JP4632331B2 - 光学複製用ホログラム原版の作製方法 - Google Patents

光学複製用ホログラム原版の作製方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、集光性ホログラム要素のアレーからなる光学複製用ホログラム原版の作製方法に関し、例えば、ホログラムカラーフィルターの光学複製用ホログラム原版の作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、特開平6−222361号等において、液晶表示用バックライト等の利用効率を大幅に向上させるために、ホログラムを利用したカラーフィルターを提案した。このホログラムカラーフィルターは、基本的には、特定波長で特定の斜めの入射角で入射した平行光を特定の焦点距離の位置に収束するように回折する透過型の集光性ホログラム要素のアレーからなるものである。
【0003】
このようなホログラムアレーを原版として同様の特性のホログラムアレーをホログラム複製方法により複製するには、例えば、計算機ホログラム(CGH)として第1原版を作製し、次いで、その第1原版をホログラム複製方法により複製してホログラム原版を作製し、そのホログラム原版から最終製品を同様のホログラム複製方法により複製して作製する方法がとられている。
【0004】
ホログラム複製方法として、ホログラム原版とホログラム感光材料とを略密着して光学的に複製する方法が知られているが、上記のようなホログラムカラーフィルターの場合に、複製時のギャップによる集光性ホログラム要素の焦点距離の変化を避ける方法として、そのギャップを集光性ホログラム要素の焦点距離の丁度2倍にして、隣接する集光性ホログラム要素間が重ならずかつ隙間が開かないようにする方法(以下、2f複製法と呼ぶ。)は、本出願人により特開平9−90860号として提案済みである。
【0005】
一方、同様の複数の一面付けの単位ホログラム原版を同一平面上に並列配置固定して多面付けホログラム原版とすることも、特願平11−210259号、特願2000−119145等において提案済みである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の2f複製法を用いる場合、ホログラム原版のホログラム層とホログラムを複製する被複製ホログラム感光材料層との間が正確に平行でなければ、複製されたホログラムの集光性ホログラム要素の焦点距離がそのずれの分だけ変化してしまう。集光性ホログラム要素のアレーからなる場合は、各集光性ホログラム要素の焦点距離が重要である。例えば、ホログラムカラーフィルターの場合、焦点距離が変化すると、ホログラムカラーフィルターを液晶表示装置に組み込んだ場合、色の純度、再現性が変化したり、色ムラが発生してしまうという問題がある。
【0007】
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、集光性ホログラム要素のアレーからなる光学複製用ホログラム原版において、複製されたホログラムの集光性ホログラム要素の焦点距離の面内のバラツキを小さくなるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の光学複製用ホログラム原版の作製方法は、並列された複数の単位ホログラム原版の表面が接着剤を介して共通の1枚の透明薄板で覆われてなる光学複製用ホログラム原版の作製方法において、
石定盤の上に載置した基準板面上に吸着された透明薄板上に第1の接着剤を介して前記複数の単位ホログラム原版を並列させる工程と、
並列された前記単位ホログラム原版上に繊維製あるいは多孔質体からなるクッション層を介して別の石定盤を載せて前記単位ホログラム原版と前記透明薄板を前記第1の接着剤で圧力を加えて仮留めする工程と、
仮留めされ並列させた前記複数の単位ホログラム原版の背面側に第2の接着剤を介してベース板を載せて圧力を加えて接着する工程と、
吸着された基準板と透明薄板の吸着を解除して、基準板と透明薄板を剥離する工程とを含むことを特徴とする方法である。
【0013】
この場合に、第1の接着剤が紫外線硬化型の接着剤からなり、クッション層が紫外線を散乱するものからなり、仮留めする工程において、石定盤と別の石定盤の間に側面から紫外線を照射して第1の接着剤を圧力を加えながら仮硬化させて仮留めすることが望ましい。
【0014】
また、第2の接着剤が紫外線硬化型の接着剤からなり、接着する工程において、基準板を介して紫外線を照射して第1、第2の接着剤を硬化させることが望ましい。
【0015】
なお、単位ホログラム原版としては、集光性ホログラム要素のアレーからなるホログラム等が用いられる。
【0016】
本発明においては、被複製感光材料側の表面の平滑性、ホログラム層面の平坦性、ホログラム層面と被複製感光材料側の表面との平行度が、集光性ホログラム要素の焦点距離の10%以下に抑えられているので、複製された集光性ホログラム要素のアレーからなるホログラムがホログラムカラーフィルターの場合に、ホログラムの色の純度、再現性が良く、色ムラの発生がほとんどないホログラムを複製することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の集光性ホログラム要素のアレーからなる光学複製用ホログラム原版及び光学複製用ホログラム原版の作製方法を実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1を用いて2f複製法を説明する。図1(a)に示すように、ホログラム原版1とホログラム感光材料5とを、ホログラム原版1を構成する集光性ホログラム要素の焦点距離の2倍に設定して、ホログラム原版1の裏面に所定の波長で所定の斜めの入射角で平行な再生照明光2を入射させると、ホログラム原版1の各集光性ホログラム要素から収束光3が回折され、それら収束光3は焦点面4に一旦集光し、その後再度発散光となってホログラム感光材料5に入射する。同時に、再生照明光2と同じ入射角で参照光6をホログラム感光材料5の同じ側から入射させてその発散光と干渉させることにより、ホログラム原版1と同じ特性の集光性ホログラム要素のアレーからなるホログラムが再生されるはずである。
【0019】
しかしながら、図1(a)に示すように、ホログラム原版1に曲がりあるいは反りがあると、ホログラム原版1の各集光性ホログラム要素からの収束光3の集光点を結んだ焦点面4も同様に曲がりあるいは反りがあるものとなってしまう。すると、このようなホログラム原版1から複製されたホログラム5’は、図1(b)に示すように、記録のときの参照光6と反対側から反対方向に進む平行な照明光7を入射させると、複製されたホログラム5’の各集光性ホログラム要素からの収束性の回折光8の集光点を結んだ焦点面4’も焦点面4と同様に曲がりあるいは反りがあるものとなる。図1(b)の場合は、複製されたホログラム5’の集光性ホログラム要素の焦点距離は、端部で相対的に長く、中央部で相対的に短くなる。すなわち、複製されたホログラム5’の集光性ホログラム要素の面内での焦点距離のバラツキが発生することになる。
【0020】
ホログラムカラーフィルターにおいて、どの程度の焦点距離の面内でのバラツキが許容可能かを検討する。
【0021】
ホログラム原版1として、図2(a)に示すように、入射角40°で入射する白色照明光9を透過側正面方向に波長分散する集光性ホログラム要素1’のアレーからなるホログラムカラーフィルターを用いる。各集光性ホログラム要素1’の焦点距離は、設計値で121.8μmであり、ホログラム原版1は、厚さ5.2μmで屈折率n=1.52のフォトポリマーからなり、干渉縞を記録した屈折率変調Δn=0.05である。各集光性ホログラム要素1’は27×27μmの矩形であり、それと整列して121.8μm前方に同じく27×27μmの矩形の開口板10を配置する。開口板10中には、R(赤色)画素が対応するR画素開口10R、G(緑色)画素が対応するG画素開口10G、B(青色)画素が対応するB画素開口10Bが縦横の開口率が2/3になるよう図示のような寸法で均等配置する。集光性ホログラム要素1’の焦点距離が設計値通りの場合、G画素開口10Gには波長545nmを中心波長とするG光11Gが、R画素開口10Rには波長640nmを中心波長とするR光11Rが、B画素開口10Bには波長450nmを中心波長とするB光11Bが入射する。
【0022】
このようなホログラム原版1の集光性ホログラム要素1’に、入射角40°で400〜700nmの範囲の波長の光からなり、平行度±3°のメタルハライドランプからの白色照明光9を入射させる場合に、集光性ホログラム要素1’の焦点距離が設計値から外れている場合の、3つの画素開口10R、10G、10Bに入射するスペクトルから再現される色の変化を検討する。
【0023】
図3、図4はCIE表示系で表されるXY色度図であり、図3に集光性ホログラム要素1’の焦点距離が設計値通りの場合(±0%)とそれから±10%外れている場合の、3つの画素開口10R、10G、10Bに入射するスペクトルの色度座標(x,y)を、図4に集光性ホログラム要素1’の焦点距離が設計値通りの場合(±0%)とそれから±20%外れている場合の、3つの画素開口10R、10G、10Bに入射するスペクトルの色度座標(x,y)を示す。何れの図においても、三角形の頂点が画素開口10R、10G、10Bに入射するスペクトルの色度座標(x,y)に対応する。具体的な色度座標(x,y)は次の通りである。
【0024】
焦点距離±0%
R x=0.648,y=0.341
G x=0.321,y=0.634
B x=0.143,y=0.053
焦点距離+10%
R x=0.637,y=0.333
G x=0.316,y=0.621
B x=0.140,y=0.067
焦点距離−10%
R x=0.635,y=0.361
G x=0.329,y=0.631
B x=0.144,y=0.054
焦点距離+20%
R x=0.605,y=0.336
G x=0.309,y=0.587
B x=0.134,y=0.097
焦点距離−20%
R x=0.607,y=0.390
G x=0.343,y=0.616
B x=0.145,y=0.065 。
【0025】
以上の検討結果から、集光性ホログラム要素1’の焦点距離の変化±10%で色度が変化し始める。そして、その焦点距離変化±20%となると、色度の変化が大きく、実用不可になる。
【0026】
この検討結果から、色変化が視認されないためには、集光性ホログラム要素1’の焦点距離の変化率は、焦点距離の±10%以下であることが必要であることが分かる。例えば焦点距離が100μmとすると、ホログラム原版1の面内のバラツキは±10μmに抑えることが望ましい。
【0027】
ところで、ホログラムカラーフィルターのように、集光性ホログラム要素1’のアレーからなるホログラムの原版は、例えば、計算機ホログラム(CGH)として第1原版を作製し、次いで、その第1原版をホログラム複製方法により複製して作製される。すなわち、図5に示すように、ホログラムの大きさに対応する寸法の基板ガラス15にフォトポリマー等の感光材料層16を設け、その上に保護層と多重干渉による不要干渉縞の発生を防止する着色層とを兼ねているPVA(ポリビニルアルコール)層17を設けてなるホログラム感材を用意し、CGHアレー原版に対して密着するか、あるいは、図1に示すように焦点距離fの2倍離間してこのホログラム感材を配置してそのCGHアレー原版をホログラム複製し、PVA層17上に光学接着剤18により薄板ガラス19を貼り合わせてホログラム原版20を作製する。
【0028】
このような構成のホログラム原版20において、集光性ホログラム要素1’の焦点距離の変化率を焦点距離の±10%以下にするには、このホログラム原版20を用いてホログラム複製する際にホログラム感光材料を配置する側の表面、すなわち、薄板ガラス19の表面の平滑性を集光性ホログラム要素1’の焦点距離の10%以下に抑えることが必要だし、ホログラム層16の面の平坦性も集光性ホログラム要素1’の焦点距離の10%以下に抑える必要があるし、さらには、ホログラム層16の面と薄板ガラス19の表面の間の平行度を集光性ホログラム要素1’の焦点距離の10%以下に抑える必要がある。このようにすることにより、ホログラム原版20の面内の集光性ホログラム要素1’の焦点距離のバラツキをその±10%に抑えることができ、ホログラムカラーフィルターの場合に、複製されたホログラムの色の純度、再現性が良く、色ムラの発生がほとんどないものが得られる。
【0029】
次に、上記のようなホログラム原版20を単位ホログラム原版とし、同様の複数の単位ホログラム原版20を同一平面上に並列配置固定して多面付けホログラム原版を作製する方法を説明する。まず、図6に示すように、平滑な平面の上面を有しその面を水平に保った石定盤30を静置し、その上面の一端に同じく石で作製した当て治具31を取り付ける。石定盤30の上面上に、オプティカルフラット面を有する基準ガラス32を載置し、そのオプティカルフラット面上に、大きな面積の薄板ガラス33を真空密着する。その真空密着した薄板ガラス33上に紫外線硬化型の光学接着剤34を塗布し、その光学接着剤34を介して気泡が入らないように上記の単位ホログラム原版20を当て治具31の当て面に当てて整列させて同じ高さになるように貼り込んで行く。
【0030】
次に、図7に示すように、整列させた単位ホログラム原版20の上に、透明材料製のガラス繊維、布、不織布、多孔質体等からなるクッション層44を載せ、その上に石定盤30と同様に平滑な平面の下面を有する石定盤35を載せ、さらにその上に錘36を載せる。このように、クッション層44を介して石定盤35を整列させた単位ホログラム原版20上に圧力を加えて押し付けることにより、最終的な多面付けホログラム原版のホログラム感光材料を配置する側のカバーガラスとなる薄板ガラス33に対する各単位ホログラム原版20の高さを揃えることができ、また、薄板ガラス33と単位ホログラム原版20の間の光学接着剤34の厚さを極力薄くすることができて光学接着剤34の収縮の影響が小さくできる。また、クッション層44は上記のように、繊維製あるいは多孔質体からなるので、石定盤35を押し付けることにより単位ホログラム原版20間等から浮き上がってくる光学接着剤34を吸収することができる。
【0031】
そして、このようにクッション層44を介して石定盤35を単位ホログラム原版20に押し付けている間に、基準ガラス32、薄板ガラス33、単位ホログラム原版20、クッション層44の側面に紫外線光源37からの紫外線38を照射して、これらの間で紫外線38を散乱導波させながら紫外線38を光学接着剤34に当てて仮硬化させる。このとき、クッション層44は透明材料の繊維製あるいは多孔質体からなるので、紫外線38を吸収なしに散乱させ、照射端部だけでなく反対の端部までの光学接着剤34を効率的に硬化させるのに重要な役目を果たす。
【0032】
その仮硬化後、石定盤30から、基準ガラス32と薄板ガラス33とその上に整列され高さを揃えて光学接着剤34で仮硬化さた単位ホログラム原版20とからなる中間体を取り外して、単位ホログラム原版20の背面を上に向け、図8に示すように、その上に紫外線硬化型の光学接着剤39を塗布し、その光学接着剤34を介してベースガラス40を載せ、そのベースガラス40の裏面上にクッション層41を介して錘42を載せる。このようにして、整列させた単位ホログラム原版20上にベースガラス40を圧力を加えて押し付けることにより、単位ホログラム原版20とベースガラス40の間の光学接着剤39の厚さを極力薄くすることができて光学接着剤39の収縮の影響が小さくできる。この状態で、基準ガラス32側から紫外線43を照射して光学接着剤34の本硬化と光学接着剤39の硬化を行う。
【0033】
光学接着剤34、39を十分に硬化させた後、真空密着している基準ガラス32と薄板ガラス33の間の吸着を解除して、基準ガラス32と薄板ガラス(カバーガラス)33を剥離することにより、図9に示すような断面の多面付けホログラム原版45が得られる。
【0034】
このような多面付けホログラム原版の作製方法を用いると、石定盤30、35を用いているので、温度変化により基準面の面の平滑性の悪化がほとんどなく、最終製品45のカバーガラス33の面の平滑性も維持できる。さらに、透明で紫外線を散乱するクッション層44を用いて圧力をかけながら単位ホログラム原版20をカバーガラス33に対して押し付けかつ仮硬化させるので、単位ホログラム原版20のホログラム層16のカバーガラス33表面に対する高さを揃えることができ、ホログラム層16の面とカバーガラス33の表面の間の平行度を集光性ホログラム要素1’の焦点距離の10%以下に抑えることができる。また、光学接着剤34、39を圧力をかけて可能な限り薄くしてその状態で硬化させるので、光学接着剤34、39の硬化の際の収縮の影響が小さくできる。したがって、カバーガラス33の表面の平滑性を集光性ホログラム要素1’の焦点距離の10%以下に抑えることができる。
【0035】
もちろん、このような本発明による多面付けホログラム原版の作製方法は、ホログラムカラーフィルターに限らず他のホログラムのホログラム原版の作製方法にも適用できる。
【0036】
以上、本発明の集光性ホログラム要素のアレーからなる光学複製用ホログラム原版及び光学複製用ホログラム原版の作製方法を実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の集光性ホログラム要素のアレーからなる光学複製用ホログラム原版及び光学複製用ホログラム原版の作製方法によると、被複製感光材料側の表面の平滑性、ホログラム層面の平坦性、ホログラム層面と被複製感光材料側の表面との平行度が、集光性ホログラム要素の焦点距離の10%以下に抑えられているので、複製された集光性ホログラム要素のアレーからなるホログラムがホログラムカラーフィルターの場合に、ホログラムの色の純度、再現性が良く、色ムラの発生がほとんどないホログラムを複製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2fホログラム複製法とその問題点を説明するための図である。
【図2】ホログラムカラーフィルターの焦点距離の面内での許容可能バラツキを検討するための図である。
【図3】集光性ホログラム要素の焦点距離が設計値通りの場合とそれから±10%外れている場合の色度座標を示すXY色度図である。
【図4】集光性ホログラム要素の焦点距離が設計値通りの場合とそれから±20%外れている場合の色度座標を示すXY色度図である。
【図5】ホログラムの原版の層構成を示す断面図である。
【図6】本発明に基づき多面付けホログラム原版を作製するための最初の工程を説明するための図である。
【図7】図6に続く工程を説明するための図である。
【図8】図7に続く工程を説明するための図である。
【図9】図6〜図8の工程により得られた多面付けホログラム原版の断面図である。
【符号の説明】
1…ホログラム原版
1’…集光性ホログラム要素
2…再生照明光
3…収束光
4…焦点面
4’…焦点面
5…ホログラム感光材料
5’…複製されたホログラム
6…参照光
7…照明光
8…回折光
9…白色照明光
10…開口板
10R…R画素開口
10G…G画素開口
10B…B画素開口
11R…R光
11G…G光
11B…B光
15…基板ガラス
16…感光材料層
17…保護層兼着色層(PVA(ポリビニルアルコール)層)
18…光学接着剤
19…薄板ガラス
20…ホログラム原版(単位ホログラム原版)
30…石定盤
31…当て治具
32…基準ガラス
33…薄板ガラス(カバーガラス)
34…光学接着剤
35…石定盤
36…錘
37…紫外線光源
38…紫外線
39…光学接着剤
40…ベースガラス
41…クッション層
42…錘
43…紫外線
44…クッション層
45…多面付けホログラム原版

Claims (4)

  1. 並列された複数の単位ホログラム原版の表面が接着剤を介して共通の1枚の透明薄板で覆われてなる光学複製用ホログラム原版の作製方法において、
    石定盤の上に載置した基準板面上に吸着された透明薄板上に第1の接着剤を介して前記複数の単位ホログラム原版を並列させる工程と、
    並列された前記単位ホログラム原版上に繊維製あるいは多孔質体からなるクッション層を介して別の石定盤を載せて圧力を加えて前記単位ホログラム原版と前記透明薄板を前記第1の接着剤で仮留めする工程と、
    仮留めされ並列させた前記複数の単位ホログラム原版の背面側に第2の接着剤を介してベース板を載せて圧力を加えて接着する工程と、
    吸着された基準板と透明薄板の吸着を解除して、基準板と透明薄板を剥離する工程とを含むことを特徴とする光学複製用ホログラム原版の作製方法。
  2. 前記第1の接着剤が紫外線硬化型の接着剤からなり、前記クッション層が紫外線を散乱するものからなり、前記仮留めする工程において、前記石定盤と前記別の石定盤の間に側面から紫外線を照射して前記第1の接着剤を圧力を加えながら仮硬化させて仮留めすることを特徴とする請求項1記載の光学複製用ホログラム原版の作製方法。
  3. 前記第2の接着剤が紫外線硬化型の接着剤からなり、前記接着する工程において、前記基準板を介して紫外線を照射して前記第1、第2の接着剤を硬化させることを特徴とする請求項2記載の光学複製用ホログラム原版の作製方法。
  4. 前記単位ホログラム原版が集光性ホログラム要素のアレーからなるホログラムであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の光学複製用ホログラム原版の作製方法。
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