JPH074674U - 天井構造 - Google Patents

天井構造

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JPH074674U
JPH074674U JP3147993U JP3147993U JPH074674U JP H074674 U JPH074674 U JP H074674U JP 3147993 U JP3147993 U JP 3147993U JP 3147993 U JP3147993 U JP 3147993U JP H074674 U JPH074674 U JP H074674U
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JP
Japan
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ceiling
duct
space
deck plate
ceiling panel
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Pending
Application number
JP3147993U
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English (en)
Inventor
敏朗 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調設備とケーブル配線設備とを複合化し、
単純な構造で施工工事が容易であり、同一階高に対して
天井高を高くとれ、保守点検作業が容易であり、しかも
ケーブルの配線レイアウトの自由度を高くする。 【構成】 4面が断熱材からなる下面が天井仕上げ材と
なっている偏平な各筒構造のダクト兼用天井パネル8を
設け、このダクト兼用天井パネル8を上階スラブ1のデ
ッキプレート40下に当該デッキプレート40の溝41
方向と直交方向に適宜間隔をおいて平行に配設する。こ
れらダクト兼用天井パネル8の下面ボード81と面一に
なるように各ダクト兼用天井パネル8の間隔部分に天井
パネル7を配設する。ダクト兼用天井パネル8の内部空
間を空調システムの給気経路とし、デッキプレート40
の溝41空間および下面開放型ダクト8bの間隔部分の
空間をケーブル類50の配線スペースとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は一般的なビルなどの室内の天井構造に関し、特に、ケーブル類の配 線設備と空調設備を複合した天井構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調装置の給気用ダクトや吹出口を天井裏に組込む天井構造は、独立ダクト方 式と天井チャンバー給気方式とに大別される。独立ダクト方式とは、コンクリー トスラブと天井パネル(仕上げ材)との間の空間に天井パネルとは別体の独立し たダクトを配管する構造である。天井チャンバ給気方式とは、天井ふところ全体 を空調装置の給気チャンバとして利用するもので、独立した給気ダクトはなく、 天井ふところ全体がダクトスペースとなり、天井パネル面の適宜位置に設けた吹 出口から室内に空調空気を吹出す構造である。
【0003】 いずれの方式の天井構造においても、前記の空調設備とは別途に電力ケーブル や通信ケーブルなどの配線設備を天井裏あるいは床下に配設している。
【0004】 オフィスオートメーションのための床配線方式としてセルラーダクトと呼ばれ る構造が知られている。これはスラブ下面のデッキプレートの凹溝を配線スペー スとして利用する方式であり、デッキプレートの下面に特殊カバーを取り付けて 、デッキプレートの凹溝に直交する溝空間を形成する。このように形成されたマ トリクス状の溝空間を配線スペースとし、オフィスオートメーション機器の電力 ケーブルや通信ケーブルなどを配線する。
【0005】 従来、前記のようなセルラーダクトを組み込んだ天井配線構造に対して、前述 の独立ダクト方式あるいは天井チャンバ給気方式の空調設備はまったく独立した 構造となっていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前述の独立ダクト方式の天井構造では、複雑な曲り箇所を含むダクトの事前製 作が面倒なだけでなく、スラブ下面にダクトを取り付けたり相互に接続する作業 は現場合わせ的な手作業となり、全体として非常に大規模で面倒な工事となる。 また、ダクトの設置スペースの高さ寸法が大きく、同じ階高であっても天井高が 低くなるので、所定の天井高を実現するには階高を高く設定しなければならない 。さらに独立ダクト方式では、いったん空調ダクトを天井裏に組み込んだ状態で 修理またはメンテナンスを行なう場合に、天井パネルをいちいち剥がすか、ある いは点検口を予め要所につくっておき、そこから狭い天井裏に入って作業を行わ なければならず、非常に不便であった。
【0007】 一方、前記天井チャンバ給気方式は独立ダクト方式に比べてはるかに簡単な構 造となり、同一階高での天井高を高くできるし、保守点検の作業も容易である。 しかし、天井ふところ全体が給気チャンバとなるので、意図しない隙間が存在す ることが多く、隙間から室外へ空気が漏れて熱の損失を生じるという問題がある 。また、コンクリートスラブや梁あるいは壁によって空調空気の熱が吸収されて しまうので、ここでも熱の損失を生じる。さらに給気チャンバとしての容積が必 要以上に大きくなり、空調装置の運転開始時から室内に冷気や暖気が行き渡るま での立上がり時間が長くなる。
【0008】 また従来は、室内天井における空調設備とケーブル類の配線設備とは別個に設 計・施工されていたので、全体としての設備部品数が多くて工事も面倒であり、 コスト高になっていた。
【0009】 この考案は前述した従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、空調設 備と配線設備とを複合化し、低コストで施工が簡単で、かつ階高に与える影響の 少ない構造で、熱の損失のない効率的な空調を実現することができ、部分的な風 量の増減などレイアウトの変更も容易な天井空調システムを実現するとともに、 ケーブル類の配線レイアウトの自由度が高い天井構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこでこの考案では、小さな間隔をおいて平行に配置された断熱材製の上面ボ ード及び下面ボードと、同じく断熱材製の両側面部とが一体化されて偏平な中空 角筒構造をなし、前記下面ボードの外面が天井仕上げ材となっているダクト兼用 天井パネルを設ける。このダクト兼用天井パネルを上階スラブのデッキプレート 下に当該デッキプレートの溝方向と直交方向に適宜間隔をおいて平行に配設する とともに、前記ダクト兼用天井パネルの前記下面ボードと面一になるように前記 ダクト兼用天井パネルの間隔部分に天井パネルを配設する。そして前記ダクト兼 用天井パネルの内部空間を空調システムの給気経路とするとともに、前記デッキ プレートの溝空間および前記ダクト兼用天井パネルの間隔部分の空間をケーブル 類の配線スペースとする天井構造とした。
【0011】
【作用】
前記デッキプレートの直下に前記ダクト兼用天井パネルが配設され、その下面 ボードの高さ位置に天井パネルが配設される。そして前記ダクト兼用天井パネル の筒内部が空調システムの給気経路となり、また隣り合う前記ダクト兼用天井パ ネルの間の空間がデッキプレートの凹溝と直交する溝状空間となり、従来のセル ラーダクトと同様なマトリクス状のケーブル配線スペースが形成される。
【0012】
【実施例】
この考案の一実施例による天井構造を図1と図2に示している。両図に示すよ うに、スラブ1はデッキプレート40の上にコンクリートを打設したもので、ス ラブ1の下部には梁はない。デッキプレート40の下面に、その凹溝41と直交 方向に多数のTバー6を所定間隔で取り付け、このTバー6間に通気性天井パネ ル7とダクト兼用天井パネル8とを交互に配設している。
【0013】 通気性天井パネル7は、パンチングメタルあるいはエキスパンデッドメタルの ような多孔性の金属パネル材や、プラスチック製の多孔性成形パネル材や、これ らと目の粗い布地などを組み合わせたパネル材により構成された通気性のある天 井パネルである。この天井パネル7の幅はTバー6の設置間隔にほぼ等しく、こ れをTバー6間に差し入れ、その両側部をTバー6の水平張出部の上に載せるよ うにして設置している。
【0014】 ダクト兼用天井パネル8の構造について詳述する。このパネル8は、図3に示 すように、断熱材製の上面ボート81と下面ボード82が小さな間隔をおいて平 行に配置されて同じく断熱材製の両側面部83とともに一体化され、偏平な中空 角筒構造をなし、前記下面ボード82の外面が天井仕上げ材となっているもので ある。
【0015】 ダクト兼用天井パネル8を構成する断熱材ボードとしてはグラスウールを主体 にしたボード材が好適である。具体的には、高密度グラスウールの表面(ダクト 外面側)にガラス繊維強化アルミクラフト紙を貼り合わせるとともに、その裏面 (ダクト内面側)には黒色樹脂をコーティングして繊維の飛散を防ぐようにした ボードを用いる。しかも、上面ボード81と下面ボード82と両側面ボード83 とを連続した一枚のボードで構成する。つまり、一枚のボードを折り曲げること で偏平な中空筒を構成するとともに、そのボードの両縁部を接合することでダク ト兼用天井パネル8を製作することができる。そして、少なくとも下面ボード8 2に相当する面の外側に天井仕上げ材となる表面材を貼り合わせる。
【0016】 ダクト兼用天井パネル8も2本のTバー6の間隔部分に配置され、Tバー6の 水平張出部の上に載せて設置されている。図から明らかなように、ダクト兼用天 井パネル8の下面ボード82は他の通気性天井パネル7と面一になり、天井パネ ル7とともに天井仕上げ材となる。
【0017】 通気性天井パネル7及びダクト兼用天井パネル8はTバー6の長手方向に適当 な長さに分割されており、Tバー6間に設置した状態で相互に連結される。ダク ト兼用天井パネル8の中空部は以下のように空調用の給気経路となるが、相互に 連通するダクト兼用天井パネル8のつなぎ目部分から空気漏れを起こさないよう な連結構造とする。
【0018】 また図示していないが、空調装置の本体部分は室外に設置されており、ダクト 兼用天井パネル8のダクト空間が空調装置の送風口に連結されているとともに、 通気性天井パネル7とデッキプレート40との間の天井裏空間が空調装置の空気 吸込側に結合されている。つまり、空調装置から圧送される空調空気をダクト兼 用天井パネル8の内部に送り込み、後述するような吹出口を通して空調空気を室 内に吹出す構成とする。また、通気性天井パネル7とデッキプレート40との間 の天井裏空間を排気経路(リターンエアスペース)とし、室内の空気を通気性天 井パネル7を通して天井裏に吸込み、空調装置へ還流させる。
【0019】 以上のように、ダクト兼用天井パネル8の内部空間が空調システムの給気ダク トとなり、通気性天井パネル7全体が空調システムの吸込面となり、天井裏の空 間がリターンエアスペースとなる。
【0020】 ここで、前記の天井裏空間は、デッキプレート40の凹溝41内空間と、これ の下にあって凹溝41と直交する方向に延びるダクト兼用天井パネル8間の空間 とからなる。つまり、従来のセルラーダクト配線構造と同様なマトリクス状の配 線スペースがスラブ1の直下に形成される。そこで図2に示すように、電力用や 通信用などのケーブル50を前記マトリクス状配線スペースに自由に布線するこ とができる。
【0021】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、この考案では、上階スラブのデッキプレート下に その凹溝と直交方向に適宜間隔をおいて断熱材製のダクト兼用天井パネルを設置 するとともに、当該ダクト兼用天井パネルの下面ボードと面一に他の部分にも天 井パネルを配設する構造とした。そして、ダクト兼用天井パネルの内部空間を空 調システムの給気経路とし、また天井裏のマトリクス状スペースをケーブル類の 配線スペースとする。
【0022】 したがって、天井パネルと空調ダクトシステムが一体的に融合した構造になり 、従来の独立ダクト方式に比べて構造および工事がはるかに簡単になり、従来の 天井チャンバ給気方式に近いシンプルな構造で、保守点検の作業も極めて簡単で ある。また天井チャンバ給気方式の構造に比べ、構造物の意図しない隙間部分か ら空調空気が室外に漏れたり、コンクリートスラブに空調空気の多大な熱が吸収 されることがなく、空調システムとしての熱損失が極めて小さくなる。また天井 チャンバの容量が大きすぎるという問題もなくなり、空調装置の運転開始時から 室内に有効な空調空気が行きわたるまでの立上がり時間が短縮される。さらに、 天井仕上げ面はデッキプレート下面より下面開放型ダクトの厚み寸法分だけ低く なる程度であり、従来の独立ダクト方式の天井構造に比べて同一階高であれば天 井高を高くでき、同一天井高であれば階高を低くすることができる。
【0023】 さらに、このような空調設備と完全に融合した形で天井裏にマトリクス状の配 線スペースが形成され、従来のセルラーダクト配線構造と同様な自由度の高い配 線設備を特別な部材や空間を用いることなく実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による天井構造の概略構成
を示す斜視図である。
【図2】同上実施例の構造の断面図である。
【符号の説明】
1 スラブ 6 Tバー 8 ダクト兼用天井パネル 81 上面ボード 82 下面ボード 83 側面部 40 デッキプレート 41 凹溝 50 ケーブル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小さな間隔をおいて平行に配置された断
    熱材製の上面ボード及び下面ボードと、同じく断熱材製
    の両側面部とが一体化されて偏平な中空角筒構造をな
    し、前記下面ボードの外面が天井仕上げ材となっている
    ダクト兼用天井パネルを設け、 このダクト兼用天井パネルを上階スラブのデッキプレー
    ト下に当該デッキプレートの溝方向と直交方向に適宜間
    隔をおいて平行に配設するとともに、前記ダクト兼用天
    井パネルの前記下面ボードと面一になるように前記ダク
    ト兼用天井パネルの間隔部分に天井パネルを配設し、 前記ダクト兼用天井パネルの内部空間を空調システムの
    給気経路とするとともに、前記デッキプレートの溝空間
    および前記ダクト兼用天井パネルの間隔部分の空間をケ
    ーブル類の配線スペースとすることを特徴とする天井構
    造。
JP3147993U 1993-06-11 1993-06-11 天井構造 Pending JPH074674U (ja)

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