JPH05109219A - トラツキングサ−ボ回路を有するデイスク装置 - Google Patents

トラツキングサ−ボ回路を有するデイスク装置

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JPH05109219A
JPH05109219A JP29820491A JP29820491A JPH05109219A JP H05109219 A JPH05109219 A JP H05109219A JP 29820491 A JP29820491 A JP 29820491A JP 29820491 A JP29820491 A JP 29820491A JP H05109219 A JPH05109219 A JP H05109219A
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Minoru Minase
実 水無瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定磁気ディスク装置のトラッキング制御の
安定化を図る。 【構成】 トラックに予め書き込まれている第1及び第
2のサーボバーストA、Bを第1及び第2のサンプルホ
ールド回路31、32で抽出し、保持する。第1及び第
2のサンプルホールド回路31、32の出力V1 とV2
の差V1 −V2 を示す信号即ち位置信号を得る。この位
置信号をロ−パスフィルタ50を介して微分回路51に
入力させる。位置信号に微分出力を加算してトラッキン
グ制御信号とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定磁気ディスク装置
即ちハードディスク装置(HDD)等のトラッキングサ
ーボ回路を有するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固定磁気ディスク装置は、記録媒体ディ
スクのトラックを信号変換ヘッドで走査することによっ
てデータを記録/再生するように構成されている。ヘッ
ドをトラックの中心に一致させるためのトラッキング制
御は、例えば特開平1−143085号公報に開示され
ているように、トラックの中心に対して一方の側に片寄
って予め記録された第1のトラッキング用サーボバース
トと、トラックの中心に対して他方の側に片寄って予め
記録された第2のトラッキング用サーボバーストとをヘ
ッドで読み取り、第1のトラッキング用サーボバースト
の前記ヘッドによる読み取り出力を第1のサンプルホー
ルド回路で抽出して保持し、第2のトラッキング用サー
ボバーストの読み取り出力を第2のサンプルホールド回
路で抽出して保持し、第1及び第2のサンプルホールド
回路の出力を差動増幅器に入力させて差の信号を求め、
これをトラッキング制御信号即ち位置信号として使用す
るように構成されている。位置信号はサンプリング毎に
更新されるために必然的に階段状に変化する。このため
実際のトラック上のヘッドの位置と位置信号が示すヘッ
ド位置との間に若干の差(遅れ)が生じる。この差を解
消するために特開平1−143085号公報に開示され
ている方式では、ヘッドの移動速度を検出するための速
度センサの出力と位置信号を合成してヘッド移動用のボ
イスコイルに供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トラッキング
モ−ド時におけるヘッドのディスク半径方向の移動は微
小であり、速度センサの出力信号のレベルは極めて低
い。速度信号の増幅器の増幅度を上げて出力信号のレベ
ルを上げることも考えられるが、ノイズも同時に増幅さ
れるためにトラッキング制御が不安定になる。なお、速
度センサを構成する速度検出コイルや磁石を大きくすれ
ば速度センサから大きな出力信号が得られるが、小型化
を阻害する。
【0004】そこで、本発明の目的は、速度センサの出
力を使用しないで良好にトラッキングサ−ボを行うこと
ができる信号変換ディスク装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、トラックの中心から一方の側に片寄って配
置された第1のトラッキングサーボ用信号と前記トラッ
クの中心から他方の側に片寄って配置され且つ前記トラ
ックの走査方向において前記第1のトラッキングサーボ
用信号と異なる位置に配置された第2のトラッキングサ
ーボ用信号とが所定間隔を有して繰返して記録されたデ
ィスク状記録媒体と、前記記録媒体の前記トラックから
前記第1及び第2のトラッキングサーボ用信号を読み取
るための信号変換ヘッドと、前記記録媒体と前記ヘッド
との間に相対的走査運動を生じさせるための走査手段
と、前記トラックを横切る方向に前記ヘッドを移動する
ためのヘッド移動手段と、前記ヘッドから得られた再生
信号の中に含まれている前記第1のトラッキングサーボ
用信号成分を抽出してホールドする第1のサンプルホー
ルド回路と、前記ヘッドから得られた再生信号の中に含
まれている前記第2のトラッキングサーボ用信号成分を
抽出してホールドする第2のサンプルホールド回路と、
前記第1のサンプルホールド回路の出力と前記第2のサ
ンプルホールド回路の出力との差の信号を形成して前記
ヘッドの前記トラック上における位置のずれを示す位置
信号として出力する差信号形成回路と、前記差信号形成
回路に接続された微分回路と、前記差信号形成回路から
得られた前記位置信号と前記微分回路から得られた微分
信号とを加算し、この出力を前記ヘッド移動手段に供給
する加算回路とを備えたディスク装置に係わるものであ
る。なお、差信号形成回路と微分回路との間にロ−パス
フィルタを設けることが望ましい。
【0006】
【作用】本発明の微分回路は差信号が階段状に変化した
時にこの始まりの期間における変化を強調するための信
号を形成する。この微分信号を差信号に加算した信号
は、差信号の位相を進めた信号と同様な働きを有する。
微分信号は速度センサの出力と同様な働きを有する。ロ
−パスフィルタは高調波成分を除去して制御の安定化に
寄与する。
【0007】
【実施例】次に、図1〜図7を参照して本発明の実施例
に係わる固定磁気ディスク装置を説明する。図1は固定
磁気ディスク装置の主要部を示す。記録媒体磁気ディス
ク1は、複数の同心円状トラック(シリンダ)を有し、
モータ3で定速回転される。図面には1枚のディスク1
が示されているが、通常は複数枚のディスクが同一の駆
動軸(図示せず)に結合される。ディスク1の記録面に
対向している信号変換(リード/ライト)用磁気ヘッド
4は、アーム5の先端に取り付けられている。シーク時
及びトラッキング制御時にアーム5はヘッド移動手段と
してのボイスコイルモータ(VCM)6によって回動さ
れ、ヘッド4はディスク1のトラック2に交差する方向
(ディスク半径方向)に変位する。ヘッド4のトラッキ
ング制御及びトラック切換(シーク)を行うために、ボ
イスコイルモータ6は駆動回路7を介してヘッド制御回
路8に接続されている。
【0008】ヘッド4にはリード増幅器9とライト回路
10とが接続されている。リード増幅器9は、リードデ
ータ形成回路11と位置信号形成回路12に接続されて
いる。位置信号形成回路12はヘッド4の再生出力に基
づいてヘッド4のトラック2上のディスク半径方向位置
を示す信号を形成する。この詳細は追って説明する。
【0009】マイコン(マイクロコンピュータ又はマイ
クロプロセッサ)13は位置信号形成回路12を制御す
るための信号をライン14に送出する。また、マイクロ
コンピュータ13はライン15によって与えられるトラ
ック指令信号で指定された目的トラックにヘッド4を位
置決めするための制御を司るために、8ビットのシーク
データライン15とD/A変換器16とライン17とを
介して制御回路8に接続され、且つシーク方向信号ライ
ン18及びモード指示信号ライン19によっても制御回
路8に接続されている。ライン15のシークデータはボ
イスコイルモータ6によってヘッド4を目的トラックに
移動させるために必要なヘッド移動量に対応した8ビッ
トデータであり、シーク速度情報を含むものである。な
お、D/A変換器16はシークデータをヘッド4の移動
速度に対応したアナログ信号に変換して制御回路8に送
るものである。なお、シークが完了した後の位置決めモ
ード時には、D/A変換器16から位置基準信号(例え
ば零ボルト)が発生する。
【0010】ライン18のシーク方向信号はヘッド4を
ディスク1の内側に移動させるか外側に移動させるかを
区別するためのものである。
【0011】ライン19のモード指示信号はシークモー
ドか位置決め(トラッキング)モードかを区別する信号
である。
【0012】速度センサ20はボイスコイルモータ6に
連結されており、ヘッド4の移動速度及び移動方向に対
応する電圧即ち速度信号を発生する。この速度信号はラ
イン21を介して制御回路8に与えられる。
【0013】ディスク1に同心円状に形成された多数の
トラック(シリンダ)2には夫々所定のトラックフォー
マットでデータが記録されている。トラックフォーマッ
トは多数(この例では43個)のセクタS1 、S2 …を
有し、各セクタはサーボエリアSVとデータエリアから
成る。各セクタS1 、S2 、S3 …の長さは同一である
ので、サーボエリアSVは周期的に配置されている。各
サーボエリアSVには図2に示すように各トラック2
a、2b、2c、2dの破線で示す中心に対して一方の
方向に片寄って配置された第1のサーボバースト即ち第
1のトラッキングサーボ用信号Aとトラック中心に対し
て他方の側に片寄って配置された第2のサーボバースト
即ち第2のトラッキングサーボ用信号Bとが予め記録さ
れている。第1のサーボバーストAと第2のサーボバー
ストBとはトラック2a〜2dの長手方向にずれて配置
されている。各サーボバーストA、Bは2つのトラック
で共用するために一方のトラックの中心から他方のトラ
ックの中心にまたがって形成されている。このサーボバ
ーストA、Bは図3に示すような所定振幅を有する交流
信号であり、互いに同一振幅値を有する。
【0014】図1の位置信号形成回路12は図4に示す
ように構成されている。即ち、この位置信号形成回路1
2は、全波整流器30と、第1、第2及び第3のサンプ
ルホールド回路31、32、33と、差動増幅器34
と、位相補償回路35と、タイミング信号発生回路36
とから成る。全波整流器30は図1の増幅器9に接続さ
れ、図3に対応するサーボバーストを含む再生信号を全
波整流する。第1及び第2のサンプルホールド回路3
1、32は全波整流器30に夫々接続され、第1及び第
2のサンプリング用スイッチ37、38と、第1及び第
2の放電用スイッチ39、40と、第1及び第2のホー
ルド用コンデンサ41、42と、第1及び第2のバッフ
ァ増幅器43、44とを夫々有する。第1及び第2のサ
ンプリング用スイッチ37、38は全波整流器30と第
1及び第2のホールド用コンデンサ41、42の間に夫
々接続されている。第1及び第2の放電用スイッチ3
9、40は第1及び第2のホールド用コンデンサ41、
42に並列接続されている。第1及び第2のホールド用
コンデンサ41、42の一端は第1及び第2のバッファ
用増幅器43、44に夫々接続され、他端はグランドに
接続されている。差動増幅器34の一方の入力端子は第
1のバッファ用増幅器43に接続され、その他方の入力
端子は第2のバッバァ用増幅器44に接続されている。
従って、差動増幅器34は第1及び第2のサンプルホー
ルド回路31、32の出力電圧V1 、V2 の差信号形成
回路として機能する。
【0015】第3のサンプルホールド回路33はサンプ
リング用スイッチ45と、抵抗46と、ホールド用コン
デンサ47と、バッファ用増幅器48とから成る。ホー
ルド用コンデンサ47の一端は抵抗46とサンプリング
用スイッチ45を介して差動増幅器34に接続されてい
ると共に、バッファ用増幅器48の入力端子に接続さ
れ、その他端はグランドに接続されている。
【0016】第3のサンプルホールド回路33に接続さ
れた位相補償回路35は、ロ−パスフィルタ(LPF)
50と微分回路51と加算回路52とから成り、フィー
ドバック制御における位相遅れを補償するように構成さ
れている。この位相補償回路35の出力はライン49に
よって制御回路8に送られる。位相補償回路35におけ
るロ−パスフィルタ50は、3次のアクティブフィルタ
から成り、第3のサンプルホ−ルド回路33の出力端子
に接続され、ここから得られる図7の(A)に示すサン
プリング周期Tsで階段状に変化する位置信号Vshの立
上り及び立下りを平滑して図7の(B)に示す信号Vsh
1 を作る。このロ−パスフィルタ50のカットオフ周波
数はサンプリング周波数(約2.6kHz)を考慮して
約1.3kHzに決定される。ロ−パスフィルタ50に
接続された微分回路51は図7の(B)に示すロ−パス
フィルタ出力信号Vsh1 を微分して図7の(C)示す微
分信号Vsh2 を出力する。この微分回路51はコンデン
サと抵抗から成るCR回路にバッフア増幅器を接続した
公知の1次の微分回路である。加算回路52は微分回路
51の出力微分信号Vsh2と第3のサンプルホ−ルド回
路33から得られる位置信号Vshとの加算信号(Vsh+
Vsh2 )を出力する。この位相補償された信号(Vsh+
Vsh2 )は図7の(D)に示すようにサンプリング直後
(サンプリング周期Tsの始めの部分)を強調したもの
となる。これにより、図7の(A)の位置信号の位相を
進めたと等価な作用が得られ、良好なトラッキングサ−
ボが達成される。
【0017】タイミング信号発生回路36は第1及び第
2のサンプリング用スイッチ37、38と、第1及び第
2の放電用スイッチ39、40と、第3のサンプリング
用スイッチ45を制御する信号を送出する。サンプルホ
ールドの動作の詳細は追って説明する。
【0018】制御回路8は図5に原理的に示すように、
位置制御用誤差増幅器60と速度制御用誤差増幅器61
とを含む。位置制御用誤差増幅器60の一方の入力端子
はスイッチ62を介して位置信号ライン49に接続さ
れ、他方の入力端子はスイッチ63の接点aを介して又
は反転回路64とスイッチ63の接点bを介して図1の
D/A変換器16の出力ライン17に接続されている。
速度制御用誤差増幅器61の一方の入力端子はスイッチ
65を介して速度信号ライン21に接続され、他方の入
力端子は前段の誤差増幅器60の出力端子に接続され、
出力端子は図1の駆動回路7を介してボイスコイルモー
タ6に接続されている。
【0019】スイッチ62はライン19のモード指示信
号で制御される。モード指示信号がシークモード即ち速
度制御モードを示す状態(例えば高レベル)の時にはス
イッチ62がオフになり、モード指示信号が位置制御
(トラッキング制御)を示す状態(例えば低レベル)の
時にはスイッチ62がオンになる。
【0020】スイッチ63はライン18のシーク方向信
号によって制御されるものであり、シーク方向信号がデ
ィスク1の内周から外周にヘッド4を移動することを示
す状態(例えば高レベル)の時には接点bがオンにな
り、外周から内周にヘッド4を移動することを示す状態
(例えば低レベル)の時には接点aがオンになる。
【0021】スイッチ65はモード指示ライン19に接
続されたNOT回路66によって制御されるものであ
り、シークモード時にオンになり、トラッキングモード
時にオフになる。
【0022】
【動作】次に、図6を参照してこの磁気ディスク装置の
トラッキング制御を説明する。目的トラックにヘッド4
を位置決めするためのシーク動作が完了すると、マイコ
ン11はライン19にトラッキングモードを示す信号を
出力する。この結果、図5のスイッチ62がオン、逆に
スイッチ65がオフになる。また、D/A変換器16か
らは基準電圧(例えば零ボルト)が出力する。これによ
り、ヘッド4、増幅器9、位置信号形成回路12、スイ
ッチ62、2つの誤差増幅器60、61、駆動回路7及
びボイスコイルモータ6から成るフィードバック制御ル
ープが形成される。
【0023】図6のVoutは理解を容易にするために1つ
のトラック2からヘッド4で再生した信号の内のサーボ
バーストA、Bのみを説明的に示す。このサーボバース
トA、Bはセクタ毎に得られる。奇数番目トラックと偶
数番目トラックではサーボバーストの配置が異なるの
で、マイコン13はトラックの奇偶を区別する信号をラ
イン14によって位置信号形成回路12のタイミング信
号発生回路36に与える。図6はヘッド4が奇数番目の
トラックを走査している状態を示す。奇数番目トラック
の走査時には第1のサンプルホールド回路31がサーボ
バーストAをサンプリングし、第2のサンプルホールド
回路32がサーボバーストBをサンプリングする。
【0024】図6のVresはホールドコンデンサ41、4
2を放電させるためのスイッチ41、42の制御信号で
ある。このVresはサーボバーストAの検出開始時点t2
の少し前の時点t1 からt3 までの期間に高レベルパル
スを発生し、この期間に第1及び第2の放電用スイッチ
39、40がオンになり、第1及び第2のホールド用コ
ンデンサ41、42の電荷が放出され、第1及び第2の
サンプルホールド回路31、32の出力V1 、V2 は低
下してリセット状態になる。サーボバーストAの発生期
間t2 〜t5 中のt3 〜t4 で第1のサンプリング用ス
イッチ37に図6の制御信号SH1 が与えられると、こ
れがオンになり、この期間におけるサーボバーストAの
ピーク値が第1のホールド用コンデンサ41に保持され
る。これにより、第1のサンプルホールド回路31の出
力電圧V1 はコンデンサ41のホールド電圧に対応して
上昇し、この値が次のセクタにおける放電期間の始まり
の時点t10まで保持される。第2のサーボバーストBの
発生期間t5 〜t8 中のt6 〜t7 で第2のサンプリン
グ用スイッチ38の制御信号SH2 が高レベルになる
と、スイッチ38がオンになり、第2のサーボバースト
Bのt6 〜t7 期間のピーク値が第2のホールド用コン
デンサ42に保持され、これに対応する出力電圧V2 が
第2のサンプルホールド回路32から得られる。2つの
出力電圧V1 、V2 は差動増幅器34の入力となり、こ
こから図6に示す差信号V1 −V2 が出力される。差信
号V1 −V2 の値はヘッド4のトラック中心からのずれ
及びその方向を示す。もし、ヘッド3がトラックの中心
に一致していれば、理論的にはV1 =V2 であるので差
信号は零である。一方、ヘッド3が中心よりも図2で上
に位置すると、V1 −V2 は正の値になり、逆に下に位
置するとV1 −V2 は負になる。なお、差動増幅器34
が正と負の2つの電源に接続されていない場合には、V
1 −V2 に基準電圧(バイアス電圧)を加算した値を差
信号として出力するように差動増幅器34を構成するこ
とができる。
【0025】差信号V1 −V2 にはホールド用コンデン
サ41、42の放電に基づく変動が例えばt3 〜t6 に
示すように生じる。この変動分はフィードバック制御に
おけるノイズ成分であり、正確な制御を妨害する。そこ
で、図4の回路では第2のサーボバーストBのサンプル
ホールド後の差信号V1 −V2 の安定期間中のt7 〜t
10で第3のサンプリング用スイッチ45の制御信号SH
3 を高レベルにしてこれをオンになし、この期間の差信
号V1 −V2 を第3のホールド用コンデンサ47で保持
する。換言すれば、t1 〜t7 の差信号V1 −V2 の不
安定期間の差信号V1 −V2 の伝送を遮断する。この結
果、第3のサンプルホールド回路33から図6でVshで
示す安定した出力電圧が得られ、これが位相補正回路3
5を介して図5に示す制御回路8に送られる。
【0026】サンプルホールド回路31、32、33に
よる位置信号の形成はt9 から始まる次のセクタにおい
てもt10〜t16に示すように同様に繰返され、第3のサ
ンプルホールド回路33の出力Vshはt16時点で更新さ
れる。なお、サンプルの更新時に、第3のホールド用コ
ンデンサ47の電圧が次のサンプル(V1 −V2 )の値
よりも高い時には、コンデンサ47と抵抗46とスイッ
チ45と差動増幅器34の回路でコンデンサ47の放電
が生じ、新しいサンプルに対応した電圧になる。
【0027】なお、偶数番目のトラックでは第1及び第
2のサーボバーストA、Bが奇数番目のトラックと逆の
位置に配置される。このため、第1のサーボバーストA
を第2のサンプルホールド回路32で抽出し、保持し、
第2のサーボバーストBを第1のサンプルホールド回路
31で抽出し、保持するようにタイミング信号発生回路
36から制御信号SH1 、SH2 を送出する。
【0028】図6の差信号V1 −V2 と第3のサンプル
ホールド回路33の出力Vshとの比較から明らかなよう
にVshは異常な突出部を含んでおらず、V1 −V2 より
も明らかにノイズが少ない。従って、ヘッド4のトラッ
キング制御を正確且つ安定的に行うことができる。
【0029】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 第3のサンプルホールド回路33のスイッチ4
5のオン時間幅を図6のt7 〜t8 ′区間のように短く
設定することができる。 (2) 実施例では第1及び第2のコンデンサ41、4
2の放電をt1 〜t3期間で行っているが、第2のコン
デンサ42の放電をこれによるサンプルホールド期間t
6 〜t7 の直前に独立に設けてもよい。 (3) 光磁気ディスク装置にも本発明を適用すること
ができる。
【0030】
【発明の効果】上述から明らかなように、本発明によれ
ば速度センサの出力を利用していないので、ノイズに無
関係に安定的なトラッキング制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる固定磁気ディスク装置
を示すブロック図である。
【図2】図1のディスクのトラックの一部を展開してサ
ーボバーストの配置を示す図である。
【図3】サーボバーストの波形図である。
【図4】図1の位置信号形成回路を詳しく示す回路図で
ある。
【図5】図1の制御回路を詳しく示すブロック図であ
る。
【図6】図4の各部の状態を示す波形図である。
【図7】位相補償回路の各部の状態を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスク 12 位置信号形成回路 31、32、33 サンプルホールド回路 34 差動増幅器 51 微分回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックの中心から一方の側に片寄って
    配置された第1のトラッキングサーボ用信号と前記トラ
    ックの中心から他方の側に片寄って配置され且つ前記ト
    ラックの走査方向において前記第1のトラッキングサー
    ボ用信号と異なる位置に配置された第2のトラッキング
    サーボ用信号とが所定間隔を有して繰返して記録された
    ディスク状記録媒体と、 前記記録媒体の前記トラックから前記第1及び第2のト
    ラッキングサーボ用信号を読み取るための信号変換ヘッ
    ドと、 前記記録媒体と前記ヘッドとの間に相対的走査運動を生
    じさせるための走査手段と、 前記トラックを横切る方向に前記ヘッドを移動するため
    のヘッド移動手段と、 前記ヘッドから得られた再生信号の中に含まれている前
    記第1のトラッキングサーボ用信号成分を抽出してホー
    ルドする第1のサンプルホールド回路と、 前記ヘッドから得られた再生信号の中に含まれている前
    記第2のトラッキングサーボ用信号成分を抽出してホー
    ルドする第2のサンプルホールド回路と、 前記第1のサンプルホールド回路の出力と前記第2のサ
    ンプルホールド回路の出力との差の信号を形成して前記
    ヘッドの前記トラック上における位置のずれを示す位置
    信号として出力する差信号形成回路と、 前記差信号形成回路に接続された微分回路と、 前記差信号形成回路から得られた前記位置信号と前記微
    分回路から得られた微分信号とを加算し、この出力を前
    記ヘッド移動手段に供給する加算回路とを備えたディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記差信号形成回路と前記微分回
    路との間にロ−パスフィルタを有する請求項1記載のデ
    ィスク装置。
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JP (1) JPH05109219A (ja)

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KR100398857B1 (ko) * 2000-03-30 2003-09-19 가부시끼가이샤 도시바 피드백 제어 시스템, 제어 방법, 자기 디스크 장치 및자기 디스크 장치를 제어하기 위한 방법

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