JP2024017851A - 床吹出し式空調システム - Google Patents

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Akira Satake
博之 河原
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Abstract

【課題】床吹出し式空調システムにおいて、置床空間を流れる空調空気が非空調対象空間に漏れるのをなくし、これによって、空調対象空間に供給される空調空気の流量を確保する。【解決手段】一実施形態に係る床吹出し式空調システムは、建物の内部に形成された空調対象空間に供給するための空調空気を生成する空調機と、空調対象空間の床面を形成する床部材と床スラブとの間に形成される置床空間と、床部材に形成された床吹出口と、を備え、空調機で生成された空調空気を置床空間から床吹出口を介して空調対象空間に供給するように構成された床吹出し式空調システムであって、床スラブ上に配置された仕切部であって建物の内部に形成された非空調対象空間と置床空間との間の空調空気の流れを遮断するための仕切部を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、床吹出し式空調システムに関する。
一般住宅又はマンション等において、1台の空調機で全居室の冷暖房や換気が可能になる全館空調システムが知られている。この全館空調システムのうち、床面と床スラブとの間に置床空間(床下空間)が形成され、空調機で温度及び湿度等が調節された空調空気を各居室の床面に形成された床吹出口から吹き出すようにした床吹出し式空調システムが提案されている(例えば特許文献1及び2)。
特開2004-183968号公報 特許第5137599号公報
上記床吹出し式空調システムにおいては、各居室など空調対象となる空調対象空間に空調空気の設計通りの流量が床吹出口から供給される必要がある。しかし、置床空間が直接の空調対象として意図しない非空調対象空間に連通していたりすると、空調空気の一部が該非空調対象空間に漏れてしまい、床吹出口から空調対象空間に設計通りの流量の空調空気が供給されない事態が生じる。これによって、空調対象空間が所望の温度や湿度に調節できず、また、空調システムとしての熱効率が低下するおそれがある。
本開示は、上述する事情に鑑みてなされたもので、床吹出し式空調システムにおいて、置床空間を流れる空調空気が非空調対象空間に漏れるのをなくし、これによって、床吹出口から空調対象空間に供給される空調空気の流量を確保することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る床吹出し式空調システムの一態様は、建物の内部に形成された空調対象空間に供給するための空調空気を生成する空調機と、前記空調対象空間の床面を形成する床部材と床スラブとの間に形成される置床空間(床下空間)と、前記床部材に形成された床吹出口と、を備え、前記空調機で生成された前記空調空気を前記置床空間から前記床吹出口を介して前記空調対象空間に供給するように構成された床吹出し式空調システムであって、前記床スラブ上に配置された仕切部であって前記建物の内部に形成された非空調対象空間と前記置床空間との間の前記空調空気の流れを遮断するための仕切部を備える。
また、本開示に係る床吹出し式空調システムの別な態様は、建物の内部に形成された空調対象空間に供給するための空調空気を生成する空調機と、前記空調対象空間の床面を形成する床部材と床スラブとの間に形成される置床空間(床下空間)と、前記床部材に形成された床吹出口と、を備え、前記空調機で生成された前記空調空気を前記置床空間から前記床吹出口を介して前記空調対象空間に供給するように構成された床吹出し式空調システムであって、前記建物の内部に非空調対象空間が形成されると共に、前記非空調対象空間は、台所の床面上に配置されたシンクキャビネットの内部空間と、前記台所の前記床面上において前記シンクキャビネットに隣接して配置されたキッチンユニットの内部空間と、を含み、前記シンクキャビネットの下方領域における前記床面を形成する前記床部材に開口が形成され、前記床吹出し式空調システムは、前記シンクキャビネットの底板と前記床部材との間において前記開口の周囲に配置されたパッキン材を備える。
本開示の床吹出し式空調システムの一態様によれば、非空調対象空間と置床空間と間の空調空気の流れを遮断するための仕切部を備えるため、置床空間を流れる空調空気が非空調対象空間に漏れるのを防止できる。これによって、床吹出口から空調対象空間に設計通りの流量の空調空気を供給できると共に、空調機の熱効率の低下を抑制できる。
また、別な態様では、シンクキャビネットの底板とシンクキャビネットの下方領域における床面を形成する床部材との間で床部材に形成された開口の周囲に配置されたパッキン材を備えるため、置床空間を流れる空調空気が該開口を通してシンクキャビネットに隣接するキッチンユニットの内部空間(非空調対象空間)に流出するのを抑制できる。これによって、床吹出口から空調対象空間に設計通りの流量の空調空気を供給できると共に、空調機の熱効率の低下を抑制できる。
一実施形態に係る床吹出し式空調システムが設けられた建物の模式的断面図である。 一実施形態に係る仕切部を備えた建物の一部を示す模式的断面図である。 一実施形態に係る仕切部を備えた配管スペース付近を示す断面図である。 一実施形態に係る仕切部を備えたふかし壁を示す斜視図である。 一実施形態に係る仕切部を備えたユニットバス室の入口部を示す断面図である。 一実施形態に係るシンクキャビネットを含むキッチンユニットを示す平面図である。 一実施形態に係る仕切部を備えたシンクキャビネット及びその周辺部の断面図である。 図7中のB-B線に沿う断面図である。 シンクキャビネットに設けられた一実施形態に係る点検口及び点検口蓋を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る床吹出し式空調システム30を備える建物10を模式的に示す断面図である。図2は、一実施形態に係る仕切部40bを備えた建物10の一部を模式的に示す断面図であって、図4中の矢印A方向から視認した図である。図2において、仕切部40bを斜線で表示しているのは理解の便宜のためである。
図1において、建物10の内部には、居室、廊下、台所等、空調が必要な空調対象空間R(R~R)と、天井裏空間Sなど、空調が必要でない非空調対象空間が形成される。図1に図示されている実施形態では、空調対象空間Rとして、仕切壁20、22、24及び26や不図示のドア等によって仕切られた廊下空間R、居室R及び通常は居間、食堂等の空間と連続している台所空間R等が形成されている。また、建物10(主に空調対象空間R)の床面を形成する床部材14と床スラブ16との間に置床空間Sが形成されている。
床吹出し式空調システム30は、各空調対象空間R(R~R)に温度及び湿度等が調節された空調空気Aaを直接、間接的に供給するための空調機32を備えている。また、少なくとも1つの空調対象空間Rの床面を形成する床部材14には床吹出口34が形成され、空調機32で温度及び湿度等が調節された空調空気Aaは、置床空間Sから床吹出口34を介して各空調対象空間R、Rに供給され、不図示のドアガラリ等の風路を介してRに供給されるように構成されている。なお、図1において、置床空間Sは仕切部40cや40dで分断されるが、図1の紙面直角方向に離れた位置では置床空間Sは連通しているため、空調空気Aaは空調対象空間R、Rの床吹出口34まで閉塞されずに供給される。
図1及び図2に示されるように、建物10の内部には幾つかの非空調対象空間Suが存在する。どこかで非空調対象空間Suの1つと置床空間Sとが連通していると、空調機32で調節された空調空気Aaの一部が置床空間Sから非空調対象空間Suに漏れてしまい、空調対象空間Rに床吹出口34から設計通りの流量の空調空気Aaが供給されなくなる。そのため、空調対象空間Rの空調能力が不足し、かつ空調機32の熱効率が低下するおそれがある。そこで、置床空間Sが形成される床スラブ16上において、置床空間Sを流れる空調空気Aaが非空調対象空間Suに漏れるおそれがある場所に、非空調対象空間Suと置床空間Sとの間の空調空気Aaの流れを遮断するために仕切部40(40a、40b、40c、40c’、40d)が設けられる。
本実施形態によれば、仕切部40a~40dを備えているため、建物10の内部に形成された非空調対象空間Suと置床空間Sとの間の空調空気Aaの流れを遮断することができる。これによって、置床空間Sを流れる空調空気Aaが非空調対象空間Suに漏れるのを防止できるため、床吹出口34から各空調対象空間Rに設計通りの流量の空調空気Aaを供給できると共に、空調機32の熱効率の低下を抑制できる。
図1及び図2に図示されている実施形態では、非空調対象空間Suは、天井12の上方に形成された天井裏空間S以外に、建物10の外壁を形成する住戸側壁18の内側に形成された配管スペースSu及び隔壁裏側スペースSuが存在する。また、バスタブ82を備えたユニットバス室80を区画する仕切壁23の周囲に形成されたユニットバス裏側スペースSu等が存在する。隔壁裏側スペースSu及びユニットバス裏側スペースSuは天井裏空間Sに連通している。
一実施形態では、図1に示されるように、空調機32は、天井裏空間Sにおいて天井12の上面に設けられている。そして、空調機32で温度及び湿度等が調節された空調空気Aaを置床空間Sに供給するためのダクト36を備えている。ダクト36は、一端が空調機32に接続され、天井12から下方へ向けて鉛直方向に延在するダクトスペースSuに配置されて下方に延在し、他端は床部材14に接続されて置床空間Sに開口している。空調機32で調節された空調空気Aaは、ダクト36を通って置床空間Sに供給される。本実施形態では、天井裏空間Sに連通するダクトスペースSuも非空調対象空間Suの1つである。
図1に図示されている実施形態では、居室R及び台所空間Rの床面を形成する床部材14に床吹出口34が形成され、居室R及び台所空間Rに床吹出口34から空調空気Aaが供給される。また、床吹出口34が形成されていない廊下空間Rにも居室R及び台所空間Rとの隙間から空調空気Aaが進入するため、これら空調対象空間R~Rは所望の温度及び湿度等に調節される。天井12の廊下空間Rに面する部位に還気風路38が形成され、空調空気Aaは還気風路38から空調機32に吸入され、空調機32で所望の温度及び湿度等に調節されてダクト36に吐出される。
別な実施形態として、空調システム30に対して機械換気設備が併設され、該機械換気設備の給気ダクトがダクト36、還気風路38又は床部材14に接続され、該給気ダクトから供給される換気給気(新鮮外気)を直接又は間接に置床空間Sに供給するようにしてもよい。この実施形態では、空調空気Aaにこの換気給気が含まれる場合がある。
図3は、仕切部40として、一実施形態に係る第1仕切部40aを備えた配管スペースSu付近を示す断面図である。図3に示される実施形態では、非空調対象空間Suは、配管類43が配設された配管スペースSuである。配管スペースSuは、住戸側壁18の内側に形成され、住戸側壁18と空調対象空間Rの1つである居室Rを画定する隔壁53との間に形成されている。第1仕切部40aは、配管スペースSuと置床空間Sとの間に設けられ、配管スペースSuと置床空間Sとの間の空調空気Aaの流れを遮断している。
本実施形態によれば、第1仕切部40aによって置床空間Sと配管スペースSuとの連通が遮断されているため、置床空間Sを流れる空調空気Aaが配管スペースSuに漏れるのを抑制できる。これによって、床吹出口34を介して建物10内の空調対象空間Rに設計通りの流量の空調空気Aaを供給できると共に、空調機32の熱効率の低下を抑制できる。
図3に図示されている実施形態では、建物10は複数階のフロアを有する建物であり、配管スペースSuは、住戸側壁18の内側で鉛直方向に沿って延在し、各階を貫通して形成されている。配管類43として、排水集合管44が配管スペースSuに鉛直方向に沿って延在し、各階の置床空間Sには排水管46が略水平方向に沿って配置され、排水管46の各々は排水集合管44に接続されている。床スラブ16に形成された排水集合管44設置のための貫通孔と排水集合管44との間の隙間に、モルタル、ロックウール等の耐火性の充填材45が充填されている。
排水管46は、床スラブ16の上面に設けられた支持材48を介して、床スラブ16に固定されている。また、排水管46が第1仕切部40aを貫通する部位には、第1仕切部40aに貫通孔42が形成され、排水管46の上側及び側方側の表面と第1仕切部40aとの間にパテなどの充填剤52が充填され、排水管46と第1仕切部40aとの間の隙間がシールされている。
一実施形態では、図3に示されるように、居室Rと配管スペースSuとは、隔壁53によって仕切られている。そして、第1仕切部40aは、隔壁53の下方に配置された仕切板(以下、「第1仕切板」とも言う。)で構成されている。
図3に図示されている実施形態では、隔壁53及び第1仕切板は鉛直方向に沿って立設され、第1仕切板の上端面が隔壁53の下端面に当接するように配置されている。第1仕切部40aは、上端が床部材14より上方に位置するよう製作されている。
また、本実施形態では、床部材14は、第1仕切板の一方の面(配管スペースSuに対して反対側の面であって、居室R側に面する面を言う。以下「内側面」とも言う。)41aに対して直交する方向に配置され、床部材14の端部と第1仕切板との間に第1隙間Cが形成されている。床部材14は、居室Rに面して配置された第1床部材60と、第1床部材60の裏面側に配置される第2床部材62とを備えている。さらに、長尺状の気密テープ74が第1隙間Cを封止するように配置されている。気密テープ74は、その幅方向一端側が第2床部材62に貼り付けられ、その幅方向他端側が第1仕切板の内側面41aに貼り付けられる。
一実施形態では、気密テープ74は気密粘着テープで構成され、該気密粘着テープは、その幅方向一端側が第1床部材60に対向する側の第2床部材62の表面に貼り付けられ、他端側が第1仕切板の内側面41aの上部に貼り付けられる。
本実施形態によれば、床部材14の端部と第1仕切板との間に形成された第1隙間Cの存在によって床部材14の熱伸びが許容される。また、気密テープ74によって第1隙間Cを封止しているため、置床空間Sを流れる空調空気Aaが第1隙間Cを通って居室Rに流入するのを抑制できる。そのため、床吹出口34から設計通りの流量の空調空気Aaを空調対象空間Rに供給することができる。
図3に図示されている実施形態では、第2床部材62の裏面側に配置されるパーティクルボード64を含んで構成されている。また、居室R側に面する隔壁53の内側面53a及び第1仕切板の内側面41aの上部部位に増張り板58が当接されている。そして、気密テープ74の幅方向他端側は第1仕切板と増張り板58との間に挟持されている。
図3に図示されている実施形態によれば、増張り板58を備えるため、居室Rにおいて床部材14を上方から視認したとき、第1仕切板と床部材14の端部との間に形成された第1隙間Cを増張り板58によって隠すことができる。さらに、第1仕切部40aの上端が床部材14より上方にあるため、床部材14を設置する時に第1仕切部40aの上部部位が隔壁位置として認識でき、気密テープの貼付相手とすることができる。
一実施形態では、気密テープ74は、例えば、可撓性及び耐腐食性を有する樹脂などで構成される。さらに、気密テープ74を薄いシート状に形成することで、第1仕切板と増張り板58との間及び第1床部材60と第2床部材62との間に挿入しやすくなり、施工性を高めることができる。
図3に図示されている実施形態では、増張り板58と第1床部材60の上面との間に第2隙間Cが形成されている。第2隙間Cの存在によって、増張り板58は床部材14の床面に沿う方向の伸縮を阻害しない。
また、隔壁53及び第1仕切板に対して配管スペースSu側に軽量鉄骨材からなる支柱56が立設されている。支柱56に対向する隔壁53の外側面53b及び第1仕切板の他方の面(配管スペースSu側に面する面を言う。以下「外側面」とも言う。)41bが支柱56の対向面に当接するように配置され、隔壁53及び第1仕切板は支柱56によって支持されている。複数の支柱56が奥行き方向(図3が図示されている紙面と直交する方向)に間隔を置いて配置され、第1仕切板は長手方向が奥行き方向に沿って配置され、隔壁53及び第1仕切板は、複数の支柱56間に形成された隙間を覆うように配置されている。
また、隔壁53及び第1仕切板は全体として同一肉厚を有し、隔壁53の内側面53a及び第1仕切板の内側面41aはこれらの境界で段差を形成せず連続した平坦面を形成する。そのため、増張り板58を隔壁53の内側面53a及び第1仕切板の内側面41aに密着して配置できる。例えば、隔壁53及び増張り板58は石膏ボードなどで製作され、第1仕切板は石膏ボードやベニア板などで製作される。
また、図3に図示されている実施形態では、第1床部材60はフローリングで構成され、第1床部材60の裏面側に積層される第2床部材62は合板や強化石膏ボードで構成される。さらに、第2床部材62の裏面側にパーティクルボード64が配置され、これら3層で床部材14が構成されている。第1床部材60及び第2床部材62の端面と第1仕切板との間に第1隙間Cが形成され、パーティクルボード64の端面と第1仕切板との間には第1隙間Cより大きい隙間が形成されている。床部材14と床スラブ16との間に、例えばシステム際根太66が設けられ、床部材14を下方から支持している。システム際根太66は足場に防振ゴム66aを備え、これによって、床部材14で発生する衝撃音が床スラブ16に伝達するのを抑制している。システム際根太66と第1仕切板との間には緩衝材としてのスペーサ68が設けられている。そして、合板で構成される第2床部材62の上面と第1仕切板の内側面41aに跨るように気密テープ74が設けられ、気密テープ74によって、置床空間Sから居室Rへの空調空気Aaの漏気を抑えている。
さらに、増張り板58の下端部の内側面には、ヒレ72を有する巾木70が設けられている。ヒレ72は軟質材で構成され、巾木70の下端面から床部材14に向かって突出し、巾木70と床部材14との間に形成された隙間を隠すと共に、床部材14に発生する衝撃音が巾木70及び増張り板58を含む側壁側へ伝達するのを抑制し、かつ置床空間Sから居室Rへの空調空気Aaの漏気を抑えている。
図4は、仕切部40として、一実施形態に係る第2仕切部40bを備えたふかし壁を示す斜視図である。図4において、非空調対象空間Suとして、住戸側壁18の内側で、住戸側壁18と住戸側壁18から内側に離間して配置される隔壁54との間に形成された隔壁裏側スペースSuが形成されている。そして、仕切部40として、隔壁裏側スペースSuと置床空間Sとの間における空調空気Aaの流れを遮断するための第2仕切部40bを備えている。図4は、床部材14を除去した状態を図示しているが、二点鎖線14は、床部材14の床面14a(上面)が配置される位置を示している。床部材14と床スラブ16との間に置床空間Sが形成される。隔壁54は、住戸側壁18と隔壁54との間に形成される隔壁裏側スペースSuに、例えば防音材や断熱材が充填され、防音効果や断熱効果を高めるために構成される。
本実施形態によれば、第2仕切部40bを備えるため、置床空間Sを流れる空調空気Aaが非空調対象空間Suである隔壁裏側スペースSuに漏れるのを抑制できる。これによって、空調対象空間Rに床吹出口34から設計通りの流量の空調空気Aaを供給できると共に、空調機32の熱効率の低下を抑制できる。
一実施形態では、第2仕切部40bは、床スラブ16の上面に立設された仕切板(以下「第2仕切板」とも言う。)で構成されている。第2仕切板の上方に隔壁54(二点鎖線で輪郭を図示)が配置され、隔壁54は、図4において二点鎖線で示されるふかし壁54aと額縁54bとで構成されている。一面では第2仕切部40bの上端面にふかし壁54aの下端面が当接するように配置され、他面では第2仕切部40bは床スラブ16上に設置した額縁54bの一部分として構成され、住戸側壁18と共に隔壁裏側スペースSuを形成している。
一実施形態では、図4に示されるように、第2仕切部40bは、掃出し窓の額縁54bであって、この額縁54bを床スラブ16に当接するまで下方に延伸させた部分で構成される。額縁54bは木質系材料の掃出し窓の額縁であり、一般的には床部材14から上方に設置される。本実施形態では、この額縁54bを、下方の置床空間Sまで延伸し床スラブ16から上方に設置するようにしている。この実施形態では、上端面の輪郭を点線で図示した仕切り部40bは額縁54bの一部分となる。本実施形態によれば、掃出し窓の額縁54bを利用して第2仕切部40bを構成するため、第2仕切部40bの施工が容易になる。
図4に図示されている実施形態では、隔壁54及び第2仕切板に対して隔壁裏側スペースSu側に軽量鉄骨材からなる複数の支柱56が互いに間隔を置いて立設され、隔壁54及び第2仕切板は支柱56によって支持されている。隔壁54及び第2仕切板は、支柱56間に形成された隙間を覆うように配置されている。
図4に図示されている実施形態では、住戸側壁18aと住戸側壁18bとが互いに直交する方向で交差し、一方側の住戸側壁18bには窓サッシ77を有する窓サッシ形成部76が形成されている。隔壁裏側スペースSuは、住戸側壁18aと住戸側壁18bとが交差して形成される隅部と窓サッシ形成部76との間の領域に形成されている。第2仕切部40bは床スラブ16上で互いに直交するように配置された仕切部40b及び40bで構成される。仕切部40bが住戸側壁18bに沿う方向に配置され、仕切部40bが住戸側壁18aに沿う方向に配置されている。仕切部40b(図2も参照)は、床部材14の下方で仕切部40bと窓サッシ形成部76との間に形成される開口を塞ぐように配置され、額縁54bの一部分として構成されている。
また、図4に図示される実施形態では、隔壁54は互いに直交するように立設された隔壁54a及び54bで構成され、仕切部40bを構成する第2仕切板の上端面に隔壁54aの下端面が当接するように配置される。また、仕切部40bは床スラブ16上に設置した額縁54bの一部分として構成される。隔壁54a及び54bは支柱56に支持されて、隔壁裏側スペースSuを形成する。
図5は、一実施形態に係る仕切部40cを備えたユニットバス室80の入口部を示す断面図である。
一実施形態では、図5に示されるように、非空調対象空間Suとして、ユニットバス室80のユニットバス側壁84の裏側及びユニットバス床86の裏側(下側)に形成されるユニットバス裏側スペースSuが存在する。ユニットバス側壁84は図1に図示された仕切壁23の一部を構成する。ユニットバス裏側スペースSuの上部は天井裏空間Sに連通している。本実施形態では、仕切部40として、ユニットバス裏側スペースSuと置床空間Sとの間の空調空気Aaの流れを遮断するための第3仕切部40cを備えている。
本実施形態によれば、第3仕切部40cを備えるため、置床空間Sを流れる空調空気Aaが非空調対象空間Suであるユニットバス裏側スペースSuに漏れるのを抑制できる。これによって、空調対象空間Rに床吹出口34から設計通りの流量の空調空気Aaを供給できると共に、空調機32の熱効率の低下を抑制できる。
図5に図示されている実施形態では、ユニットバス室80に隣接して空調対象空間Rである洗面室Rが設けられている。洗面室Rの床部材14と床スラブ16との間に置床空間Sが形成されている。第3仕切部40cは、洗面室Rの下方に形成される置床空間Sとユニットバス裏側スペースSuとの連通を遮断するために設けられている。
一実施形態では、図5に示されるように、第3仕切部40cは床スラブ16の上面から鉛直方向に沿って立設された仕切板(以下「第3仕切板」とも言う。)で構成されている。第3仕切板の上方に隔壁53が配置され、第3仕切板の上端面が隔壁53の下端面に当接するように配置されている。図5に図示されている実施形態では、第3仕切板は排水管78が貫通する貫通孔42を有し、第3仕切板の一方の面(洗面室Rに面する側の面。以下「内側面」とも言う。)41aに、第3仕切板と排水管78との間の隙間を塞ぐためのゴムプレート79が貼付されている。
図5に図示されている実施形態では、洗面室Rの床部材14は、上層から順に第1床部材60、第2床部材62及びパーティクルボード64が積層されて構成され、さらに、第1床部材60の上面にビニールシート61が被覆されている。洗面室Rでは、床部材14の端面と第3仕切板との間に第1隙間Cが形成され、洗面室Rに面して隔壁53の内側面53a及び第3仕切板の上部部位の内側面41aに増張り板58が当接されている。さらに、床部材14の上面と増張り板58の下端面との間に第2隙間Cが形成されると共に、気密テープ74の幅方向一端側が第1床部材60と第2床部材62との間に挟持され、幅方向他端側が第3仕切板と増張り板58との間に挟持されて、第1隙間Cを遮蔽している。
さらに、隔壁53及び第3仕切板に対してユニットバス裏側スペースSu側で軽量鉄骨材からなる複数の支柱56が奥行き方向(図5に図示された紙面と直交する方向)に間隔を置いて設けられ、隔壁53の外側面53b及び第3仕切板の外側面41bが支柱56に当接され、隔壁53及び第3仕切板は、支柱56間に形成された隙間を覆うように配置されている。図1に図示された仕切壁24は、隔壁53、増張り板58及び支柱56等によって構成される。
図5において、図3に示される実施形態と同一の符号を付された部材又は部位は、図3に示される実施形態と同一の構成及び機能を有する。
一実施形態では、図1に示されているように、もう1つの第3仕切部として、仕切壁22の下方に、ユニットバス裏側スペースSuと置床空間Sとの間の空調空気Aaの流れを遮断するための第3仕切部40c’を備えている。第3仕切部40c’によって置床空間Sとユニットバス裏側スペースSuとが遮断されるため、置床空間Sを流れる空調空気Aaがユニットバス裏側スペースSuに漏れるのを抑制できる。
一実施形態では、第3仕切部40c’は他の仕切部40と同様に板状の仕切板で構成され、もう1つの第3仕切板を構成し、仕切壁22の下方に立設されて、置床空間Sとユニットバス裏側スペースSuとを遮断する。第3仕切部40c’は第3仕切部40cとは、貫通孔42がない点で異なり、その他は第3仕切部40cと同一の構成を有する。
図6は、空調対象空間Rとして、通常は居間、食堂等と空間が連続している台所空間Rに設けられた、一実施形態に係るキッチンユニット90を示す平面図である。図7は、一実施形態に係る仕切部40dを備えたシンクキャビネット92及びその周辺部を示す断面図である。図8は、図7中のB-B線に沿う断面図である。図9は、シンクキャビネット92に設けられた、一実施形態に係る点検口108及び点検口蓋110を示す斜視図である。
一実施形態では、図6及び図7に示されるように、台所空間Rの床面14aにシンクキャビネット92を含むキッチンユニット90が設けられる。キッチンユニット90は、シンクキャビネット92に隣接して配置された食器洗い乾燥機97や引出しが組み込まれる収納キャビネット96と、収納キャビネット96を挟んでシンクキャビネット92と反対側に配置されたガスコンロキャビネット94と、で構成される。図7に示されるように、シンクキャビネット92は上面がシンク98で覆われ、側面92aは側壁で覆われ、底部には底板92bを有し、シンク98、側面92a及び底板92bで囲まれる内部空間Suは非空調対象空間Suを形成している。シンクキャビネット92は、正面側の側壁に引出しが設けられたり、裏面側や収納キャビネット96側では側壁が欠損していたりして、シンクキャビネット92の内部空間Suは密閉された空間ではない。
図7に図示されている実施形態において、シンクキャビネット92は、シンク98の中央部に排水口100が設けられ、排水口100の下方には、排水口100に接続された排水管104を含む排水設備102が設けられている。シンクキャビネット92の下方の床部材14には開口106が形成され、シンクキャビネット92の底板92bには排水管104を含む排水設備102を点検するための点検口108が形成されている。排水管104は底板92bに形成された貫通孔を通して床部材14の下方に形成された置床空間Sに導設されている。通常、点検口108は点検口蓋110で閉じられている。
置床空間Sを流れる空調空気Aaは、開口106及び点検口108を通して非空調対象空間Suである内部空間Suに漏れるおそれがある。即ち、点検口蓋110によっては気密に封止されない場合がある。本実施形態では、置床空間Sにおけるシンクキャビネット92の下方領域Sdと、下方領域Sd以外の置床空間Sとの間の空調空気Aaの流れを遮断するために、床スラブ16の上面に配置された第4仕切部40dを備えている。
本実施形態によれば、第4仕切部40dを備えるため、置床空間Sを流れる空調空気Aaが下方領域Sdを介して非空調対象空間Suである内部空間Suに漏れるのを抑制できる。これによって、空調対象空間Rに床吹出口34から設計通りの流量の空調空気Aaを供給できると共に、空調機32の熱効率の低下を抑制できる。
図8に示されるように、第4仕切部40dは、床スラブ16の上面で開口106及び点検口108を外側から囲うように配置される。図7に図示されている実施形態では、第4仕切部40dは、平面視で、シンクキャビネット92の外周縁部と重なるように配置されている。
一実施形態では、第4仕切部40dは、床スラブ16の上面から鉛直方向に沿って立設され、置床空間Sと下方領域S2とを仕切る仕切板(以下「第4仕切板」とも言う。)で構成される。
一実施形態では、第4仕切部40dは、床スラブ16上に配置された本体部40dと、床部材14の裏面14bに当接するように本体部40dの上面に配置された気密スポンジ40dと、を含んで構成される。気密スポンジ40dが床部材14の裏面14bに接し又は押圧された状態で配置されるため、床部材14の裏面14bと第4仕切部40dの上端との間の密封効果を高めることができる。気密スポンジ40dは、床部材14と本体部40dとを振動などから縁切りしつつ、これらの隙間を塞ぐ効果を有する。
図7に示されるように、非空調対象空間Suとして、シンクキャビネット92に隣接して配置された収納キャビネット96やガスコンロキャビネット94に内部空間Suが存在する。内部空間Suは、収納キャビネット96内の食器洗い乾燥機97の外側空間及びガスコンロキャビネット94の内部空間等を含む。シンクキャビネット92の下方領域における床面14aを形成する床部材14に開口106が形成されているため、第4仕切部40dが無い形態では、置床空間Sを流れる空調空気Aaが開口106から、床部材14とシンクキャビネット92の底板92bとの間を通って、内部空間Suに侵入するおそれがある。そのため、空調対象空間Rに設計通りの流量の空調空気Aaが流れなくなり、空調機32の熱効率が低下するおそれがあった。そこで、本実施形態では、シンクキャビネット92の底板92bと床部材14との間において、開口106の周囲に配置されたパッキン材112を設けている。
本実施形態によれば、第4仕切部40dが無い場合において、パッキン材112を備えるため、置床空間Sを流れる空調空気Aaが開口106を通してシンクキャビネット92に隣接するキッチンユニット90の内部空間Suに流出するのを抑制できる。これによって、空調対象空間Rに床吹出口34を介して設計通りの流量の空調空気Aaを供給できると共に、空調機32の熱効率の低下を抑制できる。
一実施形態では、パッキン材112は、シンクキャビネット92の底板92bと床部材14との間で、シンクキャビネット92の平面視外寸より小さく、開口106及び点検口蓋110より大きいロの字形を有している。パッキン材112は、所謂パッキン材と呼ばれるキッチンユニット90の高さ調整用の板状の短材に替えて、長材としてロの字形に気密に繋げるようにしてもよい。
一実施形態では、図7及び図8に示されるように、シンクキャビネット92は、シンク98が設けられた上面と、四角形状の横断面を有する側壁によって形成される側面92aと、平坦な底板92bとを有する正方体又は直方体の形状を有している。
一実施形態では、図7及び図8に示されるように、第4仕切部40dは、シンクキャビネット92の側壁によって形成される側面92aの断面形状とほぼ同じ断面形状を有する置床空間Sの下方領域Sdを形成するように構成される。排水管104が第4仕切部40dを貫通する部位には貫通孔が形成され気密処置がされる。
図9は、一実施形態に係る点検口蓋110の斜視図である。
図9に示されるように、シンクキャビネット92の内部には、置床空間Sの下方領域Sdから、排水管104を含む給排水管などの配管類105が導設される。そのため、シンクキャビネット92の下方領域における床面14aを形成する床部材14に開口106が形成されると共に、シンクキャビネット92の底板92bに、平面視において開口106と重複するような点検口108(第2の開口)が形成される。通常、点検口108は点検口蓋110によって遮蔽される。点検時に、点検口蓋110を開けて置床空間Sの下方領域Sdに設けられた配管類を点検する。
本実施形態によれば、非点検時に、点検口108は底板92bの開口周縁部92bを点検口蓋110で遮蔽されるため、第4仕切部40dが無い場合において、置床空間Sを流れる空調空気Aaが点検口108を通って、非空調対象空間Suであるシンクキャビネット92の内部空間Suに流出するのを抑止できる。
図9に図示されている実施形態では、非点検時に、点検口蓋110は、底板92bの開口周縁部92bにビス114でビス止めされる。そのため、非点検時に、点検口蓋110を安定して開口周縁部92bに固定でき、空調空気Aaが点検口蓋110から漏れるのを抑止できる。
また、底板92bの開口周縁部92bは開口周縁部92b以外の部位との間に段差93が形成され、その段差分だけ表面が低くなっている。点検口蓋110はその外縁が段差93の内側に嵌合し、周縁部110aが開口周縁部92bに当接するように配置される。また、点検口蓋110の周縁部110aの裏面にはパッキン116が貼着され、これによって、周縁部110aと底板92bの開口周縁部92bとの間を気密に保つことができ、置床空間Sを流れる空調空気Aaが内部空間Suに漏れるのを抑制できる。なお、パッキン116は開口周縁部92bの表面に設けられていてもよい。また、配管類105が底板92bを貫通する部分には、配管類105を囲むようにゴムプレート118が設けられ、これによって、配管類105と底板92bとの隙間から空調空気Aaが漏れるのを抑制できる。
図9に図示されている実施形態では、点検口蓋110は正方形又は長方形を有し、少なくとも4隅部でビス114によりビス止めされる。
一実施形態では、図3に示されるように、住戸側壁18の内側面19には断熱層50が形成される。また、住戸側壁18よりも所定距離以上離間した位置にある床スラブ16の上面16aには断熱層50が形成されていない。このように、住戸側壁18よりも所定距離以上離間した位置に断熱層50が形成されていないため、その分置床空間Sの高さを増加させることができる。また、断熱層50が形成されない上面16aは、断熱層50が形成された上面16aに比べて摩擦係数が小さいため、置床空間Sを流れる空調空気Aaの圧力損失を抑制できる。これによって、置床空間Sを流れる空調空気Aaの到達距離が長くなり、より遠くにある床吹出口34まで到達できる。また、置床空間Sにシステム際根太66の一部を構成する支持脚を設ける場合、該支持脚が設けられる床スラブ16の上面16aから断熱層50を除去する手間を省くことができる。また摩擦係数が大きい断熱層上面や該支持脚周囲の断熱層除去部の窪みがなくなり、施工中のごみが溜まりにくく、かつ清掃除去しやすくなる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
1)一態様に係る床吹出し式空調システムは、建物(10)の内部に形成された空調対象空間(R)に供給するための空調空気(Aa)を生成する空調機(32)と、前記空調対象空間(R)の床面(14a)を形成する床部材(14)と床スラブ(16)との間に形成される置床空間(床下空間)(S)と、前記床部材(14)に形成された床吹出口(34)と、を備え、前記空調機(32)で生成された前記空調空気(Aa)を前記置床空間(S)から前記床吹出口(34)を介して前記空調対象空間(R)に供給するように構成された床吹出し式空調システム(30)であって、前記床スラブ(16)上に配置された仕切部であって前記建物(10)の内部に形成された非空調対象空間(Su)と前記置床空間(S)との間の前記空調空気(Aa)の流れを遮断するための仕切部(40)を備える。
このような構成によれば、建物(10)の内部に形成された非空調対象空間(Su)と置床空間(S)との間の空調空気(Aa)の流れを遮断するための仕切部(40)を備えるため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が非空調対象空間(Su)に漏れるのを防止できる。これによって、床吹出口(34)から空調対象空間(R)に設計通りの流量の空調空気(Aa)を供給できると共に、空調機(32)の熱効率の低下を抑制できる。
2)別な態様に係る床吹出し式空調システムは、1)に記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記非空調対象空間(Su)は、配管類(43)が配設される配管スペースであって前記空調対象空間(R)を画定する隔壁(53)の裏側に形成された配管スペース(Su)を含み、前記仕切部(40)は、前記配管スペース(Su)と前記置床空間(S)との間の前記空調空気(Aa)の流れを遮断するための第1仕切部(40a)を含む。
このような構成によれば、上記第1仕切部(40a)が置床空間(S)と配管スペース(Su)との連通を遮断するため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が配管スペース(Su)に漏れるのを抑制できる。これによって、床吹出口(34)から空調対象空間(R)に設計通りの流量の空調空気(Aa)を供給できると共に、空調機(32)の熱効率の低下を抑制できる。
3)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、2)に記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記第1仕切部(40a)は、前記隔壁(53)の下方に配置された第1仕切板を含み、前記床部材(14)は前記第1仕切板の一方の面(41a)に対して直交方向に配置されると共に、前記床部材(14)と前記第1仕切板との間に第1隙間(C)が形成され、前記床部材(14)は、前記空調対象空間(R)に面する第1床部材(60)と、前記第1床部材(60)の裏面側に配置される第2床部材(62)と、を少なくとも含み、床吹出し式空調システム(30)は、前記第2床部材(62)および前記第1仕切板に貼り付けられることで、前記第1隙間(C)を封止するように構成された気密テープ(74)と、をさらに備える。
このような構成によれば、床部材(14)と第1仕切板との間に形成される第1隙間(C)の存在によって、床部材(14)の熱伸びを吸収できる。また、上記気密テープ(74)によって第1隙間(C)を封止するため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が第1隙間(C)を通って空調対象空間(R)に流入するのを抑制でき、これによって、床吹出口(34)から設計通りの流量の空調空気(Aa)を供給することができる。
4)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、1)乃至3)の何れかに記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記非空調対象空間(Su)は、前記建物(10)の住戸側壁(18)と前記住戸側壁(18)から内側に離間して配置される隔壁(54)との間に形成された隔壁裏側スペース(Su)を含み、前記仕切部(40)は、前記隔壁裏側スペース(Su)と前記置床空間(S)との間の前記空調空気(Aa)の流れを遮断するための第2仕切部(40b)を含む。
このような構成によれば、上記第2仕切部(40b)によって、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が非空調対象空間(Su)である上記隔壁裏側スペース(Su)に流出するのを抑制できる。これによって、空調対象空間(R)に床吹出口(34)から設計通りの流量の空調空気(Aa)を供給できると共に、空調機(32)の熱効率の低下を抑制できる。
5)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、4)に記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記第2仕切部は、掃出し窓の額縁(54b)であって、該額縁(54b)を前記床スラブ(16)に当接するまで下方に延伸させた部分を含む。
このような構成によれば、掃出し窓の額縁(54b)を利用して第2仕切部(40b)を構成するため、第2仕切部(40b)の施工が容易になる。
6)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、1)乃至5)の何れかに記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記非空調対象空間(Su)は、ユニットバス室(80)の側壁(84)および床部(86)の裏側に形成されるユニットバス裏側スペース(Su)を含み、前記仕切部(40)は、前記ユニットバス裏側スペース(Su)と前記置床空間(S)との間の前記空調空気(Aa)の流れを遮断するための第3仕切部(40c、40c’)を含む。
このような構成によれば、上記第3仕切部(40c、40c’)を備えるため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が非空調対象空間(Su)であるユニットバス裏側スペース(Su)に漏れるのを抑制できる。これによって、空調対象空間(R)に床吹出口(34)から設計通りの流量の空調空気(Aa)を供給できると共に、空調機(32)の熱効率の低下を抑制できる。
7)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、1)乃至6)の何れかに記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記非空調対象空間(Su)は、台所の床面(14a)上に配置されたシンクキャビネット(92)の内部空間(Su)を含み、前記仕切部(40)は、前記置床空間(S)における前記シンクキャビネット(92)の下方領域(Sd)と、前記置床空間(S)における前記下方領域(Sd)以外の領域との間の前記空調空気(Aa)の流れを遮断するための第4仕切部(40d)を含む。
このような構成によれば、上記第4仕切部(40d)を備えるため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が非空調対象空間(Su)であるシンクキャビネット(92)の内部空間(Su)に漏れるのを抑制できる。これによって、床吹出口(34)から空調対象空間(R)に設計通りの流量の空調空気(Aa)を供給できると共に、空調機(32)の熱効率の低下を抑制できる。
8)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、7)に記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記第4仕切部(40d)は、前記床スラブ(16)上に配置された本体部(40d)と、前記床部材(14)の裏面(14b)に当接するように前記本体部(40d)の上面に配置された気密スポンジ(40d)と、を含む。
このような構成によれば、第4仕切部(40d)の上部に上記気密スポンジ(40d)が床部材(14)の裏面(14b)に当接するように配置されているため、床部材(14)の裏面(14b)と第4仕切部(40d)の上端との間の密封効果を高めることができる。
9)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、7)又は8)に記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記非空調対象空間(Su)は前記台所の床面(14a)上において前記シンクキャビネット(92)に隣接して配置されたキッチンユニット(90)の内部空間(Su)を含み、前記シンクキャビネット(92)の下方領域における前記床面(14a)を形成する前記床部材(14)に開口(106)が形成され、前記床吹出し式空調システム(30)は、前記シンクキャビネット(92)の底板(92b)と前記床部材(14)との間において前記開口(106)の周囲に配置されたパッキン材(112)をさらに備える。
シンクキャビネット(92)の内部には、通常、シンクキャビネット(92)の下方領域にある床面(14a)から、配管類(104)が導設されるため、該床面(14a)を形成する床部材(14)に開口(106)が形成される。上記構成によれば、上記パッキン材(112)を備えるため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が上記開口(106)を通してシンクキャビネット(92)に隣接するキッチンユニット(90)の内部空間(Su)に流出するのを抑制できる。これによって、床吹出口(34)から空調対象空間(R)に設計通りの流量の空調空気(Aa)を供給できると共に、空調機(32)の熱効率の低下を抑制できる。
10)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、7)乃至9)の何れかに記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記シンクキャビネット(92)の下方領域における前記床面(14a)を形成する前記床部材(14)に開口(106)が形成され、前記シンクキャビネット(92)の底板(92b)に、平面視において前記開口(106)と重複するような第2の開口(108)が形成され、前記床吹出し式空調システム(30)は、前記第2の開口(108)を覆い封止する点検口蓋(110)をさらに備える。
シンクキャビネット(92)の内部には、通常、シンクキャビネット(92)の下方領域にある床面(14a)から、排水管(104)を含む配管類が導設されるため、シンクキャビネット(92)の下方領域における床面(14a)を形成する床部材(14)に開口(106)が形成されると共に、シンクキャビネット(92)の底板(92b)に、平面視において上記開口(106)と重複するような第2の開口(108)が形成される。上記構成によれば、非点検時に、第2の開口(108)は底板(92b)の開口周縁部(92b)を点検口蓋(110)で遮蔽されるため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が第2の開口(108)を通って、非空調対象空間(Su)であるシンクキャビネット(92)の内部空間(Su)に流出するのを抑止できる。
11)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、1)乃至10)の何れかに記載の床吹出し式空調システム(30)において、前記建物(10)の住戸側壁(18)の内側面(19)には断熱層(50)が形成され、前記住戸側壁(18)よりも所定距離以上離間した位置にある前記床スラブ(16)の上面(16a)には前記断熱層(50)が形成されていない。
このような構成によれば、置床空間(S)に接する床スラブ(16)の上面(16a)のうち、住戸側壁(18)よりも所定距離以上離間した位置にある床スラブ(16)の上面(16a)には断熱層(50)が形成されないため、その分置床空間(S)の容積が増加し、かつ床スラブ(16)の上面(16a)が断熱層(50)の上面と比べて摩擦係数が小さい面となるため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)の圧力損失を抑制できる。これによって、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)の到達距離が長くなり、より遠くにある床吹出口(34)まで到達できる。また、置床空間(S)にシステム根太(66)の一部を構成する支持脚を設ける場合、該支持脚が設けられる床スラブ(16)の上面(16a)から断熱層(50)を除去する手間を省くことができる。
12)さらに別な態様に係る床吹出し式空調システムは、建物(10)の内部に形成された空調対象空間(R)に供給するための空調空気(Aa)を生成する空調機(32)と、前記空調対象空間(R)の床面(14a)を形成する床部材(14)と床スラブ(16)との間に形成される置床空間(床下空間)(S)と、前記床部材(14)に形成された床吹出口(34)と、を備え、前記空調機(32)で生成された前記空調空気(Aa)を前記置床空間(S)から前記床吹出口(34)を介して前記空調対象空間(R)に供給するように構成された床吹出し式空調システム(30)であって、前記建物(10)の内部に非空調対象空間(Su)が形成されると共に、前記非空調対象空間(Su)は、台所の床面(14a)上に配置されたシンクキャビネット(92)の内部空間(Su)と、前記台所の前記床面(14a)上において前記シンクキャビネット(92)に隣接して配置されたキッチンユニット(90)の内部空間(Su)と、を含み、前記シンクキャビネット(92)の下方領域における前記床面(14a)を形成する前記床部材(14)に開口(106)が形成され、前記床吹出し式空調システム(30)は、前記シンクキャビネット(92)の底板(92b)と前記床部材(14)との間において前記開口(106)の周囲に配置されたパッキン材(112)を備える。
このような構成によれば、シンクキャビネット(92)の内部には、通常、シンクキャビネット(92)の下方領域にある床面(14a)から、排水管(104)を含む配管類が導設されるため、該床面(14a)を形成する床部材(14)に開口(106)が形成される。上記構成によれば、上記パッキン材(112)を備えるため、置床空間(S)を流れる空調空気(Aa)が上記開口(106)を通してシンクキャビネット(92)に隣接するキッチンユニット(90)の内部空間(Su)に流出するのを抑制できる。これによって、床吹出口(34)から空調対象空間(R)に設計通りの流量の空調空気(Aa)を供給できると共に、空調機(32)の熱効率の低下を抑制できる。
10 建物
12 天井
14 床部材
14a 床面
14b 裏面
16 床スラブ
16a 上面
18(18a、18b) 住戸側壁
19 内側面
20、22、23、24、26 仕切壁
30 床吹出し式空調システム
32 空調機
34 床吹出口
36 ダクト
38 還気風路
40(40a、40b、40c、40d) 仕切部
40a 第1仕切板(第1仕切部)
40b 第2仕切板(第2仕切部)
40c、40c’、第3仕切板(第3仕切部)
40d 第4仕切板(第4仕切部)
40d 本体部
40d 気密スポンジ
41a 内側面(一方の面)
41b 外側面(他方の面)
42 貫通孔
43、105 配管類
44 排水集合管
45 充填材
46、78、104 排水管
48 支持材
50 断熱材
52 充填剤
53 隔壁
53a 内側面
53b 外側面
54(54a、54b) 隔壁
54a ふかし壁
54b 額縁
56 支柱
58 増張り板
60 第1床部材
61 ビニールシート
62 第2床部材
64 パーティクルボード
66 システム際根太
66a 防振ゴム
68 スペーサ
70 巾木
72 ヒレ
74 気密粘着テープ
76 窓サッシ形成部
77 窓サッシ
79、118 ゴムプレート
80 ユニットバス室
82 バスタブ
84 ユニットバス側壁
86 ユニットバス床
88 支持脚
90 キッチンユニット
92 シンクキャビネット
92a 側面
92b 底板
92b 開口周縁部
93 段差
94 ガスコンロキャビネット
96 収納キャビネット
97 食器洗い乾燥機
98 シンク
100 排水口
102 排水設備
106 開口
108 点検口(第2の開口)
110 点検口蓋
110a 周縁部
112 パッキン材
114 ビス
116 パッキン
Aa 空調空気
第1隙間
第2隙間
R(R、R、R、R) 空調対象空間
廊下空間
居室
台所空間
洗面室
天井裏空間
置床空間
Sd 下方領域
Su(Su、Su、Su、Su、Su、Su) 非空調対象空間
Su 配管スペース
Su 隔壁裏側スペース
Su ユニットバス裏側スペース
Su、Su 内部空間
Su ダクトスペース

Claims (12)

  1. 建物の内部に形成された空調対象空間に供給するための空調空気を生成する空調機と、
    前記空調対象空間の床面を形成する床部材と床スラブとの間に形成される置床空間と、
    前記床部材に形成された床吹出口と、を備え、
    前記空調機で生成された前記空調空気を前記置床空間から前記床吹出口を介して前記空調対象空間に供給するように構成された床吹出し式空調システムであって、
    前記床スラブ上に配置された仕切部であって前記建物の内部に形成された非空調対象空間と前記置床空間との間の前記空調空気の流れを遮断するための仕切部を備える、
    床吹出し式空調システム。
  2. 前記非空調対象空間は、配管類が配設される配管スペースであって前記空調対象空間を画定する隔壁の裏側に形成された配管スペースを含み、
    前記仕切部は、前記配管スペースと前記置床空間との間の前記空調空気の流れを遮断するための第1仕切部を含む、
    請求項1に記載の床吹出し式空調システム。
  3. 前記第1仕切部は、前記隔壁の下方に配置された第1仕切板を含み、
    前記床部材は前記第1仕切板の一方の面に対して直交方向に配置されると共に、前記床部材と前記第1仕切板との間に第1隙間が形成され、
    前記床部材は、前記空調対象空間に面する第1床部材と、前記第1床部材の裏面側に配置される第2床部材と、を少なくとも含み、
    前記床吹出し式空調システムは、前記第2床部材および前記第1仕切板に貼り付けられることで前記第1隙間を封止するように構成された気密テープと、をさらに備える、
    請求項2に記載の床吹出し式空調システム。
  4. 前記非空調対象空間は、前記建物の住戸側壁と前記住戸側壁から内側に離間して配置される隔壁との間に形成された隔壁裏側スペースを含み、
    前記仕切部は、前記隔壁裏側スペースと前記置床空間との間の前記空調空気の流れを遮断するための第2仕切部を含む、
    請求項1に記載の床吹出し式空調システム。
  5. 前記第2仕切部は、掃出し窓の額縁であって、該額縁を前記床スラブに当接するまで下方に延伸させた部分を含む、
    請求項4に記載の床吹出し式空調システム。
  6. 前記非空調対象空間は、ユニットバス室の側壁および床部の裏側に形成されるユニットバス裏側スペースを含み、
    前記仕切部は、前記ユニットバス裏側スペースと前記置床空間との間の前記空調空気の流れを遮断するための第3仕切部を含む、
    請求項1に記載の床吹出し式空調システム。
  7. 前記非空調対象空間は、台所の床面上に配置されたシンクキャビネットの内部空間を含み、
    前記仕切部は、前記置床空間における前記シンクキャビネットの下方領域と、前記置床空間における前記下方領域以外の領域との間の前記空調空気の流れを遮断するための第4仕切部を含む、
    請求項1に記載の床吹出し式空調システム。
  8. 前記第4仕切部は、前記床スラブ上に配置された本体部と、前記床部材の裏面に当接するように前記本体部の上面に配置された気密スポンジと、を含む、
    請求項7に記載の床吹出し式空調システム。
  9. 前記非空調対象空間は前記台所の床面上において前記シンクキャビネットに隣接して配置されたキッチンユニットの内部空間を含み、
    前記シンクキャビネットの下方領域における前記床面を形成する前記床部材に開口が形成され、
    前記床吹出し式空調システムは、
    前記シンクキャビネットの底板と前記床部材との間において前記開口の周囲に配置されたパッキン材をさらに備える、
    請求項7に記載の床吹出し式空調システム。
  10. 前記シンクキャビネットの下方領域における前記床面を形成する前記床部材に開口が形成され、
    前記シンクキャビネットの底板に、平面視において前記開口と重複するような第2の開口が形成され、
    前記床吹出し式空調システムは、
    前記第2の開口を覆い封止する点検口蓋をさらに備える、
    請求項7に記載の床吹出し式空調システム。
  11. 前記建物の住戸側壁の内側面には断熱層が形成され、
    前記住戸側壁よりも所定距離以上離間した位置にある前記床スラブの上面には前記断熱層が形成されていない、
    請求項1に記載の床吹出し式空調システム。
  12. 建物の内部に形成された空調対象空間に供給するための空調空気を生成する空調機と、
    前記空調対象空間の床面を形成する床部材と床スラブとの間に形成される置床空間と、
    前記床部材に形成された床吹出口と、を備え、
    前記空調機で生成された前記空調空気を前記置床空間から前記床吹出口を介して前記空調対象空間に供給するように構成された床吹出し式空調システムであって、
    前記建物の内部に非空調対象空間が形成されると共に、
    前記非空調対象空間は、台所の床面上に配置されたシンクキャビネットの内部空間と、前記台所の前記床面上において前記シンクキャビネットに隣接して配置されたキッチンユニットの内部空間と、を含み、
    前記シンクキャビネットの下方領域における前記床面を形成する前記床部材に開口が形成され、
    前記床吹出し式空調システムは、
    前記シンクキャビネットの底板と前記床部材との間において前記開口の周囲に配置されたパッキン材を備える、
    床吹出し式空調システム。
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