JP3702707B2 - 蓋開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばポータブルCD装置の開閉蓋のロック・リリースがワンタッチで行えるように構成した蓋開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の蓋開閉装置としては図10に示す構成のものがある。図10において、31は開閉蓋32を閉じた姿勢にロックするためのバックルで、このバックル31は本体キャビネット33の左右箇所において、本体キャビネット33に設けられた支軸34をそれぞれ中心として回動自在に支持されている。開閉蓋32を閉じた状態で、バックル31を開閉蓋32側に回動させることにより、このバックル31に取り付けた第1ロック金具35の凸部36が、開閉蓋32に取り付けた第2ロック金具37の凸部38を乗り越えてロックが完了され、開閉蓋32と本体キャビネット33とが互いに押しつけあった状態で閉じるように構成されている。なお、39は防水性ゴムなどからなるシール部材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の蓋開閉装置においては、左右のバックル31がそれぞれ単独で構成されており、ロック・リリース操作時に左右の手が必要となって操作が難しく、またバックル31が開閉蓋32の表面に垂直方向に回動するように軸支されるため、バックル31自体のたわみによりロックの操作力が決まったりして、操作力の設定に十分な検討が要求されていた。また左右のバックル31が独立して開閉させる構造であるため、落下した際などに、この際の衝撃が片側のバックル31に対して外れ方向への力として加わった場合に、誤動作でバックル31が外れてロックが解除されてしまうことがあり、このような不具合を防止すべく、簡単に外れない構成を検討する必要があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、蓋開閉動作の操作を容易に行うことができながら、ロック操作力が安定しバックルが誤って外れることを防止できる蓋開閉装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の蓋開閉装置は、本体キャビネットに対して開閉自在に構成された開閉蓋において、開閉蓋の左右に当該蓋表面に平行な方向に回動するように軸支されたバックルを配設し、バックル同士が本体キャビネットに対して互いに離反または当接するように連動させる連動構成部を開閉蓋側に設けて、この連動構成部を介してバックル同士を連結させ、左右のバックルにそれぞれ設けたロック部が、本体キャビネットの両側部に設けた各被ロック部に、同様な姿勢および同様なタイミングで系脱する構成としたことを特徴とする。
【0006】
この構成により、蓋開閉動作の操作を容易に行うことができながら、バックルが誤って外れることを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、本体キャビネットに対して開閉自在に構成された開閉蓋において、開閉蓋の左右に当該蓋表面に平行な方向に回動するように軸支されたバックルを配設し、バックル同士が本体キャビネットに対して互いに離反または当接するように連動させる連動構成部を開閉蓋側に設けて、この連動構成部を介してバックル同士を連結させ、左右のバックルにそれぞれ設けたロック部が、本体キャビネットの両側部に設けた各被ロック部に、同様な姿勢および同様なタイミングで系脱する構成としたことを特徴とする。
【0008】
これにより、一方のバックルだけを操作した場合でも、連動構成部により他方のバックルも連動し、同時に左右のバックルが移動して両側のロック動作を行うことができるため、片手での開閉操作が可能となるとともに、バックルが開閉蓋の表面に平行な方向に回動するように軸支されているため、ロック操作力が安定し落下時の誤使用による外れを防止することができて、耐衝撃性も向上する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、本体キャビネットに対して開閉自在に構成された開閉蓋において、開閉蓋の左右に当該蓋表面に平行な方向に回動するように軸支されたバックルを配設し、前記開閉蓋に、バックル同士が本体キャビネットに対して互いに離反または当接するように連動させる連動構成部を開閉蓋側に設け、この連動構成部は、左右のバックルをそれぞれ回動可能に連結する連結板と、これらの連結板同士を連結する連結レバーとを備え、バックルのロック構成部に設けたロック部がバックルを開閉蓋側に閉じる操作の過程で徐々に本体キャビネットの角部に当たり、ロック部の付勢力でバックルを本体キャビネットに引き込む構成としたことを特徴とする。
【0010】
これにより、一方のバックルだけを操作した場合でも、連動構成部により他方のバックルも連動し、同時に左右のバックルが移動して両側のロック部が本体キャビネットの被ロック部に嵌まり込んでロック力を発生させ、片手での開閉操作が可能となるとともに、落下時の誤使用による外れを防止することができて、耐衝撃性も向上する。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、開閉蓋においてバックルの枢軸が連動構成部より開閉蓋の枢軸に近い位置に配置する構成としたことを特徴とするものであり、連動構成部が開閉蓋の自由端寄りの片側に構成できるため小型省スペース化が可能となる。
【0012】
以下本発明の実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態にかかる蓋開閉装置を備えたポータブルCD装置の外観図、図2は同ポータブルCD装置の蓋開閉装置のロック状態での平面透視図、図3は同開閉装置のリリース状態での平面透視図、図4は同ポータブルCD装置における蓋開閉装置の連結構成部の斜視図、図5はの同開閉装置のロックリリース状態での正面断面図である。
【0014】
図1〜図5において、1は本発明の実施の形態にかかる蓋開閉装置2を備えたポータブルCD装置、3は本体キャビネット、4はヒンジ部5を介して本体キャビネット3に対して開閉自在に構成された開閉蓋、6はロック用のバックルであり、バックル6は開閉蓋4側における左右位置にそれぞれ配設されている。
【0015】
バックル6の片端にはバックル支軸11が取り付けられ、バックル支軸11は支軸固定板12により開閉蓋4に固定されている。ここで支軸固定板12は、バックル支軸11が開閉蓋4の表面に垂直になるように開閉蓋4に取り付けられている。これによりバックル6は開閉蓋4の表面に平行な方向に回動するように軸支されている。
【0016】
開閉蓋4には、各バックル6にそれぞれ連結される左右の連結板7と、これらの連結板7同士を連結する連結レバー8とロックバネ10とが内装されている。連結レバー8は、開閉蓋4に設けた連結軸4aに、連結レバー8に設けた連結軸受け8aを嵌合させることにより、回動可能に支持されている。
【0017】
連結板7の端部にはガイド孔7a形成され、連結レバー8に突設された軸8bに連結板7のガイド孔7aを嵌入させることにより、連結レバー8の回動動作が変換されて連結板7が横方向にスライドするようになっている。また、10は片端が連結レバー8のバネ孔8cに嵌入されたロックバネ10であり、他端は開閉蓋4のバネ孔4bに嵌入されている。連結レバー8のバネ孔8cと開閉蓋4のバネ孔4bは、連結レバー8の動作回転範囲の中間位置において双方の距離が最も接近するように配置されている。これに対してロックバネ10は両端を遠ざける付勢力を持っている。これにより、連結レバー8は左右の連結板7を最も近付けるか、あるいは中間点を境に反対に遠ざける付勢力を持たせている。
【0018】
また、連結板7の他端には軸7bが突設され、バックル6の自由端に設けたガイド孔6aに嵌入されている。13はバックル6に取り付けられた軸押さえであり、軸7bがガイド孔6aに嵌入された状態を保持している。これにより連結板7の横方向のスライドが変換されてバックル6が回動するようになっている。
【0019】
さらに、バックル6の下部前寄りの箇所にも軸受け6aが設けられ、支軸14を介してロック片15が回動可能に取り付けられている。そして、支軸14に外装させてロック片15とバックル6との端部に当接させたバネ16により、ロック片15に設けられたロック面15aがバックル6の裏面側より突出する方向にロック片15が付勢されている。また、このロック片15が係合可能なロック用溝3aが本体キャビネット3におけるロック片15に臨む位置に形成されている。
【0020】
18は防水ゴムなどからなるシール部材である。
【0021】
以上のように構成された蓋開閉装置の動作を以下に説明する。
【0022】
ロック動作において、バックル6をA方向(図3参照)に閉じることにより、バックル6に連結された連結板7が、B方向にスライドし、連結レバー8が連結軸受け8aを支点としてC方向に回動する。さらに反対側の連結板が連動して動く。前記バックル6の操作により、反対側のバックル6がA方向に回動する。
【0023】
この時、バックル6に取り付けたロック片15が本体キャビネット3に設けたロック用溝3aに徐々に接近し、さらに近づく。これにより、ロック用溝3aの角にロック片15のロック面15aが当たって反転し、バックル6を本体キャビネット3へと引き寄せるロック補助の働きが発生し、最終的にロック片15がロック用溝3aにはまり込み、本体キャビネット3が引き上げられながら開閉蓋4に押しつけられる。
【0024】
一方、リリース動作では、バックル6をD方向(図4参照)に開くことにより、連結板がE方向にスライドして、連結レバー8はF方向に連動する。バックル6を操作してリリース動作を行う過程において、ロックバネ10の付勢力により連結レバー8はロックとリリースの中間位置を境にどちらかに付勢される。ロック状態からリリース動作が半分以上経過した時点から、連結レバーはF方向に付勢されることになる。これによりリリース動作にクリック感が与えられ、リリース完了状態でバックル6のぐらつきが抑えられる。
【0025】
以上のように本実施形態によれば、左右のバックル6を連結させたので、双方のバックル6だけでなく片側のバックル6のみでもロック操作可能であって操作性が向上するとともに、バックルが開閉蓋の表面に平行な方向に回動するように軸支されているためロック操作力が安定し、ロック時には、双方のバックル6に設けた各ロック片15が開閉蓋4に確実に係合するため、落下した際などに、この際の衝撃が片側のバックル6に対して外れ方向への力として加わった場合でも、バックル6が外れてロックが解除されてしまうことが防止され、耐衝撃性も向上する。
【0026】
また、開閉蓋4においてバックル6のバックル支軸11を連結板7および連結軸8より開閉蓋4のヒンジ5に近い位置に配置する構成としたので、連結板7および連結軸8が開閉蓋4の自由端寄りの片側に構成できるため小型省スペース化が可能となる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、左右のバックルを連結させたので、双方のバックルだけでなく片側のバックルのみでもロック操作可能であって操作性が向上するとともに、バックルが開閉蓋の表面に平行な方向に回動するように軸支されているためロック操作力が安定し、ロック時には、双方のバックルに設けた各ロック部が開閉蓋に確実に係合し、誤って落下させた際などに、この際の衝撃が片側のバックルに対して外れ方向への力として加わった場合でも、バックルが外れてロックが解除されてしまうことが防止され、連動構成部が片側に構成できるため小型省スペース化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる蓋開閉装置を備えたポータブルCD装置の外観図
【図2】同ポータブルCD装置の蓋開閉装置のロック状態での平面透視図
【図3】同開閉装置のリリース状態での平面透視図
【図4】同ポータブルCD装置における蓋開閉装置の連結構成部の斜視図
【図5】同開閉装置のロックリリース状態での正面断面図
【図6】従来の蓋開閉装置の正面断面図
【符号の説明】
2 蓋開閉装置
3 本体キャビネット
3a ロック用溝(被ロック部)
4 開閉蓋
6 バックル
7 連結板
8 連結レバー
11 バックル支軸
14 支軸
15 ロック片(ロック部)
16 バネ
Claims (3)
- 本体キャビネットに対して開閉自在に構成された開閉蓋において、開閉蓋の左右に当該蓋表面に平行な方向に回動するように軸支されたバックルを配設し、バックル同士が本体キャビネットに対して互いに離反または当接するように連動させる連動構成部を開閉蓋側に設けて、この連動構成部を介してバックル同士を連結させ、左右のバックルにそれぞれ設けたロック部が、本体キャビネットの両側部に設けた各被ロック部に、同様な姿勢および同様なタイミングで系脱する構成としたことを特徴とする蓋開閉装置。
- 本体キャビネットに対して開閉自在に構成された開閉蓋において、開閉蓋の左右に当該蓋表面に平行な方向に回動するように軸支されたバックルを配設し、前記開閉蓋に、バックル同士が本体キャビネットに対して互いに離反または当接するように連動させる連動構成部を開閉蓋側に設け、この連動構成部は、左右のバックルをそれぞれ回動可能に連結する連結板と、これらの連結板同士を連結する連結レバーとを備え、バックルのロック構成部に設けたロック部がバックルを開閉蓋側に閉じる操作の過程で徐々に本体キャビネットの角部に当たり、ロック部の付勢力でバックルを本体キャビネットに引き込む構成としたことを特徴とする蓋開閉装置。
- 開閉蓋においてバックルの枢軸が連動構成部より開閉蓋の枢軸に近い位置に配置する構成としたことを特徴とする請求項2記載の蓋開閉装置。
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JP13671599A Expired - Fee Related JP3702707B2 (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 蓋開閉装置 |
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