JPH042728Y2 - - Google Patents

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JPH042728Y2
JPH042728Y2 JP1987040826U JP4082687U JPH042728Y2 JP H042728 Y2 JPH042728 Y2 JP H042728Y2 JP 1987040826 U JP1987040826 U JP 1987040826U JP 4082687 U JP4082687 U JP 4082687U JP H042728 Y2 JPH042728 Y2 JP H042728Y2
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piston
ball support
turret head
rotating sleeve
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、通称ターニングセンタと称される数
値制御複合工作機械のタレツトに適応できる回転
工具の着脱機構に関し、更に詳しくは、タレツト
ヘツドに設けられたホルダー本体に支持される工
具を簡単に着脱することができる回転工具の着脱
機構を提供するものである。
〔従来技術〕
例えば実公昭54−4153号公報により、旋削用工
具を主体に装備したタレツトヘツドに、必要に応
じて回転工具を随時装着し得るものとして、複数
本の固定工具を着脱可能に配設したタレツトヘツ
ドとは別に、その固定工具取付面に回転工具ユニ
ツトを設けたものが提案されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この公知技術は回転スリーブ内に設けた案内筒
を板ばねの弾力によつて工具のシヤンクを引込
み、この案内筒から突出ボールを突出させて工具
のシヤンクに設けたボール当接溝に係合させて回
転スリーブ工具を固定する構造のものである。
ところで、この工具を固定するための板ばねは
工具を回転スリーブの端部に強固に固定するため
に大きな弾性力を発生するようになつている。従
つて、工具を外すために板ばねを圧縮するための
装置、即ち離脱機構が大型化する傾向があり、そ
の結果、ホルダー本体部が大型化するという問題
がある。このようにホルダー本体部が大型化する
と、タレツトヘツドの垂直面の周辺にこのタレツ
トヘツド軸に直交、あるいはある角度を持たせて
ホルダー本体を取付けることができないという問
題がある。
このような状況から、タレツトヘツドの軸芯に
対して直角方向ないしは角度を持たせて回転工具
の装着ができないという問題がある。更に入力軸
と回転スリーブとの間の回転角度関係を正確に連
動させることによつて回転スリーブを所定の位置
に正確に停止させることが困難であるという問題
もある。
本考案は、離脱機構に大きな力を発生させるよ
うにしてホルダー本体を小型化した装置を提供す
ることを目的とする。また、装置が小型化される
ことによつてタレツトヘツドの軸芯に対して直角
もしくは、ある角度を持たせてホルダー本体を取
付ることができる装置を提供することを目的とす
る。
また、別の目的は工具を支持する回転スリーブ
を一定の位置に停止させることによつて工具を正
確、かつ迅速に交換可能にした装置を提供するこ
とを目的とするものである。
〔問題を解決するための手段〕
前記目的を達成するための本考案に係る回転工
具の着脱機構は、複数本の工具を着脱可能に配設
したタレツトにおいて、タレツトヘツドの垂直面
に支持されたホルダー本体に対してタレツトヘツ
ド内に設けた入力軸より歯車を介して動力が伝達
されるようになつており、前記ホルダー本体は、
本体に支持された端部に嵌合孔有する回転スリー
ブと、この回転スリーブ内に支持され、嵌合孔よ
り遠ざかる方向にばねで弾圧された案内筒と、こ
の案内筒内にその長手方向に移動可能に支持され
たボールサポート軸と、ボールサポート軸の動作
によつて案内筒のボール支持穴から工具のシヤン
ク部側に突出して係合するボールを有し、前記回
転スリーブの端部に対面し、ばねを圧縮するため
の外側ピストンと、この外側ピストン内に嵌入さ
れ、ボールサポート軸軸を押圧する内側ピストン
からなる二重ピストン機構を有し、前記二重ピス
トン機構はプランジヤ型ポンプ機構に接続され、
これのプランジヤは外側ピストンの外径より小さ
い外径で構成され、前記入力軸は駆動軸との間に
クラツチ機構を介して継脱可能になつており、こ
の入力軸は駆動軸との接続が断たれた状態で所定
の位置が停止するための係止ピンを有して構成さ
れている。
〔作用〕
従つて、端部に設けた嵌合孔21内に工具33
を支持する回転スリーブ24と、この回転スリー
ブ24内に軸線方向に移動可能に支持され、ばね
24が作用している案内筒22と、この案内筒2
2内に嵌入され、この案内筒22のボール支持穴
22aより出入するようにボール35を操作する
ボールサポート軸25からなるホルダー本体11
の、前記ボールサポート軸25とばね24とを操
作するのに二重ピストン機構80をプランジヤ型
ポンプ機構65によつて操作する。このプランジ
ヤ型ポンプ機構64は、前記二重ピストン機構8
0との関連で増圧機構を構成しているので、前記
二重ピストン機構80に高い油圧を与えることが
できる。
このように二重ピストン機構80に高い油圧が
加えられると、この機構80は小型のものであつ
ても充分に工具の離脱に必要とする押圧力を発生
させることができるために、ホルダー本体11の
全長を短く、そして小型化することができる。そ
の結果、タレツトヘツド3の軸芯に対してホルダ
ー本体11に角度を持たせ、特に直角に配置して
駆動することも簡単にできる。
また、回転スリーブ16とタレツトヘツド3側
に設けた入力軸40との間を歯車44,39で連
結すると共に、この入力軸40と駆動軸56との
間をクラツチ機構を介して継脱可能にし、駆動軸
56と入力軸40との接続が断たれると、この入
力軸40を所定の角度に固定するようにしている
ので、入力軸40と回転スリーブ16とを連動し
て所定の位置に固定することができるので、工具
を正確に、しかも迅速に着脱することができる。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面につい
て詳細に説明する。
第1図は、2タレツト刃物台方式の数値制御複
合工作機械の全体斜視図、第2図はタレツトヘツ
ドの正面図、第3図は第2図のA−A矢視におけ
るタレツトヘツドの縦断側面図、第4図は第3図
の平面図、第5図はタレツトヘツドの要部後面
図、第6図は入力軸と駆動軸と噛合み状態を示す
斜視図、第7図はタレツトヘツドの割出位置にお
けるハウスギヤと駆動軸の関係を示す説明図、第
8図は入力軸の停止状態を示す説明図である。
第1図において、数値制御複合工作機械1に
は、ワークWをクランプするチヤツク2、水平方
向に移動可能でかつ回転可能な工具T装着用の第
1タレツトヘツド3および第二タレツトヘツド
4、この第1タレツトヘツド3に設けられた回転
工具の水平ホルダーヘツド10および回転工具の
垂直ホルダーヘツド20、また第二タレツトヘツ
ド4に設けられたホルダーヘツド5、このホルダ
ーヘツド5または水平ホルダーヘツド10および
垂直ホルダーヘツド20に着脱自在に取付け可能
な工具TおよびワークWの交換アーム6が設けら
れている。なお図示の第二タレツトヘツド4は、
水平ホルダーヘツド10用が示してあるが、垂直
ホルダーヘツド20の使用頻度が高い場合は、図
示しないが垂直ホルダーヘツド20専用のもの、
または垂直ホルダーヘツド20用と水平ホルダー
ヘツド用とに切換可能な第二タレツトヘツド4を
使用するようになつている。
また、数値制御複合工作機械1の側部、即ち交
換アーム6によるワークWの交換可能な位置には
ワークマガジン7が設置され、さらに交換アーム
6による工具Tの交換可能な位置には工具マガジ
ン8が設置されている。
第2図において、前述した第一タレツトヘツド
3は、軸芯Oを中心として所定角度の割出位置に
回転可能に構成されており、この第一タレツトヘ
ツド3の円周が所定角度に分割された各割出位置
には、固定工具専用のホルダーヘツド9と、回転
工具専用の水平ホルダーヘツド10がそれぞれ適
当数内装されると共に、さらにこの第一タレツト
ヘツド3のチヤツク2にた対向する垂直面には、
回転工具専用の垂直ホルダーヘツド20が適当数
配設されている。
このタレツトヘツド3の垂直面に配設した垂直
ホルダーヘツド20は、それぞれ第3図のように
構成されている。すなわち、タレツトヘツド3の
垂直面3aには、この垂直面3aにボルトにより
固定される本体11、このホルダー本体11の上
面にボルトにより固定される上方カバー12、ホ
ルダー本体11の下面にボルトにより固定される
下方カバー13からなるホルダー本体15が配設
されている。この本体11内には、垂直面3aに
平行する方向の回転軸芯を中心にして回転する回
転スリーブ16が、本体11に支架された複数の
軸受17,17により定位置で回転自在に位置決
めされている。
上述した回転スリーブ16には上方側にテーパ
状の嵌合穴21が開口されており、この回転スリ
ーブ16の回転軸芯には、工具を着脱させるため
の着脱機構が内装されており、この着脱機構は次
のように構成されている。つまり、回転スリーブ
16の内径には、前記嵌合孔21内に位置する上
方側に複数個のボール支持穴22aを設けた案内
筒22が上下摺動のみ自在に嵌挿され、この案内
筒22の下方側には案内筒22のネジ部に螺入す
るネジ部を内径に有するシリンダ23が位置決め
固定されることで、案内筒22とシリンダ23と
は一体的に結合されている。
このシリンダ23の内側と回転スリーブ16の
内径に設けた皿バネ穴16aとの間に、案内筒2
2の外径に嵌入する多数の皿バネ24,24…が
介装されることによつて、案内筒22のボール支
持穴22aが常に嵌合穴11から遠ざかる下方方
向に附勢されている。
また、この案内筒22の中心部に設けられ軸芯
方向に沿つて上下に摺動可能なボールサポート軸
25は、その上端のボール押出部26と、このボ
ール押出部26の下方に位置するボール嵌入溝2
7とが設けられると共に、シリンダ23を貫通し
て下方に突出する突出部25aが設けられ、この
ボールサポート軸25は、案内筒22の内径に設
けたばね挿入穴22bに挿入されボールサポート
軸25の外径に位置するリタンスプリング29に
より、常にボール嵌入溝27が嵌合穴21から遠
ざかる下方方向に附勢されると共に、中心部に開
口され後端から中心部を通り前方に向うエア通路
30は、ボール嵌入溝27の手前で外周側に向け
て開口されており、このエア通路30は案内筒2
2に開口のエア通路31を経由して嵌合穴21内
に連通されている。
そして、この嵌合穴21には、嵌合穴21のテ
ーパに合致するシヤンク部32を有する工具33
が着脱自在に嵌合するようになつており、このシ
ヤンク部32には、案内筒22の上方側外径に嵌
入する所定深さの内径部34が設けられ、この内
径部部34には複数のボール35,35…の突出
側外径がそれぞれ接当するテーパ状のボール当接
溝36が形成されている。また、嵌合穴21の上
端面には位置決めブロツク37が固定され、この
位置決めブロツク37に工具33に設けた切欠溝
33aが嵌入することで工具33が位置決めされ
る。
さらに、この回転工具専用の垂直ホルダーヘツ
ド20は、タレツトヘツド3に内装した駆動伝達
機構を介して外部に設けた接続、離脱可能な駆動
機構から駆動されるようになつており、この駆動
伝達機構は次のように構成されている。つまり、
垂直ホルダーヘツド20は、タレツトヘツド3内
に水平方向に軸支され一定位置の停止状態と回転
可能状態とに切換可能に構成された駆動伝達機構
としての入力軸40を介して駆動可能となつてい
る。この入力軸40は、タレツトヘツド3に固定
の固定スリーブ41の内径に支架された前後の軸
受43,43により回転自在に位置決めされ、そ
の前方側(チヤツク側)には傘歯車44が固定さ
れ、またその後方側には端面が切欠された凹溝4
5が設けられている。この入力軸40の傘歯車4
4は、回転スリーブ16の下方側外径に固定の傘
歯車39に噛合されることで、入力軸40からの
動力が回転スリーブ16に伝達されるが、この傘
歯車39,44の回転比は例示では1:2の関係
で、入力軸40と回転スリーブ16とが同期回転
するようになつている。
前述した入力軸40の凹溝45クラツチ部材
は、入力軸40の軸芯を通り前方に向かう所定深
さの摺動穴46に連通されており、この摺動穴4
6内には連結部材47が前後方向に摺動自在に嵌
挿されている。この連結部材47に穿設した軸芯
方向と交差する方向の穴に挿入された係止ピン4
9は軸芯に沿つて設けたボルト51により固定さ
れている。この係止ピン49の係止部49aは入
力軸40に開口した軸芯方向と交差する方向に設
けた所定長さの長孔52内を通過して外側に突出
されると共に、この係止ピン49を固定する連結
部材47がスプリング53により常に凹溝45側
に向けて附勢されている。そして係止ピン49
は、連結部材47がスプリング53の附勢力で凹
溝45側に移動しその係止部49aが固定リング
54に設けた切欠溝55に係止されることで、入
力軸40は停止位置となり、連結部材47がスプ
リング53に抗して凹溝45から遠ざかる位置に
移動しその係止部49aが固定リング54の切欠
溝55から離脱することで、入力軸40は回転可
能位置となるように切換えられる。
この入力軸40がタレツトヘツド3とともに割
出位置に回転した位置には、駆動機構としての駆
動軸56が対設されている。この駆動軸56は、
機械1側に設けた図示しないパルスモータ等より
なる制御モータから駆動されるが、その端面には
入力軸40の凹溝45(クラツチ部材)に嵌入す
る突起57(クラツチ部材)が突出されている。
第7図に示すように、タレツトヘツド3が割出
位置に回動する加工ポジシヨンでは、タレツトヘ
ツド3全体がそのハウスギヤ59とともに所定距
離(約7mm程度)前方側に一旦移動し、再びタレ
ツトヘツド3全体がそのハウスギヤ59とともに
復帰する前後移動を利用して、駆動軸56の突起
57(クラツチ部材)と、入力軸40の凹溝45
(クラツチ部材)との係合および離脱ができるよ
うになつており、その係合の際には、第6図のよ
うに入力軸40の凹溝45内に突出している停止
位置の連結部材47が、駆動軸56の突起57で
スプリング53の附勢力に抗して自動的に押圧さ
れ、これと一体の係止部49aが固定リング54
の切欠溝55から離脱する方向に移動すること
で、停止位置に規制されていた入力軸40は回転
可能状態に切換られる。この入力軸40の凹溝5
4および駆動軸56の突起57の方向は、第8図
に示す如くタレツトヘツド3の回転軸芯Oに対し
直角方向で停止状態となることが望ましく、この
入力軸40の停止位置では同期回転する回転スリ
ーブ16に固定の位置決めブロツク37も一定位
置に停止するようになつている。
さらに、垂直ホルダーヘツド20がタレツトヘ
ツド3とともに割出位置に回転した位置には、着
脱機構のシリンダ23およびボールサポート軸2
5の突出部25aを駆動するための駆動機構が配
設されている。この駆動機構は図示しない制御機
構に連結された二重シリンダ機構60と、この二
重シリンダ機構60により駆動されるようタレツ
トヘツド3に内装したプランジヤ型油圧ポンプ機
構65と、このプランジヤ型油圧ポンプ機構65
により駆動されるよう垂直ホルダーヘツド20側
に内装した二重ピストン機構80から構成されて
おり、これらは次のように構成されている。
つまり、前述の二重シリンダ装置60は、タレ
ツトヘツド3の後方に配設され、前後に摺動しプ
ランジヤ型油圧ポンプ機構65を駆動する外側シ
リンダ61と、この外側シリンダ61の中心部に
嵌挿され前後摺動する内側シリンダ62とから構
成され、この内側シリンダ62の中心部に開口し
たエア供給通路63は図示しない制御機構を経由
してエア供給源に連繁されている。
そして、プランジヤ型油圧ポンプ機構65は、
タレツトヘツド3に設けた断面四角形状の切欠部
66内に一体的に組込まれた前部ブラケツト66
aおよび後部ブラケツト66b内に装備されてい
る。前部ブラケツト66a内には油室67が設け
られると共に、後部ブラケツト66bに摺動自在
に軸支されたプランジヤ70は、その前端部が油
室67に突出した後端がタレツトヘツド3の後面
よりも後方に突出されている。さらにプランジヤ
70は油室67内に配設したリタンスプリング6
9により二重ピストン60側に附勢されている。
このプランジヤ70には、後端から中心部を通
り外径側に開口されたエア通路71が設けられる
共に、後部ブラケツト66bには、プランジヤ7
0の前進時にのみエア通路71が連通する環状溝
72が設けられており、この環状溝72はエア通
路73を介して下方カバー13に開口したエア通
路74に連通されている。したがつて、内側シリ
ンダ62が前進しプランジヤ70に接触したと
き、エア供給通路63を通るエアが下部カバー1
3のエア通路74を経由してボールサポート軸2
2のエア通路30を通り案内筒22のエア通路3
1から嵌合穴21内に吹き出るようになつてい
る。
前記油室67は、その前方が前部ブラケツト6
6aに設けた油路75を経由し、垂直ホルダーヘ
ツド20側の本体4内に設けた油路76を通り下
方カバー13に設けた油路77に連通されてい
る。
また、二重ピストン機構80は、下方カバー1
3内において着脱機構としてのシリンダ23とボ
ールサポート軸25の突出部25aに対設され、
ボールサポート軸25と同一軸芯で上下摺動する
外側ピストン81と、この外側ピストン81の中
心部に摺動可能に挿入された内側ピストン82と
から構成されている。この外側ピストン81は、
下方カバー13に固定のストツパ81aに接当す
るリタンスプリング83により常時はシリンダ2
3から遠ざかる復元位置に附勢されており、その
復元位置で下方カバー13の油路77に連通する
上方側環状溝85が外周に設けられ、この上方側
環状溝85に連通する油路84aおよび84aを
介して外側ピストン81の下端に形成された油室
86に連通されている。
また、前記外側ピストン81の油路84aに
は、この油路84aと油室86とを連結する別の
バイパス油路84cが分岐され、このバイパス油
路84cには油室86から油路84aに至る方向
は閉止しその逆方向は開放する逆止弁87が介装
されると共に、この逆止弁87より下方にはバイ
パス油路84cと後述する内側ピストン82の油
室88とを連通する油路94が設けられている。
前記内側ピストン82は,その下方側が外側ピス
トン81の中心部に設けた油室88内に挿入さ
れ、その復元位置で外側ピストン81の油路84
a及び84bに連通する環状のバルブ溝89がそ
の外周に設けられている。
そして、内側ピストン82の油室88は、油路
90を介して外側ピストン81の外周に設けた下
方側環状溝91に連通され、この下方側環状溝9
1は外側ピストン81の上動位置および復元位置
で下方カバー13に設けた油路92に連通すべく
設けられ、この油路92は逆止弁93を介して油
路76に連通されており、この逆止弁93は油路
76から油路92に至る方向を閉止しその逆方向
は開放するようになつている。
また、タレツトヘツド3に設けたクーラント供
給通路95は、回転スリーブ16の嵌合穴21外
周に形成した環状通路96を経由して嵌合穴21
外周に設け回転スリーブ16の軸芯方向に沿う方
向のクーラント通路97に連通されており、クー
ラント供給通路95は図外のクーラント供給源に
連繁されている。
次にその作用について説明する。第3図は垂直
ホルダーヘツド20に装着されクランプ状態にあ
る工具33を示している。
〔アンクランプ〕
この第3図の工具33をクランプ状態からアン
クランプ状態にするには、外側シリンダ61が
矢印方向へ移動→プランジヤ70を押圧→油室6
7内の油が押出され→油路76,77を経由した
油が油室86内に至り外側ピストン81が上動→
外側ピストン81がシリンダ23に突当り→皿ば
ね24圧縮→工具33がアンクランプ状態とな
る。
続いて内側シリンダ62が矢印方向へ前進
(この状態でも外側シリンダ61は前進中)→外
側ピストン81の上動に伴い内側ピストン82も
上動→内側ピストン82がボールサポート軸25
の突出部25aに突当るが→内側ピストン82の
バルブ溝89が閉塞され外側ピストン81が停止
→逆止弁87を通つた油が油路94から油室88
に供給され→内側ピストン82のみが上動→リタ
ンスプリング29を圧縮しながらボールサポート
軸25が上動→ボール嵌入溝27がボール35位
置へ移動→同時にエア供給通路63からエアブロ
ー開始→工具33は完全なアンクランプ状態とな
る。このの状態のとき、第1図に示す交換アー
ム6または図外の自動工具交換装置〔ATC〕等
(作業者でもよい)が工具33のグリツプ部を保
持する。
〔工具の交換〕
続いて交換アーム6または自動工具交換装置
〔ATC〕(作業者でもよい)によりアンクランプ
状態となつた工具33を交換する。この工具33
の交換中に嵌合穴21内が案内筒22のエア通路
31を通つて吹き出ているエアブローにより切粉
が完全に除去されるので、工具交換中に切粉が嵌
合穴22内に入り、シヤンク部32が完全に挿入
できなくなるという工具交換時におけるトラブル
を完全に解決できる。
工具のシヤンク部32を嵌合穴22に挿入する
ときには、ボール35はボール嵌入溝27に没入
しているので、ボール35に干渉されることなく
シヤンク部32の挿入ができる。
〔クランプ〕
内側シリンダ62が後退→エアブロー停止→
外側シリンダ61が後退→リタンスプリング69
によりプランジヤ70が後退→油路77,76内
の油が油室67側へ移動して逆止弁93が開き→
外側ピストン81が下動→皿ばね圧縮解除→油室
88の油が油路92を通り排出され内側ピストン
82が下動→内側ピストン82のバルブ溝89が
上方環状溝85に連通→外側ピストン81が下動
する→リタンスプリング29の圧縮解除→ボール
サポート軸25が下動→ボール35がボール押出
部26に上昇→ボール35の外径がテーパ状のボ
ール当接溝36に当接→工具が完全にクランプさ
れる第3図の状態に復元するようになつている。
そして、この着脱機構は、この着脱機構を駆動
するプランジヤの複雑な駆動によることなく、プ
ランジヤ70の一回の押し引き操作によつて応動
する二重ピストン機構80の外側ピストン81お
よび内側ピストン82の上下動により、工具33
のアンクランプ状態とクランプ状態とにわたつて
駆動制御できるようになつている。
〔考案の効果〕
本考案に係る回転工具の着脱機構は、複数本の
工具を着脱可能に配設したタツトにおいて、タレ
ツトヘツドの垂直面に支持されたホルダー本体に
対してタレツトヘツド内に設けた入力軸より歯車
を介して動力が伝達されるようになつており、前
記ホルダー本体は、本体に支持された端部に嵌合
孔有する回転スリーブと、この回転スリーブ内に
支持され、嵌合孔より遠ざかる方向にばねで弾圧
された案内筒と、この案内筒内にその長手方向に
移動可能に支持されたボールサポート軸と、ボー
ルサポート軸の動作によつて案内筒のボール支持
穴から工具のシヤンク部側に突出して係合するボ
ールを有し、前記回転スリーブの端部に対面し、
ばねを圧縮するための外側ピストンと、この外側
ピストン内に嵌入され、前記ボールサポート軸を
押圧する内側ピストンからなる二重ピストン機構
を有し、前記二重ピストン機構はプランジヤ型ポ
ンプ機構に接続され、これのプランジヤは外側ピ
ストンの外径より小さい外径で構成され、前記入
力軸は駆動軸との間にクラツチ機構を介して継脱
可能になつていると共に、駆動軸との接続が断た
れた状態で所定の位置が停止するための係止ピン
を有して構成されており、次の効果を奏すること
ができる。
A 案内筒とボールサポート軸を操作する二重ピ
ストン機構に対してプランジヤ型ポンプ機構か
らなる増圧機構からの高圧の作動油が供給され
るので、回転スリーブの嵌合孔に対して遠ざか
る方向に案内筒に弾性力を作用させているばね
を協力な力で圧縮して案内筒を押し上げ、次い
でボールサポート軸を押し上げることになるの
で、工具の着脱機構を正確に、かつ、迅速に作
動させることができる。
B 直接にばねを押圧する形式の従来の装置に比
較して増圧機構を経由した作動油によつて二重
ピストン機構を作動させるので、小さな力でこ
のばねを押圧することができる。
C 二重ピストン機構を操作するために作動油を
供給する流体孔は自由な方向に設けることがで
きるから、ホルダー本体に対して、簡単に着脱
機構用の作動油を供給することができる。
D 二重ピストン機構を増圧機構を経由した高圧
の作動油で作動させるために、この二重ピスト
ン機構を小型化することができる。
E タレツトヘツドの軸芯に対して、小型化され
たホルダー本体を直交させたり、その他の角度
で設置することができるので、各種の工具交換
装置に適用することができる。
F 工具を端部に支持する回転スリーブと入力軸
との間は歯車によつて駆動連結され、この入力
軸と駆動軸との間のクラツチ部材が断たれた際
には、この入力軸が所定の位置に停止し、それ
に伴なつて回転スリーブ、即ち工具も所定の位
置に停止することになる。従つて、工具の位置
決めが正確となり、正確かつ迅速に工具を交換
することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は、2
タレツト刃物台方式の数値制御複合工作機械の全
体斜視図、第2図はタレツトヘツドの正面図、第
3図は第2図のA−A矢視におけるタレツトヘツ
ドの縦断側面図、第4図は第3図の平面図、第5
図はタレツトヘツドの要部後面図、第6図は入力
軸と駆動軸と噛合み状態を示す斜視図、第7図は
タレツトヘツドの割出位置におけるハウスギヤと
駆動軸の関係を示す説明図、第8図は入力軸の停
止状態を示す説明図である。 1……数値制御複合工作機械、3……タレツト
ヘツド、20……垂直ホルダーヘツド、21……
嵌合穴、16……回転スリーブ、22……案内
筒、25……ボールサポート軸、35……ボー
ル、26……ボール押出部、27……ボール嵌入
穴、32……シヤンク部、33……工具、40…
…入力軸、56……駆動軸、60……二重シリン
ダ機構、63……エア供給通路、65……プラン
ジヤ型ポンプ、80……二重ピストン機構、81
……内側ピストン、82……外側ピストン、95
……クーラント供給通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数本の工具を着脱可能に配設したタレツトに
    おいて、タレツトヘツド3の垂直面に支持された
    ホルダー本体15に対してタレツトヘツド3内に
    設けた入力軸40より歯車44,39を介して動
    力が伝達されるようになつており、前記ホルダー
    本体15は、本体11に支持された端部に嵌合孔
    21有する回転スリーブ16と、この回転スリー
    ブ16内に支持され、嵌合孔21より遠ざかる方
    向にばね24で弾圧された案内筒22と、この案
    内筒22内にその長手方向に移動可能に支持され
    たボールサポート軸25と、ボールサポート軸2
    5の動作によつて案内筒22のボール支持穴22
    aから工具33のシヤンク部32側に突出して係
    合するボール35を有し、前記回転スリーブ16
    の端部に対面し、ばね24を圧縮するための外側
    ピストン81と、この外側ピストン81内に嵌入
    され、前記ボールサポート軸25を押圧する内側
    ピストン82からなる二重ピストン機構80を有
    し、前記二重ピストン機構80はプランジヤ型ポ
    ンプ機構65に接続され、これのプランジヤ70
    は外側ピストン81の外径より小さい外径で構成
    され、前記入力軸40は駆動軸56との間にクラ
    ツチ機構を介して継脱可能になつていると共に、
    駆動軸56との接続が断たれた状態で所定の位置
    が停止するための係止ピン49を有している回転
    工具の着脱機構。
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