JP2852561B2 - 自動工具交換装置付スピンドルユニットの工具ホルダ - Google Patents
自動工具交換装置付スピンドルユニットの工具ホルダInfo
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- JP2852561B2 JP2852561B2 JP28650390A JP28650390A JP2852561B2 JP 2852561 B2 JP2852561 B2 JP 2852561B2 JP 28650390 A JP28650390 A JP 28650390A JP 28650390 A JP28650390 A JP 28650390A JP 2852561 B2 JP2852561 B2 JP 2852561B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主軸に設けた貫通孔を通じて工具交換を行
なう自動工具交換装置を組み付けたスピンドルユニット
に関するものである。
なう自動工具交換装置を組み付けたスピンドルユニット
に関するものである。
従来の技術 この種の自動工具交換装置付スピンドルユニットに関
しては、特開平2−41838号公報に記載されたものが知
られている。
しては、特開平2−41838号公報に記載されたものが知
られている。
上記出願のスピンドルユニットは、第9図に示すよう
に、主軸1は工具12が進退自在に挿通する貫通孔2を有
し、該主軸1の前端に工具12を把持するチャック3が設
けられる一方、主軸1の後部に工具収納手段4と工具移
送手段5とを備えている。そして、工具収納手段4は、
複数の工具収納孔7を有する工具マガジン6及び工具収
納孔7の1つが主軸1の貫通孔2と同軸になるように前
記工具マガジン6を割り出す割出し機構8を有してい
る。また、工具移送手段5は、所定位置に割り出された
工具収納孔7と主軸1の貫通孔2とに挿通するロッド9
を有し、該ロッド9先端に工具12を着脱自在に保持する
保持具(クランパ)10が設けられ、かつロッド9を軸方
向に往復運動させるシリンダ装置11を有している。
に、主軸1は工具12が進退自在に挿通する貫通孔2を有
し、該主軸1の前端に工具12を把持するチャック3が設
けられる一方、主軸1の後部に工具収納手段4と工具移
送手段5とを備えている。そして、工具収納手段4は、
複数の工具収納孔7を有する工具マガジン6及び工具収
納孔7の1つが主軸1の貫通孔2と同軸になるように前
記工具マガジン6を割り出す割出し機構8を有してい
る。また、工具移送手段5は、所定位置に割り出された
工具収納孔7と主軸1の貫通孔2とに挿通するロッド9
を有し、該ロッド9先端に工具12を着脱自在に保持する
保持具(クランパ)10が設けられ、かつロッド9を軸方
向に往復運動させるシリンダ装置11を有している。
而して、必要な工具12を収容した工具収納孔7が主軸
1の貫通孔2と一致するように工具マガジン6を割り出
し、前記工具12をロッド9先端の保持具10に保持して貫
通孔2内に押し出しあるいは工具収納孔7内に引き戻し
て工具交換を行なうようになっている。
1の貫通孔2と一致するように工具マガジン6を割り出
し、前記工具12をロッド9先端の保持具10に保持して貫
通孔2内に押し出しあるいは工具収納孔7内に引き戻し
て工具交換を行なうようになっている。
このように主軸1の貫通孔2通じて工具交換を行なう
ので、上記のスピンドルユニットは、工具交換に要する
時間(アイドルタイム)を大巾に短縮でき、かつ装置全
体をコンパクトに構成できるという大きな利点がある。
したがって、多数の工作機械を組み合わせて構築される
FTL(フレキシブルトランスファライン)においてドリ
ル、タップ等の小径工具を使用する工作機械のスピンド
ルユニットとして有効である。
ので、上記のスピンドルユニットは、工具交換に要する
時間(アイドルタイム)を大巾に短縮でき、かつ装置全
体をコンパクトに構成できるという大きな利点がある。
したがって、多数の工作機械を組み合わせて構築される
FTL(フレキシブルトランスファライン)においてドリ
ル、タップ等の小径工具を使用する工作機械のスピンド
ルユニットとして有効である。
発明が解決しようとする課題 一方、上記従来のスピンドルユニットにおいては、工
具12は、円柱状本体の先端にドリル、タップなどの刃具
を有し、後端にプルスタッドが設けられていて、前記円
柱状本体をチャック3により把持する構造である。
具12は、円柱状本体の先端にドリル、タップなどの刃具
を有し、後端にプルスタッドが設けられていて、前記円
柱状本体をチャック3により把持する構造である。
このような構造では、径、長さの異なるドリル、タッ
プを使用する場合、本体形状は同じで、刃具の形状、寸
法の異なる工具12を多数準備しなければならず、市販の
工具を使用することができないので、工具12が非常に高
価になる。また、チャック3によるチャッキング時にお
ける軸方向の位置決め手段が示されていない。
プを使用する場合、本体形状は同じで、刃具の形状、寸
法の異なる工具12を多数準備しなければならず、市販の
工具を使用することができないので、工具12が非常に高
価になる。また、チャック3によるチャッキング時にお
ける軸方向の位置決め手段が示されていない。
さらに、工具12が主軸の貫通孔内を進退して交換され
るので、工具交換前に貫通孔及びチャック3のコレット
をエアブローにより清掃する必要があるが、主軸の後端
と工具収納機構との間にエアノズルを設けているだけで
あり、有効なエアブローが期待できない。
るので、工具交換前に貫通孔及びチャック3のコレット
をエアブローにより清掃する必要があるが、主軸の後端
と工具収納機構との間にエアノズルを設けているだけで
あり、有効なエアブローが期待できない。
本発明は、上記の問題点を解決するもので、市販の工
具を使用することができると共に、チャッキング時にお
ける位置決めが確実で、さらに、エアブローによる清掃
が効果的に行われる工具ホルダを備えた自動交換工具装
置付スピンドルユニットを提供するものである。
具を使用することができると共に、チャッキング時にお
ける位置決めが確実で、さらに、エアブローによる清掃
が効果的に行われる工具ホルダを備えた自動交換工具装
置付スピンドルユニットを提供するものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明においては、前記
工具ホルダは、円柱体本体の先端部に工具保持部が設け
られると共に、後部に軸受を介してプルスタッドが回転
自在に連結されており、一方、前記本体の外周面は、前
記チャック把持部と、該把持部より大径の案内部との2
段に形成され、その段差部分に位置決め用テーパ段部が
設けられている。
工具ホルダは、円柱体本体の先端部に工具保持部が設け
られると共に、後部に軸受を介してプルスタッドが回転
自在に連結されており、一方、前記本体の外周面は、前
記チャック把持部と、該把持部より大径の案内部との2
段に形成され、その段差部分に位置決め用テーパ段部が
設けられている。
また、前記円柱状本体は、一端が外周面に開口し、他
端が後部に開口するエアブロー孔を有し、該エアブロー
孔が前プルスタッドの軸線に沿って貫通して設けたエア
ブロー孔に連通している。
端が後部に開口するエアブロー孔を有し、該エアブロー
孔が前プルスタッドの軸線に沿って貫通して設けたエア
ブロー孔に連通している。
作 用 上記した構成により、工具ホルダは、後端のプルスタ
ッドの先端に設けた工具移送用保持具に保持させて、前
記ロッドの前進時に工具ホルダをチャックのクランプ位
置まで押し出し、後退時に工具マガジンの工具収納孔に
引き戻す。そして、チャッキング時に、本体外周面の位
置決め用テーパ段部によって軸方向の位置決めがなされ
る。また、工具交換動作中、円柱状本体に設けたエアブ
ロー孔を通じて主軸の貫通孔内とチャックのコレットが
効果的にエアブローされる。
ッドの先端に設けた工具移送用保持具に保持させて、前
記ロッドの前進時に工具ホルダをチャックのクランプ位
置まで押し出し、後退時に工具マガジンの工具収納孔に
引き戻す。そして、チャッキング時に、本体外周面の位
置決め用テーパ段部によって軸方向の位置決めがなされ
る。また、工具交換動作中、円柱状本体に設けたエアブ
ロー孔を通じて主軸の貫通孔内とチャックのコレットが
効果的にエアブローされる。
実 施 例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例を示しており、スピンドルユ
ニットは、工具Tを保持した工具ホルダ20が進退自在に
挿通する貫通孔22を設けた主軸21と、該主軸21の前端に
設けられた工具把持用のチャック23と、主軸21の後側に
配設された工具収納手段24及び工具移送手段25とを備え
ている。
ニットは、工具Tを保持した工具ホルダ20が進退自在に
挿通する貫通孔22を設けた主軸21と、該主軸21の前端に
設けられた工具把持用のチャック23と、主軸21の後側に
配設された工具収納手段24及び工具移送手段25とを備え
ている。
主軸21は、主軸頭31の前側カバー32と後側カバー33に
それぞれ軸受34及び35を介して回転自在に支承されると
共に、主軸頭31に一体的に組み込まれたビルトイン型主
軸モータ36のロータ37が主軸21に外嵌して一体化されて
いる。
それぞれ軸受34及び35を介して回転自在に支承されると
共に、主軸頭31に一体的に組み込まれたビルトイン型主
軸モータ36のロータ37が主軸21に外嵌して一体化されて
いる。
主軸モータ36のステータ38は取付フランジ39a,39bを
介して主軸頭31に固定されている。該ステータ38には、
第2図に示すように、外周四隅に通風孔40が貫通して設
けられており、各通風孔40は一方の取付フランジ39aに
設けた空気取入口41に連通すると共に、他方の取付フラ
ンジ39bに設けた通孔42を経て後側カバー33の外周に形
成した環状通路43に連通し、環状通路43は後側カバー33
の上部に取り付けたファン44の吸気口(図示せず)に接
続されている。そして、空気取入口41から吸入された空
気は通風孔40を通ってステータ38を冷却したのち、通孔
42を経て環状通路43に導かれ、ファン44の排気口から排
出される。すなわち、主軸モータ36は、従来のビルトイ
ン型モータのようにステータ固定用筒を使用せず、外部
に露出したステータ38を直接強制冷却することによって
放熱効果を高め、かつ、構造を簡素化して重量の軽減を
図っているのである。
介して主軸頭31に固定されている。該ステータ38には、
第2図に示すように、外周四隅に通風孔40が貫通して設
けられており、各通風孔40は一方の取付フランジ39aに
設けた空気取入口41に連通すると共に、他方の取付フラ
ンジ39bに設けた通孔42を経て後側カバー33の外周に形
成した環状通路43に連通し、環状通路43は後側カバー33
の上部に取り付けたファン44の吸気口(図示せず)に接
続されている。そして、空気取入口41から吸入された空
気は通風孔40を通ってステータ38を冷却したのち、通孔
42を経て環状通路43に導かれ、ファン44の排気口から排
出される。すなわち、主軸モータ36は、従来のビルトイ
ン型モータのようにステータ固定用筒を使用せず、外部
に露出したステータ38を直接強制冷却することによって
放熱効果を高め、かつ、構造を簡素化して重量の軽減を
図っているのである。
チャック23は、工具ホルダ20をクランプするテーパコ
レット45を有している。該テーパコレット45は、第3図
に良く示されているように、その円筒内周面に工具ホル
ダ20を位置決めするためのテーパ段部46を有し、円筒状
基端部47を主軸21の前端に連設したカップ形状の径大筒
部21aの底部にねじ嵌合して貫通孔22と同軸に固定され
ている。テーパコレット45の外周テーパ面にはテーパス
リーブ48が軸方向摺動自在に嵌合されている。該テーパ
スリーブ48は鋼球49を介して径大筒部21aに摺動自在に
保持され、かつ、径大筒部21aに嵌装した複数の皿ばね5
0によって前方(第1図の左方向)に付勢され、テーパ
コレット45を常時閉じ勝手にしている。
レット45を有している。該テーパコレット45は、第3図
に良く示されているように、その円筒内周面に工具ホル
ダ20を位置決めするためのテーパ段部46を有し、円筒状
基端部47を主軸21の前端に連設したカップ形状の径大筒
部21aの底部にねじ嵌合して貫通孔22と同軸に固定され
ている。テーパコレット45の外周テーパ面にはテーパス
リーブ48が軸方向摺動自在に嵌合されている。該テーパ
スリーブ48は鋼球49を介して径大筒部21aに摺動自在に
保持され、かつ、径大筒部21aに嵌装した複数の皿ばね5
0によって前方(第1図の左方向)に付勢され、テーパ
コレット45を常時閉じ勝手にしている。
主軸21の径大筒部21aにはアンクランプ用の筒状ピス
トン51が摺動自在に被嵌され、その外側に被嵌してボル
ト53により主軸頭31の前側カバー32に固着したシリンダ
52とピストン51との間にシリンダ室54が形成されてい
る。ピストン51はその後端面とシリンダ52との間に介装
した戻しばね55によって前方(第1図の左方向)に付勢
される一方、その前端部51aとテーパスリーブ48の前端
面との間にスラストコロ軸受56が介装されている。この
スラストコロ軸受56は、ピストン51がアンクランプ作動
時にテーパスリーブ48に押し当てられたとき、その状態
で主軸21を低速回転することを可能にするために設けら
れるものである。このように、アンクランプ状態におい
て主軸21を回転させるのは、後述するように工具ホルダ
20をテーパコレット45にチャッキングする際の求芯性を
高めるためである。
トン51が摺動自在に被嵌され、その外側に被嵌してボル
ト53により主軸頭31の前側カバー32に固着したシリンダ
52とピストン51との間にシリンダ室54が形成されてい
る。ピストン51はその後端面とシリンダ52との間に介装
した戻しばね55によって前方(第1図の左方向)に付勢
される一方、その前端部51aとテーパスリーブ48の前端
面との間にスラストコロ軸受56が介装されている。この
スラストコロ軸受56は、ピストン51がアンクランプ作動
時にテーパスリーブ48に押し当てられたとき、その状態
で主軸21を低速回転することを可能にするために設けら
れるものである。このように、アンクランプ状態におい
て主軸21を回転させるのは、後述するように工具ホルダ
20をテーパコレット45にチャッキングする際の求芯性を
高めるためである。
テーパスリーブ48の前端にはテーパコレット45を覆う
キャップ58が止めねじ59により着脱自在に固定され、そ
の中央に突設した案内筒部60がシリンダ52のカバー61に
設けた開口62から僅かに突出している。該キャップ58と
テーパコレット45は回り止めピン63を介して軸方向に若
干相対移動可能に連結されている。
キャップ58が止めねじ59により着脱自在に固定され、そ
の中央に突設した案内筒部60がシリンダ52のカバー61に
設けた開口62から僅かに突出している。該キャップ58と
テーパコレット45は回り止めピン63を介して軸方向に若
干相対移動可能に連結されている。
一方、シリンダ52に設けた圧油供給路64を通じてシリ
ンダ室54に供給される圧油により、テーパスリーブ48を
皿ばね50に抗して後方に押動し、テーパコレット45を開
放して工具ホルダ20をアンクランプするようになってい
る。
ンダ室54に供給される圧油により、テーパスリーブ48を
皿ばね50に抗して後方に押動し、テーパコレット45を開
放して工具ホルダ20をアンクランプするようになってい
る。
次に工具収納手段24について説明する。
主軸21の後側に設置した支持フレーム65は主軸頭31に
固着され、該支持フレーム65にリニアガイド67を介して
可動枠66が主軸21と直角をなす横方向に移動可能に取り
付けられている。該可動枠66は、第4図に示すように、
支持フレーム65に固装したエアシリンダ68のピストンロ
ッド69に連結され、エアシリンダ68によりリニアガイド
67に沿って横移動せしめられるようになっている。該可
動枠66に工具収納手段24が取り付けられている。
固着され、該支持フレーム65にリニアガイド67を介して
可動枠66が主軸21と直角をなす横方向に移動可能に取り
付けられている。該可動枠66は、第4図に示すように、
支持フレーム65に固装したエアシリンダ68のピストンロ
ッド69に連結され、エアシリンダ68によりリニアガイド
67に沿って横移動せしめられるようになっている。該可
動枠66に工具収納手段24が取り付けられている。
工具収納手段24は、複数(図示の例では12箇)の工具
収納孔71が回転中心の周りに放射状に配設されている円
柱状の工具マガジン70と、工具収納孔71の1つが主軸21
の貫通孔22と一致し同軸となるように工具マガジン70を
所定角度ずつ回転させて割り出しする割出し機構72とを
備えている。
収納孔71が回転中心の周りに放射状に配設されている円
柱状の工具マガジン70と、工具収納孔71の1つが主軸21
の貫通孔22と一致し同軸となるように工具マガジン70を
所定角度ずつ回転させて割り出しする割出し機構72とを
備えている。
工具マガジン70は樹脂材料により円柱形に成形され、
第1図に示すように、中心部に大径のボス穴73と小径の
案内孔74が連通状態に設けられ、さらに中心から偏心し
た位置に軸線と平行に延びる駆動ピン挿入孔75が設けら
れている。また、各工具収納孔71に対応する外周部には
該工具収納孔71に収納されている工具ホルダ20の点検孔
76が設けられ、工具の状況を目視により点検できるよう
になっている。さらに、工具ホルダ20を所定位置に支持
するボールプランジヤ77が工具マガジン70の外周部に各
工具収納孔71に対応して取り付けられている。該ボール
プランジャ77は図示しないばねによって押し出されたボ
ール77aを備えた公知の係止装置で、ボール77aが後述す
るようにテーパ段部135に係合して、工具ホルダ20を位
置決め保持する(第7図参照)。さらに、各工具収納孔
71の後端には工具ホルダ20の抜け止め板78が設けられて
いる。
第1図に示すように、中心部に大径のボス穴73と小径の
案内孔74が連通状態に設けられ、さらに中心から偏心し
た位置に軸線と平行に延びる駆動ピン挿入孔75が設けら
れている。また、各工具収納孔71に対応する外周部には
該工具収納孔71に収納されている工具ホルダ20の点検孔
76が設けられ、工具の状況を目視により点検できるよう
になっている。さらに、工具ホルダ20を所定位置に支持
するボールプランジヤ77が工具マガジン70の外周部に各
工具収納孔71に対応して取り付けられている。該ボール
プランジャ77は図示しないばねによって押し出されたボ
ール77aを備えた公知の係止装置で、ボール77aが後述す
るようにテーパ段部135に係合して、工具ホルダ20を位
置決め保持する(第7図参照)。さらに、各工具収納孔
71の後端には工具ホルダ20の抜け止め板78が設けられて
いる。
また、可動枠66には割出し機構72の主要部となるサー
ボモータ80が固装され、中間軸81及び工具マガジン70の
支持軸82が固着突設されている。支持軸82は主軸21と平
行に配設され、先端に案内棒83が同軸に連結されてい
る。
ボモータ80が固装され、中間軸81及び工具マガジン70の
支持軸82が固着突設されている。支持軸82は主軸21と平
行に配設され、先端に案内棒83が同軸に連結されてい
る。
支持軸82には軸受84を介してボス85が回転自在に支承
され、該ボス85の内端に固着した伝動プーリ86がタイミ
ングベルト87、中間軸81に回転自在に支承された中間プ
ーリ88,89、及びタイミングベルト90を介して、サーボ
モータ80の回転軸91に嵌着したプーリ92に連動連結さ
れ、サーボモータ80への角度指令により伝動プーリ86し
たがってボス85が30度ずつ割り出し回転せしめられるよ
うになっている。
され、該ボス85の内端に固着した伝動プーリ86がタイミ
ングベルト87、中間軸81に回転自在に支承された中間プ
ーリ88,89、及びタイミングベルト90を介して、サーボ
モータ80の回転軸91に嵌着したプーリ92に連動連結さ
れ、サーボモータ80への角度指令により伝動プーリ86し
たがってボス85が30度ずつ割り出し回転せしめられるよ
うになっている。
工具マガジン70は、案内棒83に沿って嵌め込み、その
ボス穴73をボス85に嵌合すると共に、ボス85の端面に固
着突設した駆動ピン93にピン挿入孔75を嵌め合わせ、該
駆動ピン93を介してボス85と一体に回転するように取り
付けられる。このとき、駆動ピン93は工具マガジン70に
回転駆動力を伝達すると共に、工具マガジン70の取付け
位置を位置決めする役目を果たしている。
ボス穴73をボス85に嵌合すると共に、ボス85の端面に固
着突設した駆動ピン93にピン挿入孔75を嵌め合わせ、該
駆動ピン93を介してボス85と一体に回転するように取り
付けられる。このとき、駆動ピン93は工具マガジン70に
回転駆動力を伝達すると共に、工具マガジン70の取付け
位置を位置決めする役目を果たしている。
さらに、工具マガジン70は案内棒83に嵌挿した押え筒
94により不測の抜け出しが阻止されている。押え筒94は
ボールプランジャ95を有しており、該ボールプランジャ
95を案内棒83に設けた環状溝96に係合させて所定位置に
停止させるようになっている。したがって、押え筒94を
案内棒83から引き抜けば、工具マガジン70は案内棒83に
沿って容易に取り外すことができるので、工具マガジン
70の自動交換も容易に可能である。
94により不測の抜け出しが阻止されている。押え筒94は
ボールプランジャ95を有しており、該ボールプランジャ
95を案内棒83に設けた環状溝96に係合させて所定位置に
停止させるようになっている。したがって、押え筒94を
案内棒83から引き抜けば、工具マガジン70は案内棒83に
沿って容易に取り外すことができるので、工具マガジン
70の自動交換も容易に可能である。
上記のようにしてボス85に嵌挿された工具マガジン70
は、サーボモータ80への角度指令により支持軸82を中心
に一定角度(図示の例では30度)ずつ割り出し回転せし
められ、任意所望の工具収納孔71が主軸21の貫通孔22と
同軸になるように割り出される。
は、サーボモータ80への角度指令により支持軸82を中心
に一定角度(図示の例では30度)ずつ割り出し回転せし
められ、任意所望の工具収納孔71が主軸21の貫通孔22と
同軸になるように割り出される。
次に、工具移送手段25について説明する。工具移送手
段25は、第1図に示すように、主軸21の貫通孔22と同軸
に割り出された工具収納孔71と貫通孔22とに挿通して軸
方向に往復運動するロッド100を有している。
段25は、第1図に示すように、主軸21の貫通孔22と同軸
に割り出された工具収納孔71と貫通孔22とに挿通して軸
方向に往復運動するロッド100を有している。
該ロッド100は外周面に螺旋状のボールねじ溝101と軸
線に平行に延びるスプライン溝102とを設けたスプライ
ン付ボールねじ軸に形成され、かつ軸線に沿って貫通す
るエアブロー孔103が設けられている。
線に平行に延びるスプライン溝102とを設けたスプライ
ン付ボールねじ軸に形成され、かつ軸線に沿って貫通す
るエアブロー孔103が設けられている。
スプライン付ボールねじ軸(ロッド)100に嵌装され
るボールねじナット104とスプラインナット105のうち、
ボールねじナット104は支持フレーム65の後側に立設し
たブラケット65aに固着した軸受ハウジング106に軸受10
7を介して主軸21と同軸に回転自在に支持され、一方、
スプラインナット103は、軸受ハウジング106に固着した
ハウジングカバー108に固定され、主軸21と同軸に配設
されている。したがって、両ナット104及び105に嵌挿し
て支持されたスプライン付ボールねじ軸(ロッド)100
は主軸21の貫通孔22と同軸に配設され、ボールねじナッ
ト104が回転すると、ロッド100はスプラインナット105
によって回転が阻止されているので、その姿勢を変えず
にスプラインナット105に案内されて軸方向に往復運動
し、貫通孔22内を前進後退する。
るボールねじナット104とスプラインナット105のうち、
ボールねじナット104は支持フレーム65の後側に立設し
たブラケット65aに固着した軸受ハウジング106に軸受10
7を介して主軸21と同軸に回転自在に支持され、一方、
スプラインナット103は、軸受ハウジング106に固着した
ハウジングカバー108に固定され、主軸21と同軸に配設
されている。したがって、両ナット104及び105に嵌挿し
て支持されたスプライン付ボールねじ軸(ロッド)100
は主軸21の貫通孔22と同軸に配設され、ボールねじナッ
ト104が回転すると、ロッド100はスプラインナット105
によって回転が阻止されているので、その姿勢を変えず
にスプラインナット105に案内されて軸方向に往復運動
し、貫通孔22内を前進後退する。
ボールねじナット104の側面には伝動プーリ109が固着
されていて、該プーリ109はタイミングベルト110を介し
てサーボモータ111の回転軸112に嵌着した駆動プーリ11
3に連動連結され、サーボモータ111によってボールねじ
104が正逆回転されるようになっている。サーボモータ1
11は支持フレーム65の後部ブラケット65aに固装されて
いる。
されていて、該プーリ109はタイミングベルト110を介し
てサーボモータ111の回転軸112に嵌着した駆動プーリ11
3に連動連結され、サーボモータ111によってボールねじ
104が正逆回転されるようになっている。サーボモータ1
11は支持フレーム65の後部ブラケット65aに固装されて
いる。
スプライン付ボールねじ軸(ロッド)100の先端には
工具ホルダ20を着脱可能に保持する保持具115が取り付
けられている。
工具ホルダ20を着脱可能に保持する保持具115が取り付
けられている。
保持具115は、第3図及び第8図に示すように、ロッ
ド100に連結された筒状本体116と、該筒状本体116に嵌
着した支持体117に一体的に突設され、ロッド100の軸線
と平行に延びる一対のフィンガー118,118とを有し、両
フィンガー118,118の間には後述する工具ホルダ20のプ
ルスタッド130の鍔部130bが間隙をもて通過できる一定
の空間が設けられ、先端部には内側に突出して相対向す
る一対の爪部119,119が設けられると共に、両爪部119,1
19の間隔はプルスタッド130の軸部130aが間隙をもって
通過できるが、鍔部130bは通過できない大きさに設定さ
れている(第6図参照)。すなわち、プルスタッド130
の鍔部130b及び軸部130aはロッド100の軸線に対しほぼ
直角の方向には両フィンガー118,118及び両爪部119,119
の間を間隙をもって通過できるが、軸方向には鍔部130b
が両爪部119,119に掛止されるようになっている。ま
た、筒状本体116と支持体117との間に形成された空所部
にプッシュピン120が軸方向に若干移動可能に組み付け
られていて、該プッシュピン120はコイルばね121により
両フィンガー118,118の間に突出するよう付勢されてい
る。
ド100に連結された筒状本体116と、該筒状本体116に嵌
着した支持体117に一体的に突設され、ロッド100の軸線
と平行に延びる一対のフィンガー118,118とを有し、両
フィンガー118,118の間には後述する工具ホルダ20のプ
ルスタッド130の鍔部130bが間隙をもて通過できる一定
の空間が設けられ、先端部には内側に突出して相対向す
る一対の爪部119,119が設けられると共に、両爪部119,1
19の間隔はプルスタッド130の軸部130aが間隙をもって
通過できるが、鍔部130bは通過できない大きさに設定さ
れている(第6図参照)。すなわち、プルスタッド130
の鍔部130b及び軸部130aはロッド100の軸線に対しほぼ
直角の方向には両フィンガー118,118及び両爪部119,119
の間を間隙をもって通過できるが、軸方向には鍔部130b
が両爪部119,119に掛止されるようになっている。ま
た、筒状本体116と支持体117との間に形成された空所部
にプッシュピン120が軸方向に若干移動可能に組み付け
られていて、該プッシュピン120はコイルばね121により
両フィンガー118,118の間に突出するよう付勢されてい
る。
上記保持具115の筒状本体116及びプッシュピン120に
はロッド100のエアブロー孔103に連通する通孔122及び1
23が設けられている。
はロッド100のエアブロー孔103に連通する通孔122及び1
23が設けられている。
工具ホルダ20は、第3図、第6図及び第7図に示すよ
うな構造を有している。すなわち、円柱状本体125の先
端部に形成した口腔126に公知のテーパコレット127が嵌
着され、該テーパコレット127に挿入した工具Tを締付
けナット128で締付けて保持するようになっている。な
お、テーパコレット127に代えて外部からホロセットな
どで工具Tを固定保持する公知の保持手段を採用するこ
ともできる。
うな構造を有している。すなわち、円柱状本体125の先
端部に形成した口腔126に公知のテーパコレット127が嵌
着され、該テーパコレット127に挿入した工具Tを締付
けナット128で締付けて保持するようになっている。な
お、テーパコレット127に代えて外部からホロセットな
どで工具Tを固定保持する公知の保持手段を採用するこ
ともできる。
また、テーパコレット127を嵌着する口腔126はその内
奥をコレット127の内径より大きい径に加工してあり、
長尺の工具Tを保持できるようになっている。なお、タ
ップのようにコレット127の把持力以上の加工トルクが
かかる工具Tについては、内腔126の穴底面に図示しな
い四角穴を加工し、この四角穴に工具端の角部を嵌合さ
せるようにすればよい。さらに、工具Tの突き出し長さ
を調整する必要がある場合には、前記穴底面に調整ビス
を螺着すればよい。
奥をコレット127の内径より大きい径に加工してあり、
長尺の工具Tを保持できるようになっている。なお、タ
ップのようにコレット127の把持力以上の加工トルクが
かかる工具Tについては、内腔126の穴底面に図示しな
い四角穴を加工し、この四角穴に工具端の角部を嵌合さ
せるようにすればよい。さらに、工具Tの突き出し長さ
を調整する必要がある場合には、前記穴底面に調整ビス
を螺着すればよい。
本体125の後部には軸受129を介してプルスタッド130
が回転自在に連結されている。該プルスタッド130は細
径の軸部130aの端部に鍔部130bが設けられており、かつ
通孔131が軸線に沿って貫通して設けられている。該通
孔131の内端は本体125に突設したエアブロー孔132に連
通している。エアブロー孔132は一端が本体125の外周面
に開口し、他端が通孔131に連通している。
が回転自在に連結されている。該プルスタッド130は細
径の軸部130aの端部に鍔部130bが設けられており、かつ
通孔131が軸線に沿って貫通して設けられている。該通
孔131の内端は本体125に突設したエアブロー孔132に連
通している。エアブロー孔132は一端が本体125の外周面
に開口し、他端が通孔131に連通している。
一方、本体125の外周面は、第6図に示すように、チ
ャック23のテーパコレット45の把持径に等しい外径を有
している把持部133と該把持部133より若干大きい外径を
有する案内部134との2段に形成され、かつ段差部分に
テーパコレット45のテーパ段部46に係合するテーパ段部
135が設けられていて、テーパコレット45に工具ホルダ2
0をチャックキングする際、長手方向の位置決めを容易
かつ確実にしている。
ャック23のテーパコレット45の把持径に等しい外径を有
している把持部133と該把持部133より若干大きい外径を
有する案内部134との2段に形成され、かつ段差部分に
テーパコレット45のテーパ段部46に係合するテーパ段部
135が設けられていて、テーパコレット45に工具ホルダ2
0をチャックキングする際、長手方向の位置決めを容易
かつ確実にしている。
次に、上記した構成を有する自動工具交換装置付スピ
ンドルユニットによる工具の交換動作について説明す
る。
ンドルユニットによる工具の交換動作について説明す
る。
第1図は、工具ホルダ20が主軸チャック23のテーパコ
レット45でクランプされ、主軸21と一緒に回転して工具
Tにより加工している状態を示している。この状態で
は、ロッド100は主軸側の待機位置にあり、第6図
(a)に良く示されているように、保持具115の両フィ
ンガー118,118の爪部119,119はプルスタッド130の鍔部1
30bとの間に間隙を有して位置している。したがって、
工具ホルダ20は保持具115に干渉することなく回転でき
る。
レット45でクランプされ、主軸21と一緒に回転して工具
Tにより加工している状態を示している。この状態で
は、ロッド100は主軸側の待機位置にあり、第6図
(a)に良く示されているように、保持具115の両フィ
ンガー118,118の爪部119,119はプルスタッド130の鍔部1
30bとの間に間隙を有して位置している。したがって、
工具ホルダ20は保持具115に干渉することなく回転でき
る。
工具Tによる加工中に、工具交換指令が出力される
と、先ず主軸21が減速し、該主軸21の回転速度が一定回
転数以下の低速回転になったことを確認した後、圧油が
シリンダ室54に供給され、筒状ピストン51を戻しばね55
に抗して後方へ押動する。該ピストン51はスラストコロ
軸受56を介してテーパスリーブ48に押接するので、主軸
21の低速回転運動に支障をきたすことなく、テーパスリ
ーブ48を皿ばね50に抗して後退させ、テーパコレット45
をアンクランプ状態にする。同時にロッド100のエアブ
ロー孔103を通じて圧縮空気が供給され、保持具115の通
孔122,123及びプルスタッド130の通孔131を経て工具ホ
ルダ20のエアブロー孔132からテーパコレット45の把持
面に向けて吐出される(第3図参照)。
と、先ず主軸21が減速し、該主軸21の回転速度が一定回
転数以下の低速回転になったことを確認した後、圧油が
シリンダ室54に供給され、筒状ピストン51を戻しばね55
に抗して後方へ押動する。該ピストン51はスラストコロ
軸受56を介してテーパスリーブ48に押接するので、主軸
21の低速回転運動に支障をきたすことなく、テーパスリ
ーブ48を皿ばね50に抗して後退させ、テーパコレット45
をアンクランプ状態にする。同時にロッド100のエアブ
ロー孔103を通じて圧縮空気が供給され、保持具115の通
孔122,123及びプルスタッド130の通孔131を経て工具ホ
ルダ20のエアブロー孔132からテーパコレット45の把持
面に向けて吐出される(第3図参照)。
テーパコレット45がアンクランプ状態になったことを
ピストン51に作用する圧油の圧力上昇により確認した
後、サーボモータ111が駆動し、ボールねじナット104を
回転させてロッド100を進退移動させる。ロッド100の進
退移動に伴い、工具ホルダ20は、そのプルスタッド130
の鍔部130bに両フィンガー118,118の爪部119,119が引っ
掛けられた姿勢でテーパコレット45から引き離され、貫
通孔22を通って、第7図(a)に示すように、工具収納
孔71内の所定位置まで引き戻される。この間ロッド100
のエアブロー孔103を通じて圧縮空気が供給されてい
て、工具ホルダ20のエアブロー孔132から吐出される圧
縮空気によってテーパコレット45及び貫通孔22内を清掃
し、また工具ホルダ20が高速で貫通孔22内を後退移動
(第1図の右方向)する際チャック23側が負圧になるの
を防いで切粉、切削油等が貫通孔22に侵入するのを防止
する。
ピストン51に作用する圧油の圧力上昇により確認した
後、サーボモータ111が駆動し、ボールねじナット104を
回転させてロッド100を進退移動させる。ロッド100の進
退移動に伴い、工具ホルダ20は、そのプルスタッド130
の鍔部130bに両フィンガー118,118の爪部119,119が引っ
掛けられた姿勢でテーパコレット45から引き離され、貫
通孔22を通って、第7図(a)に示すように、工具収納
孔71内の所定位置まで引き戻される。この間ロッド100
のエアブロー孔103を通じて圧縮空気が供給されてい
て、工具ホルダ20のエアブロー孔132から吐出される圧
縮空気によってテーパコレット45及び貫通孔22内を清掃
し、また工具ホルダ20が高速で貫通孔22内を後退移動
(第1図の右方向)する際チャック23側が負圧になるの
を防いで切粉、切削油等が貫通孔22に侵入するのを防止
する。
一方、工具収納孔71の所定位置に引き戻された工具ホ
ルダ20は、ボールプランジャ77のボール77aがそのテー
パ段部135に係合して位置決め保持される。しかるの
ち、ロッド100が若干主軸21側へ戻り、第7図(b)に
示す待機位置で停止する。この位置では図示のようにプ
ルスタッド130の鍔部130bと両フィンガー118,118の爪部
119,119との間に空隙が生じ、プルスタッド130は両フィ
ンガー118,118の間に遊嵌状態となる。そして、プルス
タッド130は紙面にほぼ直角の方向には両フィンガー11
8,118の干渉を受けることなく通過できるようになる。
ルダ20は、ボールプランジャ77のボール77aがそのテー
パ段部135に係合して位置決め保持される。しかるの
ち、ロッド100が若干主軸21側へ戻り、第7図(b)に
示す待機位置で停止する。この位置では図示のようにプ
ルスタッド130の鍔部130bと両フィンガー118,118の爪部
119,119との間に空隙が生じ、プルスタッド130は両フィ
ンガー118,118の間に遊嵌状態となる。そして、プルス
タッド130は紙面にほぼ直角の方向には両フィンガー11
8,118の干渉を受けることなく通過できるようになる。
この待機状態において、次に使用する工具ホルダ20を
呼び出す。
呼び出す。
先ず、工具マガジン用サーボモータ80が駆動し、工具
マガジン70を支持軸82を中心に所定角度割り出し回転さ
せる。そして、所望の工具ホルダ20が収納されている工
具収納孔71が主軸21の貫通孔22と同軸になって一致する
位置に割り出されると、工具マガジン70を停止させる。
マガジン70を支持軸82を中心に所定角度割り出し回転さ
せる。そして、所望の工具ホルダ20が収納されている工
具収納孔71が主軸21の貫通孔22と同軸になって一致する
位置に割り出されると、工具マガジン70を停止させる。
工具マガジン70の割り出し回転中、各工具ホルダ20の
プルスタッド130は、保持具115の両フィンガー118,118
及び両爪部119,119の間を干渉を受けることなく通過し
て行き、割り出された工具ホルダ20は両フィンガー118,
118の間で停止する。
プルスタッド130は、保持具115の両フィンガー118,118
及び両爪部119,119の間を干渉を受けることなく通過し
て行き、割り出された工具ホルダ20は両フィンガー118,
118の間で停止する。
続いて、工具移送用サーボモータ111が駆動し、ボー
ルねじナット104を回転させてロッド100を前進移動さ
せ、保持具115を介して工具ホルダ20を貫通孔22内に押
し出す。この間も圧縮空気がロッド100のエアブロー孔1
03を通じて供給されていて、工具ホルダ20はそのエアブ
ロー孔132から圧縮空気を吐出しながら前進し、主軸21
と共に低速回転しているチャック23のテーパコレット45
(アンクランプ状態にある)に挿入し、該テーパコレッ
ト45と共回りしながらテーパ段部135がコレット45のテ
ーパ段部46に当接して位置決めされたところで前進を停
止する。
ルねじナット104を回転させてロッド100を前進移動さ
せ、保持具115を介して工具ホルダ20を貫通孔22内に押
し出す。この間も圧縮空気がロッド100のエアブロー孔1
03を通じて供給されていて、工具ホルダ20はそのエアブ
ロー孔132から圧縮空気を吐出しながら前進し、主軸21
と共に低速回転しているチャック23のテーパコレット45
(アンクランプ状態にある)に挿入し、該テーパコレッ
ト45と共回りしながらテーパ段部135がコレット45のテ
ーパ段部46に当接して位置決めされたところで前進を停
止する。
ロッド100はさらに前進を続け、第6図(b)に示す
ように、保持具115のプッシュピン120をプルスタッド13
0の鍔部130bに押し当てて、圧縮されたコイルばね121に
より所定の押圧力で工具ホルダ20のテーパ段部135をコ
レット45のテーパ段部46に押し付けて位置決めを確実に
する。そして、コイルばね121が所定の長さまで圧縮さ
れたときにロッド100を停止する。このとき、エアブロ
ー孔103を通じて供給される圧縮空気は、プッシュピン1
20がプルスタッド130に密着することにより、工具ホル
ダ20のエアブロー孔132から勢いよく吐出され、把持部
の清掃を確実にする。
ように、保持具115のプッシュピン120をプルスタッド13
0の鍔部130bに押し当てて、圧縮されたコイルばね121に
より所定の押圧力で工具ホルダ20のテーパ段部135をコ
レット45のテーパ段部46に押し付けて位置決めを確実に
する。そして、コイルばね121が所定の長さまで圧縮さ
れたときにロッド100を停止する。このとき、エアブロ
ー孔103を通じて供給される圧縮空気は、プッシュピン1
20がプルスタッド130に密着することにより、工具ホル
ダ20のエアブロー孔132から勢いよく吐出され、把持部
の清掃を確実にする。
上記のようにして工具ホルダ20がテーパコレット45内
に位置決めされると、チャック23のシリンダ室54へ供給
されていた圧油が排出され、テーパスリーブ48が皿ばね
50により押し出される。押し出されたテーパスリーブ48
で再びテーパコレット45を締め付けることにより工具ホ
ルダ20がクランプされる。一方、ピストン51は戻しばね
55により所定位置まで押し戻される。工具ホルダ20がク
ランプ状態になると、ロッド100は若干後退移動し、両
フィンガー118,118の爪部119,119とプルスタッド130の
鍔部130bとの間に間隙を有する第3図及び第6図(a)
の待機位置に戻って停止する。また、エアブロー用圧縮
空気の供給も停止される。
に位置決めされると、チャック23のシリンダ室54へ供給
されていた圧油が排出され、テーパスリーブ48が皿ばね
50により押し出される。押し出されたテーパスリーブ48
で再びテーパコレット45を締め付けることにより工具ホ
ルダ20がクランプされる。一方、ピストン51は戻しばね
55により所定位置まで押し戻される。工具ホルダ20がク
ランプ状態になると、ロッド100は若干後退移動し、両
フィンガー118,118の爪部119,119とプルスタッド130の
鍔部130bとの間に間隙を有する第3図及び第6図(a)
の待機位置に戻って停止する。また、エアブロー用圧縮
空気の供給も停止される。
以下、上記同様の動作を繰り返して工具交換が行なわ
れる。
れる。
次に、工具ホルダ20をセット替えする工具マガジン70
の交換操作を第4図及び第5図を参照して説明する。
の交換操作を第4図及び第5図を参照して説明する。
まず、ロッド100を第7図(b)に示す工具ホルダ20
の引き戻し位置まで後退移動させておく。
の引き戻し位置まで後退移動させておく。
次に、工具マガジン70を15度だけ回転させて隣接する
工具収納孔71,71の中間位置に割り出す。この割り出し
回転によって、両フィンガー118,118の間に位置してい
たプルスタッド130が両フィンガー118,118から離れて干
渉を受けない位置に移動する。
工具収納孔71,71の中間位置に割り出す。この割り出し
回転によって、両フィンガー118,118の間に位置してい
たプルスタッド130が両フィンガー118,118から離れて干
渉を受けない位置に移動する。
続いて、エアシリンダ68が作動し、第5図に示すよう
に、可動枠66をリニアガイド67に沿って横移動させ、工
具マガジン70の後方がロッド100を含む工具移送手段25
によって干渉を受けることがないようにする。この状態
で、押え筒94(第1図参照)を案内棒83から引き抜き、
続いて工具マガジン70を案内棒83に沿って引き抜いて、
新たな工具マガジン70と交換する。交換した工具マガジ
ン70は上記操作と逆の手順によって第4図に示すセット
位置に戻される。
に、可動枠66をリニアガイド67に沿って横移動させ、工
具マガジン70の後方がロッド100を含む工具移送手段25
によって干渉を受けることがないようにする。この状態
で、押え筒94(第1図参照)を案内棒83から引き抜き、
続いて工具マガジン70を案内棒83に沿って引き抜いて、
新たな工具マガジン70と交換する。交換した工具マガジ
ン70は上記操作と逆の手順によって第4図に示すセット
位置に戻される。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、工具ホルダの
先端部に工具を取り替え可能に保持するから、市販の工
具を使用することができる。
先端部に工具を取り替え可能に保持するから、市販の工
具を使用することができる。
また、円柱状本体の外周面にテーパコレットのテーパ
段部に係合する位置決め用テーパ段部を設けたので、チ
ャッキング時の位置決めが確実で、しかも、前記本体の
後部に設けるプルスタッドが軸受を介して回転自在に連
結されているので、主軸を回転させながら工具交換作業
が行なえ、チャッキング時の求心性とくり返し精度の向
上が図れる。
段部に係合する位置決め用テーパ段部を設けたので、チ
ャッキング時の位置決めが確実で、しかも、前記本体の
後部に設けるプルスタッドが軸受を介して回転自在に連
結されているので、主軸を回転させながら工具交換作業
が行なえ、チャッキング時の求心性とくり返し精度の向
上が図れる。
さらに、前記円柱状本体と前記プルスタッドに互いに
連通するエアブロー孔と通孔を設けたので、該エアブロ
ー孔に圧縮空気を供給すれば、工具交換動作中、効果的
なエアブローが行なえ、主軸の貫通孔内及びチャックの
コレットを確実に清掃できる。
連通するエアブロー孔と通孔を設けたので、該エアブロ
ー孔に圧縮空気を供給すれば、工具交換動作中、効果的
なエアブローが行なえ、主軸の貫通孔内及びチャックの
コレットを確実に清掃できる。
第1図は本発明に係る自動工具交換装置付スピンドルユ
ニットの要部縦断正面図、第2図は主軸モータ要部の断
面図、第3図はチャック部の拡大断面図、第4図は工具
収納手段の背面図、第5図は工具マガジンを交換位置に
移動した状態を示す工具収納手段の背面図、第6図
(a)(b)は工具ホルダのチャッキング状態を示す説
明図、第7図(a)(b)は工具ホルダの収納状態を示
す説明図、第8図はロッド先端に取り付ける保持具の斜
視図、第9図は従来例を示す要部断面図である。 20……工具ホルダ、21……主軸 22……貫通孔、23……チャック 24……工具収納手段、25……工具移送手段 65……支持フレーム、66……可動枠 70……工具マガジン、71……工具収納孔 72……割出し機構 100……スプライン付ボールねじ軸(ロッド) 103……エアブロー孔 125……円柱状本体 127……テーパコレット 128……締付けナット 129……軸受 130……プルスタッド 131,132……エアブロー孔 133……把持部 134……案内部 135……テーパ段部
ニットの要部縦断正面図、第2図は主軸モータ要部の断
面図、第3図はチャック部の拡大断面図、第4図は工具
収納手段の背面図、第5図は工具マガジンを交換位置に
移動した状態を示す工具収納手段の背面図、第6図
(a)(b)は工具ホルダのチャッキング状態を示す説
明図、第7図(a)(b)は工具ホルダの収納状態を示
す説明図、第8図はロッド先端に取り付ける保持具の斜
視図、第9図は従来例を示す要部断面図である。 20……工具ホルダ、21……主軸 22……貫通孔、23……チャック 24……工具収納手段、25……工具移送手段 65……支持フレーム、66……可動枠 70……工具マガジン、71……工具収納孔 72……割出し機構 100……スプライン付ボールねじ軸(ロッド) 103……エアブロー孔 125……円柱状本体 127……テーパコレット 128……締付けナット 129……軸受 130……プルスタッド 131,132……エアブロー孔 133……把持部 134……案内部 135……テーパ段部
Claims (2)
- 【請求項1】回転工具を保持した工具ホルダが進退自在
に挿通する貫通孔を設けた主軸と、 前記主軸の前端に設けられた前記工具ホルダをクランプ
するチャックと、 前記主軸の後部に配設された工具収納手段及び工具移送
手段とを備え、 前記工具収納手段は、複数の工具収納孔を有する工具マ
ガジンと前記工具収納孔の1つが前記主軸の貫通孔と同
軸になるように前記工具マガジンを割り出す割出し機構
とを有し、 前記工具移送手段は、所定位置に割り出された前記工具
収納孔と前記主軸の貫通孔とに挿通するロッドを有し、
その先端に前記工具ホルダを着脱自在に保持する保持具
が設けられ、かつ前記ロッドを軸方向に往復運動させる
駆動装置を有しており、 前記主軸の貫通孔を通じて工具交換を行なうように構成
されている自動工具交換装置付スピンドルユニットにお
いて、 前記工具ホルダは、円柱状本体の先端部に工具保持部が
設けられると共に、後部に軸受を介してプルスタッドが
回転自在に連結されており、一方、前記円柱状本体の外
周面は、前記チャック把持部と該把持部より大径の案内
部との2段に形成され、その段差部分に位置決め用テー
パ段部が設けられている 自動工具交換装置付スピンドルユニットの工具ホルダ。 - 【請求項2】前記円柱状本体は、一端が外周面に開口
し、他端が後部に開口するエアブロー孔を有し、該エア
ブロー孔が前記プルスタッドに設けた通孔に連通してい
ることを特徴とする請求項1記載の自動工具交換装置付
スピンドルユニットの工具ホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28650390A JP2852561B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 自動工具交換装置付スピンドルユニットの工具ホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28650390A JP2852561B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 自動工具交換装置付スピンドルユニットの工具ホルダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04159047A JPH04159047A (ja) | 1992-06-02 |
JP2852561B2 true JP2852561B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=17705253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28650390A Expired - Fee Related JP2852561B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 自動工具交換装置付スピンドルユニットの工具ホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2852561B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103846460B (zh) * | 2014-03-17 | 2016-05-11 | 党金行 | 伺服直驱换刀式机床刀架 |
JP6688829B2 (ja) * | 2018-04-04 | 2020-04-28 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械 |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP28650390A patent/JP2852561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04159047A (ja) | 1992-06-02 |
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