JPH081073Y2 - ラミネート障子紙の製造装置 - Google Patents

ラミネート障子紙の製造装置

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Publication number
JPH081073Y2
JPH081073Y2 JP5768493U JP5768493U JPH081073Y2 JP H081073 Y2 JPH081073 Y2 JP H081073Y2 JP 5768493 U JP5768493 U JP 5768493U JP 5768493 U JP5768493 U JP 5768493U JP H081073 Y2 JPH081073 Y2 JP H081073Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoji paper
laminated
resin film
shoji
cooling roll
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP5768493U
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JPH0727829U (ja
Inventor
弘信 榮嶋
正隆 大石
Original Assignee
株式会社ムサシノキカイ
藤田ラミ工業株式会社
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Publication date
Application filed by 株式会社ムサシノキカイ, 藤田ラミ工業株式会社 filed Critical 株式会社ムサシノキカイ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は障子紙の加工装置に関
し、特にラミネート障子紙の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に障子には障子紙を糊を使用
して障子の桟に張り付けていた。この場合、障子紙は適
度の通気性があり、部屋の緩慢な換気のために好適な材
料である。
【0003】しかし、障子紙の張替えの際には、桟に一
様に糊を塗布して障子紙を張り付ける必要があり、均一
に伸ばして張り付けるためには多少の技術が必要であ
る。
【0004】この解決策として最近は障子紙の片面に熱
軟化性(ホットック性)の樹脂フィルムをラミネート
した障子紙が使われている。この障子紙は障子の桟に拡
げる時には粘着性もなく、単純な紙と同じ操作で展開す
ることが可能である。
【0005】上述の展開作業後にアイロン等で桟の部分
を加熱すると、この部分の樹脂フィルムは溶融状態とな
り、アイロンを外せば硬化して桟に接着され、簡単に障
子紙の張替えが出来る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような障
子紙はその製造過程で常温の障子紙基材に高温状態の熱
軟化性の樹脂フィルムをラミネートし、直ちにクーリン
グロールで樹脂フィルムを冷却するため、樹脂フィルム
は温度低下により収縮し、ラミネートされた障子紙は収
縮した樹脂フィルムの内部応力の不均一により樹脂フィ
ルム側に反り返ってしまう。
【0007】この癖を取り除き、普通の障子紙と同様な
癖のない製品とするためには、再加熱して張力を加える
等の方法で修正することが必要であり、このためにコス
ト高となってしまう。
【0008】又、このような障子紙は片面が樹脂フィル
ムのために通気性がなく、従来の適度な通気性を有する
障子紙を使用した場合のように部屋の緩慢な換気を期待
することは不可能である。
【0009】本考案は上述の問題を解決して、製造過程
で反り返りを起こさず、かつ通気性があり、アイロン等
の加熱道具を使用して張替えの容易な障子紙の製造装置
を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、障子紙9の片面に樹脂フィルム8をラミネートし
たラミネート障子紙10の製造装置で、障子紙基材9に
Tダイ1から押し出された高温の樹脂フィルム8をクー
リングロール11とプレッシャーロール12の接触点P
でラミネートする際に表面にメッシュ加工又は針状の突
起加工を施したクーリングロール11を使用してラミネ
ート直後の樹脂フィルム8に多数のピンホールを穿孔さ
せるものである。
【0011】
【作用】上述のように、ラミネート時点では樹脂フィル
ム8は未だ軟化状態であり、メッシュ加工されたクーリ
ングロール11に押し付けられて冷却される時にクーリ
ングロール11のメッシュで全面的にピンホールが開け
られて、障子紙基材9とラミネートされてピンホールを
有するラミネート障子紙10が製造される。
【0012】この際、障子紙基材9と樹脂フィルム8と
の温度差による反り返り現象はピンホールが内部応力に
より拡大されることによって吸収されて反り返り現象は
防止される。
【0013】
【実施例】図1は本考案の製造装置の要部の断面図であ
る。クーリングロール11とプレッシャーロール12と
の接触点Pの真上に位置するTダイ1には図示しない合
成樹脂溶融装置からホットック性樹脂が供給管2から
供給され、第一マニホールド3、第一面状通路4、第二
マニホールド5、第二面状通路6を経て横幅一杯に拡幅
されてリップランド部7から薄い樹脂フィルム8として
押出される。
【0014】一方、プレッシャーロール12の斜め上方
から障子紙基材9が供給され、上述の接触点PでTダイ
1から押出された高温状態の樹脂フィルム8とラミネー
トされ、クーリングロール11で急速に冷却されて樹脂
フィルム8は固化して障子紙基材9と一体になり、ラミ
ネート障子紙10となる。
【0015】この場合、クーリングロール11の表面は
メッシュ加工、又は細かい針状の突起加工が施されてお
り、P点においてラミネートされる樹脂フィルム8はこ
のようなクーリングロール11にプレッシャーロール1
2で押圧されるので、クーリングロール11の突起部分
で多数のピンホールが開けられる。
【0016】このピンホールの穿孔によって、収縮時の
内部応力は分断され、かつピンホールの拡大によって歪
は最小限に防止出来、しかもクーリングロール面の粒度
が粗いために製品の剥離は容易となり、障子紙と押出さ
れた樹脂フィルムの接着面の接着度合いを必要以上にあ
げるための障子紙への下処理は必要としない。
【0017】高温状態でピンホールが開けられた樹脂フ
ィルム8は突起部分が食い込んだままクーリングロール
10で急速冷却され、ピンホールが塞がらない状態でラ
ミネート障子紙10となるので、樹脂フィルム8の冷却
による収縮はピンホールが拡大することにより吸収され
て全体の反り返り現象は起こらない。
【0018】
【考案の効果】上述のように、本考案のラミネート障子
紙10は多数のピンホールにより、製造過程の反り返り
現象を防止することが出来、製造後に反り返りを修正す
る工程が省略出来る。
【0019】又、本考案のラミネート障子紙10には通
気性を阻害している樹脂フィルム8に多数のピンホール
が開けられた状態でラミネートされているので、或る程
度の通気性を確保することが可能である。
【0020】従来のラミネート障子紙を製造後巻き取っ
た太いロールから障子1〜2枚分の小ロールに巻き取る
場合等にラミネート障子紙の層間が密着して離れ難い所
謂ブロッキング現象を起こしてしまうことがあるが、本
考案の装置で製造したラミネート障子紙10は樹脂フィ
ルム面が梨地等の粗面であるので、ブロッキング現象が
起こらない。
【0021】クーリングロール11の表面は粗面である
ので、ラミネート後の剥離が容易であり、障子紙基材9
にラミネート前の下処理の必要がない。
【0022】従来のラミネート障子紙と同様なホット
ック性樹脂でラミネートしているので、取扱方法は従来
のラミネート障子紙と全く同じで良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の製造装置の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 Tダイ 7 リップランド部 8 フィルム 9 障子紙基材 10 ラミネート障子紙 11 クーリングロール 12 プレッシャーロール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 障子紙の片面にプラスチックフィルムを
    ラミネートしたラミネート障子紙の製造装置において、
    障子紙基材にTダイから押し出された高温の樹脂フィル
    ムをクーリングロールとプレッシャーロールの接触点で
    ラミネートする際に表面にメッシュ加工又は細い針状の
    突起加工を施したクーリングロールを使用してラミネー
    ト後の樹脂フィルムに多数のピンホールを穿孔させるこ
    とと、ラミネート後の巻取り時における層間のブロッキ
    ングの防止を容易にすることを特徴とするラミネート障
    子紙の製造装置。
JP5768493U 1993-10-26 1993-10-26 ラミネート障子紙の製造装置 Expired - Lifetime JPH081073Y2 (ja)

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JP5768493U JPH081073Y2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ラミネート障子紙の製造装置

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JP5768493U JPH081073Y2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 ラミネート障子紙の製造装置

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JPH0727829U JPH0727829U (ja) 1995-05-23
JPH081073Y2 true JPH081073Y2 (ja) 1996-01-17

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ID=13062770

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5186274B2 (ja) * 2008-04-28 2013-04-17 ソルトリバー株式会社 模様入り障子紙

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JPH0727829U (ja) 1995-05-23

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