JP3272811B2 - 住宅のダクト構造 - Google Patents
住宅のダクト構造Info
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Description
し、特に空調装置のダクトとして機能する住宅のダクト
構造に関する。
築するパネル工法においては、複数の床パネルを敷設し
て床部を構成し、この床部外周に複数の壁パネルを立設
して壁部を構成することにより箱状に組立てるようにし
ている。
ントラル空調装置を設置する場合、室内の適宜の場所に
機械室を構築して、この機械室内に空調機本体を設置す
るとともに、この空調機本体から壁面を伝って各部屋に
空調ダクトを配設するようにしている。なお、この空調
ダクトが剥き出しになっていると外観上好ましくないの
で、空調ダクトをダクトカバーで覆うようにしている。
伝って各部屋に空調ダクトを配設し、この空調ダクトを
ダクトカバーで覆うようにすると、壁面より空調ダクト
及びダクトカバーが突出して邪魔になる上に、その分居
住空間が占有されてスペースが無駄になり、しかも外観
上も好ましくないという問題があった。
ト空調ダクトとして活用することにより、壁面からの空
調ダクトの出張りをなくすことが考えられる。
ル、あるいは階下の壁パネルから階上の壁パネルに空調
エアを送ろうとすると、その間には床パネルが存在して
いるために、この床パネルの枠材を避けて送風しなけれ
ばならず、これでは枠材を避けた部分に空調ダクトが突
出してしまい、この突出部分において前述と同様の問題
が生じることとなるものであった。
れたもので、その目的は、床パネルの枠材を避けること
なく上下方向に通風可能な住宅のダクト構造を提供する
ことにある。
に、本発明は、方形状に枠組みされた枠材及びその上面
に貼り付けられた面材を有し各階の床部に敷き込まれた
複数の床パネルと、方形状に枠組みされた枠材及びその
両面に貼り付けられた面材を有し階下の床パネルの接合
部分と階上の床パネルの接合部分とに下端面と上端面と
が接合された状態で各階に立設された間仕切りパネルと
を備え、空調装置の空気をこれら床パネルと間仕切りパ
ネルとを介して送風するダクト構造であって、 前記各階
の床パネルの前記接合部分に、上下に貫通し前記空調装
置の空気が通気可能な切り欠き孔を設け、 前記各階の間
仕切りパネルの下側枠材に、各階の床パネルの前記切り
欠き孔と間仕切りパネル中空部とを連通させる通気孔を
設けると共に、上側枠材に、前記パネル中空部と階上の
床パネルの前記切り欠き孔とを連通させる通気孔を設
け、階下及び階上の間仕切りパネルの面材に形成した通
気孔より各居室に空調用の空気を供給することを特徴と
している。
を階下の床パネルの切り欠き孔に通すと、この空気は切
り欠き孔から床パネルの接合部上に立設された階下の間
仕切りパネルの下側枠材の通気孔からパネル中空部内に
入り込む。そして、パネル中空部内の空気は、上側枠材
の通気孔から階上の床パネルの接合部に形成された切り
欠き孔に入り込み、この切り欠き孔から階上の間仕切り
パネルの下側枠材の通気孔を介してパネル中空部内に入
り込む。このように、空調装置の空気を床パネルと間仕
切りパネルとを介して住宅全体に送風するようになって
いるので、前記従来例のように空調装置からダクトホー
スを居室内に導く必要がない。したがって、居室に邪魔
な突出部分が発生せず、居住面積も充分確保することが
できる。
て説明する。
クト構造を示す断面図であり、図2は本実施例に適用さ
れる床パネルを示す斜視図である。
部に床パネル10が敷き込まれ、この床パネルの接合部
上に1階の間仕切りパネル30が立設され、間仕切りパ
ネル30の上部に天井パネル40が取り付けられてい
る。さらに、2階においても、床パネル52の接合部上
に間仕切りパネル60が立設され、この間仕切りパネル
60の上部に図示しない天井パネルが取り付けられてい
る。そして、1階の床パネル10接合部に上下方向に貫
通する切り欠き孔としてのダクト20が形成され、間仕
切りパネル30の上下枠材31及び面材としての合板3
5に通気孔としての開口32,34,37が穿設されて
いる。さらに、2階においても同様に、床パネル52−
1,52−2の接合部にダクト51が形成され、間仕切
りパネル60の上下枠材及び合板に開口62等が穿設さ
れている。これにより、空調装置110の空気Aを、ダ
クト20,開口32,間仕切りパネル中空部36,開口
34,ダクト51,開口62,間仕切りパネル中空部6
3を介して、1階から2階へと送り込み、各階の間仕切
りパネル30,60の開口37から天井パネル40内に
送り込むことができる構成になっている。以下、これを
具体的に説明する。
その所定箇所には、一側方及び上方に開口する開口部
2,3を有した箱形の切り欠き部4が形成されている。
熱性の被覆材としての発泡スチロール製の板体5が貼り
付けられており、開口部2には発泡スチロール製の蓋6
が取り付けられている。そして、この蓋6に、二点鎖線
で示す階段100の裏側に配置された空調装置110の
ダクトホース112の先端が取り付けられ、空調装置1
10の空気Aを切り欠き部4内に送出するようになって
いる。
材11と枠材11の上面に貼り付けられた面材としての
合板12とで構成されており、その端面を接合させた状
態で基礎1上に敷き込まれている。
基礎1の切り欠き部4と相応する箇所には、切り欠き部
15が形成されている。
材11(11−1)と合板12とを上方から下方に断面
半円状に切り抜いて形成したもので、上下及び外方に開
口している。また、この切欠き部15の内面には断熱性
の被覆材である発泡スチロール製の半円状の筒部材20
0が取り付けられ、ダクトとしての断熱効果が高められ
るようになっている。
パネル10(10−1),10(10−2)が、図1に
示すように、互いの切り欠き部15の外方開口を相対向
させた状態で、基礎1上に敷き込まれ、これにより、基
礎1の切り欠き部4と上方で連通する円筒状のダクト2
0が画成されている。
1,10−2の継ぎ目上には、芯合せされた間仕切りパ
ネル30が立て付けされている。
で、図3にも示すように、方形状に枠組みされた枠材3
1と枠材31の両側面に貼り付けられた面材としての合
板35を有し、床パネル10−1,10−2の継ぎ目上
に立設されて居室120,130を画成している。
は、ダクト20とパネル中空部35とを連通させる開口
32が穿設され、上側枠材31には、パネル中空部36
と連通する開口34が穿設されている。そして、居室1
20側の合板35であって、天井パネル40の取り付け
箇所には、一対の開口37が形成されている。
図1に示すように、基礎1の切り欠き部4に送出されダ
クト20,開口32を介してパネル中空部36内に至っ
た空気Aを、二階と天井パネル側に送出することができ
るダクトとして機能するようになっている。
受ける天井パネル40は、図4に示すような構造になっ
ている。具体的には、発泡スチロール製の板体41の下
に板幅方向に3本の角材42が等間隔で平行に取り付け
られ、これらの角材42の下に木製の枠体43が取り付
けられている。そして、この枠体43の下面に石膏ボー
ド44が貼り付けられて、天井パネル40が形成されて
いる。これにより、角材42間に天井パネル40の長さ
方向両側に開口した一対のダクト45が形成されてい
る。
ト45の開口を間仕切りパネル30の一対の開口37に
連通させた状態で居室120の天井部に取り付けられて
いる。このような天井パネル40はその長さ方向に複数
連結され、図示しない外壁パネルによって支持されてい
る。なお、図1において、符号46はダクト45内の空
気Aを居室120に吹出すための孔である。
床部に床パネル10−1,10−2と同構造の床パネル
52−1,52−2が敷き込まれて、間仕切りパネル3
0上の継ぎ目部分にダクト20と同形のダクト51が形
成されている。これにより、ダクト51が二階の間仕切
りパネル60の枠材61の開口62を介してパネル中空
部63に連通されている。
仕切りパネル60の図示しない開口から二階の天井パネ
ルや天井部に送出されるようになっている。
る。
印で示すように、ダクトホース112を介して基礎1の
切り欠き部4に送出される。
に示すように、切り欠き部4の上開口3に連通した床パ
ネル10のダクト20からダクト20と連通した間仕切
りパネル30の開口32を介してパネル中空部36内に
送出される。
すように、上方に押上げられ開口37と開口34から吹
き出される。
37と連通した天井パネル40のダクト45内を通り、
天井パネル40の所定箇所に設けた孔46から居室12
0に吹き出される。
は、開口34と連通した二階床パネル52−1,52−
2で画成されたダクト51と二階間仕切りパネル60の
開口62とを介してパネル中空部63内に送出され、間
仕切りパネル60の図示しない開口から二階の天井パネ
ルや天井部に送出される。
10のダクト20を利用して空調経路を形成しているの
で、前述した従来例のように居室120側にダクトカバ
ーを設ける必要がなく、充分な居室面積を確保すること
ができる。
の一対の開口37を天井パネル40のダクト45に直接
連通させたが、これに限らない。
井パネル40と間仕切りパネル30との接合部下側に取
り付けられた意匠梁70の取り付け箇所に一対の開口3
7を穿設して、意匠梁70に天井パネル40の一対のダ
クト45と連通する一対の空洞71を形成し、この空洞
71を介してパネル中空部36内の空気Aをダクト45
内に送出するようにしてもよい。
る発泡スチロール製の板体5及び発泡スチロール製の蓋
6に代えて、発泡スチロール製の箱体80を用いた例を
示す図である。
5に相応した形状の円形の開口81を有し、基礎1の切
り欠き部4の内形状に相応した形状の半箱部82とさ
れ、一側面が開放された状態となっている。そして、こ
の開放された部分に円筒状の接続部84を有する蓋体8
3が取付けられるようになっている。
の蓋6や箱体80の接続部84による接続口にダクトホ
ース112を取り付けたが、基礎1の切り欠き部4に何
も装着せず、ダクトホース112を切り欠き部4内に通
し、その先端部を床パネル10のダクト20に嵌め込む
ようにしても良いことは勿論である。
は、空調装置の空気を床パネルと間仕切りパネルとを介
して住宅全体に送風するようになっているので、空調ダ
クト及びダクトカバーを居室内に設ける必要が無くな
り、居室に邪魔な突出部分が発生せず、居住面積も充分
確保することができるという優れた効果がある。
す断面図である。
ある。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 方形状に枠組みされた枠材及びその上面
に貼り付けられた面材を有し各階の床部に敷き込まれた
複数の床パネルと、方形状に枠組みされた枠材及びその
両面に貼り付けられた面材を有し階下の床パネルの接合
部分と階上の床パネルの接合部分とに下端面と上端面と
が接合された状態で各階に立設された間仕切りパネルと
を備え、空調装置の空気をこれら床パネルと間仕切りパ
ネルとを介して送風するダクト構造であって、 前記各階の床パネルの前記接合部分に、上下に貫通し前
記空調装置の空気が通気可能な切り欠き孔を設け、 前記各階の間仕切りパネルの下側枠材に、各階の床パネ
ルの前記切り欠き孔と間仕切りパネル中空部とを連通さ
せる通気孔を設けると共に、上側枠材に、前記パネル中
空部と階上の床パネルの前記切り欠き孔とを連通させる
通気孔を設け、階下及び階上の間仕切りパネルの面材に
形成した通気孔より各居室に空調用の空気を供給するこ
とを特徴とする住宅のダクト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10885493A JP3272811B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 住宅のダクト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10885493A JP3272811B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 住宅のダクト構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06300352A JPH06300352A (ja) | 1994-10-28 |
JP3272811B2 true JP3272811B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=14495287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10885493A Expired - Fee Related JP3272811B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 住宅のダクト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272811B2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP10885493A patent/JP3272811B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06300352A (ja) | 1994-10-28 |
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