JPH05111807A - 棒材供給機の棒材振止め装置 - Google Patents

棒材供給機の棒材振止め装置

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JPH05111807A
JPH05111807A JP27159991A JP27159991A JPH05111807A JP H05111807 A JPH05111807 A JP H05111807A JP 27159991 A JP27159991 A JP 27159991A JP 27159991 A JP27159991 A JP 27159991A JP H05111807 A JPH05111807 A JP H05111807A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 棒材の後端が通過した後に、棒材加工機によ
る送り矢の運動を妨げることなく、効果的に送り矢を支
持することができる棒材振止め装置を提供する。 【構成】 棒材振止め装置10は、棒材供給機20に設
けられ、棒材Wの回転振れを抑制すべく棒材の外周面に
当接して棒材を回転自在に把持する振止め用ローラ14
と、棒材の後端部が通過する際にローラを解放するリン
ク機構16及び流体作動型シリンダ装置17とを備えて
いる。棒材振止め装置は更に、棒材の後端部が通過した
後に、ローラを閉じる再締め装置30を備え、再締め装
置は、ローラを送り矢25に向かって移動させる上記リ
ンク機構と、ローラが送り矢の外周面に近接した所定の
位置まで移動したときに、ローラの運動を制限するスト
ッパねじ32及びスライダ34とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は棒材供給機の棒材振れ止
め装置に関し、より詳細には、棒材の後端が通過した後
に、送り矢及び棒材の効果的な振止めを行うことができ
る棒材供給機の棒材振止め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動旋盤等の棒材加工機の加工工程に応
じて、加工すべき棒材を所定の長さずつ棒材加工機に供
給するように構成された棒材供給機が実用に供されてい
る。このような棒材供給機において、棒材の中間部分を
側方から支持することにより、棒材加工機の主軸によっ
て回転される棒材の回転振れを抑制する棒材振止め装置
を備えたものが知られている。
【0003】かかる棒材振止め装置は、例えば、本出願
人による実願平1─35677号に開示される如く、棒
材の外周面に当接する複数の振止め用ローラと、各ロー
ラを回転自在に支持するローラ支持アームとを備えてい
る。ローラ支持アームは、リンク機構を介して流体シリ
ンダ装置などの駆動源に連結され、駆動源は、リンク機
構を介してローラ支持アームを回動させて、各ローラを
棒材の外周面に対し当接又は離間させる。
【0004】本出願人は、この種の棒材振止め装置にお
いて、棒材の外周面に当接する把持位置及び棒材の外周
面から離間する解放位置のみならず、両位置の間の中間
位置に上記振止め用ローラを位置決めすることができる
棒材振止め装置を提案している(特願平1─18994
5号)。この棒材振止め装置は、上記リンク機構に連結
された流体シリンダ装置と、流体シリンダ装置の作動流
体を給排制御する切換弁とを備えている。切換弁は、流
体シリンダ装置の作動方向及び動作時間を制御し、これ
により、棒材加工機による1個の製品の切削加工、即
ち、毎個加工の間になされるローラの解放作動を制御す
る。棒材は毎個加工の間に前進するが、かかる解放作動
の制御により、棒材の前進運動の間、ローラは上記中間
位置に静止される。棒材の直下に位置するローラは、棒
材を完全に解放することなく、棒材の下面に接し、これ
を支持する。かくして、ローラの解放時における棒材の
下方の撓みが抑制される。
【0005】
【発明が解決しよとうする課題】しかしながら、かかる
棒材振止め装置は、棒材を挿通した状態で棒材を支持す
ることを意図しており、棒材の後端を把持するフィンガ
ーチャックが棒材振止め装置に接近したとき、フィンガ
ーチャックによりローラが損傷するのを回避すべく、ロ
ーラを完全に解放してしまう。このため、以後の毎個加
工では、フィンガーチャック及び送り矢は、棒材振止め
装置の開放領域を自由に通過できるものの、棒材振止め
装置による振止め作用を受けなかった。
【0006】これに対し、フィンガーチャックが棒材振
止め装置を通過した後に振止め用ローラを再び閉じ、所
謂再締めを行うことが考慮されてきた。この場合、送り
矢は、その外周面が振止め用ローラによって支持され
る。しかし、かかる棒材振止め装置を所謂ピーターマン
タイプの自動旋盤、即ち、主軸移動型自動旋盤とともに
用いた場合、ローラが送り矢の前後運動を阻止してしま
う。このため、棒材とフィンガーチャックとを分離する
方向の力が生じ、棒材がフィンガーチャックから脱落す
る恐れがあった。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、棒材の後端が通過し
た後に、棒材加工機による送り矢の運動を妨げることな
く、効果的に送り矢を支持することができる棒材振止め
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明は、加工すべき棒材を所定の加工量
ずつ順次前進させる送り矢を備えた棒材供給機に設けら
れ、前記棒材の回転振れを抑制すべく棒材の外周面に当
接して該棒材を回転自在に支持する支持装置と、前記棒
材の後端部が通過する際に前記支持装置を解放する解放
手段とを備えた棒材供給機の棒材振止め装置において、
前記棒材の後端部が前記支持装置を通過した後に、前記
支持装置を閉じる再締め装置を備え、該再締め装置は、
前記支持装置を前記送り矢に向かって移動させる駆動装
置と、該支持装置が前記送り矢の外周面に近接した所定
位置まで移動したときに、前記支持装置の運動を制限す
る規制手段とを備えたことを特徴とする棒材振止め装置
を提供する。
【0009】本発明の上記構成によれば、送り矢の前端
部に設けられたフィンガーチャックが棒材振止め装置を
通過した後に、駆動装置によって支持装置を閉じ、支持
装置を送り矢の外周面に向かって移動させることができ
る。規制手段は、支持装置が送り矢の外周面に近接した
所定の位置まで移動したときに支持装置の運動を確実に
制限する。従って、支持装置は、送り矢の外周面と僅か
に間隔を隔てた位置、或いは、送り矢の外周面と僅かな
当接力で接した位置に確実に静止する。かくて、支持装
置は、送り矢の前後運動を妨げず、しかも、送り矢に生
じる回転振れを抑制できる所望の位置で送り矢を支持で
きる。
【0010】本発明の好ましい実施例においては、前記
規制手段は、前記送り矢の外周面から僅かに間隔を隔て
た位置まで前記支持手段が移動したときに、該支持装置
の運動を制限する。この構成によれば、支持装置は送り
矢に生じる回転振れの増幅を防止するとともに、送り矢
の円滑な前後運動を確保できる。本発明の更に好ましい
実施態様においては、前記支持装置は、回動可能な複数
のローラ支持アームと、各ローラ支持アームに担持さ
れ、該ローラ支持アームの回動運動により前記送り矢と
接近又は離間する振止め用ローラとを含み、前記駆動装
置は、前記ローラ支持アームを回動させるリンク機構を
有し、前記規制装置は、前記リンク機構の構成部材と一
体的に移動する可動部材と、該可動部材の移動を阻止で
きる移動可能な規制部材と、該規制部材を移動させる制
御装置とを含み、該制御装置は、前記可動部材の移動を
阻止する第1位置と該可動部材を自由に移動させる第2
位置とに前記規制部材を選択的に移動させる駆動部を備
え、前記可動部材は、前記規制部材から所定の間隔を隔
てて前記リンク機構の構成部材に配設され、前記規制部
材は、前記送り矢の外周面に近接する前記ローラの所定
位置に相応する前記可動部材の位置で該可動部材の移動
を阻止する。この構成では、制御装置によって規制部材
を第1位置に移動させることにより、可動部材及びリン
ク機構の運動を制限する。リンク機構は、ローラ支持ア
ームの回動を停止し、ローラを送り矢の外周面に近接し
た位置に静止させる。
【0011】本発明の更に好ましい実施態様では、前記
可動部材は、前記規制部材との間隔が調節できるように
前記リンク機構の構成部材に取付けられている。この構
成によれば、送り矢のサイズ又は仕様を変更する際に、
送り矢のサイズ又は仕様に適した最適な位置でローラを
静止させることができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る棒
材振止め装置の好ましい実施例について、詳細に説明す
る。図4は、本発明の実施例に係る棒材振止め装置を備
えた棒材供給機の概略側面図である。
【0013】図4において、棒材供給機20が、主軸移
動型自動旋盤50の回転軸線又は加工軸線X−Xと同軸
状に配置されている。棒材供給機20は、自動旋盤50
に対し、所定の加工量、即ち、自動旋盤50が1回の加
工によって切削すべき棒材Wの所定の長さずつ、順次自
動的に棒材Wを供給する。棒材供給機20は、前後のス
タンド22a、22bと、これらのスタンドに支持され
た基台21とを備えている。基台21には、前端部に棒
材Wをチャックするフィンガチャック25aを備えた送
り矢25と、棒材Wの振れを防止するために送り矢25
の前方で棒材を支持する第1振れ止め装置10a及び第
2振止め装置10bとが配置されている。
【0014】送り矢25は、基台21に配設された長手
方向のガイド(図示せず)によって移動可能に支持され
ており、無端チェーン及び電動モータを備えた駆動機構
(図示せず)によって、加工軸線X−Xに沿って前方
に、即ち、自動旋盤50に向かって押圧される。この駆
動機構については、上記特願平1─189945号(特
開平3─55101号公報)などに詳細に説明されてい
るので、該特許出願を引用することにより、詳細な説明
を省略する。
【0015】第1振止め装置10aは、基台21の前端
部に固定され、棒材Wが挿通される。第1振止め装置1
0aは、概略的に示す振止めローラ14を備え、ローラ
14は、棒材Wの外周面に当接して、棒材Wの回転振れ
を抑制する。第1振止め装置10aの前方には、主軸移
動台51の近傍で棒材Wの回転振れを抑制するための第
2振止め装置10bが設けられている。第2振止め装置
10bは、自動旋盤50の主軸移動台51に隣接して主
軸移動台51の後方に配置され、主軸移動台51におけ
る主軸の前後運動に伴って前後に移動される。第2振止
め装置10bも又、概略的に示す振止めローラ14を備
え、ローラ14は、棒材Wの外周面に当接して、棒材W
の回転振れを抑制する。
【0016】第1及び第2振止め装置10a、10b
は、毎個加工が終了するごとに振止めローラ14を棒材
Wの外周面から所定時間離間させ、棒材Wを解放する。
棒材Wは、駆動機構によって前方に押圧され、所定の加
工量だけ前進する。図1は、本発明の実施例に係る棒材
振止め装置の正面図であり、図2は、図1に示す再締め
装置の拡大平面図である。
【0017】図1を参照して、第1棒材振止め装置10
aの構造について説明する。第1棒材振れ止め装置10
aの基板11には、その中心部に棒材の通り得る孔12
が形成され、この孔12を囲む4ヵ所においてローラ支
持アーム13a、13b、13c、13dが配置されて
いる。各ローラ支持アーム13a、13b、13c、1
3dが基端部には、防振ブッシュが設けられ、各ローラ
支持アーム13a、13b、13c、13dは、各防振
ブッシュの枢軸(図示せず)によって基板11に回動可
能に支持されている。
【0018】各ローラ支持アームの先端には振止め用ロ
ーラ14a、14b、14c、14dが回転自在に取付
けられている。また、上記枢軸にはレバー15a、15
b、15c、15dが固定され、レバー15aとレバー
15bとの間、レバー15bとレバー15cとの間、レ
バー15cとレバー15dとの間、およびレバー15d
とレバー15aの間に、それぞれタイバー16a、16
b、16c、16dが関節連結されている。
【0019】レバー15aは、流体シリンダ装置17の
ピストンロッド17aに枢着されている。流体シリンダ
装置17がピストンロッド17aを伸長させると、レバ
ー15aおよびローラ支持アーム13aが矢印Aで示す
方向(各ローラが孔12の中心に向かう方向)に回動さ
れ、同時に、他のローラ支持アーム13b、13c、1
3dもタイバー16a、16b、16c、16dを介し
て作動され、孔12の中心に向かって回動される。
【0020】流体シリンダ装置17は、作動流体として
エアーを用いるエアシリンダ型のものであり、ピストン
ロッド17aに一体的に連結されたピストン17bと、
ピストン17bを収容するシリンダチューブ17cとを
備えている。ピストン17bの両側には、空気室17
d、17eが画成され、空気室17d、17eは夫々、
給排気ポート17f、17gを備えている。給排気ポー
ト17f、17gは、給排気管路41、42に夫々連結
され、給排気管路41、42は、ソレノイド式3位置制
御弁(以下、切換弁と称する)43を介して供給管路4
4に連結され、供給管路44は、エアー源Pと連通して
いる。切換弁43は、棒材供給機20のコントロールユ
ニットによって制御される。流体シリンダ装置17及び
切換弁43の構成及び作動態様については、上記特願平
1─189945号(特開平3─55101号公報)に
詳細に説明されているので、該特許出願を引用すること
により、詳細な説明を省略する。
【0021】各ローラ支持アームが孔12の中心に向か
って閉じられると、孔12を通る棒材の外周面が各ロー
ラ14a、14b、14c、14dによって支持され、
棒材の回転振れが制止される。レバー15bにはストッ
パ15b1 が設けられ、このストッパ15b1 は、各ロ
ーラ支持アーム13a、13b、13c、13dが孔1
2の中心に向かって閉じたときに調節ネジ18の衝合片
18aに当接し、孔12の中心に向かう各ローラ支持ア
ーム13a、13b、13c、13dの回動運動(閉じ
量)を制限する。加工すべき棒材Wの直径を変更する場
合、調節ネジ18により衝合片18aの位置が調節され
る。これにより、各ローラ支持アーム13a、13b、
13c、13dの閉じ量が調節され、棒材Wの直径に応
じた最適の支持状態が得られる。
【0022】基板11の上部分に配置されたタイバー1
6dは、上方に突出するキャリヤ31を備えている。キ
ャリヤ31は、以下に説明する構成要素とともに、棒材
振止め装置10aの再締め装置30を構成する。ローレ
ット付ヘッド32aを備えたストッパねじ32がキャリ
ヤ31に螺合している。ストッパねじ32の側方には、
スライダ34を摺動可能に収容するハウジング33が配
置されている。ハウジング33は基板11の上端に固定
され、ねじ32に面する側に蓋33aを備えている。蓋
33aは、ストッパねじ32の先端から所定の間隔を隔
てて配置され、ストッパねじ32と対向する円形開口3
3bを備えている。円形開口33bは、ストッパねじ3
2の軸線と整列する位置に形成され、ストッパねじ32
を通すことができる直径を有する。
【0023】図2を参照すると、スライダ34は、ハウ
ジング33から後方に突出し、フランジ35の一端部に
締結されている。圧縮ばね36がスライダ34の廻りに
配置され、圧縮ばね36はハウジング33とフランジ3
5との間に介装されている。フランジ35は側方に延
び、アーム37の後端に一体的に連結されている。アー
ム37は前方に延び、電磁ソレノイド39の作動子38
に連結されている。電磁ソレノイド39は、ハウジング
33に固定されるとともに、棒材供給機20のコントロ
ールユニットに電気的に接続され、コントロールユニッ
トからの電気信号に応じて作動子38を往復動させる。
図2には、作動子38がソレノイド39から伸長した状
態が示されており、この状態では、スライダ34はハウ
ジング34から最大限突出した位置Bに位置している。
スライダ34の前端面34aは、ハウジング34の前端
から離間し、円形開口33aと連通する空間が前端面3
4aと前方に形成されている。
【0024】次に、上記第1棒材振止め装置10aの作
動について説明する。図1に仮想線で示すように棒材W
が棒材振止め装置10aに挿通されると、コントロール
ユニットは、切換弁43を所定時間、右位置に切換え、
流体シリンダ装置17のピストンロッド17aを図1に
示す位置IIまで伸長させる。この結果、ローラ支持アー
ム13a、13b、13c、13dは回動し、ローラ1
4a、14b、14c、14dは、仮想線で示す位置II
に移動する。位置IIは、ローラ14a、14b、14
c、14dの解放位置(位置I)と把持位置(位置III
)との中間位置であり、この位置では、ローラ14c
が棒材Wの下方の撓みを制限する。ローラ支持アーム1
3a、13b、13c、13dの回動に伴って、レバー
15a、15dを連結するタイバー16dは、図1に示
すD方向に移動し、キャリヤ31及びストッパねじ32
を矢印D方向に移動させる。ストッパねじ32は、図1
に仮想線で示すように円形開口33aを貫通し、その先
端部が、上記ハウジング34内の空間に突出する。
【0025】自動旋盤50のコレットチャック52が棒
材Wの先端部分を把持すると、コントロールユニット
は、切換弁43を所定時間、右位置に切換え、流体シリ
ンダ装置17のピストンロッド17aを図1に示す位置
III に伸長させる。レバー15bのストッパ15b
1 は、調節ネジ18の衝合片18aに衝合する。この結
果、ローラ14a、14b、14c、14dは、仮想線
で示す位置III まで移動され、棒材Wをしっかりと把持
する。
【0026】図3は、フィンガーチャック25a付近に
おける送り矢25とローラ14との相対的な位置関係を
示す説明図である。自動旋盤50が棒材Wを加工するに
つれて、棒材Wの長さが短縮し、ついには、フィンガー
チャック25aが棒材振止め装置10aの直前に達す
る。この状態におけるローラ14とフィンガーチャック
25aとの位置関係を、図3において右側に示すローラ
14により指示する。棒材振止め装置10は、切換弁4
3を左位置に切換えて、流体シリンダ装置17のピスト
ンロッド17aを引き込み、ローラ14a、14b、1
4c、14dを解放位置Iに移動させる。この状態を、
図3において中央に示すローラ14により指示する。フ
ィンガーチャック25aが棒材振止め装置10aを通過
すると、図1に仮想線で示す如く、棒材Wの径の送り矢
25が孔12を貫通する。
【0027】コントロールユニットは電磁ソレノイド3
9を励磁し、電磁ソレノイド39は、圧縮ばね36に抗
して作動子38を引き込む。スライダ34は後退し、ス
ライダ34の前端面34aは、ハウジング34の前端に
達し、位置Cにおいて静止する。この結果、スライダ3
4は円形開口33bを塞ぐ。コントロールユニットは更
に、切換弁43を所定時間、右位置に切換え、流体シリ
ンダ装置17のピストンロッド17aを伸長させ、各ロ
ーラ支持アーム13a、13b、13c、13dを矢印
A方向に回動させる。ローラ支持アーム13a、13
b、13c、13dの回動に伴って、レバー15a、1
5dを連結するタイバー16dは、図1に示すD方向に
移動し、キャリヤ31及びストッパねじ32を矢印D方
向に移動させる。ストッパねじ32の先端部は、円形開
口33a内に挿入され、スライダ34の側面に衝合して
停止する。このとき、各ローラ14a、14b、14
c、14dは、送り矢25の外周面から僅かに間隔を隔
てた位置IVに位置する。この状態を、図3において左側
に示すローラ14により指示する。
【0028】自動旋盤50が棒材Wを回転切削する際、
棒材W及び送り矢25に回転振れが生じる。ローラ14
a、14b、14c、14dは、位置IVにおいて送り矢
25の外周面に近接し、送り矢25の回転振れの増幅を
阻止するので、棒材W及び送り矢25の回転振れは抑制
される。なお、送り矢25の径を変更する場合、ストッ
パねじ32のヘッド32aを回転させて、ストッパねじ
32の突出量を調節し、これにより、ローラ14a、1
4b、14c、14dの位置IVを調節できる。従って、
送り矢25の径に応じて、送り矢25の回転振れの増幅
を阻止するのに適した最適な位置にローラ14a、14
b、14c、14dを位置決めすることができる。
【0029】以上説明した通り、棒材振止め装置10a
は、フィンガーチャック25aが通過した後にローラ1
4a、14b、14c、14dを再締めするための再締
め装置30を備えている。再締め装置30は、基板11
の上部分に配置されたタイバー16dから上方に突出す
るキャリヤ31と、キャリヤ31に螺合するストッパね
じ32とを備えている。ストッパねじ32の側方にハウ
ジング33が固定され、ハウジング33は、スライダ3
4を摺動可能に収容するとともに、ストッパねじ32と
対向する円形開口33aを備えている。円形開口33a
は、ストッパねじ32の軸線と整列する位置に形成さ
れ、ストッパねじ32を通すことができる直径を有す
る。また、スライダ34は、ハウジング33から後方に
突出し、電磁ソレノイド39に連結される。電磁ソレノ
イド39は、コントロールユニットによって励磁され、
スライダ34を引き込み、円形開口33aを塞ぐ。かか
る再締め装置30を備えた棒材振止め装置10aによれ
ば、ストッパねじ32の先端部はスライダ34の側面に
衝合し、各ローラ14a、14b、14c、14dが送
り矢25の外周面から僅かに間隔を隔てた位置IVにおい
て確実に停止する。ローラ14a、14b、14c、1
4dは、位置IVにおいて送り矢25の外周面に近接し、
送り矢25の回転振れが増幅するのを防止する。かくし
て、上記棒材振止め装置10aは、フィンガーチャック
25aが通過した後に、棒材W及び送り矢25の回転振
れを抑制する。
【0030】また、上記構成によれば、流体シリンダ装
置17によるローラ支持アーム13a乃至13dの回動
をスライダ34によって強制的に規制する。従って、位
置IVに移動したローラ14a乃至14dは、比較的大き
な回動力で矢印A方向に付勢されたまま、静止される。
これは、位置IVにおけるローラ14a乃至14dが、流
体シリンダ装置17の作動流体圧の変動や、防振ブッシ
ュの変位による影響を受け難く、位置IVにおける確実な
静止状態を保持できることを意味する。
【0031】なお、フィンガーチャック25aが第1棒
材振止め装置10bを通過する間、棒材振止め装置10
aは過渡的に解放される。しかしながら、棒材Wは、主
軸移動台51の近傍に位置する第2棒材振止め装置10
bによって支持され、棒材振止め装置10bによる振止
め作用を受ける。従って、棒材供給機20は、棒材Wの
継続的な振止めを行うことができる。第2棒材振止め装
置10bは、第1棒材振止め装置10aと実質的に同じ
構造を備えている。この棒材振止め装置10bの構造及
び作動態様については、本出願人による特願昭62−7
3579号において詳細に説明されているので、該特許
出願を引用することにより、説明を省略する。
【0032】また、主に第1棒材振止め装置10aの再
締め装置30について説明したが、主軸移動台51の近
傍に位置する第2棒材振止め装置10bも又、フィンガ
ーチャック25aが通過する際に解放される。従って、
棒材振止め装置10aと同様に、第2棒材振止め装置1
0bも又、同様な構成の再締め装置を備えるのが良い。
【0033】以上、本発明の好ましい実施例について詳
細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されること
なく特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の
変形又は変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に
含まれるものであることはいうまでもない。例えば、上
記実施例においては、ローラ14a乃至14dの位置IV
は、これらローラが送り矢25の外周面から僅かに間隔
を隔てた位置に設定されているが、位置IVは、送り矢2
5の運動を妨げず、フィンガーチャック25aと棒材W
との分離を生じさせないローラ14a乃至14dの位置
であれば良い。従って、位置IVを、ローラ14a乃至1
4dが送り矢25の外周面に僅かな当接力で当接する位
置に設定しても良い。
【0034】また、上記実施例では、スライダ34を移
動させるために電磁ソレノイド39が設けられている
が、流体作動型シリンダ装置などの他の形式の作動装置
によりスライダ34を移動させても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、棒材の後端
が通過した後に、棒材加工機による送り矢の運動を妨げ
ることなく、効果的に送り矢を支持することができる棒
材振止め装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る棒材振止め装置の正面図
である。
【図2】図2に示す棒材振止め装置の部分平面図であ
る。
【図3】フィンガーチャック付近における送り矢と振止
め用ローラとの相対的な位置関係を示す説明図である。
【図4】本発明の実施例に係る棒材振止め装置を備えた
棒材供給機の概略側面図である。
【符号の説明】
10a、10b 棒材振止め装置 11 基板 12 孔 13a、13b、13c、13d 各ローラ支持アーム 14a、14b、14c、14d 振止め用ローラ 16a、16b、16c、16d タイバー 17 流体シリンダ装置 20 棒材供給機 21 基台 25 送り矢 25a フィンガーチャック 30 再締め装置 31 キャリヤ 32 ストッパねじ 33 ハウジング 33b 円形開口 34 スライダ 35 フランジ 36 圧縮ばね 37 アーム 38 作動子 39 電磁ソレノイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工すべき棒材を所定の加工量ずつ順次
    前進させる送り矢を備えた棒材供給機に設けられ、前記
    棒材の回転振れを抑制すべく棒材の外周面に当接して該
    棒材を回転自在に支持する支持装置と、前記棒材の後端
    部が通過する際に前記支持装置を解放する解放手段とを
    備えた棒材供給機の棒材振止め装置において、 前記棒材の後端部が前記支持装置を通過した後に、前記
    支持装置を閉じる再締め装置を備え、 該再締め装置は、前記支持装置を前記送り矢に向かって
    移動させる駆動装置と、該支持装置が前記送り矢の外周
    面に近接した所定位置まで移動したときに、前記支持装
    置の運動を制限する規制手段とを備えたことを特徴とす
    る棒材振止め装置。
  2. 【請求項2】 前記規制手段は、前記送り矢の外周面か
    ら僅かに間隔を隔てた位置まで前記支持手段が移動した
    ときに、該支持装置の運動を制限することを特徴とする
    請求項1に記載の棒材振止め装置。
  3. 【請求項3】 前記支持装置は、回動可能な複数のロー
    ラ支持アームと、各ローラ支持アームに担持され、該ロ
    ーラ支持アームの回動運動により前記送り矢と接近又は
    離間する振止め用ローラとを含み、前記駆動装置は、前
    記ローラ支持アームを回動させるリンク機構を有し、前
    記規制装置は、前記リンク機構の構成部材と一体的に移
    動する可動部材と、該可動部材の移動を阻止できる移動
    可能な規制部材と、該規制部材を移動させる制御装置と
    を含み、該制御装置は、前記可動部材の移動を阻止する
    第1位置と該可動部材を自由に移動させる第2位置とに
    前記規制部材を選択的に移動させる駆動部を備え、前記
    可動部材は、前記規制部材から所定の間隔を隔てて前記
    リンク機構の構成部材に配設され、前記規制部材は、前
    記送り矢の外周面に近接する前記ローラの所定位置に相
    応する前記可動部材の位置で該可動部材の移動を阻止す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の棒材振止め
    装置。
  4. 【請求項4】 前記可動部材は、前記規制部材との間隔
    が調節できるように前記リンク機構の構成部材に取付け
    られていることを特徴とする請求項3項に記載の棒材振
    止め装置。
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