより、ロックアームとロック板
との係合は解除され、容易に操作パネルの開き角度を変
更することができる。また、押ボタンの押し下げを解除
することにより、簡単・確実に操作パネルの開き角度を
固定することができる。また、ロックアームの回動支
点、及びロックアームの爪部とロック板の突起との係合
を制御する操作部が、操作パネルと一体的に回動するた
め、押ボタンの位置が操作パネルの開閉角度により変わ
っても、常に確実に係合部の制御を行うことができる。
さらに、操作パネルの開き角度を設定する機構を操作パ
ネルの側面部分に集中してコンパクトに設けることがで
きるため、機器全体の省スペース化にも寄与する。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図1〜図4に示した1実施例
によって説明する。図1は操作パネル開閉機構全体の側
面図であり、同図は操作パネルが約45度開いた(約4
5度傾斜した)状態が示されている。また、図2は操作
パネルを閉じるために押ボタンを押し下げた状態を示す
側面図、図3は操作パネルを開けるときの状態を示す側
面図、図4は操作パネルが閉じた状態を示す側面図であ
る。
【0009】図1において、1は例えば業務用VTR等
の磁気記録再生装置の筐体部本体(以下、本体1と称
す)で、この本体1の前面には後記する操作パネル6が
開閉可能に取り付けられており、また、本体1の前面の
上側にはカセット挿入口2が設けられている。3は本体
1に取り付けられたサブプレートで、該サブプレート3
には後記するロックアーム9の爪部9−1が係合可能な
複数の突部4−1を有するロック板4が取り付けられて
いる。またサブプレート3にはガイドピン5,5が設け
られている。
【0010】6は本体1の前面に開閉(回動)可能であ
るように配設された操作パネルで、記録,再生等の操作
ボタン群や動作状態を示す表示装置等が搭載されてい
る。7は回動プレートで、その弧状溝7−2が前記サブ
プレート3に設けたガイドピン5,5にカラー8を介し
て係合され、これにより回動プレート7はガイドピン5
と係合した弧状溝7−2の許容する範囲内で本体1側に
所定量回動可能に取り付けられている(架空回動支点回
りに回動可能に取り付けられている)。12は操作パネ
ル6の側面に取り付けられたパネルアームで、操作パネ
ル6を貫通するネジ等の適宜固定手段により操作パネル
6と一体化されている。このパネルアーム12には例え
ば連結ピン13が取り付けられており、該連結ピンが前
記回動プレート7に設けた連結ガイド部7−3に係合さ
れると共に、操作パネル6を貫通するネジがパネルアー
ム12に設けたネジ穴部12−1に取付けられる。これ
によって、操作パネル6は回動プレート7と一体化され
て、本体1に回動可能に取り付け・保持されるようにな
っている。なお、操作パネル6と回動プレート7とを一
体回動するように結合する手段は、ネジ止め等の他の任
意手段に代替可能である。
【0011】9はロックアームで、前記回動プレート7
にロックアーム支点10を中心に回動可能に取り付けら
れている。このロックアーム9は回動プレート7に設け
られたロックバネ11により、その爪部9−1が前記ロ
ック板4の突部4−1に係合する方向への回動習性を付
与されている。また、前記回動プレート7の外周部には
ギヤ部7−1が設けられており、該ギヤ部7−1が前記
サブプレート3に取り付けられたオイルダンパー(図示
しない)のギヤ部に噛み合っている。
【0012】また、前記操作パネル6の下端側方には、
ロック解除操作用の押ボタン14が設けられており、ま
た、前記パネルアーム12には、ロック解除アームA1
5及びロック解除アームB16がそれぞれ支点17,1
8回りに回動可能に取り付けられていて、ロック解除ア
ームA15とロック解除アームB16とは、連動ピン1
9及び連動長穴20によってピン−スロット結合されて
いる。そして、押ボタン14をプッシュ操作することに
より、この押圧力はロック解除アームA15及びロック
解除アームB16を介して前記ロックアーム9に伝達さ
れ、ロックアーム9をロックバネ11の付勢力に抗して
ロックアーム支点10回りに回動させ、これによってロ
ックアーム9の爪部9−1とロック板4の突部4−1と
の係合を解除できるように構成されている。
【0013】なお図では、操作パネル6の一方の側面側
のみを示しているが、上述したサブプレート3,ロック
板4,回動プレート7,ロックアーム9,ロックバネ1
1,パネルアーム12,押ボタン14,ロック解除アー
ムA15,ロック解除アームB16等の部材は、操作パ
ネル6に対して左右対称に設けられている。
【0014】次に前記した構成に基づく動作の説明を行
う。図1の状態において、ロックアーム9の爪部9−1
はロックバネ11によりロック板4側に付勢されて、ロ
ックアーム9の爪部9−1がロック板4の突部4−1に
係合しており、このとき操作パネル6はオペレータの好
みに応じた図示の傾き位置を保持されていて、操作パネ
ル6上の操作ボタン類はオペレータにとって操作しやす
い状態にある。なおこのときには、ロックアーム9の爪
部9−1とロック板4の係合面とはロックアーム9の回
動支点に対し食い込みとなるように構成されているた
め、操作パネル6を閉じる方向に力が加えられても、操
作パネル6が閉じられることはない。
【0015】次に、操作する人が変わったりして、操作
パネル6を閉じる方向に少し動かす場合について述べ
る。操作パネル6の両側下方に設けられた押ボタン14
と操作パネル6の下方側とをそれぞれ両手で挟む様にし
て、各押ボタン14を押し下げると、図2に示すように
ロック解除レバーA15は、その一端が押し下げられて
支点17の回りに図示反時計方向に回動し、該ロック解
除レバーA15の他端側とピン−スロット結合されたロ
ック解除レバーB16が、支点18の回りに図示時計方
向に回動する。これにより、ロック解除レバーB16の
端部がロックバネ11に抗してロックアーム9の一端を
押し下げて、ロックアーム9をロックアーム支点10の
回りに図示反時計方向に回動させ、ロックアーム9の爪
部9−1とロック板4との係合を解除させる。この際、
操作パネル6はその両端下部を手で支持されているの
で、この状態で操作パネル6をガイドピン5,5を案内
として架空回動支点回りに任意の角度に変更することが
でき、任意の角度に設定した後に押ボタン14を放せ
ば、ロックアーム9の爪部9−1はロックバネ11によ
りロック板4側に付勢され、ロック板4に設けた突部4
−1に位置決めされることとなる。
【0016】一方、操作パネル6を開く場合には、ロッ
クアーム9の爪部9−1とロック板4の突部4−1とは
操作パネル6の開き方向には逃げ方向となる様に設定さ
れているため、操作パネル6を開き方向に持ち上げる
と、ガイドピン5,5を案内として、操作パネル6を任
意の角度に変更することができる。この開き操作状態が
図3に示されている。
【0017】また、図4に示すように操作パネル6を完
全に閉じた際には、ロックアーム9の爪部9−1とロッ
ク板4の最上段の突部とが噛み合うように構成されてい
るため、振動等により操作パネル6が開くことがないよ
うになっている。なお、図4の状態から操作パネル6を
引き出し・回動させる際には、押ボタン14によってロ
ックアーム9とロック板4との噛み合いを解除するよう
になっている。
【0018】なお、図示では省略してあるが、前記した
ように回動プレート7の外周部に設けたギヤ部7−1に
は、オイルの粘性を利用した公知のオイルダンパーのギ
ヤ部が噛み合わせてあり、これにより操作パネル6の急
激な回動を制限すると共に、操作パネル6の開閉操作感
触が良好なものとなるようにしてある。
【0019】斯様に本実施例によれば、操作パネル側に
操作パネルの角度を固定するロック機構のための解除制
御部材、すなわち解除用の押ボタンやロック解除レバー
を設け、操作パネルを閉じる方向に動かす場合には、操
作パネルの両側下方に設けた押ボタンを操作パネルと共
に挟むようにしてプッシュすることにより容易にロック
解除することができ、また、押ボタンのプッシュを解除
することにより容易に操作パネルの角度を所望のものに
固定することができる。よって、操作パネルの左右に対
となったロックメカニズムを設けた両持ちで機械的強度
に優れた開閉機構において、ロック解除操作及びロック
操作と操作パネルの保持・回動操作とを、無理のない操
作形態で簡単・容易に行えることとなる。なお、操作パ
ネルを開ける方向に動かす場合には、前述したように操
作パネルを任意の角度まで持ち上げるように開くことに
より、容易に操作パネルの角度を設定することができ
る。
【0020】さらに、ロックアームの回動支点及びロッ
クアームの爪部とロック板の突起との係合を制御する操
作部が、操作パネルと一体的に回動するため、押ボタン
の位置が操作パネルの開閉角度により変わっても、常に
確実に係合部の制御を行うことができる。また、操作パ
ネルの開き角度を設定する機構を、操作パネルの側面部
分に集中してコンパクトに設けることができるため、磁
気記録再生装置本体にスペース的な障害を与えることが
ない。
【0021】なお、以上の説明では磁気記録再生装置の
操作パネルへの適用を示したが、本発明は磁気記録再生
装置以外の各種電子機器の操作パネル開閉機構にも適用
可能であることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロック解
除操作及びロック操作と操作パネルの保持・回動操作と
を、無理のない操作形態で簡単・容易に行えるので、開
閉操作性が良好で使い勝手のよい操作パネルの開閉機構
を実現でき、またこれをコンパクトな構造となし得ると
いう、顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る操作パネル開閉機構にお
いて操作パネルが約45度開いた状態を示す側面図であ
る。
【図2】本発明の実施例に係る操作パネル開閉機構にお
いて操作パネルを閉じる場合の動作を説明するための側
面図である。
【図3】本発明の実施例に係る操作パネル開閉機構にお
いて操作パネルを開ける場合の動作を説明するため側面
図である。
【図4】本発明の実施例に係る操作パネル開閉機構にお
いて操作パネルが完全に閉じた状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気記録再生装置の筐体部本体(本体) 3 サブプレート 4 ロック板 4−1 突部 5 ガイドピン 6 操作パネル 7 回動プレート 9 ロックアーム 9−1 爪部 10 ロックアーム支点 11 ロックバネ 12 パネルアーム 14 押ボタン 15 ロック解除アームA 16 ロック解除アームB

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器本体の前面に設けられた操作パ
    ネルのための操作パネル開閉機構において、 前記操作パネル側に所定量移動可能であるように取り付
    けられ操作パネルの開閉角度の位置決めを行うためのロ
    ックアームと、前記電子機器本体側に設けられ前記ロッ
    クアームの爪部が係合可能な複数の係合突部と、前記ロ
    ックアームの爪部を前記係合突部と係合する方向へ付勢
    する付勢バネと、前記操作パネル側に設けられ前記ロッ
    クアームと前記係合突部との係合を解除する解除制御部
    材とを、具備したことを特徴とする電子機器の操作パネ
    ル開閉機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記ロックアー
    ムを前記操作パネルと一体的に設けられた回動プレート
    上に設けたことを特徴とする電子機器の操作パネル開閉
    機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、少なくとも前記
    ロックアーム、前記係合突部、前記付勢バネ、前記解除
    制御部材を前記操作パネルに対して左右一対設けたこと
    を特徴とする電子機器の操作パネル開閉機構。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載において、前記解除
    制御部材には、プッシュ操作される押ボタンと、該押ボ
    タンによる押圧力を前記ロックアームに伝達するロック
    解除レバーとからなり、前記押ボタンは前記操作パネル
    の下端側に設けられたことを特徴とする電子機器の操作
    パネル開閉機構。
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