JPH0588598A - ホログラム複製用多面付け原版の製造方法 - Google Patents
ホログラム複製用多面付け原版の製造方法Info
- Publication number
- JPH0588598A JPH0588598A JP25261991A JP25261991A JPH0588598A JP H0588598 A JPH0588598 A JP H0588598A JP 25261991 A JP25261991 A JP 25261991A JP 25261991 A JP25261991 A JP 25261991A JP H0588598 A JPH0588598 A JP H0588598A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hologram
- base material
- cut
- plate
- original plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Holo Graphy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】レリーフホログラム複製型間に生じる隙間や溝
をなくすことにより、ホログラム製品をプレス成形する
場合に生じる不良転写部や隙間や溝痕の発生を防止し
て、良好なレリーフパターンの転写を行えるようにす
る。 【構成】レリーフホログラム型原版を所定形状に裁断
し、被裁断部の凹凸を削り取る加工を施した後、設置基
材上に前記原版を複数枚並べ、裏打ち基材と前記複数枚
の原版とを、ハンダを介して加熱・加圧する事により接
合することを特徴とする。 【効果】ホログラム型同士の間に隙間や溝のない平滑な
表面の多面付け用複製型が作製できる。
をなくすことにより、ホログラム製品をプレス成形する
場合に生じる不良転写部や隙間や溝痕の発生を防止し
て、良好なレリーフパターンの転写を行えるようにす
る。 【構成】レリーフホログラム型原版を所定形状に裁断
し、被裁断部の凹凸を削り取る加工を施した後、設置基
材上に前記原版を複数枚並べ、裏打ち基材と前記複数枚
の原版とを、ハンダを介して加熱・加圧する事により接
合することを特徴とする。 【効果】ホログラム型同士の間に隙間や溝のない平滑な
表面の多面付け用複製型が作製できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レリーフホログラムの
複製用に使用する、多面付けされたホログラム複製用原
版の製造方法に関するものである。
複製用に使用する、多面付けされたホログラム複製用原
版の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホログラム複製用多面付け原版を
製造する場合、以下に述べる製造工程を要していた。
製造する場合、以下に述べる製造工程を要していた。
【0003】まず、既知方法によりフォトレジスト表面
に形成した微小な凹凸形状を有するホログラム(以下、
レリーフホログラムと称する)にAu、Ag、Ni等を蒸着
し、これを電極としてNiメッキを行って、厚さ数百μm
程度のNiメッキ層を形成して、前記Niメッキ層を剥離す
ることにより、レリーフホログラム型原版を得る。
に形成した微小な凹凸形状を有するホログラム(以下、
レリーフホログラムと称する)にAu、Ag、Ni等を蒸着
し、これを電極としてNiメッキを行って、厚さ数百μm
程度のNiメッキ層を形成して、前記Niメッキ層を剥離す
ることにより、レリーフホログラム型原版を得る。
【0004】次に、上記工程にて得られたレリーフホロ
グラム型原版の表面に剥離処理を施し、この原版を基に
して再度複数回Niメッキを行うことにより、レリーフホ
ログラム複製型を面付け数だけ得る。得られたレリーフ
ホログラム複製型は所定形状に裁断する。
グラム型原版の表面に剥離処理を施し、この原版を基に
して再度複数回Niメッキを行うことにより、レリーフホ
ログラム複製型を面付け数だけ得る。得られたレリーフ
ホログラム複製型は所定形状に裁断する。
【0005】上記工程にて得られた複数枚のレリーフホ
ログラム複製型を、裏打ち基材上に、接着剤や粘着剤、
両面テープ等を用いて接着して、レリーフホログラム複
製用多面付け原版を得ていた。
ログラム複製型を、裏打ち基材上に、接着剤や粘着剤、
両面テープ等を用いて接着して、レリーフホログラム複
製用多面付け原版を得ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の様な従
来技術において、レリーフホログラム複製型を裁断する
際に、物理的に力を加えて裁断を行うため、被裁断面が
変形してしまい、レリーフホログラム複製型を完全に隙
間なく充填した多面付けを行うことは不可能であった。
来技術において、レリーフホログラム複製型を裁断する
際に、物理的に力を加えて裁断を行うため、被裁断面が
変形してしまい、レリーフホログラム複製型を完全に隙
間なく充填した多面付けを行うことは不可能であった。
【0007】従って、レリーフホログラム複製型間には
隙間や溝が発生してしまい、上記方法で得られたホログ
ラム複製用多面付け原版を基にして、実用版(=最終的
なホログラム製品を複製するのに用いる版)をNiメッキ
で複製する場合、Niメッキ層がレリーフホログラム複製
型間の隙間や溝で形成され、原版からの離型が困難にな
ったり、バリが生成したりする。
隙間や溝が発生してしまい、上記方法で得られたホログ
ラム複製用多面付け原版を基にして、実用版(=最終的
なホログラム製品を複製するのに用いる版)をNiメッキ
で複製する場合、Niメッキ層がレリーフホログラム複製
型間の隙間や溝で形成され、原版からの離型が困難にな
ったり、バリが生成したりする。
【0008】本発明は、ホログラム複製用多面付け原版
の製造方法において、レリーフホログラム複製型間に生
じる隙間や溝をなくすことにより、Niメッキによる実用
版の複製工程後、(実用版の)原版からの離型を容易に
し、また、バリの生成をなくして、前記実用版を用い
て、ホログラム製品をプレス成形する場合に生じる不良
転写部や隙間や溝痕の発生を防止して、良好なレリーフ
パターンの転写を行えるようにする事を主目的とする。
また、ホログラム型原版と裏打ち基材とが、全面にわた
り均一に、しかも強固に接合されたホログラム複製用多
面付け原版を得る事を目的とする。
の製造方法において、レリーフホログラム複製型間に生
じる隙間や溝をなくすことにより、Niメッキによる実用
版の複製工程後、(実用版の)原版からの離型を容易に
し、また、バリの生成をなくして、前記実用版を用い
て、ホログラム製品をプレス成形する場合に生じる不良
転写部や隙間や溝痕の発生を防止して、良好なレリーフ
パターンの転写を行えるようにする事を主目的とする。
また、ホログラム型原版と裏打ち基材とが、全面にわた
り均一に、しかも強固に接合されたホログラム複製用多
面付け原版を得る事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明では、レリーフホログラム型原版を所定形
状に裁断し、被裁断部の凹凸を削り取る加工を施した
後、設置基材上に前記原版を複数枚並べ、裏打ち基材と
前記複数枚の原版とを、ハンダを介して加熱・加圧する
事により接合する。
ために本発明では、レリーフホログラム型原版を所定形
状に裁断し、被裁断部の凹凸を削り取る加工を施した
後、設置基材上に前記原版を複数枚並べ、裏打ち基材と
前記複数枚の原版とを、ハンダを介して加熱・加圧する
事により接合する。
【0010】また、第2の発明では、板状のハンダを用
いて加熱・加圧を行う。第3の発明では、表面にハンダ
層を有する裏打ち基材を用いる。第4の発明では、表面
に粘着性層を有する耐熱性の設置基材を用いる。第5の
発明では、裏面を荒らしたレリーフホログラム型原版を
用いる。第6の発明では、表面を荒らした裏打ち基材を
用いる。
いて加熱・加圧を行う。第3の発明では、表面にハンダ
層を有する裏打ち基材を用いる。第4の発明では、表面
に粘着性層を有する耐熱性の設置基材を用いる。第5の
発明では、裏面を荒らしたレリーフホログラム型原版を
用いる。第6の発明では、表面を荒らした裏打ち基材を
用いる。
【0011】以下、本発明を図面に基づいてさらに詳し
く説明する。既知の方法によって作成されたレリーフホ
ログラム型原版を、所定の形状に裁断し、裁断時に変形
した被裁断部をフライス盤により切削し、被裁断部の凹
凸を削り取り、接合した際に隙間や溝が生じない様に平
滑化する。被裁断部の加工が施されたレリーフホログラ
ム型原版1を、設置基材2上で、平滑化した被裁断部を
隙間なく合わせるように並べる。
く説明する。既知の方法によって作成されたレリーフホ
ログラム型原版を、所定の形状に裁断し、裁断時に変形
した被裁断部をフライス盤により切削し、被裁断部の凹
凸を削り取り、接合した際に隙間や溝が生じない様に平
滑化する。被裁断部の加工が施されたレリーフホログラ
ム型原版1を、設置基材2上で、平滑化した被裁断部を
隙間なく合わせるように並べる。
【0012】設置基材2上で、レリーフホログラム型原
版1を微小な凹凸形状を有する面(レリーフ面)で仮止
めした後、ハンダの溶融温度以上の加熱と常温までの強
制冷却が可能なプレス機の下盤面7に設置した定盤5上
に、設置基材2上で仮止めした側を上にして置き、ハン
ダ3を介して、裏打ち基材4を重ね合わせ、熱伝導性の
高い耐熱性シリコンゴムシート6を介した構造にて、ハ
ンダ溶融温度に上昇する様加熱プレスを行った後、この
状態を保持したままハンダ溶融温度以下の常温まで冷却
する。(図1)
版1を微小な凹凸形状を有する面(レリーフ面)で仮止
めした後、ハンダの溶融温度以上の加熱と常温までの強
制冷却が可能なプレス機の下盤面7に設置した定盤5上
に、設置基材2上で仮止めした側を上にして置き、ハン
ダ3を介して、裏打ち基材4を重ね合わせ、熱伝導性の
高い耐熱性シリコンゴムシート6を介した構造にて、ハ
ンダ溶融温度に上昇する様加熱プレスを行った後、この
状態を保持したままハンダ溶融温度以下の常温まで冷却
する。(図1)
【0013】次いで、設置基材2を剥離して、レリーフ
表面を脱脂した後、剥離処理を施し、Niメッキにより実
用版を作製する。
表面を脱脂した後、剥離処理を施し、Niメッキにより実
用版を作製する。
【0014】レリーフホログラム型原版1としては、裏
面を荒らしたものであっても良い。(図2) 裏面を荒らす方法としては、# 200〜400程度の粗
いサンドペーパー等で機械的に荒らす事や、化学的に表
面処理を施す事等、既知の方法で行って良い。
面を荒らしたものであっても良い。(図2) 裏面を荒らす方法としては、# 200〜400程度の粗
いサンドペーパー等で機械的に荒らす事や、化学的に表
面処理を施す事等、既知の方法で行って良い。
【0015】設置基材2としては、表面に粘着性層を有
する耐熱性の基材であっても良く、例えば、耐熱性を有
するガラスクロス粘着シートが用いられる。
する耐熱性の基材であっても良く、例えば、耐熱性を有
するガラスクロス粘着シートが用いられる。
【0016】ハンダ3としては、溶融温度が200 ℃以下
の低融点のものが好ましく、その形状は、板状のもので
あっても、断片であっても良い。
の低融点のものが好ましく、その形状は、板状のもので
あっても、断片であっても良い。
【0017】裏打ち基材4としては、例えば、厚さ200
μm 程度のNi板が用いられる。また、表面にハンダ層が
形成されてあっても良いし、レリーフホログラム型原版
1に対向する側の表面を荒らしたものであっても良い。
表面を荒らす方法としては、# 200〜400程度の粗
いサンドペーパー等で機械的に荒らす事や、化学的に表
面処理を施す事等、既知の方法で行って良い。
μm 程度のNi板が用いられる。また、表面にハンダ層が
形成されてあっても良いし、レリーフホログラム型原版
1に対向する側の表面を荒らしたものであっても良い。
表面を荒らす方法としては、# 200〜400程度の粗
いサンドペーパー等で機械的に荒らす事や、化学的に表
面処理を施す事等、既知の方法で行って良い。
【0018】
【作用】本発明においては、レリーフホログラム型原版
を所定の形状に裁断した後、裁断時に変形した被裁断部
をフライス盤により切削し、被裁断部の凹凸を削り取
り、接合した際に隙間や溝が生じない様に平滑化するた
め、ホログラム型同士の間に隙間や溝が発生しにくく、
また発生したとしても、ホログラム型同士の間の隙間や
溝に溶融したハンダが流れ込んで埋める為、前記部分が
滑らかな平面となる多面付けを行う事ができる。
を所定の形状に裁断した後、裁断時に変形した被裁断部
をフライス盤により切削し、被裁断部の凹凸を削り取
り、接合した際に隙間や溝が生じない様に平滑化するた
め、ホログラム型同士の間に隙間や溝が発生しにくく、
また発生したとしても、ホログラム型同士の間の隙間や
溝に溶融したハンダが流れ込んで埋める為、前記部分が
滑らかな平面となる多面付けを行う事ができる。
【0019】また、表面に粘着性層を有する耐熱性の設
置基材を用いる事によって、複数枚のレリーフホログラ
ム型原版を前記基材上に仮接着したままハンダによる熱
接合を行う事ができるため、位置ずれが少なく、極めて
精度の高いホログラム複製用多面付け原版が製造でき
る。
置基材を用いる事によって、複数枚のレリーフホログラ
ム型原版を前記基材上に仮接着したままハンダによる熱
接合を行う事ができるため、位置ずれが少なく、極めて
精度の高いホログラム複製用多面付け原版が製造でき
る。
【0020】また、ハンダを板状のものとする事(ある
いは、裏打ち基材表面にハンダ層を有するものを用いる
事)により、レリーフホログラム型原版と裏打ち基材と
が、全面で均一の厚みで接合したホログラム複製用の原
版を得る事ができる。
いは、裏打ち基材表面にハンダ層を有するものを用いる
事)により、レリーフホログラム型原版と裏打ち基材と
が、全面で均一の厚みで接合したホログラム複製用の原
版を得る事ができる。
【0021】また、レリーフホログラム型原版の裏面ま
たは(および)裏打ち基材の表面を荒らす事で、両者の
接合を介するハンダとの接触面積を増やす事になり、さ
らに、溶融したハンダが荒れた表面の凹凸に入り込む事
になるため(投錨効果が向上する事になるため)、機械
的に両者の接合強度が高まる事となる。
たは(および)裏打ち基材の表面を荒らす事で、両者の
接合を介するハンダとの接触面積を増やす事になり、さ
らに、溶融したハンダが荒れた表面の凹凸に入り込む事
になるため(投錨効果が向上する事になるため)、機械
的に両者の接合強度が高まる事となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0023】<実施例1> 1)材料:Niホログラム型原版:2枚 ガラスクロスシート(粘着層有り) 裏打ち基材(ニッケル圧延板:板厚200 μm ) クリームハンダ(錫ビスマス共晶、融点139 ℃) 2)機器:フライス盤 加熱・冷却プレス シリコンゴムシート 金属板(ホログラムニッケル版の接合後の寸法) へら
【0024】所定の形状に裁断した2枚のNiホログラム
型原版の端部をフライス盤で水平に削り、裁断時に変形
した被裁断部や断面の凹凸を削除する。図1に示す様
に、上記のNiホログラム型原版1を裁断面で合わせて並
べ、表面に粘着性のある耐熱性ガラスクロスシート2に
より、レリーフを有する面で仮止めする。
型原版の端部をフライス盤で水平に削り、裁断時に変形
した被裁断部や断面の凹凸を削除する。図1に示す様
に、上記のNiホログラム型原版1を裁断面で合わせて並
べ、表面に粘着性のある耐熱性ガラスクロスシート2に
より、レリーフを有する面で仮止めする。
【0025】仮止めしたNiホログラム型原版1の接合部
と周辺部に溶融温度が 139℃のクリームハンダをへらで
塗布して、200 ℃以上の加熱と常温までの強制冷却が可
能なプレス機の下盤面7に設置した定盤5上に、ガラス
クロス粘着シート2を、仮止めした側を上にして置き、
板厚200 μm のNi圧延板4と合わせ、熱伝導性の高い耐
熱性シリコンゴムシート6を介した構造で加熱温度140
℃、加重10kgf /cm2 、保持時間10秒の条件で加熱プレ
スを行った後、この状態を保持したまま100 ℃まで冷却
する。
と周辺部に溶融温度が 139℃のクリームハンダをへらで
塗布して、200 ℃以上の加熱と常温までの強制冷却が可
能なプレス機の下盤面7に設置した定盤5上に、ガラス
クロス粘着シート2を、仮止めした側を上にして置き、
板厚200 μm のNi圧延板4と合わせ、熱伝導性の高い耐
熱性シリコンゴムシート6を介した構造で加熱温度140
℃、加重10kgf /cm2 、保持時間10秒の条件で加熱プレ
スを行った後、この状態を保持したまま100 ℃まで冷却
する。
【0026】多面付け後、室温まで冷したホログラム複
製用多面付け原版からガラスクロス粘着シート2を剥離
して表面を脱脂した後、剥離処理を施し、Niメッキによ
りホログラム複製用多面付け複製版(実用版)を作製す
る。
製用多面付け原版からガラスクロス粘着シート2を剥離
して表面を脱脂した後、剥離処理を施し、Niメッキによ
りホログラム複製用多面付け複製版(実用版)を作製す
る。
【0027】<実施例2>接触面を荒らしたホログラム
複製用多面付け原版の製造例を示す。 1)材料:Niホログラム型原版:4枚 ガラスクロスシート(粘着層有り) 裏打ち基材(ニッケル圧延板:板厚200 μm ) クリームハンダ(錫ビスマス共晶、融点139 ℃) 2)機器:フライス盤 サンドペーパー(#320) 加熱・冷却プレス シリコンゴムシート 金属板(ホログラムニッケル版の接合後の寸法)
複製用多面付け原版の製造例を示す。 1)材料:Niホログラム型原版:4枚 ガラスクロスシート(粘着層有り) 裏打ち基材(ニッケル圧延板:板厚200 μm ) クリームハンダ(錫ビスマス共晶、融点139 ℃) 2)機器:フライス盤 サンドペーパー(#320) 加熱・冷却プレス シリコンゴムシート 金属板(ホログラムニッケル版の接合後の寸法)
【0028】所定の形状に裁断した4枚のNiホログラム
複製用原版の端部をフライス盤で水平に削り、裁断時に
変形した被裁断部や断面の凹凸を削除する。図2に示す
様に、上記のNiホログラム型原版50を裁断面で合わせて
並べ、耐熱性を有するガラスクロス粘着性シート51によ
り、レリーフ面で仮止めし、裏面をサンドペーパーで軽
く荒らした後、クリームハンダ52と、表面をサンドペー
パーで荒らした裏打ち基材となるNi板53を重ね合わせ
る。上記の構造に重ねたホログラム型原版50とハンダ52
とNi板53を200 ℃以上の加熱と常温までの冷却が可能な
プレス機の下盤面56に設置した定盤55上に、ガラスクロ
ス粘着シート51で仮止めした側を下にして置き、熱伝導
性の高い耐熱性シリコンゴムシート54を介した構造で加
熱温度140 ℃、加重10kgf /cm2 、保持時間10秒の条件
で加熱プレスを行った後、この状態を保持したまま100
℃ まで冷却する。
複製用原版の端部をフライス盤で水平に削り、裁断時に
変形した被裁断部や断面の凹凸を削除する。図2に示す
様に、上記のNiホログラム型原版50を裁断面で合わせて
並べ、耐熱性を有するガラスクロス粘着性シート51によ
り、レリーフ面で仮止めし、裏面をサンドペーパーで軽
く荒らした後、クリームハンダ52と、表面をサンドペー
パーで荒らした裏打ち基材となるNi板53を重ね合わせ
る。上記の構造に重ねたホログラム型原版50とハンダ52
とNi板53を200 ℃以上の加熱と常温までの冷却が可能な
プレス機の下盤面56に設置した定盤55上に、ガラスクロ
ス粘着シート51で仮止めした側を下にして置き、熱伝導
性の高い耐熱性シリコンゴムシート54を介した構造で加
熱温度140 ℃、加重10kgf /cm2 、保持時間10秒の条件
で加熱プレスを行った後、この状態を保持したまま100
℃ まで冷却する。
【0029】多面付け後、室温まで冷したホログラム多
面付け原版からガラスクロス粘着シート51を剥離して表
面を脱脂した後、剥離処理を施し、Niメッキによりホロ
グラム複製用多面付け複製版(実用版)を作製する。
面付け原版からガラスクロス粘着シート51を剥離して表
面を脱脂した後、剥離処理を施し、Niメッキによりホロ
グラム複製用多面付け複製版(実用版)を作製する。
【0030】
【発明の効果】本発明の効果は、以下のように列挙され
る。 ホログラム型同士の間に隙間や溝のない平滑な表面の
多面付け用複製型が作製できる。 ホログラム型と裏打ち基材とが、全面で均一な厚みで
接合した複製型が作成でき、後工程で、Niメッキ(電解
メッキ)による実用版を作成する際、電流の分布が均一
で、表面状態が良好な実用版を作製できる。 ホログラム型と裏打ち基材とが高い強度で接合され
た、安定した強固な複製型が作製できる。
る。 ホログラム型同士の間に隙間や溝のない平滑な表面の
多面付け用複製型が作製できる。 ホログラム型と裏打ち基材とが、全面で均一な厚みで
接合した複製型が作成でき、後工程で、Niメッキ(電解
メッキ)による実用版を作成する際、電流の分布が均一
で、表面状態が良好な実用版を作製できる。 ホログラム型と裏打ち基材とが高い強度で接合され
た、安定した強固な複製型が作製できる。
【0031】
【図1】本発明により、ホログラム複製用多面付け原版
を製造する状態を示す説明図である。
を製造する状態を示す説明図である。
【図2】本発明の他の実施例により、ホログラム複製用
多面付け原版を製造する状態を示す説明図である。
多面付け原版を製造する状態を示す説明図である。
1,50…レリーフホログラム型原版 2,51…設置基材 3,52…ハンダ 4,53…裏打ち基材 5,55…定盤 6,54…シリコンゴムシート 7,56…プレス機下盤面 8,57…プレス機上盤面
Claims (6)
- 【請求項1】レリーフホログラム型原版を所定形状に裁
断し、被裁断部の凹凸を削り取る加工を施した後、設置
基材上に前記原版を複数枚並べ、裏打ち基材と前記複数
枚の原版とを、ハンダを介して加熱・加圧する事により
接合することを特徴とするホログラム複製用多面付け原
版の製造方法。 - 【請求項2】板状のハンダを用いる請求項1記載のホロ
グラム複製用多面付け原版の製造方法。 - 【請求項3】表面にハンダ層を有する裏打ち基材を用い
る請求項1記載のホログラム複製用多面付け原版の製造
方法。 - 【請求項4】表面に粘着性層を有する耐熱性の設置基材
を用いる請求項1記載のホログラム複製用多面付け原版
の製造方法。 - 【請求項5】裏面を荒らしたレリーフホログラム型原版
を用いる請求項1〜請求項4のいずれかに記載のホログ
ラム複製用多面付け原版の製造方法。 - 【請求項6】表面を荒らした裏打ち基材を用いる請求項
1〜請求項5のいずれかに記載のホログラム複製用多面
付け原版の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25261991A JPH0588598A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ホログラム複製用多面付け原版の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25261991A JPH0588598A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ホログラム複製用多面付け原版の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588598A true JPH0588598A (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=17239883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25261991A Pending JPH0588598A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ホログラム複製用多面付け原版の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0588598A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001272905A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 多面付けホログラム原版及びその作製方法 |
JP2002014598A (ja) * | 2000-04-26 | 2002-01-18 | Dainippon Printing Co Ltd | ホログラム原版及びその作製方法 |
JP2002182548A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-06-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 集光性ホログラム要素のアレーからなる光学複製用ホログラム原版及び光学複製用ホログラム原版の作製方法 |
US7365115B2 (en) | 2002-07-04 | 2008-04-29 | Az Electronic Materials Usa Corp. | Composition for antireflection coating and method for forming pattern |
CN111427247A (zh) * | 2020-05-15 | 2020-07-17 | 湖北省葛店开发区晨光实业有限公司 | 一种专用于宽面激光全息母版制作的拼版系统 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP25261991A patent/JPH0588598A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001272905A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 多面付けホログラム原版及びその作製方法 |
JP2002014598A (ja) * | 2000-04-26 | 2002-01-18 | Dainippon Printing Co Ltd | ホログラム原版及びその作製方法 |
JP2002182548A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-06-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 集光性ホログラム要素のアレーからなる光学複製用ホログラム原版及び光学複製用ホログラム原版の作製方法 |
JP4632331B2 (ja) * | 2000-12-19 | 2011-02-16 | 大日本印刷株式会社 | 光学複製用ホログラム原版の作製方法 |
US7365115B2 (en) | 2002-07-04 | 2008-04-29 | Az Electronic Materials Usa Corp. | Composition for antireflection coating and method for forming pattern |
CN111427247A (zh) * | 2020-05-15 | 2020-07-17 | 湖北省葛店开发区晨光实业有限公司 | 一种专用于宽面激光全息母版制作的拼版系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6235404B1 (en) | Copper/steel laminated sheet for use in manufacturing printed circuit boards | |
US2581718A (en) | Method of preparing duplicate plastic-backed printing plates | |
JPH0588598A (ja) | ホログラム複製用多面付け原版の製造方法 | |
JP3470965B2 (ja) | 銅箔とアルミニウムセパレータ板の接合方法 | |
JPH05100614A (ja) | ホログラム原版多面付け用治具およびそれを用いたホログラム原版多面付け方法 | |
CN115928027A (zh) | 一种平面靶材的绑定方法 | |
KR101118696B1 (ko) | 회로 기판 제조용 분리판 | |
JP2019079856A (ja) | 多層基板の製造方法 | |
JP2003249734A (ja) | 積層配線基板及びその製造方法 | |
JP3917533B2 (ja) | ポリマーptc素子の製造方法 | |
US3031960A (en) | Method of manufacturing electrotype plates | |
JP4509299B2 (ja) | ロール成形型 | |
US3039139A (en) | Apparatus for manufacture of phonograph records | |
JP2970147B2 (ja) | フレネルレンズ電鋳用母型及びこれを用いた金型の製造方法 | |
JP3351468B2 (ja) | 多層プリント配線板の製造方法と積層装置 | |
JP4081962B2 (ja) | 断熱金型製造方法と装置および断熱金型 | |
JPS59145108A (ja) | プレス装置 | |
JPS60187546A (ja) | 黒鉛−銅接合部材及びその製造方法 | |
JPS63114197A (ja) | 金属ベ−スプリント配線板の製造方法 | |
JP2622879B2 (ja) | ロール型スタンパ | |
JP2002511663A (ja) | プリント回路基板の製作に使用する合金鋼分離シートおよび銅/鋼の積層体 | |
JP4496719B2 (ja) | 回路パターンの転写型およびその製造方法 | |
JPH07276461A (ja) | 両面賦型シート | |
JP2001047453A (ja) | フレネルレンズの製造方法 | |
JP2015119078A (ja) | プリント基板の製造方法及びそれに用いる原版 |