JPH05100614A - ホログラム原版多面付け用治具およびそれを用いたホログラム原版多面付け方法 - Google Patents

ホログラム原版多面付け用治具およびそれを用いたホログラム原版多面付け方法

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JPH05100614A
JPH05100614A JP25905891A JP25905891A JPH05100614A JP H05100614 A JPH05100614 A JP H05100614A JP 25905891 A JP25905891 A JP 25905891A JP 25905891 A JP25905891 A JP 25905891A JP H05100614 A JPH05100614 A JP H05100614A
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JP
Japan
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thermal expansion
hologram
plate
jig
coefft
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Application number
JP25905891A
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English (en)
Inventor
Satoshi Hatta
聡 八田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ホログラム原版同士の隙間の発生を防止する多
面付け用治具および多面付け方法を提供する。 【構成】ホログラム原版と同程度の熱膨張(熱収縮)率
の材質からなる下定盤上に、多面付けを行う形状に、熱
膨張(熱収縮)率の小さい材質からなる枠材を固定し凹
部を形成し、前記凹部内にて、複数枚のホログラム原版
をハンダにより接合する。接合に際しては、前記凹部と
嵌合する形状の、熱膨張(熱収縮)率の小さい材質から
なる上定盤にて加熱プレスを行う。 【効果】加熱プレスの際、ホログラム原版自体の熱膨張
・熱収縮により、接合部に応力がかかり、隙間が発生ま
たは拡大することが、防止された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レリーフホログラムの
多面付け複製に使用される多面付け原版の作製用治具お
よびそれを用いた多面付け原版の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ホログラム複製用多面付け原版を
製造する場合、以下の工程を要していた。まず、既知方
法によりフォトレジスト上に形成した微小な凹凸形状を
有するホログラム(以下、レリーフホログラムと称す
る)にAu、Ag、Ni等を蒸着し、これを電極としてNiメッ
キを行って、厚さ数百μm程度のNiメッキ層を形成して
剥離することによりレリーフホログラム型原版を得る。
【0003】次に、上記工程にて得られたレリーフホロ
グラム型原版の表面に剥離処理を施し、この原版を基に
して、複数回Niメッキの形成・剥離を行うことにより、
レリーフホログラム複製用の型原版(以下、レリーフホ
ログラム原版と称する)を面付け数だけ得る。
【0004】上記工程にて得られたレリーフホログラム
原版を所定形状に裁断した後、裁断時に変形した被裁断
部をフライス盤により切削し、被裁断部の凹凸を削り取
り、接合した際に隙間や溝が生じない様に平滑化する。
【0005】図3に示すように、上記ホログラム原版
を、平滑化した被裁断部を隙間なく合わせ、耐熱性を有
するガラスクロス粘着シート32で、微小な凹凸形状を有
する面で仮止めした後、ハンダの溶融温度以上の加熱と
常温までの強制冷却が可能なプレス機の下盤面37上に設
置した定盤36上に、前記ガラスクロス粘着シート32を、
仮止めした側を上にして置き、溶融温度が200 ℃以下の
低融点ハンダ33と裏打ち基材である厚さ200 μm程度の
Ni板34とを合わせ、熱伝導性の高い耐熱性シリコンゴム
シート35を介した構造でハンダ溶融温度に加熱プレスを
行った後、この状態を保持したままハンダ融点温度以下
まで冷却する。
【0006】多面付け後、室温まで冷却し、ガラスクロ
ス粘着シート32を剥離して、レリーフホログラム複製用
多面付け原版を得ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した製造工程にお
いて、加熱プレスの際、例えば、Ni製のホログラム原版
の温度を 0〜227 ℃まで変化させた場合、ホログラム原
版全体で約15.3%の膨張・収縮を示す。上記構造により
ホログラム原版の多面付けを行った場合、ホログラム原
版自体の熱膨張・熱収縮により、接合部に応力がかか
り、隙間が発生または拡大することになる。
【0008】本発明は、ホログラム複製用多面付け原版
の形状を保持したまま、ホログラム原版と同様に熱膨張
・熱収縮することにより、ホログラム原版同士の隙間の
発生を防止する多面付け用治具および多面付け方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決する本発
明は、ホログラム原版と同程度の熱膨張(熱収縮)率の
材質からなる下定盤上に、表面を平滑化した熱膨張(熱
収縮)率の小さい材質からなる枠材が、固定ネジにて固
定されて、凹部が形成され、その上方に前記凹部と嵌合
する形状の、熱膨張(熱収縮)率の小さい材質からなる
上定盤が設置されてなるホログラム原版多面付け用治具
である。
【0010】また、前記治具を用いて、少なくとも以下
の工程を具備するホログラム原版を多面付けする方法で
ある。 (a)レリーフホログラムの原版を所定形状に裁断し、
被裁断部の凹凸を削り取る加工を施す工程。 (b)治具の凹部内に配置された設置基材上に前記原版
を、前記凹部と同一形状になるよう複数枚並べる工程。 (c)並べられた前記複数枚のホログラム原版上に、前
記凹部と同一形状の裏打ち基材を重ね合わせる工程。 (d)上定盤を前記凹部に嵌合させた後、前記裏打ち基
材と前記複数枚の原版とを、ハンダを介して加熱・加圧
する工程。
【0011】以下、本発明を図面に基づいてさらに詳し
く説明する。図1に示すように、Ni,Fe等のホログラム
原版と同じ程度の熱膨張(熱収縮)率の材質からなる下
定盤11上に、表面を平滑に処理したTi,W 等の熱膨張
(熱収縮)率が小さい材質からなる枠材(角板)12を、
固定ネジ13で固定して、多面付け原版状の凹部14を形成
し、この上にTi,W 等の熱膨張(熱収縮)率が小さい材
質からなる前記凹部に嵌合する形状の凸型の上定盤15を
設置することによって、ホログラム原版多面付け用治具
10とする。
【0012】前記多面付け用治具を用いて、ホログラム
原版の多面付けを行う場合、図2の断面説明図に示すよ
うに、ハンダの溶融温度以上の加熱と常温までの強制冷
却が可能なプレス機の下盤面29上に、前記治具を設置
し、その凹部内に、以下の順序で材料を重ね合わせ、配
置する。
【0013】前記凹部と同一形状の、設置基材21。前
記設置基材に要求される性質としては、表面に粘着性を
有することが好ましく、例えば、ガラスクロス粘着シー
トが適切である。前記設置基材を、前記凹部内に、粘着
側を上にして配置し、この表面にホログラム原版を、そ
のレリーフ側を粘着側に向けて複数枚並べて、仮止めす
る。
【0014】被裁断部の凹凸を削り取る加工を施され
た複数枚のホログラム原版20。前記原版を隙間なく複数
枚並べ、並べた後の形状が、所望とする多面付け形状と
なるように(すなわち、前記治具の凹部形状および前記
設置基材と同一形状となるように)する。
【0015】ハンダ24。前記ハンダに要求される性質
としては、低融点のものであることが好ましく、形状お
よび厚さは任意であり、前記ホログラム原版と、後述す
る裏打ち基材とを接合させるに充分な量があれば良い。
【0016】裏打ち基材25。前記裏打ち基材は、多面
付け原版の作製後、複数枚のホログラム原版を支持する
ためのものであり、例えば、Ni圧延板等が用いられる。 熱伝導性の高い耐熱性シリコンゴムシート23。
【0017】前記〜を配置後、治具凹部内に、プレ
ス機の上盤面30上に設置した凸型の上定盤28(前記凹部
に嵌合する形状)を嵌合させ、ハンダ溶融温度に加熱プ
レスを行った後、この状態を保持したままハンダ融点温
度以下まで冷却する。
【0018】多面付け後、室温まで冷却し、設置基材21
を剥離して、レリーフホログラム複製用多面付け原版が
得られる。
【0019】
【作用】複数枚のホログラム原版を保持する多面付け用
治具が、ホログラム原版と同様に熱膨張・熱収縮するこ
とで、冷却時に各ホログラム原版の収縮に伴う接合部の
隙間が拡大することを矯正できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
ホログラム原版として、Niホログラム原版を多面付けす
る実施例について、以下に説明する。 1)材料:Niホログラム原版4枚 ガラスクロスシート(設置基材…粘着層有り) Ni圧延板(裏打ち基材…板厚:500 μm) クリームハンダ(融点:170 ℃,Su/Bi/Pb/Cu ) 2)機器:多面付け用治具 加熱・冷却プレス機 シリコンゴムシート フライス盤
【0021】所定の形状に裁断した4枚のNiホログラム
原版の4辺に、フライス盤により、裁断時の変形や凹凸
を削除する端面処理を施す。図2の断面説明図に示すよ
うに、多面付け用治具の凹部内に、上記の4枚のNiホロ
グラム原版20を、端面処理面で合わさるように並べ、耐
熱性を有するガラスクロス粘着シート21により、レリー
フパターンを有する側の面で仮止めする。
【0022】仮止めした4枚のNiホログラム原版20の全
面に低融点のクリームハンダ24を塗布し、その上に板厚
500 μmのNi圧延板25を重ね合わせ、さらにその上に熱
伝導性が高い耐熱性シリコンゴムシート23を重ね合わせ
る。
【0023】多面付け用治具を、 200℃以上の加熱と常
温までの急冷が可能なプレス機の下盤面29上に設置し、
加熱温度 180℃,荷重8 kgf/cm2 で15秒保持の条件で
加熱プレスを行った後、荷重を保持したまま 100℃まで
冷却する。常温まで冷却した後、多面付け用治具から外
した多面付けホログラム原版の接合部の隙間は、せいぜ
い30〜60μm程度であった。
【0024】
【発明の効果】本発明の治具を用いた多面付け方法で
は、ホログラム原版をハンダを介して裏打ち基材に接合
する際の加熱プレスにおける温度変化(ハンダ溶融温度
〜常温)による熱膨張・熱収縮による接合部隙間の発生
や拡大を抑えることができた。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム原版の多面付け用治具の構
造を示す斜視説明図。
【図2】本発明のホログラム原版の多面付け用治具を用
いた多面付けの状態を示す断面説明図。
【図3】従来のホログラム原版の多面付けの状態を示す
断面説明図。
【0026】
【符号の説明】
10…ホログラム原版多面付け用治具 11…下定盤 12,26…枠材 13…固定ネジ 14…凹部 15,28…上定盤 20…ホログラム原版 21…設置基材 23,35…シリコンゴムシート 24,33…ハンダ 25,34…裏打ち基材 29,37…プレス機下盤面 36…定盤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホログラム原版と同程度の熱膨張(熱収
    縮)率の材質からなる下定盤上に、表面を平滑化した熱
    膨張(熱収縮)率の小さい材質からなる枠材が、固定ネ
    ジにて固定されて、凹部が形成され、その上方に前記凹
    部と嵌合する形状の、熱膨張(熱収縮)率の小さい材質
    からなる上定盤が設置されてなるホログラム原版多面付
    け用治具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の治具を用いて、ホログラ
    ム原版を多面付けする方法であって、少なくとも以下の
    工程を具備することを特徴とするホログラム原版多面付
    け方法。 (a)レリーフホログラムの原版を所定形状に裁断し、
    被裁断部の凹凸を削り取る加工を施す工程。 (b)治具の凹部内に配置された設置基材上に前記原版
    を、前記凹部と同一形状になるよう複数枚並べる工程。 (c)並べられた前記複数枚のホログラム原版上に、前
    記凹部と同一形状の裏打ち基材を重ね合わせる工程。 (d)上定盤を前記凹部に嵌合させた後、前記裏打ち基
    材と前記複数枚の原版とを、ハンダを介して加熱・加圧
    する工程。
JP25905891A 1991-10-07 1991-10-07 ホログラム原版多面付け用治具およびそれを用いたホログラム原版多面付け方法 Pending JPH05100614A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001272905A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Dainippon Printing Co Ltd 多面付けホログラム原版及びその作製方法
JP4544492B2 (ja) * 1999-07-26 2010-09-15 大日本印刷株式会社 ホログラム複製用多面付け原版の作製方法

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JP4544492B2 (ja) * 1999-07-26 2010-09-15 大日本印刷株式会社 ホログラム複製用多面付け原版の作製方法
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