JP3845463B2 - 皮革補修用熱転写シートおよびそれを用いた皮革の補修方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、染色ムラ等の補修を熱転写によって行う皮革補修用熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
一般に、天然皮革はなめし終了後、染料だけで着色を行ったり、捺染、筆書き、吹き付け等の方法によって色付け、柄付け等を行っている。
【0003】
天然皮革を染色後、染色不良の革については補修が必要である。現在、染色ムラや傷など補修作業を必要とする革の割合は、原皮面積に対し30%程度で、従来、これらの補修はスプレーやニス塗り等で行っている。この補修作業は、塗っては乾かす作業を何度も繰り返し行って色調整を行い、最終的に染色ムラや傷をわからないようにするため熟練工を必要とし、また、乾燥工程も必要なため作業時間もかなり長いものとなってしまうという欠点があった。さらに、塗布直後の未乾燥状態では、1枚1枚広げて乾燥する必要があり、広い乾燥室を要した。
【0004】
皮革表面を加工する方法に、熱接着可能な樹脂を使用して行う方法がいくつか開示されている。天然皮革の表面加工法(特公昭52−47001)、床革の加工方法(特開昭52−122602)、コウ被材用熱転写シート(実開平3−52168)、皮革様積層体およびその製造方法(特公平6−41599等)等があげられ、これらを使用して皮革の補修作業を行うことも考えられる。
【0005】
しかし、これらの方法は皮革表面に模様を付けたり床革に銀面を付ける等、皮革を高級化し付加価値を付けることを目的としているため、これらを使用して補修作業を行おうとすると、熱転写温度が高いため革の劣化や風合いが損なわれたり、また、支持体表面が平滑なため転写後の表面は光沢となり、補修部分がたいへん目立ってしまうという問題がある。そこで表面を艶消しにするため、支持体表面を凹凸化すると、熱転写後に離型シートが容易に剥離できなくなり、作業性が大変悪くなるという問題もあった。
【0006】
本発明者らは、前記問題について多角的に検討した結果、少なくとも一方の表面が凹凸状である支持体上に、凹凸側に特定の剥離調整層、および特定の熱溶融性接着層を設けることにより、加熱圧着という簡単な作業で、色ムラや傷を補修できる皮革補修用熱転写シートを得られることを見い出し、本発明を完成したのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の皮革補修用熱転写シートは、補修部分の大きさに合わせてシートをカッティングし、補修部分の皮革表面と熱溶融性接着層とが向かい合うように重ね、支持体側より加熱圧着を行い、そして、支持体を剥離することにより皮革の補修を行うことができる。
【0008】
この作業において、加熱圧着を高温で行うと、革の収縮等が起こり風合い等が変化してしまうため好ましくない。そこで、本発明は加熱圧着の温度を低くするため、熱溶融性接着層の軟化点を下げることにした。
【0009】
しかし、軟化点の低い熱溶融性接着層を皮革の表面に用いると、真夏等の気温が高い時に熱溶融性接着層が軟化し、凹凸の表面形状がくずれて光沢を有する表面となってしまい、補修箇所が著しく目立ってしまうばかりでなく、一般に軟化点の低い樹脂は柔らかいため、皮革表面に用いると傷がつきやすいという問題が出てくる。
【0010】
そこで、本発明は、軟化点の低い熱溶融性接着層を用いても、表面の凹凸形状が崩れないよう軟化点の高い樹脂を剥離調整層として用いることにより、低温で加熱圧着できる熱転写シートを得ることができた。
【0011】
本発明は、少なくとも一方の表面が凹凸状である支持体上の凹凸側に、剥離調整層、着色された熱溶融性接着層を順次積層した熱転写シートにおいて、前記剥離調整層の軟化点が70℃以上、前記熱溶融性接着層の軟化点が30〜90℃であり、前記剥離調整層の軟化点を前記熱溶融性接着層の軟化点より高いものとすることにより、簡単な作業で皮革の補修が行えるものである。
【0012】
ここでいう軟化点とは、試料長10mmで引張応力35gf/mm2を与えたまま昇温2℃/minで加熱し、2%の伸び変形を示した時の温度のことをいう(ASTM D−1637)。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の皮革補修用熱転写シートについて詳述する。
【0014】
本発明の皮革補修用熱転写シート4は、図1に示すように、少なくとも一方の表面が凹凸状である支持体1上に、剥離調整層2、熱溶融性接着層3を順次積層した構造を有する。
【0015】
支持体1としては、熱転写後剥離できるものであればよく、紙、合成紙、樹脂含浸紙等や、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ナイロン、フッ素、シリコン等のプラスチックフィルムがあげられる。
【0016】
支持体1の厚さとしては、特に限定はないが、熱転写時に支持体1側から加熱するため厚すぎない方がよく、また、作業性や熱転写時の熱によりシワにならないようあまり薄すぎない方がよい。このため、作業条件や材質等により異なるが、一般に25〜250μm程度のものが使用される。
【0017】
また、製造工程途中における支持体1の非積層側と熱溶融性接着層3とのブロッキングを防止するために、非積層側の支持体表面をサンドブラスト、エンボスロール等によりマット加工を施してもよい。
【0018】
積層側の支持体1表面を凹凸状にすることによって、皮革表面に凹凸形状が転写され、補修箇所が目立たなくなる。支持体表面を凹凸状にする方法は、支持体表面にサンドブラストやケミカルエッチングを施す方法、エンボスロールにより凹凸を施す方法、支持体中に艶消し剤を練り込む方法、樹脂の中に艶消し剤を混入させて凹凸塗膜を形成する方法で設けることができる。使用する皮革の表面形状に合わせて支持体表面の表面形状を変化させると、外観性の良い仕上がりを得ることができ、補修箇所もさらに目立たなくなる。
【0019】
剥離調整層2は支持体1より簡単に剥離できる樹脂で、かつ、軟化点が70℃以上のもの、好ましくは軟化点が100〜200℃のものが使用される。例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、セルロース誘導体、ポリウレタン系樹脂、ナイロン系樹脂、アクリルあるいはアクリル共重合樹脂等が使用できる。特に、低粘着性を有するものを用いると、もし誤って熱転写前に熱溶融性接着層3を支持体1より剥離しても再接着することができる。剥離調整層2は支持体1から剥離調整層2および熱溶融性接着層3を剥離する際の作業性をよくするため、支持体1より簡単に剥離できる程度の接着力を有するものが好ましい。
【0020】
剥離調整層2の膜厚としては、支持体1より簡単に剥離でき、また、凹凸状にした表面形状を保護できる程度の厚さがよく、0.1〜10μmが好ましい。
【0021】
さらに、熱溶融性接着層3が着色されているため剥離調整層2は無色で透明性をもつものが好ましいが、光沢を変えるためのマット剤等の添加剤を加えても何ら差し支えない。また、剥離調整層2は凹凸にした表面形状を維持するために傷のつきにくい樹脂を選択した方が好ましい。
【0022】
熱溶融性接着層3は、被膜形成性のある樹脂または樹脂溶液に染料、顔料などを溶解または分散したものが使用される。また、常温でブロッキングせず、粘着性のないものが好適に使用され、熱によって軟化し、接着性を有するものが良い。例えば、ビニル系共重合体、オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、アクリル系樹脂等の1種もしくは2種以上が使用される。
【0023】
熱溶融性接着層3は、転写する際の加熱時のみ本来の接着作用を発揮するものであるので、皮革上に載置して位置決め等を行う時にも何ら支障が無く、転写時の加熱と加圧によって、皮革表面に強固に接着できる。
【0024】
熱溶融性接着層3は、軟化点が30〜90℃、好ましくは35〜70℃のものがよい。30℃未満であると夏場の取り扱いに不都合が生じ、90℃を超えると熱転写時に高温をかけなければならないため、皮革の風合いを損ねる恐れがあるからである。また、軟化点が低いと、転写温度が低く転写時間も短く済むため作業性が向上する。
【0025】
また、熱溶融性接着層3の軟化点は、剥離調整層の軟化点より低いことが必要である。熱溶融性接着層3の軟化点より高い温度で熱転写を行う必要があることから、熱溶融性接着層3の軟化点が剥離調整層の軟化点より高いと、結果として剥離調整層の軟化点より高い温度で熱転写を行うこととなり剥離作業に不都合を生じるからである。
【0026】
熱溶融性接着層3の膜厚としては、5〜150μm、好ましくは10〜50μmが好ましい。接着力を向上させるためには膜厚は厚い方が好ましいが、あまり厚くすると皮革の風合いを損ねたり、生産性等に不都合を生じ、また、薄すぎると隠ぺい性や作業性等に支障をきたすためである。尚、皮革表面の傷がかなり深い場合は、傷の深さに合わせて膜厚を調整するとよい。
【0027】
これらの層を支持体上に積層する方法としては、例えばバーコート法、ロールコーター法、カーテンフロー法、エクストルージョン法、ホットメルトロールコーター法、ダイコーティング法等の公知の方法が使用できる。
【0028】
本発明の皮革補修用熱転写シートは、前述した使用方法によって皮革の補修が行えるが、補修箇所が大変小さく、皮革補修用熱転写シートの取り扱いが不便な場合は、作業しやすい程度の大きさに皮革補修用熱転写シートをカッティングし、補修に必要な部分だけ残して、支持体より熱溶融性接着層を剥離除去すれば作業しやすくなる。また、皮革補修用熱転写シートをテープ状にすれば、必要な長さだけ切ればよいので、カッティングする手間が省け、さらに作業性の良いものとなる。
【0029】
本発明の皮革補修用熱転写シートによれば、色ムラ、傷等の補修部分のみを加熱圧着という簡単な作業で補修を行うことができる。
【0030】
また、熱溶融性接着層の膜厚が薄いため、皮革表面との段差も加熱圧着によりほとんどなくなり、使用上も外観も非常に良好であり、かつ、段差部分からの剥離も起こらない。
【0031】
【実施例】
次に本発明の皮革補修用熱転写シートについての実施例を説明する。
【0032】
(実施例1)
サンドブラスト加工によって表面に凹凸形状をつけたポリエステルフィルムを支持体とし、この上に下記処方の剥離調整層用塗布液をバーコーティングにより塗布し、乾燥膜厚2μmの剥離調整層を形成した。尚、本発明における「%」、「部」は、特記しない限り、すべて重量基準である。
【0033】
剥離調整層用塗布液:(膜厚2μm)
ウレタン樹脂(固形分25%) 50.0部
(オレスターNL2472-2I:三井東圧化学社製)
トルエン 25.0部
イソプロピルアルコール 25.0部
【0034】
この剥離調整層上に下記処方の熱溶融性接着層用塗布液をバーコーティングにより塗布し、乾燥膜厚40μmの熱溶融性接着層を形成し、図1に示すような皮革補修用熱転写シートを得た。
【0035】
熱溶融性接着層用塗布液:(膜厚40μm)
ウレタン樹脂(固形分30%) 60.0部
(ニッポラン5137:日本ポリウレタン工業社製)
黒色顔料 1.2部
トルエン 15.0部
イソプロピルアルコール 15.0部
【0036】
この様にして作製した皮革補修用熱転写シートを、皮革表面の修正部分の大きさにカットし、皮革表面に熱溶融性接着層が対面するように載置してから、支持体側より130℃で20秒、0.5kg/cm2の条件で加熱圧着を行い、次いで支持体を剥離することにより皮革の色ムラを補修することができた。
【0037】
(実施例2)
エンボス加工によって表面に凹凸形状をつけたポリプロピレンフィルムを支持体とし、この上に下記処方の剥離調整層用塗布液をバーコーティングにより塗布し、乾燥膜厚1μmの剥離調整層を形成した。
【0038】
剥離調整層用塗布液:(膜厚1μm)
スチレン・マレイン酸共重合樹脂 50.0部
(オキシラックSH-101:触媒化成工業社製)
メチルエチルケトン 25.0部
【0039】
この剥離調整層上に実施例1と同様にして熱溶融性接着層を形成し、図1に示すような皮革補修用熱転写シートを得た。
【0040】
この様にして作製した皮革補修用熱転写シートを、実施例1と同様にして皮革表面に熱転写を行い、皮革の色ムラを補修することができた。
【0041】
(実施例3)
サンドブラスト加工によって表面に凹凸形状をつけたポリエステルフィルムを支持体とし、この上に下記処方の剥離調整層用塗布液をバーコーティングにより塗布し、乾燥膜厚5μmの剥離調整層を形成した。
【0042】
剥離調整層用塗布液:(膜厚5μm)
ウレタン樹脂(固形分30%) 50.0部
(オレスターNL2450-H30:三井東圧化学社製)
トルエン 25.0部
イソプロピルアルコール 25.0部
【0043】
この剥離調整層上に下記処方の熱溶融性接着層用塗布液をバーコーティングにより塗布し、乾燥膜厚40μmの熱溶融性接着層を形成し、図1に示すような皮革補修用熱転写シートを得た。
【0044】
熱溶融性接着層用塗布液:(膜厚40μm)
ウレタン樹脂(固形分35%) 30.0部
(ニッポラン3022:日本ポリウレタン工業社製)
黒色顔料 0.7部
ジメチルホルムアミド 45.0部
酢酸エチル 30.0部
【0045】
この様にして作製した皮革補修用熱転写シートを、実施例1と同様にして皮革表面に熱転写を行い、皮革の色ムラを補修することができた。
【0046】
(比較例1)
実施例1において、剥離調整層を設けずに、支持体上に直接熱溶融性接着層を形成した。この様にして作製した皮革補修用熱転写シートを実施例1と同様にして皮革表面に熱転写を行ったが、支持体のフィルムを剥離することができなかった。
【0047】
(比較例2)
実施例1と同様にして剥離調整層を形成した後、その上に下記処方の熱溶融性接着層用塗布液をバーコーティングにより塗布し、乾燥膜厚40μmの熱溶融性接着層を形成し、図1に示すような皮革補修用熱転写シートを得た。
【0048】
熱溶融性接着層用塗布液:(膜厚40μm)
ウレタン樹脂(固形分30%) 50.0部
(オレスターNL2450-H30:三井東圧化学社製)
黒色顔料 1.0部
トルエン 25.0部
イソプロピルアルコール 25.0部
【0049】
この様にして作製した皮革補修用熱転写シートを実施例1と同様にして皮革表面に熱転写を行ったが、皮革表面へ熱転写しなかった。
【0050】
(比較例3)
サンドブラスト加工によって表面に凹凸形状をつけたポリエステルフィルムを支持体とし、この上に下記処方の剥離調整層用塗布液をバーコーティングにより塗布し、乾燥膜厚5μmの剥離調整層を形成した。
【0051】
剥離調整層用塗布液:(膜厚5μm)
ウレタン樹脂(固形分30%) 30.0部
(ニッポラン5137:日本ポリウレタン工業社製)
トルエン 15.0部
イソプロピルアルコール 15.0部
【0052】
この剥離調整層上に下記処方の熱溶融性接着層用塗布液をバーコーティングにより塗布し、乾燥膜厚40μmの熱溶融性接着層を形成し、図1に示すような皮革補修用熱転写シートを得た。
【0053】
熱溶融性接着層用塗布液:(膜厚40μm)
ウレタン樹脂(固形分30%) 50.0部
(サンプレンLQ-X37L:三洋化成工業社製)
黒色顔料 1.0部
トルエン 25.0部
イソプロピルアルコール 25.0部
【0054】
この様にして作製した皮革補修用熱転写シートを、実施例1と同様にして皮革表面に熱転写を試みたが、皮革表面には接着せず、支持体から剥離することもできなかった。
【0055】
本実施例、比較例で得られた皮革補修用熱転写シートについて、支持体より皮膜を剥離する際の剥離性(剥離)及び熱転写性(転写)を評価した。評価結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
(剥離)
皮革表面に熱転写した後、皮膜より支持体が簡単に剥離できたものを「○」、剥離不可能だったものを「×」とした。
【0058】
(転写)
皮革表面に熱転写した際、皮膜と皮革とが接着したものを「○」、接着しなかったものを「×」とした。
【0059】
(判定)
皮革補修用熱転写シートとして、使用できるものを「○」、使用できないものを「×」とした。
【0060】
【発明の効果】
本発明は、支持体上に剥離調整層、着色された熱溶融性接着層を順次積層した構造を有する皮革補修用熱転写シートであるため、加熱圧着という簡単な作業で、皮革表面の補修を行うことができる。しかも、加熱圧着時の温度が低温なため、革の持つ風合いや性能等を損ねる恐れもない。また、膜厚が薄く、表面形状にあわせて支持体表面を変化させれば、外観等も非常に良好である。
【0061】
さらに、塗布、乾燥の工程を何度も行わなくて済むため、補修に費やす時間を短縮化でき、コスト低減ができる。しかも、加熱圧着したものはすぐに重ねて保存できるので、広いスペースを必要とせず作業性が向上する。また、色合いがすべて同じなため、熟練工を必要とせず、誰にでも簡単に補修作業を行うことができる。さらに、有機溶剤等の危険物を使用しないため、人体にも安全で、かつ、作業環境も改善でき、防爆施設等の特殊施設を必要とせず、どこでも行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の皮革補修用熱転写シートの一実施例を示す図。
【符号の説明】
1・・・・・支持体
2・・・・・剥離調整層
3・・・・・熱溶融性接着層
4・・・・・皮革補修用熱転写シート
Claims (2)
- 少なくとも一方の表面が凹凸状である支持体上の凹凸面に、剥離調整層、着色された熱溶融性接着層を順次積層した熱転写シートにおいて、前記剥離調整層の軟化点が70℃以上、前記熱溶融性接着層の軟化点が30〜90℃であり、前記剥離調整層の軟化点が前記熱溶融性接着層の軟化点より高く、前記剥離調整層の厚みが0.1〜10μmであり、前記熱溶融性接着層の厚みが10〜150μmであることを特徴とする皮革補修用熱転写シート。
- 請求項1記載の皮革補修用熱転写シートを皮革の補修部分の大きさにカッティングし、補修部分の皮革表面とカッティングした皮革補修用熱転写シートの熱溶融性接着層とを向かい合うように重ね、皮革補修用熱転写シートの支持体側から加熱圧着を行った後、支持体を剥離することを特徴とする皮革補修方法。
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