JP7015645B2 - 空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、空調システムに関し、特に、照明一体型の空調システムに関する。
従来より、オフィスビルや公共施設等の建物において、空調システムとして、天井カセット型の空調機が、使用されている。天井カセット型の空調機は、天井裏に配置される空調機本体と、天井面に配置される化粧パネルと、を備える。
一般的な天井カセット型の空調機は、化粧パネルに設けられた空気の吹出口から室内に、空調機本体で熱処理された空気を吹き出す構成である。そのため、空調機から離れた位置まで空気を到達させるためには、強い気流が必要である。
しかしながら、強い気流が発生することで、使用者が、気流による乾燥感や温風感又は冷風感を感じる、といった問題がある。
この問題を解決するためのものとして、例えば、天井放射空調システムや天井輻射空調システム等が、挙げられる。
しかしながら、この種の空調システムでは、放射パネルや輻射パネル等の設備が、別途必要になる。特に、空調機が壁等に設置される場合、プランニングへの制約がある。また、空調機を導入する際に、設備投資がかかるとともに、特殊な設備設計や施工技術が必要になる、という問題がある。
そこで、天井面に空気を案内するためのダクトを設け、該ダクトから室内に空気を送り出す空調機が、例えば、特開平6-058610号公報(特許文献1)に記載されている。
特許文献1に記載の空調機では、天井裏に配置された空調装置と、天井裏に空調装置と面一となるように配置されたダクトと、を備える。この種の空調機では、ダクトは、下面が天井仕上げ材を兼ねた通気性パネルからなり、上面および両側面が断熱材からなる偏平な中空筒形構造のダクト兼用天井パネルとして設けられている。
係る空調機は、ダクト兼用天井パネルを、通気性パネルが他の天井パネルと略面一になるようにスラブ下に配設し、複数のダクト兼用天井パネルの中空部を適宜に連続させて空調装置に結合している。そして、その空調装置からの中空部に送風した空調空気を、通気性パネルから室内に吹き出す構成としている。また、空調装置の送風機の出力を可変とし、暖房時には冷房時よりも送風出力を大きくするようになっている。
特開平6-058610号公報 特開2013‐88042公報
しかしながら、特許文献1に記載の空調機では、上述のように、複数のダクト兼用天井パネルの中空部を空調装置に結合し、その空調装置から各ダクト兼用天井パネルの中空部に送風した空気を、通気性パネルから室内に直接吹き出す構成としている。また、空調装置の送風機の出力を可変とし、暖房時には冷房時よりも送風出力を大きくするようになっている。
このため、特に、大きな送風出力が必要な場合、気流の制御が十分ではなく、使用者が、気流による乾燥感や温風感又は冷風感を感じる、といった問題が残る。また、各ダクト兼用天井パネルの配置によっては、室内の場所によって、空気が届きにくい、といった問題が残る。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、空気の気流を制御することができ、気流感の少ない空気を効率的に送り出すことができる、空調システムを提供することを目的とする。
本発明に係る空調システムは、室内の天井に配置され、空気の吹出口を有する空調機と、前記天井に沿って配置され、前記空調機の前記空気の吹出口から吹き出された空気を案内して、前記室内に前記空気を送り出すダクトと、を備え、前記ダクトは、側部及び底部を有し、前記側部には、前記空気を前記室内に向けて送り出す開口が形成されている、ことを特徴とする。
例えば、室内の天井に配置された空調機等から吹き出された空気を、ダクトを介して、室内に案内する場合、空調機等から室内に直接吹き出された空気に比し、ダクトから案内された空気は、気流感の少ない、柔らかい空気となって、室内に送り出される。
上記構成の空調システムによれば、室内の天井に配置され、空気の吹出口を有する空調機と、天井に沿って配置され、空調機の前記空気の吹出口から吹き出された空気を案内して、室内に空気を送り出すダクトと、を備え、ダクトは、側部及び底部を有し、側部には、空気を室内に向けて送り出す開口が形成されているため、ダクトを介して案内された空気は、ダクトによって流れを拘束されることにより、気流到達範囲を拡大することができ、開口から送り出された空気は、拡散されることで、気流感の少ない空気を効率的に送り出すことができる。
これにより、空気の気流を制御することができ、気流感の少ない空気を効率的に送り出すことができる。さらに、気流到達範囲を拡大することができるため、空調機等の台数を通常より減らしても、平面的に温度差の少ない空調とすることができる。また、ダクト下部からの放熱により、室内の上下温度差を軽減するのに寄与する。
本発明の一態様として、前記室内は、互いに対向して配置される第一の壁部及び第二の壁部を備え、前記ダクトは、前記第一の壁部近傍及び前記第二の壁部近傍まで延びるように形成されている、のが好ましい。
上記構成の空調システムによれば、室内は、互いに対向して配置される第一の壁部及び第二の壁部を備え、ダクトは、第一の壁部近傍及び第二の壁部近傍まで延びるように形成されているため、ダクトから案内された空気を、第一の壁部近傍及び第二の壁部近傍まで、室内全体に亘って、効率的に送り出すことができる。
本発明の他態様として、前記ダクトの端部まで間隔をあけて、複数の開口が設けられている、のが好ましい。
上記構成の空調システムによれば、ダクトの端部まで間隔をあけて、複数の開口が設けられているため、空調機の吹出口からダクトの端部まで案内された空気は、複数個の開口によってさらに拡散されることができ、気流感の少ない空気をさらに効率的に送り出すことができ、気流到達範囲を拡大することができる。さらに、気流到達範囲を拡大することができるため、空調機等の台数を通常より減らしても、平面的に温度差の少ない空調とすることができる。これにより、空気の気流を制御することができ、気流感の少ない空気をさらに効率的に送り出すことができる。
本発明の他態様として、前記複数の開口は、第一の開口と、該第一の開口より前記ダクトの前記端部側に形成された第二の開口と、を含み、前記第二の開口は、前記第一の開口より大きな開口面積を有する、のが好ましい。
空調機の吹出口からダクトを介して案内された空気は、ダクトの端部に向かうにつれて、到達距離が長くなる分、開口からの吹出し力が弱くなり、流量が減少される傾向にある。上記構成の空調システムによれば、複数の開口は、第一の開口と、該第一の開口よりダクトの端部側に形成された第二の開口と、を含み、第二の開口は、第一の開口より大きな開口面積を有するため、第二の開口から送り出された空気は、第一の開口から送り出された空気に比し、開口からの吹出し力が弱くなるのを軽減することができ、流量が減少されることを軽減することができる。
本発明の別の態様として、前記複数の開口は、前記第二の開口より前記ダクトの前記端部側に形成された第三の開口をさらに含み、前記第二の開口と前記第三の開口との間の間隔は、前記第一の開口と前記第二の開口との間の間隔より小さくなるように形成されている、のが好ましい。
上述のように、空調機の吹出口からダクトを介して案内された空気は、ダクトの端部に向かうにつれて、到達距離が長くなる分、開口からの吹出し力が弱くなり、流量が減少される傾向にある。上記構成の空調システムによれば、複数の開口は、第二の開口よりダクトの端部側に形成された第三の開口をさらに含み、第二の開口と第三の開口との間の間隔は、第一の開口と第二の開口との間の間隔より小さくなるように形成されているため、第三の開口から送り出された空気は、第二の開口から送り出された空気に比し、開口からの吹出し力が弱くなるのをさらに軽減することができ、流量が減少されることをさらに軽減することができる。
また、第二の開口から送り出された空気は、第一の開口から送り出された空気に比し、開口からの吹出し力が弱くなるのをさらに軽減することができ、流量が減少されることをさらに軽減することができる。すなわち、第一の開口、第二の開口及び第三の開口において、その吹出し力及び流量の低下を防ぐことができる。
本発明のさらに別の態様として、前記ダクトは、前記空気の吹出口の近傍に、前記空気の吹出口から吹き出された前記空気を吸い込む吸込口を備える、のが好ましい。
上記構成の空調システムによれば、ダクトは、空気の吹出口の近傍に、空気の吹出口から吹き出された空気を吸い込む吸込口を備えるため、空気の吹出口から吹き出された空気を、吸込口からダクト内に効率的に吸い込むことができる。
本発明のさらに別の態様として、前記吸込口における流量係数をαとした場合、流量係数αは、α≧0.5を満たす、のが好ましい。
上記構成の空調システムは、吸込口における流量係数をαとした場合、流量係数αは、α≧0.5を満たすため、空気の吹出口から吹き出された空気を、吸込口からダクト内により効率的に吸い込むことができる。
本発明のさらに別の態様として、前記吸込口における開口面積をBとし、実効面積をαAとした場合、開口面積Bに対する実効面積αAの値αA/Bは、αA/B≧0.4を満たす、のが好ましい。
上記構成の空調システムによれば、吸込口における開口面積をBとし、実効面積をαAとした場合、開口面積Bに対する実効面積αAの値αA/Bは、αA/B≧0.4を満たすため、空気の吹出口から吹き出された空気を、吸込口からダクト内にさらにより効率的に吸い込むことができる。
本発明のさらに別の態様として、前記ダクトの前記端部には、前記第一の壁部及び第二の壁部に向けて、前記空気を吹き出す吹出口が形成されている、のが好ましい。
壁付近の、所謂、ペリメータゾーンは、例えば、直射日光を受けるため、熱負荷が大きい。上記構成の空調システムによれば、ダクトの端部には、第一の壁部及び第二の壁部に向けて、空気を吹き出す吹出口が形成されているため、空調機の空気の吹出口からダクトに案内された空気の一部を、吹出口からペリメータゾーンに優先的に吹き出すことで、ペリメータゾーンにおける熱処理の効率化を図ることができる。
本発明のさらに別の態様として、前記ダクトは、前記室内の間仕切り棚の直上に配置されている、のが好ましい。
上記構成の空調システムによれば、ダクトは、室内の間仕切り棚の直上に配置されているため、ダクトの開口から吹き出された空気は、室内の居住者に直接届くのではなく、室内の間仕切り棚を介して、ダクトから離れた位置の居住者に届くようになる。
本発明のさらに別の態様として、前記ダクトの前記側部に設けられた照明具を、さらに備える、のが好ましい。
上記構成の空調システムによれば、ダクトの前記側部に設けられた照明具を、さらに備えるため、空調システムにおいて、ダクトと照明具とを一体化することができる。
さらに、照明具から室内に直接放射された光と異なり、照度を落として省エネを図ることができるが、明るさ感を低下させることなく、間接照明としての役割を果たす。また、間接照明によって、天井を高く見せられるといった、視覚的効果も有することができる。
以上のように、本発明の空調システムによれば、空気の気流を制御することができ、気流感の少ない空気を効率的に送り出すことができる、といった優れた効果を奏し得る。
本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムの概要構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムの概要構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムを下から見た図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムを介してペリメータゾーンに空気が吹出されている様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムの概要構成がオフィスに設けられている様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムの側部に設けられた照明具の断面図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムの側部に設けられた照明具の変形例の断面図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムの側部に設けられた照明具の変形例の断面図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムの側部に設けられた照明具の変形例の断面図である。 本発明の一実施形態に係るダクト空調・照明一体型天井システムの側部に設けられた照明具の変形例の断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る空調システムの概略について、添付図面を参照して説明する。
本実施形態に係る空調システムは、一般的な空調システムを使用可能であり、例えば、オフィスビルや、公共施設等の建物において、天井等に設置される空調機から吹き出される空気を、ダクトを介して室内に供給するためのものである。
図1に示すように、本実施形態に係る空調システム100は、空調部10と、該空調部10に取り付けられた照明具30と、を備える。なお、照明具30の構成については、後述する。
(空調部10の構成)
本実施形態に係る空調部10は、図1~3に示すように、室内Rの天井CLに配置され、空気の吹出口11aを有する空調機11と、天井CLに沿って配置され、空調機11の空気の吹出口11aから吹き出された空気Aを案内して、室内Rに空気Aを送り出すダクト12と、を備える。なお、図1~図3中の矢印は、空気Aの流れを表している。
室内Rは、互いに対向して配置される第一の壁部W1及び第二の壁部W2を備える。第一の壁部W1及び第二の壁部W2には、例えば、窓Wが設けられている。室内Rには、例えば、一般的なオフィス等と同様に、複数の机Dや、複数組の椅子C、書棚BS、及び間仕切り棚PS等が配置されている。
本実施形態において、空調機11は、一般的な空調機を使用可能であり、例えば、天井カセット型の空気調和機、及び天井カセット型の空気清浄機等に使用されるものである。
本実施形態において、ダクト12は、側部13及び底部14を有する。ダクト12の側部13には、空気Aを室内Rに向けて送り出す開口15が形成されている。
より具体的には、ダクト12の側部13のそれぞれには、空気の吹出口11aから吹き出された空気Aを、天井CLに沿って、水平方向に送り出す開口15が形成されている。
本実施形態において、ダクト12は、第一の壁部W1近傍及び第二の壁部W2近傍まで延びるように形成されている。
本実施形態において、ダクト12の端部12aまで間隔をあけて、複数の開口15が設けられている。複数の開口15は、第一の開口15aと、該第一の開口15aよりダクト12の端部12a側に形成された第二の開口15bと、を含む。第二の開口15bは、第一の開口15aより大きな開口面積Bを有する。
すなわち、複数の開口15の開口面積Bは、ダクト12の端部12aに向かうほど大きくなるように形成されている。
本実施形態において、複数の開口15は、第二の開口15bよりダクト12の端部12a側に形成された第三の開口15cをさらに含む。なお、開口の個数は、これに限定されるものではなく、必要に応じて、適宜変更可能である。
第二の開口15bと第三の開口15cとの間の間隔は、第一の開口15aと第二の開口15bとの間の間隔より小さくなるように形成されている。すなわち、複数の開口15の開口間の間隔は、ダクト12の端部12aに向かうほど小さくなるように形成されている。
本実施形態において、ダクト12は、空気の吹出口11aの近傍に、空気の吹出口11aから吹き出された空気Aを吸い込む吸込口12bを備える。吸込口12bは、例えば、メッシュ形状で覆われている。なお、本実施形態において、吸込口12bは、メッシュ形状で覆われているが、これに限定されるものではなく、例えば、以下に示すような、所望の流量係数及び開口面積を有するようなものであればよい。
本実施形態において、吸込口12bにおける流量係数をαとした場合、流量係数αは、α≧0.5を満たす。
本実施形態において、吸込口12bにおける開口面積をBとし、実効面積をαAとした場合、開口面積Bに対する実効面積αAの値αA/Bは、αA/B≧0.4を満たす。
本実施形態において、天井CLの裏面に結露を発生させることを防止すべく、ダクト12内部の上面には、プラスチック樹脂が貼付されている(図示せず)。より具体的には、ダクト12内部の上面には、ポリスチレン樹脂が、貼付されている。ポリスチレン樹脂は、15mm以上の厚みを有することが好ましい。
図4に示すように、第一の壁部W1(第二の壁部W2)付近の、所謂、ペリメータゾーンは、例えば、直射日光を受けるため、熱負荷が大きい。そのため、本実施形態において、ダクト12の端部12aには、第一の壁部W1及び第二の壁部W2に向けて、空気Aを吹き出す吹出口16が形成されている。ダクト12からの空気Aを、吹出口16からペリメータゾーンに優先的に吹き出すことで、ペリメータゾーンにおける熱処理の効率化を図っている。
本実施形態において、吹出口16には、風向板16aが設けられている。ダクト12の端部12aの吹出口16から吹き出された空気Aは、風向板16aを介して、下方に向けて流れた後、第一の壁部W1(第二の壁部W2)に沿って流れるため、窓W付近に直接吹き出されることがない。このような構成によって、第一の壁部W1(第二の壁部W2)付近に均一な空気を届けることができる。
本実施形態において、ダクト12の底部14は、フラット状に形成されている。本実施形態において、ダクト12の底部14は、フラット状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ダクト12の底部14は、円弧状に形成されてもよい。本実施形態において、ダクト12の底部14からの放熱によって、空調システム100の上下温度差を軽減するのに寄与する。
本実施形態において、ダクト12は、室内Rの間仕切り棚PSの直上に配置されている。これにより、ダクト12から吹き出された空気Aは、室内Rの居住者に直接届くのではなく、室内Rの間仕切り棚PSを介して、ダクト12から離れた位置の居住者に届くようになる。
ところで、天井に空調装置を設置するにあたり、照明具の配置が問題になることがある。そのため、空調装置の化粧パネルに、照明具を設けた天井カセット型空調機が、例えば、特開2013‐88042公報(特許文献2)に記載されている。
特許文献2に記載の天井カセット型空調機では、天井裏に設置される空調機本体と、天井面に露出する矩形の化粧パネルと、を含む。係る天井カセット型空調機は、化粧パネルの少なくとも一つの隅部に取り付けられるコーナーパネルと、コーナーパネルに形成された開口部に室内に向けて設置される照明器具と、電源ユニットと、を含む。
特許文献2に記載の天井カセット型空調機では、上述のように、天井面に露出する化粧パネルのコーナーパネルに形成された開口部に、照明器具が室内に向けて露出して設置されているため、意匠性に問題があるとともに、照明機器からの光は、使用者に直接供給されるようになるため、使用者によっては、眩しさを感じる、という問題があった。
そこで、発明者等は、空気の気流を制御することができ、気流感の少ない空気を効率的に送り出すことができ、かつ意匠性に優れ、心地よい光を届けることのできる、空調・照明一体型天井システムを検討した。
(照明具30の構成)
本実施形態において、図6~図10に示すように、室内Rの天井CLに配置されるダクト12の側部13に設けられ、天井CLに向けて光を放射する照明具30を、さらに備える。なお、図6~10において、図中の点線で示す矢印は、照明具30から放射された光又は天井CLで反射された光を表している。
図6に示すように、ダクト12は、側部13から側方に突出する顎部17を備える。照明具30は、顎部17上に設けられている。顎部17は、その先端部17aに、上方に延びる立上り部17bを備える。
(照明具30の変形例1)
或いは、図7に示すように、照明具30は、シェード31で覆われていてもよい。照明具30は、ダクト12の側部13に、斜め下方向に取り付けられている。シェード31によって、照明具30から放射された光が、分散されやすくなる。
(照明具の変形例2)
或いは、図8に示すように、照明具30は、ダクト12の側部13に設けられた導光板照明具32であってもよい。
(照明具の変形例3)
或いは、図9に示すように、ダクト12の側部13は、天井CLから下方に延びる第一の側部13aと、ダクト12の底部14から上方に延びる第二の側部13bと、を備え、第一の側部13aと、第二の側部13bとの間には、隙間Sが形成されていてもよい。
なお、図示しないが、第一の側部13a及び第二の側部13bは、天井CLに対して傾斜して設けられていてもよい。例えば、第一の側部13a及び第二の側部13bは、ダクト12の側部13から外方に向けて傾斜して設けられてもよい。
(照明具の変形例4)
或いは、図10に示すように、ダクト12の側部13の一部は、一対の風向板13c,13dとして形成され、ダクト12に案内された空気Aは、天井CLと風向板13cとの間、一対の風向板13c,13dの間から、室内Rに送り出されるようにしてもよい。
本実施形態において、図示しないが、照明具30は、直管型LEDを含んでもよい。或いは、照明具30は、一般的な蛍光灯等の蛍光管であってもよい。
図6~図8に示すように、本実施形態において、天井CL及びダクト12の側部13の少なくとも何れか一方には、照明具30から放射された光を反射する反射フィルム18が被覆されていてもよい。本施形態において、天井CL及びダクト12の側部13には、照明具30から放射された光を反射する反射フィルム18が被覆されている。
天井CL及びダクト12の側部13の少なくとも何れか一方には、拡散反射率90%以上の高反射フィルムが被覆されている。本実施形態において、天井CL及びダクト12の側部13には、拡散反射率90%以上の高反射フィルム18が被覆されている。
以上のように、本実施形態に係る空調システム100によれば、ダクト12を介して案内された空気Aは、ダクト12によって流れを拘束されることにより、気流到達範囲を拡大することができ、開口15から送り出された空気Aは、拡散されることで、気流感の少ない空気を効率的に送り出すことができる。
これにより、空気Aの気流を制御することができ、気流感の少ない空気Aを効率的に送り出すことができる。さらに、気流到達範囲を拡大することができるため、空調機11等の台数を通常より減らしても、平面的に温度差の少ない空調とすることができる。また、ダクト12下部からの放熱により、室内Rの上下温度差を軽減するのに寄与する。
また、ダクト12から案内された気流感の少ない空気Aを、第一の壁部W1近傍及び第二の壁部W2近傍まで、室内R全体に亘って、効率的に送り出すことができる。
また、空調機11の吹出口11aからダクト12内部に取り込まれた空気Aは、側部13に設けられた複数個の開口15によって拡散される。さらに、空気Aは、ダクト12の端部12aから送り出され、空気Aの気流到達範囲を拡大することができる。さらに、気流到達範囲を拡大することができるため、空調機11等の台数を通常より減らしても、平面的に温度差の少ない空調とすることができる。
また、第二の開口15bから送り出された空気Aは、第一の開口15aから送り出された空気Aに比し、開口からの吹出し力が弱くなるのを軽減することができ、流量が減少されることを軽減することができる。
また、第一の開口15a、第二の開口15b及び第三の開口15cにおいて、その吹出し力及び流量の低下を防ぐことができる。
また、空気の吹出口11aから吹き出された空気Aを、吸込口12bからダクト12内に効率的に吸い込むことができる。
また、流量係数αは、α≧0.5を満たすため、空気の吹出口11aから吹き出された空気Aを、吸込口12bからダクト12内により効率的に吸い込むことができる。
また、開口面積Bに対する実効面積αAの値αA/Bは、αA/B≧0.4を満たすため、空気の吹出口11aから吹き出された空気Aを、吸込口12bからダクト12内にさらにより効率的に吸い込むことができる。
また、空調機11の空気の吹出口11aからダクト12に案内された空気Aの一部を、吹出口16からペリメータゾーンに優先的に吹き出すことで、ペリメータゾーンにおける熱処理の効率化を図ることができる。
また、ダクト12の開口15から吹き出された空気Aは、室内Rの居住者に直接届くのではなく、室内Rの間仕切り棚PSを介して、ダクト12から離れた位置の居住者に届くようになる。
また、空調システム100において、ダクト12と照明具30とを一体化することができる。
さらに、照明具30から室内Rに直接放射された光と異なり、照度を落として省エネを図ることができるが、明るさ感を低下させることなく、間接照明としての役割を果たす。また、間接照明によって、天井CLを高く見せられるといった、視覚的効果も有することができる。
尚、本発明の空調システムには、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し得ることは勿論のことである。
上記実施形態において、ダクト12内部の上面には、断熱材として、ポリスチレンフォームが貼付されているが、これに限定されるものではなく、任意の断熱材が貼付されてもよい。要は、天井CLの下面における結露を防止できるようなものであればよい。
上記実施形態において、ダクト12の端部12aには、第一の壁部W1及び第二の壁部W2に向けて、空気Aを吹き出す吹出口16が形成され、吹出口16には風向板16aが設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、ダクト12の端部12aには、窓Wとダクト12の端部12aとの間に、ダクト12の端部12aに接続された当て板(図示せず)を設けてもよい。これにより、吹出口16から吹き出された空気Aは、当て板によって、第一の壁部W1及び第二の壁部W2に向かう方向から、左右方向、すなわち、第一の壁部W1及び第二の壁部W2に沿う方向に流れることができる。
本実施形態において、拡散反射率90%以上の高反射フィルム18が被覆されているが、これに限定されるものではなく、照明具30から天井CLに向けて放射された光が、効率よく反射され、居住者が、眩しさを感じず、心地よい光を届けることができるものであればよい。
本実施形態において、複数の開口15のそれぞれに、風向板が設けられていてもよい。これにより、ダクト12に案内された空気Aは、風向板によって複数の開口15のそれぞれから、任意所望の角度で送り出されることができる。この場合、複数の風向板は、ダクト12の端部12aに向かうほど傾斜して設けられていてもよい。
本発明の空調システムは、例えば、オフィスビルや、公共施設等の建物において、天井等に設置される空調システムに有効に適用される。
10 空調部、11 空調機、11a 空気の吹出口、12 ダクト、12a 端部、12b 吸込口、13 側部、13a 第一の側部、13b 第二の側部、13c,13d 一対の風向板、14 底部、15 開口、 第一の開口、15b 第二の開口、15c 第三の開口、16 吹出口、16a 風向板、17 顎部、17a 先端部、17b 立上り部、18 反射フィルム(高反射フィルム)、30 照明具、31 シェード、32 導光板照明具、100 ダクト空調・照明一体型天井システム、A 空気、B 開口面積、C 複数組の椅子、CL 天井、D 複数の机、S 隙間、R 室内、W 窓、W1 第一の壁部、W2 第二の壁部、BS 書棚、PS 間仕切り棚、α 流量係数、αB 実効面積。

Claims (5)

  1. 互いに対向して配置される第1の壁部および第2の壁部を有する室内と、
    前記室内の天井に配置され、空調された空気を吹出す吹出口を有する空調機と、
    前記吹出口から吹出された空調空気を受入れ、受入れた空気の風向を前記吹出口から受け入れた空気の流れと同方向となるよう制限しながら前記第1の壁部に近接する位置まで案内する第1ダクトとを備え、
    前記第1ダクトは、
    底部と、
    前記底部および前記天井の間に位置し、前記天井に沿って前記第1の壁部にまで延在する側部と、
    一端部に前記吹出口から吹出された空気を受け入れる第1吸込口と、
    他端部に前記第1の壁部に向かって空気を吹出す第1ダクト吹出口とを有し、
    前記側部には、一端部から他端部に亘って複数の開口が設けられており、
    前記第1吸込口で吸込んだ空調空気は、前記第1ダクト吹出口で前記第1の壁部へ向けて吹出され、
    前記側部に設けられた各開口からは、前記第1の壁部に向かって前記第1ダクト内を流れる空調空気の流れ方向と交差して水平方向に、空気が室内へ向けて放出される、空調システム。
  2. 前記吹出口から吹出された空調空気を受入れ、受入れた空気の風向を前記吹出口から受け入れた空気の流れと同方向となるよう制限しながら前記第2の壁部に近接する位置まで案内する第2ダクトをさらに備え、
    前記第2ダクトは、
    底部と、
    前記底部および前記天井の間に位置し、前記天井に沿って前記第2の壁部にまで延在する側部と、
    一端部に前記吹出口から吹出された空気を受け入れる第2吸込口と、
    他端部に前記第2の壁部に向かって空気を吹出す第2ダクト吹出口とを有し、
    前記側部には、一端部から他端部に亘って複数の開口が設けられており、
    前記第2吸込口で吸込んだ空調空気は、前記第2ダクト吹出口で前記第2の壁部へ向けて吹出され、
    前記側部に設けられた各開口からは、前記第2の壁部に向かって前記第2ダクト内を流れる空調空気の流れ方向と交差して水平方向に、空気が室内へ向けて放出される、請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記複数の開口は、
    第一の開口と、
    該第一の開口よりも前記空調機から離れた位置に形成される第二の開口とを含み、
    前記第二の開口は、前記第一の開口より大きな開口面積を有する、請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 前記複数の開口は、前記第二の開口よりも前記空調機から離れた位置に形成される第三の開口をさらに含み、
    前記第二の開口と前記第三の開口との間の間隔は、前記第一の開口と前記第二の開口との間の間隔より小さくなるように形成されている、請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記ダクトの側部に照明具が設けられている、請求項1~4の何れかに記載の空調システム。
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