JP4106213B2 - オートローダにおける旋回式ピックアップチャック装置 - Google Patents

オートローダにおける旋回式ピックアップチャック装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,主軸とパレットとの間でワークを受け渡しするオートローダにおける旋回式ピックアップチャック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,図7に示すようなオートローダにおけるピックアップチャック装置が知られている(例えば,特開平8−155773号公報参照)。図7の(A)はピックアップチャック装置の正面図であり,図7の(B)はピックアップチャック装置の側面図である。該ピックアップチャック装置は,ワーク33を主軸に受け渡すローダチャック31と,ワーク33を主軸から引き取るアンローダチャック32とが支持体30の上下の長手方向に配置されている。また,支持体30の上部に配置したローダチャック31と支持体の下部に配置したアンローダチャック32とは,構造的には同じであり,単に機能的な観点からこのように区別したものである。
【0003】
ピックアップチャック装置は,支持体30に取り付けられたローダチャック31とアンローダチャック32は,円周上に等間隔に配置された2個又は3個のチャック爪34と,各チャック爪34の間に等間隔に配置されたプッシャ35を有している。チャック爪34は半径方向に移動可能であり,各チャック爪34が半径方向に離間することによって拡径し,半径方向に接近することによって縮径する。チャック爪34は先端の内側に形成された把持面を有し,ワーク33の外径面を把持するのに適した形状に形成されている。プッシャ35を取り付けたプッシャシャフト37は,プッシャプレート36に往復移動可能に取り付けられている。プッシャシャフト37は,プッシャプレート36に配設されたスプリング38によってプッシャ35を押し出す方向に付勢されている。
【0004】
支持体30には,ローダチャック31のプッシャシャフト37の軸方向位置を検出するリミットスイッチ39と,アンローダチャック32のプッシャシャフト37の軸方向位置を検出するリミットスイッチ40が設けられている。リミットスイッチ39は主軸台のチャック本体にワーク33を受け渡したことを検出するためのスイッチであり,また,リミットスイッチ40は主軸からワーク33を引き取ったことを検出するためのスイッチである。これらのリミットスイッチ39,40は,支持体30の裏面側に配置され,カバー41で覆われている。
【0005】
ローダチャック31を作動させてワーク33をローダチャック31から主軸に引き渡すときには,ローダチャック31の中心軸(この中心軸はプッシャシャフト37の中心軸でもある)と主軸回転軸とを一致させて,主軸のチャック爪をワーク33の中心孔に挿入する一方,ローダチャック31のチャック爪34を拡径する。このとき,スプリング38の作用でプッシャ35が長手方向基準面に向けてワーク33を押し出すことになる。ワーク33の後端面は長手方向基準面に押し付けられるので,ワーク33は正しくセットされる。このとき,リミットスイッチ39がワーク33の受け渡しを検出する。逆に,アンローダチャック32が主軸からワーク33を引き取る時には,アンローダチャック32の中心軸(この中心軸はプッシャシャフト37の中心軸でもある)と主軸回転軸とを一致させ,アンローダチャック32のチャック爪34を拡径し,アンローダチャック32を主軸に接近させる。次いで,主軸に把持されていたワーク33がスプリング38の力に抗してプッシャ35を押し込むことになる。この時に,スプリング38の緩衝作用でワーク33に無理な力が作用しないようになっている。プッシャ35が押し込まれると,リミットスイッチ40がワーク33の引き取りを検出する。アンローダチャック32のチャック爪34が縮径してワーク33の外径面を把持する。
【0006】
また,図8に示すようなオートローダにおける旋回式ピックアップチャック装置が知られている。該旋回式ピックアップチャック装置は,ワーク53を主軸に受け渡すローダ51と,ワーク53を主軸から引き取るアンローダ52とが支持ロッド50に旋回可能に設けられた旋回軸60に直交して取り付けられている。
【0007】
旋回式ピックアップチャック装置は,支持ロッド50に旋回装置を介して取り付けられたローダチャック51とアンローダチャック52は,円周上に等間隔に配置された2個又は3個のチャック爪54と,各チャック爪54の間に等間隔に配置されたプッシャ55を有している。チャック爪54は半径方向に移動可能であり,各チャック爪54が半径方向に離間することによって拡径し,半径方向に接近することによって縮径する。チャック爪54は先端の内側に形成された把持面を有し,ワーク53の外径面を把持するのに適した形状に形成されている。
【0008】
支持ロッド50に設けられた旋回装置は,支持ロッド50に固定されたブラケット58に取り付けられた旋回用シリンダ59と旋回用シリンダ59内で旋回する旋回軸60から構成されている。旋回軸60の先端部には,ローダチャック51とアンローダチャック52とがそれぞれ取り付けられている。また,ローダチャック51を作動させてワーク53をローダチャック51から主軸に引き渡すときには,ローダチャック51の中心軸と主軸回転軸とを一致させて,主軸のチャック爪をワーク53の中心孔に挿入する一方,ローダチャック51のチャック爪54を拡径する。スプリングの緩衝作用でワーク53に無理な力が作用しないようになっている。アンローダチャック52のチャック爪54が縮径してワーク53の外径面を把持する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,図7に示すピックアップチャック装置は,ローダチャック31とアンローダチャック32とが支持体30に上下方向に配設されているので,オートローダがパレットチェンジャにおけるパレットにセットされたワーク33を主軸に搬送したり,オートローダによってワーク33を主軸からパレットへ搬送する時に,例えば,主軸とパレットとの間に加工槽を通過する際に,支持体30を上下方向に大きく移動させなければならず,また,加工槽等の通過開口が小さい場合には,加工槽等の通過開口を通過させる場合に,支持体30そのものを,或いは,ローダチャック31とアンローダチャック32との境界部で屈折させて上下方向に小さくしなければならないという問題が発生する。また,上記ピックアップチャック装置は,オートローダの搬送装置を作動する時に,ローダチャック31とアンローダチャック32との位置を主軸又はパレットに対向させるため入れ換える場合に,斜線S2で示す旋回必要面積を必要とする。
【0010】
また,図8に示す旋回式ピックアップチャック装置は,ローダチャック51とアンローダチャック52とを旋回軸60に直交して直接取り付けられているので,ローダチャック51とアンローダチャック52との長手方向長さが旋回軸60の先端面から直接延びることになり,オートローダの搬送装置を作動する時に,ローダチャック51とアンローダチャック52との位置を主軸又はパレットに対向させるため入れ換える場合に,その旋回必要面積が符号S3で示すように大きくなるという問題がある。しかも,図8に示すように,旋回式ピックアップチャック装置では,ローダチャック51とアンローダチャック52とを旋回軸60に対して直接的に取り付けた場合には,ローダチャック51とアンローダチャック52とにワークの有無を検出するためのプッシャを設けるのは困難であり,プッシャを設ける場合には,プッシャの軸方向移動を互いに干渉させないように構成するためには,プッシャの長手方向長さがローダチャック51とアンローダチャック52とに加算されるので,プッシャの軸方向移動を可能にするように,ローダチャック51とアンローダチャック52との長手方向のサイズを極端に大きくしなければならず,旋回半径が大きくなって小型のNC加工機への組み込みが困難になり,また,装置そのものが大型化する。また,ワーク53の有無を検出するプッシャを設けない場合には,ワーク53の有無を検出するため間接的に検出するための検出手段を設ける必要がある。
【0011
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,ローダチャックとアンローダチャックとを直交させてずらして配置するだけで,両チャックの位置を入れ換える場合の旋回半径を小さくし,小型のNC加工機において旋回可能にして小型化に適応させ,ローダチャックとアンローダチャックに把持されるワークの有無をそれ自体にそれぞれ設けたプッシャによって直接的に検出することを可能にし,自動化されたシステムでのトラブルの発生を防止する旋回式ピックアップチャック装置を提供することである。
【0012
この発明は,ワークを切削加工するため前記ワークを把持して回転させる主軸と未加工ワークがセットされた未加工ワーク用パレット及び加工済みワークがセットされる加工ワーク用パレットとの間を往復移動させるためのローダ搬送装置を有するオートローダにおいて,前記ローダ搬送装置の搬送ロッドに設けられたブラケットに固定された旋回用シリンダ,前記旋回用シリンダに旋回可能に取り付けられた旋回軸,該旋回軸に取り付けられ且つ前記未加工ワーク用パレットから前記主軸へ前記未加工ワークを供給するローダチャック,及び前記旋回軸に取り付けられ且つ前記主軸から前記加工ワーク用パレットへ前記加工済みワークを供給するアンローダチャックを有し,前記ローダチャックと前記アンローダチャックとにそれぞれ設けられたプッシャの軸方向の移動方向が互いに直交して且つオフセットして設定されていることを特徴とする旋回式ピックアップチャック装置に関する。
【0013
前記ローダチャックと前記アンローダチャックは,シャープレートを介して前記旋回軸の先端にそれぞれ固定されている。
【0014
前記ローダチャックと前記アンローダチャックは,前記シャープレートに固定された支持体に取り付けられた前記ワークを把持するチャック爪を備えたマテハンチャック,及び該マテハンチャックの中心を挿通して前記支持体に対してスプリングを介して往復移動可能に支持され且つ一端に前記プッシャを固定したプッシャシャフトをそれぞれ備えている。
【0015
前記プッシャシャフトの他端には,前記ワークの有無を確認する近接スイッチが設けられている。
【0016
前記搬送ロッドと前記ブラケットとの間には,X軸アジャスタ,Z軸アジャスタ及びY軸回転角度アジャスタが介在されている。
【0017
コントローラは,前記ローダ搬送装置を前記主軸へ移動させる時に,前記旋回軸を旋回させて前記アンローダチャックを前記主軸に対向させて前記主軸の前記加工済みワークを受け取り,次いで,更に前記旋回軸を旋回させて前記ローダチャックを前記主軸に対向させて前記主軸に前記未加工ワークをセットする制御を行う。
【0018
また,コントローラは,前記ローダ搬送装置を前記加工ワーク用パレットへ移動させる時に,前記旋回軸を旋回させて前記アンローダチャックの前記加工済みワークを前記加工ワーク用パレットの所定の位置にセットし,次いで,更に前記ローダ搬送装置を前記未加工ワーク用パレットへ移動させると共に前記旋回軸を旋回させて前記ローダチャックを前記未加工ワーク用パレットに対向させて前記未加工ワーク用パレットの前記未加工ワークを受け取る制御を行う。
【0019
この旋回式ピックアップチャック装置は,上記のように,ローダチャックとアンローダチャックとのプッシャシャフトの軸線を直交してオフセットさせることによって,ローダチャックとアンローダチャックとにワークの有無を検出するプッシャをチャック中心ブラケットのスペースを利用してそれぞれ設けることができ,ワークの有無をそれぞれのプッシャによって検出でき,しかもプッシャを取り付けたプッシャシャフトの軸方向の往復移動が互いに干渉することなく,旋回軸に固定することができ,ローダチャックとアンローダチャックとの旋回半径を小さく構成することができる。しかも,オートローダの搬送ロッドに,X軸アジャスタとZ軸アジャスタに設けることによって,ローダチャックとアンローダチャックとの位置調節,芯出し調整を容易に行うことができ,ローダチャックとアンローダチャックとを主軸のチャック本体やパレットチェンジャに高精度に位置調整することができる。
【0020
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明による旋回式ピックアップチャック装置の実施例を説明する。
【0021
この旋回式ピックアップチャック装置は,図示していないが,バイトによってワーク3を切削加工するためワーク3を把持して回転させる主軸と,ワーク3を受け渡しするパレット組立体との間を往復移動するローダ搬送装置を有するオートローダ(図示せず)に適用して好ましいものである。パレット組立体は,一般的に,搬送装置やパレットチェンジャによってNC加工機にセットされるが,未加工ワーク3Aがセットされた未加工ワーク用パレットと加工済みワーク3Bがセットされる加工ワーク用パレットとから構成されている。
【0022
この旋回式ピックアップチャック装置は,主として,ローダ搬送装置の搬送ロッド4に設けられたブラケット5に固定された旋回用シリンダ6,旋回用シリンダ6に旋回可能に取り付けられた旋回軸7,旋回軸7に取り付けられ且つ未加工ワーク用パレットから主軸へ未加工ワーク3Aを供給するローダチャック1,及び旋回軸7に取り付けられ且つ主軸から加工ワーク用パレットへ加工済みワーク3Bを供給するアンローダチャック2を有している。また,ローダチャック1とアンローダチャック2は,旋回軸7の先端にそれぞれ固定されている。また,搬送ロッド4とブラケット5との間には,X軸アジャスタ16,Z軸アジャスタ17及びY軸回転角度アジャスタ21が介在され,ローダチャック1及びアンローダチャック2を適正な位置に位置調節できるように構成されている。
【0023
この旋回式ピックアップチャック装置は,特に,ローダチャック1とアンローダチャック2とにそれぞれ設けられたプッシャ8を先端に設けたプッシャシャフト14の軸方向の移動方向が互いに直交し,即ち長手方向にずらし,プッシャシャフト14の軸方向が横方向にオフセットして設定されていることを特徴としている。ローダチャック1とアンローダチャック2とにそれぞれ設けたプッシャシャフト14が直交してオフセットすることによって,それぞれのプッシャシャフト14の移動方向がオフセットして重複状態に配列されることになる。従って,この旋回式ピックアップチャック装置は,オートローダの搬送装置を作動する時に,ローダチャック1とアンローダチャック2との位置を主軸又はパレットに対向させるため入れ換える場合に,その旋回必要面積が図6において符号S1で示すように小さく構成することができ,小型のNC加工機に組み込むことができるようになる。しかも,この旋回式ピックアップチャック装置は,ローダチャック1とアンローダチャック2とのプッシャ8をそれぞれ組み込むので,ローダチャック1とアンローダチャック2に把持したワーク3の有無を直接的に検出することができる。
【0024
また,ローダチャック1とアンローダチャック2は,図3〜図5に示すように,シャープレート9に固定された支持体10に取り付けられたワーク3を把持するチャック爪11を備えたマテハンチャック12,及びマテハンチャック12の中心を挿通して支持体10に対してスプリング13を介して往復移動可能に支持され且つ一端にプッシャ8を固定したプッシャシャフト14をそれぞれ備えている。プッシャシャフト14の他端には,マテハンチャック12にワーク3が存在又は非存在即ち有無を確認する近接スイッチ15が設けられている。図2及び図5に符号20,19で示す配線は,例えば,旋回軸7を旋回させるための電源に接続する配線20,及び近接スイッチ15の検出信号をコントローラへ入力する配線19である。
【0025
NC加工機のコントローラは,ローダ搬送装置によって旋回式ピックアップチャック装置を主軸へ移動させる時に,旋回軸7を旋回させてアンローダチャック2を主軸に対向させて主軸の加工済みワーク3Bを受け取り,次いで,旋回軸7を旋回させてローダチャック1を主軸に対向させて主軸に未加工ワーク3Aをセットする制御を行うように構成されている。また,NC加工機の上記コントローラは,ローダ搬送装置によって旋回式ピックアップチャック装置を加工ワーク用パレットへ移動させる時に,旋回軸7を旋回させてアンローダチャック2の加工済みワーク3Bを加工ワーク用パレットの所定の位置にセットし,次いで,ローダ搬送装置を未加工ワーク用パレットへ移動させると共に,旋回軸7を旋回させてローダチャック1を未加工ワーク用パレットに対向させて未加工ワーク用パレットの未加工ワーク3Aを受け取る制御を行うように構成されている。
【0026
ここで,ワーク3を切削加工するNC加工機について概説すると,チャック本体は,主軸台に回転可能に取り付けられた主軸に装着され,主軸の回転に伴って一緒に回転する。チャック本体は,例えば,前面に3個のチャック爪を有しており,該チャック爪によってワーク3は把持される。ワーク3は,例えば,リング状の薄板ワーク等の形状を有し,中心部に貫通した中心孔等を有するものであり,ワーク3に切削加工を施すことによって,例えば,ハードディスク用スペーサが製作される。該スペーサは両端面について高精度の平行度が要求されるものである。NC加工機によるワーク3の切削加工の際には,チャック爪をワーク3の中心孔に挿入し,3個のチャック爪を半径方向外向き開くこと即ち拡径することによって,ワーク3はチャック本体に把持される。
【0027
次に,図3〜図5を参照して,オートローダに設けられた旋回式ピックアップチャック装置について説明する。旋回式ピックアップチャック装置は,ワーク3をNC加工機のチャック本体に受け渡すローダチャック1とワーク3をチャック本体から引き取るアンローダチャック2とを有し,ローダチャック1とアンローダチャック2とは構造的には同一の構成であり,単に機能的な観点からこのように区別しているものである。
【0028
オートローダは,パレットが設けられたベースとNC加工機のチャック本体とに対して相対的に移動可能に構成されている。オートローダにおける旋回式ピックアップチャック装置は,搬送ロッド4に固定されたブラケット5,ブラケット5に取り付けられた旋回用シリンダ6,旋回用シリンダ6に旋回自在に取り付けられた旋回軸7,及び旋回軸7の先端にシャープレート9を介して取り付けられたローダチャック1とアンローダチャック2を有している。ローダチャック1とアンローダチャック2とは,図4に示すように,円周上に等間隔に配置された3個のチャック爪11と,各チャック爪11の間に等間隔に配置されたプッシャ8を有している。チャック爪11は,半径方向に移動可能であり,各チャック爪11が半径方向に離間することによって拡径し,半径方向に接近することによって縮径する。チャック爪11の先端の内側は,例えば,円弧面を形成され,環状のワーク3の外径面を把持するのに適した形状になっている。
【0029
プッシャ8は,プッシャプレートを構成する支持体10に取り付けられ,支持体10の中心にプッシャシャフト14が往復動可能に取り付けられている。プッシャシャフト14は,支持体10に対して軸方向に摺動可能に支持され,スプリング13によってプッシャ8を押し出す方向に付勢されている。支持体10には,ローダチャック1のプレッシャシャフト14の軸方向位置を検出する近接スイッチ15と,アンローダチャック2のプレッシャシャフト14の軸方向位置を検出する近接スイッチ15が設けられている。ローダチャック1の近接スイッチ15は,主軸台のチャック本体にワーク3を受け渡したことを検出するためのスイッチである。アンローダチャック2の近接スイッチ15は,主軸台のチャック本体1からワーク3を引き取ったことを検出するスイッチである。近接スイッチ15は,支持体10の裏面側に配置され,カバー18で覆われている。また,ワーク3の受け渡しの作動をする押付装置は,プッシャ8,プッシャプレートの支持体10,プッシャシャフト14,スプリング13等によって構成される。
【0030
ローダチャック1を作動させ,ワーク3(未加工ワーク3A)をローダチャック1からNC加工機のチャック本体に引き渡す時には,ローダチャックの中心軸(この中心軸はプレッシャシャフト14の中心軸でもある)と主軸の回転軸とを一致させて,チャック本体のチャック爪をワーク3の中心孔に挿入する一方,ローダチャック1のチャック爪11を拡径する。このとき,スプリング13の作用でプッシャ8が長手方向基準面に向けてワーク3を押し出すことになる。そして,ワーク3の後端面は,長手方向基準面に押し付けられるので,ワーク3は正しくセットされる。また,近接スイッチ15がワーク3の受け渡しを検出する。
【0031
逆に,アンローダチャック2がNC加工機のチャック本体からワーク3(加工済みワーク3B)を引き取る時には,アンローダチャック2の中心軸(この中心軸はプレッシャシャフト14の中心軸でもある)と主軸の回転軸とを一致させ,アンローダチャック2のチャック爪11を拡径し,アンローダチャック2をNC加工機のチャック本体に接近させる。そのとき,チャック本体に把持されていた加工済みワーク3Bがスプリング13の力に抗してプッシャ8を押し込む。このとき,スプリング13の緩衝作用でワーク3に無理な力が作用しないようになっている。プッシャ8が押し込まれると,近接スイッチ15がワーク3の引き取りを検出する。そして,アンローダチャック2のチャック爪11が縮径してワーク3の外径面を把持する。
【0032
【発明の効果】
この発明による旋回式ピックアップチャック装置は,上記のように構成されているので,ローダチャックとアンローダチャックとのプッシャシャフトの軸線を直交させてオフセットした配列に構成するだけで,ローダチャックとアンローダチャックとの旋回半径を小さく構成でき,特に,ローダチャックとアンローダチャックとにプッシャをそれぞれ設けることによって,ワークの有無を直接的に検出確認することができ,自動化されたシステムでのトラブルを防止でき,しかも,プッシャシャフト調節機構を取り付けたため,芯出しが容易に達成でき,装置自体の軽量化を達成でき,高速移動を可能にする。また,両チャックの旋回半径を小さく構成できるので,小型のマシン内での旋回が可能になり,自動化されたシステムにおいてサイクルタイムを短縮させることができ,加工効率を大幅にアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による旋回式ピックアップチャック装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】 図1の旋回式ピックアップチャック装置の側面図である。
【図3】 図1の旋回式ピックアップチャック装置におけるローダチャック又はアンローダチャックを示す側面図である。
【図4】 図3の正面図である。
【図5】 図3の背面図である。
【図6】 この発明による旋回式ピックアップチャック装置の旋回領域を示す説明図であり,(A)はその正面図であり,(B)は側面図である。
【図7】 従来のピックアップチャック装置の旋回領域を示す説明図であり,(A)はその正面図であり,(B)は側面図である。
【図8】 従来の旋回式ピックアップチャック装置の旋回領域を示す説明図であり,(A)はその正面図であり,(B)は側面図である。
【符号の説明】
1 ローダチャック
2 アンローダチャック
3 ワーク
3A 未加工ワーク
3B 加工済みワーク
4 搬送ロッド
5 ブラケット
6 旋回用シリンダ
7 旋回軸
8 プッシャ
9 シャープレート
10 支持体
11 チャック爪
12 マテハンチャック
13 スプリング
14 プッシャシャフト
15 近接スイッチ
16 X軸アジャスタ
17 Z軸アジャスタ
21 Y軸回転角度アジャスタ

Claims (7)

  1. ワークを切削加工するため前記ワークを把持して回転させる主軸と未加工ワークがセットされた未加工ワーク用パレット及び加工済みワークがセットされる加工ワーク用パレットとの間を往復移動させるためのローダ搬送装置を有するオートローダにおいて,前記ローダ搬送装置の搬送ロッドに設けられたブラケットに固定された旋回用シリンダ,前記旋回用シリンダに旋回可能に取り付けられた旋回軸,該旋回軸に取り付けられ且つ前記未加工ワーク用パレットから前記主軸へ前記未加工ワークを供給するローダチャック,及び前記旋回軸に取り付けられ且つ前記主軸から前記加工ワーク用パレットへ前記加工済みワークを供給するアンローダチャックを有し,
    前記ローダチャックと前記アンローダチャックとにそれぞれ設けられたプッシャの軸方向の移動方向が互いに直交して且つオフセットして設定されていることを特徴とする旋回式ピックアップチャック装置。
  2. 前記ローダチャックと前記アンローダチャックは,シャープレートを介して前記旋回軸の先端にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1に記載の旋回式ピックアップチャック装置。
  3. 前記ローダチャックと前記アンローダチャックは,前記シャープレートに固定された支持体に取り付けられた前記ワークを把持するチャック爪を備えたマテハンチャック,及び該マテハンチャックの中心を挿通して前記支持体に対してスプリングを介して往復移動可能に支持され且つ一端に前記プッシャを固定したプッシャシャフトをそれぞれ備えていることを特徴とする請求項2に記載の旋回式ピックアップチャック装置。
  4. 前記プッシャシャフトの他端には,前記ワークの有無を確認する近接スイッチが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の旋回式ピックアップチャック装置。
  5. 前記搬送ロッドと前記ブラケットとの間には,X軸アジャスタ,Z軸アジャスタ及びY軸回転角度アジャスタが介在されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の旋回式ピックアップチャック装置。
  6. コントローラは,前記ローダ搬送装置によって前記主軸へ移動させる時に,前記旋回軸を旋回させて前記アンローダチャックを前記主軸に対向させて前記主軸の前記加工済みワークを受け取り,次いで,前記旋回軸を旋回させて前記ローダチャックを前記主軸に対向させて前記主軸に前記未加工ワークをセットする制御を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の旋回式ピックアップチャック装置。
  7. コントローラは,前記ローダ搬送装置によって前記加工ワーク用パレットへ移動させる時に,前記旋回軸を旋回させて前記アンローダチャックの前記加工済みワークを前記加工ワーク用パレットの所定の位置にセットし,次いで,前記ローダ搬送装置によって前記未加工ワーク用パレットへ移動させると共に前記旋回軸を旋回させて前記ローダチャックを前記未加工ワーク用パレットに対向させて前記未加工ワーク用パレットの前記未加工ワークを受け取る制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の旋回式ピックアップチャック装置。
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