JPH0754736Y2 - オフイス空間の温度分布緩和装置 - Google Patents

オフイス空間の温度分布緩和装置

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JPH0754736Y2
JPH0754736Y2 JP465593U JP465593U JPH0754736Y2 JP H0754736 Y2 JPH0754736 Y2 JP H0754736Y2 JP 465593 U JP465593 U JP 465593U JP 465593 U JP465593 U JP 465593U JP H0754736 Y2 JPH0754736 Y2 JP H0754736Y2
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JP
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air
ceiling
fan
air outlet
temperature distribution
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JP465593U
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JPH0659726U (ja
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利雄 林
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,OA機器類等の内部発
生熱源が存在するオフイス空間の温度分布のむらを緩和
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のOA機器類の進展は,オフイス空
間における熱負荷の増大をもたらし,またニユーオフイ
ス化によるローパーテイションシステム等の導入は室内
空気の流動を妨げる。その結果,空気調和が行われてい
る空間における温度分布の発生を助長させるようになっ
ている。
【0003】空調の観点から見ると,内部発生熱が大き
いオフイスでは,そのインテリアゾーンでは一般に冷房
負荷となるが,その窓際のペリメータゾーンでは気象条
件により冷房負荷になったり暖房負荷になったりする。
したがって,機器類の偏在による内部発熱の分布に加
え,インテリアとペリメータの間でも温度差が生ずる。
【0004】従来,かような温度分布のむらを解消すべ
く,空調装置の分割や空調のゾーニング等により環境制
御を行っている。空調システムのゾーニング化を細分す
ればするほど,快適な温熱環境を形成できることにな
る。具体的な空調システムとしては(1) VAV方式や,
(2) ビルマルチ方式などが知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし,前者のVAV
方式では,低風量時の気流分布性状の変化による局所的
な温度分布の発生や,熱負荷発生源と空気質汚染源の不
一致による低風量供給域での空気質の低下などの問題か
指摘されている。この対策として外気のみを別系統で低
風量供給するシステムが提案されているが,設備が過大
となるし,全体として負荷の増大をもたらす。また後者
のビルマルチ方式では温度制御性能が劣るという問題が
ある。
【0006】そして,かようなシステムではいずれも設
備費用やエネルギー費用がかさむという問題があり,と
くに前者の方式ではゾーニングの仕方にもよるが単一ダ
クト方式に比べて30%程度の設備費用の増大をもたら
す。また,これらのシステムは既存の建築物に適用する
にはダクトシステムや自動制御システムなどの大幅な改
造を余儀なくされるという問題もあり,加えて,オフイ
スの配置替えや模様替えは常態化しているので,それの
対応を見込んだ計画に腐心しなければならないという問
題もある。
【0007】本考案はこのようなオフイス空調の問題を
簡単な設備で解決することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は,オフイスビル
における空気調和が行われている空間の天井部に,空気
取入口と空気吹出口をもつケーシング内にフアンが収納
されたフアンケーシングの必要数を,該空気吹出口から
の噴流がほぼ水平方向となるように配置し,他方,床面
近くに空気吸込口をそして天井面近くに空気吹出口をも
つフアン内装の風道を,該空気吸込口から窓際付近の空
気が吸い込まれ且つその空気吹出口からほぼ水平方向に
空気が吹き出されるように配置し,該フアンケーシング
の空気吹出口と該風道の空気吹出口を該空間の天井部に
おいて一方向性の空気循環流が形成される向きに揃えて
なるオフイス空間の温度分布緩和装置を提供する。
【0009】
【作用】OA機器類から発生する熱や空気質汚染源から
排出される汚染物質はフアンケーシングによって形成さ
れる天井部の循環流によって拡散混合され,室内全体に
わたって均一な温度分布と空気質分布を維持する。
【0010】また,冬期の外壁面や窓面などのペリメー
タ床部の低温空気がフアン内装の風道により天井面に吹
き出され,天井面の循環流にのってインテリア部に移送
されるので,ペリメータ部の暖房負荷がインテリア部の
内部発生熱を吸収する作用を供する。
【0011】
【実施例】図1は,通常のオフイスを対象とした本考案
の温度分布緩和装置の実施例を示す略縦断面図,図2は
その略平面図であり気流状態を図解的に示している。オ
フイス1の空間は空調機2の稼動によって通常の空気調
和が行われる。図示の例では空調機2からの給気が天井
面5の吹出口3から室内に吹き出され,天井面5の吸込
口4から室内空気が還気として空調機2に戻される。
【0012】かような空調が行われているオフイス1に
おいて,本考案では先ず天井部にフアンケーシング6を
設置する。これは,空気取入口7と空気吹出口8をもつ
ケーシング内にフアン9が収納されたもので,図示のも
のでは,空気取入口7と空気吹出口8は方形ケーシング
の互いに対向する面に取付けられ,空気吹出口8はノズ
ル形状を有している。フアン9を駆動すると背面の空気
取入口7からケーシング内に取入れられた空気は空気吹
出口8から噴流として吹き出される。
【0013】空気吹出口8から吹き出される噴流はその
噴流近傍の周囲空気を誘引しながら吹き出し方向に搬送
する。このため,空気吹出口8の方向をほぼ水平方向と
すると,天井面に沿って多くの空気が一方向性に流れ
る。図示の例では,図2に見られるように,ほぼ方形を
有するオフイスの一方の壁面10の近傍の天井面にフア
ンケーシング6Aを,対向する壁面11の近傍の天井面
にフアンケーシング6Bを向きを逆にして配置してあ
り,これによって,天井部には一方向性の循環流が形成
する。
【0014】かような循環流が形成できれば,フアンケ
ーシング6の取付け数と位置は図示のものに限られず,
オフイスの形状や大きさに応じて適切に選定される。
【0015】他方,窓13を有した壁面12の近傍に
は,床面に空気吸込口14を有し,天井面に空気吹出口
15を有する風道16を設置する。この風道16にはフ
アン17が内装されている。図示の例では,この風道は
オフイスの片隅に立てかけられる縦風道16Aと,壁面
13に沿って床部横方向に配置した横引き風道16Bと
からなっており,横引き風道16Bに複数個の空気吸込
口14が設けてある。
【0016】この風道16の空気吹出口15から吹き出
される噴流の方向をほぼ水平方向とすると共に,フアン
ケーシング6によって形成される循環流に沿った方向に
することにより,窓面13の下方に存在した空気は,こ
の風道を経て天井面の循環流に合流する。
【0017】この構成により,オフイス1内に偏在する
OA機器類等から発生する熱はやがて天井面に移動し,
天井面の循環流に随伴して室内に拡散される。また,空
気汚染源(例えばコピー,人体等)から発生した汚染物
質も循環流に誘引され,空気質が均一化する。
【0018】また冬期における窓下の低温空気も循環流
によって室内側に搬送される結果,室内部で発生した熱
を吸収する。例えば,冬期のペリメータ負荷の概数値と
して空調面積当り約30〜40KCal/M2.H(暖房負荷) が
通常採用されるが,インテリア部では50〜100KCal
/M2.H 程度の内部発生熱が一般に生じているので,該循
環流の形成により,ペリメータ部の暖房熱負荷がインテ
リア部の発生熱で賄うこと(熱回収)ができる。
【0019】そして,循環流は天井部で水平方向に形成
されるので,その気流が居室者に直接が当たることはな
い。このため,循環流は不快感を与えることなく温熱環
境と空気室の均一化の作用だけをを果たすことになる。
さらに,この循環流は噴流による周囲空気の誘引作用を
利用するものであるから,僅かなフアン動力によって形
成できる。
【0020】図3は,循環流を形成しようとする領域が
比較的広く,仕切り壁などが存在しない場合の本考案の
実施例を示したもので,図4のその略平面を示してい
る。このような場合には,天井面5から必要長さの垂れ
壁19を取付け,この垂れ壁19で囲われる天井部空間
に個別にフアンケーシング6を適切に配置することによ
り独立した幾つもの循環流を形成させることができる。
図示の例では垂れ壁19の両側には同方向の気流が生じ
るようにフアンケーシング6を配置した例を示してい
る。
【0021】図5は,窓面積も大きな大空間に対してフ
アンケーシング6の配置を工夫することによって,垂れ
壁を設けなくても幾つもの循環流を形成する例を示す。
この場合には,仕切り壁20が窓側の壁12とほぼ平行
に存在しているオフイスの例であり,フアンケーシング
6の位置と向きを図示のように選定することによって空
間全体の天井部に幾つもの循環流を形成させることがで
き,また各循環流にペリメータゾーンの空気を随伴させ
ることができる。なお,16Aは先に説明した縦風道,
16Bは横引き風道である。
【0022】図6は,フアンケーシング6の他の例を示
したもので,フアン9を内装したフアンケーシング本体
6は天井面より上の天井裏空間に設置し,このフアンケ
ーシング6への空気吸込口7を吸込ダクト21で天井下
にまで延長し,また空気吹出口8をダクト22で天井下
まで延長したものである。本例のフアンケーシング6で
はフアン音が室内に伝播することが防止されると共に見
栄えもよくなる。
【0023】
【考案の効果】以上のように,本考案によれば,VAV
システムやビルマルチシステムに比べて極めて簡単な設
備でオフイスの温度分布を緩和することができる。
【0024】本考案装置は設備が簡単で低廉であるばか
りでなく,仕切りや配置替え等の模様替えに際してもフ
アンケーシングの方向や位置の変更や増減で対処できる
点で,また既存の空調設備に変更を与えることもない点
で,さらに居室者に対して気流の影響を与えない点で
も,極めて実用的である。
【0025】加えて,ペリメータゾーンとインテリアゾ
ーンの空調負荷の変動が回避され同時に熱回収ができる
ので,省エネルギーが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の機器配置状態を示したオフイスの
略断面図である。
【図2】図1の機器配置と気流の状態を平面的に示した
略平面図である。
【図3】本考案装置の機器配置状態の他の例を示した略
断面図である。
【図4】図3の装置の機器配置状態を平面的に示した略
平面図である。
【図5】本考案装置の機器配置状態のさらに他の例を示
した略平面図である。
【図6】本考案で使用するフアンケーシングの例を示す
略断面図である。
【符号の説明】
1 空調が行われているオフイス空間 2 空調機 3 給気吹出口 4 還気吸込口 5 天井面 6 フアンケーシング 7 ケーシングの空気取入口 8 ケーシングの空気吹出口 9 ケーシング内のフアン 13 窓 14 フアン風道の空気吸込口 15 フアン風道の空気吹出口 16A 縦風道 16B 横引き風道 19 垂れ壁

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフイスビルにおける空気調和が行われ
    ている空間の天井部に,空気取入口と空気吹出口をもつ
    ケーシング内にフアンが収納されたフアンケーシングの
    必要数を,該空気吹出口からの噴流がほぼ水平方向とな
    るように配置し,他方,床面近くに空気吸込口を,天井
    面近くに空気吹出口をもつフアン内装の風道を,該空気
    吸込口から窓際付近の空気が吸い込まれ且つその空気吹
    出口からほぼ水平方向に空気が吹き出されるように配置
    し,該フアンケーシングの空気吹出口と該風道の空気吹
    出口を該空間の天井部において一方向性の空気循環流が
    形成される向きに揃えてなるオフイス空間の温度分布緩
    和装置。
  2. 【請求項2】 フアン内装の風道は,床面近くに空気吸
    込口をもつ横引き風道と天井面近くに空気吹出口をもつ
    縦風道とからなる請求項1に記載の温度分布緩和装置。
  3. 【請求項3】 オフイスの天井部は,天井面から必要長
    さの垂れ壁によって複数の天井部空間に区分され,各空
    間ごとに循環流が形成される請求項1または2に記載の
    温度分布緩和装置。
  4. 【請求項4】 フアンケーシングは,フアン内装のケー
    シング本体が天井裏空間に設置され,該本体への空気取
    入口と該本体からの空気吹出口が天井下に取付けられる
    請求項1,2または3に記載の温度分布緩和装置。
JP465593U 1993-01-21 1993-01-21 オフイス空間の温度分布緩和装置 Expired - Lifetime JPH0754736Y2 (ja)

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JPH0659726U JPH0659726U (ja) 1994-08-19
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ID=11589965

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JP6325882B2 (ja) * 2014-05-02 2018-05-16 三機工業株式会社 除染方法及び装置
CN117222851A (zh) * 2021-03-31 2023-12-12 三菱电机楼宇解决方案株式会社 空调系统

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