JP3957984B2 - 食器洗い機の扉開閉装置 - Google Patents

食器洗い機の扉開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3957984B2
JP3957984B2 JP2001058749A JP2001058749A JP3957984B2 JP 3957984 B2 JP3957984 B2 JP 3957984B2 JP 2001058749 A JP2001058749 A JP 2001058749A JP 2001058749 A JP2001058749 A JP 2001058749A JP 3957984 B2 JP3957984 B2 JP 3957984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
selection
slide
slide bar
guide groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001058749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002282188A5 (ja
JP2002282188A (ja
Inventor
宏明 治京
雅人 村垣
智雄 井上
孝明 一色
宜江 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP2001058749A priority Critical patent/JP3957984B2/ja
Publication of JP2002282188A publication Critical patent/JP2002282188A/ja
Publication of JP2002282188A5 publication Critical patent/JP2002282188A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3957984B2 publication Critical patent/JP3957984B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、食器洗い機の扉開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食器洗い機の扉の開閉構造として従来から知られているものは、一枚扉の下端部両側をヒンジ軸で本体に取り付け、前方に扉を倒すように開放するものがある。また、上下2枚の扉体の下部の扉体を前記と同様に下端部両側のヒンジ軸で本体に取付け、上部の扉体を上端両側のヒンジ軸で取付けることにより、下部の扉体を前方に倒すと共に、上部の扉体を上方へはね上げて開放するようにしたものもある。さらに、二つ折りに屈曲しながら上方へはね上げて開放するものも知られている(特開2000−296090号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、一枚扉を前方に倒すように開放する構造のものでは、食器洗い機が大型のものである場合は、それに応じて扉も大型化するので、設置場所の前方にそれに応じた余裕が必要となり、また扉開放時に全体の重心が前方に移動するので、食器洗い機が不安定になるなどの問題がある。また、上下2枚の扉体を上下に開く形式のもの、或いは二つ折りに屈曲して本体の上方に開放する形式のものは、はね上げた扉体の位置が高くなるので、大型のもの又は設置場所が高い場合には使用者の手が取手に届き難い不便がある。また、いずれの形式においても、扉が大型化することにより扉の開閉に際し、使用者の負担が大きくなる問題もある。
【0004】
そこで、この発明は、これら従来の問題点を解消し、取扱い性の良好な食器洗い機の扉開閉装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、左右2枚の扉体を中間ヒンジ部により屈曲自在に連結し、一方の扉体をその外端部上下に設けた扉ヒンジ部により食器洗い機の本体に回転自在に取付け、他方の扉体をその外端部上下に設けた扉スライド部により上記本体の上下縁のガイドにスライド自在に嵌合し、上記2枚の扉体を上記中間ヒンジ部で外方に二つ折れとなるように折り畳みつつ、上記扉ヒンジ部側に開放するようにした食器洗い機の扉開閉装置において、上記2枚の扉体をその中間ヒンジ部で外方に二つ折れとなるように付勢する付勢手段を設け、且つその付勢手段に対抗して各扉体を閉止状態に保持するロック手段を設けた構成とした。
【0006】
上記の構成によると、扉の前方への突き出し量は、1枚ものの扉体の半分の幅であるので、扉前方に必要な開閉空間が少なくてよい。また、扉体は水平方向に移動するので、取手の位置の変動がない。さらに、扉の重量は全て本体側で支持されるので、使用者の負担が軽減される。
【0007】
また、上記の扉スライド部を転動体により構成すると、扉体の開閉をスムーズに行うことができる。上記のロック手段と、これに対応したロック解除手段が上記いずれか一方の扉体に設けられ、他方の扉体に上記のロック解除手段と連動する連動ロック解除手段が設けられた構成を採ることもできる。このように構成すると、どちらの扉体からでもロックを解除することができる便利さがある。
【0008】
前記の課題を解決するその他の手段として、左右2枚の扉体を中間ヒンジ部により屈曲自在に連結し、両方の扉体を各外端部上下に設けた扉スライド部により食器洗い機の本体に回転自在に取付け、上記各扉スライド部を上記本体の上下縁のガイドにスライド自在に嵌合し、上記2枚の扉体を上記中間ヒンジ部で外方に二つ折れとなるように折り畳みつつ、左右いずれか一方に開放するようにした食器洗い機の扉開閉装置において、上記いずれか一方の扉スライド部を固定位置に係合する一方、他方の扉スライド部を開放する選択装置を上記本体に設けた構成を採ることができる。
【0009】
上記の構成によると、前記の場合と同様に、扉の前方への突き出し量は、1枚ものの扉体の半分の幅であるので、扉前方に必要な開閉空間が少なくてよい。また、扉体は水平方向に移動するので、取手の位置の変動がない。さらに、扉の重量は全て本体側で支持されるので、使用者の負担が軽減される。その他、あらかじめ選択した左右いずれか一方の扉体側から開放することができる便利さがある。
【0010】
上記の選択装置が、選択手段、その選択手段の操作に伴い左右いずれか一方にスライドされるスライドバー、そのスライドバーの左右両端部に係合され前後方向にスライド可能で、かつ前方に付勢された係部材とからなり、上記係部材のスライドバーに対する係合構造が、該スライドバーに設けた左右方向ガイド溝とこれに直交する前後方向ガイド溝とからなるT字形ガイド溝に、各係部材に設けたガイドピンを嵌合した構造であり、前記選択手段により選択された側においてガイドピンが前後方向ガイド溝に嵌入され、反対側においてはガイドピンが左右方向ガイド溝に嵌入され、上記各係合部材が上記各扉スライド部の扉開放方向の内側に係合し、前記選択手段により選択された側において扉の開放に伴い前記付勢力に対向して該係合部材を後退せしめ扉スライド部との係合を解除するようにした構成を採用することができる。
【0011】
この場合、上記選択手段が選択レバーにより構成され、その作動により上記スライドバーをスライドさせるようにしてもよい。
【0012】
また、上記選択手段により選択された側において、扉開放に伴い上記係合部材と扉スライド部との係合が解除されたのち、該係合部材が付勢力により前進することにより、前記ガイドピンの位置が該係合部材の前後方向ガイド溝の奥所に移動し、上記スライドバーの移動を阻止するようにした構成を採ることもできる。このように構成すると、扉の開放途中において、万一、選択手段が操作させることがあっても、選択された開閉の方向が切り換わることはないので、安全である。
【0013】
その他、上記選択手段が選択スイッチにより構成され、その作動により駆動されるアクチュエータを介して上記スライドバーをスライドさせる構成を採用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態の食器洗い機は、全体として四角形の箱型の本体1の前面開放部に扉2を開閉自在に取付けたものである。扉2は、左扉体3と右扉体4の2枚の扉体からなる。左右の扉体3、4の高さ方向の中間部には、水平方向に長い取手5、5が設けられる。右扉体4の内部に後述のロック装置6が設けられ、また、そのロック装置6に対応してロック解除ボタン7が右扉体4前面において取手5の下方に設けられる。さらに、そのロック解除ボタン7の左方において左扉体3の前面に、該ロック解除ボタン7と連動する連動ロック解除ボタン8が設けられる。
【0015】
上記左右の扉体3、4は同一の大きさであり、各扉体3、4の内端相互が後述の中間ヒンジ部9により屈曲自在に連結される。また、右扉体4の外端部(右端部)の上下にそれぞれ扉ヒンジ部11、11が設けられ、右扉体4がこの扉ヒンジ部11、11を中心に回動自在に本体1に取付けられる。また、左扉体3の外端部(左端部)上下に扉スライド部12、12が設けられ、各扉スライド部12、12が本体1の開口部上下縁に設けたガイドレール13、13にスライド自在に嵌入される。各扉体3、4は、図2に示すように、右扉体4がその扉ヒンジ部11、11を中心に外方に回動すると、これと連動して左扉体3の扉スライド部12、12が、ガイドレール13、13を扉ヒンジ部11、11側に引き寄せられ、二つ折れ(外方に山折れとなる状態)に屈曲されながら開放される。全開状態において左右の扉体3、4が右端において重なる(図3参照)。この扉スライド部12の構造の詳細は後述する。
【0016】
上記の左右の扉体3、4を連結する中間ヒンジ部9は、図4、図5に示すように、連結支柱14の上下両端部に設けられ、左右の扉体3、4に固定される左右のヒンジ片15、16と、連結支柱14の上下両端に固定されるヒンジピン部材17とからなる。連結支柱14は、平面形状がほぼ半円状をなし、その左右の円弧面に沿って左右の扉体3、4の表板3a、4aが回動する(図7参照)。また、連結支柱14の背面に上下方向の溝18が設けられる(図5参照)。各ヒンジ片15、16は、扉体3、4の裏板3b、4bの内面に固定され、その裏板3b、4bの内側縁から各扉体3、4の裏面に露出した巻曲げ部15a、16bが前記の溝18に両側から嵌入される(図5の一点鎖線矢印参照)。前記のヒンジピン部材17は、連結支柱14の端面の形状に合致するようにほぼ半円形の板状に形成され、その下面に前記の巻曲げ部15a、16bに合致するヒンジピン17a、17bが下向きに設けられ、図5に示すように、各ヒンジピン17a、17bが、各巻曲げ部15a、16bに嵌入される。
【0017】
中間ヒンジ部9は上記のように構成されるので、各ヒンジ片15、16と一体の左右の扉体3、4がヒンジピン17a、17bを中心として、それぞれ90度回動可能である。
【0018】
また、上記の連結支柱14の内部に、上下方向の貫通穴19が設けられ、その端面にヒンジピン部材17の固定用ビス21を螺合して該ヒンジピン部材17を連結支柱14に固定する。
【0019】
上記の連結支柱14の下端部近傍において、その内面側に切欠き22が設けられる(図5参照)。この切欠き22により前記の貫通穴19も切り欠かれる。上記の貫通穴19には軸部材23が挿入される。この軸部材23は貫通穴19の内下端に自重により静止し、その下端から上記の切欠き22の上部に至る長さを有する。このため、切欠き22の部分において軸部材23が露出し、その露出部分にねじりコイルばね24が挿通される(図1、図6(b)参照)。ねじりコイルばね24の両脚部24a、24bは自然の状態では狭い角度に開いているが、これを左右に広げて復元弾性を持たせ(図5の二点鎖線参照)、その先端部を左右の扉体3、4の裏板3b、4bに押し当てる(図6参照)。これにより、左右の扉体3、4は、ヒンジピン17a、17bを中心に回転するとともに相互に二つ折れ状態に屈曲する方向に付勢される(図7の矢印参照)。
【0020】
次に、前述の扉スライド部12の詳細を説明する。扉スライド部12は、図8、図9に示すように、転動体としてのローラー25をホルダー26により保持するとともに、そのホルダー26を左扉体3の左端部上下に設けた取付け穴27、27に収納し、ローラー25の部分を外部に露出させている。ホルダー26の下端軸部に抜止め用の係合部28が設けられる。各ホルダー26は上下方向に若干の余裕をもって取付けられるが、上部のものは取付け穴27内に収納したコイルばね29により上向きに付勢される。
【0021】
上記構成の扉スライド部12は、本体1の開口部の上下両縁に設けたガイドレール13、13にスライド自在に嵌合され、ホルダー26の上端においてローラー25の両側に設けたガイド片31、31によりガイドされる。また、各ローラー25、25が前記のコイルばね29によりガイドレール13、13に対し押圧され、ガタつきが防止される。
【0022】
なお、左右の扉体3、4は、図9に示すように、若干後方に傾斜した状態に設けられる。
【0023】
上記の扉スライド部12は、ローラー25のような転動体に代えて、単なる摺動体(スライダー)を使用するようにしてもよい。
【0024】
次に、前述のロック装置6と、ロック解除ボタン7、連動ロック解除ボタン8の詳細を図10と図11に基づいて説明する。ロック装置6は、右扉体4の内部に設けられ、図10(a)に示すように、上下2本のロックピン32、33と、これらのロックピン32、33を連結する水平方向のレバー34とからなる。レバ−34は支点軸35により上下方向に揺動自在に支持され、その支点軸35の両側に設けた長穴36、36に上下のロックピン32、33に一端が回動自在に連結される。また、各ロックピン32、33は縦ガイド37、37により上下方向にガイドされ、各ロックピン32、33の先端部は、右扉体4の上下から出没自在に突き出し、本体1側の係合凹部38、38に嵌合される。
【0025】
また、上記のレバー34の右端部と扉体4との間にコイルばね39を介在し、その弾性により前記レバー34を付勢し、その付勢力により各ロックピン32、33の先端を係合凹部38、38に嵌入して、右扉体4をロックするようにしている。右扉体4のロックにより、これに連結された左扉体3も同時にロックされる。
【0026】
上記のロックを解除するロック解除手段として、右扉体4の取手5の下方において、前面左端辺に沿って前記のロック解除ボタン7が設けられ、また、左扉体3においても取手5の下方において、前面右端辺に沿って前記ロック解除ボタン7と同じ高さに連動ロック解除ボタン8が設けられる。これらの各解除ボタン7、8は、左右方向に長い長方形の板状部分が扉体3、4の前面に露出し、その部分が下方に至る従い高くなるように傾斜しており、その傾斜面を使用者が押し込んでロックを解除するようになっている。また、上端辺にヒンジ部41が設けられ、裏板4bの内面に設けられたヒンジ受け部42に前後方向に揺動自在に支持される。
【0027】
右扉体4に設けられたロック解除ボタン7の下端辺には脚片43が設けられる。この脚片43は、前記のレバー34の一端部に設けられた傾斜カム44に当接し、該ロック解除ボタン7が押し込まれたとき(図11(b)の矢印参照)該レバー34の端部を下降させ、該レバー34を傾斜させる(図11(a)の二点鎖線及び矢印参照)。また、左右の各ロック解除ボタン7、8の外側辺は、左右の扉体3、4の内側辺の突き合わせ部分において対向し、右側のロック解除ボタン7に設けられた突片45の前面に、他方の連動ロック解除ボタン8に設けられた突片45’が重なるようになっている(図11(c)参照)。
【0028】
左右のロック解除ボタン7、8は、上記ように突片45と45’とが重なっているので、ロック解除ボタン7を押し込んだ場合は、連動ロック解除ボタン8は作動されないまま、ロック装置6のレバー34が揺動され、ロックピン32、33を扉体4の内部に引き込み、各係合凹部38、38との係合、即ちロックを解除する。また、連動ロック解除ボタン8を押し込んだ場合は、その突片45’が右の突片45を通じてロック解除ボタン7を連動させるので、これにより前記の場合と同様にしてロックを解除する。
【0029】
次に、左右の扉体3、4の前面に取付けられた取手5、5について説明する。図1、図2等に示すように、各取手5を水平方向に長く設けているのは、扉体3、4が左右方向に二つ折れ状態に屈曲されながら左右方向に移動する場合に、取手5を握った手をその移動に応じて滑らしながら扉2の開閉操作を行うことができ、手首の自然な動きに合致することによる。また、各取手5の外端に近い部分は傾斜して次第に背が低くなっているが、これは、扉体3、4を開放した状態で食器46(図12参照)を出し入れする場合に、食器46が取手5に当たる不都合を避けるためである。なお、取手5のその他の例を図13(a)から(f)に示す。
【0030】
実施形態の食器洗い機は以上のようなものであり、左右の扉体3、4が中間ヒンジ部9の両側で180度の開き角をとった扉2の閉止状態では(図1参照)、扉2がロック装置6によりロックされ、勝手に開放されないようになっている。
【0031】
これを開放する際は、使用者が左右いずれかのロック解除ボタン7、8を押し込む。そうすると、ロック装置6によるロックが解除される。ロックの解除により、左右の扉体3、4は、ねじりコイルばね24の復元弾性により、中間ヒンジ部9のヒンジピン17a、17bを中心として二つ折れ屈曲しながら扉2の開放を開始する。この開放の開始は、使用者がハンドル5に触れなくとも前記の復元弾性により勝手に行われる。ねじりコイルばね24の復元弾性だけで扉2を完全に開放させるようにすると、ねじりコイルばね24が大型化するので、扉2が半分程度自動的に開放する程度のものとし、それ以後は使用者がハンドル5を握って右方へ移動させ、図2のようなV型の二つ折れ屈曲状態を経て、図12に示した完全開放状態とする。
【0032】
逆に、完全開放状態から扉2を閉める場合は、左右いずれかの扉体3、4の取手5を握って左方へ移動させると、前記と逆の作用により扉2が閉められ、ロック装置6の各ロックピン32、33が自動的に係合凹部38、38に嵌入し、扉2がロックされる。
【0033】
なお、ロック解除ボタン7、8が押し込まれたことを電気的に検知し、本体1内部の洗浄用ポンプを停止する構造をとった場合は、ポンプの完全停止までの時間をかせぐために、ロック解除ボタン7、8とハンドル5、5の間にある程度の距離をおき、手の移動の間にポンプの完全停止までの時間をかせぐようにしてもよい。その距離は、例えば、ロック解除ボタン7、8とハンドル5、5の中心間距離で約100mmである。また、扉2の開放を付勢するねじりコイルばね24を省略し、ハンドル5を把持した手により開閉するようにしてもよい。
【0034】
以上述べた実施形態においては、扉スライド部12を有する左扉体3側から開放するようになっており、左側から開放することはできないが、図14から図19に示した他の実施形態においては、あらかじめ選択した左右いずれか一方側から開放することができる。
【0035】
即ち、図14から図19に示した他の実施態様においては、左開きとするか右開きとするかを予め使用者が選択する選択装置47が設けられる。選択装置47は、図14及び図15(a)(b)に示すように、選択手段としての選択レバー48、スライドバー49、左右の係合部材51、51および各係合部材51に装着される付勢用のコイルばね52とにより構成される。
【0036】
選択レバー48は、ピン53により水平面内で揺動自在に支持され、その一端部は片持ち式の板ばね54の凸部55の両側で、一定の傾斜角をもって安定するようになっている。その選択レバー48はスライドバー49の凹部50に係合し、該選択レバー48の揺動によりスライドレバー49が左右方向にスライドする。また、選択レバー48の他端部に設けた操作ボタン56が、本体1の上部前縁に設けた窓孔57に嵌入される。
【0037】
スライドバー49は、本体1の上部前縁の内部において、ガイド58に支持されて左右方向に配置され、その長さは本体1のほぼ幅に達する長さである。このスライドバー49の両端部には、T字形のガイド溝59、59が設けられる。各ガイド溝59は、スライドバー49の長さ方向の左右方向ガイド溝61と、これに直交した前後方向ガイド溝62とからなり、左右どちらのガイド溝59も、前後方向ガイド溝62が内側となるように配置される。
【0038】
係合部材51は、上記のスライドバー49の両端部の下方において、本体1のガイド部63(図18参照)に嵌合され、前後方向にスライド自在になっており、かつその後部とばね受け64との間に介在された前記のコイルばね52により前方に付勢される。また、その係合部材51の上面にガイドピン65が設けられ、そのガイドピン65が前記のガイド溝59に嵌合される。
【0039】
選択レバー48を左に作動させて、左扉体3側から開放する場合、ガイドバー49が、図15(a)に示すように、左方に移動され、左側の係合部材51のガイドピン65は、左側の前後方向ガイド溝62に嵌合される。また、右側の係合部材51のガイドピン65は、右側の左右方向ガイド溝61に嵌合される。このため、左側の係合部材51は、前後方向に移動可能であるが、右側の係合部材51は前後方向への移動が制限される。
【0040】
なお、ガイド溝59及びこれを形成する左右方向ガイド溝61、前後方向ガイド溝62は、図示のように、上下に貫通したものであってもよく、また貫通しない凹部であってもよい。
【0041】
各係合部材51の先端部に外側傾斜面66aと内側傾斜面66bの台形のカム面66が形成される。外側傾斜面66aは、直角段部60により短く制限されているが、内側傾斜面66bは長く形成される。各扉体3、4のガイド片31、31が、それぞれ直角段部60と外側傾斜面66aが作るコーナー部に係合される(図15(a)参照)。
【0042】
ところで、この実施形態においては、両方とも扉スライド部12、12となり、その車輪25(図18参照)、ガイド片31が本体1のガイドレール13にスライド自在に嵌合している。このような構成の扉スライド部12のガイド片31の部分が、前記のカム面66のコーナー部に係合している結果、通常の状態では、左右の扉体3、4は開放されることがない。
【0043】
次に、上記実施形態の作用について説明する。図15(a)に示すように、選択レバー48を左に作動させた状態において、左扉体3を右方に移動させると(図の二点鎖線参照)、ガイド片31がカム面66に沿ってスライドしながら係合部材51をコイルばね52の付勢力に対抗して後退させる。このとき、右側においては、ガイド片31が直角段部60と外側傾斜面66aが作るコーナー部に係合され、その位置に固定されることにより、右扉体4の回転中心となる。このため、左右の扉体3、4は前記実施形態の場合と同様に、二つ折れに屈曲された状態で右側に開放される。
【0044】
上記のようにして、左扉体3が開放される途中において、万一、使用者が選択レバー48を操作して、反対方向に切り換えた場合に、左右扉体3、4の開放側と固定側が切り換わることは、使用上不便であるのみならず安全上問題がある。このため、上記の実施形態においては、図15(b)に示すように、左扉体3がカム面66を乗り越えると、係合部材51がコイルばね52の付勢力により前進し、ガイドピン65を前後方向ガイド溝62の前端側奥所62aに位置させる。これにより、スライドバー49の左右方向への移動が阻止され、扉開放途中における開放側と固定側の切り換わりがなくなる。
【0045】
また、左扉体3が閉鎖される場合は、ガイド片31が内側傾斜面66bに当たり、その傾斜角により生じる後ろ向きの分力により、係合部材51を後退させ、カム面66を乗り越え閉鎖位置に戻る。上記のように、内側傾斜面66bは、扉閉鎖時において、ガイド片31が当たることができるように、長く形成されている。
【0046】
なお、選択レバー48による選択が前記の反対に、即ち右側に傾斜された場合は、図16に示すように、スライドバー49が前記の逆方向にスライドして、右扉体4が左方に開放される(図16の二点鎖線参照)。
【0047】
また、図19のように、選択スイッチ67、67'を設け、その選択スイッチ67、67'により作動されるソレノイド68により、選択バー48を作動させるようにしてもよい。また、ソレノイド68に代えてモーターを用いることもできる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、左右の扉体により構成された扉が左右方向に開閉されるので、使用者が握るハンドルの高さが一定であり、また、扉の重量は本体により支持されるので、使用者の負担が少ない利点がある。また、扉は、2枚の左右の扉体を二つ折れ状態に折り畳むので、本体の前方へ突き出す量が一枚ものの扉に比べ半分となり、食器洗い機前方に必要な開閉空間が少なくてよい利点もある。
【0049】
また、左右の扉体の中間ヒンジ部で二つ折れ状態に屈曲するような付勢力を付与することにより、ロックを解除すると扉が自動的に又は軽く開放される便利さがある。
【0050】
さらに、選択装置を作動させることにより、使用状況に応じて左右いずれか一方を選択することにより、選択した一方向の扉体側から開閉できる便利さがある。
【0051】
また、扉の開放途中において、誤って選択装置を作動させることがあっても、開閉の方向が勝手に切り換わるとが防止されるので安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の食器洗い機の斜視図
【図2】同上の扉半開状態の一部斜視図
【図3】同上の扉全開状態の一部斜視図
【図4】(a)同上の扉部分の一部省略横断面図
(b)同上の扉部分の一部省略正面図
【図5】同上の中間ヒンジ部の一部省略分解斜視図
【図6】(a)同上の中間ヒンジ部の横断平面図
(b)(a)図のb−b矢視図
【図7】同上の中間ヒンジ部の作用状態の一部横断平面図
【図8】(a)同上の扉スライド部の断面図
(b)同上の扉スライド部の分解斜視図
【図9】 同上の扉部分の縦断側面図
【図10】(a)同上のロック装置の一部省略縦断正面図
(b)(a)図のb−b線の断面図
【図11】(a)同上の解除ボタン部分の一部省略縦断正面図
(b)(a)図のb−b線の断面図
(c)(a)図のc−c線の断面
【図12】同上の扉全開状態の平面図
【図13】(a)取手の変形例の一部省略平面図
(b)取手の変形例の一部省略平面図
(c)取手の変形例の正面図
(d)(c)図のd−d線の断面図
(e)取手の変形例の正面図
(f)取手の変形例の正面図
【図14】他の実施形態の一部斜視図
【図15(a)】同上の選択装置の一部省略平面図
【図15(b)】同上の選択装置の作動状態を示す一部省略平面図
【図16】同上の選択装置の他の作動状態を示す一部省略平面図
【図17】(a)同上の係合部材の平面図
(b)(a)図の正面図
(c)(b)図の左側面図
(d)同上の選択装置の一部分解斜視図
【図18】同上の一部断面図
【図19】同上の選択装置の変形例の一部省略平面図
【符号の説明】
1 本体
2 扉
3 左扉体
3a 表板
3b 裏板
4 右扉体
4a 表板
4b 裏板
5 取手
6 ロック装置
7 ロック解除ボタン
8 連動ロック解除ボタン
9 中間ヒンジ部
11 扉ヒンジ部
12 扉スライド部
13 ガイドレール
14 連結支柱
15 ヒンジ片
15a 巻曲げ部
16 ヒンジ片
16b 巻曲げ部
17 ヒンジピン部材
17a、17b ヒンジピン
18 溝
19 貫通穴
21 固定用ビス
22 切欠き
23 軸部材
24 ねじりコイルばね
24a 脚部
24b 脚部
25 ローラー
26 ホルダー
27 取付け穴
28 係合部
29 コイルばね
31 ガイド片
32 ロックピン
33 ロックピン
34 レバー
35 支点軸
36 長穴
37 縦ガイド
38 係合凹部
39 コイルばね
41 ヒンジ部
42 ヒンジ受け部
43 脚片
44 傾斜カム
45、45’ 突片
46 食器
47 選択装置
48 選択レバー
49 スライドバー
50 凹部
51 係合部材
52 コイルばね
53 ピン
54 板ばね
55 凸部
56 操作ボタン
57 窓孔
58 ガイド
59 ガイド溝
60 直角段部
61 左右方向ガイド溝
62 前後方向ガイド溝
62a 前端側奥所
63 ガイド部
64 ばね受け
65 ガイドピン
66 カム面
66a 外側傾斜面
66b 内側傾斜面
67、67’ 選択スイッチ
68 ソレノイド

Claims (4)

  1. 左右2枚の扉体を中間ヒンジ部により屈曲自在に連結し、両方の扉体を各外端部上下に設けた扉スライド部により食器洗い機の本体に回転スライド自在に取付け、上記各扉スライド部を上記本体の上下縁のガイドに嵌合し、上記2枚の扉体を上記中間ヒンジ部で外方に二つ折れとなるように折り畳みつつ、左右いずれか一方に開放するようにした食器洗い機の扉開閉装置において、上記いずれか一方の扉スライド部を固定位置に係合する一方、他方の扉スライド部を開放する選択装置を上記本体に設け、上記の選択装置が、選択手段、その選択手段の操作に伴い左右いずれか一方にスライドされるスライドバー、そのスライドバーの左右両端部に係合され前後方向にスライド可能で、かつ前方に付勢された係合部材とからなり、上記係合部材のスライドバーに対する係合構造が、該スライドバーに設けた左右方向ガイド溝とこれに直交する前後方向ガイド溝とからなるT字形ガイド溝に各係合部材に設けたガイドピンを嵌合した構造であり、前記選択手段により選択された側においてガイドピンが前後方向ガイド溝に嵌入され、反対側においてはガイドピンが左右方向ガイド溝に嵌入され、上記各係合部材が上記各扉スライド部の扉開放方向の内側に係合し、前記選択手段により選択された側において扉の開放に伴い前記付勢力に対抗して該係合部材を後退せしめ扉スライド部との係合を解除するようにしたことを特徴とする食器洗い機の扉開閉装置。
  2. 上記選択手段が選択レバーにより構成され、その作動により上記スライドバーをスライドさせることを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機の扉開閉装置。
  3. 上記選択手段により選択された側において、扉開放に伴い上記係合部材と扉スライド部との係合が解除されたのち、該係合部材が付勢力により前進することにより、前記ガイドピンの位置が該係合部材の前後方向ガイド溝の奥所に移動し、上記スライドバーの移動を阻止するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗い機の扉開閉装置。
  4. 上記選択手段が選択スイッチにより構成され、その作動により駆動されるアクチュエータを介して上記スライドバーをスライドさせることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の食器洗い機の扉開閉装置。
JP2001058749A 2001-01-22 2001-03-02 食器洗い機の扉開閉装置 Expired - Fee Related JP3957984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001058749A JP3957984B2 (ja) 2001-01-22 2001-03-02 食器洗い機の扉開閉装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-13450 2001-01-22
JP2001013450 2001-01-22
JP2001058749A JP3957984B2 (ja) 2001-01-22 2001-03-02 食器洗い機の扉開閉装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002282188A JP2002282188A (ja) 2002-10-02
JP2002282188A5 JP2002282188A5 (ja) 2004-11-25
JP3957984B2 true JP3957984B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=26608079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001058749A Expired - Fee Related JP3957984B2 (ja) 2001-01-22 2001-03-02 食器洗い機の扉開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3957984B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100845087B1 (ko) * 2007-03-23 2008-07-09 남상우 해상용 컨테이너
CN104665737B (zh) * 2013-11-29 2017-10-27 海尔集团公司 洗碗机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002282188A (ja) 2002-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101583952B1 (ko) 슬라이딩 암레스트 콘솔 개폐장치
JP4923907B2 (ja) 回路遮断器の外部操作ハンドル装置
JP7046371B2 (ja) ハンドルを有するラッチ構成
JP4969295B2 (ja) 蓋体開閉装置
JP2565751B2 (ja) 折り畳み式収納ドア
JP3348169B2 (ja) 自動車用扉のロック装置
JP4707551B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP7064907B2 (ja) 車両のドアハンドル装置
JP3957984B2 (ja) 食器洗い機の扉開閉装置
JP4094333B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
US11498491B2 (en) Vehicle storage device
JP4555015B2 (ja) ゲーム機の施錠装置
JP2000320214A (ja) 引戸用施錠機構
JP2010254233A (ja) コンソールボックス
JP2004249862A (ja) シートトラックスライド装置におけるメモリ付きウォークインロック機構
US6283513B1 (en) Locking device for a two-door unit of swinging type
KR101585661B1 (ko) 글로브 박스의 록킹장치
JP3957981B2 (ja) 食器洗い機の扉開閉装置
JP4441236B2 (ja) 物品収納什器の施解錠装置
JP4904608B2 (ja) ロック装置
WO2006025184A1 (ja) スライド装置及び携帯電話
JP4441235B2 (ja) 物品収納什器における上扉の施錠装置
JP4137405B2 (ja) 収納式表示装置
JP4170021B2 (ja) 錠前の不正解除防止操作具
JP4467228B2 (ja) 収納具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees