JP2574290Y2 - 溝加工装置 - Google Patents

溝加工装置

Info

Publication number
JP2574290Y2
JP2574290Y2 JP1992026762U JP2676292U JP2574290Y2 JP 2574290 Y2 JP2574290 Y2 JP 2574290Y2 JP 1992026762 U JP1992026762 U JP 1992026762U JP 2676292 U JP2676292 U JP 2676292U JP 2574290 Y2 JP2574290 Y2 JP 2574290Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
cassette
axis slider
cutting
holder base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992026762U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0567417U (ja
Inventor
史生 加藤
武 近本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP1992026762U priority Critical patent/JP2574290Y2/ja
Publication of JPH0567417U publication Critical patent/JPH0567417U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2574290Y2 publication Critical patent/JP2574290Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、板状のワークの上面
に適宜断面形状の溝の加工を行なう溝加工装置に係り、
さらに詳細には、工具ホルダーベースに対して切削工具
を保持した工具カセットの着脱交換を容易に行なうこと
のできる溝加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本考案に係る先行例として、例えば英国
特許第2206513号公報などがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の溝加工装置は、
フレームに左右方向(X軸方向)へ移動可能に支持され
たX軸スライダにZ軸スライダを上下動自在に装着し、
このZ軸スライダの下部にバイト等の切削工具を備えた
工具カセットを着脱交換可能に取付けた構成が一般的で
ある。
【0004】上記工具カセットに対して切削工具を取付
けた状態において工具カセットの装着を行なうとき、前
記スライダに対して工具カセットを正確に装着すること
が厄介であるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述のごとき問題に鑑み
て、本考案は、ワークを支持するワークテーブルの上方
位置においてフレームに左右方向へ移動可能に支持され
たX軸スライダにZ軸スライダを上下動可能に装着して
設け、このZ軸スライダに支持された工具ホルダベース
に設けられたカセット収納凹部に、切削工具を備えた工
具カセットを着脱可能に装着してなる溝加工装置におい
て、上記カセット収納凹部の上側の規制面及び後側の規
制面に対して前記工具カセットの2つの当接面を同時に
押圧固定する押圧固定具を前記工具カセットに備えた係
止部に係合可能に設けると共に、上記押圧固定具を前記
カセット収納凹部に突出するように付勢して設けてなる
ものである。
【0006】
【作用】前記構成において、Z軸スライダのカセット収
納凹部に対する工具カセットの装着時には、カセット収
納凹部の2つの規制面に工具カセットの2つの当接面が
押圧固定具の付勢力によって同時に押圧当接されること
により、工具カセットを正確に位置決めすることがで
き、正確な位置への取り付けを容易、迅速に行なうこと
ができる。
【0007】
【実施例】本実施例に係る溝加工装置の全体的構成は、
英国特許第2206513号公報に記載の溝加工装置の
構成とほとんど同じであるので、全体的構成については
概略的に説明することして、詳細な説明は省略する。
【0008】さて、図1,図2を参照するに、本実施例
に係る溝加工装置1は、左右方向(X軸方向)に長い箱
状の下部フレーム3を備えており、この下部フレーム3
の左右両端部には、サイドフレーム5L、5Rがそれぞ
れ一体的に立設固定してある。そして上記両サイドフレ
ーム5L,5Rの上部は、垂直なフロントプレート7及
びリアプレート9によって一体的に連結してある。
【0009】前記下部フレーム3には板状のワークWを
支持するワークテーブル11が設けてあり、さらに下部
フレーム3には、上記ワークWの後端縁を把持してワー
クWを前後方向(Y軸方向)に移動し位置決めする移動
位置決め装置13が備えられている。この移動位置決め
装置13の構成は公知であるので、移動位置決め装置1
3のより詳細な構成、作用についての説明は省略する。
【0010】前記移動位置決め装置13によって前後方
向に移動され位置決めされたワークWの上面に溝加工を
行なうために、前記ワークテーブル11の上方位置には
切削工具を備えた加工ヘッド装置15が左右方向へ移動
可能に設けられている。
【0011】上記加工ヘッド装置15は、左右方向へ移
動自在なX軸スライダ17と、このX軸スライダ17に
上下動自在に支承されたZ軸スライダ19とよりなるも
のである。そして、上記Z軸スライダ19に、前記ワー
クWの上面に溝加工を行なう切削工具21を装着してな
るものである。
【0012】前記加工ヘッド装置15を左右方向へ移動
するために、前記フロントプレート7には左右方向に延
伸したガイドレール23が取付けられてあり、左右のサ
イドフレーム5L、5Rにはボールネジ25の両端部が
支持されている。
【0013】そして、図3により詳細に示すように、前
記ガイドレール23にはスライドブロック27を介して
前記X軸スライダ17が左右方向へ移動自在に支持され
ている。そして、上記ガイドレール23に沿ってX軸ス
ライダ17を左右方向へ移動するために、X軸スライダ
17に回転自在に備えたボールナット29が前記ボール
ネジ25に移動自在に螺合してある。このボールナット
29に一体的に備えたスプロケット31には、ブラケッ
ト33を介してX軸スライダ17に支持されたX軸モー
タ35の出力プーリ37に掛回したベルト39が掛回し
てある。
【0014】上記構成により、X軸モータ35を適宜に
駆動してボールナット29を適宜に回転することによ
り、X軸スライダ17が左右方向へ自走して移動するこ
ととなる。
【0015】図3,図4に示すように、前記X軸スライ
ダ17の前面には上下方向のガイド部材41が複数設け
られており、このガイド部材41に前記Z軸スライダ1
9が上下動可能に案内されている。
【0016】上記Z軸スライダ19を上下動するため
に、前記X軸スライダ17の上部に取付けた軸受ブロッ
ク43にはボールネジ45が垂直かつ回転自在に支持さ
れており、このボールネジ45には、前記Z軸スライダ
19に固定したボールナット47が上下動可能に螺合し
てある。
【0017】上記ボールネジ45を回転するために、ボ
ールネジの上端にはプーリ49が取付けてあり、このプ
ーリ49にはZ軸モータ51に備えた出力プーリ53に
掛回したベルト55が掛回してある。なお、上記Z軸モ
ータ51は、複数のブラケット57を介して前記X軸ス
ライダ17の上部に取付けたベースプレート59に装着
してある。
【0018】さらに上記ベースプレート59には、前記
ボールネジ45の制動作用を行なうブレーキ装置61が
装着してある。このブレーキ装置61は、前記ベースプ
レート59に立設した円筒状のガイド筒63内に、下面
が前記プーリ49の上面に摺動可能に接触したブレーキ
ピン65を上下動可能に内装してある。そして、プレー
キピン65を下方向へ押圧付勢するために、前記ガイド
筒63の上部に位置調節可能に螺着したナット部材67
と上記ブレーキピン65の段部との間にスプリング69
が弾装してある。
【0019】上記構成により、Z軸モータ51を適宜に
回転駆動すると、プーリ53,ベルト55,プーリ49
を介してボールネジ45が回転されるので、X軸スライ
ダ17に対してZ軸スライダ19が上下動されることと
なる。
【0020】上述のごとくボールネジ45を回転すると
き、上記ボールネジ45に取付けた前記プーリ49の上
面にはブレーキ装置61におけるブレーキピン65の下
面が摺接し、制動作用を行なっている。したがって、ボ
ールネジ45の回転停止後には、振動等によってボール
ネジ45が容易に回転しないように制動され保持され
る。なお、前記ブレーキピン65の摺接による制動力
は、ナット部材67の位置を調節してスプリング69の
付勢力を調節することにより、容易に調節することがで
きる。
【0021】前記Z軸スライダ19はほぼ直方体状をな
すものであって、このZ軸スライダ19の上部には、図
3に示されるように、前方(図3においては左方)へ突
出したひさし状の突出部71が設けてあり、下部付近に
は、円筒状の軸受け部73が前側へ突出して形成してあ
る。
【0022】上記円筒形状の軸受部73の外周側にはほ
ぼドーナツ形状の工具ホルダベース75が回転可能に嵌
合支持されており、上記軸受部73の内周側には回転軸
77が回転可能に嵌入支持されている。
【0023】上記回転軸77の外端部(図3においての
左端部)には大径のフランジ部77Fが形成してある。
このフランジ部77Fの外周面には歯車79が形成して
あり、また上記フランジ部77Fは複数のボルト(図示
省略)を介して前記工具ホルダベース75と一体的に連
結してある。すなわち工具ホルダベース75と回転軸7
7とは一対に回転するように互いに一体化してある。
【0024】図3に詳細に図示されているように、前記
回転軸77の内端部(図3においては右端部)には、前
記Z軸スライダ19に形成したシリンダ室81内に摺動
可能に嵌入したピストン83が一体的に取付けてあり、
このピストン83とシリンダ室81の底部との間には皿
バネ85が弾装してある。なお、前記シリンダ室81は
キャップ87によって閉じてある。
【0025】以上のごとき構成より理解されるように、
回転軸77は皿バネ85の作用によって、図3において
常に右方向へ付勢されており、この回転軸77のフラン
ジ77Fは円筒形状の軸受部73の端面へ圧接された状
態にある。また前記ピストン83とキャップ87との間
のシリンダ室内へ作動流体を供給して、回転軸77を皿
バネ85に抗して、図3において左方向へ僅かに移動せ
しめると、前記軸受部73の端面から回転軸77のフラ
ンジ部77Fが離れるので、回転軸77の回転を軽く行
なうことができる。
【0026】上記回転軸77および一体的な工具ホルダ
ベース75の回転を行なうために、図4に示すように、
前記Z軸スライダ19の前記突出部71の一端側に複数
のボルトによってブラケット89が取付けられてあり、
このブラケット89には割出し用のモータ91が装着し
てある。そして、このモータ91の出力軸に備えた出力
ギア93と前記歯車79にはタイミングベルト95が掛
回してある。
【0027】したがって、上記モータ91を適宜に駆動
することにより、回転軸77、工具ホルダベース75が
適宜に回転され得ることが理解されよう。
【0028】前記工具ホルダベース75は前述したよう
にほぼドーナツ形状をなしており、この工具ホルダベー
ス75の周縁の複数箇所には、複数組の切削工具97
A,97B,97Cを取付けた各工具カカセット99
A,99B,99Cが着脱交換自在に取付けてある。
【0029】すなわち、前記工具ホルダベース75にお
ける前面の外周部には、前記工具カセット99A,99
B,99Cを着脱可能に取付ける複数のカセット収納凹
部101が形成してある。
【0030】前記各工具カセット99A,99B,99
Cの構成はほぼ同一であるので、1つの工具カセット9
9Aの場合について詳細に説明する。
【0031】上記工具カセット99Aに対する切削工具
97Aの取付けは、図5に示すように、締付けブロック
103を複数の締付けボルト105によって工具カセッ
ト99Aに締付け固定することによって行われる。
【0032】なお、上記締付けブロック103は楔状を
なすものであって、切削工具97Aを工具カセット99
Aに取付ける構成は、前記英国特許第2206513の
構成と大きく変るところがないので、切削工具97Aの
取付け構成についてのより詳細な説明は省略する。
【0033】上記工具カセット99Aは複数の取付けボ
ルト107によって前記カセット収納凹部101に固定
してあり、かつ工具カセット99Aには、取付けた各切
削工具97Aに切削液を供給する切削液供給孔109が
設けてあると共に、切削液供給孔109の出口部分に連
通した空気孔111が設けてある。
【0034】上記切削液供給孔109及び空気孔111
は、カセット収納凹部101に連通して工具ホルダベー
ス75に設けた切削液供給孔109H,空気孔111H
に連通してある。そして、この切削液供給孔109H、
空気孔111Hは、前記回転軸77の前記フランジ部7
7Fに設けた供給孔113、空気孔115に連通してあ
る。
【0035】上記供給孔113、空気孔115は、ドー
ナツ状の取付具117を介して前記回転軸77の前端面
に相対的に回転自在に取付けた回転継手119に接続し
てある。この回転継手119には、切削液供給用の供給
パイプ121、エアーブローパイプ123及び吸引パイ
プ125が接続してある。
【0036】前記エアーブローパイプ123と吸引パイ
プ125は共に空気孔115に接続してあり、かつ例え
ばソレノイドバルブ等の切換弁(図示省略)を操作する
ことにより、エアーポンプ(図示省略)の吐出部あるい
は吸引部に切換えて接続されるものである。
【0037】以上のごとき構成より理解されるように、
供給パイプ121、回転継手119、供給孔113、切
削液供給孔109H、109を経て切削工具97Aに切
削液を供給することができ、この切削工具97Aを経て
切削加工部分へ加工液を供給することができる。
【0038】上述のごとく切削加工部分へ加工液を供給
するとき、吸引パイプ125側を閉じて、エアーブロー
パイプ123からエアーを空気孔115に供給すること
により、空気孔111H、111を経て切削液供給孔1
09の出口へエアーが供給されることとなり、切削液を
オイルミストにすることができる。また、切削加工の終
了後に、上記エアーブローパイプ123側を閉じて、吸
引パイプ125によって空気孔115内の空気を吸引す
ると、前述したように空気孔115は空気孔111H,
111を介して切削液供給孔109の出口に連通してあ
るので、上記切削液供給孔109の出口付近の余分な切
削液を吸引除去することができる。したがって、切削液
の供給停止後に余分な切削液が滴下することを防止でき
ることとなる。
【0039】前記カセット収納凹部101に対する前記
工具カセット99Aの位置決めを正確に行なうために、
前記カセット収納凹部101には、工具カセット99A
の上面、後面の直交する方向の2つの当接面127A,
127Bを当接規制する上側及び後側の規制面101
A,101Bが直交する方向に形成してある。
【0040】したがって、カセット収納凹部101にお
ける上記各規制面101A、101Bに対して工具カセ
ット99Aの当接面127A,127Bを当接せしめる
ことにより、カセット収納凹部101に対して工具カセ
ット99Aを正確に位置決めすることができる。
【0041】前記カセット収納凹部101に対して工具
カセット99Aの着脱を容易に行なうために、上記工具
カセット99Aの左右両側面にはそれぞれ係止部として
の係止溝129L、129Rが形成してある。そして、
右側係止溝129Rには、前記規制面101Bからカセ
ット収納凹部101へ突出した係止ピン131の先端の
テーパ部が係合してある。この係止ピン131は、前記
工具ホルダベース75に設けた孔75H内に摺動自在に
支承されており、かつこの孔75H内に固定したスプリ
ング座133との間に弾装したスプリング135の作用
によって、上記係止ピン131はカセット収納凹部10
1内へ突出するように付勢されている。
【0042】前記工具カセット99Aの左側の係止溝1
29Lには、工具カセット99Aの前記当接面127
A,127Bをカセット収納凹部101の規制面101
A,101Bへ同時に押圧固定するための押圧固定具1
37が係合してある。
【0043】より詳細には、図6に示すように、上記押
圧固定具137は前記係止ピン131と同様に先端にテ
ーパ部を備えたピンよりなるものであって、スプリング
座139との間に弾装したスプリング141の作用によ
ってカセット収納凹部101内へ突出するように付勢さ
れている。
【0044】上記押圧固定具137による工具カセット
99Aの固定を解除するために、工具ホルダベース75
にはレバー143Lを備えた軸143が回動自在に設け
てあり、この軸143の端面の偏心位置には、前記押圧
固定具137の端部に備えたフランジ部137Fを前記
スプリング141に抗して押進する押圧ピン145が取
付けてある。なお、上記軸143の周溝143Gにはボ
ールプランジャ147(図5参照)のボール147Bが
係合してあって、軸143が抜けるのを防止している。
【0045】以上のごとき構成より理解されるように、
カセット収納凹部101に工具カセット99Aを係合
し、かつ工具カセット99Aの右側の係止溝129Rに
係止ピン131を係合した後、左側の係止溝129Lに
押圧固定具137を係合することにより、スプリング1
41の作用によって工具カセット99Aの当接面127
A、127Bがカセット収納凹部101の規制面101
A,101Bへ同時に押圧当接されて位置決めされる。
【0046】したがって、上述のごとく工具カセット9
9Aの位置決めを行なった後に、取付ボルト107を締
付けることにより、工具カセット99Aをカセット収納
凹部101の正確な位置に固定することができる。
【0047】前記カセット収納凹部101からの工具カ
セット99Aの取り外しは、前記取付ボルト107を取
り外し、かつ軸143のレバー143Lを操作して押圧
固定具137を工具カセット99Aの左側の係止溝12
9Lから離脱せしめることによって容易に行われる。
【0048】すなわち前記構成によれば、工具ホルダベ
ース75のカセット収納凹部101に対する工具カセッ
ト99Aの取付けを正確に行なうことができる。また、
カセット収納凹部101からの工具カセット99Aの取
り外しを容易に行なうことができる。
【0049】前記工具ホルダベース75の複数箇所に取
付けられた各工具カセット99A,99B,99Cを、
ワークWの加工を行なう最下部の加工ステーションへの
割出しは、前記モータ91により前記回転軸77を回転
することによって行なわれる。
【0050】各工具カセット99A,99B,99Cを
最下部の加工ステーションへ割出すために、各カセット
収納凹部101に対応するドグ149A〜149Cが工
具ホルダベース75に取付けてある。そして前記Z軸ス
ライダ19の前記突出部71に取付けたブラケット15
1(図3参照)には、上記各ドグ149A〜149Cを
検出するためのセンサ153A〜153Cが取付けてあ
る。
【0051】上記各センサ153A〜153Cよって所
望のドグ149A〜149Cを検出し、所望の工具カセ
ット99A〜99Cを下側の加工ステーションに割出し
位置決めした後、前記工具ホルダベース75を固定する
ために、工具ホルダベース75の外周面には、各カセッ
ト収納凹部101に対応して係合凹部155A〜155
C(図4参照)が設けてある。
【0052】そして、前記Z軸スライダ19には、上記
各係合凹部155A〜155Cに係脱自在な爪部157
を備えたロックレバー159が枢軸161を介して上下
に揺動自在に支承されている。そして、このロックレバ
ー159を上下に揺動するために、前記Z軸スライダ1
9における前記突出部71の他端側に流体圧シリンダ1
63が装着してあり、この流体圧シリンダ163に上下
動自在に備えたピストンロッド163Pの先端部と前記
ロックレバー159の先端部とが連結ピン165を介し
て枢支連結してある。
【0053】したがって、流体圧シリンダ163のピス
トンロッド163Pを上方向へ作動して、ロックレバー
159を図4において上方向へ揺動することにより、ロ
ックレバー159に備えた爪部157が係合凹部155
A〜155Cから離脱した状態にあり、工具ホルダベー
ス75は回動可能な状態にある。
【0054】工具ホルダベース75を適宜に回動して、
所望の工具カセット99A〜99Cを下側の加工ステー
ションに割出した後、流体圧シリンダ163のピストン
ロッド163Pを下側へ作動して、ロックレバー159
を下側へ搖動することにより、ロックレバー159の爪
部157を所望の係合凹部155A〜155Bに係合
し、工具ホルダベース75を回転しないように固定する
ことがてきる。
【0055】上記構成より理解されるように、工具ホル
ダベース75に装着した複数の工具カセット99A〜9
9Cを加工ステーションへ割出し位置決めすることがで
き、各工具カセット99A〜99Cに取付けられた各種
の切削工具97A〜97CによってワークWに例えばV
溝、U溝あるいは開先加工などの各種の加工を行なうこ
とができる。
【0056】前述のごとく所望の工具カセット99A〜
99Cを下側の加工ステーションへ割出して加工を行な
うとき、加工ステーションに割出されたカセット収納部
101に工具カセットが装着されているか否かを検出す
るために、各カセット収納部101の底部には貫通孔1
67(図3参照)が穿設してある。そして、前記Z軸ス
ライダ19の下部には、上記貫通孔167に対応する位
置にセンサ169が取付けてある。
【0057】このセンサ169は、貫通孔167に光を
照射し、カセット収納凹部101に装着した工具カセッ
ト99A〜99Cの背面からの反射光を検知して、工具
カセット99A〜99Cの有無を検知するものである。
【0058】すなわち上記センサ169は、カセット収
納凹部101に対する工具カセット99A〜99Cの有
無が検出できると共に、カセット収納凹部101に対す
る工具カセット99A〜99Cの着脱を検出することが
できる。したがって、カセット収納凹部101に対して
工具カセット99A〜99Cの着脱を行なったことを検
出したときには、新たに装着した工具カセットに取付け
られている切削工具の下端位置を検知するために、Z軸
方向の原点補正が再度必要であることとして検知するこ
とができる。
【0059】以上のごとき実施例の説明より理解される
ように、本実施例によれば、工具ホルダベース75に複
数の工具カセット99A〜99Cが装着してあり、各工
具カセット99A〜99Cを加工ステーションに割出し
て、各工具カセット99A〜99Cに備えた切削工具9
7A〜97Cによる切削加工を行なうことができるの
で、ワークWに対する各種形状の溝加工や開先加工等を
迅速に切換えて行なうことができる。
【0060】また、ワークWの切削加工時には加工部分
へ切削を供給することができ、かつ切削加工終了後には
余分な切削液を吸引除去することができ、余分な切削液
がワークW上に滴下するこを防止することができる。
【0061】なお、本考案は前記実施例に限ることな
く、その他の態様で実施することも可能である。すなわ
ち、上記実施例においては、工具ホルダベースに対して
複数の工具カセットを装着した態様について説明した
が、1つの工具カセットを着脱交換する構成とすること
も可能である。この場合、カセット収納凹部は1つでよ
いこととなるので、例えば前記実施例における工具ホル
ダーベースを省略して、Z軸スライダにカセット収納凹
部を直接形成してもよいものである。
【0062】
【考案の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本考案は、ワーク(W)を支持する
ワークテーブル(11)の上方位置においてフレーム
(7)に左右方向へ移動可能に支持されたX軸スライダ
(17)にZ軸スライダ(19)を上下動可能に装着し
て設け、このZ軸スライダ(19)に支持された工具ホ
ルダベース(75)に設けられたカセット収納凹部(1
01)に、切削工具を備えた工具カセットを着脱可能に
装着してなる溝加工装置において、上記カセット収納凹
部(101)の上側の規制面(101A)及び後側の規
制面(101B)に対して前記工具カセットの2つの当
接面を同時に押圧固定する押圧固定具(137)を前記
工具カセットに備えた係止部に係合可能に設けると共
に、上記押圧固定具(137)を前記カセット収納凹部
(101)に突出するように付勢して設けてなるもので
ある。
【0063】上記構成より明らかなように、本考案にお
いては、工具ホルダベース75に設けたカセット収納凹
部101に対して切削工具を備えた工具カセットを着脱
可能に装着してあるものであり、上記工具カセットは、
前記カセット収納凹部101の上側の規制面101A及
び後側の規制面101Bに対して、2つの当接面が押圧
固定具137によって押圧固定されるものである。
【0064】この際、上記押圧固定具137はカセット
収納凹部101へ突出されるように付勢してあるから、
工具カセットに備えた係止部に対して前記押圧固定具1
37を係合することにより、工具カセットの2つの当接
面をカセット収納凹部101の2つの規制面101A,
101Bへ同時に押圧固定することができ、カセット収
納凹部101に対する工具カセットの位置決めを迅速か
つ正確に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る装置の正面図で1部省略して示し
てある。
【図2】本考案に係る装置の側断面説明図である。
【図3】図1におけるIII −III 線に沿った拡大断面図
である。
【図4】図3を左側から見た図面に相当する主要部分の
正面図である。
【図5】図4の主要部分の拡大正面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿った拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
17 X軸スライダ 19 Z軸スライダ 75 工具ホルダベース 97A〜97C 切削工具 101 カセット収納凹部 99A〜99C 工具カセット 127A,127B 当接面 137 押圧固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23D 7/06 B23D 1/08 B23D 43/06 B23C 5/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク(W)を支持するワークテーブル
    (11)の上方位置においてフレーム(7)に左右方向
    へ移動可能に支持されたX軸スライダ(17)にZ軸ス
    ライダ(19)を上下動可能に装着して設け、このZ軸
    スライダ(19)に支持された工具ホルダベース(7
    5)に設けられたカセット収納凹部(101)に、切削
    工具を備えた工具カセットを着脱可能に装着してなる溝
    加工装置において、上記カセット収納凹部(101)の
    上側の規制面(101A)及び後側の規制面(101
    B)に対して前記工具カセットの2つの当接面を同時に
    押圧固定する押圧固定具(137)を前記工具カセット
    に備えた係止部に係合可能に設けると共に、上記押圧固
    定具(137)を前記カセット収納凹部(101)に突
    出するように付勢して設けてなることを特徴とする溝加
    工装置。
JP1992026762U 1991-04-24 1992-04-23 溝加工装置 Expired - Lifetime JP2574290Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992026762U JP2574290Y2 (ja) 1991-04-24 1992-04-23 溝加工装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-28870 1991-04-24
JP2887091 1991-04-24
JP1992026762U JP2574290Y2 (ja) 1991-04-24 1992-04-23 溝加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0567417U JPH0567417U (ja) 1993-09-07
JP2574290Y2 true JP2574290Y2 (ja) 1998-06-11

Family

ID=26364587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992026762U Expired - Lifetime JP2574290Y2 (ja) 1991-04-24 1992-04-23 溝加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2574290Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2573218Y2 (ja) * 1992-06-10 1998-05-28 株式会社アマダ V溝加工機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0711848Y2 (ja) * 1987-11-16 1995-03-22 株式会社アマダ V字形状溝加工機
JP2871730B2 (ja) * 1989-07-03 1999-03-17 ヴイデイア・ハインライン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 回転ブローチ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0567417U (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4563115A (en) Cutting machine having stock suction means
JP5523640B1 (ja) 立形マシニングセンタの5面加工用アングルツールホルダの自動工具交換装置
JPH05277824A (ja) 溝加工装置
JP2574290Y2 (ja) 溝加工装置
JPH042728Y2 (ja)
GB2267665A (en) Pallet exchange apparatus
CN211807412U (zh) 一种鞋楦加工设备
JP2014200908A (ja) 立形マシニングセンタの5面加工用アングルツールホルダの自動工具交換装置
JPH0938838A (ja) 工作機械における工具クランプ・アンクランプ方法及びその装置
CN220739578U (zh) 一种高效快捷铣削设备
JP4154095B2 (ja) 工作機械における工具交換装置
JPS6128673Y2 (ja)
JP2001138164A (ja) 自動工具交換装置
JP3073648B2 (ja) 偏心部加工用パレットの位置決め機構
JP3999422B2 (ja) ワークの位置決め装置
JP4547068B2 (ja) パンチプレス
JP4373696B2 (ja) センタリングマシン及びその制御装置
JP2852561B2 (ja) 自動工具交換装置付スピンドルユニットの工具ホルダ
JPH045244Y2 (ja)
JPH10244401A (ja) フェーシング装置における工具スライダのクランプ装置
CN111037836A (zh) 一种鞋楦加工设备
JP2505591Y2 (ja) 工作機械の自動パレット交換装置
JPH079216A (ja) 主軸装置
JPS5840980Y2 (ja) タレツトパンチプレスに於ける板押え装置
JP2852560B2 (ja) 自動工具交換装置付スピンドルユニット