JP2003053636A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JP2003053636A
JP2003053636A JP2001243556A JP2001243556A JP2003053636A JP 2003053636 A JP2003053636 A JP 2003053636A JP 2001243556 A JP2001243556 A JP 2001243556A JP 2001243556 A JP2001243556 A JP 2001243556A JP 2003053636 A JP2003053636 A JP 2003053636A
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clamp
claw
work
seat surface
locate pin
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JP2001243556A
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Yoshiki Suzuki
祥己 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル材を姿勢変化させることなく仮保持可
能なクランプ装置を提供する。 【解決手段】 ロケートピン1、ロケート座面12、ク
ランプ爪2、クランプ爪2前後駆動用のクランプシリン
ダ3を備え、クランプ爪2をスプリングプランジャ24
により突出付勢し、案内溝22によりクランプ爪2をそ
の位置に応じて、前進位置に位置するとき爪部20をロ
ケートピン1に収納し、図示のワークセット位置におい
てスプリングプランジャ24により爪部20をロケート
ピン1側方から突出させ、クランプ位置に位置するとき
突出した爪部20がクランプ座面12に当接されるよう
クランプ爪2を案内するようにし、ワークセット位置に
おいてワークW1のロケート穴W11をロケートピン1
に係合させてゆくとクランプ爪2がワークW1により一
時的に押し込まれるが再び突出してワークW1をクラン
プ座面12との間で姿勢変化なく仮保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル材のクラン
プ装置に関し、特に、クランプ前にパネル材を姿勢変化
なく仮保持可能なクランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からパネル材に形成された穴にロケ
ートピンを挿入し、この穴の縁をクランプすることでパ
ネル材を保持するクランプ装置は一般に広く知られ、例
えば、図8によりその一例を示す。
【0003】図8に示すクランプ装置Dは、パネル材か
らなるワークW1をワークW1に設けた穴W11にクラ
ンプ座面112から突出させたロケートピン101を嵌
入してワークW1を位置決めし、ロケートピン101に
付随するクランプ爪102をロケートピン101から半
径方向に突出させてロケート穴W11の縁をクランプ爪
102とクランプ座面112との間で挟むようにしてい
る。
【0004】パネル材からなるワークW1はクランプさ
れた状態で、クランプ装置Dを移動させる3軸からなる
位置決め装置Aにより図中左側に搬送され、搬送先にあ
るワークW2(別の位置決め装置で位置決めされてい
る)に対し位置合わせされ、所定位置(図示例では、2
箇所)で両ワークW1、W2が溶接WL等により一体化
される。
【0005】そして、ワークW1をクランプ装置Dにク
ランプさせる際には、作業者がワークW1を保持した状
態でクランプ作動させることは、クランプ座面112に
対するワークW1の座りが悪いとクランプ作動に連れて
ワークW1が振れて作業の安全性が損なわれて望ましく
ない。
【0006】このため、ワークW1は作業者によりクラ
ンプ装置Dのロケートピン101に嵌合してセットさ
れ、作業者が退避位置に後退した後に、クランプ作動が
行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のクランプ装置Dでは、ワークW1はクランプ装
置Dのロケートピン101にワークW1側のロケート穴
W11を嵌合させたままその姿勢が保持されない状態で
作業者が退避位置に後退するものであるため、ワークW
1の形状のバランスが悪いと、ワークW1が重いほうへ
倒れ、倒れた状態でクランプ作動が行われ、ワークW1
の姿勢が正規の位置からずれる不具合があった。
【0008】このクランプ作動時のワークW1の姿勢の
ずれを防止するため、図9の如く、ワークW1の倒れを
防ぐマグネットMGを追加するものもあるが、種別毎に
形状の異なるワークW1に対して、夫々対応する位置に
マグネットMGを配置しなければならず、複数種類のワ
ークW1に対して汎用性が確保できない不具合があっ
た。
【0009】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、パネル材を姿勢変化させることなく仮保持
可能なクランプ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ワークの
ロケート穴に係合し基部にクランプ座面を備えたロケー
トピンおよび前記ロケートピンに収納されロケートピン
から側方にその爪部を突出させて爪部とクランプ座面と
の間にワークを挟みこみクランプするクランプ装置にお
いて、クランプ爪の爪部は、ロケートピンに収納された
アンクランプ位置と、ロケートピンの側方から突出して
クランプ座面との間にワークを挟み込むクランプ位置
と、前記クランプ座面よりワークの板厚より大きい間隙
だけ軸方向に離間して内蔵する付勢手段により押圧され
てロケートピン側方から突出するワークセット位置とを
備えていることを特徴とする。
【0011】第2の発明は、ワークのロケート穴に係合
し基部にクランプ座面を備えたロケートピンおよび前記
ロケートピンに収納されロケートピンから側方にその爪
部を突出させて爪部とクランプ座面との間にワークを挟
みこみクランプするクランプ装置において、クランプ爪
をロケートピンに対し前進させたアンクランプ位置、爪
部がクランプ座面に対しワークの板厚より大きい隙間を
もつワークセット位置、爪部がクランプ座面に向かって
押付けられるクランプ位置となるよう軸方向に移動させ
る駆動手段と、クランプ爪の軸方向位置がアンクランプ
位置に位置するとき爪部をロケートピンに収納し、ワー
クセット位置およびクランプ位置において内蔵した付勢
手段により爪部をロケートピン側方から突出させるよう
クランプ爪を案内するカム機構とを備えたことを特徴と
する。
【0012】第3の発明は、第2の発明において、前記
クランプ爪と駆動手段とを連結するロッドには、爪部が
クランプ座面に当接したクランプ位置とワークセット位
置との間隔を調整する調整機構が配置されていることを
特徴とする。
【0013】第4の発明は、第2の発明において、前記
駆動手段は、サーボモータで構成され、前記ワークセッ
ト位置はサーボモータの位置決め機能により位置決めさ
れることを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】したがって、第1および第2の発明で
は、クランプ座面よりワークの板厚より大きい間隙だけ
軸方向に離間して、クランプ爪の爪部が内蔵する付勢手
段により押圧されてロケートピン側方から突出するワー
クセット位置を備えているため、ワークであるパネル材
をそのロケート穴をロケートピンに嵌合させればクラン
プ爪の爪部は付勢手段に抗して一時的に収納位置に戻さ
れるが、ワークのロケート穴が通過すると再びロケート
ピン側方に突出してワークのロケート穴の縁に係合しク
ランプ座面とでワークのロケート穴の縁を保持でき、ワ
ークを姿勢変化させることなく仮保持することができ
る。
【0015】このため、バランスを取りにくいワークで
あっても、ワークの姿勢を保持するために従来使用して
いた仮保持用マグネットが不要とでき、形状の相違する
ワークに対しても汎用的に使用できる。
【0016】第3の発明では、第2の発明の効果に加え
て、クランプ爪の爪部がクランプ座面に当接したクラン
プ位置とワークセット位置との間隔を調整する調整機構
が配置されているため、板厚が相違するワークに対して
もワークセット位置を調整することで対応でき、汎用性
の高いクランプ装置とできる。
【0017】第4の発明では、第2の発明の効果に加え
て、駆動手段をサーボモータで構成し、ワークセット位
置をサーボモータの位置決め機能により位置出しするた
め、板厚が変更されるたびにクランプ装置のメカニカル
部分を調整することなく、爪部位置の制御指令を変更す
るだけでよく、生産計画等からの情報に応じて自動的に
対応可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明を適用したクランプ装置B
の一例を示し、位置決め装置Aに取付けられ支持筒10
先端に固定されたロケートピン1と、ロケートピン1に
収納され後退時に側方に突出可能な爪部20を備えたク
ランプ爪2と、クランプ爪2の爪部20をロケートピン
1から側方へ突出移動させつつ後退移動させてワークを
クランプする駆動手段としてのクランプシリンダ3を備
える。さらに、クランプ装置Bは、クランプ作動後の中
立時におけるクランプ爪2の爪部20のクランプ座面1
2からの位置を設定する調整機構としてのストッパ機構
4と、クランプシリンダ3を外部信号に応じて作動させ
る切換え弁5とを備える。
【0020】前記ロケートピン1は、先端にテーパ部1
1を持ち、後端は二段階の段付により拡径して、一段目
の端面がクランプ座面12に、二段目がフランジ13に
夫々形成され、フランジ13は支持筒10先端に固定さ
れる。前記先端のテーパ部11はワークのロケート穴へ
の嵌合時のガイドとなる。
【0021】前記ロケートピン1には、前記クランプ爪
2を収容するスリット14が形成され、このスリット1
4はロケートピン1の先端のテーパ部11の後方からク
ランプ座面12までの間はロケートピン1の側方に開口
し、クランプ座面12およびフランジ13をロケートピ
ン1軸方向に貫通して支持筒10の中空部15に開口し
ている。
【0022】前記クランプ爪2は、前記ロケートピン1
のスリット14内から支持筒10内に亙って位置して配
置され、クランプシリンダ3から伸びて支持筒10内を
往復移動するピストンロッド32先端に連結ピン21を
介して揺動可能に連結され、先端に設けた爪部20をロ
ケートピン1のスリット14内に収納された状態とスリ
ット14の側方から突出させた状態とに切換え可能とさ
れる。
【0023】このクランプ爪2には連結ピン21近傍か
ら先端に伸びる案内溝22が形成され、この案内溝22
に支持筒10を直径方向に貫通するガイドピン23を貫
通させることで、クランプ爪2が軸方向に移動するとき
案内溝22の形状に案内されてその揺動位置が規定され
るカム機構を備える。
【0024】前記案内溝22は、クランプ爪2がロケー
トピン1先端側に前進して位置するアンクランプ位置の
ときクランプ爪2の爪部20をスリット14内に収納
し、クランプ爪2が所定距離だけ支持筒10内に後退移
動するとき爪部20をスリット14内から側方へ突出さ
せるよう斜めの縦溝22Aを形成している。また、前記
案内溝22は、クランプ爪2が後退された状態の近傍
(ワークセット位置およびクランプ位置)に位置すると
きに、爪部20が突出状態からスリット14内へ収納さ
れる方向に揺動可能に横溝22Bが追加して形成されて
いる。
【0025】また、前記クランプ爪2は、支持筒10を
貫通して配置したスプリングプランジャ24によりガイ
ドピン23に案内溝22の縦溝22Aの縁が接触するよ
う常時押圧されており、横溝22Bにガイドピン23が
係合可能な位置にクランプ爪2があるときその爪部20
はスリット14から突出しているが、爪部20にスリッ
ト14内へ収納位置方向に戻すよう外力が作用するとき
ガイドピン23と横溝22Bとが係合してスプリングプ
ランジャ24の付勢力に抗して爪部20をスリット14
内に収納させるようクランプ爪2は揺動可能となってい
る。
【0026】前記クランプシリンダ3は、前記支持筒1
0の後端に固定されたシリンダ30内にピストン31を
摺動自在に収容しシリンダ30端から突出するピストン
ロッド32に連結ピン21を介してクランプ爪2が連結
されている。
【0027】前記シリンダ30内はピストン31および
ピストンロッド32により、クランプ爪2を支持筒10
内からロケートピン1のスリット14内へ前進させその
爪部20をスリット14内へ収納させるアンクランプシ
リンダ室33とクランプ爪2を支持筒10内へ軸方向に
引き込み後退させその爪部20をスリット14内から突
出させるクランプシリンダ室34とが形成され、各シリ
ンダ室33、34は、切換え弁5に連通されている。
【0028】前記ストッパ機構4は、前記シリンダ30
と一体となったケース30A内において、ピストンロッ
ド32の端部に当接しピストンロッド32を前進方向に
付勢するゴム若しくはばね等の弾性部材40と、ピスト
ンロッド32の側面に設けた係合溝41と、クランプシ
リンダ3のクランプ作動時にこの係合溝41に遊びをも
って係合するストッパ42とから構成されている。
【0029】前記弾性部材40はクランプシリンダ3の
クランプ作動時にピストンロッド32端面により圧縮さ
れ、クランプシリンダ室34の流体圧がリリーフされて
圧縮力がなくなるときにピストンロッド32を自らの反
発力により前進方向に押圧するよう作動する。
【0030】前記ストッパ42は、前記ピストンロッド
32と直交する方向に伸びるシリンダ44内に摺動自在
に挿入され、先端の係合部43がピストンロッド32の
係合溝41に係合するよう付勢するようばね45で付勢
され、対向して形成されたシリンダ室46にアンクラン
プシリンダ室33への作動流体が供給されるとき前記係
合溝41から係合部43が前記ばね45に対向して離脱
するよう作動される。
【0031】前記ストッパ42の係合部43とピストン
ロッド32の係合溝41とは、ピストンロッド32軸方
向に(図3に示すように)隙間Sを持って係合し、ピス
トンロッド32が軸方向に隙間S分だけ移動可能として
いる。このため、アンクランプシリンダ室33の作動流
体が放出され、クランプシリンダ室34に作動流体が供
給されるクランプ作動時には、ピストンロッド32は弾
性部材40を圧縮する方向に移動し、連結ピン21を介
してクランプ爪2の爪部20をクランプ座面12に当接
させた状態でストッパ42の係合部43とピストンロッ
ド32の係合溝41の一方の壁面47Aとが接触してピ
ストンロッド32は位置決めされる。この状態でクラン
プシリンダ室34の作動流体が放出されると、圧縮され
ていた弾性部材40がクランプシリンダ室34の作動流
体圧に対向してピストンロッド32を前記係合部43お
よび係合溝41間の隙間S分だけ前進させ、クランプ爪
2の爪部20とクランプ座面12との間をこの隙間S分
だけ開き、ワークセット位置とする調整機構を構成す
る。
【0032】前記係合溝41と係合部43との係合壁面
47A、47Bは、ストッパ42の位置が後退するとき
前記隙間Sが大きくなる斜面に少なくとも一方の壁面4
7Bが形成されている。そして、ストッパ42の係合部
43のピストンロッド32の係合溝41への係合深さ
は、ストッパ42の側面に形成したストッパ42軸方向
に伸びる回り止め用溝48の両終端形状を傾斜させるこ
とで回り止めねじ49のねじ込み深さを変えることで調
整可能となっている。
【0033】前記切換え弁5は、クランプ位置50、中
立位置51、アンクランプ位置52の3位置4ポートの
方向切換え弁であり、中立位置51では圧縮空気圧源5
3からのポートを遮断しクランプシリンダ室34および
アンクランプシリンダ室33とも大気へリリーフさせ、
クランプ位置50では圧縮空気圧源53の作動流体をク
ランプシリンダ室34に供給しアンクランプシリンダ室
33からの作動流体を大気にリリーフさせ、アンクラン
プ位置52ではアンクランプシリンダ室33へ圧縮空気
圧源53の作動流体を供給しクランプシリンダ室34か
らの作動流体を大気にリリーフさせる。
【0034】次に、クランプ装置Bの作用を説明する。
図2は、本実施の態様のクランプ装置Bを複数(図示例
では2組)利用し、一つのワークW1を作業者Hにより
ワークセットさせ、作業者Hが退避位置に後退した後、
ワークAがクランプされ、3軸の位置決め装置Aにより
別に位置決めされている別のワークW2へ搬送され組付
け位置が位置決めされ、図示しない溶接ロボットにより
必要個所が溶接により固定した後、初期のワークセット
位置に復帰する一連の作業を行うものである。なお、複
数のクランプ装置Bは、同時に連動して作動される。
【0035】以下、この図2の作業に沿って、クランプ
装置Bの作動を説明する。
【0036】図1は、アンクランプ位置にあるクランプ
装置Bを示し、切換え弁5がアンクランプ位置52にあ
り、圧縮空気圧源53の作動流体がアンクランプシリン
ダ室33に供給され、クランプシリンダ室34の作動流
体は大気へリリーフされてアンクランプ状態となってい
る。
【0037】図示のアンクランプ状態においては、アン
クランプシリンダ室33に作動流体が供給されているた
め、ピストンロッド32は前進してクランプ爪2の爪部
20はロケートピン1のスリット14内へ収納されてい
る。また、アンクランプシリンダ室33の作動流体はス
トッパ機構4のシリンダ室46にも供給され、ストッパ
42をばね45に抗して離脱位置に後退させ、ピストン
ロッド32が自由に前進移動するのを許容している。
【0038】次いで、ワークW1をセットする際には、
先ず、切換え弁5をクランプ位置50に切換え、圧縮空
気圧源53の作動流体をクランプシリンダ室34に供給
し、アンクランプシリンダ室33の作動流体を大気へリ
リーフさせる。
【0039】このクランプ作動により、図3に示すよう
に、ピストンロッド32がストッパ機構4の弾性部材4
0を圧縮させ、クランプ爪2の爪部20がクランプ座面
12に当接した位置に保たれる。
【0040】この位置においては、アンクランプシリン
ダ室33の作動流体が大気へリリーフされ、ストッバ機
構4のストッパ42はその係合部43をピストンロッド
32の係合溝41に係合させ、係合溝41と係合部43
とはクランプシリンダ3側の壁面47Aで当接し(係合
溝41と係合部43とは係合しているが、ここで当接さ
せずに、ピストンロッド32が後退することを阻止しな
いようにしてもよく、この場合には、クランプ爪2の爪
部20とクランプ座面12との接触によりピストンロッ
ド32の位置が確定する。また、ワークを爪部20とク
ランプ座面12との間にクランプしている場合にも両者
の当接は生じない)、クランプシリンダ3とは反対側の
壁面47B側で隙間Sを発生させる。
【0041】次いで、切換え弁5を中立位置51に切換
え、図4に示すように、クランプシリンダ室34の作動
流体を大気にリリーフする。このリリーフによりクラン
プシリンダ室34の作動流体の圧力が低下し、ピストン
ロッド32は弾性部材40の反発力により前記ストッパ
42の係合部43とピストンロッド32の係合溝41と
の間の隙間S分だけ前進され、クランプ爪2の爪部20
を前記隙間S分だけクランプ座面12から離間させ、ワ
ークセット可能なワークセット位置を得る。
【0042】このワークセット位置においては、クラン
プ爪2の案内溝22の横溝22Bがガイドピン23と係
合可能な状態となっており、ワークW1を矢印Cのよう
に移動させ、そのロケート穴W11を、ロケートピン1
に嵌合させ、クランプ座面12へ押込む途中において、
ロケート穴W11の縁によりクランプ爪2の爪部20を
スリット14内にスプリングプランジャ24に抗して押
込むと、ガイドピン23は横溝22Bと係合し、爪部2
0はクランプ爪2が連結ピン21を中心として回動する
ことでスリット14内に収納される。
【0043】そして、ワークW1のロケート穴W11が
爪部20を通過すると、クランプ爪2はスプリングプラ
ンジャ24の付勢力によりガイドピン23は再び縦溝2
2Aと係合しクランプ爪2の爪部20は再び突出位置に
復帰し、ワークW1はそのロケート穴W11の縁の一方
の面がクランプ座面12に接触し、他方の面にクランプ
爪2の爪部20が係合した状態となり、ワークW1はク
ランプ座面12によりその姿勢を保持され倒れのない仮
保持状態が達成される。
【0044】作業者HはワークW1をクランプ装置Bに
仮保持させた後、作業位置のマットスイッチMから退避
位置に後退し、この状態においてもワークW1の姿勢が
維持され倒れを生じない。
【0045】引き続き、切換え弁5をクランプ位置50
に切換えると、クランプシリンダ室34に圧縮空気圧源
53からの作動流体が供給され、ピストンロッド32は
再び弾性部材40を圧縮したクランプ位置に移動し、連
結ピン21を介してクランプ爪2の爪部20をクランプ
座面12に向かって付勢し、ワークW1を確実にクラン
プする。
【0046】次いで、クランプ装置Bでクランプしたワ
ークW1を3軸の位置決め装置AによりワークW2の予
め設定した取付け位置に移動させ位置決めすることで、
ワークW1を姿勢変化なしに移動させ位置決めすること
ができる。
【0047】組付け作業が終了して、クランプ装置Bを
ワークW1から離脱させる場合には、切換え弁5をアン
クランプ位置52に切換え、アンクランプシリンダ室3
3に作動流体を供給しクランプシリンダ室34の作動流
体を大気にリリーフすることで、図1に示すように、ス
トッパ42の係合部43がピストンロッド32の係合溝
41から離脱し、ピストンロッド32は前進され、クラ
ンプ爪2の爪部20がロケートピン1のスリット14に
収納される。
【0048】次いで、クランプ装置Bを3軸の位置決め
装置Aにより、そのロケートピン1をワークW1のロケ
ート穴W11から引抜くことで、組付け状態のワークW
1からクランプ装置Bを離脱させることができ、ワーク
セット位置に復帰し、順次、次のワークW1に対する繰
り返しの作業が行われる。
【0049】前記ストッパ42の係合部43とピストン
ロッド32の係合溝41との隙間Sは、回り止めねじ4
9のねじ込み深さを調整することでストッパ42の係合
部43のピストンロッド32の係合溝41への係合深さ
を変えることで調整でき、クランプ爪2の爪部20とク
ランプ座面12との間隔がワークW1の板圧寸法にワー
クW1が傾斜しないだけの余裕寸法を加えた間隔となる
よう調整するのが望ましい。
【0050】図5は、クランプ装置Bの変形例を示し、
クランプ爪2を押圧付勢するスプリングプランジャ24
に代えて、クランプ爪2に固定され、支持筒10の内面
に弾接してクランプ爪2を爪部20がロケートピン1の
スリット14から突出付勢する板ばね25を用いるよう
にしたものである。他の構造は図1の例と同様の構造と
なっている。
【0051】図6は、さらに他の変形例を示し、ここま
での例では、ガイドピン23が案内溝22に係合するこ
とでクランプ爪2の揺動方向のカム機構を構成したのに
代えて、クランプ爪2の側面にカム面26を形成するこ
とでクランプ爪2の揺動方向のガイド機構を構成したも
のである。
【0052】このような側面部のカム面26でガイド機
構を構成する場合には、クランプ爪2の軸方向のいずれ
の位置においても、スプリングプランジャ24に対向し
て揺動させることができ、横溝22Bを必要としない。
ただ、クランプ爪2の爪部20がワークW1のロケート
穴W11の縁若しくはクランプ座面12にクランプシリ
ンダ3で押付けられている場合には、クランプ爪2の揺
動は生じない。
【0053】図1〜6に示した本実施の態様において
は、下記の効果を奏することができる。即ち、クランプ
座面12からワークW1の板厚より大きい間隙Sだけ軸
方向に離間した位置で、クランプ爪2の爪部20を内蔵
するスプリングプランジャ24若しくは板ばね25等の
付勢手段により押圧してロケートピン1側方から突出す
るワークセット位置を備えているため、ワークW1であ
るパネル材をそのロケート穴W11をロケートピン1に
嵌合させればクランプ爪2の爪部20は付勢手段に抗し
て一時的に収納位置に戻されるが、ワークW1のロケー
ト穴W11が通過すると再びロケートピン1側方に突出
してワークW1のロケート穴W11の縁に係合しクラン
プ座面12とでワークW1のロケート穴W11の縁を保
持でき、ワークW1を姿勢変化させることなく仮保持す
ることができる。
【0054】このため、バランスを取りにくいワークW
1であっても、ワークW1の姿勢を保持するために従来
使用していた仮保持用のマグネットが不要とでき、形状
の相違するワークW1に対しても汎用的に使用できる。
【0055】また、クランプ爪2の爪部20がクランプ
座面12に当接した後退位置とワークセット位置との間
隔Sを調整するストッパ機構4よりなる調整機構が配置
されているため、板厚が相違するワークW1に対しても
ワークセット位置を調整することで対応でき、汎用性の
高いクランプ装置とできる。
【0056】また、図5の実施の態様では、付勢手段の
構造を簡単化できる。図6の実施の態様では、カム面2
6とガイドピン23とでカム機構を構成しているので、
構造が簡単化できる。
【0057】図7は、本発明の他の実施の態様を示すク
ランプ装置Bの部分断面図を示し、駆動手段として、作
動流体の切換えで作動するクランプシリンダ3に代え
て、モータ駆動によりクランプ爪2を移動させるように
したものである。
【0058】図7において、クランプ爪2に連結ピン2
1で結合したロッド(ピストンロッドに相当する)62
には、ボールねじ63が設けられ、このボールねじ63
に図示しないボールを介してねじ結合するボールねじナ
ット64は外周のキー65を介してケース30A内に回
転自在に支持された回転体66に連結され、この回転体
66はサーボモータ60の出力軸61により回転駆動さ
れるよう構成している。前記サーボモータ60を回転さ
せることで、出力軸61、回転体66を介してボールね
じナット64が回転駆動され、ボールねじ63が軸方向
に移動される。
【0059】前記サーボモータ60は、図示しない外部
のコントローラにより回転制御され、ボールねじ63を
前進駆動させてクランプ爪2がロケートピン1のスリッ
ト14に収納されるアンクランプ位置と、ボールねじ6
3を後退駆動させてクランプ爪2の爪部20がクランプ
座面12に当接するクランプ位置と、このクランプ位置
からハンドリングするパネルの板厚分プラス余裕分の隙
間Sをクランプ爪2の爪部20とクランプ座面12との
間に形成するワークセット位置とに切換える。
【0060】このため、ワークセット位置における停止
位置を無段階に変更可能であり、種々の板厚のワークに
対応して仮保持させることができ、しかも、構造が簡単
となる。
【0061】本実施の態様では、駆動手段をサーボモー
タ60で構成し、ワークセット位置をサーボモータ60
の位置決め機能により位置出しするため、板厚が変更さ
れるたびにクランプ装置Bのメカニカル部分を調整する
ことなく、爪部20の位置の制御指令を変更するだけで
よく、生産計画等からの情報に応じて自動的に対応可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すクランプ装置の断面
図。
【図2】クランプ装置の使用例の一例を示す斜視図。
【図3】同じく動作状態を示す断面図。
【図4】同じく別の動作状態を示す断面図。
【図5】クランプ装置の変形例を示す部分断面図。
【図6】クランプ装置の別の変形例を示す部分断面図。
【図7】本発明の他の実施形態を示すクランプ装置の断
面図。
【図8】従来のクランプ装置を示す概略図。
【図9】従来の別の例を示す概略図。
【符号の説明】
A 位置決め装置 B クランプ装置 1 ロケートピン 2 クランプ爪 3 クランプシリンダ(駆動手段) 4 ストッパ機構(調整機構) 5 切換え弁 12 クランプ座面 14 スリット 20 爪部 22 案内溝 26 カム面 32 ピストンロッド 33 アンクランプシリンダ室 34 クランプシリンダ室 40 弾性部材 42 ストッパ 60 サーボモータ(駆動手段) 63 ボールねじ 64 ボールねじナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークのロケート穴に係合し基部にクラ
    ンプ座面を備えたロケートピンおよび前記ロケートピン
    に収納されロケートピンから側方にその爪部を突出させ
    て爪部とクランプ座面との間にワークを挟みこみクラン
    プするクランプ装置において、 クランプ爪の爪部は、ロケートピンに収納されたアンク
    ランプ位置と、ロケートピンの側方から突出してクラン
    プ座面との間にワークを挟み込むクランプ位置と、前記
    クランプ座面よりワークの板厚より大きい間隙だけ軸方
    向に離間して内蔵する付勢手段により押圧されてロケー
    トピン側方から突出するワークセット位置とを備えてい
    ることを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 ワークのロケート穴に係合し基部にクラ
    ンプ座面を備えたロケートピンおよび前記ロケートピン
    に収納されロケートピンから側方にその爪部を突出させ
    て爪部とクランプ座面との間にワークを挟みこみクラン
    プするクランプ装置において、 クランプ爪をロケートピンに対し前進させたアンクラン
    プ位置、爪部がクランプ座面に対しワークの板厚より大
    きい隙間をもつワークセット位置、爪部がクランプ座面
    に向かって押付けられるクランプ位置となるよう軸方向
    に移動させる駆動手段と、 クランプ爪の軸方向位置がアンクランプ位置に位置する
    とき爪部をロケートピンに収納し、ワークセット位置お
    よびクランプ位置において内蔵した付勢手段により爪部
    をロケートピン側方から突出させるようクランプ爪を案
    内するカム機構とを備えたことを特徴とするクランプ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記クランプ爪と駆動手段とを連結する
    ロッドには、爪部がクランプ座面に当接したクランプ位
    置とワークセット位置との間隔を調整する調整機構が配
    置されていることを特徴とする請求項2に記載のクラン
    プ装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、サーボモータで構成さ
    れ、前記ワークセット位置はサーボモータの位置決め機
    能により位置決めされることを特徴とする請求項2に記
    載のクランプ装置。
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