JPH05102801A - 周波数可変発振器及びデジタル制御発振装置 - Google Patents

周波数可変発振器及びデジタル制御発振装置

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JPH05102801A
JPH05102801A JP3258039A JP25803991A JPH05102801A JP H05102801 A JPH05102801 A JP H05102801A JP 3258039 A JP3258039 A JP 3258039A JP 25803991 A JP25803991 A JP 25803991A JP H05102801 A JPH05102801 A JP H05102801A
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義則 大塚
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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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    • H03L7/0995Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator comprising a ring oscillator
    • H03L7/0996Selecting a signal among the plurality of phase-shifted signals produced by the ring oscillator

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル制御可能な周波数可変発振器を提供
する。 【構成】 奇数個65の反転回路NAND及びINVを
リング状に連結し、スイッチング回路SW1,SW2に
より、その連結段数を33〜65の範囲で2段単位で変
更可能とする。またスイッチング回路SW1,SW2
は、外部から入力される5ビットのデジタルデータCD
Lを、特定の信号のみがLow レベルとなる切換信号DC
0〜DC16に変換するデコーダ20によりON・OF
F制御できるようにする。この結果、反転回路NAND
及びINVにより構成されたリング内をパルス信号が周
回することとなり、周回時の反転回路の連結段数及び周
回回数を制御することにより、所望周波数の発振信号を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発振周波数をデジタル
制御可能な周波数可変発振器、及び該発振器を用いてパ
ルス信号の出力周期を制御するデジタル制御発振装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信機器,モータ制御機器等
のPLL(PhaseLocked Loop) では、周波数可変発振器
として、アナログ制御電圧によりその発振周波数を制御
可能な電圧制御発振器(所謂VCO)が使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこうしたVCO
では、必要な中心発振周波数を得るために固有の抵抗や
コンデンサが必要となるため、中心発振周波数を変更す
るには抵抗やコンデンサを取り替えなければならず、し
かもその精度を確保するには、抵抗やコンデンサの微調
整が必要となるといった問題があった。
【0004】また従来より、高度な制御を実現するため
にマイクロコンピュータ等を用いたデジタル制御システ
ムが多く利用されているが、こうしたデジタル制御シス
テムにて上記従来のVCOを使用するには、マイクロコ
ンピュータ等から出力されるデジタルの制御信号をアナ
ログ信号に変換するA/D変換器が必要となり、その回
路構成が複雑で高価なものとなってしまうといった問題
があった。
【0005】一方従来よりデジタル制御信号により直接
発振周波数を制御可能な周波数可変発振器として、マイ
クロコンピュータ等の内部クロックを分周トリガリング
する発振器が実用化されつつある。しかしこうした従来
のデジタル制御可能な周波数可変発振器では、クロック
信号を分周することにより所望の発振信号を得るため、
発振周波数が100kHz以下の低周波数となり、数百
k〜数十MHzの発振信号が必要な通信装置やモータ制
御装置等では使用することができなかった。
【0006】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、デジタル制御信号により直接発振周波数を制御で
き、しかもその発振周波数を低周波領域から高周波領域
の広範囲で制御可能な周波数可変発振器を提供すること
を目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた請求項1に記載の発明は、入力信号を
反転して出力する反転回路が奇数個リング状に連結され
ると共に、該反転回路の一つが入力信号の反転動作を外
部から制御可能な起動用反転回路として構成され、該起
動用反転回路の反転動作開始に伴いパルス信号を周回さ
せるパルス周回回路と、該パルス周回回路における上記
反転回路の連結段数を偶数個単位で増減させる連結段数
切換手段と、外部から入力された上記反転回路の増減段
数を表すデジタルデータに対応して上記連結段数切換手
段を駆動し、上記パルス周回回路における反転回路の連
結段数を制御する連結段数制御手段と、上記パルス周回
回路内の所定の反転回路からの出力信号を外部に取り出
すための出力端子と、を備えたことを特徴とする周波数
可変発振器を要旨としており、請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の周波数可変発振器を使用してパル
ス信号の出力周期をデジタル制御するデジタル制御発振
装置であって、外部から入力されたパルス信号の出力周
期を表すデジタルデータに基づき、上記パルス周回回路
内でのパルス信号の周回回数,及び上記連結段数制御手
段が制御する上記反転回路の増減段数を夫々表すデジタ
ルデータを生成し、上記反転回路の増減段数を表すデジ
タルデータを上記連結段数制御手段に出力する制御デー
タ生成手段と、上記パルス周回回路内でのパルス信号の
周回回数をカウントし、該カウント値が上記制御データ
生成手段にて生成された周回回数を表すデジタルデータ
に達した旨を検出するカウント手段と、該カウント手段
にてカウント値が上記周回回数を表すデジタルデータに
達した旨が検出されると、上記パルス周回回路に設けら
れた出力端子からの出力信号を取り込み、該信号の反転
タイミングに同期して所定幅のパルス信号を発生するパ
ルス信号発生手段と、該パルス信号発生手段がパルス信
号を出力している間上記起動用反転回路の動作を停止さ
せ、上記パルス信号発生手段が上記パルス信号の出力を
停止すると上記起動用反転回路を動作させて上記パルス
周回回路内でパルス信号を周回させる周回動作制御手段
と、を備えたことを特徴とするデジタル制御発振装置を
要旨としている。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載の周波数可変発振器において、パルス周回回路
では、反転回路が奇数個リング状に連結されているた
め、例えば起動用反転回路出力がLow レベルであれば、
次段の反転回路出力がHighレベルとなり、更にその次の
反転回路出力がLow レベルとなるというように、各反転
回路出力が順次反転し、起動用反転回路には、出力信号
と同じレベルの信号が入力されることとなる。
【0009】従って起動用反転回路が反転動作を停止し
ているときには、起動用反転回路の入・出力が同一レベ
ルとなった状態で安定し、起動用反転回路が反転動作を
開始すると、パルス周回回路を構成する反転回路の連結
段数xと各反転回路での反転動作時間TDとにより決定
される一定時間(x・TD)経過した時点で、起動用反
転回路に出力信号と同様のレベルの信号が入力され、再
び起動用反転回路の出力信号レベルが反転する、といっ
た動作を繰り返す。
【0010】このため起動用反転回路の動作中、パルス
周回回路内では、上記時間(x・TD)で反転するパル
ス信号が周回し、出力端子からは上記時間(x・TD)
の2倍の時間を1周期とする一定周波数の発振信号が出
力されることとなる。また周波数可変発振器には、パル
ス周回回路における反転回路の連結段数を偶数個単位で
増減させる連結段数切換手段と、その連結段数切換手段
を外部から入力された反転回路の増減段数を表すデジタ
ルデータに応じて駆動する連結段数制御手段とが備えら
れているため、外部から入力するデジタルデータにより
パルス信号を周回させる反転回路の個数を偶数個単位で
増減させることができる。
【0011】このため請求項1に記載の周波数可変発振
器によれば、出力端子からの出力信号の周期(即ち周波
数)を、連結段数制御手段に入力するデジタルデータに
より変更することが可能となる。またこの信号周波数
は、反転回路の連結個数及び反転回路の反転動作時間に
より決定されるが、反転回路としては、現在、動作時間
が500psec. 程度のものが実用化されているため、発
振信号の周期を高分解能で制御することができる。つま
り例えば反転回路に動作時間が500psec. のものを使
用し、反転回路の1段当りの増減個数を2とすれば発振
信号の周期を1nsec. 単位で変更することが可能とな
る。
【0012】次に請求項2に記載のデジタル制御発振装
置では、制御データ生成手段が、外部から入力されたパ
ルス信号の出力周期を表すデジタルデータに基づき、上
記周波数可変発振器のパルス周回回路内でのパルス信号
の周回回数,及び連結段数制御手段が制御するパルス周
回回路内での反転回路の増減段数を表すデジタルデータ
を生成し、その反転回路の増減段数を表すデジタルデー
タを連結段数制御手段に出力する。またカウント手段
が、上記周波数可変発振器のパルス周回回路内でのパル
ス信号の周回回数をカウントし、そのカウント値が制御
データ生成手段にて生成された周回回数を表すデジタル
データに達した旨を検出する。
【0013】そしてカウント手段にて、パルス周回回路
内でのパルス信号の周回回数が制御データ生成手段にて
生成された周回回数を表すデジタルデータに達した旨が
検出されると、パルス信号発生手段が、パルス周回回路
に設けられた出力端子からの出力信号を取り込み、該信
号の反転タイミングに同期して所定幅のパルス信号を発
生し、そのパルス信号発生期間中、周回動作制御手段
が、起動用反転回路の動作を停止させ、パルス信号発生
手段が上記パルス信号の出力を停止すると起動用反転回
路を動作させて再度パルス周回回路内でパルス信号を周
回させる。
【0014】即ち、周波数可変発振器においては、連結
段数制御手段に入力するデジタルデータによりパルス周
回回路内でパルス信号を周回させる反転回路の段数を変
更して、パルス信号1周回当りの時間(出力端子からの
出力信号の反転周期)を制御できるため、請求項2に記
載のデジタル制御発振装置においては、外部から入力さ
れたパルス信号の出力周期を表すデジタルデータに基づ
き、パルス周回回路内でパルス信号を周回させる反転回
路の段数を制御しつつ、パルス信号の周回回数をカウン
トすることにより、パルス信号発生手段がパルス信号を
発生した後、次にそのパルス信号を発生するまでの時間
を、周波数可変発振器を用いて計時し、これによってパ
ルス信号発生手段からのパルス信号の出力周期、延いて
はパルス信号の出力周波数を制御する。
【0015】このため請求項2に記載のデジタル制御発
振装置によれば、パルス信号の出力周期を、上記周波数
可変発振器と同様の分解能で増減することができ、しか
もその出力周波数を広範囲にわたって制御することが可
能となる。つまりパルス信号の出力周波数は、反転回路
の連結段数を一定とすれば周波数可変発振器内でのパル
ス信号の周回回数により決定され、周回回数を多くすれ
ばするほどパルス信号の出力周波数を低下させ、周回回
数を少なくすればパルス信号の出力周波数をパルス周回
回路内でのパルス信号の周回周期に対応した高周波にす
ることができるため、パルス信号の周回回数によりパル
ス信号の出力周波数を略決定し、その微調整をパルス周
回回路内での反転回路の連結段数の変更により行なうこ
とにより、パルス信号の出力周波数を数Hz〜数十MH
zの広範囲にわたって高分解能でデジタル制御すること
が可能となる。
【0016】またパルス周回回路に設ける出力端子の個
数を1個とした場合には、連結段数制御手段が増減する
1段当りの反転回路の個数と反転回路の反転動作時間と
により決定される時間幅でパルス信号の出力周期を制御
できるが、例えばパルス周回回路に設ける出力端子の個
数を、連結段数制御手段が増減する1段当りの反転回路
の個数とし、各出力端子をパルス周回回路内で連続して
接続された複数の反転回路の出力に設け、出力端子を介
して取り出す反転回路出力を選択するようにすれば、パ
ルス信号の出力周期をより高分解能で制御することが可
能となる。
【0017】つまり反転回路に動作時間が500psec.
のものを使用し、反転回路の1段当りの増減個数を2と
した場合、出力端子が1個であれば、パルス信号の出力
周期を1nsec. 単位で変更できるが、出力端子数を反転
回路の1段当りの増減個数と同じ2とし、これをパルス
周回回路内にて連続して接続された2個の反転回路の出
力に夫々設け、パルス信号の出力タイミングを決定する
反転回路出力を選択することにより、パルス信号の出力
周期を500psec. 単位で変更することができ、パルス
信号出力周波数の分解能を2倍にすることが可能とな
る。そしてこの場合、出力周波数の基準が10MHzで
あれば8ビットの分解能で出力周波数を制御でき、また
出力周波数の基準が100kHzであれば15ビットの
分解能で出力周波数を制御することができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は実施例のデジタル制御発振装置の構成を
表すブロック図である。図1に示す如く、本実施例のデ
ジタル制御発振装置は、当該装置からのパルス信号の所
望の出力周期を表す16ビットのデジタルデータCDI
を入力とし、制御データCDU(11ビット),CDL
(5ビット),SEAB(1ビット)を出力する、制御
データ生成手段としてのデータ制御部2と、データ制御
部2から出力される5ビットの制御データCDLに対応
した周期でパルス信号を周回させる周波数可変発振器と
しての周波数可変リングオシレータ(以下単にリングオ
シレータという)4と、リングオシレータ4から出力さ
れる周回信号RCKCによりリングオシレータ4内での
パルス信号の周回回数をカウントし、そのカウント値が
データ制御部から出力される制御データCDUと一致し
ているときに検出信号TCPを出力する、カウント手段
としての周回数カウンタ6と、周回数カウンタ6から検
出信号TCPが出力されているとき、データ制御部2か
ら出力される1ビットの制御データSEABに基づき周
波数可変リングオシレータ4から出力される2種の周回
信号RCKA及びRCKBのいずれか一方を選択的に取
り込み、その周回信号RCKA(又はRCKB)の反転
タイミングで所定幅の出力パルスPOを発生する、パル
ス信号発生手段としてのパルスジェネレータ8と、当該
装置を発振器として動作させるか或は遅延パルス発生器
として動作させるかを表す選択信号SEMDを受け、当
該装置を発振器として動作させる場合には、パルスジェ
ネレータ8からの出力パルスPOに同期して、リングオ
シレータ4の周回動作の停止・開始を制御する制御パル
スPTを出力し、当該装置を遅延パルス発生器として動
作させる場合には、外部からの基準パルスPIを制御パ
ルスPTとして出力するセレクタ10と、から構成され
ている。
【0019】ここでまずリングオシレータ4は、図2に
示す如く構成されている。図2(a)に示す如く、リン
グオシレータ4は、反転回路として、1個の否定論理積
回路NANDと64個のインバータINVとを備えてい
る。これら各回路は、前段の出力端が次段の入力端へと
順次リング状に接続されており、否定論理積回路NAN
Dの他方の入力端には、セレクタ10から出力される制
御パルスPTが入力される。
【0020】また否定論理積回路NANDを始点(1)と
する32段目(32)のインバータINVから48段目(48)
のインバータINVまでの各インバータ間には、nチャ
ネルのMOSトランジスタとpチャネルのMOSトラン
ジスタとからなるスイッチング回路SW1が夫々設けら
れ、各スイッチング回路SW1の次段(33)〜(48)のイン
バータINVの入力端は、スイッチング回路SW2を介
して、夫々、30段目(30)から15段目(15)のインバー
タINVの出力端に接続されている。尚スイッチング回
路SW2は、スイッチング回路SW1と同様、nチャネ
ルのMOSトランジスタとpチャネルのMOSトランジ
スタとにより構成されている。
【0021】このように33段目(33)から48段目(48)
の各インバータINVの入力端に設けられた一対のスイ
ッチング回路SW1,SW2は、前述の連結段数切換手
段に相当し、当該リングオシレータ4内での否定論理積
回路NANDとインバータINVとの連結段数を、3
3,35,…,65というように、インバータ2個単位
で、17段階(即ち33段〜65段)に切り換えるため
のもので、連結段数制御手段としてのデコーダ20から
出力される切換信号DC0〜DC16によりON・OF
Fされる。
【0022】即ちデコーダ20は、データ切替器22を
介してデータ制御部2からの制御データCDL(5ビッ
ト)を受け、例えば制御データCDLが値0を表す「0
0000」であれば切換信号DC0のみをLow レベル,
制御データCDLが値「1」を表す「00001」であ
れば切換信号DC1のみをLow レベル,制御データCD
Lが値「15」を表す「01111」であれば切換信号
DC15のみをLow レベル,制御データCDLが値「1
6」を表す「10000」であれば切換信号DC16の
みをLow レベルというように、入力データに対応した番
号の切換信号のみがLow レベルとなり、他の信号はHigh
レベルとなるように、切換信号DC0〜DC16を生成
するように構成されており、スイッチング回路SW1
は、対応する切換信号がLow レベルであるときOFF状
態、スイッチング回路SW2は、対応する切換信号DC
がLow レベルであるときON状態に制御される。
【0023】そして上記64個のインバータINVの
内、デコーダ20からの切換信号DC0〜DC16に影
響されず、常にリングを形成する15段目(15)のインバ
ータINVの出力端は、このインバータ出力を周回信号
RCKCとして周回数カウンタ6に出力するための出力
端子として構成され、また同様にデコーダ20からの切
換信号DC0〜DC16に影響されず常にリングを形成
する最終段(65)及びその前段(64)のインバータINVの
出力端は、これら各インバータ出力を周回信号RCK
A,RCKBとしてパルスジェネレータ8に出力するた
めの出力端子として構成されている。
【0024】尚上記各一対のスイッチング回路SW1,
SW2のON・OFF制御のために、デコーダ20から
の切換信号DC0〜DC16は、対応するスイッチング
回路SW1のnチャネルのMOSトランジスタとスイッ
チング回路SW2のpチャネルのMOSトランジスタと
には直接入力され、スイッチング回路SW1のpチャネ
ルのMOSトランジスタとスイッチング回路SW2のn
チャネルのMOSトランジスタとにはインバータINV
を介して間接的に入力される。
【0025】また上記各スイッチング回路SW1及びS
W2は、夫々、pチャネルのMOSトランジスタとnチ
ャネルのMOSトランジスタとにより構成されている
が、これは、スイッチング回路SW1とSW2を通過す
るパルス信号の立上がり時間と立下がり時間が等しくな
るようにするためである。
【0026】このように本実施例のリングオシレータ4
においては、否定論理積回路NANDとインバータIN
Vと連結段数が、デコーダ20からの切換信号DC0〜
DC16により、33〜65の範囲で、インバータIN
V2個単位で増減され、その連結段数は、33,35,
…,65というように必ず奇数となる。また初段(1)の
否定論理積回路NANDは、セレクタ10からの制御パ
ルスPTがLow レベルであれば、最終段(65)のインバー
タ出力に関係なく、必ずHighレベルとなり、制御パルス
PTがHighレベルであれば、最終段(65)のインバータ出
力を反転した出力レベルとなる。
【0027】従って、セレクタ10からの制御パルスP
TがLow レベルである場合には、2段目(2) のインバー
タINVの出力はLow レベル,3段目(3) のインバータ
INVの出力はHighレベルというように、偶数番目のイ
ンバータINVの出力がLowレベル,奇数番目のインバ
ータINVの出力がHighレベルとなって安定する。
【0028】またこの状態で、セレクタ10からの制御
パルスPTがLow レベルからHighレベルに反転すると、
否定論理積回路NANDの出力が、所定の反転動作時間
経過した後Low レベルに反転し、2段目(2) のインバー
タINVの出力が、所定の反転動作時間経過した後High
レベルに、3段目(3) のインバータINVの出力が、所
定の反転動作時間経過した後Lowレベル に、というよう
に、各インバータINVの出力が順次反転して行き、最
終段(65)のインバータINVの出力が否定論理積回路N
AND出力と同一レベルとなった後、再び否定論理積回
路NANDの出力が反転して、各インバータINVの出
力が順次反転する、といった動作を繰り返す。
【0029】このためセレクタ10からの制御パルスP
TがHighレベルである場合、リングを構成している否定
論理積回路NAND及びインバータINVの出力は、夫
々、各回路の反転動作時間TDと接続段数xとにより決
定される時間(x・TD)毎に反転することとなり、例
えば否定論理積回路NAND及びインバータINVの反
転動作時間TDが1nsec. で、その連結段数が最小の3
3段である場合には、リングオシレータ4内を33nse
c. 毎に反転するパルス信号が周回し、周回信号RCK
A,RCKB,RCKCは、夫々、図2(b)に示す如
くなる。
【0030】そして周回信号RCKAは、最終段(65)の
インバータ出力であるため、否定論理積回路NANDの
出力が反転した後、1パルス時間(x・TD)遅れて反
転することとなり、その前段(64)のインバータ出力であ
る周回信号RCKBは、周回信号RCKAに対して反転
動作時間TDだけ速く,即ち否定論理積回路NANDの
出力反転後{(x−1)・TD}時間経過した時点で反転
する。
【0031】尚データ制御部2からの制御データCDL
(5ビット)をデコーダ20に入力するデータ切替器2
2は、制御パルスPTと周回信号RCKAとを受け、制
御パルスPTがHighレベルとなって、リングオシレータ
4が周回動作を開始した後、周回信号RCKAが最初に
HighレベルからLowレベルに切り替わった時点,即ちパ
ルス信号が1周回した時点で、デコーダ20への入力デ
ータを値0を表す「00000」に切り換え、パルス信
号の周回2回目からは必ず切換信号DC0がLow レベル
となって、パルス信号の周回時間が最小時間(33・T
D)となるようにされている。
【0032】即ち、本実施例のリングオシレータ4は、
制御データCDLが入力されると、最初の1回だけ、制
御データCDLに対応した連結段数33,35,…,6
5のリングでパルス信号を周回させ、2回目以降の周回
は、最小の連結段数33のリングでパルス信号を周回さ
せる。
【0033】また本実施例では、リングオシレータ4か
らパルスジェネレータ8に対して、最終段(65)とその前
段(64)のインバータINVの出力を、周回信号RCK
A,RCKBとして出力するように構成されているが、
これはデコーダ20からの切換信号DC0〜DC16に
より変更可能なインバータINV連結段数の最小値が2
段であるためである。
【0034】つまりパルスジェネレータ8に対して最終
段(65)のインバータINVの出力のみを周回信号として
出力するようにした場合、リングオシレータ4の周回動
作により計測可能な時間分解能が、インバータINV2
段分の反転動作時間2・TDとなるため、本実施例で
は、周回信号を最終段(65)のインバータINVとその前
段(64)のインバータINVとから取り出せるように構成
することにより、リングオシレータ4の周回動作により
計測可能な時間分解能を、インバータINV1段分の反
転動作時間TDとなるようにしているのである。
【0035】次にデータ制御部2は、図3に示す如く、
外部から入力された16ビット(0〜15) のデジタルデー
タCDIを「32」で除算して、11ビット(5〜15) の
デジタルデータ「a」を生成する除算回路30と、同じ
くデジタルデータCDIを「1024」で除算して6ビ
ット(10〜15)のデジタルデータ「e」を生成する除算回
路32と、同じくデジタルデータCDIを「32」で除
算してその下位5ビット(5〜9)のデジタルデータ「f」
を生成する除算回路34と、デジタルデータCDIの下
位5ビット(0〜4)のデジタルデータ「b」から除算回路
34により得られた5ビット(5〜9)のデジタルデータ
「f」を減じて、正負を表す符号データS(正:0,
負:1)を含む6ビット(0〜4,S) のデジタルデータ
「b−f」を生成する減算回路36と、このデジタルデ
ータ「b−f」と除算回路32で得られたデジタルデー
タ「e」とを加算して、正負を表す符号データS1
(正:0,負:1)を含む6ビット(0〜4,S2) のデジタ
ルデータ「b−f+e」を生成する加算回路38と、除
算回路30で得られたデジタルデータ「a」から除算回
路32で得られたデジタルデータ「e」を減じて、正負
を表す符号データS(正:0,負:1)を含む12ビッ
ト(5〜15,S) のデジタルデータ「a−e」を生成する減
算回路40と、減算回路40で得られたデジタルデータ
「a−e」から加算回路38で得られたデジタルデータ
「b−f+e」の正負を表す符号データS1(0又は
1)を減じて、正負を表す符号データSを含む12ビッ
ト(5〜15,S) のデジタルデータ「a−e」又は「a−e
−1」を生成する減算回路42と、加算回路38で得ら
れたデジタルデータ「b−f+e」から予め設定された
値「33」を表す7ビット(0〜5,S)のデジタルデータを
減じて、正負を表す符号データS2(正:0,負:1)
を含む6ビット(0〜4,S2) のデジタルデータ「(b−f
+e)−33」を生成する減算回路44と、減算回路4
2で得られたデジタルデータ「a−e」又は「a−e−
1」と減算回路44で得られたデジタルデータ「(b−
f+e)−33」の正負を表す符号データS2(0又は
1)の反転値(1又は0)とを加算して、11ビット(5
〜15) の制御データCDUを生成する加算回路46と、
予め設定された値「33」を表す7ビット(0〜5,S)のデ
ジタルデータに加算回路38で得られたデジタルデータ
「b−f+e」を加えて、6ビット(0〜5)のデジタルデ
ータ「33+(b−f+e)」を生成する加算回路48
と、減算回路44で得られたデジタルデータ「(b−f
+e)−33」の正負を表す符号データS2を受け、符
号データS2が「0」,即ちデジタルデータ「(b−f
+e)−33」が正であるとき減算回路44で得られた
デジタルデータ「(b−f+e)−33」を選択し、符
号データS2が「1」,即ちデジタルデータ「(b−f
+e)−33」が負であるとき加算回路38で得られた
デジタルデータ「b−f+e」を選択する選択回路50
と、加算回路38で得られたデジタルデータ「b−f+
e」の正負を表す符号データS1を受け、符号データS
1が「0」,即ちデジタルデータ「b−f+e」が正で
あるとき選択回路50にて選択されたデジタルデータ
「(b−f+e)−33」又は「b−f+e」を選択
し、符号データS1が「1」,即ちデジタルデータ「b
−f+e」が負であるとき加算回路48で得られたデジ
タルデータ「33+(b−f+e)」を選択して、6ビ
ット(0〜5)の選択データを出力すると共に、その選択デ
ータの最下位ビット(0) をそのまま制御データSEAB
として出力する選択回路52と、選択回路52からの出
力データ(6ビット(0〜5))を2倍する乗算回路54
と、この乗算回路54から出力されるデジタルデータの
下位2ビット(0,1)と選択回路52からの出力データ
(6ビット(0〜5))とを加算し、下位2ビットから下位
6ビットまでの5ビット(1〜5)を制御データCDLとし
て出力する加算回路56と、から構成されている。
【0036】このデータ制御部2は、デジタルデータC
DIを、リングオシレータ4における否定論理積回路N
AND及びインバータINVの最小連結段数33に対応
して33進のデジタル信号に変換することにより、リン
グオシレータ4内でのパルス信号の周回回数を表す制御
データCDUを決定し、33進のデジタル信号に変換し
た余りを、パルス信号の最初の周回時に連結するインバ
ータINVの段数を表す制御データCDLと、パルスジ
ェネレータ8による周回信号の取出位置を特定する制御
データSEABとに変換するものである。
【0037】即ち本実施例では、デジタルデータCDI
が16ビットであるため、上位11ビットをa,下位5
ビットをbとすれば、 CDI=32・a+b …(1) と記述でき、更に上位11ビットの内、上位6ビットを
e,下位5ビットをfとすれば、 CDI=1024・e+32・f+b …(2) と記述できる。従ってこのデジタルデータCDIを33
進に変換すると、 CDI=33・a+(b−a) =33・a+{b−(32・e+f)} =33・a+{b−(33・e−e+f)} =33・(a−e)+(b−f+e) …(3) となり、(a−e)にて33段リングオシレータ4の周
回数を、(b−f+e)にてその余りを、得ることがで
きる。
【0038】また上式(3) において、0≦(b−f+
e)≦32であれば、(b−f+e)を表す6ビットの
デジタルデータの上位5ビットに対して下位1ビットが
「0」のとき切捨て、「1」のとき切上げして上位5ビ
ットに1を加算することにより、デコーダ20で切換信
号DC0〜DC16を生成するための5ビットの制御デ
ータCDLを、また下位1ビットで制御データSEAB
を、得ることができるものの、上式(3) では、(b−f
+e)<0、或は32<(b−f+e)となることがあ
り、この場合には、上式(3) で得られる値(a−e)及
び(b−f+e)をそのまま制御データに使用すること
ができない。
【0039】このため、当該データ制御部2は、上記図
3に示す如く構成することにより、以下に示す表1に従
い制御データCDU,CDL,SEABを生成するため
の論理回路を形成している。
【0040】
【表1】
【0041】尚SEABは、「端数2」が奇数のとき周
回信号RCKBを選択するための値「1」,「端数2」
が偶数のとき周回信号RCKAを選択するための値
「0」となる。従って例えば当該データ制御部2に、値
「60513」を表す16ビットのデジタルデータCD
I(=「1110110001100001」)を入力
すると、a=1891,b=1,e=59,f=3とな
り、a−e=1832,b−f+e=57となるため、
制御データCDUは「1833」(=1832+1),
CDLは「12」{=(57−33)/2},SEAB
は「1」となる。
【0042】次にリングオシレータ4から出力される周
回信号RCKCによりリングオシレータ4内でのパルス
信号の周回回数をカウントする周回数カウンタ6は、図
4(a)に示す如く、周回信号RCKCが反転する度に
パルス信号RCLKを発生する反転信号発生回路60
と、データ制御部2から出力される制御データCDUに
よりカウント値が初期設定され、反転信号発生回路60
からの出力パルスRCLKによりカウント値のカウント
ダウンを行ない、カウント値が0となっているときに検
出信号TCPを発生するダウンカウンタ62とから構成
されている。
【0043】また反転信号発生回路60は、排他的論理
和回路EXORを備え、排他的論理和回路EXORの一
方の入力端に周回信号RCKCを直接入力し、他方の入
力端に偶数段のインバータINVからなる遅延回路を介
して周回信号RCKCを入力するように構成されてい
る。このため反転信号発生回路60内では、排他的論理
和回路EXORの一方の入力端には、周回信号RCKC
がそのまま入力され、排他的論理和回路EXORの他方
の入力端には、周回信号RCKCがインバータINVの
連結数とその反転動作時間とにより決定される遅延時間
だけ遅れて入力されることとなり、周回信号RCKCの
反転時には、その遅延時間だけ排他的論理和回路EXO
Rの各入力端レベルが異なる値となって、排他的論理和
回路EXORからHighレベルの信号、即ちパルス信号R
CLKが出力されることとなる。
【0044】このように構成された周回数カウンタ6に
おいては、図4(b)に示す如く、例えば制御データC
DUが「50」であれば、ダウンカウンタ62にその値
「50」が初期設定され、その後周回信号RCKCの反
転に伴い反転信号発生回路60から出力されるパルス信
号RCLKにより、ダウンカウンタ62のカウント値が
「49」,「48」…と低下して行き、そのカウント値
が「0」となった時点で検出信号TCPが出力されるこ
ととなる。尚ダウンカウンタ62の初期設定は、セレク
タ10から出力される制御パルスがLow レベルであると
き、即ちリングオシレータ4が周回動作を停止している
ときに行われる。
【0045】また次にパルスジェネレータ8は、図5
(a)に示す如く、データ制御部2から出力される制御
データSEABに基づき、リングオシレータ4から出力
される周回信号RCKA,RCKBのいずれかを選択す
る選択スイッチ64と、この選択スイッチ64を介して
入力された周回信号RCKA又はRCKBが反転する度
にパルス信号P1を発生する反転信号発生回路66と、
周回数カウンタ6からの検出信号TCPを受け、その信
号がHighレベルであるときに反転信号発生回路66から
のパルス信号P1をパルス発生開始信号P2として通過
させ、検出信号TCPがLow レベルであれば反転信号発
生回路66からのパルス信号P1を遮断して、出力端を
接地する選択スイッチ68と、選択スイッチ68を通過
してくるパルス発生開始信号P2を受け、パルス発生開
始信号P2入力後所定時間TDD経過した時点でパルス発
生停止信号P3を出力する遅延線70と、パルス発生開
始信号P2によりセットされ、パルス発生停止信号P3
によりリセットされるセット・リセット型のフリップフ
ロップ回路F/Fと、により構成されている。
【0046】尚選択スイッチ64は、制御データSEA
Bが「1」であるとき、周回信号RCKBを選択し、制
御データSEABが「0」であるとき、周回信号RCK
Aを選択する。また反転信号発生回路66は、偶数段の
インバータINVと排他的論理和回路EXORとから構
成されており、周回数カウンタ6に設けられた反転信号
発生回路60と同様に動作する。
【0047】このように構成されたパルスジェネレータ
8においては、図5(b)に示す如く、周回数カウンタ
6からHighレベルの検出信号TPCが出力されていると
き、選択スイッチ64を介して入力された周回信号RC
KA(又はRCKB)が反転した時点で、パルス発生開
始信号P2によりフリップフロップ回路F/Fがセット
され、その後遅延線70による遅延時間TDD経過した時
点で、フリップフロップ回路F/Fがリセットされる。
従ってフリップフロップ回路F/Fでは、リングオシレ
ータ4内を制御データCDUに対応した周回回数だけパ
ルス信号が周回して、周回信号RCKA(又はRCK
B)が反転した後、遅延時間TDDが経過するまでの間、
Highレベルとなる信号が生成されることとなり、この信
号が出力パルスPOとして外部に出力される。
【0048】次にセレクタ10は、図6(a)に示す如
く、パルスジェネレータ8からの出力パルスPOを反転
して入力するインバータINVと、外部から入力される
選択信号SEMDがHighレベルであればインバータIN
Vを介して入力された出力パルスPOの反転信号を制御
パルスPTとして出力し、選択信号SEMDがLow レベ
ルであれば外部から入力される基準パルスPIを制御パ
ルスPTとして出力する選択スイッチ80とにより構成
されている。
【0049】このため図6(b)に示す如く、選択信号
SEMDがHighレベルである場合、セレクタ10は、パ
ルスジェネレータ8が出力パルスPOを発生していると
きにリングオシレータ4の周回動作を停止させ、パルス
ジェネレータ8が出力パルスPOを発生していないとき
にリングオシレータ4の周回動作を実行させる、制御パ
ルスPTを出力することとなり、この制御パルスPTに
よって、当該装置を出力パルスPOの発生周期(即ち発
振周期)を制御可能な発振器として作動させることが可
能となる。
【0050】また選択信号SEMDがLow レベルである
場合、セレクタ10からは、基準パルスPIが制御パル
スPTとして出力されることから、この制御パルスPT
によって、当該装置を、基準パルスPI入力後パルスジ
ェネレータ8が出力パルスPOを発生するまでの時間
(遅延時間)を制御可能な遅延パルス発生器として動作
させることが可能となる。
【0051】即ち、本実施例のデジタル制御発振装置に
おいては、図7に示す如く、制御パルスPTがLow レベ
ルであるとき、リングオシレータ4が周回動作を停止す
ると共に、データ制御部2から出力される制御データC
DUにより周回数カウンタ6のカウント値が初期設定さ
れ、制御パルスPTがLow レベルからHighレベルに切り
替わると、リングオシレータ4が周回動作を開始して、
最初の周回時には、パルス信号をデータ制御部2から出
力される制御データCDLに対応した連結段数33+α
(α:0,2,4,…32)の反転回路(否定論理積回
路NAND及びインバータINV)にて周回させ、2回
目以降の周回時には、パルス信号を最小連結段数33の
反転回路にて周回させる。
【0052】またこの周回動作中には、周回数カウンタ
のカウント値が、リングオシレータ4から出力される周
回信号RCKCによりカウントダウンされ、そのカウン
ト値が0となってリングオシレータ4内でのパルス信号
の周回回数が制御データCDUによる指定回数となる
と、パルスジェネレータ8がデータ制御部2から出力さ
れる制御データSEABに基づき、リングオシレータ4
から出力される周回信号RCKA,RCKBのいずれか
一方を取り込み、その後一定時間TDD、出力パルスPO
を発生する。このためセレクタ10にHighレベルの選択
信号SEMDを入力して、セレクタ10から出力パルス
POに同期した制御パルスPTを出力させれば、パルス
ジェネレータ8が出力パルスPOを発生した後、次に出
力パルスPOを発生するまでの時間を、データ制御部2
がデジタルデータCDIに応じて生成する制御データC
DU,CDL,SEABにより、繰り返し制御すること
ができ、当該装置を発振周期をデジタル制御可能な発振
器として動作させることが可能となり、逆にセレクタ1
0にLow レベルの選択信号SEMDを入力して、セレク
タ10から基準パルスPIを制御パルスPTとして出力
させれば、基準パルス入力後、パルスジェネレータ8が
出力パルスPOを発生するまでの時間を、データ制御部
2がデジタルデータCDIに応じて生成する制御データ
CDU,CDL,SEABにより制御することができ、
当該装置を遅延時間をデジタル制御可能な遅延パルス発
生器として動作させることが可能となるのである。
【0053】尚パルスジェネレータ8が発生する出力パ
ルスPOのパルス幅、即ち遅延線70による遅延時間T
DDは、出力パルスPO発生時にリングを構成している否
定論理積回路NAND及びインバータINVの連結段数
と1段当りの反転動作時間TDとにより決定されるパル
ス信号1周回当りの時間(本実施例では33・TDとな
る)以上となるように設定されている。これはセレクタ
10からの制御パルスPTがLow レベルとなってから、
リングオシレータ4の周回動作が完全に停止するのは、
リングオシレータ4内の最終段(65)のインバータINV
出力と、否定論理積回路NAND出力とが共にHighレベ
ルになったときであり、このためには初段(1) の否定論
理積回路NANDから最終段(65)のインバータINVま
でパルス信号を1周回させる必要があるからである。
【0054】このように本実施例のデジタル制御発振装
置によれば、外部から入力する選択信号SEMDによ
り、動作モードを、出力パルスPOの発振周期をデジタ
ル制御可能な発振器として動作するモードと、遅延時間
をデジタル制御可能な遅延パルス発生器として動作する
モードとに変更することができる。また出力パルスPO
の発振周期(或は遅延時間)を、外部から入力するデジ
タルデータCDIにより指定することができると共に、
出力パルスPOの発振周期(或は遅延時間)を、リング
オシレータ4内のインバータ1段当りの反転動作時間を
1単位として変更することができる。またリングオシレ
ータ4内での周回回数により、出力パルスの発生周期を
広範囲にわたって制御できる。従って本実施例のデジタ
ル制御発振装置を発振器として動作させた場合、発振周
波数を、数Hz〜数十MHzの広範囲にわたって、しか
も高分解能でデジタル制御することが可能となる。
【0055】尚本実施例では、リングオシレータ4を用
いて出力パルスPOの発生周期を制御するに当たって、
リングオシレータ4内での初回のパルス信号周回時にリ
ングを構成する否定論理積回路NAND及びインバータ
INVの連結段数を制御し、2回目以降のパルス信号の
周回時には、その連結段数を最小の段数33にするよう
にしたが、連結段数の制御は、リングオシレータ4内で
のパルス信号の周回時間を正確に計測できればどの様に
してもよく、例えば通常は最大の連結段数65のリング
でパルス信号を周回させ、1回だけその連結段数を制御
するようにしてもよく、或はその連結段数を所定条件で
繰り返し変更するようにしてもよい。
【0056】以上のように本実施例のデジタル制御発振
装置によれば、外部から入力するデジタルデータCDI
によって、出力パルスPOの発振周期(即ち発振周波
数)を設定することができるのであるが、その発振周波
数は、リングオシレータ4内でのパルス信号の周回動作
によって決定されるため、リングオシレータ4を構成し
ている反転回路(否定論理積回路NAND及びインバー
タINV)の反転動作時間TDが変動すると、デジタル
データCDIに対応して発振周波数を正確に制御できな
くなってしまう。
【0057】しかし本実施例のデジタル制御発振装置
は、発振周期をデジタル制御可能であるため、デジタル
制御発振装置からの出力パルスの発振周期と、水晶発振
器等の基準発振器からの出力パルスの基準周期とを比較
して、その割合に応じた補正データを予め設定してお
き、この補正データにより外部から入力されるデジタル
データCDIを補正してデータ制御部2に入力するよう
にすれば、発振周波数の補正を簡単,且つ確実に行なう
ことができるようになる。以下、この補正データを求め
るための補正データ演算装置の一例について、図8及び
図9を用いて説明する。
【0058】図8に示す如く、この補正データ演算装置
は、入力パルスの位相差を符号化するパルス位相差符号
化回路81,82と、パルス位相差符号化回路81,8
2からの符号化データに基づき補正データDoを算出す
る補正値演算回路83とから構成されており、一方のパ
ルス位相差符号化回路81には、水晶発振器等の基準発
振器からの基準パルスPAと上記実施例のデジタル制御
発振装置からの出力パルスPOとを入力し、他方のパル
ス位相差符号化回路82には、水晶発振器等の基準発振
器からの基準パルスPAとこの基準パルスPAを一定時
間遅延させた基準パルスPBとを入力するようにされて
いる。尚パルス位相差符号化回路81に入力する出力パ
ルスPOは、デジタル制御発振装置を、発振周期が基準
パルスPAと同じ周期となるようにデジタルデータCD
Iを入力して動作させたときの信号である。
【0059】また上記各パルス位相差符号化回路81,
82は、図9に示す如く、論理和回路OR,否定論理積
回路NAND,及び偶数個のインバータINVをリング
状に連結したリング遅延パルス発生回路84と、カウン
タ86と、パルスセレクタ88と、エンコーダ90とか
ら構成されている。このパルス位相差符号化回路81,
82は、本願出願人が特願平2−15865号等にて先
に提案した回路であり、次のように動作する。
【0060】即ち上記各パルス位相差符号化回路81,
82においては、リング遅延パルス発生回路84の論理
和回路ORの入力端に基準パルスPAが与えられる。す
るとリング遅延パルス発生回路84の途中から、その基
準パルスPAが通過したインバータINVの段数によっ
て遅延時間が決まるところの複数の遅延パルスが出力さ
れ、パルスセレクタ88に入力される。またパルスセレ
クタ88には、もう一つの入力パルスPO又はPBが入
力され、このパルスPO又はPBが入力されると、基準
パルスPAが達している段のリング遅延パルス発生回路
84からの入力だけをパルスセレクタ88が選択し、こ
の選択された入力に対応する信号をエンコーダ90に出
力する。するとエンコーダ90からはその入力に対応す
る2進数デジタル信号が出力される。またリング遅延パ
ルス発生回路84の最終段のインバータINV出力は論
理和回路ORに接続されているため、リングを構成して
いる全回路による遅延時間を伴って、基準パルスPAが
論理和回路ORに戻り、この結果、基準パルスPAはリ
ング遅延パルス発生回路84内を周回する。カウンタ8
6はこの周回回数をカウントするために、最終段のイン
バータINV出力に接続されており、そのカウント結果
をエンコーダ90の出力の上位ビットとして出力する。
【0061】この結果、図8(b)に示す如く、上記各
パルス位相差符号化回路81,82からの出力により、
パルスPAとPO,又はパルスPAとPBの時間差が、
デジタル値DAO又はDABとして得られることとなる。尚
上記パルス位相差符号化回路81,82の構成等につい
ては、特願平2−15865号等に詳述されているた
め、これ以上の説明は省略する。
【0062】このようにパルス位相差符号化回路81に
より、デジタル制御発振装置からの出力パルスPOと水
晶発振器等の基準発振器からの基準パルスPAとの時間
差を表すデジタル値DAOが得られ、パルス位相差符号化
回路82により、基準パルスPAと基準パルスPBとの
時間差を表すデジタル値DABが得られる。そしてこうし
て得られたデジタル値DAB,DAOの内、デジタル値DAB
は同じ周期の基準信号PA,PBの入力時間差を表すも
のであり、その時間差も既知であるため、得られたデジ
タル値DABは基準時間データとして使用することができ
る。一方デジタル値DAOは、単に基準パルスPAの立上
がりと出力パルスPOの立上がりの時間差を表すもので
あるため、このデジタル値DAOから基準パルスPAと出
力パルスPOとの周期のずれを直接求めることができな
い。
【0063】そこで補正値演算回路83では、まずパル
ス位相差符号化回路81により連続して2回得られたデ
ジタル値DAO1 及びDAO2 の差をとることにより、基準
パルスPAに対する出力パルスPOの周期の時間差に対
応したデジタル値△DAO(=DAO2 −DAO1 )を求め
る。尚このデジタル値△DAOは、正であれば出力パルス
POの周期が基準パルスPAより長く、逆に△DAOが負
であれば出力パルスPOの周期が基準パルスPAより短
いことを表している。
【0064】そして次に、このデジタル値△DAOを、上
記デジタル値DABとそのデジタル値DABが表す既知の時
間TABとを用いて、出力パルスPOと出力パルスPAと
の時間差を正確に表す時間差データTAO(=TAB・△D
AO/DAB)を求め、この時間差データTAOを、基準パル
スPAの基準発振周期TAに加えて、出力パルスPOの
実際の発振周期TO(=TA+TAO)を求め、この発振
周期TOにより基準発振周期TAを除算することによ
り、補正データDo(=TA/TO)を求める。
【0065】この結果、例えば発振周波数1MHz(発
振周期1000nsec.) の基準発振器を使って補正デー
タを求めるために、デジタルデータCDIによりデジタ
ル制御発振装置を1000nsec. の発振周期で動作させ
たとき、実際の発振周期が800nsec. である場合に
は、時間差データTAOとして−200nsec. が求めら
れ、発振周期TOがこの値TAOと基準発振周期TA(=
1000nsec.) とから800nsec. となり、補正デー
タDoとして、1.25(=1000/800)が求め
られる。
【0066】従ってその後デジタル制御発振装置を動作
させる際には、デジタルデータCDIをこの補正データ
Doにより補正した値CCDI(=Do・CDI)をデ
ータ制御部2に入力することにより、デジタルデータC
DIに対応した発振周期で出力パルスPOを発生させる
ことができる。
【0067】また次に上記実施例のデジタル制御発振装
置は、データ制御部2に入力するデジタルデータDCI
により発振周波数を数十MHzの高周波領域までデジタ
ル制御可能であるため、通信装置やモータ制御装置等で
使用される高周波用のPLLにも適用することができ、
例えば図10(a)に示す如く、周波数可変発振器92
に上記実施例のデジタル制御発振装置を、位相比較器9
4に上記図9に示したパルス位相差符号化回路を、ルー
プフィルタ96に周知のデジタルフィルタを用いて、P
LLを構成すれば、A/D変換器等を必要としない、高
周波のデジタルPLLを構成することができる。
【0068】尚図10(b)はこのデジタルPLLの動
作を表すタイムチャートであり、周波数可変発振器92
からの出力パルスPOと外部から入力される基準パルス
PCとの位相差が、位相比較器94によりデジタル値D
Aとして求められ、そのデジタル値DAがループフィル
タ96にてデジタル値DBに変換されて、周波数可変発
振器92に入力され、この結果、出力パルスPOが基準
パルスPCに制御されることを表している。そしてこの
ようなPLLでは、上述のデジタル制御発振装置のリン
グオシレータのインバータ反転時間変動は自動的に補正
されるため(フィードバックがかかっているため)、発
振周波数制御データの補正を行なう必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のデジタル制御発振装置の構成を表すブ
ロック図である。
【図2】実施例のリングオシレータ4の構成及びその動
作を表す説明図である。
【図3】実施例のデータ制御部2の構成を表す論理回路
図である。
【図4】実施例の周回数カウンタ6の構成及びその動作
を表す説明図である。
【図5】実施例のパルスジェネレータの構成及びその動
作を表す説明図である。
【図6】実施例のセレクタ10の構成及びその動作を表
す説明図である。
【図7】実施例のデジタル制御発振装置全体の動作を表
すタイムチャートである。
【図8】実施例のデジタル制御発振装置の発振周期を補
正するための補正データを求める補正データ演算装置の
構成及びその動作を表す説明図である。
【図9】補正データ演算装置のパルス位相差符号化回路
81,82の構成を表す回路図である。
【図10】実施例のデジタル制御発振装置を用いたデジ
タルPLLの構成を及びその動作を表す説明図である。
【符号の説明】 2…データ制御部 4…リングオシレータ 6…周
回数カウンタ 8…パルスジェネレータ 10…セレクタ 20…
デコーダ 22…データ切替器 30,32,34…除算回路
54…乗算回路 36,40,42,44…減算回路 38,46,4
8,56…加算回路 50,52…選択回路 60,66…反転信号発生回
路 62…ダウンカウンタ 64,68,80…選択スイ
ッチ 70…遅延線 INV…インバータ NAND…否定論理積回路 SW1,SW2…スイッチング回路 F/F…フリッ
プフロップ回路 OR…論理和回路 EXOR…排他的論理和回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を反転して出力する反転回路が
    奇数個リング状に連結されると共に、該反転回路の一つ
    が入力信号の反転動作を外部から制御可能な起動用反転
    回路として構成され、該起動用反転回路の反転動作開始
    に伴いパルス信号を周回させるパルス周回回路と、 該パルス周回回路における上記反転回路の連結段数を偶
    数個単位で増減させる連結段数切換手段と、 外部から入力された上記反転回路の増減段数を表すデジ
    タルデータに対応して上記連結段数切換手段を駆動し、
    上記パルス周回回路における反転回路の連結段数を制御
    する連結段数制御手段と、 上記パルス周回回路内の所定の反転回路からの出力信号
    を外部に取り出すための出力端子と、 を備えたことを特徴とする周波数可変発振器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の周波数可変発振器を使
    用してパルス信号の出力周期をデジタル制御するデジタ
    ル制御発振装置であって、 外部から入力されたパルス信号の出力周期を表すデジタ
    ルデータに基づき、上記パルス周回回路内でのパルス信
    号の周回回数,及び上記連結段数制御手段が制御する上
    記反転回路の増減段数を夫々表すデジタルデータを生成
    し、上記反転回路の増減段数を表すデジタルデータを上
    記連結段数制御手段に出力する制御データ生成手段と、 上記パルス周回回路内でのパルス信号の周回回数をカウ
    ントし、該カウント値が上記制御データ生成手段にて生
    成された周回回数を表すデジタルデータに達した旨を検
    出するカウント手段と、 該カウント手段にてカウント値が上記周回回数を表すデ
    ジタルデータに達した旨が検出されると、上記パルス周
    回回路に設けられた出力端子からの出力信号を取り込
    み、該信号の反転タイミングに同期して所定幅のパルス
    信号を発生するパルス信号発生手段と、 該パルス信号発生手段がパルス信号を出力している間上
    記起動用反転回路の動作を停止させ、上記パルス信号発
    生手段が上記パルス信号の出力を停止すると上記起動用
    反転回路を動作させて上記パルス周回回路内でパルス信
    号を周回させる周回動作制御手段と、 を備えたことを特徴とするデジタル制御発振装置。
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