JPH07109786A - 梁およびそれを用いたダクト構造 - Google Patents

梁およびそれを用いたダクト構造

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JPH07109786A
JPH07109786A JP27910593A JP27910593A JPH07109786A JP H07109786 A JPH07109786 A JP H07109786A JP 27910593 A JP27910593 A JP 27910593A JP 27910593 A JP27910593 A JP 27910593A JP H07109786 A JPH07109786 A JP H07109786A
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JP
Japan
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duct
panel
air
floor panel
floor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27910593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Tateno
一幸 舘野
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 梁としての機能を果たしながら、内部に配
管、配線およびダクト等の配設可能な梁と、前記梁を用
いたダクト構造を提供する。 【構成】 壁パネル60と梁10上に、ダクト付き床パ
ネル40および床パネル50が敷き込まれ、床部を構築
している。梁10は、木製の一対のI型の部材20a,
20bを互いの側端面同士を接合することにより形成さ
れ、内部にその内壁面にダクト材30を備えた中空部1
2を有し、その両端は開口していて、梁10が当接して
いる壁パネルに組み込まれたダクトと接合している。梁
10のダクト付き床パネル40側の側面部およびダクト
付き床パネル40の梁10側下面部には開口部14,4
6が穿設されていて、ダクトホース80によって連結さ
れている。空調エアは、壁パネル内に組み込まれたダク
トを伝って、梁10内に送られ、開口部14からダクト
42に送られ、ダクト付き床パネル40の吹き出し口4
4から居室内に吹き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梁に関し、特に内部に
配管、配線および空調装置のダクト等を備えることが可
能な梁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、木造建築において、水、湯等の
配管、電気系統の配線および空調用のダクトを配設する
場合、例えば2階の床下に空調ダクトを配設する場合を
例にとって説明すると、2階の床部を構築して、その下
に天井を形成し、床部と天井との間に空調ダクトを配設
する。
【0003】そして、建造物内の適宜の場所に構築した
機械室内に設置した空調機本体から上記の空調ダクトを
伝って各部屋に空調エアを送り込む。
【0004】しかし、床部と天井との間が狭い場合に
は、ダクトを配設するスペースが確保できない場合があ
る。この場合には、空調ダクトは室内に露出して配設さ
れることとなるが、この空調ダクトが剥きだしになって
いると外観上好ましくないので、空調ダクトをダクトカ
バーで覆うようにしている。
【0005】しかしながら、空調ダクトおよびダクトカ
バーが部屋側に突出して、その分居住空間が占有され
て、外観上好ましくなく、さらにダクトカバーが必要な
のでコストアップするという問題があった。
【0006】そこで、建築用パネルを用いて建物を構築
するパネル工法においては、建築用パネルの内部に空調
用のダクトを組み込んだダクト付き建築用パネルを用い
て、空調ダクトが部屋側に突出するのを防ぐことが考え
られた。
【0007】ダクト付き建築用パネルとは、パネルの長
手辺方向に沿ってダクトがパネル内に組み込まれたもの
で、空調エアは、パネル内のダクトを通って各部屋へ送
られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たダクト付き建築用パネルを用いた場合、以下のような
問題が生じた。
【0009】例えば床パネルの場合を説明すると、ダク
トは長手辺方向に組み込まれているので、隣接する部屋
の床パネルが同方向に敷き込まれている場合は、ダクト
は直線上に並び、ダクト同士を接合することができる。
しかし、図4に示すように、隣接する第1の部屋100
と第2の部屋120に、床パネル50の長手辺方向が直
交するようにそれぞれ床パネル50が敷き込まれた場合
は、第1の部屋100および第2の部屋120の床パネ
ル50の一部にダクト付き床パネル40を用いたとして
も、第1の部屋100と第2の部屋120のダクト42
が交差方向に位置することとなり、離れた位置のダクト
付き床パネル40内のダクト42にはダクト同士を直結
させることが不可能となる。
【0010】そこで、第2の部屋120から第1の部屋
100へ空調エアを送ろうとすると、第1の部屋100
に敷き込まれた床パネル50の短手辺方向に沿って塩化
ビニル管等で空調ダクト300を配設する必要があっ
た。
【0011】なお、第1の部屋100の床下には、梁2
00が設けられている。
【0012】以上のように、ダクト付き建築用パネルを
用いた場合でも前述したように、隣接した部屋で建築用
パネルの敷き込み方向が異なる場合には、やはり空調ダ
クトの配設が必要となり、手間およびコストがかかると
いう問題点があり、さらに空調ダクトを配設するスペー
スが十分でない場合は、内部配管ができず、空調ダクト
が室内に露出し、外観が悪いという問題点もあった。
【0013】また、水,湯等の配管および電気系統の配
線も、小屋裏および床下に配管および配線のための十分
なスペースがとれない場合には、内部配管ができず、配
管および配線が室内に露出し、外観が悪いという問題点
があった。
【0014】本発明は、前記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、建物内を貫通して設けられる梁に着目
し、本来の梁としての機能を果たしながら、内部に配
管、配線およびダクト等の配設可能な梁を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明に係る梁は、一組のI型の部材より成
り、互いの側端面同士を接合することにより形成された
中空部を有し、両端が開口していることを特徴としてい
る。
【0016】第2の発明に係る梁は、一組のI型の部材
より成り、互いの側端面同士を接合することにより形成
された中空部を有し、両端が開口している梁本体と、前
記中空部の内壁面に取り付けられた断熱性のダクト材と
から成ることを特徴としている。
【0017】第3の発明は、前記梁本体の一部にダクト
材の内部空間と連通した開口部を有することを特徴とし
ている。
【0018】第4の発明に係るダクト構造は、建築用パ
ネル内にダクトを組み込んだダクト付き建築用パネル
と、前記ダクト部分に接合した梁とで構成されることを
特徴としている。
【0019】
【作用】第1の発明においては、梁が中空部を有し、両
端が開口していることにより、梁内に湯,水等の配管、
電気系統の配線を行うことが可能である。またI型部材
を接合することにより、中空部を有する梁が容易に得ら
れ、2つの部材を組み合わせているので強度的にも十分
なものが得られる。
【0020】第2の発明においては、梁の中空部の内壁
面に断熱性のダクト材を有することにより、梁内に空調
エアを通すことが可能で、梁そのものを空調用のダクト
として用いることができる。
【0021】第3の発明においては、梁が、ダクト材の
内部空間と連通した開口部を有することにより、梁が居
室内に露出している構造の場合は、前記開口部を空調エ
アの吹き出し口として、梁から直接空調エアを居室内に
送ることができる。
【0022】第4の発明においては、空調装置の空気
を、ダクト付き建築用パネルのダクトと梁のダクト材を
備えた中空部とを介して建造物全体に送風することがで
き、空調装置から空調ダクトを個別に居室内に導く必要
がない。したがって、居室に邪魔な突出部分が発生せ
ず、居住面積も充分確保することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施例に係る梁を用い
たダクト構造を示す断面図であり、図2は本実施例に係
る梁を示す部分斜視図である。
【0025】梁10は、図2に示すように、木製の一対
のI型の部材20a,20bを互いの側端面同士を接合
することにより、形成されたものである。
【0026】I型の部材20a,20bとしては、所定
の距離をあけて水平に並ぶ構造用合板22,24と、前
記構造用合板22,24と直交して当接し、これらを連
結する構造用合板26とから成るI型梁を用いている。
【0027】梁10は、内部に中空部12を有し、その
両端は開口している。
【0028】中空部12の内壁面には断熱性を有する発
泡スチロールから成るダクト材30が、内壁面を覆って
取り付けられている。
【0029】梁10の側面部には、前記ダクト材の内部
空間と連通する開口部14が設けられている。
【0030】上記のような構成の梁10は、内部に中空
部12を有し、ダクト材30を備えることにより、開口
した両端または開口部14を空調ダクトと接合すること
により、梁10自体が、空調ダクトとして機能すること
が可能である。
【0031】また梁10は、I型梁を組み合わせたもの
なので、内部中空でも十分な強度を有する。
【0032】前記梁を用いたダクト構造は、図1に示す
ように、立設された壁パネル60と、壁パネル(図示せ
ず)間に架設されて床部を支持する梁10上に、内部に
断熱性のダクト42を組み込んだダクト付き床パネル4
0および床パネル50が敷き込まれ、2階床部を構築し
ている。
【0033】梁10の両端は開口していて、その両端
は、梁10が当接している壁パネル(図示せず)に組み
込まれたダクトと接合している。
【0034】壁パネル60上には、胴差62およびダク
ト付き床パネル40を介して2階壁パネル60が立設さ
れている。
【0035】一階の壁パネル60の上部には下面に石膏
ボード72が取り付けられた天井70が取り付けられて
いる。
【0036】梁10のダクト付き床パネル40側の側面
部およびダクト付き床パネル40の梁10側下面部には
開口部14,46が穿設されていて、ダクトホース80
によって前記開口部14,46は連結されている。
【0037】次に前記ダクト構造の空調作用について説
明する。
【0038】建造物の適宜の場所に設置された空調機本
体から各部屋に送られる空調エアは、壁パネル内に組み
込まれたダクトを伝って、接合した梁10の端部から梁
10内に送られる。梁10内に送られた空調エアは、開
口部14からダクトホース80内を通って、ダクト付き
床パネル40の開口部46からダクト42に送られ、ダ
クト付き床パネル40に設けられた吹き出し口44から
居室内に吹き出される。
【0039】このように、本実施例によれば、内部中空
で両端が開口した梁10自体を空調ダクトとして利用
し、ダクト付き床パネル40等ダクト付き建築用パネル
と組み合わせて空調経路を形成しているので、従来例の
ようにダクト付き建築用パネル間に空調ダクトを別体と
して取り付ける必要がなく、部材およびコストの削減が
可能で、空調ダクト用のスペースが十分にとれない場合
でも支障がない。
【0040】梁10は、工場で製造することができるの
で、現場での配管工事が必要なく、工期の短縮が可能
で、工業化にも対応している。
【0041】また梁10の変形例として、図3に示すよ
うに、梁10が露出する場合は、開口部14を吹き出し
口として、空調エアを放出することも可能である。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形
実施例が可能である。
【0043】例えば、梁10に設けた開口部14は、側
面部に限らず下面部等他の場所でも可能である。
【0044】なお、本実施例においては、梁10を空調
ダクトとして用いる場合について説明したが、これに限
らず、梁10の中空部12内に湯、水等の配管または電
気系統の配線を行うことも可能である。この場合は梁1
0の中空部12内壁面にダクト材30が取り付けられて
いる必要はない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の梁にあっ
ては、内部に中空部を有し両端が開口していることによ
り、梁内部に湯、水等の配管または電気系統の配線を行
うことが可能である。
【0046】また、前記中空部の内壁面に断熱性を有す
るダクト材を取り付けることにより、梁自体を空調ダク
トとして用いることが可能である。また、梁の一部に開
口部を設けることにより空調エアの吹き出し部とするこ
とも可能である。
【0047】よって、梁とは別に配管工事を行うことが
不要となるので、工期が短縮でき、コストの削減も可能
となる。
【0048】梁はI型部材より形成されることにより、
一対のI型部材を組み合わせるだけで、容易に内部中空
の梁を得ることができ、従来の梁よりも高強度なため多
雪地帯の長スパンにも十分対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る梁を用いたダクト構造
を示す断面図である。
【図2】本実施例に係る梁を示す部分斜視図である。
【図3】本実施例に係る梁を用いたダクト構造の変形例
を示す断面図である。
【図4】従来の建造物のダクト構造を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 梁 12 中空部 14 開口部 20a,20b I型部材 30 ダクト材 40 ダクト付き床パネル 44 吹き出し口 50 床パネル 60 壁パネル 70 天井パネル 72 石膏ボード 80 ダクトホース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組のI型の部材より成り、互いの側端
    面同士を接合することにより形成された中空部を有し、
    両端が開口していることを特徴とする梁。
  2. 【請求項2】 一組のI型の部材より成り、互いの側端
    面同士を接合することにより形成された中空部を有し、
    両端が開口している梁本体と、 前記中空部の内壁面に取り付けられた断熱性のダクト材
    と、から成ることを特徴とする梁。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記梁本体の一部にダクト材の内部空間と連通した開口
    部を有することを特徴とする梁。
  4. 【請求項4】 建築用パネル内にダクトを組み込んだダ
    クト付き建築用パネルと、 前記ダクト部分に接合した請求項2または請求項3記載
    の梁とで構成されるダクト構造。
JP27910593A 1993-10-12 1993-10-12 梁およびそれを用いたダクト構造 Withdrawn JPH07109786A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6143206A (en) * 1998-06-24 2000-11-07 Tdk Corporation Organic positive temperature coefficient thermistor and manufacturing method therefor
JP2001146790A (ja) * 1999-11-22 2001-05-29 Shimizu Corp 建 物
JP2010112566A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Eco Power:Kk 支持部材セット及び冷暖房システム
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CN111980368A (zh) * 2020-08-28 2020-11-24 中国建筑标准设计研究院有限公司 一种装配式钢结构组合式风道系统及其施工方法

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Effective date: 20001226