JPH05104687A - 遮音性中間膜 - Google Patents

遮音性中間膜

Info

Publication number
JPH05104687A
JPH05104687A JP3267511A JP26751191A JPH05104687A JP H05104687 A JPH05104687 A JP H05104687A JP 3267511 A JP3267511 A JP 3267511A JP 26751191 A JP26751191 A JP 26751191A JP H05104687 A JPH05104687 A JP H05104687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
aldehyde
resin
acetalized
laminated glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3267511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3050967B2 (ja
Inventor
Kenichi Asahina
研一 朝比奈
Naoki Ueda
直樹 植田
Hirobumi Omura
博文 尾村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP3267511A priority Critical patent/JP3050967B2/ja
Publication of JPH05104687A publication Critical patent/JPH05104687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3050967B2 publication Critical patent/JP3050967B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤からなる
所要厚みの層(A) と、同樹脂と可塑剤からなる層(B) と
が、層(B) /層(A) /層(B) で積層され、層(A)の樹脂
は、ポリビニルアルコールが炭素数6〜8のアルデヒド
(a) と炭素数2〜4のアルデヒド(b) で共アセタール化
された樹脂で、アルデヒド(a) のアセタール化部分とア
ルデヒド(b) のアセタール化部分の重量比が60:40
〜100:0であり、層(B) の樹脂は、上記アルデヒド
(b) と上記アルデヒド(a) で共アセタール化された樹脂
で、アルデヒド(b) のアセタール化部分とアルデヒド
(a) のアセタール化部分の重量比が80:20〜10
0:0で、層(A) と層(B) の少なくとも一方の樹脂は共
アセタール化された樹脂である遮音性中間膜である。 【効果】 広い温度領域で優れた遮音性能を有し、しか
も光学歪が小さい合わせガラスが得られ、合わせガラス
を作業性よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮音性に優れた合わせ
ガラス用中間膜に関する。より詳細には、遮音性に優
れ、かつ、光学歪が小さい合わせガラス用中間膜に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、一対のガラス板間に樹脂膜をサ
ンドイッチしてなる合わせガラスは、破損時に破片が飛
散しなくて安全性に優れているため、たとえば、自動車
等の交通車両の窓ガラスや建築物の窓ガラス等に広く用
いられている。
【0003】こうした合わせガラス用の中間膜のうち、
可塑剤の添加により可塑化されたポリビニルブチラール
の樹脂膜は、ガラスとの優れた接着性、強靭な引っ張り
強度、高い透明性等を兼ね備えており、この膜を用いて
構成した合わせガラスは特に車両用窓ガラスとして好適
である。
【0004】一般に、遮音性能は、周波数の変化に応じ
た透過損失量として示され、その透過損失量は、JIS
A4708では、図1中に実線で示するように、50
0Hz以上において遮音等級に応じてそれぞれ一定値で
規定されている。ところで、ガラス板の遮音性は、図1
中に破線で示すように、2000Hzを中心とする周波
数領域ではコインシデンス効果により著しく低下する
(図1中の破線の谷部がコインシデンス効果による遮音
性能の低下に相当し、所定の遮音性能を保持しないこと
を示す)。ここでコインシデンス効果とは、ガラス板に
音波が入射したとき、ガラス板の剛性と慣性によって、
ガラス面上を横波が伝導して横波と入射音とが共鳴し、
その結果音の透過が起こる現象をいう。
【0005】従来の合わせガラスは、破片の飛散防止の
面では優れているものの、遮音性の面では2000Hz
を中心とする周波数領域において、やはりコインシデン
ス効果による遮音性の低下が避けられず、この点の改善
が求められている。
【0006】合わせガラスの遮音性能を向上するには、
上記の如きコインシデンス効果を緩和して、コインシデ
ンス効果によって生ずる透過損失量の極小部(以下、こ
の極小部の透過損失量をTL値という、図1参照)の低
下を防ぐ必要がある。
【0007】従来、TL値の低下を防ぐ手段として、合
わせガラスの質量の増大、ガラス面積の細分化等、種々
の方策が提案されている。しかし、これらはいずれも充
分に満足できる効果をもたらさない上に、コスト的にも
実用的に採用するに妥当な価格になっていない。
【0008】遮音性能に対する要求は最近増々高まり、
たとえば建築用窓ガラスとしては、季節ごとの外気温度
の変化に影響されないで常時優れた遮音性能を発揮する
ものが要求されるようになってきている。
【0009】合わせガラスの遮音性能の向上を企図した
中間膜の先行技術としては、たとえば次のものがある。
【0010】特公昭46−5830号公報には、通常の
中間膜の流動度より約3倍高い流動度を有する樹脂、た
とえばポリビニルブチラールからなる中間膜が記載され
ている。
【0011】特開昭60−27630号公報には、初期
での遮音性を上げる方策として、ポリ塩化ビニル樹脂に
可塑剤を含有させた中間膜が提案されている。
【0012】また、特開昭51−106190号公報に
は、ガラス転移温度の異なる2種以上の樹脂を積層する
ことによって、広い温度領域で制振性を有する構成体を
得ることが提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】これら先行技術の遮音
性合わせガラス用中間膜のうち、特公昭46−5830
号記載の遮音性中間膜は、合わせガラスの遮音性の絶対
値が低いという大きな問題を有する。
【0014】特開昭60−27630号記載の遮音性中
間膜は、遮音性はよいものの、合わせ加工において、そ
の加工条件をポリビニルブチラール系中間膜の条件と変
更する必要があった。ポリビニルブチラール系中間膜
は、現在依然として、合わせガラス中間膜用素材の主流
をなし、合わせ加工工程の予備接着条件は、ポリビニル
ブチラール系中間膜の条件に設定されているのが現状で
ある。
【0015】また、特開昭51−106190号記載の
構成体については、ガラス転移温度の異なる2種以上の
樹脂を積層することにより、広い温度領域で制振性が改
善されることは認められる。しかし、安全ガラスとして
必要な高い衝撃エネルギー吸収性、ガラス破損時の飛散
防止性等の要件はまだ満足なものではなかった。
【0016】本発明の目的は、上記の点に鑑み、合わせ
ガラス用中間膜として使用した場合、透明性、耐候性、
衝撃エネルギー吸収性、ガラスとの接触性等の合わせガ
ラスに必要な基本性能を損なうことなく、コインシデン
ス効果の緩和によってTL値を高め、かつ、広い温度領
域で優れた遮音性能を有し、しかも光学歪が小さい中間
膜を提供するにある。本発明の今一つの目的は、合わせ
加工工程において合わせガラスを作業性よく製造できる
中間膜を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、合わせガ
ラス用中間膜としてすでに用いられている、ポリビニル
アセタールと可塑剤とからなる樹脂膜が、透明性、耐候
性、衝撃エネルギー吸収性、ガラスとの接着性等のバラ
ンスのとれた特性を備えている点に着目し、この良好な
特性を損なうことなく遮音性を向上させるべく、上記組
成の中間膜の改良を鋭意検討した。その結果、特定の共
アセタール化ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤とから
なる2種の樹脂層を積層することにより、コインシデン
ス効果の緩和によってTL値を高め、かつ、広い温度領
域で優れた遮音性能を有し、しかも光学歪が小さく、さ
らに合わせ加工工程において作業性がよい中間膜が得ら
れることを知見し、本発明を完成した。
【0018】すなわち、本発明による合わせガラス用中
間膜は、ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤からなる厚
み0.05mm以上の層(A) と、ポリビニルアセタール
樹脂と可塑剤からなる層(B) とが、層(B) /層(A) /層
(B) なる積層構成で積層され、層(A) のポリビニルアセ
タール樹脂は、ポリビニルアルコールが炭素数6〜8の
アルデヒド(a) と炭素数2〜4のアルデヒド(b) とによ
り共アセタール化された樹脂であって、アルデヒド(a)
でアセタール化された部分と、アルデヒド(b)でアセタ
ール化された部分との重量比が60:40〜100:0
の範囲にあり、層(B) のポリビニルアセタール樹脂は、
ポリビニルアルコールが炭素数2〜4のアルデヒド(b)
と、炭素数6〜8のアルデヒド(a) により共アセタール
化された樹脂であって、アルデヒド(b)でアセタール化
された部分と、アルデヒド(a)でアセタール化された部
分との重量比が80:20〜100:0の範囲にあり、
層(A) と層(B) の少なくとも一方のポリビニルアセター
ル樹脂は共アセタール化された樹脂であることを特徴と
するものである。
【0019】ポリビニルアセタール樹脂の原料であるポ
リビニルアルコールとしては、平均重合度1000〜3
000のものが好ましい。重合度が1000未満である
と合わせガラスの耐貫通性が劣り、3000を越えると
強度が大きすぎて安全ガラスとして通常は用いられない
からである。また、ポリビニルアルコールの鹸化度は、
透明性と耐熱性とを良好ならしめるために好ましくは9
5モル%以上である。
【0020】ポリビニルアセタール樹脂の調製におい
て、炭素数6〜8のアルデヒドとしては、n−ヘキシル
アルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−ヘプチ
ルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、ベンズアルデ
ヒド、フェネチルアルデヒド等の脂肪族、芳香族または
脂肪環族のアルデヒドが単独或は2以上組み合わせて用
いられる。アルデヒドの炭素数が8を超えると、この樹
脂層を含む積層系においては、常温付近においてブロー
ドな透過損失を有しないため、好ましくない。
【0021】一方、炭素数2〜4のアルデヒド(b) とし
ては、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−
ブチルアルデヒド、イソレブチルアルデヒド等が単独或
は2以上組み合わせて用いられる。
【0022】層(A) のポリビニルアセタール樹脂におい
ては、アルデヒド(a) によってアセタール化された部分
と、アルデヒド(b) によってアセタール化された部分と
の重量比は、60:40〜100:0の範囲に限定され
る。この比(a/b)が上記範囲を外れると、得られた合わ
せガラスの遮音性が著しく低く、しかも光学歪が大きい
ので、好ましくない。比(b/a)の特に好ましい範囲は7
5:25〜100:0である。
【0023】同様に、層(B) のポリビニルアセタール樹
脂においては、アルデヒド(b) によってアセタール化さ
れた部分と、アルデヒド(a) によってアセタール化され
た部分との重量比は、80:20〜100:0の範囲に
限定される。この比(b/a)が上記範囲を外れた場合も、
得られた合わせガラスの遮音性が著しく低く、しかも光
学歪が大きいので、好ましくない。比(b/a)の特に好ま
しい範囲は85:15〜100:0である。
【0024】炭素数6〜8のアルデヒドと炭素数2〜4
のアルデヒドによる共アセタール化の技術的意義は、二
つの側鎖の炭素数が大きく異なるアセタール基が分子レ
ベルで配列することによって内部摩擦効果が発現され、
これによって優れた遮音性が得られる点、および各層間
における屈折率の差を小さくすることができる点にあ
る。但し、前者の内部摩擦効果は、共アセタール化によ
る効果をより大きくする目的で、層(A)(B)のポリビニル
アセタール樹脂における上記重量比、すなわち上記比(a
/b)および比(b/a)をいずれも50:50付近にする
と、多層系としての高速層的効果が弱くなる。したがっ
て、この点からも上記重量比はそれぞれ上記範囲に限定
される。
【0025】ポリビニルアセタールの調製方法として
は、たとえば、ポリビニルアルコールを熱水に溶解し、
得られた水溶液を所要温度に保持しておいて、所要のア
ルデヒドと触媒を加え、アセタール化反応を進行させ、
ついで反応温度を上げて保持し反応を完了させた後、中
和、水洗および乾燥を経て樹脂粉末を得る方法がある。
ここで、ポリビニルアセタールのアセタール化度は50
モル%以上であるのが好ましい。アセタール化度が50
%未満であると可塑剤との相溶性がよくなく、耐貫通性
確保のために必要な量の可塑剤の添加が難しいからであ
る。
【0026】従来の単一アルデヒドによるポリビニルア
セタール樹脂は、アセタール化度が60モル%以下であ
ると、可塑剤との相溶性が悪く、使用できないという欠
点があった。これに対し、本発明による共アセタール化
ポリビニルアセタール樹脂は、可塑剤との相溶性がよい
ため、単一アルデヒドによるポリビニルアセタール樹脂
より低いアセタール化度のポリビニルアセタール樹脂を
許容でき、この点も本発明の利点の一つである。
【0027】樹脂に配合される可塑剤としては、一塩基
酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や、有
機リン酸系、有機亜リン酸系等のリン酸系可塑剤が用い
られる。
【0028】一塩基酸エステルの中では、トリエチレン
グリコールと、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、2−エチ
ル酪酸、ヘプタン酸、n−オクチル酸、2−エチルヘキ
シル酸、ペラルゴン酸(n−ノニル酸)、デシル酸等の
有機酸との反応によって得られたグリコール系エステル
が好ましい。その他、テトラエチレングリコール、トリ
プロピレングリコールと上記の如き有機酸とのエステル
も用いられる。
【0029】多塩基酸エステルとしては、アジピン酸、
セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸と炭素数4〜8の
直鎖状または分枝状アルコールとのエステルが好まし
い。
【0030】また、リン酸系可塑剤としては、トリブト
キシエチルフォスフェート、イソデシルフェニルホスフ
ェート、トリイソプロピルホスファイト等が好ましい。
【0031】より好適な例としては、一塩基酸エステル
では、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレ
ート、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソ
エート、トリエチレングリコール−ジカプロネート、ト
リエチレングリコール−ジn−オクトエート等が挙げら
れ、2塩基酸としては、ジブチルセバケート、ジオクチ
ルアゼレート、ジブチルカルビトールアジペート等が挙
げられる。
【0032】可塑剤の含有量は、ポリビニルアセタール
100重量部に対して好ましくは20〜60重量部であ
る。可塑剤の含有量が20重量部未満であると耐貫通性
が低下し、逆に60重量部を越えると、可塑剤がブリー
ドアウトして合わせガラスの透明性やガラス板等との接
着性を損なうからである。可塑剤の含有量の特に好適な
範囲は、ポリビニルアセタール100重量部に対して3
0〜55重量部である。
【0033】なお、樹脂膜とガラス板との接着力を調整
するのに通常用いられる添加剤や、ポリビニルアセター
ルの劣化を防止するための安定剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤等が、ポリビニルアセタールと可塑剤との混合
時、またはポリビニルアセタールの製造過程において、
必要に応じて適宜使用できる。
【0034】添加剤としては、カルボン酸の金属塩、た
とえば、オクチル酸、ヘキシル酸、酪酸、酢酸、蟻酸等
のカリウム、ナトリウム等のアルカリ金属塩、カルシウ
ム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、亜鉛、コバ
ルト塩等が用いられる。安定剤としては、界面活性剤、
たとえばラウリル硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンス
ルホン酸等が用いられる。酸化防止剤としては、ターシ
ャリーブチル−ヒドロキシトルエン(BHT)、チバガ
イギー社製の「イルガノックス1010」等が用いられ
る。紫外線吸収剤の例としては、ベンゾトリアゾール
系、ヒンダードアミン系のもの等が挙げられる。ベンゾ
トリアゾール系では、たとえば、チバガイギー社製の
「チヌビンP」、「チヌビン320」、「チヌビン32
6」、「チヌビン328」等が好適に用いられる。ヒン
ダードアミン系では、アデカアーガス社製の「LA−5
7」が好ましい。
【0035】本発明による中間膜の層(A) および層(B)
の積層構成は、層(B) /層(A) /層(B) である。この構
成に限定される理由は、層(A) と層(B) のガラス転移温
度の相対的な関係による。すなわち、ガラス転移温度の
高い層で、ガラス転移温度の低い層をサンドイッチする
積層構成は、常温付近での透過損失の温度による変化を
少なくさせるのに好ましいからである。これは、ガラス
のように剛性の高い2枚の板を拘束層的効果をより広い
温度領域で安定して発揮させるための構成を詳細検討し
た結果得られた知見である。
【0036】さらに、本発明の積層構成が上記のような
サンドイッチ型に限定される今一つの理由は、この積層
構成の採用により、合わせ加工法においてポリビニルブ
チラール系中間膜の場合に匹敵する良好な作業性が得ら
れるからである。
【0037】層(A) および層(B) の厚みについては、層
(A) では0.05mm以上の厚みが必要である。この厚
みより薄い場合には、その温度に対する遮音性の良好な
効果は認められない。
【0038】さらに、層(B) の合計の厚みは、温度に対
する遮音性の良好な効果の発現に大きな影響を与えるも
のではないが、0.2mm以上が好ましい。0.2mm
未満であると、耐貫通性の低下が著しい。
【0039】全体の膜の厚みは、通常の合わせガラス用
中間膜としての厚みである0.3〜1.6mmが好まし
い。
【0040】この厚みは厚い方がより遮音性に優れるこ
とになるが、合わせガラスとして必要な耐貫通性の点を
考慮すると、実用上は前記の範囲が好適である。
【0041】製膜方法としては、たとえば、膜をそれぞ
れ別々に成形した後、これらをガラス板の間に積層させ
る方法、複数の膜を多層成形機を用いて一体成形させる
方法、等多様な成形方法がある。
【0042】本発明による中間膜をガラス板間にサンド
イッチして合わせガラスを製造するには、通常の合わせ
ガラスの製造に用いられる方法が採用される。たとえ
ば、膜をその両側からガラス板で挾み込み、熱圧プレス
により合わせガラスを製造する方法が行われる。
【0043】さらに、この中間膜をガラス以外の剛性
体、たとえば、金属、無機材料との積層体とし、遮音性
能を有する積層剛性体として使用することは、本発明の
趣旨に合致しており、優れた遮音性を発揮できる。ま
た、この中間膜をポリカーボネート樹脂等のように剛性
の高い透明剛体でサンドイッチすることも本発明の趣旨
を逸脱しない。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例およびこれと比較すべ
き比較例をいつくか挙げ、更に得られた合わせガラスの
遮音性能および光学歪を示す。
【0045】<膜(A-1) の調製> i) 樹脂の調製 純水2900gに、重合度1700、鹸化度98.9モ
ル%のポリビニルアルコール193gを加えて加温溶解
した。反応系を温度調節し、35%塩酸201gとn−
オクチルアルデヒド200gを加えて、ポリビニルアセ
タールを析出させた。その後、反応系を30℃で5時間
保って反応を完了させ、中和、水洗および乾燥を経てポ
リビニルアセタールの白色樹脂粉末を得た(アセタール
化度66.1モル%)。
【0046】ii) 膜の調製 上記ポリビニルオクチルアセタールを50g採取し、こ
れに可塑剤としてトリエチレングリコール−ジ−2−エ
チルブチレートを20g加え、この配合物をミキシング
ロールで充分に混練し、混練物の所定量をプレス成形機
で150℃で30分間保持した。こうして厚み0.30
mmの膜(A-1) を作製した。
【0047】<膜(A-2) の調製>工程i)において、ア
ルデヒドとしてn−オクチルアデヒド180gとn−ブ
チルアルデヒド22gを加えてポリビニルアセタールを
析出させた後、反応系を40℃で4時間保って反応を完
了させた以外、膜(A-1) の調製の工程i)と同様に操作
し、ポリビニルアセタールの白色粉末を得た(アセター
ル化度67.1モル%)。 工程ii) は膜(A-1) の調製の工程ii)と同様に操作し
た。
【0048】こうして、厚さ0.30mmの膜(A-2) を
作製した。
【0049】<膜(B-1) の調製>工程i)において、純
水2910gに、重合度1700、鹸化度99.2モル
%のポリビニルアルコール190gを加えて加温溶解し
た。反応系を温度調節し、35%塩酸201gとn−ブ
チルアルデヒド124gを加えてポリビニルアセタール
を析出させた、その後、反応系を50℃で4時間保って
反応を完了させてポリビニルアセタールの白色粉末を得
た(アセタール化度66.3モル%)。
【0050】工程ii) は膜(A-1) の調製の工程ii)と同
様に操作した。
【0051】こうして、厚さ0.25mmの膜(B-1) を
作製した。
【0052】<膜(B-2) の調製>工程i)において、ア
ルデヒドとしてn−ブチルアデヒド113gとn−ヘキ
シルアルデヒド25gを用いた以外、膜(B-1) の調製の
工程i)と同様に操作し、てポリビニルアセタールの白
色粉末を得た(アセタール化度67.9モル%)。 工程ii) は膜(B-1) の調製の工程ii)と同様に操作し
た。
【0053】こうして、厚さ0.25mmの膜(B-2) を
作製した。
【0054】<中間膜の調製および合わせガラスの作製
>こうして調製した樹脂膜を、積層構成が層(B) /層
(A) /層(B) となるように、実施例1では層(B-2) /層
(A-1) /層(B-2) 、実施例2では層(B-1) /層(A-2) /
層(B-1) 、実施例3では層(B-2) /層(A-2) /層(B-2)
、比較例1では層(B-1) /層(A-1) /層(B-1) 、比較
例2では層(B-1) /層(A-2) /層(B-1) 、および比較例
3では層(B-2) /層(A-1) /層(B-2) の順で重ね合わせ
た。
【0055】この重合せ体をその両側から1辺30cmの
正方形の厚み3mmのフロートガラスでサンドイッチ
し、この未圧着サンドイッチ体をゴムバックへ入れ、2
0torrの真空度で20分間脱気した後、脱気状態のまま
90℃のオーブンに移し、この温度を30分間保持し
た。こうして脱気により仮接着したサンドイッチ体を、
ついでオートクレーブ中で圧力12kg/cm2 、温度13
5℃で熱圧着処理し、透明な合わせガラスを作製した。
【0056】<遮音性測定>上記実施例および比較例の
合わせガラスについて、次の手法で遮音性を測定した。
【0057】合わせガラスをダンピング試験用の振動発
生機((株)振研社製の加振機、「G21−005
D」)により加振し、そこから得られる振動特性を、機
械インピーダンスアンプ((株)リオン社製の「XG−
81」)にて増幅し、振動スペクトルをFFTアナライ
ザー(横河ヒューレットパッカード社製の「FFTスペ
クトラムアナライザー HP 3582A」)にて解析
した。こうして得られた損失係数と、ガラスとの共振周
波数の比とから、透過損失を算出した(測定温度:10
〜40℃)。この結果に基づき、周波数2000Hz近
辺における極小の透過損失量をもってTL値とした。
【0058】<光学歪の判定>遮音性中間膜の光学歪
は、中間膜を2枚のガラスで挾み込んだ後、これに強い
直進光線を当てて、透過した光線の投影歪を肉眼観察
し、この投影歪をガラス単独での光学歪と比較すること
によって判定した。
【0059】<試験結果>記遮音性および光学歪の測定
結果を表1に纏めて示す。
【0060】
【表1】
【0061】表1から明らかなように、本発明の実施例
による合わせガラスは、いずれも優れた遮音性能を有
し、しかも光学歪が小さいことが認められる。
【0062】
【発明の効果】本発明の合わせガラス用中間膜は、特定
の共アセタール化ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤と
からなる2種の樹脂層を積層したものであるので、透明
性、耐候性、衝撃エネルギー吸収性、ガラスとの接触性
等の合わせガラスに必要な基本性能を損なうことなく、
コインシデンス効果の緩和によってTL値を高め、か
つ、広い温度領域で優れた遮音性能を有し、しかも光学
歪が小さい合わせガラスが得られる。また、合わせ加工
工程において合わせガラスを作業性よく製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合わせガラスの遮音特性を、周波数に対する透
過損失量として示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08F 216/38 MLC 6904−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアセタール樹脂と可塑剤から
    なる厚み0.05mm以上の層(A) と、ポリビニルアセ
    タール樹脂と可塑剤からなる層(B)とが、層(B) /層(A)
    /層(B) なる積層構成で積層され、 層(A) のポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアル
    コールが炭素数6〜8のアルデヒド(a) と炭素数2〜4
    のアルデヒド(b) とにより共アセタール化された樹脂で
    あって、アルデヒド(a) でアセタール化された部分と、
    アルデヒド(b)でアセタール化された部分との重量比が
    60:40〜100:0の範囲にあり、 層(B) のポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアル
    コールが炭素数2〜4のアルデヒド(b) と、炭素数6〜
    8のアルデヒド(a) により共アセタール化された樹脂で
    あって、アルデヒド(b) でアセタール化された部分と、
    アルデヒド(a)でアセタール化された部分との重量比が
    80:20〜100:0の範囲にあり、 層(A) と層(B) の少なくとも一方のポリビニルアセター
    ル樹脂は共アセタール化された樹脂であることを特徴と
    する遮音性中間膜。
JP3267511A 1991-10-16 1991-10-16 遮音性中間膜 Expired - Lifetime JP3050967B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3267511A JP3050967B2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 遮音性中間膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3267511A JP3050967B2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 遮音性中間膜

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05104687A true JPH05104687A (ja) 1993-04-27
JP3050967B2 JP3050967B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=17445858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3267511A Expired - Lifetime JP3050967B2 (ja) 1991-10-16 1991-10-16 遮音性中間膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3050967B2 (ja)

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006038332A1 (ja) * 2004-10-01 2006-04-13 Sekisui Chemical Co., Ltd. 熱可塑性樹脂シート及び積層体
JP2006123497A (ja) * 2004-10-01 2006-05-18 Sekisui Chem Co Ltd 透明板積層体
JP2006160562A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂シート及び透明積層板
JP2006264289A (ja) * 2004-10-01 2006-10-05 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂シート及び積層体
JP2007298982A (ja) * 1996-11-26 2007-11-15 Saint Gobain Vitrage 車両用の防音効果を有する積層グレイジングアッセンブリー
JP2009132600A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Central Glass Co Ltd 遮音性複層ガラス
JP2010138027A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Central Glass Co Ltd 複層ガラス
WO2015147303A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
WO2016039470A1 (ja) * 2014-09-11 2016-03-17 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
WO2016094221A1 (en) * 2014-12-08 2016-06-16 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9460702B2 (en) 2014-10-15 2016-10-04 Solutia Inc. Multilayer interlayer having sound damping properties over a broad temperature range
US9522517B2 (en) 2014-12-08 2016-12-20 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9573329B2 (en) 2014-12-08 2017-02-21 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9586386B2 (en) 2014-12-08 2017-03-07 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9586387B2 (en) 2014-12-08 2017-03-07 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9592653B2 (en) 2013-06-10 2017-03-14 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved optical properties
WO2017043624A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
US9809006B2 (en) 2014-12-08 2017-11-07 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved sound insulation properties
US9809009B2 (en) 2014-12-08 2017-11-07 Solutia Inc. Multiple layer interlayer having improved optical and sound insulation properties
US9809695B2 (en) 2014-12-08 2017-11-07 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9809010B2 (en) 2014-10-15 2017-11-07 Solutia Inc. Multilayer interlayer having sound damping properties over a broad temperature range
US9815976B2 (en) 2014-12-08 2017-11-14 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
EP3248775A1 (en) 2016-05-25 2017-11-29 Asahi Glass Company, Limited Laminated glass
WO2017204121A1 (ja) 2016-05-25 2017-11-30 旭硝子株式会社 合わせガラス
US9884957B2 (en) 2014-12-08 2018-02-06 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9925746B2 (en) 2014-12-08 2018-03-27 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9975315B2 (en) 2014-12-08 2018-05-22 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
CN108367979A (zh) * 2015-12-08 2018-08-03 旭硝子株式会社 夹层玻璃
US10252500B2 (en) 2014-10-02 2019-04-09 Solutia Inc. Multiple layer interlayer resisting defect formation
US10354636B2 (en) 2014-12-08 2019-07-16 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved sound insulation properties
US10553193B2 (en) 2014-12-08 2020-02-04 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved sound insulation properties
CN113858713A (zh) * 2013-08-01 2021-12-31 积水化学工业株式会社 层合玻璃用中间膜及层合玻璃

Cited By (71)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298982A (ja) * 1996-11-26 2007-11-15 Saint Gobain Vitrage 車両用の防音効果を有する積層グレイジングアッセンブリー
EP2574456A1 (en) * 2004-10-01 2013-04-03 Sekisui Chemical Co., Ltd. Termoplastic resin sheet and laminate
JP2006123497A (ja) * 2004-10-01 2006-05-18 Sekisui Chem Co Ltd 透明板積層体
JP2006264289A (ja) * 2004-10-01 2006-10-05 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂シート及び積層体
US7563516B2 (en) 2004-10-01 2009-07-21 Sekisui Chemical Co., Ltd. Thermoplastic resin sheet and laminate
AU2005290822B2 (en) * 2004-10-01 2010-05-27 Sekisui Chemical Co., Ltd. Thermoplastic resin sheet and layered product
WO2006038332A1 (ja) * 2004-10-01 2006-04-13 Sekisui Chemical Co., Ltd. 熱可塑性樹脂シート及び積層体
JP2010201932A (ja) * 2004-10-01 2010-09-16 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂シート及び積層体
JP4633495B2 (ja) * 2004-10-01 2011-02-16 積水化学工業株式会社 透明板積層体及び該透明板積層体を用いた建築物または車両の開口部の閉成方法
JP2006160562A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Sekisui Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂シート及び透明積層板
JP2009132600A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Central Glass Co Ltd 遮音性複層ガラス
JP2010138027A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Central Glass Co Ltd 複層ガラス
US9914286B2 (en) 2013-06-10 2018-03-13 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved optical properties
US10065399B2 (en) 2013-06-10 2018-09-04 Solutia Inc. Polymer interlayers comprising a blend of two or more resins
US9592653B2 (en) 2013-06-10 2017-03-14 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved optical properties
US9636894B2 (en) 2013-06-10 2017-05-02 Solutia Inc. Polymer interlayers comprising a blend of two or more resins
US10442168B2 (en) 2013-06-10 2019-10-15 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved optical properties
CN113858713B (zh) * 2013-08-01 2023-10-13 积水化学工业株式会社 层合玻璃用中间膜及层合玻璃
CN113858713A (zh) * 2013-08-01 2021-12-31 积水化学工业株式会社 层合玻璃用中间膜及层合玻璃
JPWO2015147303A1 (ja) * 2014-03-28 2017-04-13 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
US11396163B2 (en) 2014-03-28 2022-07-26 Sekisui Chemical Co., Ltd. Intermediate film for laminated glass, and laminated glass
WO2015147303A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JP5946964B2 (ja) * 2014-03-28 2016-07-06 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
RU2687704C2 (ru) * 2014-03-28 2019-05-15 Секисуй Кемикал Ко., Лтд. Прокладочная пленка для многослойного стекла и многослойное стекло
WO2016039470A1 (ja) * 2014-09-11 2016-03-17 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
US10773501B2 (en) 2014-10-02 2020-09-15 Solutia Inc. Multiple layer interlayer resisting defect formation
US10252500B2 (en) 2014-10-02 2019-04-09 Solutia Inc. Multiple layer interlayer resisting defect formation
US9460702B2 (en) 2014-10-15 2016-10-04 Solutia Inc. Multilayer interlayer having sound damping properties over a broad temperature range
US11613107B2 (en) 2014-10-15 2023-03-28 Solutia Inc. Multilayer interlayer having sound damping properties over a broad temperature range
US9576568B2 (en) 2014-10-15 2017-02-21 Solutia Inc. Multilayer interlayer having sound damping properties over a broad temperature range
US9809010B2 (en) 2014-10-15 2017-11-07 Solutia Inc. Multilayer interlayer having sound damping properties over a broad temperature range
JP2018505830A (ja) * 2014-12-08 2018-03-01 ソルティア・インコーポレーテッド 向上した光学及び遮音特性を有する多層中間膜
US10553193B2 (en) 2014-12-08 2020-02-04 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved sound insulation properties
WO2016094221A1 (en) * 2014-12-08 2016-06-16 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9884957B2 (en) 2014-12-08 2018-02-06 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9815976B2 (en) 2014-12-08 2017-11-14 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9809695B2 (en) 2014-12-08 2017-11-07 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9925746B2 (en) 2014-12-08 2018-03-27 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9522517B2 (en) 2014-12-08 2016-12-20 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9573329B2 (en) 2014-12-08 2017-02-21 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9586386B2 (en) 2014-12-08 2017-03-07 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9586387B2 (en) 2014-12-08 2017-03-07 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9975315B2 (en) 2014-12-08 2018-05-22 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9988525B2 (en) 2014-12-08 2018-06-05 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US10696019B2 (en) 2014-12-08 2020-06-30 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US10696031B2 (en) 2014-12-08 2020-06-30 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9809009B2 (en) 2014-12-08 2017-11-07 Solutia Inc. Multiple layer interlayer having improved optical and sound insulation properties
US10065397B2 (en) 2014-12-08 2018-09-04 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US10076893B2 (en) 2014-12-08 2018-09-18 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US10124566B2 (en) 2014-12-08 2018-11-13 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US10125254B2 (en) 2014-12-08 2018-11-13 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US10124563B2 (en) 2014-12-08 2018-11-13 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US9809006B2 (en) 2014-12-08 2017-11-07 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved sound insulation properties
US10252493B2 (en) 2014-12-08 2019-04-09 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved sound insulation properties
US10279569B2 (en) 2014-12-08 2019-05-07 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
US10611126B2 (en) 2014-12-08 2020-04-07 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved sound insulation properties
US10354636B2 (en) 2014-12-08 2019-07-16 Solutia Inc. Polymer interlayers having improved sound insulation properties
US10428212B2 (en) 2014-12-08 2019-10-01 Solutia Inc. Poly(vinyl acetal) resin compositions, layers, and interlayers having enhanced optical properties
KR20180050324A (ko) * 2015-09-11 2018-05-14 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 접합 유리용 중간막 및 접합 유리
CN108025966A (zh) * 2015-09-11 2018-05-11 积水化学工业株式会社 夹层玻璃用中间膜及夹层玻璃
WO2017043625A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
WO2017043624A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JPWO2017043624A1 (ja) * 2015-09-11 2018-06-21 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
KR20180050323A (ko) * 2015-09-11 2018-05-14 세키스이가가쿠 고교가부시키가이샤 접합 유리용 중간막 및 접합 유리
CN108025967A (zh) * 2015-09-11 2018-05-11 积水化学工业株式会社 夹层玻璃用中间膜及夹层玻璃
US10987905B2 (en) 2015-09-11 2021-04-27 Sekisui Chemical Co., Ltd. Interlayer film for laminated glass, and laminated glass
CN108367979A (zh) * 2015-12-08 2018-08-03 旭硝子株式会社 夹层玻璃
CN108367979B (zh) * 2015-12-08 2021-03-26 Agc株式会社 夹层玻璃
US11130316B2 (en) 2016-05-25 2021-09-28 AGC Inc. Laminated glass
EP3248775A1 (en) 2016-05-25 2017-11-29 Asahi Glass Company, Limited Laminated glass
WO2017204121A1 (ja) 2016-05-25 2017-11-30 旭硝子株式会社 合わせガラス

Also Published As

Publication number Publication date
JP3050967B2 (ja) 2000-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05104687A (ja) 遮音性中間膜
JP3204890B2 (ja) 遮音性合わせガラス用中間膜及び遮音性合わせガラス
JPH05138840A (ja) 遮音性中間膜
JP4331846B2 (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
WO2001064598A1 (fr) Film intercouches pour verre feuillete et verre feuillete correspondant
CN109130391B (zh) 夹层玻璃用树脂膜,以及夹层玻璃及其制造方法
JP4076730B2 (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JP4555855B2 (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JPH05310449A (ja) 合わせガラス用中間膜及びそれを用いた合わせガラス
JP3377848B2 (ja) 合わせガラス用中間膜及びそれを用いた合わせガラス
JP6262975B2 (ja) ポリビニルアセタール樹脂
JP2562237B2 (ja) 遮音性合わせガラス用中間膜
JP2003252655A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JP2001106556A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JP3335436B2 (ja) 合わせガラス用中間膜
JPH1036146A (ja) 遮音性合わせガラス
JP2001226152A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JP2003252656A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JP2004067427A (ja) 合わせガラス用中間膜および合わせガラス
JP4365559B2 (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JPH06115981A (ja) 合わせガラス用中間膜
JP2001048600A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JP2000191348A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
JPH06135748A (ja) 合わせガラス用中間膜及びそれを用いた合わせガラス
JP2001048601A (ja) 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080331

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12