JPH0432217Y2 - - Google Patents

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JPH0432217Y2
JPH0432217Y2 JP1204287U JP1204287U JPH0432217Y2 JP H0432217 Y2 JPH0432217 Y2 JP H0432217Y2 JP 1204287 U JP1204287 U JP 1204287U JP 1204287 U JP1204287 U JP 1204287U JP H0432217 Y2 JPH0432217 Y2 JP H0432217Y2
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cylinder tube
air
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lead screw
piston
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、リードスクリユー軸に固定した可動
挾持体に、軸方向に重ね合せた多連ピストンによ
つて押圧力を作用させて、被加工物を挾圧固定す
るエアーバイスの改良に関するものである。
〔従来技術〕
リードスクリユー軸に固定した可動挾持体に軸
方向に重ね合せた多連ピストンによる押圧力を作
用させて被加工物を挾持固定する形式の従来のエ
アーバイスは、例えば英国特許第1197674号公報
に記載されている。この英国特許に係る発明は、
固定挾持体に対して可動挾持体を接離移動させる
リードスクリユー軸を、多連ピストンを有する複
動型バイスシリンダで進退移動させるものであつ
て、この複動型バイスシリンダは、軸方向に複数
の空間を形成するピストン室形成部材に1対1対
応でピストンを嵌入し、各ピストンに作用される
空気圧の合力を、ピストンロツドを介してリード
スクリユー軸に伝達する。その場合に、各ピスト
ン室へのエアーの供給は、ピストンロツドに形成
したダクトを介して行い、また、ピストンの往動
及び復動を共にエアーの強制給気によつて行う。
ところで、固定挾持体に対する可動挾持体の最
大離間距離はエアーバイスが挾持対象とする被加
工物の最大幅に呼応するから、リードスクリユー
軸にはそれに対応する長さが必要とされる。その
場合に、各ピストン室へのエアーの供給を、ピス
トンロツドに形成したダクトを介して行う従来の
構造では、そのピストンロツドをリードスクリユ
ー軸と一体的に結合しておく必要上、エアーバイ
スは、リードスクリユー軸の軸心方向に沿つて大
型化してしまう。更に、ピストンの往動及び復動
を共にエアーの強制給気によつて行う場合には、
往動及び復動の夫々を制御するための切り換え弁
が個別的に必要とされ、それによつて、流体制御
系が複雑化する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
軸心方向に形成した各ピストン室へのエアーの
供給を、ピストンロツドに形成したダクトを介し
て行い、また、ピストンの往動及び復動を共にエ
アーの強制給気によつて行う従来のエアーバイス
は、上記のようにピストンロツドをリードスクリ
ユー軸と一体的に結合しておく必要上、リードス
クリユー軸の軸心方向に沿つて大型化し、更に、
ピストンの往動及び復動を共にエアーの強制給気
によつて行うため、ピストンの往動及び復動の
夫々を制御する切り換え弁が個別的に必要とされ
て、流体制御系も大型化して複雑になるという問
題点があつた。
本考案は、上記問題点を解決しようとするもの
で、その目的とするところは、流体制御系の簡素
化、並びに軸方向に重ね合せた多連ピストンを内
蔵するバイスシリンダがリードスクリユー軸の軸
方向に著しく突出することを防止してエアーバイ
スを小型化することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記問題点を解決する手段として、
ベースに固着した固定挾持体に対向して接離移動
可能な可動挾持体に、リードスクリユー軸を固定
すると共に、同軸を収容し得るシリンダチユーブ
を、上記リードスクリユー軸と同心で回転可能に
ベースに設け、そのシリンダチユーブの内部に、
リードスクリユー軸の外周部にねじ嵌合するねじ
筒体を、シリンダチユーブと一体回転可能に且つ
その軸方向に摺動可能に配置し、更に、シリンダ
チユーブの内部におけるねじ筒体の奥部に、軸心
孔を有するピストン室形成用の複数個の筒状仕切
部材を順次軸方向に重ね合せ且つ軸方向への移動
を相互に規制してシリンダチユーブの内周面に嵌
入すると共に、夫々の仕切部材と1対1対応でそ
の内周面に嵌入する複数個のピストンを、リード
スクリユー軸に挿通して順次軸方向に重ね合せた
状態で軸方向へ変位可能に且つ上記ねじ筒体の端
面を押圧し得るように配列し、また、シリンダチ
ユーブのヘツドカバーを介して上記各ピストン室
にエアーを供給する導通路をシリンダチユーブの
内周面と仕切部材の外周面との間に形成し、且
つ、そのヘツドカバーには、逆止弁と、その逆止
弁と各ピストン室との間のエアー流路を選択的に
大気圧に連通させる排気弁とを設けた構造を採用
するものである。
〔作用〕
本考案のエアーバイスは、シリンダチユーブの
軸方向に直列配置した多段のピストンに挿通して
収容されているリードスクリユー軸を、シリンダ
チユーブの回転操作によつて進出させて、可動挾
持体を被加工物の近傍まで移動すると、そのとき
ピストン室へのエアー流路を大気圧に連通させて
いた排気弁を閉じることにより、エアーによつて
押圧される各ピストンの合力が、ねじ筒体を介し
てリードスクリユー軸に伝達されて、被加工物を
固定挾持体と可動挾持体とで挾圧し固定する。被
加工物の挾圧固定中に、エアー供給源からのエア
ーの送気が断たれたとき、逆止弁の作用で各ピス
トン室の圧力はそのまま維持され、また、被加工
物の取外し時には、排気弁の操作によつて各ピス
トン室を大気圧に連通させる。
〔実施例〕
図面は本考案の1実施例を示したもので、第4
図において、このエアーバイスは、固定台1の上
表面にベース2を設け、そのベース2の一端部に
固定挾持体3を立設固定すると共に、同固定挾持
体3に対向して接離移動可能な可動挾持体4をベ
ース2上に配置し、更に、その可動挾持体4にリ
ードスクリユー軸5の一端部を固定すると共に、
同軸5を介して可動挾持体4を変位駆動するため
のバイスシリンダ6を、リードスクリユー軸5を
内部に収容するようにして上記ベース2の他端部
に配置した構成を有する。
第1図は上記バイスシリンダ6の詳細を示す断
面図である。同図に示すバイスシリンダ6内部の
断面構造は、その上半分が圧縮空気によるピスト
ンの進出付勢前の状態を示し、下半分はピストン
が最大限に進出付勢された状態を示す。
第1図において7は、一端部にボス部7Aを備
え外周面の一部に回転操作用のローレツトを刻ん
だシリンダチユーブであり、同チユーブ7の内部
に上記リードスクリユー軸5を同心で収容するよ
うに、上記ベツド2に固定したホルダ8に、その
シリンダチユーブ7のボス部7Aを回転可能に軸
支する。
10は上記シリンダチユーブ7の内部において
リードスクリユー軸5の外周部にねじ嵌合するね
じ筒体で、同ねじ筒体10の外周には、上記シリ
ンダチユーブ7のボス部7A内周面に軸方向に形
成したキー溝11に遊嵌するキー12を固定し
て、ねじ筒体10を、シリンダチユーブ5と一体
回転可能に、且つ、シリンダチユーブ7に対して
軸方向に変位可能とする。シリンダチユーブ7を
回転操作すると、上記ねじ筒体10はそのシリン
ダチユーブ7と一体で回転することにより、シリ
ンダチユーブ7に対するリードスクリユー軸5の
進退移動に呼応して可動挾持体4をベース2上で
摺動変位させる。
シリンダチユーブ7の内部におけるねじ筒体1
0の奥部は、軸方向に直列配置した多連ピストン
構造を有する。
15は、軸心孔15Aを形成した仕切壁15B
とシリンダチユーブ7の内周部に嵌入可能な薄肉
の周壁15Cとを備えたピストン室形成用の筒状
仕切部材であり、その筒状仕切部材15を順次軸
方向に4個重ね合せてシリンダチユーブ7の内周
面に嵌入すると共に、ストツプリング16でシリ
ンダチユーブ7の右側開口端内周面に固定したヘ
ツドカバー17により、それら直列4段の筒状仕
切部材15の軸方向への移動を規制する。
20は、上記筒状仕切部材15の軸心孔15A
に摺動自在に嵌入するボス部20A、及び筒状仕
切部材15周壁15Cの内周面に摺動自在に嵌入
するフランジ部20Bを備えると共に、リードス
クリユー軸5に挿通し得る軸心孔20Cを形成し
て成るピストンである。上記筒状仕切部材15の
周壁15C内部において、仕切壁15B左側端面
とピストン20のフランジ部20B右側端面との
間に筒状仕切部材15と1対1対応でピストン室
21を形成するように、4段の上記ピストン20
を、その軸心孔20Cをリードスクリユー軸5に
挿通して順次軸方向に重ね合せ、更に、ヘツドカ
バー17の左側端面との間にピストン室22を形
成するためのデイスク状のヘツドピストン23
を、図の最も右側に位置する筒状仕切部材15の
周壁15C内部に嵌入して、合計直列5段のピス
トンを一体で軸方向へ変位可能に且つ上記ねじ筒
体10の端面を押圧し得るように配列構成する。
尚、上記ねじ筒体10は圧縮コイルスプリング1
4の弾発力で第1図の右方向へ付勢されていて、
上記直列5段のピストン20,20,20,2
0,23は、その弾発付勢力を受けて、ヘツドピ
ストン23の右側端面がヘツドカバー17の左側
端面に当接してイニシヤル位置を採るようになつ
ている。
上記ヘツドカバー17の通気孔26を介して
夫々のピストン室21,21,21,21,22
にエアーを供給する導通路は、基本的にシリンダ
チユーブ7の内周面と仕切部材15の外周面との
間に形成する。即ち、第2図にその詳細を示すよ
うに、上記ヘツドカバー17には、その左側端面
部に最大外径寸法よりも小さな2段の第1円周溝
17A及び第2円周溝17Bを形成する共に、通
気孔26から供給されるエアーを両円周溝17A
及び17Bに導く連通溝17Cを設ける。また、
各筒状仕切部材15の左側端面部にも上記同様2
段の第1円周溝15D及び第2円周溝15Eを形
成する共に、両円周溝15D及び15Eを直径方
向に連通させる連通溝15Fを設け、更に各筒状
仕切部材15の仕切壁15C外周面には軸方向に
面取り部15Gを形成する。ヘツドカバー17の
通気孔26からその連通溝17Cに供給されるエ
アーは、ヘツドカバー17の第2円周溝17Bを
介してピストン室22へ供給されると共に、ヘツ
ドカバー17の第1円周溝17Aから順次仕切部
材15の面取り部15G及びその第1円周溝15
Dを介して先方に供給されるエアーは、各仕切部
材15の第2円周溝15Eから夫々のピストン室
21に流入され、その流入エアーの圧力を受ける
直列5段のピストン20,20,20,20,2
3に夫々押圧力を作用する。各ピストン20,2
0,20,20,23に作用する押圧力の合力
は、リードスクリユー軸5を上記圧縮コイルスプ
リング14の弾発力に抗して進出移動させて、可
動挾持体4によつて被加工物を固定挾持体3に挾
圧固定させる。
上記ヘツドカバー17の通気孔26から各ピス
トン室21及び22に至る空間の気密を保つため
に、シリンダチユーブ7とヘツドカバー17との
間、更には、各仕切部材15とピストン20及び
ヘツドピストン23との間に、Oリングなどのパ
ツキン27を設ける。ピストン20及びヘツドピ
ストン23の夫々の左側端面には、ピストン20
の軸心孔20Cに連通する連通孔20D及び23
Aを形成し、それによつて、ヘツドピストン23
の左側端面と筒状仕切部材15の仕切壁15Bと
の対向空間、及びピストン20の左側端面と筒状
仕切部材15の仕切壁15Bとの対向空間を、ピ
ストン20の軸心孔20Cに連通させて、ピスト
ン20及びヘツドピストン23が仕切部材15の
周壁内部で摺動移動するとき、当該対向空間内に
負圧を生じないような吸排気を行うようになつて
いる。
上記ヘツドカバー17は、シリンダチユーブ7
の右側開口端から外方に突出され、その突出端に
結合したエアー供給用ダクト30から上記通気孔
26に至るエアー流路31には、逆止弁32と、
その逆止弁32と各ピストン室との間の空間を選
択的に大気圧に連通させる排気弁33とを設け
る。
上記逆止弁32は、エンドプラグ35の内部に
挿入した圧縮コイルスプリング36の弾発力を受
けて、その肩部に嵌着したバルブパツキン37に
よつてエアー流路31を閉塞可能とするもので、
上記圧縮コイルスプリング36の弾発力に勝る流
体圧力がエアー供給用ダクト30を介して作用す
ると、バルブパツキン37による閉塞状態を開放
して、内部へエアーの流入を許容し、また、エア
ー供給用ダクト30からのエアーの供給が断たれ
たとき、それに呼応してバルブパツキン37によ
る閉塞状態を達成して、各ピストン室21,2
1,21,21,22の内圧低下を阻止する。
上記排気弁33は、一方の開口端を栓体40で
気密封止してヘツドカバー17の直径方向に形成
した貫通孔41に摺動自在に嵌入されていて、そ
の貫通孔41の他方の開口端から出没可能なプツ
シユヘツド42と栓体40奥部に挿入した圧縮コ
イルスプリング43の弾発力を受けるスライダ4
4とを一体に有する。プツシユヘツド42に押圧
力を作用しない状態において、スライダ44の上
端肩部に嵌着したバルブパツキン45が通気孔2
6とエアー流路31とを閉塞すると共にプツシユ
ヘツド42の下端肩部に嵌着したバルブパツキン
46が通気孔26を大気圧側に連通させ、また、
プツシユヘツド42を下方に押圧変位させた状態
において、上記バルブパツキン46が通気孔26
を大気圧側に対して閉塞すると共に、上記バルブ
パツキン45が通気孔26とエアー流路31とを
連通させる。
50は、シリンダチユーブ7の右側開口端から
外方に突出するベツドカバー17の外周に軸方向
に摺動可能に嵌入した上記プツシユヘツド42押
圧用の操作リング50で、その先端部内周に形成
した傾斜面51によつてプツシユヘツド42を押
圧してそれを貫通孔41から出没させる。ヘツド
カバー17の外周面から弾発力を受けて出没可能
なボール52は、操作リング50の内周面に形成
した2条のV溝53又は54に嵌入可能であり、
一方のV溝53に嵌入するとき、プツシユヘツド
42が突出状態を採る位置に操作リング50を位
置決め保持し、また、他方のV溝54に嵌入する
とき、プツシユヘツド42が没入状態を採る位置
に操作リング50を位置決め保持する。
次に、上記固定台1に対するベース2の取り付
け構造を第3図を中心に説明する。
第3図において60は、固定台1の底面側に配
置したデイスク状ボトムケーシングで、図示しな
いエアー源からの圧縮空気をエアー供給用ダクト
61を介して流入させる環状溝62をその上面に
備え、ボトムケーシング60の表面全体をダイア
フラム63で覆い、その上から下向き凹部を有す
るトツプケーシング64を載置して、夫々の接触
面の気密を保つように両ケーシング60,64及
びダイアフラム63をねじで固定する。
ダイアフラム63の上面とトツプケーシング6
4の下向き凹部との間に形成された空間内には、
ダイアフラム63の上表面に広い範囲で接触可能
な受圧デイスク65を、皿ばね66の弾発力を受
けて下方へ押圧されると共に、エアーの圧力で上
方へ膨張するダイアフラム63の押圧力によつて
上方へ変位し得るように収容し、その受圧デイス
ク65に立設固定したプツシユロツド67を、上
記トツプケーシング64から突出させる。トツプ
ケーシング64から突出させたプツシユロツド6
7は、トツプケーシング64の上表面を固定台1
の底面に当接させた状態において、固定台1の概
ね中央部に形成した比較的大きな貫通孔68の上
方に至る長さを有する。
固定台1の上表面には、上記ベース2を任意の
位置に摺動変位し得るように載置する。ベース2
の底面側には、横断面が下向きに凸状を呈し、且
つ、ベース2の長手方向に向く段付き摺動溝70
を形成し、その段付き摺動溝70には、同溝70
とほぼ相似形を成し、横断面が下向きに凸状を呈
する長尺の段付きロツクプレート71を摺動自在
に嵌入する。段付きロツクプレート71の中央部
には、上記プツシユロツド67の上端ボス部69
を回動自在に嵌入し、その上端ボス部69にスト
ツプデイスク72をねじ73で固定して、ロツク
プレート71に、プツシユロツド67を相対回転
可能に且つ若干の上下方向の摺動移動を許容する
ように支持する。なお、プツシユロツド67とロ
ツクプレート71の相対回転に際して、プツシユ
ロツド67がボトムケーシング60及びトツプケ
ーシング64の内部で回転するのを防止するため
に、トツプケーシング64の凹部内に垂設したピ
ン77を上記受圧デイスク65に摺動自在に嵌入
する。また、プツシユロツド67に対して若干の
上下摺動移動が許容されているロツクプレート7
1のがたを防止するため、当該ロツクプレート7
1とストツプデイスク72との間に皿ばね78を
介在させる。
上記ロツクプレート71の下向き顎部74と摺
動溝70の上向き肩部75とは相互に接触し、ダ
イアフラム63の下面に圧縮空気が供給されてい
ない状態において、ロツクプレート71の下向き
顎部74とトツプケーシング93の上面とは、皿
ばね66の弾発力で固定台1とベース2を相互に
挾圧して、両者を固定する。ダイアフラム63の
下面に圧縮空気を供給した状態において、プツシ
ユロツド67は皿ばね66の付勢力に抗して上昇
変位され、それによつて、ロツクプレート71の
下向き顎部74とトツプケーシング93の上面と
による固定台1及びベース2の挾圧状態を解除し
て、固定台1上でのベース2の摺動変位を許容す
る。
上記ボトムケーシング60とダイアフラム63
との間の空間にエアーを供給するエアー供給用ダ
クト61は、第5図に示すように、固定台1の裏
面側に設けた切り換え弁80の出力ポートに結合
する。切り換え弁80は、その入力ポートがニツ
プル81を介して図示しない外部エアー源に接続
され、また、その排気ポートが大気圧側に連通さ
れていて、操作レバー82を第5図の右側に倒し
た状態で出力ポートを排気ポートに接続し、操作
レバー82を第5図の左側に倒した状態で入力ポ
ートを出力ポートに接続する。操作レバー82
は、固定台1の周縁側から操作し得るようになつ
ているが、固定台1の周縁から突出させたプロテ
クタ84によつてその操作レバー82の上面を覆
い、作業者が不用意に触れて誤操作し難くなつて
いる。なお、バイスシリンダ6にエアーを供給す
るエアー供給用ダクト30は、直接ニツプル81
に接続されている。
次に上記実施例の作用を説明する。
本実施例によるエアーバイスをボール盤に利用
する場合には、ボール盤のベツドに固定台1を載
置して固定する。
つづいて、被加工物をベース2に挾圧固定する
には、操作リング50に対して第1図に示す位置
を採つて、排気弁33によりシリンダチユーブ7
の内部を大気圧に連通させる。このとき、直列5
段のピストン20及びヘツドピストン23は、圧
縮コイルスプリング14によつて右方向に弾発さ
れているねじ筒体10に押圧されて、第1図にお
けるシリンダチユーブ7内部の上部断面構造で示
すように、最も右側の位置に付勢されてイニシヤ
ル位置を採る。この状態で、リードスクリユー軸
5がシリンダチユーブ7から突出する方向にシリ
ンダチユーブ7を回して、図示しない被加工物に
固定挾持体3及び可動挾持体4を当接させる。
次いで、操作リング50を軸方向に押してプツ
シユヘツド42を求心方向に没入維持させ、排気
弁33によりシリンダチユーブ7の内部を大気圧
側から隔絶して圧縮空気を内部に供給可能とす
る。このとき、ヘツドカバー17の通気孔26か
らその連通溝17Cに供給されるエアーは、ヘツ
ドカバー17の第2円周溝17Bを介してピスト
ン室22へ供給されると共に、ヘツドカバー17
の第1円周溝17Aから順次仕切部材15の面取
り部15G及びその第1円周溝15Dを介して先
方に供給されるエアーは、各仕切部材15の第2
円周溝15Eから夫々のピストン室21に流入さ
れ、その流入エアーの圧力を受ける直列5段のピ
ストン20,20,20,20,23に夫々押圧
力を作用する。各ピストン20,20,20,2
0,23に作用する押圧力の合力は、リードスク
リユー軸5を上記圧縮コイルスプリング14の弾
発力に抗して進出移動させる力となり、可動挾持
体4によつて図示しない被加工物を固定挾持体3
に挾圧固定する。このときの挾圧固定力は直列5
段のピストン20,20,20,20及びヘツド
ピストン23総受圧面に比例して極めて強大とな
り、被加工物に対する安定で且つ充分な固定状態
を達成する。
ベース2に挾圧固定した被加工物の加工位置
を、図示しないボール盤に装着されているドリル
の先端に合わせるには、操作レバー82を第5図
の左側に倒した状態に設定して、切り換え弁80
の出力ポートを入力ポートに接続し、ボトムケー
シング60とダイアフラム63との間の空間に圧
縮空気を流入させると、プツシユロツド67は、
皿ばね66の付勢力に抗して上昇変位して、ロツ
クプレート71の下向き顎部74とトツプケーシ
ング93の上面とによる固定台1及びベース2の
挾圧状態を解除する。この状態で、固定台1上の
ベース2は、貫通孔68の内部をプツシユロツド
67が移動し得る範囲で、且つ、摺動溝70の内
部をロツクプレート71が摺動移動し得る範囲
で、自由な位置に摺動変位及び回動変位可能とな
る。その状態で、バイスシリンダ6を手で支えな
がらベース2を固定台1の上で滑らせて、被加工
物の加工位置を、図示しないボール盤に装着され
ているドリルの先端に位置合わせする。
位置合わせを行つた後は、操作レバー82を逆
方向(第5図の左側)に倒して、ボトムケーシン
グ60とダイアフラム63の下面との間の空間
を、切り換え弁80を介して大気圧側に連通さ
せ、ダイアフラム63の上面に当接する受圧デイ
スク65をプツシユロツド67と共に皿ばね66
の弾発力で下方へ変位させと、ロツクプレート7
1の下向き顎部74とトツプケーシング93の上
面とが、皿ばね66の弾発力で固定台1とベース
2を相互に挾圧して、両者を位置合わせされた状
態で固定する。
ボール盤による穿孔作業では、通常作業者は、
片方の方の手で加工ヘツドの昇降操作ハンドルを
握るため、固定台1上におけるベース2の位置合
わせ、並びに位置合わせしたベース2を固定台1
に固定するための操作レバー82の切り換えを、
他方の手で行うことになる。したがつて、本実施
例のエアーバイスを用いて加工ヘツドを降下させ
る穿孔作業は、シリンダチユーブ6やその回りを
握つてベース2の位置決めを行つた手を操作レバ
ー82に持ち代えてベース2を固定台1に位置決
め固定してから可能とされるから、加工ヘツドを
降下させたときには、当該他方の手は必ず固定台
1の側方に位置することになり、その手が加工ヘ
ツドの先端に装着されているドリルに誤つて触れ
ることはなく、それによつて不慮の事故を起こす
おそれは著しく減少する。ボール盤による穿孔加
工中において、このエアーバイスは、切り換え弁
80とその操作レバー82とが固定台1に取付け
られ、それに呼応してエアー供給用ダクト61が
固定台1の裏面側に完全に収容されているから、
外部エアー源とエアーバイスとを接続するダクト
は1本で澄み、余分なダクトのために加工が邪魔
されることがなくなる。
穿孔加工を行つた後に、被加工物に対する加工
位置を変更するには、再び操作レバー82を第5
図の左側に倒してから固定台1に対するベース2
の位置を変更設定し、また、被加工物を交換する
には、操作リング50を引いて各ピストン室2
1,21,21,21,22を大気圧側に連通さ
せてから被加工物の交換を行う。このように、被
加工物に対する加工位置の変更や被加工物の交換
に際しては、操作レバー82や操作リング50を
操作すればよく、ベツドに対する固定台1の固定
位置をその都度修正する必要はないので加工効率
は向上する。
穿孔加工途上で図示しないエアー源の駆動停止
やそのエアー源に接続するダクトの切断などによ
つてエアーバイスに対するエアーの供給が断たれ
たときには、上記逆止弁32が作用して各ピスト
ン室21,21,21,21,22の圧力が急激
に低下することはない。したがつて被加工物の挾
圧状態が弛緩することもなく、エアー供給を遮断
しても被加工物が脱落飛散するおそれはない。ま
た、固定台1に対するベース2の固定状態は、ボ
トムケーシング60とダイアフラム63とによつ
て形成されている空間が大気圧側に連通されてい
るときに達成されるから、エアー源からのエアー
の供給が停止しても固定台1に対するベース2の
固定状態に何ら影響しない。このことは、穿孔作
業中にエアーの供給が停止されても、事故が未然
に防止されることを意味している。
本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更
可能であることは言うまでもない。
例えば上記実施例では、シリンダチユーブの内
部に直列5段のピストンを配設したが、その数は
適宜変更することができる。また、シリンダチユ
ーブの内部において、各ピストン室に圧縮空気を
供給する導通路を各仕切部材の外周面に面取り部
を設けて構成したが、逆にシリンダチユーブの内
周面に軸方向の溝を設けて構成してもよい。
また、逆止弁と各ピストン室との間のエアー流
路を選択的に大気圧に連通ささせる排気弁の操作
は上記実施例のような軸方向に摺動する操作リン
グによつて行う構成に限定されず、円周方向に回
動操作する操作リングに代えてもよい。
更に、上記実施例のエアーバイスは、それ自体
持ち運びすることができて、如何なる工作機械の
ベツドにも固定し得るような汎用性を有するもの
として構成したが、固定台を、工作機械のベツド
それ自体としたり、また、同ベツドやフレームに
固定して当該工作機械の専用装置とすることもで
きる。
〔考案の効果〕
本考案のエアーバイスは、リードスクリユー軸
を、シリンダチユーブの軸方向に直列配置した多
連のピストンに挿通して出入り自在に収容し得る
ようにしたことにより、シリンダチユーブに対す
るそのリードスクリユー軸の最大収容長さ分だ
け、バイスシリンダがリードスクリユー軸の軸方
向に突出する量を低減して、エアーバイスの小型
化を達成することができる。
更に、シリンダチユーブに設けたヘツドカバー
には、逆止弁と、その逆止弁と各ピストン室との
間のエアー流路を選択的に大気圧に連通させる排
気弁とを設けたから、圧縮空気によるピストンの
単動駆動ならびに排気弁の操作で被加工物の挾圧
固定及びその解除動作を達成することにより、ピ
ストンの往動及び復動を共にエアーの強制給気に
よつて行う従来形式のエアーバイスにおいてピス
トンの往動及び復動の夫々を個別的に制御するた
めに必要とされた切り換え弁が不要となり、それ
によつて、流体制御系の小型化及び簡素化を達成
することができる。しかも、その場合に、エアー
源からのエアーの送気が断たれても、逆止弁の作
用で各ピストン室の圧力が急激に低下することは
ないので、穿孔作業中のエアー供給停止に起因し
た可動挾持体の弛緩による被加工物の脱落飛散事
故を簡単な構成によつて未然に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るエアーバイスの1実施例を
示すもので、第1図はバイスシリンダの詳細を示
すものでシリンダチユーブ内部の上半分は圧縮空
気によるピストンの進出付勢前の状態を示し下半
分はピストンが最大限に進出付勢された状態を示
す断面図、第2図は多連ピストン構造の詳細を示
す分解斜視図、第3図は流体圧力を利用して固定
台にベースを固定するための構造を示す断面図、
第4図はエアーバイスの平面図、第5図はエアー
バイスの底面図である。 1……固定台、2……ベース、3……固定挾持
体、4……可動挾持体、5……リードスクリユー
軸、6……バイスシリンダ、7……シリンダチユ
ーブ、10……ねじ筒体、11……キー溝、12
……キー、15……筒状仕切部材、15A……軸
心孔、15B……仕切壁、15C……周壁、15
G……面取り部、17……ヘツドカバー、20…
…ピストン、20A……ボス部、20B……フラ
ンジ部、20C……軸心孔、21及び22……ピ
ストン室、23……ヘツドピストン、26……通
気孔、31……エアー流路、32……逆止弁、3
3……排気弁、50……操作リング、60……ボ
トムケーシング、63……ダイアフラム、64…
…トツプケーシング、65……受圧デイスク、6
6……皿ばね、67……プツシユロツド、70…
…摺動溝、71……ロツクプレート、80……切
り換え弁、82……操作レバー、84……プロテ
クタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベースに固着した固定挾持体に対向して接離移
    動可能な可動挾持体に、リードスクリユー軸を固
    定すると共に、同軸を収容し得るシリンダチユー
    ブを、上記リードスクリユー軸と同心で回転可能
    にベースに設け、そのシリンダチユーブの内部
    に、リードスクリユー軸の外周部にねじ嵌合する
    ねじ筒体を、シリンダチユーブと一体回転可能に
    且つその軸方向に摺動可能に配置し、更に、シリ
    ンダチユーブの内部におけるねじ筒体の奥部に、
    軸心孔を有するピストン室形成用の複数個の筒状
    仕切部材を順次軸方向に重ね合せ且つ軸方向への
    移動を相互に規制してシリンダチユーブの内周面
    に嵌入すると共に、夫々の仕切部材と1対1対応
    でその内周面に嵌入する複数個のピストンを、リ
    ードスクリユー軸に挿通して順次軸方向に重ね合
    せた状態で軸方向へ変位可能に且つ上記ねじ筒体
    の端面を押圧し得るように配列し、また、シリン
    ダチユーブのヘツドカバーを介して上記各ピスト
    ン室にエアーを供給する導通路をシリンダチユー
    ブの内周面と仕切部材の外周面との間に形成し、
    且つ、そのヘツドカバーには、逆止弁と、その逆
    止弁と各ピストン室との間のエアー流路を選択的
    に大気圧に連通させる排気弁とを設けたエアーバ
    イス。
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