JP2571301Y2 - 天井構造 - Google Patents

天井構造

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JP2571301Y2
JP2571301Y2 JP5576292U JP5576292U JP2571301Y2 JP 2571301 Y2 JP2571301 Y2 JP 2571301Y2 JP 5576292 U JP5576292 U JP 5576292U JP 5576292 U JP5576292 U JP 5576292U JP 2571301 Y2 JP2571301 Y2 JP 2571301Y2
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ceiling
air
panel
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reflectors
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敏朗 西尾
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Obayashi Corp
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は一般的なビルなどの室
内の天井構造に関し、特に、照明設備と空調設備を複合
した天井構造に関する。
【0002】
【従来の技術】空調装置の給気用ダクトや吹出口を天井
裏に組込む天井構造は、独立ダクト方式と天井チャンバ
ー給気方式とに大別される。独立ダクト方式とは、コン
クリートスラブと天井パネル(仕上げ材)との間の空間
に天井パネルとは別体の独立したダクトを配管する構造
である。天井チャンバ給気方式とは、天井ふところ全体
を空調装置の給気チャンバとして利用するもので、独立
した給気ダクトはなく、天井ふところ全体がダクトスペ
ースとなり、天井パネル面の適宜位置に設けた吹出口か
ら室内に空調空気を吹出す構造である。
【0003】いずれの方式の天井構造においても、前記
の空調設備とは別途に室内の照明設備を天井に配設して
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述の独立ダクト方式
の天井構造では、複雑な曲り箇所を含むダクトの事前製
作が面倒なだけでなく、スラブ下面にダクトを取付けた
り、相互に接続する作業は現場合わせ的な手作業とな
り、全体として非常に大規模で面倒な工事となる。ま
た、ダクトの設置スペースが高く、同じ階高であっても
天井高が低くなるので、所定の天井高を実現するには階
高を高く設定しなければならない。さらに独立ダクト方
式では、いったん空調ダクトを天井裏に組み込んだ状態
で修理またはメンテナンスを行なう場合に、天井パネル
をいちいち剥がすか、あるいは点検口を予め要所につく
っておき、そこから狭い天井裏に入って作業を行わなけ
ればならず、非常に不便であった。
【0005】一方、前記天井チャンバ給気方式は独立ダ
クト方式に比べてはるかに簡単な構造となり、同一階高
での天井高を高くできるし、保守点検の作業も容易であ
る。しかし、天井ふところ全体が給気チャンバとなるの
で、意図しない隙間が存在することが多く、隙間から室
外へ空気が漏れて熱の損失を生じるという問題がある。
また、コンクリートスラブや梁あるいは壁によって空調
空気の熱が吸収されてしまうので、ここでも熱の損失を
生じる。さらに給気チャンバとしての容積が必要以上に
大きくなり、空調装置の運転開始時から室内に冷気や暖
気が行き渡るまでの立上がり時間が長くなる。
【0006】また、前記のいずれの構造の天井空調シス
テムにおいても、広い天井面に対して小さな開口の複数
の吹出口を適宜に散在させて配設しており、いわゆる局
部吹出式となっている。局部的な吹出口だと、天井全体
に複数の吹出口をどのようなレイアウトで配置するか
が、効率の良い快適な空調環境を実現する上で重要なポ
イントとなる。吹出口の適切なレイアウトとは、室内の
間仕切りの仕方や机やOA機器などの発熱源の配置状態
と密接に関連している。
【0007】一般に、従来の天井空調システムの吹出口
レイアウトは個別の室内利用形態に合せて設計される訳
ではなく、標準的なレイアウトとして適当な無難な間隔
をおいて吹出口を配設している。したがって、室内の利
用形態によっては吹出口レイアウトがはなはだ不適切
で、空調効果が利き過ぎる部分や効果のない部分が生じ
る。特に、吹出口が局部的で開口が小さいと、そこから
吹出す風の速度が大きくなるので、冷房時の冷たい風が
直接人に当たるといった不都合が生じやすい。
【0008】そこで、室内の利用形態に合せて天井空調
システムの吹出口レイアウトを変更することが考えられ
るが、前記の独立ダクト方式ではその工事が非常に面倒
である。天井チャンバ給気方式ではレイアウトの変更工
事は比較的容易であるが、室内利用形態がたびたび変る
のに合せて天井工事を繰り返すというのは現実的ではな
い。
【0009】また従来は、室内天井における空調設備と
照明設備とは別個に設計・施工されていたので、全体と
しての設備部品数が多くて工事も面倒であり、コスト高
になっていた。
【0010】この考案は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、空調設備と照明設備とを複
合化し、低コストで施工が簡単で、かつ階高に与える影
響の少ない構造で、熱の損失のない効率的な空調を実現
することができ、室内全体を弱い送風でむらなく空調す
ることができ、部分的な風量の増減などレイアウトの変
更も容易な天井構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこでこの考案では、下
面が天井仕上げ材を兼ねた通気性パネルからなり、上面
および両側面が断熱材からなる偏平な中空筒形構造をな
すダクト兼用天井パネルを設け、複数の細長い照明器具
反射板を上階スラブの下面に所定間隔をおいて平行に固
定し、前記ダクト兼用天井パネルを2つの前記反射板の
間に配置して当該反射板に支持させる天井構造とした。
【0012】
【作用】前記照明器具の反射板を前記ダクト兼用天井パ
ネルの取り付け支持手段として利用しているので、天井
パネル取り付け用の専用の支持手段は必要なく、全体的
に非常に簡単な構成となる。そして前記ダクト兼用天井
パネルを前記通気性パネルが他の天井パネルとほぼ面一
になるようにスラブ下に配設し、複数の前記ダクト兼用
天井パネルの中空部を適宜に連続させて空調装置に結合
すれば、その空調装置からの空調空気が前記通気性パネ
ルから室内に吹出す。つまりダクト兼用天井パネルの下
面の通気性パネルが吹出面となる。
【0013】前記ダクト兼用天井パネル自体が偏平な空
気流通路を形成し、この通路が空調装置につながること
になるので、天井ふところ内に空調空気が無用に拡散す
ることはない。またダクト兼用天井パネルの上面および
両側面は断熱材であるので、空調空気の熱の損失は極め
て少ない。前記通気性パネルは天井仕上げ材でもあり、
ダクト兼用天井パネルを多用することで天井面の広い領
域全体を空調空気の吹出面とすることができる。
【0014】
【実施例】この考案の一実施例による天井構造を図1〜
図3に示している。この実施例の照明器具は直管形の2
本の蛍光灯1を一組として1つの反射板2に装着するも
のである。反射板2はプレス加工した金属板製で、台形
断面の細長い溝形に形成されており、内面が白色に塗装
された溝内に2本の蛍光灯1が装着される。なお、反射
板2の裏面側にはチョークコイルなどの照明付帯部品5
が取り付けられている。
【0015】上階スラブ3の下面には多数の埋込ボルト
4が設けられており、この埋込ボルト4を利用して反射
板2をスラブ3下に直接固定する。スラブ3下におい
て、多数の反射板2を所定間隔をおいて平行に配設す
る。そして、2つの反射板2の間隔部分に天井パネル7
およびダクト兼用天井パネル8を両側の反射板2を支持
部材として設置する。
【0016】反射板2の両側縁部2aは水平に張り出し
ていて、その水平張出部2aとスラブ3の下面との間に
所定の間隔があいている。天井パネル7とダクト兼用天
井パネル8は両側の反射板2の水平張出部2aの上に載
せるようにして設置する。この実施例では、平行に設置
された多数の反射板2間の1区画ごとに天井パネル7と
ダクト兼用天井パネル8を交互に設置している。
【0017】天井パネル7は、パンチングメタルあるい
はエキスパンデッドメタルのような多孔性のパネル材や
目の粗い布地などの材料により構成された通気性のある
パネルであり、後述のように空調装置へのリターン空気
を室内から天井裏へ吸込む吸込面として機能する。
【0018】ダクト兼用天井パネル8は、図3に示すよ
うに、前記の天井パネル7の厚みを増した偏平な中空筒
形構造で、反射板2の水平張出部2aとスラブ3の間に
収まる厚み(高さ)になっている。ダクト兼用パネル8
の下面8aは天井パネル7と面一になり、天井パネル7
と共に天井仕上げ材となる。この下面8aはパンチング
メタルあるいはエキスパンデッドメタルのような多孔性
の金属パネル材や、プラスチック製の多孔性成形パネル
材や、これらと目の荒い布地などを組合せたパネル材料
により構成された通気性パネルである。この通気性パネ
ル8aは空調装置の吹出口あるいは吸込口を兼ねる。こ
の通気性パネル8aの上面側に偏平な中空筒体を構成す
る上面と両側面は断熱材8bからなる。つまり断面コ字
形の断熱材8bの開放された一面に通気性パネル8aを
配設した構造になっている。断熱材8bの部分は例えば
グラスウールや発泡樹脂などを用いて構成している。ま
た通気性パネル8aには吸湿効果のある塗料を吹き付け
るなどして防露処理を施し、冷房時にも通気性パネル8
aに結露しないようにしている。
【0019】また図示省略しているが、スラブ3下に設
置したダクト兼用天井パネル8のダクト空間を相互に連
結して、室外に設置されている空調装置の送風口に結合
し、空調装置から圧送される空調空気をダクト兼用天井
パネル8の内部に送り込み、通気性パネル8aから室内
へ空調空気を吹出す構成とする。さらに、ダクト兼用天
井パネル8の断熱材8bの外周囲および天井パネル7の
上面とスラブ3との間の天井裏空間を前記空調装置の空
気吸込側に結合し、天井裏空間を排気経路(リターンエ
アスペース)とする。つまり、室内の空気を通気性天井
パネル7を通して天井裏に吸込み、空調装置へ還流させ
る。
【0020】以上のように、ダクト兼用天井パネル8の
内部空間が空調システムの給気ダクトとなると同時に、
通気性パネル8a全体が空調空気の吹出面となる。ま
た、通気性天井パネル7全体が空調システムの吸込み面
となり、天井裏の空間がリターンエアスペースとなる。
したがって、室内天井面における天井パネル7とダクト
兼用天井パネル8の配設パターンによって吹出面および
吸込面の設置パターンを自由に設定することができる。
【0021】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、この考案で
は、下面が仕上げ材を兼ねた通気性パネルからなり、上
面および両側面が断熱材からなる偏平な中空筒形構造な
すダクト兼用天井パネルを設けるとともに、スラブ下面
に照明器具の反射板を所定間隔をおいて平行に設置し、
2つの反射板の間隔部分に当該反射板を支持手段として
前記ダクト兼用天井パネルを設置する天井構造とした。
そして連結したダクト兼用天井パネルを空調装置に結合
することで、ダクト兼用天井パネルを空調装置の給気ダ
クトおよび吹出面として機能させるようにした。
【0022】したがって、天井仕上げ面は梁下面あるい
はスラブ下面より偏平なダクト兼用天井パネルの厚み寸
法分だけ低くなる程度であり、従来の独立ダクト方式の
天井構造に比べて同一階高であれば天井高を高くでき、
同一天井高であれば階高を低くすることができる。ま
た、天井仕上げ材と空調ダクトとが一体的に融合した構
造となり、かつ照明器具の反射板を天井パネルの支持手
段とする構造なので、独立ダクト方式に比べて構造およ
び工事がはるかに簡単になり、天井チャンバ給気方式と
同等のシンプルな構造となる。しかもダクト兼用天井パ
ネルの配置を自由に設定し変更することができ、給気ダ
クトと吹出面の室内における配設パターンの変更作業も
保守点検の作業もきわめて簡単である。さらに、天井面
の広い領域を吹出面にすることができ、強過ぎない送風
で室内全体をむらなく良好に空調することができる。
【0023】また従来の天井チャンバ給気方式の構造に
比べ、建造物の意図しない隙間部分から空調空気が室外
に漏れたり、コンクリートスラブに空調空気の多大な熱
が吸収されることがなく、空調システムとしての熱損失
が極めて小さくなる。また天井チャンバの容量が大きす
ぎるという問題もなくなり、空調装置の運転開始時から
室内に有効な空調空気が行きわたるまでの立上がり時間
が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による天井構造の概略構成
図である。
【図2】図1の要部を拡大した部分詳細図である。
【図3】同上実施例におけるダクト兼用天井パネルの斜
視図である。
【符号の説明】
1 蛍光灯 2 反射板 3 スラブ 4 埋込ボルト 5 照明付帯部品 7 天井パネル 8 ダクト兼用天井パネル 8a 通気性パネル 8b 断熱材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面が天井仕上げ材を兼ねた通気性パネ
    ルからなり、上面および両側面が断熱材からなる偏平な
    中空筒形構造をなすダクト兼用天井パネルを設け、複数
    の細長い照明器具反射板を上階スラブの下面に所定間隔
    をおいて平行に固定し、前記ダクト兼用天井パネルを2
    つの前記反射板の間に配置して当該反射板に支持させた
    ことを特徴とするダクト兼用天井パネルの連結構造。
JP5576292U 1992-08-07 1992-08-07 天井構造 Expired - Lifetime JP2571301Y2 (ja)

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JPH0618845U JPH0618845U (ja) 1994-03-11
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JP2010262743A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Sasakura Engineering Co Ltd 天井用放射パネルを使用した天井照明装置
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