JPH0510563A - 集合住宅における自然換気システム - Google Patents

集合住宅における自然換気システム

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JPH0510563A
JPH0510563A JP3160508A JP16050891A JPH0510563A JP H0510563 A JPH0510563 A JP H0510563A JP 3160508 A JP3160508 A JP 3160508A JP 16050891 A JP16050891 A JP 16050891A JP H0510563 A JPH0510563 A JP H0510563A
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JP
Japan
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space
floor
ventilation
ceiling
living space
Prior art date
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Pending
Application number
JP3160508A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Iida
郁夫 飯田
Koji Okita
廣司 沖田
Masabumi Matsumoto
正文 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SYST KENSOU KK
SYSTEM KENSO KK
Iida Kenchiku Sekkei Jimusho KK
Original Assignee
SYST KENSOU KK
SYSTEM KENSO KK
Iida Kenchiku Sekkei Jimusho KK
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 逆梁の床スラブを備えた集合住宅において、
床下収納空間、床上居住空間および天井裏空間よりなる
三層空間を何れも能率よく自然換気して湿気が少なく、
結露やダニ、カビの発生しない住まいを提供する。 [構成] 逆梁構造の床スラブ1を備えた集合住宅にお
いて、逆梁9,10の上の床板13下に床下収納空間1
4を、床板13上に床上居住空間17を、さらにその上
に天井裏空間18を形成し、それら三層の空間14,1
7,18を相互に連通するとともに床下収納空間14
に、自然換気口20,23を開口し、床下収納空間14
および床上居住空間17を何れも能率よく自然換気する
とともに前記天井裏空間をも自然換気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマンション等の集合住宅
における自然換気システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来マンション等の集合住宅における自
然換気手段として居住空間を画成する躯体壁に自然換気
口を開設しているにすぎず、換気不足になりがちであ
り、その際はドアや窓を人手により開放して自然換気を
行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、玄関ド
ア、窓サッシ等の品質向上、施工精度の向上に伴う居住
空間の機密性の高まりや換気を必要とする機器類の数量
増、大型化、あるいは、遮音、断熱、プライバシー保護
の観点からの窓等の開口部の削減傾向等により、換気量
が不足がちとなり、これが居住空間に空気の淀み個所を
多くして結露、カビ、ダニを発生させて生活環境を悪化
させたり、住宅の耐久性を減ずる原因になるという課題
があった。
【0004】本発明はかゝる実情にかんがみてなされた
もので、逆梁の床構造を備えた集合住宅において床下収
納空間および、床上居住空間を何れも自然換気空間とし
てそれらの空間の自然換気が能率よく行われるようにし
た集合住宅における自然換気システムを提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
発明の第1の特徴とするところは、逆梁を上向きに突設
してなる床スラブを備えた集合住宅において、前記逆梁
上に敷設される床板下の床下収納空間、前記床板上の床
上居住空間および前記床上居住空間の天井壁上の天井裏
空間を三層の換気空間に形成し、少なくとも前記床下収
納空間に自然換気口を開口し、該床下収納空間を、換気
通路を介して天井裏空間に、また下部換気口を介して床
上居住空間にそれぞれ連通し、さらに前記床上居住空間
と天井裏空間を上部換気口を介して相互に連通したこと
にある。
【0006】また本発明の第2の特徴とするところは、
逆梁を上向きに突設してなる床スラブを備えた集合住宅
において、前記逆梁上に敷設される床板下の床下収納空
間と、前記床板上の床上居住空間を二層の換気空間に形
成し、少なくとも前記床下収納空間に自然換気口を開口
し、さらに床下収納空間と床上居住空間を下部換気口を
介して相互に連通したことにある。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明の第1の
実施例について説明する。
【0008】図1は三層式の自然換気システムを備えた
集合住宅の、図2の1−1線に沿う横断面図、図2は図
1の2−2線に沿う縦断面図、図3は図1の3−3線に
沿う縦断面図である。
【0009】集合住宅は鉄筋コンクリート構造よりな
り、躯体Fの一部を構成する床スラブ1により複数の階
層に区画されている。各階層に設けられる住宅空間S
は、前,後の躯体外壁2,3と、図1において紙面と垂
直な方向に隣接する隣りの住宅空間Sとの間を仕切る
左,右躯体仕切壁4,5によって区画されるとともに住
宅空間Sの四隅に躯体柱6が立設されている。また南側
に面する躯体外壁2の外側にはバルコニー7が張り出さ
れ、また北側に面する躯体外壁3の外側には通路8が張
り出される。
【0010】各床スラブ1の上面には、対向する躯体柱
6を継ぐ四本の逆大梁9が上向きに一体に突出形成され
るとともに、これら四本の逆大梁9の内側において、該
逆大梁9よりも僅かに高さの低い二本の逆小梁10が床
スラブ1を横切るように互いに平行に一体に突出形成さ
れる。逆大梁9および逆小梁10上には、複数の短い束
11および12が所定間隔を存して配設され、これらの
束11および12上には、床板13が敷設される。そし
て床板13とその下方の床スラブ1との間には、周囲を
逆大梁9で囲まれる密閉状の床下収納空間14が形成さ
れ、この空間14は下層の換気空間を構成する。而して
この床下収納空間14内は逆小梁10によって複数の区
画部に区画されるが、逆小梁10と床板13間には、空
気の流通間隙が形成されることにより、床下収納空間1
4全域には空気が自由に流通できるようになっている。
【0011】また床板13上には、この床板13、天井
壁15、および側壁16とによって密閉状床上居住空間
17が画成され、この空間17は中間層の換気空間を構
成する。さらにこの床上居住空間17の天井壁15と階
上の床スラブ1間には、天井裏空間18が形成され、こ
の天井裏空間18は、下層の換気空間を構成する。
【0012】バルコニー壁19の鉛直壁部191 には、
フィルタ付ルーバ等の開閉可能な、複数の南側自然換気
口20が並列して開口され、これらの換気口20は、バ
ルコニー床下空間21および躯体外壁2に穿設した連通
口22を通して下層換気空間である床下収納空間14に
連通される。また通路8側の躯体外壁3の下部には外気
と床下収納空間14とを連通する、フィルタ付ルーバ等
の開閉可能な複数の北側自然換気口23が並列して開口
される。そして南,北の自然換気口20,23を何れも
開放すれば、外気が床下収納空間14内を自由に流通で
きるようになっている。
【0013】床下収納空間14は、床上居住空間17の
側壁16と、前,後躯体外壁2,3間に形成される換気
通路24を介して天井裏空間18に連通される。前記換
気通路24はその通路面積を大きくとれるように、前,
後躯体外壁3,2の、玄関25、開口部26,27およ
び28を除く全面に沿って形成されている。また床下収
納空間14は、床板13の前部、その中間部一側および
前記換気通路24の途中に設けた複数の下部換気口30
1 ,304 および302 ,303 を介して床上居住空間
17にも連通されている。
【0014】また床上居住空間17と、天井裏空間18
とは、天井壁15に開口した複数の上部換気口31…を
介して相互に連通される。
【0015】バルコニー7側の躯体外壁2の上部には、
開閉可能な複数の南側補助自然換気口32が開口され、
また通路8側の躯体外壁2の上部にも同じ複数の北側換
気口33が開口されている。
【0016】次に図1〜3に示す第1実施例の作用につ
いて説明すると、バルコニー7側、および通路8側の南
側および北側の自然換気口20,23を何れも開放すれ
ば、新鮮な外気は、図1,2矢印a,a′に示すように
床下収納空間14を左右方向に自由に流れ、前記床下収
納空間14を能率よく換気することができる。床下収納
空間14を流れる新鮮な外気の一部は複数の下部換気口
301,302 ,30 3 を通って図1,2矢印bに示す
ように床上居住空間17を下から上へと流れて該空間1
7を換気する。
【0017】さらに床上居住空間17を換気した空気
は、図1,2矢印cに示すように天井壁15の上部換気
口31…を通って天井裏空間18へと流れ、該空間18
を万遍なく流動した後、図2矢印dに示すように左右の
換気通路24を通って床下収納空間14に戻される。
【0018】以上のように床下収納空間14および床上
居住空間17の何れも能率よく自然換気することがで
き、また換気流を躯体壁に沿う天井裏空間18にも流通
させることができ、空気の淀みによる躯体壁等への結露
の発生を防止することができる。
【0019】次に図4〜6を参照して本発明の第2実施
例について説明する。
【0020】図4は二層式の自然換気システムを備えた
集合住宅の図5の4−4線に沿う横断面図、第5は図4
の5−5線に沿う縦断面図、図6は図4の6−6線に沿
う縦断面図である。
【0021】この第2実施例において、前記第1実施例
と同一部材には同一符号が付される。
【0022】上,下の床スラブ1,1と、躯体外壁2,
3、および躯体仕切壁4,5で囲まれる住宅空間Sは、
床下収納空間114と、床上居住空間117の二層換気
空間に形成され、床下収納空間114には、前記第1実
施例と同じくバルコニー7側および通路8側にそれぞれ
南側、および北側の自然換気口120,123が開口さ
れ、逆大梁9および逆小梁10上に敷設される床板11
3は玄関25に対面する部分が一段低く形成され、また
床板113の前,後およびその中間部一側に下部換気口
1301 ,1302 ,1303 ,1304 が開口され
る。床上居住空間117の天井壁115は、階上の床ス
ラブ1の下面に直接取付けられ、それら間に空間は形成
されない。
【0023】次に図4〜6に示す第2実施例の作用につ
いて説明すると、バルコニー7側、および通路8側の自
然換気口120,123を何れも開放すれば、新鮮な外
気は図4,5矢印(イ),(イ′)に示すように床下収
納空間114を左右方向に自由に流れる。床下収納空間
114を流れる新鮮な外気の一部は図4,5に矢印
(ロ),(ロ′)に示すように下部換気口1301 〜1
304 を通って床上居住空間117にもその一方から他
方へ流れて、該空間117を換気することができる。
【0024】なお躯体外壁2,3の上部には、前記第1
実施例と同じく南側、および北側の補助自然換気口を開
口してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
逆梁の床構造を備えた集合住宅において、床下収納空
間、床上居住空間および天井裏空間を三層の自然換気空
間に形成して、それらの空間を何れも能率よく自然換気
することができ、快適な居住空間を確保することがで
き、また住宅の耐久性を向上することができる。
【0026】また請求項2の発明によれば、逆梁の床構
造を備えた集合住宅において、床下収納空間および床上
居住空間を二層の自然換気空間に形成して、それらの空
間を能率よく自然換気することができ、快適な居住空間
を確保することができ、また住宅の耐久性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】三層式の自然換気システムを備えた集合住宅の
図2の1−1線に沿う横断面図
【図2】図1の2−2線に沿う縦断面図
【図3】図1の3−3線に沿う縦断面図
【図4】二層式の自然換気システムを備えた集合住宅の
図5の4−4線に沿う横断面図
【図5】図4の5−5線に沿う縦断面図
【図6】図4の6−6線に沿う縦断面図
【符号の説明】
1 床スラブ 9 逆大梁 10 逆小梁 13,113 床板 14,114 床下収納空間 15 天井壁 17,117 床上居住空間 18 天井裏空間 20,120 南側自然換気口 23,123 北側自然換気口 24 換気通路 301 〜304 下部換気口 1301 〜1304 下部換気口 31 上部換気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 正文 大分県大分市明野東2丁目1番1の12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆梁(9,10)を上向きに突設してな
    る床スラブ(1)を備えた集合住宅において、前記逆梁
    (9,10)上に敷設される床板(13)下の床下収納
    空間(14)、前記床板(13)上の床上居住空間(1
    7)および前記床上居住空間(17)の天井壁(15)
    上の天井裏空間(18)を三層の換気空間に形成し、少
    なくとも前記床下収納空間(14)に自然換気口(2
    0,23)を開口し、該床下収納空間(14)を、換気
    通路(24)を介して天井裏空間(18)に、また下部
    換気口(301 〜304 )を介して床上居住空間(1
    7)にそれぞれ連通し、さらに前記床上居住空間(1
    7)と天井裏空間(18)を上部換気口(31)を介し
    て相互に連通したことを特徴とする集合住宅における自
    然換気システム。
  2. 【請求項2】 逆梁(9,10)を上向きに突設してな
    る床スラブ(1)を備えた集合住宅において、前記逆梁
    (9,10)上に敷設される床板(13)下の床下収納
    空間(114)と、前記床板(113)上の床上居住空
    間(117)を二層の換気空間に形成し、少なくとも前
    記床下収納空間(114)に自然換気口(120,12
    3)を開口し、さらに床下収納空間(114)と床上居
    住空間(117)を下部換気口(1301 〜1304
    を介して相互に連通したことを特徴とする集合住宅にお
    ける自然換気システム。
JP3160508A 1991-07-01 1991-07-01 集合住宅における自然換気システム Pending JPH0510563A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100369874B1 (ko) * 1993-08-11 2003-05-17 다케다 야쿠힌 고교 가부시키가이샤 제산제조성물및약제조성물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100369874B1 (ko) * 1993-08-11 2003-05-17 다케다 야쿠힌 고교 가부시키가이샤 제산제조성물및약제조성물

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