JP2978487B1 - 空調機能付間仕切りパネル及び空調機能付間仕切りパネルを用いた間仕切り構造 - Google Patents

空調機能付間仕切りパネル及び空調機能付間仕切りパネルを用いた間仕切り構造

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JP2978487B1 JP33805098A JP33805098A JP2978487B1 JP 2978487 B1 JP2978487 B1 JP 2978487B1 JP 33805098 A JP33805098 A JP 33805098A JP 33805098 A JP33805098 A JP 33805098A JP 2978487 B1 JP2978487 B1 JP 2978487B1
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Abstract

【要約】 【課題】 間仕切りパネル内を空気の通路にでき、ま
た、現場施工を簡略化すると共に間仕切り壁を構成する
表面を略平坦な状態にでき、さらに、空調機能付間仕切
りパネルの強度を向上できる。 【解決手段】 背面片6a、両側面片6b及び正面の両
側のリップ片6cを有する横断面リップ付き溝形をした
金属製のシェル6をパネル枠5内に内装する。シェル6
の正面開口側に空気の吹き出し口2を有する平たい表面
材15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機能付間仕切
りパネル及び空調機能付間仕切りパネルを用いた間仕切
り構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物K内の各空間の空調をする
に当たって、例えば、図27に示すように、床面や階段
の蹴上部分などに床下空間7と連通する通気口70を形
成して、冬季においては外気に比べて比較的暖かく、ま
た、夏季においては外気に比べて比較的冷たい床下空間
7の床下空気を建築物K内の空間80に供給するように
している。
【0003】ところが、上記のように、床面に床下空間
7と連通する通気口70を設けて床下空気を建築物K内
の空間80に供給するものの場合、床面に設けた通気口
70が歩行の邪魔になり、床面を広く有効に使用できな
いという問題あり、また、誤って床面に物を設置して通
気口70を塞いでしまうという問題がある。
【0004】また、階段の蹴上部分などに床下空間7と
連通する通気口70を形成するものの場合、階段室や廊
下等の共用空間80b以外の居室空間80a内には床下
空気を供給できないという問題があった。
【0005】また、従来にあっては、建築物K内の空間
80への床下空気の供給の機器と、建築物Kの空間80
内におけるサーキュレーションを行うサーキュレーショ
ン機器71とは別々の機器により行っていた。
【0006】このため、従来にあっては、機器の数が増
え、施工も面倒であった。
【0007】また、ダクトを用いて床下空気のような空
気を供給することも考えられるが、このものにおいて
は、建築物K内にダクト、空気を供給するためのファン
装置等を配置する特別なスペースが余分に必要であり、
また室内にこれらの部材が大きく突出した状態で露出し
て室内空間の邪魔になり、また見苦しいという問題があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来例
の問題点に鑑みて発明したものであって、簡単な構成
で、間仕切りパネル内を空気の通路とでき、また、現場
施工を簡略化すると共に間仕切り壁を構成する表面を略
平坦な状態にでき、さらに、空調機能付間仕切りパネル
の強度を向上することができる空調機能付間仕切りパネ
ルを提供することを第1の課題とし、また、間仕切りパ
ネル内に大きな送風能力を持つ大型のファン装置を内装
してもこれが室内に突出しないとともに間仕切り壁の表
面を空調機能付間仕切りパネルの表面が隣接する間仕切
り壁部分よりも室内に大きく飛び出すことがなくて外観
がよいとともに室内空間の邪魔にならない空調機能付間
仕切りパネルを用いた間仕切り構造を提供することを第
2の課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の空調機能付間仕切りパネルは、背面片6
a、両側面片6b及び正面の両側のリップ片6cを有す
る横断面リップ付き溝形をした金属製のシェル6をパネ
ル枠5内に内装し、シェル6の正面開口側に空気の通気
口14を有する平たい表面材15を設けて成ることを特
徴とするものである。このような構成とすることで、シ
ェル6により片面側が空気の通気口14を有する平たい
表面材15となり且つ内部が空気通路となった空調機能
付間仕切りパネル4を補強できて、空調機能付間仕切り
パネル4を間仕切りを構成するパネルとして用いても強
度上間仕切り壁として何ら問題がないものである。ま
た、シェル6の正面開口側に空気の通気口14を有する
平たい表面材15を設けることで、間仕切り壁を構成す
る際に表面を通常の間仕切り壁の表面と同様に平坦面と
できるものである。
【0010】また、本発明の空調機能付間仕切りパネル
を用いた間仕切り構造は、請求項1記載の空調機能付間
仕切りパネル4の厚みを建物K内を間仕切りする基本間
仕切りパネル51の厚みの略2以上の整数倍の厚みと
し、空調機能付間仕切りパネル4に直線的に隣接する個
所の間仕切り壁部分を基本間仕切りパネル51を複数枚
重ねて構成すると共に、空調機能付間仕切りパネル4の
表面と、基本間仕切りパネル51を複数枚重ねた間仕切
り壁部分の表面とを面一又は略面一として成ることを特
徴とするものである。このように、空調機能付間仕切り
パネル4を通常使用される基本間仕切りパネル51の厚
みの略2倍以上の整数倍の厚みとすることで、基本間仕
切りパネル51内に収納することができない能力の大き
い大型のファン装置3を空調機能付間仕切りパネル4に
内蔵することができ、しかも、大型のファン装置3を内
蔵できるように空調機能付間仕切りパネル4の厚みを厚
くしても、空調機能付間仕切りパネル4に直線的に隣接
する個所の間仕切り壁部分を基本間仕切りパネル51を
複数枚重ねて構成すると共に、空調機能付間仕切りパネ
ル4の表面と、基本間仕切りパネル51を複数枚重ねた
間仕切り壁部分の表面とを面一又は略面一とすること
で、厚みの厚い空調機能付間仕切パネル4が室内に大き
く突出することがなく、形成される間仕切り壁の表面を
一般の間仕切り壁と同様に略平坦にできることになる。
【0011】また、本発明の空調機能付間仕切りパネル
を用いた間仕切り構造は、請求項1記載の空調機能付間
仕切りパネル4の厚みを建物K内を間仕切りする基本間
仕切りパネル51の厚みよりも厚くし、空調機能付間仕
切りパネル4のセンターと隣接する基本間仕切りパネル
51のセンターとが同じになるように設置し、空調機能
付間仕切りパネル4に隣接する基本間仕切りパネル51
の両面に増し壁部52をそれぞれ形成し、空調機能付間
仕切りパネル4の表面と増し壁部52の表面とを面一又
は略面一として成ることを特徴とするものであってもよ
い。このように、空調機能付間仕切りパネル4を通常使
用される基本間仕切りパネル51の厚みよりも厚くする
ことで、基本間仕切りパネル51内に収納することがで
きない能力の大きい大型のファン装置3を空調機能付間
仕切りパネル4に内蔵することができ、しかも、大型の
ファン装置3を内蔵できるように空調機能付間仕切りパ
ネル4の厚みを基本間仕切りパネル51よりも厚くする
ものであるにもかかわらず、空調機能付間仕切りパネル
4のセンターと隣接する基本間仕切りパネル51のセン
ターとが同じになるように設置することで、間仕切りパ
ネルの建て込み施工が簡単且つ正確にでき、また、空調
機能付間仕切りパネル4に隣接する基本間仕切りパネル
51の両面に増し壁部52をそれぞれ形成し、空調機能
付間仕切りパネル4の表面と増し壁部52の表面とを面
一又は略面一とすることで、厚みの厚い空調機能付間仕
切パネル4が室内に大きく突出することがなく、形成さ
れる間仕切り壁の表面を一般の間仕切り壁と同様に略平
坦にできることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。
【0013】空調機能付間仕切りパネル4はパネル枠5
の外面部に面板11を取着して主体を構成してある。図
5乃至図8に示す実施形態においては、パネル枠5の一
方の片面側には全面にわたって面板11を取着し、他方
の片面側には中央部を除いて両側部にそれぞれ幅狭の面
板11が取着してある。
【0014】ここで、パネル枠5内には図8に示すよう
に、金属製のシェル6を内装固着してある。この金属製
のシェル6は背面片6aと、パネル枠5の内面に当接し
て固着する両側面片6bと、正面の両側のリップ片6c
とで横断面リップ付き溝形に形成してある。背面片6a
にはパネル枠5の一方の片面側に取着する片方の面板1
1が当接して支持されるものであり、また、リップ片6
cにはパネル枠5の他方の片面側の両側部に取着する幅
狭の面板11が直接、または補強板17を介して当接し
てある。ここで、補強板17をリップ片6cに固着して
もよい。
【0015】金属製のシェル6内にはさらに金属製の縦
仕切板6´を固着して金属製のシェル6内を電源線や情
報線を配線するための配線用スペース90と、内部を空
気が通気し且つファン装置3やサーキュレータ8等の空
調機器を収納するための通風兼空調機器収納スペース9
1としてある。上記金属製の縦仕切板6´を固着するこ
とで、空調機能付間仕切りパネル4がより強固に補強さ
れることになる。
【0016】幅狭の面板11間の面板11を取着してい
ない中央部に化粧カバー12が取り付けてある。この化
粧カバー12は略平坦面となっており、化粧カバー12
の両端部には見切り縁12aが設けてある。化粧カバー
12の上下方向の一部がグリルを構成する空気の通気口
14を有する平たい表面材15となっており、化粧カバ
ー12のグリル以外の部分とグリルを構成する表面材1
5とは一体物であってもよく、あるいは別体であっても
よい。表面材15に設けた通気孔14は後述の吹き出し
口2や、吸い込み口16を構成する。つまり、表面材1
5に吹き出し口2や吸い込み口16が設けられることに
なる。
【0017】パネル枠5内には吹き出し口2に空気を供
給するためのファン装置3や、サーキュレータ8が内蔵
してある。このように、パネル枠5内にファン装置3や
サーキュレータ8を内蔵しても前述のようにパネル枠5
が金属製のシェル6により補強してあるので、ファン装
置3やサーキュレータ8をパネル枠5内に確実且つ強固
に取付けることができるものである。
【0018】すなわち、空調機能付間仕切りパネル4内
の下部には下仕切り板23が設けてあって空調機能付間
仕切りパネル4内の下部を上下に仕切っており、この下
仕切り板23の下面側にファン装置3が設けてある。こ
のファン装置3は下仕切り板23に取り付けてあり(添
付図面に示す実施形態では下仕切り板23の下面側に取
り付けてあり)、ファン装置3と下仕切り板23に設け
た開口部がファン装置3と連通していてファン装置3を
運転することで、下仕切り板23の下方の空間の空気が
下仕切り板23の開口部から上方の空間に流れるように
なっている。添付図面に示す実施形態においては、空調
機能付間仕切りパネル4の下端部には下開口部24が設
けてあり、下開口部24には網34が取り付けてあって
虫などが空調機能付間仕切りパネル4内に下開口部24
から侵入しないようになっている。
【0019】空調機能付間仕切りパネル4のシェル6の
正面開口側に配設した化粧カバー12に設けた平坦な表
面材15には吹き出し口2を構成する通気口14が設け
てある。図5、図6、図7に示す実施形態においてはシ
ェル6の正面開口側に配設した化粧カバー12の上部と
下部とに設けた平坦な表面材15にそれぞれ吹き出し口
2(吹き出し口2a,2c)がそれぞれ形成してある。ま
た、空調機能付間仕切りパネル4の他の片面側(つまり
シェル6の背面片6a側)には吹き出し口2を設ける場
合と、設けない場合とがある。図5、図6に示す実施形
態においては、空調機能付間仕切りパネル4の他の片側
面(つまりシェル6は背面片6a側の面)の上部に1個の
吹き出し口2(吹き出し口2b)が設けてあり、図11に
示す空調機能付間仕切りパネル4においては、片面の化
粧カバー12側にのみ吹き出し口2a,2bを設けた例
が示してある。
【0020】空調機能付間仕切りパネル4の片側の下部
に設けた下の吹き出し口2cは下仕切り板23のやや上
方位置において表面材15に設けてある。また、上の吹
き出し口2a,2bは空調機能付間仕切りパネル4の上
部両側のほぼ同じ位置に配置してある。空調機能付間仕
切りパネル4内の上部には更に上記吹き出し口2a,2
bよりも上方位置に室内空気を空調機能付間仕切りパネ
ル4内に吸い込んで再び室内に返送するためのファンを
有するサーキュレータ8が内装してある。
【0021】空調機能付間仕切りパネル4の内部の下部
の下仕切り板23よりやや上方には図9、図10に示す
ようにダンパー装置30が設けてある。ダンパー装置3
0は、下面に下開口30aを有し且つ前面に前面開口3
0bを有し且つ上面に上開口30cを有する箱体30d
と、上開口30cを開閉自在とするダンパー30eとで
構成してある。そして、下仕切り板23の上に箱体30
dの下開口30aと下仕切り板23の開口23aとが連
通するように取り付けてある。箱体30dの側面部には
ダンパー30eが軸30gにより回動自在に取り付けて
あり、ダンパー30eの軸30gの軸支部分からダンパ
ー30eと一体にリンク部30kが突設してあり、ま
た、箱体30dの側面部には切り替えレバー30fの略
中央部が軸30jにより回動自在に取り付けてあり、切
り替えレバー30fの後端部に設けた長孔30iにリン
ク部30kに設けた軸30hが回動自在且つ移動自在に
挿入してある。したがって、切り替えレバー30fを軸
30jを中心に回動すると、リンク部30kが回動する
ことで、ダンパー30eが図9、図10の実線で示す上
開口30cを閉にする状態と、ダンパー30eが図9、
図10の破線で示す上開口30cを開にする状態とを切
り替えることができるようになっている。
【0022】また、下の吹き出し口2cの背方にはシャ
ッター装置40が設けてある。シャッター装置40は図
8に示すように、枠部40a内に複数のシャッター板4
0bが軸40cにより回動自在に取り付けて構成してあ
る。各シャッター板40bの一端部にはそれぞれ突片4
0dが突設してあり、各突片40dの先端部がそれぞれ
軸40eにより連結バー40jに回動自在に軸支してあ
る。枠部40aには開閉レバー40fの略中央部が軸4
0gにより回動自在に軸支してあり、開閉レバー40f
の一端部に設けた長孔40hに連結バー40jに設けた
軸40iを回動自在且つ移動自在に挿入してある。した
がって、開閉レバー40fを軸40gを中心にして回動
すると、連結バー40jを介して各シャッター板40b
が回動して、図9に示すように下の吹き出し口2cを閉
じたり、あるいは図10に示すように下の吹き出し口2
cを開いたりするものである。
【0023】上記の構成のシャッター装置40は化粧カ
バー12側に取り付けられるもので、化粧カバー12を
前述のようにして空調機能付間仕切りパネル4の片面側
に取り付けた場合、図9、図10に示すように枠部40
aがダンパー装置30の箱体30dの前面開口30bに
嵌め込まれるものである。
【0024】しかして、ダンパー30eにより上開口3
0cを閉じ、空調機能付間仕切りパネル4の片側の下部
に設けた下の吹き出し口2c側にのみ下開口部24から
供給された空気を供給するように位置した場合、シャッ
ター板40bを開とすることで、下開口部24から供給
される空気は下の吹き出し口2cからのみ片側の空間に
吹き出されるものである。また、ダンパー30により上
開口30cを開にして、シャッター板40bを閉じた場
合には下開口部24から供給される空気は上の両側の吹
き出し口2a,2bから吹き出されるものであり、ま
た、ダンパー30eにより上開口30cを開にして、シ
ャッター板40bを開いた場合には下開口部24から供
給される空気は下の吹き出し口2cと、上の両側の吹き
出し口2a,2bとから吹き出されるものである。上記
の実施形態では切り替えレバー30f、開閉レバー40
fを手動で回動するようにした例を示したが、電動で回
動するようにしてもよいものである。
【0025】図5、図6に示す実施形態では空調機能付
間仕切りパネル4の両側面のサーキュレータ8のやや下
方位置に設けた一対の吹き出し口2a,2bを仕切り板
9で仕切ってあり、また、仕切り板9で仕切られて一方
の吹き出し口2bと対向する方の空間とサーキュレータ
8を収納した空間とを閉塞板10で仕切ってある。ま
た、他方の吹き出し口2aの一部または全部がサーキュ
レータ8の室内への返送空気の返送口2´となっている
(つまり、吹き出し口2aの一部がサーキュレータ8の
室内への返送空気の返送口2´となっているか、あるい
は吹き出し口2aの全部がサーキュレータ8の室内への
返送空気の返送口2´を兼用している)。
【0026】図5乃至図9に示す実施形態においては、
空調機能付間仕切りパネル4の上部内を開口部を有する
上仕切り板25で仕切り、この上仕切り板25にサーキ
ュレータ8を取り付け、サーキュレータ8からの返送空
気を上仕切り板25の開口を通じて上仕切り板25の上
方の空間から上仕切り板25の下方に位置する返送口2
´に供給するようになっている。そして、上仕切り板2
5の直下の空調機能付間仕切りパネル4内に上ダンパー
ブロック26が取り付けてある。この上ダンパーブロッ
ク26には略垂直な仕切り板9が設けてあり、仕切り板
9から一方の吹き出し口2bの直ぐ上方位置まで到る弧
状に傾斜した案内片27が設けてあって、この案内片2
7が一方の吹き出し口2bと対向する方の空間とサーキ
ュレータ8を収納した空間とを閉塞板10を構成してい
る。また、仕切り板9の上部から吹き出し口2aの上下
方向の略中央部に向けて傾斜した下ガイド片28が突出
してあり、更に、下ガイド片28の先端から上仕切り板
25側に向けて上仕切り板25の開口からの返送空気を
吹き出し口2aの上半分の返送空気の返送口2´にガイ
ドするための斜めに傾斜した上ガイド片29を構成して
いる。
【0027】また、空調機能付間仕切りパネル4の上仕
切り板25よりも上方位置の片面には室内空気を吸引す
るための吸い込み口16が設けてある。図の実施形態で
は化粧カバー12の上部に設けた上の表面材15の上部
に吸い込み口16が形成してある。
【0028】ところで、図に示す実施形態では化粧カバ
ー12の一部にファン装置3やサーキュレータ8を操作
するスイッチ(図示せず)を設けてある。
【0029】また、上記の構成の空調機能付間仕切りパ
ネル4の厚みは建物内を間仕切りする基本間仕切りパネ
ル51の厚みと同じか、又は基本間仕切りパネル51よ
りも厚く設定してある。ここで、空調機能付間仕切りパ
ネル4の厚みを建物内を間仕切りする基本間仕切りパネ
ル51よりも厚く設定すると、基本間仕切りパネル51
内に収納することができない能力の大きい大型のファン
装置3等の空調設備であっても空調機能付間仕切りパネ
ル4に内蔵することができるものであって、能力の大き
い大型のファン装置3等の空調設備を内蔵し間仕切り壁
を構成することが可能となる。もちろん、小型でコンパ
クトなファン装置3等の空調設備を使用する場合には基
本間仕切りパネル51と同じ厚みの空調機能付間仕切り
パネル4内に内蔵することが可能である。
【0030】以下、空調機能付間仕切りパネル4の厚み
が基本間仕切りパネル51よりも厚い場合において、空
調機能付間仕切りパネル4と基本間仕切りパネル51と
を用いて間仕切り壁を構成する例につき説明する。な
お、基本間仕切りパネル51は枠材を枠組みして形成し
た枠体51aの両面にそれぞれ面板51bを取着すると
共に必要に応じて両面板51b内にグラスウールのよう
な断熱材(図示せず)を充填して構成してある。
【0031】空調機能付間仕切りパネル4の厚みが建物
の内を間仕切りする基本間仕切りパネル51の略2以上
の整数倍の厚みの場合、基本間仕切りパネル51と直線
的に隣接する箇所の間仕切り壁部分は、例えば、図3に
示すように基本間仕切りパネル51を複数枚重ねて構成
してある。図3に示す実施形態では空調機能付間仕切り
パネル4の厚みが基本間仕切りパネル51の略2倍の厚
みとなっているので、2枚の基本間仕切りパネル51を
重ねて空調機能付間仕切りパネル51に直線的に隣接す
る個所の間仕切り壁部分を構成してある。なお、空調機
能付間仕切りパネル4の厚みが基本間仕切りパネル51
の略3倍の厚みの場合には3枚、4倍の厚みの場合には
4枚……というように基本間仕切りパネル51を重ねて
建て込むものである。そして、上記のようにして空調機
能付間仕切りパネル4に直線的に隣接する個所の間仕切
り壁部分を基本間仕切りパネル51を複数枚重ねて建て
込むことで構成した場合、空調機能付間仕切りパネル4
の表面と基本間仕切りパネル51を複数枚重ねた間仕切
り壁部分の表面とをほぼ面一として形成される間仕切り
壁の表面を一般の間仕切り壁と同様に略平坦にし、これ
により厚みの厚い空調機能付間仕切りパネル4を用いて
も違和感のない間仕切り壁を形成することができるもの
である。
【0032】また、図4には空調機能付間仕切りパネル
4の厚みが建物内を間仕切りする基本間仕切りパネル5
1よりも厚い場合における、空調機能付間仕切りパネル
4を用いて間仕切り壁を構成する他の実施形態が示して
ある。すなわち本実施形態においては空調機能付間仕切
りパネル4のセンター(つまり厚み方向の1/2を通る
ラインをセンターと称する)と隣接する基本間仕切りパ
ネル51のセンター(つまり厚み方向の1/2を通るラ
インをセンターと称する)とが同じになるように空調機
能付間仕切りパネル4、直線的に隣接する基本間仕切り
パネル51を建て込み、さらに、空調機能付間仕切りパ
ネル4に隣接する基本間仕切りパネル51の両面に増し
壁部52をそれぞれ形成し、空調機能付間仕切りパネル
4の表面と増し壁部52の表面とをほぼ面一とするので
ある。増し壁52は枠材を枠組みして形成した枠体52
aの両面にそれぞれ石膏ボードのような面板52bを取
着すると共に必要に応じて両面板52b内にグラスウー
ルのような断熱材52cを充填して構成したもので、現
場で形成してもよく、あらかじめ工場で形成してパネル
化したものであってもよい。図4に示す実施形態ではパ
ネル化した増し壁52をそれぞれ基本間仕切りパネル4
の両面に配置して釘等の固着具により増し壁52を基本
間仕切りパネル4に固着してある。このようにして、大
型のファン装置3を内蔵できるように空調機能付間仕切
りパネル4の厚みを基本間仕切りパネル51よりも厚く
するものであるにもかかわらず、空調機能付間仕切りパ
ネル4のセンターと隣接する基本間仕切りパネル51の
センターとが同じになるように設置することで、間仕切
りパネルの建て込み施工が簡単且つ正確にできるもので
あり、また、空調機能付間仕切りパネル4に隣接する基
本間仕切りパネル51の両面に増し壁部52をそれぞれ
形成し、空調機能付間仕切りパネル4の表面と増し壁部
52の表面とをほぼ面一とすることで、形成される間仕
切り壁の表面を一般の間仕切り壁と同様に略平坦にでき
し、これにより厚みの厚い空調機能付間仕切りパネル4
を用いても違和感のない間仕切り壁を形成することがで
きるものである。本実施形態において空調機能付間仕切
りパネル4の厚みが基本間仕切りパネル51の厚みの略
2以上の整数倍の厚みの場合に対応できるのはもちろん
であるが、空調機能付間仕切りパネル4の厚みが基本間
仕切りパネル51の厚みよりも厚く且つ略2以上の整数
倍の厚みでない場合でも対応できるものである。
【0033】なお、上記した図3、図4に示す実施形態
ではいずれも空調機能付間仕切りパネル4の化粧カバー
12部分が見切り縁12aの分だけ隣接する間仕切り壁
部分の表面から若干突出していて空調機能付間仕切りパ
ネル4の表面と基本間仕切りパネル51を複数枚重ねた
間仕切り壁部分の表面とを略面一とした例を示している
(この場合においても空調機能付間仕切りパネル4の表
面の面板11と隣接する間仕切り壁部分の表面の面板と
は面一に連続して、その表面に壁紙等の表面化粧仕上げ
材を連続して取着できるようになっている)。もちろ
ん、化粧カバー12部分と隣接する間仕切り壁の表面と
が面一に連続するものであってもよいものである。
【0034】ところで、空調機能付間仕切りパネル4は
例えば、図12(a)に示すように、基礎35に床パネル
36を取り付け金具(図示せず)により取り付けて床を構
成し、床パネル36と基礎35との間の隙間と隣接する
床パネル36間の隙間とを介して床下空間7と空調機能
付間仕切りパネル4の下開口部24とが連通するように
建て込んだり、あるいは、図12(b)に示すように、基
礎35の側面部に大引受け材38を固着し、この大引受
け材38に大引39を載せて固着し、更に、大引39に
床材45を載設して床を構成し、床材45と基礎35と
の間の隙間と、隣接する床材45間の隙間とを介して床
下空間7と空調機能付間仕切りパネル4の下開口部24
とを連通するように建て込むものである。
【0035】図2には建築物Kの平面図の各例が示して
あり、図2(a)のA部分においては建築物Kの空間の
一つであるリビングダイニングルームや寝室や子供部屋
等のような居室空間80aと廊下や階段室のような共用
空間80bとの両方を仕切る間仕切り壁を構成する間仕
切りパネルのうちの一部の間仕切りパネルとして本発明
の空調機能付間仕切りパネル4を使用した例を示してお
り、図2(a)のA部分で使用した空調機能付間仕切り
パネル4は両面上部にそれぞれ吹き出し口2a,2bを
設けたものを用いている。そして、空調機能付間仕切り
パネル4の曲面状に突出した吹き出し口2aを設けた化
粧カバー12側が居室空間80aに面し、化粧カバー1
2を設けていない吹き出し口2b側が共用空間80b側
に面している。
【0036】また、図2(b)のB部分においては空調
機能付間仕切りパネル4の片面の化粧カバー12側にの
み吹き出し口2a,2cを設けた図11に示すような空
調機能付間仕切りパネル4を使用した例であり、吹き出
し口2a,2cを有する化粧カバー12側がリビングダ
イニングルームや寝室や子供部屋のような空調をしたい
居室空間80a側に面している。
【0037】ここで、図2(a)のA部分に建て込んだ
空調機能付間仕切りパネル4の動作につき以下説明す
る。
【0038】循環用のサーキュレータ8を停止し、ファ
ン装置3のみを運転した場合、床下空間7の床下空気が
空調機能付間仕切りパネル4の下開口部24から空調機
能付間仕切りパネル4内に流入し、空調機能付間仕切り
パネル4の側面に形成した吹き出し口2から該当する空
間に吹き出されるものである。この場合、ダンパー30
eを回動して上開口30cを閉にし、シャッター板40
bを回動して下の吹き出し口2cを開にすることで、図
13に示すように、下開口部24から供給される床下空
気は下の吹き出し口2cからのみリビングダイニングル
ームや寝室や子供部屋のような空調をしたい居室空間8
0aに吹き出される。また、図14に示すように、ダン
パー30eを回動して上開口30cを開にし、シャッタ
ー板40bを回動して下の吹き出し口2cを閉にするこ
とで、下開口部24から供給される床下空気は上の両側
の吹き出し口2a,2bから吹き出され、また、図15
に示すように、ダンパー30eを回動して上開口30c
を開にし、シャッター板40bを回動して下の吹き出し
口2cを開にすることで、下開口部24から供給される
床下空気は下の吹き出し口2cと、上の両側の吹き出し
口2a,2bから吹き出されることなる。
【0039】一方、循環用のサーキュレータ8を運転
し、ファン装置3を停止した場合には、床下空気が強制
的に供給されず、図16のように、該当する空間の上部
の空気が吸い込み口16から空調機能付間仕切りパネル
4のサーキュレータ8を収納した空間内に吸い込まれ、
吹き出し口2aの上半分である返送口2´側に向けて斜
め下方に下り傾斜した上ガイド片29により斜め下方に
向けての風の指向性を付与された状態で返送口2´から
該当する空間の下位に向けて供給され、これにより該当
する空間の上位の暖かい空気が空調機能付間仕切りパネ
ル4内を介して該当する空間80の下位に循環させるこ
とができるものである。
【0040】また、サーキュレータ8とファン装置3と
を共に運転した場合、図17乃至図19に示すように、
該当する空間80(居室空間80a)の上部の空気が吸い
込み口16から吸い込まれた室内空気が返送口2´から
該当する空間の下位に向けて吹き出されるものである
が、この時図17、図18に示すように、新鮮な床下空
気が同時に供給され、ダンパー30eを回動して上開口
30cを開にし、シャッター板40bを回動して下の吹
き出し口2cを閉にすることで、下開口部24から供給
される床下空気が上の両側の吹き出し口2a,2bから
吹き出され、この場合、上の吹き出し口2aの下半分か
ら床下空気が吹き出され、上記返送口2´から斜め下方
に向けて吹き出される循環する室内空気と混合された状
態で空間の下位に向けて供給され、これにより空間の上
位の暖かい室内空気と新鮮な床下空気との混合空気を循
環できて、よりいっそう快適で適正な換気が図れること
になる。
【0041】上記した実施形態においては、循環用のサ
ーキュレータ8を運転することで一方の空間の上位の暖
かい空気を空調機能付間仕切りパネル4を介して一方の
空間80の下位に供給することで一方の空間80の空気
を循環して、人体に快適な暖房を行うことができるよう
にした例を示したが、これにのみ限定されず、循環用の
サーキュレータ8を運転することで一方の空間80の上
位の暖かい空気を空調機能付間仕切りパネル4を介して
別の他方の空間80の下位に供給し、これにより一方の
空間80の上位の暖かい空気を利用して他方の空間80
の暖房をして人体に快適な暖房ができるようにしてもよ
いものである。
【0042】また、循環用のサーキュレータ8の運転を
停止し、床下吸気用のファン装置3の運転を停止した場
合、ファン装置3を介して床下空気が自然循環により空
調機能付間仕切りパネル4を介して空調機能付間仕切り
パネル4の側面に設けた給気口3から空間に供給され
る。
【0043】次に、図2(b)のB部分に建て込んだ空
調機能付間仕切りパネル4につき説明する。すなわち、
図2(a)のA部分に建て込む空調機能付間仕切りパネ
ル4は空調機能付間仕切りパネル4の化粧カバー12を
設けた片面側に上下2個吹き出し口2(吹き出し口2
a,2c)を形成し、空調機能付間仕切りパネル4の他
の片面側(つまり化粧カバー12を設けていない方の片
面側)にも吹き出し口2を設けた例を示したが、図2
(b)のB部分に建て込む空調機能付間仕切りパネル4
は、空調機能付間仕切りパネル4の他の片側面(化粧カ
バー12を設けていない側の面)の上部に吹き出し口2
を設けないことが図2(a)のAで示す部分の空調機能
付間仕切りパネル4と異なるのみで、他の構成は同じで
あるので詳細な説明は省略する。
【0044】つまり、本実施形態は図11に示すよう
に、空調機能付間仕切りパネル4の上部には化粧カバー
12を設けた側の片面にのみ吹き出し口2aを形成して
ある。また、上仕切り板25の直下の空調機能付間仕切
りパネル4内に上ダンパーブロック26を取り付けてあ
り、上ダンパーブロック26は、床下空気を吹き出し口
2aの下半分にガイドするための斜め上方に傾斜した下
ガイド片28と、下ガイド片28の先端から上仕切り板
25側に向けて上仕切り板25の開口からの返送空気を
吹き出し口2aの上半分の返送空気の返送口2´にガイ
ドするための斜めに傾斜した上ガイド片29とで構成し
てある。
【0045】この図2(b)のBに示す実施形態の空調
機能付間仕切りパネル4は、図20に示すように循環用
のサーキュレータ8を停止し、ファン装置3のみを運転
する場合、ダンパー30eを回動して上開口30cを閉
にし、シャッター板40bを回動して下の吹き出し口2
cを開にして、下開口部24から供給される床下空気を
下の吹き出し口2cからのみリビングダイニングルーム
や寝室や子供部屋のような空調をしたい居室空間80a
に吹き出す使用形態と、図21示すように、ダンパー3
0を回動して上開口30cを開にし、シャッター板40
bを回動して下の吹き出し口2cを閉にして、下開口部
24から供給される床下空気は上の片側の吹き出し口2
aから吹き出す使用形態と、図22に示すように、ダン
パー30eを回動して上開口30cを開にし、シャッタ
ー板40bを回動して下の吹き出し口2cを開にして、
下開口部24から供給される床下空気を下の吹き出し口
2cと、上の片側の吹き出し口2aから吹き出す使用形
態とを選択できるものである。
【0046】また、循環用のサーキュレータ8を運転
し、ファン装置3を停止した場合には、床下空気が強制
的に供給されないので、図23に示すように、該当する
空間80の上部の空気が吸い込み口16から空調機能付
間仕切りパネル4のサーキュレータ8を収納した空間内
に吸い込まれ、吹き出し口2aの上半分である返送口2
´側に向けて斜め下方に下り傾斜した上ガイド片29に
より斜め下方に向けての風の指向性を付与された状態で
返送口2´から該当する空間80の下位に向けて供給さ
れ、これにより該当する空間80の上位の暖かい空気が
空調機能付間仕切りパネル4内を介して該当する空間8
0の下位に循環させることができるものである。
【0047】また、サーキュレータ8とファン装置3と
を共に運転した場合、図24乃至図26に示すように、
該当する空間の上部の空気が吸い込み口16から吸い込
まれて返送口2´から該当する空間80の下位に向けて
吹き出されるものであるが、この時ダンパー30eを回
動して上開口30cを開にし、シャッター板40bを回
動して下の吹き出し口2cを閉にすることで、下開口部
24から供給される床下空気が上の片側の吹き出し口2
aから吹き出され、この場合、上の吹き出し口2aの下
半分から床下空気が吹き出され、上記返送口2´から斜
め下方に向けて吹き出されて循環する室内空気と混合さ
れた状態で空間80の下位に向けて供給され、これによ
り空間80の上位の暖かい室内空気と新鮮な床下空気と
の混合空気を循環できて、よりいっそう快適で適正な換
気が図れることになる。
【0048】ところで、前述のいずれの実施形態におい
ても夏季において、下の吹き出し口2cから床下空気を
吹き出すようにすると、冷たい床下空気が冷風として居
室空間80aの下部に吹き出されることになって、ちょ
うど扇風機で自然の冷風が供給されているのと同じよう
な状態が得られるものである。
【0049】なお、ファン装置3を運転しない場合、自
然循環により、新鮮な床下空気が空調機能付間仕切りパ
ネル4の下部開口部24から空調機能付間仕切りパネル
4内に流入し、吹き出し口2から居室空間80aや共用
空間80bに供給されるものである。この場合、特に冬
季においては、床下空気が空調機能付間仕切りパネル4
内を通過する際に暖められて暖かい空気として居室空間
80aや共用空間80bに供給されて冷風が吹き出して
不快にならないものである。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、背面片、両側面片及び正面の両側の
リップ片を有する横断面リップ付き溝形をした金属製の
シェルをパネル枠内に内装し、シェルの正面開口側に空
気の吹き出し口を有する平たい表面材を設けてあるの
で、シェルにより片面側が空気の吹き出し口を有する平
たい表面材となり且つ内部が空気通路となった空調機能
付間仕切りパネルを補強できて、少なくとも内部が空気
通路となった空調機能付間仕切りパネルを間仕切りを構
成するパネルとして用いても強度上間仕切り壁として何
ら問題がないものであり、またシェルにより補強するの
で、空調機能付間仕切りパネル内に空調設備を内装して
も何ら問題がないものであり、また、シェルの正面開口
側に空気の吹き出し口を有する平たい表面材を設けるこ
とで、間仕切り壁を構成する際に表面を通常の間仕切り
壁の表面と同様に平坦面とできるものである。この結
果、空調機能付間仕切りパネルを建て込むだけで同時に
空調設備の設置ができて、空調設備の設置に特別な場所
を取らず、施工も簡単に行えるものである。
【0051】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の空調機能付間仕切りパネルの厚みを建物内
を間仕切りする基本間仕切りパネルの厚みの略2以上の
整数倍の厚みとし、空調機能付間仕切りパネルに直線的
に隣接する個所の間仕切り壁部分を基本間仕切りパネル
を複数枚重ねて構成すると共に、空調機能付間仕切りパ
ネルの表面と、基本間仕切りパネルを複数枚重ねた間仕
切り壁部分の表面とを面一又は略面一としてあるので、
基本間仕切りパネル内に収納することができない能力の
大きい大型のファン装置を厚みの厚い空調機能付間仕切
りパネルに内蔵することができ、しかも、大型のファン
装置を内蔵できるように空調機能付間仕切りパネルの厚
みを厚くしても、空調機能付間仕切りパネルに直線的に
隣接する個所の間仕切り壁部分を基本間仕切りパネルを
複数枚重ねて構成すると共に、空調機能付間仕切りパネ
ルの表面と、基本間仕切りパネルを複数枚重ねた間仕切
り壁部分の表面とを面一又は略面一とすることで、形成
される間仕切り壁の表面を一般の間仕切り壁と同様に略
平坦にできて、間仕切り壁の仕上がりがよく、間仕切り
壁の表面に大きな段差が生じることがなくて室内の使い
勝手が良いと共に外観が良いという利点がある。また、
間仕切り壁の表面を面一又は略面一に構成するに当たっ
て、空調機能付間仕切りパネルの隣りに基本間仕切りパ
ネルを複数枚重ねて建て込むだけでよくて構成が簡略化
され、施工性も向上するものである。
【0052】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項1記載の空調機能付間仕切りパネルの厚みを建物内
を間仕切りする基本間仕切りパネルの厚みよりも厚く
し、空調機能付間仕切りパネルのセンターと隣接する基
本間仕切りパネルのセンターとが同じになるように設置
し、空調機能付間仕切りパネルに隣接する基本間仕切り
パネルの両面に増し壁部をそれぞれ形成し、空調機能付
間仕切りパネルの表面と増し壁部の表面とを面一又は略
面一としてあるので、基本間仕切りパネル内に収納する
ことができない能力の大きい大型のファン装置を厚みの
厚い空調機能付間仕切りパネルに内蔵することができ、
しかも、大型のファン装置を内蔵できるように空調機能
付間仕切りパネルの厚みを厚くしたものであるにもかか
わらず、空調機能付間仕切りパネルのセンターと隣接す
る基本間仕切りパネルのセンターとが同じになるように
設置することで、空調機能付間仕切りパネルとこれに隣
接する基本間仕切りパネルとの建て込み施工が簡単且つ
正確にでき、また、空調機能付間仕切りパネルに隣接す
る基本間仕切りパネルの両面に増し壁部をそれぞれ形成
し、空調機能付間仕切りパネルの表面と増し壁部の表面
とを面一又は略面一とすることで、形成される間仕切り
壁の表面を一般の間仕切り壁と同様に略平坦にできて、
間仕切り壁の仕上がりがよく、間仕切り壁の表面に大き
な段差が生じることがなくて室内の使い勝手が良いと共
に外観が良いという利点がある。また、間仕切り壁の表
面を面一又は略面一に構成するに当たって、基本間仕切
りパネルの両面に増し壁部を形成するだけでよくて構成
が簡略化され、施工性も向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調機能付間仕切りパネルを用いた建
築物の一実施形態の全体を示す概略断面図である。
【図2】(a)(b)はそれぞれ同上の空調機能付間仕
切りパネルを用いた建築物の平面プランを示す一実施形
態の平面断面図及び他の実施形態の平面断面図である。
【図3】同上の空調機能付間仕切りパネルを用いて構成
した間仕切り壁の一例を示す平面断面図である。
【図4】同上の空調機能付間仕切りパネルを用いて構成
した間仕切り壁の他例を示す平面断面図である。
【図5】同上の空調機能付間仕切りパネルの一部分解斜
視図である。
【図6】同上の空調機能付間仕切りパネルの縦断面図で
ある。
【図7】同上の正面図である。
【図8】同上のファン装置を内装した部分の拡大横断面
図である。
【図9】同上のダンパー装置、シャッター装置部分の拡
大断面図である。
【図10】同上のシャッター装置の開状態を示す説明図
である。
【図11】本発明の空調機能付間仕切りパネルの他の実
施形態の縦断面図である。
【図12】(a)(b)は同上の床下空間から空調機能
付間仕切りパネルへの床下空気の流れを示す各例の説明
図である。
【図13】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す一例の説明図である。
【図14】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図15】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図16】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図17】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図18】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図19】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図20】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図21】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図22】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図23】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図24】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図25】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図26】同上の空調機能付間仕切りパネルを通しての
空気の流れを示す更に他例の説明図である。
【図27】従来例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 吹き出し口 4 空調機能付間仕切りパネル 6 シェル 6a 背面片 6b 側面片 6c リップ片 14 通気口 50 表面材 51 基本間仕切りパネル 52 増し壁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 嘉輝 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−159825(JP,A) 実公 平3−47149(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/74 541 F24F 7/10 F24F 13/068

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面片、両側面片及び正面の両側のリッ
    プ片を有する横断面リップ付き溝形をした金属製のシェ
    ルをパネル枠内に内装し、シェルの正面開口側に空気の
    通気口を有する平たい表面材を設けて成ることを特徴と
    する空調機能付間仕切りパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空調機能付間仕切りパネ
    ルの厚みを建物内を間仕切りする基本間仕切りパネルの
    厚みの略2以上の整数倍の厚みとし、空調機能付間仕切
    りパネルに直線的に隣接する個所の間仕切り壁部分を基
    本間仕切りパネルを複数枚重ねて構成すると共に、空調
    機能付間仕切りパネルの表面と、基本間仕切りパネルを
    複数枚重ねた間仕切り壁部分の表面とを面一又は略面一
    として成ることを特徴とする空調機能付間仕切りパネル
    を用いた間仕切り構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空調機能付間仕切りパネ
    ルの厚みを建物内を間仕切りする基本間仕切りパネルの
    厚みよりも厚くし、空調機能付間仕切りパネルのセンタ
    ーと隣接する基本間仕切りパネルのセンターとが同じに
    なるように設置し、空調機能付間仕切りパネルに隣接す
    る基本間仕切りパネルの両面に増し壁部をそれぞれ形成
    し、空調機能付間仕切りパネルの表面と増し壁部の表面
    とを面一又は略面一として成ることを特徴とする空調機
    能付間仕切りパネルを用いた間仕切り構造。
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