JP6635846B2 - 建物の空調設備 - Google Patents

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本発明は、建物の空調設備に関する。
住宅などの建物に設置される設備機器には、空調設備がある。空調設備は、屋外に設置される室外機及び屋内(建物内)に設置される室内機により構成されており、室内機によって生成された空調風(温風又は冷風)が建物内の居住空間に供給される。
ここで、特許文献1の機器架台は、全館空調システムにおいて階ごとに設けられる空調室内機が、屋根の下方において梁材に設置された脚部に支持された架台板に空調室内機が支持されており、空調室内機は、天井面材の開口部に取付けられた供給部に空調ダクトによって接続されている。また、特許文献2には、機械室に設けられた空調装置と居室に設けられた吸気グリルとが、床下空間に設けられた通気ダクトによって接続された建物の空調設備が記載されている
特開2014−163060号公報 特開2012−097980号公報
ところで、空調設備では、機械室に据え付けられる室内装置の周囲には、少なくとも室内装置の一面に対向してメンテナンススペースを確保されることが望まれている。このために、メンテナンススペースが確保されるように機械室内に据え付ける室内装置の向きが定められる。また、空調空気の流路となるダクトを床下空間に敷設する空調設備においては、室内装置を床面に設置し、床下空間に敷設されたダクトが室内装置の直下の床面に貫通形成された取付孔に挿通されて室内装置に直接接続することで、狭い機械室内でのダクの取り回しスペースが不要となるので好ましい。
一方、建物には、床下に複数の大梁が設けられており、大梁の上方に床材が敷き詰められて床が形成されている。また、建物は、居住空間を中心に間取りが定められており、室内装置を設ける機械室は、階段下や物入れの一部などの限られた空間が用いられると共に、機械室に割り当てられる床面積は小さく(狭く)なっている。
このような建物においては、狭い機械室が大梁の上となってしまうことがある。床下にダクトが敷設される空調設備では、室内装置の下を大梁が通っていると、床下からのダクトの引き出し位置を大梁から離した位置にしなければならず、室内装置の直下にダクトを接続することが困難となる。また、大梁を避けた位置に取付孔を形成してダクトと室内装置とを直接接続するためには、機械室内における室内装置の位置が設計位置に対して移動してしまうことになる。このために、機械室内では、無駄な空間が生じたり、室内装置のメンテナンススペース等を確保することが困難となってしまったりすることがある。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、室内装置が設けられる機械室の配置位置の自由度を高くできる建物の空調設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の態様は、建物の床下に敷設され、一端側が建物の機械室の床に設けられた取付孔に挿通されて機械室内に引き出されると共に、他端側に被空調空間が連通されたダクトと、前記機械室内の床の上方に配置されると共に、一面が前記機械室の開口側へ向けられて、下面に前記ダクトの一端側が接続され、前記ダクトを介して前記被空調空間へ空調風を送出する室内装置と、内部が中空とされると共に前記機械室の床上に配置され、床面から所定高さ位置で前記室内装置を支持し、更に前記取付孔を覆う架台と、を含む。
第1の態様では、機械室の床面上に架台を配置して、室内装置は、一面が機械室の出入口となる開口部に向けられて架台上に配置される。この際、室内装置のメンテナンスが行われる面を開口部に向けることで、室内装置のメンテナンスを行うためのスペースを確保できる。また、ダクトは、床下に敷設され、機械室の床に設けた取付孔から機械室内に引き出されて室内装置の下面に接続される。
ここで、架台は、室内装置の直下から取付孔を覆う範囲の大きさとされており、また、架台の内部には、取付孔から引き出したダクトを室内装置に接続可能とするスペースが確保されている。これにより、室内装置が大梁の上方に配置されて、取付孔が大梁を避けた位置に設けられていても、ダクトと室内装置との接続が容易となる。従って、建物内において機械室を設ける位置の自由度が高められる。
第2の態様は、第1の態様において、前記架台には、前記機械室の開口側から見て左右両側に一対の脚部が設けられ、一対の前記脚部の上端に前記室内装置が支持される。
第2の態様では、架台が一対の脚部を備え、機械室の開口側から見て左右両側に架台の脚部が配置される。これにより、一対の脚部の間が開口部側に開放されるので、開口部側からダクトと室内装置との接続が可能となり、ダクトと室内装置との接続を容易にできる。なお、ダクトを室内装置に接続した後は、一対の脚部の間が閉鎖されても良い。
第3の態様は、第1又は第2の態様において、前記ダクトが挿通される挿通孔が設けられたベース板を有する取付部材を備え、前記取付部材の前記ベース板によって前記取付孔が前記挿通孔を除いて閉鎖される。
第3の態様では、ベース板に挿通孔が設けられた取付部材を備え、ダクトはベース板の挿通孔に挿通される。また、取付孔は、挿通孔を除いた部分が取付部材のベース板により閉鎖される。ダクトが挿通されるベース板は、ダクトより大きく形成されるので、ベース板により取付孔の挿通孔を除いた部分を確実に閉鎖できる。
これにより、取付孔の開口サイズをダクトの外径よりも大きくすることができるので、床下からのダクトの引き出しが容易となる。しかも、床下と機械室内を連通する取付孔を閉鎖できるので、床下の空気が機械室に入り込むのを抑制できると共に、機械室の空気が床下へ漏れ出すのを抑制できる。
第4の態様は、第3の態様において、前記ベース板の下面に、前記挿通孔の周縁と前記取付孔の開口端との間に介在される位置決め部材を備える。
第4の態様では、ベース板の挿通孔の周囲に位置決め部材が設けられており、ベース板により取付孔を閉鎖する際、位置決め部材がダクトと取付孔の内周面との間に配置される。これにより、ベース板により取付孔を覆って的確に閉鎖することができる。
第5の態様は、第4の態様において、前記位置決め部材が、断熱部材である。
第5の態様では、位置決め部材として断熱部材が用いられている。即ち、位置決め部材を断熱性を有する材料により形成している。これにより、ベース板により取付孔を閉鎖する際、取付孔の内周面とダクトとの間に断熱部材が介在されるので、床下の温度が機械室に影響するのを抑えられる。
第6の態様は、第4又は第5の態様において、前記取付部材が、前記ベース板の上面から突出されて前記ダクトが挿通される筒体部を備えている。
第6の態様では、ベース板に筒体部が設けられ、筒体部内にダクトが挿通される。これにより、床下から引き出したダクトに不必要な曲がりが生じるのを抑えられる。
第1の態様は、建物の床下に設けられる大梁などにより室内装置の設置位置が制限されるのを抑制できるので、建物内において室内装置が設けられる機械室の配置位置の自由度を高くすることができる、という効果を有する。
第2の態様によれば、機械室の開口側からダクトと室内機との接続を容易に行うことができる、という効果を有する。
第3の態様によれば、床下からのダクトの引き出しが容易となる、という効果を有する。
第4の態様によれば、ベース板により取付孔を覆って的確に閉鎖することができる、という効果を有する。
第5の態様によれば、取付孔が設けられていても床下と機械室との間を断熱することができる、という効果を有する。
第6の態様によれば、取付孔の部分でダクトが曲がってしまうのを抑制できる、という効果を有する。
本実施の形態に係る建物の主要部を示す平面図である。 本実施の形態に係る設備装置及び機械室を示す立面図である。 (A)は本実施の形態に係る架台を示す斜視図であり、(B)は架台及び室内機の架台近傍を示す斜視図である。 本実施の形態に係る取付部材を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1には、本発明の実施の形態に係る建物10の主要部が平面図にて示されており、図2には、建物10の主要部が立面図にて示されている。建物10には、被空調空間としての複数の居室12及び廊下14などが設けられており、図1には、居室12A、居室12Aに繋がった居室12B及び廊下14が示されている。
建物10には、居室12Bの廊下14側に間仕切り壁16が設けられている。間仕切り壁16には、廊下14に面して居室12Bへの出入り口となる開口部16Aが設けられており、開口部16Aには、引き戸の扉16Bが設けられている。また、建物10には、廊下14を挟んで居室12Aとは反対側に階段18及び玄関ホール20が設けられており、建物10では、廊下14を通って各居室12(12A、12B)、階段18及び玄関ホール20等の間を移動可能とされている。
建物10には、居室12Aと廊下14との間に、機械室22及び物入れ24A、24Bが設けられている。物入れ24A、24Bは、物入れ24Aが居室12A側とされていると共に、物入れ24Bが居室12A側かつ居室12B側とされており、物入れ24Aが廊下14に開口されていると共に、物入れ24Bが居室12Aに開口されている。
また、機械室22は、廊下14を挟んで玄関ホール20とは反対側とされている。機械室22は、廊下14側が出入り可能な開口部26Aとされており、廊下14側を除く三方が間仕切り壁26B、26C及び26Dにより囲まれている。間仕切り壁26Bにより機械室22と物入れ24と間が仕切られており、間仕切り壁26Cにより機械室22と居室12Aとの間が仕切られている。
図2に示されるように、機械室22の下側は、床材28が敷き詰められて閉鎖された床(床面30)とされており、機械室22の上側には、床面30からの高さが予め定められた高さとなる位置に棚板26Eが設けられて、棚板26Eの下面が機械室22の天井とされている。これにより、機械室22は、開口部26Aにより床面30と天井との間の略全域が廊下14側へ開放可能とされている。開口部26Aには、両開き(観音開き)戸とされる扉32が対で設けられており、機械室22は、扉32を開くことで内部が廊下14側に開放され、扉32を閉じることで閉鎖される。
図1に示されるように、建物10の床下には、複数の大梁34が設けられている。図2に示されるように、大梁34には、小梁36が掛け渡されていると共に小梁36に根太38が掛け渡されており、根太38上に床材28が敷き詰められている。これにより、建物10には、床材28の下側に床下空間10Aが形成されている。
また、図1に示されるように、複数の大梁34の内の大梁34Aは、階段18と玄関ホール20との間及び機械室22と物入れ24との間(仕切り壁26Bの下方)を通っており、大梁34Bは、居室12Aと機械室22との間(仕切り壁26Cの下方)を通っている。
一方、建物10には、全館空調設備を構成する空調設備40が設けられており、空調設備40は、室内装置としての室内機42及び建物10の外部(屋外)に設置された室外装置としての図示しない室外機を備えている。空調設備40は、室内機42が機械室22に据え付けられている。
図2に示されるように、機械室22の扉32には、アンダーカットが設けられており、扉32の下端と床面30との間に通気部32Aが形成されている。機械室22は、扉32により開口部26Aが閉鎖された状態においても通気部32Aにより廊下14に連通されている。廊下14に面している居室12Bと廊下14との間の扉16B等には、通気グリル又はアンダーカット(図示省略)が設けられており、建物10では、被空調空間となる各居住空間が直接又は他の居住空間を介して廊下14に連通されている。
空調設備40は、室内機42が機械室22内の空気を取り込んで空調空気(暖気又は冷気)を生成すると共に、室内機42が生成した空調空気を空調風として各居住空間へ供給する。また、各居住空間に供給された空調風は、廊下14を介して機械室22に戻される。これにより、建物10内では、室内機42により生成された空調風が循環されて、居室12A、12B等の居住空間及び廊下14等の被空調空間の空調(暖房又は冷房)が行われる。また、空調設備40は、主に建物10の1階の空調を担っており、機械室22から各居住空間への空調風の供給には、床下空間10Aに敷設された供給用ダクト44が用いられている。
空調設備40の室内機42は、全体として略直方体形状とされており、熱交換ユニット46及び送風ユニット48を備えている。熱交換ユニット46の一方の面には、機械室22内の空気を取り込むための図示しない取込口が設けられており、取込口が防音カバー50により囲われている。室内機42は、防音カバー50が設けられている面(取込口が設けられている面)から各種のメンテナンスが行われるようになっている。以下の説明においては、室内機42の防音カバー50が設けられている面(メンテナンスが行われる面)を前側として矢印FRにて示されていると共に、上下方向上側が矢印UPにて示されており、幅方向が矢印Wにて示されている。
熱交換ユニット46には、一対の冷媒配管52の各々の一端が接続されており、冷媒配管52の各々の他端が室外機に接続されている。熱交換ユニット46は、取込口から取り込まれる機械室22内の空気と冷媒配管52を介して室外機との間で循環される冷媒との間で熱交換を行うことで空調空気(暖気又は冷気)を生成する。
送風ユニット48は、図示しない送風ファンを備えていると共に、熱交換ユニット46とは反対側の面に接続部54が設けられており、接続部54には、供給用ダクト44の一端が接続されている。供給用ダクト44の他端側は、各居室12(12A、12B)等の被空調空間の床面に設けた図示しない供給グリル(吹き出しグリル)又は供給グリルが設けられたチャンバーに接続されている。これにより、機械室22と各居室12等とは、室内機42及び供給用ダクト44を介して連通されている。
送風ユニット48は、送風ファンを作動することで、機械室22内の空気を熱交換ユニット46の取込口から取り込むと共に、熱交換ユニット46により生成された空調空気を空調風として供給用ダクト44へ送り出す。これにより、空調風が建物10内を循環されて廊下14から機械室22内に戻される。
機械室22には、架台56が設けられている。図3(A)及び図3(B)には、架台56が斜視図にて示されている。架台56には、一対の脚部58A及び枠状とされた取付部58Bが設けられており、取付部58Bが一対の脚部58Aの間に掛け渡されている。また、架台56は、一対の脚部58Aの一方が間仕切り壁26B側とされ、一対の脚部58Aの他方が間仕切り26D側とされると共に、機械室22の奥側の間仕切り壁26Cに寄せられて配置されている。即ち、架台56は、開口部26A側から見て機械室22の左右両側の間仕切り壁26B、26Dの近傍に脚部58Aが配置されている。
図2に示されるように、架台56は、機械室22の奥側が大梁34Bの上方となる床面30上に配置される。また、架台56は、取付部58Bの下側が機械室22の開口部26Aへ向けて開放されると共に、開口部26A(扉32)との間に所定のスペースが設けられた状態で機械室22内に配置される。さらに、図3(B)に示されるように、架台56は、奥行き(機械室22の開口部26A−間仕切り壁26C方向の寸法)が、室内機42の送風ユニット48の奥行きよりも大きくされている。
室内機42は、送風ユニット48が下側(熱交換ユニット46が上側)とされて、前面側となる熱交換ユニット46の防音カバー50側が開口部26A側(扉32側)とされて架台56の取付部58Bに載せられて固定される。これにより、室内機42は、大梁34Aの上方に配置されると共に、間仕切り壁26B、26C、26Dに対して所定の間隔とされて機械室22に据え付けられる。また、室内機42は、送風ユニット48の接続部54が架台56内に突出されていると共に、メンテナンスが行われる前側が開口部26A側へ向けられる。
架台56の取付部58B上には、室内機42の前方に空きスペースが設けられており、取付部58Bの空きスペースから架台56内に冷媒配管52及びドレン52Aが挿通される。また、架台56は、取付部58Bにおける室内機42の前面よりも開口部26A側の空きスペース(冷媒配管52及びドレン52Aの挿通部分を除く)に天板58Cが取付られると共に、一対の脚部58Aの間の開口部分に前板58Dが取付けられる。天板58C及び前板58Dは、パーチクルボードなどが用いられており、天板58C及び前板58Dをステープル等により架台56に固定することで、架台56の開口部26A側が閉鎖される。
図2に示されるように、室内機42の接続部54は、架台56の内部に突出されており、接続部54には、床下空間10Aから引き出された供給用ダクト44が接続されている。機械室22には、架台56の下側の床面30に取付部材60が配置されており、取付部材60には、床下空間10Aから引き出される供給用ダクト44が挿通される。供給用ダクト44としては、例えば、螺旋状又はリング状とされた金属性の骨材に断熱材が担持されると共に断熱材の内周側及び外周側がシート体により覆われて、長尺状かつ伸縮及び屈曲可能に形成されたものが用いられる。
図4には、取付部材60が斜め上方側から見た斜視図にて示されている。図4に示されるように、取付部材60には、矩形平板状のベース板62及び円筒状の筒体部64が設けられており、ベース板62及び筒体部64は、樹脂製又は金属製とされている。ベース板62には、供給用ダクト44が挿通可能な内径の挿通孔62Aが貫通形成されている。挿通孔62Aの内径は、外周部の断熱部材が圧縮されて外径が縮径された状態で供給用ダクト44が挿通可能な内径であることが好ましい。
筒体部64は、内径が挿通孔62Aの内径よりも僅かに大きくされており、筒体部64は、挿通孔62Aと略同軸とされて軸線方向の一端がベース板62に接合されている。これにより、取付部材60は、ベース板62の一方の面に所定長さの筒体部64が突設されている。なお、取付部材60としては、筒体部64がベース板62の両側に突出されていても良い。
ベース板62の筒体部64とは反対側の面には、位置決め部材及び断熱部材としての複数(本実施の形態では4個)のガイド部材66が取付けられている。ガイド部材66は、断熱性を有する独立発泡ポリエチレンなどの発泡樹脂が用いられて、上下方向の面が三角形状(直角三角形状)のブロック状に形成されている。ガイド部材66は、ベース板62の四隅の各々に配置され、挿通孔62Aを囲っている。また、ガイド部材66は、三角形の面の一方の面がベース板62側とされかつ頂部(直角の角部)が挿通孔62Aとは反対側へ向けられてベース板62に取付けられている。
ベース板62は、四方の内の三方の周縁部がガイド部材66よりも外方へ突出されて固定部62Bとされており、ベース板62の四方の内の残りの一方には、ガイド具68が設けられている。ガイド具68は、帯板状とされて、長手方向の両側の端部68Aが同一方向へ曲げられている。ガイド具68は、ベース板62において、固定部62Bが設けられていない部分に配置されて、端部68Aがガイド部材66のベース板62外周側の面に当接されてベース板62に取付けられている。
また、取付部材60には、筒体部64の内部に気密部材70が配置されている。気密部材70は、ポリウレタンなどが用いられてシート状又は円筒状とされており、筒体部64に挿通された供給用ダクト44の外周部分と筒体部64の内周面との間を埋めるように配置される。
図2に示されるように、機械室22には、架台56の下方側となる床面30に、供給用ダクト44が挿通される取付孔72が貫通形成されている。建物10には、機械室22の仕切り壁26Cの下方に大梁34Bが通っていると共に間仕切り壁26Bの下方を大梁34Aが通っており、取付孔72は、大梁34A、34Bと重ならない位置(干渉しない位置)において床材28が貫通されて形成されている。また、図4に示されるように、取付孔72は矩形形状とされており、取付孔72の大きさは、ベース板62の4個のガイド部材66が一体で挿入(嵌め込み)可能で、かつガイド部材66よりも外側の固定部62Bが入り込まない大きさとされている。
取付部材60は、ガイド部材66及びガイド具68が取付孔72に挿入される共に、ガイド具68が取付孔72の周縁端面に当接される。また、取付部材60は、ガイド部材66の各々が取付孔72の内周面に対向されることで、取付孔72に対する移動が制限される。これにより、取付部材60は、挿通孔62Aに挿通された供給用ダクト44の周囲をガイド部材66により囲っており、供給用ダクト44が取付部材60によって支持されている。また、取付部材60は、ベース板62の固定部62Bが取付孔72の周縁の床面30に重ねられて、ベース板62が挿通孔62Aを除く部分において取付孔72を閉鎖している。取付部材60は、取付孔72の周縁部の床面30に重ねられた固定部62Bの各々が図示しないスクリューネジなどによって複数箇所(例えば、固定部62Bの各々において2箇所ずつ)で床材28に締結固定されることで、取付部材60は床面30に固定される。
図2に示されるように、架台56の高さは、少なくとも架台56の内部において供給用ダクト44の取り回しが可能な高さとされている。また、架台56の高さは、架台56に取付けられた室内機42の上端と機械室22の天井(棚板26Eの下面)の間で、予め定められている空間が確保される高さとされていることがより好ましい。これにより、取付部材60に挿通された供給用ダクト44は、架台56内で室内機42の接続部54へ向けて緩やかに湾曲されて(引き回されて)、接続部54に緊密に接続される。また、取付部材60の筒体部64(気密部材70)の内径は、筒体部64に挿入されて引き出された供給用ダクト44の外周部の外径より僅かに径が小さくされており(小径とされており)、これにより筒体部64と供給用ダクト44の間の隙間が気密を保つように閉塞される。
一方、機械室22には、吸音パネル76が設けられている。吸音パネル76は、室内機42の架台56と扉32(開口部26A)との間に配置されて、床面30に取り外し可能に固定されている。吸音パネル76は、矩形板状とされた取付プレート78及び吸音材80を備えている。吸音材80は、発泡ポリウレタン等の樹脂又はグラスウールなどの吸音性材料により取付プレート78と同様の矩形略平板状に形成されている。
吸音パネル76は、取付プレート78の一方の面に吸音材80が取付けられ、吸音材80側が廊下14側(開口部26A側)に向けられて機械室22の床面30上に立設されている。吸音パネル76の幅寸法(室内機42の幅方向に沿う寸法)は、通気部32Aの開口幅と略同様とされており、吸音パネル76の高さは、廊下14側から通気部32Aを通して機械室22内を見たときに。架台56及び室内機42が隠れる高さとされている。これにより、通気部32Aと室内機42との間が吸音パネル76により閉鎖されて、室内機42から発せられる音(例えば送風ファンの作動音、取込口からの吸気音等が)が通気部32Aを介して廊下14等に漏れるのを抑制されている。また、室内機42から発せられて扉32の内面側で反射された音は、吸音パネル76の吸音材80により吸収されるので、室内機42から発せられたて機械室22内で反射された音が通気部32Aから廊下14に漏れ出るのが抑制される。
以下に、本実施の形態の作用を説明する。
建物10への空調設備40の設置は、床材28を根太38上に敷き詰めるのに先立って供給用ダクト44が床下空間10Aに敷設される。なお、床下空間10Aには、冷媒配管52及びドレン(ドレン配管)52Aが敷設される。
機械室22では、床材28が敷き詰められた床面30に取付孔72が貫通形成され、取付孔72から床下空間10Aの供給用ダクト44の先端部が引き出される。取付孔72から引き出された供給用ダクト44は、取付部材60の挿通孔62A及び筒体部64に挿通さて支持される。供給用ダクト44を支持した取付部材60は、取付孔72に嵌め込まれて床面30に固定される。これにより、供給用ダクト44は、取付部材60に取付けられて床面30上に突出される。この取付部材60の筒体部64内径は、筒体部64に挿入されて引き出された供給用ダクト44の外周部の外径より僅か径が小さくされており、これにより筒体部64と供給用ダクト44との間の隙間が気密を保つように閉塞される。この後、機械室22には、取付部材60を覆うように架台56が配置され、架台56に室内機42が載せられて据え付けられる。
ここで、取付孔72は、大梁34(34A)を避けた位置に形成され、架台56は、取付孔72及び室内機42の直下を囲っている。また、架台56の内部には、取付孔72から引き出された供給用ダクト44を室内機42の接続部54に接続するための空間が設けられている。
これにより、機械室22において室内機42の据え付け位置の下方に大梁34が通っていても、室内機42の位置をずらすこと無く、供給用ダクト44を接続することができる。しかも、室内機42の向きを変える必要もないので、室内機42に対するメンテナンススペースが確保される。従って、大梁34により機械室22の位置が制限されないので、建物10のレイアウトにおいて機械室22の配置位置の自由度が高くなる。
また、架台56の一対の脚部58Aが機械室22の両側の間仕切り壁26B、26D側に配置されていることで、架台56は、機械室22の開口部26Aへ向けて開放されている。これにより、機械室22が狭くても、供給用ダクト44を室内機42の接続部54に接続する作業を、機械室22の開口部26A側から行うことができ、供給用ダクト44の接続作業の作業性が向上される。
一方、機械室22の床には、供給用ダクト44が挿通されるベース板62及び筒体部64が形成された取付部材60が設けられており、ベース板62により床面30の取付孔72が閉鎖される。これにより、床面30には、供給用ダクト44の外径よりも広く開口した取付孔72を形成することができるので、床下から供給用ダクト44を引き出す作業が容易となる。
また、取付部材60のベース板62には、ガイド部材66が取付けられており、このガイド部材66により取付孔72に対するベース板62がずれてしまうのを抑えることができるので、取付部材60のベース板62により取付孔72を的確に閉鎖することができる。しかも、断熱部材を用いてガイド部材66を形成し、供給用ダクト44と取付孔72の内周面との間の隙間をガイド部材66が塞いでいる。これにより、機械室22の温度(室温)が床下空間10Aの温度の影響を受けてしまうのが抑制されるので、機械室22内の空気から空調風を生成する場合でも、空調風を生成するための室内機42の負荷(空調負荷)が増加するのが抑えられる。
さらに、供給用ダクト44がベース板62の挿通孔62Aのみで無く筒体部64にも挿通される。これにより、供給用ダクト44は、床面30からの引き出し部分で屈曲してしまうのが抑制される。しかも、筒体部64の内面と供給用ダクト44のとの間に気密部材70が詰められているので、供給用ダクト44と筒体部64の内周面との間の隙間が埋められて、ガイド部材66による断熱効果が損ねられるのが抑制される。
また、取付部材60の筒体部64内径は、筒体部64に挿入れて引き出された供給用ダクト44の外周部の外径より僅かに径が小さくされており、筒体部64と供給用ダクト44の間の隙間が気密を保つように閉塞される。これにより、筒体部64と供給用ダクト44との間の隙間より床下空間10Aの空気が機械室22に入り込むのを抑制できる。従って、室内機42の空調負荷が増加してしまうのをより一層抑制でき、空調設備40は、建物10内を効率的に空調できる。
なお、以上説明した本実施の形態では、取付部材60に矩形形状のベース板62を設けたが、ベース板が矩形形状に限らず、取付孔72を閉鎖しうる形状であれば、円形等の他の形状であっても良い。
また、本実施の形態では、取付孔72を矩形形状としたが、取付孔は、円形等の他の開口形状であっても良い。取付孔を円形形状とする場合、取付部材のベース板は、取付孔を覆う大きさ及び形状であれば良く、また、ベース板に設ける位置決め部材は、挿通孔を囲い、かつ取付孔の内周面に接する平面リング状等として形成されて入れば良い。
さらに、本実施の形態では、枠体状とされた架台56を用いたが、架台は、内部が中空とされると共に、取付孔72を開口する開口部及び室内機42の接続部54が挿入される開口部が形成された箱体形状などの任意の形状を適用することができる。
また、本実施の形態では、取付部材60のベース板62に筒体部64を設けたが、取付部材は、筒体部を設けていない形状であっても良い。この場合においても、室内装置のダクト接続部分と取付孔との間のずれが小さければ、不要な曲がりや折れを生じさせること無くダクトを室内装置に接続できる。
10 建物
12 居室(被空調空間)
14 廊下(被空調空間)
22 機械室
28 床材(床)
30 床面(床)
34(34A、34B) 大梁
40 空調設備
42 室内機(室内装置)
44 供給用ダクト(ダクト)
54 接続部
56 架台
60 取付部材
62 ベース板
64 筒体部
66 ガイド部材
70 気密部材
72 取付孔

Claims (4)

  1. 建物の床下に敷設され、一端側が建物の機械室の床に設けられた取付孔に挿通されて機械室内に引き出されると共に、他端側に被空調空間が連通されたダクトと、
    前記機械室の所定位置において予め定められた一面が前記機械室の開口側へ向けられて前記機械室の床の上方に配置されると共に、下面に前記ダクトの一端側が接続され、前記ダクトを介して前記被空調空間へ空調風を送出する室内装置と、
    内部が中空とされると共に前記室内装置の直下及び前記取付孔を覆う枠体状とされて前記機械室の床上に配置され、床面から所定高さ位置で前記室内装置を支持する架台と、
    を含み、
    前記ダクトが挿通される挿通孔が設けられたベース板を有する取付部材を備え、
    前記取付部材が前記ベース板により前記取付孔を閉鎖し、
    前記ベース板の下面に、前記挿通孔の周縁と前記取付孔の開口端との間に介在される位置決め部材を設けた建物の空調設備。
  2. 前記架台が、前記機械室の開口側から見て左右両側に対で脚部が設けられ、一対の前記脚部の上端部の間に前記室内装置が支持される請求項1に記載の建物の空調設備。
  3. 前記位置決め部材が、断熱部材である請求項1又は請求項2に記載の建物の空調設備。
  4. 前記取付部材が、前記ベース板の上面から突出されて前記ダクトが挿通される筒体部を備える請求項1から請求項3の何れか1項に記載の建物の空調設備。
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